安物鬼

漫才/革命劇
禿:やりたいことがやれた漫才だと思います。
鬼:おれはスケッチブックコントがしたかった。
禿:無謀にもほどがあるよ!ではネタをどうぞ!
今期は高得点を連発しMVPに選ばれた。3大会連続4度目のセミファイナル!安物鬼!

鬼:俺ね、革命を起こしたいんですよね。

禿:どうも、安物鬼です。今日もがんばってやっていきたいですけども。
  そんでイキナリお前は何を言っているの?

鬼:だから同じ数字のハート・クラブ・ダイヤ・スペードのカードを1枚ずつ揃えてですね、

禿:まさかの大富豪!!スケールちっさ!
  革命というと中世ヨーロッパで頻発していた印象がありますけども。

鬼:今日はね、革命の練習がしたいからお前王様やってよ。

禿:はたしてその練習が活かされる時がくるか疑問ですがいいでしょう。



禿:ワハハハハ!悪い王様だぞう!

鬼:・・・・・・無いわ。

禿:仕方ねえだろ!暴君ってどんな感じだかわかんないし!

鬼:あっそ。

禿:チクショウお前が言いだしっぺなのに!!
  じゃあお前が王様やってみやがれ!



鬼:ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!グベッ!グベッ!グベッ!

禿:どこのラスボスだ!!鼻につく笑い方だな!

鬼:こんな感じにやってもらえれば大丈夫だから。

禿:これでかよ!?めっちゃ恥ずかしいんですけど!



禿:ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!グベッ!グベッ!グベッ!

鬼:・・・・・・無いわ。

禿:お前がやれって言ったんだよ!!俺もこれは無いってわかってるよ!

鬼:ふーん。

禿:話が進まねえな!さっさと革命しに来いよ!

鬼:やい王様!今日こそ貴様を倒し悪政を止めさせてやるぞ!グベッ!グベッ!グベッ!

禿:なんでお前も!?なに、ここの地方の人はそういう語尾なの!?

鬼:革命して政権を取った暁にはいろんなイイことしてやるぜ!イヒヒヒヒヒ!!

禿:なんか悪巧みしてる!!コイツに政権取られちゃだめだ!
  貴様一人で何ができるというのだ!?

鬼:お前も一人ではないか。

禿:家臣がたくさんいるよ!一人ってここどこだよ!?

鬼:現在スカイダイビングしながら強襲しているわけだが。

禿:なんてむちゃな設定!!てかそれ以前に王様一人を空に放り出すんじゃねえよ!

鬼:グッ!・・・パラシュートのワイヤーが首に・・・ガッ!

禿:無理な空中戦を挑むからだアホ!
  そういうのはいいですって。定番に城に居るところに来てくださいよ。



禿:ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!グベッ!グベッ!グベッ!

鬼:へぇ、それ続けるんだ。肝が据わってるね。

禿:こっちは自分をかえりみずやっているというのに!もうやらない!
  はっはっは、人民を苦しめるのは楽しいのお。

鬼:そこまでだ!王様!いや、様づけなんてしてやんない!王ッ!!

禿:別にそんなとこどうでもいいわ!

鬼:貴様の一本足打法もここまでだ!

禿:どこの貞治だよ!!王違いにもほどがあるだろ!

鬼:今日は貴様を倒すために100人で武装してきたぜ!みんな女・子供だ!

禿:じゃあたぶん失敗に終わるよ!男どもは何やってるんだよ!?

鬼:家でゴロゴロしながらでかいツラしてるに決まってるだろ!

禿:少し働け男!!そんで女・子供だけで革命できるとでも思っているのか!?

鬼:女は下っ端の家来にカラダで戦ってもらう。どうせ下っ端、すぐにへたる。

禿:集団プレイか!!どこのAVだよこれ!むしろ見てみたい内容だよ!

鬼:ただ側近クラスの家来にはあまり効かないだろう。そこで子供たちの登場だ!
  児ポ法ギリギリのプレイで脳天ぶっ飛ばす!!

禿:さっきから戦い方がひどいよ!!性を道具のように扱っちゃいけないって中学生のとき習っただろ!

鬼:こうした激しい戦闘の末、残った貴様と俺。

禿:ギャーッ!城に居るのに本当に一人になっちゃった!欲情し過ぎだバカ家来!

鬼:喰らえ、怒りの鉄拳キック!!

禿:パンチかキックかはっきりしねえな!

鬼:右手で重いパンチを、左足で素早い蹴りを繰り出す同時技だ!

禿:それ多分弱っちいよ!体の重心ムリしてるよ!

鬼:なんのこれしきっ・・・グギッ!アァーーーン、足ひねったぁーーー!

禿:無理するからだ!せっかく1対1にしてくれた女・子供に申し訳ないと思わねえのか!

鬼:おかあさーん!足ひねっちゃったヨォーーー!

禿:情けないな!この国の男どもは本当に最低な奴しかいねえんだな!

鬼:おかあさ・・・おかあさん、その隣で寝ている兵士さん、誰?

禿:母親も革命に参加してたのかい!!気まずいな!

鬼:ああ、新しいおとうさんなんだ、じゃあ、いいと思うよ。・・・ハァ。

禿:無理してる!!そして自分のやったことを悔やんでる!!

鬼:新しいおとうさーん!おかあさんの横で余韻に浸ってないで王様にとどめをさしておくれよ!

禿:そうきたか!しかし我が家来はそう簡単には裏切らんぞ。

鬼:仕方ないこうなったら奥の手、洗脳スイッチ作動!

禿:待て待て待て!そんな都合のいいものあるわけねえだろ!

鬼:俺が開発したんだい!そしてこれで後世に名前を残すんだい!

禿:じゃあ多分そのスイッチ失敗に終わるわ。残ってない。

鬼:やってみなきゃわからないだろ!新しいおとうさんをターゲットにスイッチオン!
  ・・・ああっ!おとうさんが「グベッ!グベッ!」って騒ぎだした!!

禿:とんだ発狂マシーンじゃねえか!そんでこのグベッ!は偶然か?

鬼:くそう!どうしたらいいんだ!せっかくここまで追い詰めたというのに・・・

禿:残念だったな。貴様もここまでだ。
  あと追い詰めたのは女・子供であってお前はなんにもしてないからね。

鬼:『ここで俺は決心をした』

禿:ん?これは自分モードに入っちゃったのかな?ドキュメンタリーの見過ぎかな?

鬼:『自ら犠牲になって悪の暴君にとどめを刺すことを・・・』

禿:あらま、かっこいいじゃないですか。

鬼:『足を引きずり剣を握る。・・・違うこれ魚肉ソーセージだ』

禿:間違えようがねえよ!プルプルいってるわ!

鬼:『足と剣をプルつかせながな王のもとへ走る俺』

禿:あ、もうソレ剣にするんだ。妥協も大事だしね。

鬼:『王の喉元に剣を向ける俺。顔面蒼白になって怯える王』

禿:俺そこまで馬鹿じゃねえよ!ソーセージと剣の区別ぐらいつくわ!

鬼:『一気に口にソーセージを詰め込む俺。なんとか飲み込もうとする王』

禿:何この緊張感のない戦い。てか俺もっと抵抗すると思うよ!

鬼:『日が昇るころ、王は窒息していた。ソーセージを詰め込まれて』

禿:うむむ・・・なんかむずがゆい感動がこみ上げてくるわ。
  そんで俺の王様としての行動もお前が勝手に決めちゃってるしな。もうどうでもいい。
  ところで、革命に成功したらお前が君主として何か改革するんだろ?なんか政策はあるの?

鬼:新しい時代の始まりだーーーっ!!男は外出禁止だーーーっ!

禿:それ以前と変わりねえじゃねえか!もう結構。

1組目 安物鬼

 禿:いやあ緊張しました。
碓氷:あっそ。
 鬼:そんで?
市河:で・・・で・・・出川!
 禿:もうしりとりはいいから。

青西瓜

説明/ハッピーカルタ
僕の気がまた変わる以外、ピンネタでチャンピオン大会を目指すことはもうありませんので、
これが(一旦の)最後として本気で勝ちにいきます。
20連勝の金字塔は未だ朽ちず。4期連続4回目のC大会!青西瓜!

あ『ありがとう 網走脱出 足早に』
 >
 こうだったらいいなぁ……誰かこの網走刑務所から僕を逃がしてくれないかな。

 どうして僕は2年前、スクランブル交差点で蜂蜜を垂らし、東京蜂蜜大洪水を引き起こしてしまったんだ……。


い『いいのかい? 頂きますと イカを食う』
 >
 こうだったらいいなぁ……くさい飯だけじゃなくて、イカ食いたいな、そしてイカそうめんで泳ぎたい。

 流しイカそうめんなんてあったら良いなぁ、そこで僕も流れたらお肌が気持ち良いだろうなぁ。


う『憂さ晴らし 唄をラララと 歌っちゃおう』
 >
 ここで大きな声を出したら、「ついに狂ったか」と思われちゃうから唄なんて歌えないよ……。

 あぁ、歌いたい……モーニングお嬢さんの『ならびシーン』を歌いたい……。

 「異性と一緒にクレープ屋に並ぶのが夢♪」と大きな声で歌いたい……。


え『エンドレス 映画見続け エンジョイだ』
 >
 ずっと映画を見たい……モチロン純愛モノの、絶対ハッピーエンドが良い……。

 エンディングはベタだけど、

 舞台が突然10年後になって生まれた子供と手繋いでいるところをバックで撮るシーンで終わって欲しい。


お『お買い物 おそろの服で 大笑い』
 >
 彼女とお買い物に行くことになって待ち合わせしたら何と服が被っていて、2人で大笑いなんて微笑ましいなぁ。

 フフッ、まさかこの「お歯黒」と書かれたTシャツが被るとはねっ。


か『買って欲しい 彼女にねだって カラスミを』
 >
 モチロン僕はヒモだよ、養ってもらう側だよ。


き『君が好き キレイな瞳 奇跡の歯』
 >
 何だかんだで歯が美しい女性って良いよね、差し歯だとつい僕は抜いて遊んでしまうから嫌われちゃうし。


く『苦労して クイズを答え 国もらう』
 >
 クイズ番組で優勝、だけでもカッコイイのに、優勝賞品が国だったらもう僕、ただのヒモから、ヒモ国王だよ。


け『健康児 消したい過去の 件数二』
 >
 消したい過去が二個しかないなんてすごいことだよ、僕なんて三十はあるよ、

 そしてこの大きな過ちで……あぁっ! せっかくハッピーなことばかり想像出来ていたのに!

 たった一度の過ちでぇ! アメリカンポリスの格好でパンティ泥棒した時はこんな扱いじゃなかったのにぃ!

 あぁっ! 災害を起こしてしまった罰は重い! あまりの重さに膝に水が溜まりそうだ!

 くさい飯の量は少ないのに僕が異常なまでに太りやすい体質のせいでぇっ! わぁ〜ん!

 ……ダメだ、こんなネガティブになっちゃダメだ、もっと楽しいことだけ考えるんだ、自己暗示自己暗示、

 僕はカッコイイヒーロー……いや、カッコイイヒモのヒーロー、そう、カッコイイヒーモーなんだ、

 そしてヒンモウで、そう貧毛で毛なんて全然濃くなくて、でも髪はフサフサで、今の僕とは真逆、真逆!


こ『骨密度 コオロギよりも 腰が良い』
 >
 ……まだ全然ハッピーじゃないよ、コオロギと人間の骨密度比べても仕方ない、もっと楽しい想像をっ!


さ『最高だ 最高なんだ SAIKOUヨ!』
 >
 抽象的すぎるぅ! どうしよう! 全然浮かばない!


し『しぼんでく 将来消えて 死にたいな』
 >
 撤回っ!


す『寿司を食い スープを飲んで すり足で』
 >
 はぁ、ちょっと良くなったけど、すり足って何か正規ルートで飲み食いしていないみたいだ、逃げているみたい。

 どうしたらハッピーな想像を出来るんだ! 今まで僕はどうやっていたんだ!
 過去を忘れない記憶喪失だ!


せ『政界の セクシースター 競り落とす』
 >
 フフッ、政界にいたぐらいだからすごくイイ女だよ、公民の勉強を教えてもらいたい、

 『政界の』だから持ち金が大分減っただろうけどもその分、三権分立について個人指導だよ。

 ヒモなのにこんなこともしちゃって、僕やりたい放題だよ、ヒモ国王だから納税のキスを受けるし。

 よしっ、この調子でハッピーハッピーになろう!


そ『疎開先 ソルティドッグで 即元気』
 >
 ハッピーだなぁ、全然先行き不安じゃないよ。


た『誕生日 高いホテルで タイム・ティー』
 >
 優雅な朝だよ、ティータイムを逆に言うところがまたカッコイイよ。


ち『地図を売り ちりも積もれば チリ買える』
 >
 ついにどっかの小さな国のヒモ国王から、チリのヒモ国王に、それと同時に僕の体型も細長くなったら良いな。


つ『一日に ついにヒモから 綱になる』
 >
 ヒモという微妙な援助から、ついに綱という固い援助をされるようになったよ、嫁の金で焼肉屋をオープンだよ。


て『定食屋 手で押さえつけ 帝王だ』
 >
 定食屋連中は手で力で圧力で押さえつけて、僕は飲食店の帝王になった!

 僕の焼肉屋一人勝ちだよ! オセロで四隅取った的な!

 囲碁で四隅にさりげなく自分の黒い鼻くそをつけた的な! 将棋で四隅に成金を、いや僕は青年実業家だよ!


と『年老いて トリュフ食い飽き 豆腐食う』
 >
 より歯を使わないモノに移行する意味もあるし、あえて逆にそっち方面に的なね。

 あぁ、ハッピーな人生だったよ、最高だ……あれ、今の僕、まさか、いやまさか! 刑務所暮らしではっ!

 わぁっ! 僕今、刑務所にいるぅ!……まさか全部想像だったとは……あぁ、じゃあ、ソルティドッグは……。

2組目 青西瓜

碓氷:青西瓜さんでしたー。



やりきりました。
悔いは勝ったらありませんし、負けたらあります。
でも今持てる最高のアレは出来たと思います。

ライジングブルー

漫才/運動会
青:何とかセミファイナルまで届きましたよ。
昇:ギリギリで来た僕らがちゃっかりファイナルに進むのも面白いじゃないですか。
青:そうですよ。 ちゃっかりファイナル狙います!
昇:狙ってます。
セミファイナルは過去4回で●○●○。5回目のセミ、6度目のC大会となる今回は果たして!?ライジングブルー!

青:どーもよろしくお願いします! ライジングブルーです!

昇:チャンピオン大会なんで張り切っていきましょう。

青:いやーそうですね。 よろしくお願いします。
  それでいきなりなんですけども、昔を思い出してみると懐かしいものって結構多いじゃないですか。

昇:子どもの時の出来事が懐かしいってことね。 確かにありますよ。

青:でしょ? 例えば運動会とかね。 これはもう小学校中学校にしかない行事じゃないですか。

昇:運動会ですか・・・。 でも実はあれなんですよ、僕最近まで運動会っていうのがわかってなくて。

青:・・・はぁ・・・? 運動会わかんないってお前、少なくとも1回くらい参加したでしょうよ。

昇:いやわかんなかったですよ。 小学校の時は運動会と全労済の違いが理解できてなかったですもん。

青:全然違うだろ! 発音はなんか中途半端に似てもないし離れてもないけど。
  運動会のこと本当に知らなかったの!?

昇:ホントなんですって。 でも今はちゃんと運動会がどういうものなのかわかってきましたから。

青:あ、今は大丈夫なんだ。 てことはもう完璧に知っているわけね。

昇:ええ、もう子どもたちが労働者のためにひたむきに頑張る姿が目に浮かびますよ。

青:全労済混ざってる! 全然大丈夫じゃないじゃんかお前。
  お前の中の運動会って多分運動会って呼べるレベルに届いてないぞ!?

昇:いや、大丈夫ですって! じゃあ折角ですから今日は僕の理想のプログラムでちょっと運動会やらして下さいよ。

青:あ、実際にやってくれるわけ? 俺は何かすることある?

昇:じゃああなたも参加者でやりましょう。 あなたの組は・・・名字が青澤なんで青組とかでいいですか。

青:うん、いいよいいよそんなんで。 じゃあやってみましょうか。



昇:「それでは生徒たちに入場してもらいましょう!」

青:あ、入場シーンね。 これも結構欠かせないですから。

昇:「赤組! 赤い炎のような情熱で今年は優勝をめざします!」

青:格好いいコメントなんかもあっていいんですよね。

昇:「青組! 去年の運動会の件は青い青い水に流して今年はちゃんとモラルを守ります!」

青:青組去年何があったんだよ! 何か不祥事起こしたんか青組は!

昇:「緑組! 生徒の力を合わせて労働者のために頑張ります!」

青:いきなり全労済入ってる! なんで緑組だけスポンサーみたいなのがついてんだよ!
  赤組以外ろくに戦えなさそうだぞおい!

昇:「では、まず校長先生からの開会宣言です。」

青:校長先生ちゃんとやってくださいよ。

昇:「ハッハッハッ、確かに若い頃はやんちゃしていたもんですよ僕も。   
    あ、どうも校長です」

青:すっと宣言しろや! いきなり校長の若かりし頃の話とか聞いてらんねぇよ! 次に行けよ次に。

昇:「次に、選手宣誓を行います。」

青:選手宣誓ね。これも欠かせないですよ。

昇:「宣誓、我々、選手二,三同は、

青:もっと選手で一同にまとまれよ! 何で生徒にいくつか派閥があるんだよ!

昇:「日頃の練習の成果を十分に発揮することを約束、いやプロミス、いやいや誓います」

青:随分誓うまで寄り道しましたね。

昇:「続きまして、皆さんお待ちかねのラジオ体操で体をほぐしましょう。」

青:ラジオ体操ですか。 これが終わるといよいよ競技が始まるわけですね。

昇:あ、じゃあせっかくなんであなたに実際に軽くラジオ体操してもらってもいいですか?

青:実際にここでですか。 ・・・まぁ、こんな感じで屈伸とかしとけば大体いいですよね。

昇:イチ・ニ・サン・s・・・ん?  ちょ、バ、バカか!!! 

青:なっ!? 何だいきなり!

昇:全っ然ラジオ体操なってねぇなお前!! そんなんじゃラジオ体操第2までの間に島流しにされるぞ!?

青:そこまで言われるほどじゃねぇだろ! 何で体操が上手くできないだけでそんな重罪なんだよ!

昇:とにかくお前全くできてねぇんだよ!! いいか、この運動会ではラジオ体操がかなり大事なプログラムなんだからな!?

青:どの工程にウェイト置いてんだよ! ラジオ体操とか最も印象薄いくだりだろ普通!

昇:とにかく俺の言うとおりラジオ体操をやり直せ!  まずは一つ一つの動作をもっと大きく!!

青:動作を大きく・・・? こういう風にやればいいわけ?

昇:まだだまだだ! このラジオの向こう側に筋骨隆々なお爺さんが見えてくるまで続けるんだ!

青:完全に頭おかしくなってんじゃねーか!! 幻覚見せるつもりかお前!

昇:筋骨隆々な老人、つまり全国に点在するラジオ体操を極めし達人。
  そんな老人たちの残像が見えてくるまで徹底的にやらないとダメなんだよ!

青:俺そんなに想像力豊かじゃねぇよ! 別に体操で残像見えても嬉しくないわ!

昇:そして爺さんが見えてきたら一気にその見えている爺さんを現世に召喚するんだ!

青:もう発想力の問題だろ!! 何ださっきから爺さんとか残像とか挙げ句の果てに召喚とか!
  運動会で爺さん呼び出して何のメリットがあるんだよ!

昇:文句言わなくていいからお前も早く「ラジおじいちゃん」を召喚しろよ!
  あとはお前だけだぞ!

青:めちゃくちゃだせぇ!! 微塵もかわいらしくねぇよそんなネーミング! しかも俺以外みんなもう召喚してんの!?

昇:あー、お前が早く呼び出してくれてたらそのじいさんが「ラジオの『オ』とおじいちゃんの『お』がかかっとるんじゃよ」
  って補足してくれたのになぁ!

青:めちゃくちゃうぜぇな!! そんなこしゃくな爺さんに補足されるくらいなら呼ばない方がいいわ!

昇:安心するんだ。 ・・・お前なりの、お前が描いている爺さんで、いいんだぜっ

青:格好つけんなバカ野郎!! “ぜっ”じゃねぇよ何だ俺なりの爺さんって!

昇:いいから早く召喚しろよ! お前なら素質あるよ!

青:そんな素質いらん! ・・・でもやばいな、何か本当に爺さんが見えてきた気がする・・・! あの残像で合ってんの!?

昇:確かにs・・・あ、あの爺さんは・・・「深呼吸の申し子」と呼ばれた伝説の爺さんじゃねぇか・・・!!

青:何だその異名! 深呼吸とか誰だって申し子だろみんな呼吸してんだから!

昇:やっぱりお前は無限の可能性を秘めてたな。 これで心おきなく運動会を続行できるぞ。

青:無限の可能性はもっと別の分野で秘めたかったわ。 まあいいやもう運動会進めてくださいよ。

昇:「それではいよいよ最後の競技である障害物リレーの時間となりました!」

青:もう最後!? ラジオ体操しかしてなかっただろ!

昇:ラジオ体操からリレーまでは特におもしろくないので・・・。

青:普通そこが一番楽しいとこだろ! どこにピーク持ってきてんだよ!

昇:「それでは盛り上がっていきましょう! 赤組どうですか!?(ワーワー)」

青:まあ生徒が盛り上がってるならいいんだけどさぁ・・・。

昇:「えーそして青組は毎年恒例の不祥事で青澤さん一人のみ、となっております。」

青:モラル守れ青組! 何で恒例にして風紀乱してんの! 俺一人じゃリレーできないよ!

昇:「というわけで青組には先ほど出てきたおじいさんたちに助っ人として参加していただきます。」

青:ラジオ体操の!? いやだよ周り筋骨隆々なじーさんばっかじゃねーか!

昇:「改めて聞きます、青組は盛り上がってますか?(ラジオの『オ』とおじいさんの『お』がかかっとるんじゃよー!)

青:それ今言わなくていいよ! じいさん大勢で声揃えて何ほざいてんだ!

昇:「続いて緑組、盛り上がってますか?(労働者に優しいサービスをー)」

青:盛り上がりのベクトル違うじゃん! 全労済の影響強すぎるよ!

昇:「リレーがたった今スタートしました! 各組一斉に駆けだしていきます!」

青:まあいろいろあったけどもリレーは一番盛り上がる種目だからね。

昇:「おっとここで青組の『アキレス界の風雲児』が自慢のアキレス腱で他の組の走者を転倒させていきます!」

青:なんか新しい異名の爺さん出てきた! しかもやってることが最低だぞあいつ!

昇:「青組からまたメンバーが減ってしまいました・・・。」

青:風雲児も不祥事起こした! こんなんで他の爺さん大丈夫かよ!

昇:「しかし青組のバトンは続いています! 次の区間は姿勢を低くしていかないと通れない狭いコースです!」

青:あ、まあ障害物リレーだからこういう障害はつきものじゃんね。

昇:「おお! ここで青組の『屈伸帝王』がうまく膝の柔らかさで素早くクリア!」

青:なんだよその妙に適材適所なチーム編成は! 屈伸の頂点上り詰めても何も得しないだろうけど!

昇:「そして第3区は玉入れです! ボールを全部カゴに入れないと先に進めません!」

青:玉入れしょぼ! 独立させてあげなよ玉入れは玉入れとしてさあ!

昇:「やはり青組の『なんか腕を横に開いたり回したりする複雑なやつのホープ』がしなやかな腕さばきで素早く突破!」

青:何でその異名だけフワフワしてんだよ! 確かにあれ詳しく説明しにくいけども!

昇:「一方、他のチームは懸命にマイカー共済に加入しようとしています」

青:全労済の方いっちゃってんだろ!! なんかそっちの過程の方が気になるよ! 

昇:「さあ続いてはアメ食い競争です! 青組の『深呼吸の申し子』が走り出しました!」

青:俺が召喚したやつじゃねーか! ちゃっかりリレー出てる!

昇:「おっと粉の中で深呼吸したために勢いよくむせています!」

青:ただのアホじゃねーかよ!! 絶対深呼吸しちゃダメな種目だろこんなもん!

昇:「しかし何とかアンカーの青澤さんにバトンが渡りました!」

青:え、アンカー俺!? 聞いてないよそんなこと! でもとにかく頑張らないと!

昇:「おーっと青澤早い早い、的確にセグウェイを乗りこなしている!」

青:何に乗ってんだよ! 普通に走った方が絶対盛り上がるわこんなの!

昇:「ここで青組が見事一着でゴールしました〜! おめでとうございます!」

青:でも何か普通の運動会より遥かに劣る嬉しさだわ。

昇:「それでは青澤さん、全国の労働者の皆さんへ一言お願いします!」

青:もう全労済はいいよ! いいかげんにしろ。

両:どうもありがとうございました。

3組目 ライジングブルー

市河:今期3勝1敗、ランキング16位での出場になりますね。

青澤:そうですね、1回負けちゃいましたねぇ。

昇川:いつ落ちてもおかしくないなとずっと思ってたんでまあ受け入れましたけどね。

碓氷:あ、そんな落ち込んだりとかは・・・

青澤:無かったですよ。

昇川:もう全然無かったですね。

市河:そうだったんですか。 じゃあ・・・最近何か変わったことはありました?

昇川:うーん・・・まあ最近っていうか結構前から気になってることがあるんですよ。

碓氷:はあ。

昇川:シベリアさんのネタで「横浜の真田が巨人時代に10代でビールかけをしていた」みたいなのありましたよね?

市河:えーと・・・はい、ありますね。

昇川:ありますよね? それで思ったんですけど、去年巨人が優勝したんですけど、坂本選手がまだ10代だった気がするんですよ。
   だからそれはどうなるのかなーと思ってまして。

碓氷:なるほど・・・・・・ん?

市河:・・・まあ確かに気になりますけど・・・この話題・・・前もトークしましたよね?

碓氷:・・・あ、そうだ。 今期お二方が落ちた時のトークじゃないですか。
   あなた方もこの話した記憶ないですか?

青澤:・・・え、したっけ?

昇川:したっけ?

市河:・・・・・・あのー・・・本当は落ちたこと気にしてるんじゃないですか・・・?

昇川:・・・・・・いやぁ〜そんなことないですよぉ! なぁ?

青澤:そうですよ!
   別に「いつもトークしない僕らが勇気出してトークに挑戦したのにそんな時にかぎって落ちたからすごい恥ずかしい」なんて全然思ってないですよ!

碓氷:・・・・・・そうですか・・・。

市河:・・・じゃ、じゃあ、今日はどんな意気込みで挑みましたか?

昇川:今日の意気込みですか。

青澤:うーん・・・まあ、今日はすごい今更になりますけど、
   ポルノグラフィティの晴一さんが結婚したのをお祝いするつもりで頑張りましたね。

昇川:まあかなりお祝いが遅れちゃいましたけどね。

碓氷:・・・ん? これってお二方が落ちた時の挑戦者コメントと同じ・・・。

市河:そうですねぇ・・・。 やっぱり落ち込んでいるんじゃないんですか・・・?

青澤:いや、そんなこと無いですって!

昇川:そうですよ、珍しく意気込みのコメントをしたのに落ちたから気にしてるなんてことがあるわけないじゃないですか〜。 ということで、

両:僕ら落ちたこと気にしてないですから!

市河:・・・というわけで、ライジングブルーのお二人でした・・・。

碓氷:・・・(絶対気にしてるわ)。

粗忽長屋

コント/大人部
大山「緊張しますねー」
瀧澤「まぁ平均KBとか見ても明らかに一番格下ですから気楽にやります」
大山「とりあえず一番自信のあるやつをぶつけてね」
瀧澤「気合入れてなんと今日は歯を磨いてきました!」
大山「昨日までの君の口内環境、悲惨極まりないな」
小学生の4割が歯周病って聞いてビックリした>某CM 初めてのC大会!粗忽長屋!

大山「アポイントメント!アポイントメント!アポイントメント!」

瀧澤「ちーす」

大山「あっ瀧澤キャプテン!!ちゃーす!!」

瀧澤「おう、みんな自主練ご苦労」

大山「ちゃーす!」

瀧澤「何の練習だ?アポイントメントの発音か?」

大山「はい、梅垣先輩に、1年はアポ発を念入りにやっとけと言われましたので」

瀧澤「ははっ、梅垣らしいな。あいつは基礎を重んじるやつだからな。反面、思考に柔軟性のないのが偶にキズだが」

大山「でも、梅垣先輩はまだ2年なのにすごく大人っぽくて、尊敬してるっす」

瀧澤「尊敬か…まぁお前もアポ発を繰り返せば、自然と大人っぽくなっていくさ」

大山「ちゃす!それで、先輩!抽選の結果はどうだったんですか?!」

瀧澤「そう焦るな。今からのミーティングでちゃんと話す。よしっじゃあ全員集合!」

大山「ちゃーす!!」

瀧澤「……よし全員そろったな。じゃあ早速だが…夏の県大会、初戦の相手を発表する」

大山「ごくっ……」

瀧澤「一回戦の相手は…………黒仙学院だ!」

大山「なっ!黒仙学院ですか?!」

瀧澤「あぁ。黒学だ」

大山「黒学って…去年の県大会優勝校にして、大人っぽい全国大会でもベスト8の強豪校じゃないですか!」

瀧澤「まったく…くじ運があるというべきかないというべきか…まさか一回戦で全国屈指の大人びた連中と当たるはめになるとはな」

大山「…………」

瀧澤「どうしたみんな?怖気づいたのか?」

大山「え……」

瀧澤「俺は武者震いが止まらないぜ!」

大山「キャプテン!」

瀧澤「相手が黒学だろうがなんだろうが、俺達は全力で大人っぽく振舞うだけじゃないか!その為の鍛錬は、十分にしてきたはずだ!そうだろう!」

大山「ちゃす!」

瀧澤「県立篠宮高校大人部始まって以来の、とんでもない伝説を作ろうぜ!!」

大山「ちゃーーーーすっ!!大人部ちゃーす!!」

瀧澤「よしっ!じゃあ早速、黒学の分析をしたいと思う!」

大山「もうデータがあるんですか?!」

瀧澤「ふっ。有力校のデータは早くから春宮くんが膨大な量を集めてくれている」

大山「さすが優秀なジャーマネでお馴染みの沙織先輩だ!好きです!」

瀧澤「沙織くん、お礼はあとでたっぷりするぜ。君の体に」

大山「大人だ…先輩たちは大人な関係だ!くそう!僕みたいなガキは相手にされないや!」

瀧澤「知っての通り黒学は凄まじい大人っぽさを誇るが、その中でも特に注目なのは当然こいつ…そう、音奈備 帝琉(おとなび ている)だ!」

大山「音奈備帝琉!全国の大人を目指す者達でその名を知らぬ者はない!
   圧倒的な論理的思考!冷静な判断力!女子と恋愛感情抜きに親しくできる力!
   使った物はちゃんとあった所に戻す力!あとエロス!
   それらすべてを兼ね備えたエグゼクティブ・プロデューサーくらい偉い奴!
   プロ大人界も大注目の大人っぽい高校生、それが音奈備帝琉!!!」

瀧澤「あぁ…そして、俺の幼稚園時代からのライバルでもある…!」

大山「そうだったんですか!」

瀧澤「帝琉とは、どっちが先に幼稚園の先生のおっぱいを揉むかで日々競っていた…」

大山「まさか…それは授乳的な意味じゃない揉みですか?!」

瀧澤「当然、性的な意味の揉みだ!」

大山「すごい!音奈備はもちろんだけど、キャプテンもやはり天才だ!」

瀧澤「そして最終的に給食室の裏で……はは、懐かしいな」

大山「壮絶……保育士とはなんて過酷なお仕事なんだ……」

瀧澤「自慢じゃないが俺にも私立からの大人の誘惑はいっぱいあった。
   でもすべて断った。俺は地元の篠宮をあいつと二人で全国一大人っぽくすることが夢だった。しかしあいつは違った…」

大山「片や有数の強豪私学。片や県立の弱小校。まったく対照的な二人だ…さぞ仲は悪いに違いない…!」

瀧澤「しかーしプライベートの俺達はやたら仲がいい!」

大山「大人だっ!それとこれとは別だっ!分別がある大人だっ!さながらKKコンビ!清原と桑田の関係性だっ!」

瀧澤「とにかくそんな音奈備だが……奴をマークするのは俺ではない…」

大山「えぇ?!キャプテンがマークに付かないとなると…梅垣さんか…?」

瀧澤「……大山」

大山「…………ちゃす?」

瀧澤「音奈備をマークするのはお前だ、大山!」

大山「ええええええぇぇぇっっ!!じ、自分には無理です!!」

瀧澤「いや、お前しかいない」

大山「だ、だって自分はまだガキですよ!新聞のスポーツ欄読んだ後、綺麗に元通り畳めないですし、
   いまだに服はジーンズメイトで揃えます!梅垣先輩が適任だと思います!」

瀧澤「いや…梅垣には……荷が重い」

大山「えぇ?でも梅垣先輩は『死がどうたら』とか『世界の終わりが』みたいな暗い歌詞の曲ばかり登下校中に聴いてますし、
   集合写真でも一人カメラから目線を逸らしててクールです!」

瀧澤「…梅垣。大山の隣でうんうんうなずいてる梅垣。悪いがはっきり言っておく。
   お前の……うん、わかったから。昨今のJ―POP批判はいいから、ちょっと聞け。いいか。お前のそれらの行動は……思春期真っ盛りだ!」

大山「なんだってぇ!!」

瀧澤「大人は死がどうたらみたいな曲をあんまり聴かないし、集合写真ではちゃんとにっこり笑うんだ。
   梅垣、お前はまだ、大人に憧れてるマセガキに過ぎないんだよ…」

大山「マセガキ…………あっ梅垣だけに!梅垣だけにか!でもキャプテン!
   梅垣先輩がマセガキ先輩なら、僕なんかその更に下。音奈備のマークなんかとてもじゃないが務まりません!」

瀧澤「大山。お前はまだ気づいていないだけさ。自分の中に秘められた大人っぽさに」

大山「そんなこと…」

瀧澤「俺は知ってるんだぜ……お前が……しりあがり寿の漫画の大ファンってことをな!」

大山「ええっ?!しりあがり寿先生の漫画って、大人向けだったんですか?!」

瀧澤「あぁ。子どもからしたら、ただの絵が下手な漫画だ。ナンセンスギャグで笑えるのは相当大人だ!」

大山「そうなのか……僕は呼吸をするのと同じくらい、しりあがり寿先生の漫画で笑うのは普通のことだと思っていました…」

瀧澤「何歳から読んでるんだ?しりあがり作品は」

大山「物心ついた時には…暇さえあれば絵本のように何度も読んでいました」

瀧澤「……天賦の才、か。大山。やはり音奈備を止められるのはお前しかいない、奴に匹敵する大人っぽさを秘めた、お前しかな」

大山「……わかりました!止めるっす!音奈備の精神的成長、止めてみせるっす!」

瀧澤「その意気だ!しかし当然やつの成長を止めるのは容易なことじゃない…やつの持ち味はアグレッシブな接触プレーだ」

大山「接触……アポイントメントですね?」

瀧澤「そうだ。やつは試合中、受付で名刺を出し、正式なアポイントメントを取った上でお前に接触をしてくるはずだ。アポ王子の異名は伊達ではないからな…」

大山「そんな正式なアポを取って接触して来られたら……大人と認めざるを得ない…そして14:00以降のスケジュールを空けとかざるを得ない…」

瀧澤「しかも…やつのアポイントメントの発音は完ぺきだ」

大山「大人びたやつほど基礎がしっかりしてるってわけですね……僕はどうすれば……あ、そうか!」

瀧澤「何だ?」

大山「エロスです!僕が音奈備に対抗するには、エロスしかないです!」

瀧澤「…お前のエロスはそんなに大人っぽいと?」

大山「大人っぽいです!48手すべてを使いこなせます!枕で毎晩練習してます!」

瀧澤「…ばかやろうっ!!(殴る)」

大山「(殴られる)ぐふぇっ!!ちゃ、ちゃす!!」

瀧澤「そんなもんで大人のエロスだと…笑わせるな!!」

大山「ち…違うんですか?枕は低反発素材なのに違うんですか?」

瀧澤「素材の問題じゃない!いいか。大人が実際に使う体位はな……2、3個だ!!」

大山「なにぃぃぃ!48手を巧みに使いこなすんじゃ…」

瀧澤「そんなに頻繁に体位を変えたら快感も浅いし、アクロバティックなのは女性は結構引く。この男変態じゃないのって引くだけだ!」

大山「……そうだったんですか…」

瀧澤「ちなみに音奈備の好きな体位は、正常位だ」

大山「大人だ……しかしそんな情報どこで…?」

瀧澤「春宮くんから聞いた」

大山「まさか…沙織先輩は音奈備とも大人の関係なんですか?!」

瀧澤「あぁ。だから正確な情報だ」

大山「でも、そんなことじゃうちの情報が向こうに筒抜けなんじゃないですか?!」

瀧澤「心配するな。俺も音奈備の彼女でもある黒学のジャーマネを抱いてるから、おあいこだっ!」

大山「ぐちゃぐちゃした男女関係!『内舘牧子脚本かっ!』と言いたくなるほどの大人っぽいストーリー!まるで11時台のドラマだ!」

瀧澤「まぁプロ候補レベルの大人部員はだいたいジャーマネと大人の関係だからな」

大山「しかし…エロスで勝てないとなると…僕には打つ手がありません……」

瀧澤「……弱点はある」

大山「……え?あのエグゼクティブプロデューサーくらい偉いやつに、弱点が?なんです、その弱点とは?!」

瀧澤「音奈備は……低身長に悩んでいる!!」

大山「……大人じゃない!低身長で悩むのは思春期特有のやつだ!」

瀧澤「あぁ。本来大人であれば気付くはずなんだ。ジャニーズには背の低い奴も多い、と。
   やつは精神的成長が早い分、身長のことには特に敏感になっているんだろう」

大山「肉体的成長が追い付かないんですね…しかし、その弱点をどう突けばいいんです?」

瀧澤「言ってやるんだ」

大山「何てです?」

瀧澤「『やーい、チビ』と」

大山「おと……えぇぇぇぇ?!大人っぽくない攻撃!!まさかの悪口!!」

瀧澤「言ってやれ!!」

大山「大丈夫ですか?!そんな幼稚な攻撃をして!」

瀧澤「平気だ!悪口と低身長の悩みなら、うん、たぶん悪口が勝つ!」

大山「ここにきて基準が曖昧になってますがわかりました!僕、音奈備に悪口言います!!そして僕が、全国一の大人っぽい高校生になってみせます!!」

瀧澤「よーし!その意気だ!じゃあ大山は早速新しい名刺を50枚ほど刷ること!」

大山「ちゃす!!」

瀧澤「よしじゃあミーティング終了だー!」






大山「やーいチビ!やーいチビ!……や〜いチビの方がいいか?」

瀧澤「大山…ちょっと来い」

大山「ちゃす!なんでしょうキャプテン」

瀧澤「実はさ…さっきのミーティングで、お前が潜在的にはすごい大人みたいな話になったじゃん?」

大山「あ、はい…」

瀧澤「それ聞いてさ、春宮くんのお前を見る目が明らかに違うんだよ…」

大山「え?それはどういう…?」

瀧澤「だから、なんか…お前と付き合ってもいい、みたいな…」

大山「えぇ!さ、沙織先輩が…僕と…」

瀧澤「女子高生はすぐ大人びた男に惹かれるからな…」

大山「ぼ、僕…沙織先輩と付き合いたいです!そして大人の関係に……」

瀧澤「……だめだよ」

大山「え?」

瀧澤「沙織ちゃんはだめ!俺のものだからだめ!お前、俺より大人っぽくなるんじゃねーぞ!次の試合、俺より目立ったらぶっ殺すかんな!!」

大山「大人げねぇっ!!」

4組目 粗忽長屋

碓氷:粗忽長屋のお二人でしたー。



大山「いやいやいやいや」
瀧澤「頑張りましたー」
大山「報われたい」
瀧澤「是非報われたい」

暗黒天国

コント/魔女っ娘
ハナ:ハナちゃん、発進!

鈴村:絶対にファイナルに行くぞ!
波が激しいコンビだが、今日の調子はどうだ。C大会初出場!暗黒天国!

鈴村:どうしよう!僕が乗る予定だった電車が交通事故で止まっちゃったよ!
   これじゃあ高校受験に間に合わないよ!
   こんな時に魔法使いがいてくれたらなぁ・・・

ハナ:そこの食べちゃいたいくらいカワイイ君!
   私が来たからにはもう安心よ!

鈴村:突然登場するなり何を言い出すんだこのお姉さんは!

ハナ:私は愛と正義の魔法少女、魔女っ娘ハナちゃん(20)よ!
   困った坊やは、お姉さんが魔法で助けてあげちゃうぞ♪

鈴村:立派な成人じゃねえかよ!
   よくもまぁ、大学生がのうのうと「少女」だの「魔女っ娘」だのなんて名乗れたもんだよ!

ハナ:何勘違いしてるのよ。
   お姉さんは二浪中よ!

鈴村:そんな事してるからだよ!
   家族は絶対に泣いてるよ!

ハナ:ところで、食べちゃいたいくらいカワイイ君の貞操の危機、お姉さんが助けてあげるわよ。

鈴村:貞操は危なくねぇわ!
   もし危ないとしたら、諸悪の根源はお姉さんだわ!

ハナ:何があったかお姉さんに話して御覧なさい。

鈴村:電車が事故で止まっちゃって、高校受験に間に合いそうにないんだよ!

ハナ:高校受験に間に合わないですって!?
   って事は、助けたら5つも年下の彼氏GETって事!?

鈴村:獲らぬ狸の皮算用だよ!
   別に助けられたからって、付き合ってくださいとはならないよ!?

ハナ:ねぇ〜、高校受験って事は、君ってまだ中学生?
   中学生って事は、女の人に興味がある年頃じゃない?

鈴村:まぁ、確かに僕も高校生になったら彼女ほしいなぁ〜なんて思ってたけど。

ハナ:ほらね、ここでお姉さんに助けられれば、君は見事に年上の彼女をGETできるのよ。
   お友達に自慢できるぞ〜。

鈴村:いや、そんなに恩と心と体の3点セットを押し売りされても。
   確かに「年上の彼女」っていうのもちょっと憧れるけど。

ハナ:なら話は早い!
   お姉さんに食べられ、いや、救われなさい!

鈴村:本能剥き出しじゃねえかよ!
   僕、肉食系の女性は苦手なんでごめんなさい!

ハナ:あら、断って良いのかしら?
   高校受験を受けられなくなっちゃうわよ?

鈴村:でも、電車の遅延となれば正当な理由だしね。
   もしかしたら高校の先生も対策を取ってくれるだろうから、きっと大丈夫だよ。

ハナ:や〜ん、ダメ〜っ!
   君はお姉さんが助けるの!

鈴村:そんなダダをこねられても!

ハナ:助けさせてくれなきゃ、魔法で君を固めてお姉さんのお家に飾っちゃうぞ♪

鈴村:恐いよ!
   わかったから、早く僕を助けてください!

ハナ:よぉ〜し、じゃあお姉さんが君を助けてあげるよ!
   まずは魔法の冷奴にマジカル・パワーを溜めるわよ!

鈴村:媒介のチョイス!!
   魔女っ娘なんだから、ステッキとかコンパクトとか使えよ!

ハナ:マジカル・パワー・チャージ!(ブォン!)

鈴村:凄い!お豆腐が光り出した!

ハナ:(パァン!)いや〜ん!冷奴が破裂しちゃった〜っ!
   飛び散った冷奴でハナちゃんビチョビチョ〜っ!

鈴村:媒介が魔力を受け止め切れてねぇじゃねえかよ!
   普段どうやって魔法使ってるんだよ!?

ハナ:もういいわよ!別のものにマジカル・パワーを溜めるわよ!

鈴村:何でも良いのかよ!
   だったら最初っからちゃんとしたものを使えよ!

ハナ:今度はおやつに取っておいたカツオにマジカル・パワーを溜めるわよ!

鈴村:何をおやつにしてんだよ!?
   おやつにはもっとおやつらしいもん食べろ!

ハナ:マジカル・エナジー・チャージ!(ブォン!)

鈴村:マジカル・パワーじゃねぇのかよ!?

ハナ:(パァン!)いや〜ん!カツオも破裂しちゃった〜っ!
   飛び散ったカツオでハナちゃんグチョグチョ〜っ!

鈴村:そんな予感してたよ!
   そんでもって蛇足だけど、冷奴とカツオって、何かすっごいポン酢を携帯していそうな献立だよ!

ハナ:何で上手にできないの!?
   ムキ〜ッ!

鈴村:そりゃお姉さんに原因があるわ。
   魔法って言われても、冷奴とカツオが炸裂する手品みたいなもんしか見てないよ。

ハナ:こうなったら最後の手段よ!
   魔法のホウキで君を受験会場まで連れてってあげるわ!

鈴村:最初からそうしてくれよ!
   最後の手段が一番の有効打に見えるよ!

ハナ:魔法のホウキにマジカル頭脳パワーをチャージよ!

鈴村:懐かしいね!
   板東英二さんが出てきそうだよ!

ハナ:(ホウキにまたがって)さぁ、お姉さんの後ろに乗りなさい。
   そしてゆくゆくは、お姉さんに乗りなさい!

鈴村:また本性が出てるよ!

ハナ:さぁ、出発するわよ!
   お姉さんにしっかりつかまってなさい!
   いや、お姉さんに大人しく捕まりなさい!

鈴村:だから欲望を露わにするなよ!
   うへぇ〜、お姉さんにつかまれって言ったって、冷奴とカツオでベチョベチョだよぉ〜。

ハナ:よ〜し、出発進行〜っ!

(ハナと鈴村を乗せたホウキ、ピクリとも動かない。)

鈴村:動かないじゃんか!これはどういう事なの!?

ハナ:えぇっと・・・
   このホウキ、どうやら1人乗りみたいね。オホホ・・・

鈴村:コイツ、お菓子の家の暖炉にブチ込んでやりたいわ・・・

ハナ:ごめんなさい!これで私にできる事は全てやったわ。
   なのに、受験会場に連れて行けなくて・・・ ホントにごめんなさい!

鈴村:ヒドイよ!
   僕にしてみれば、4月からの3年間が今日に懸かってたのに!
   それなのに、メチャクチャな事されて、いい迷惑だよ!
   何が魔女っ娘だ!いい加減に目を覚ましたらどうなんだよ!
   そんな事だから大学受験だって失敗するんだ!
   それに年下にこんなに怒られて、お姉さんは悔しくないのかよ!?

ハナ:うっ・・・うぅ・・・

鈴村:なっ、泣かないでよ、お姉さん!
   僕も言い過ぎたよ。ごめんなさい、お姉さん。

ハナ:うぅん、好みの年下の男の子にこんなに罵倒されるなんて、お姉さん嬉しい!
   もっとお姉さんをイジめて!

鈴村:コイツ、マゾっ娘かよ!

5組目 暗黒天国

碓氷:暗黒天国のお二人でした!
   ありがとうございました!

鈴村:いやぁ〜、緊張したぁ・・・

市河:あれ?ハナさんは一体どこへ?

(舞台袖で腕組みをし、膨れっ面のハナ。)

ハナ:むす〜っ!

鈴村:マズい!ハナさんがご機嫌ななめだ!

市河:俺たち何か悪い事したかなぁ・・・

碓氷:アレか!?女の子の日なのか!?

鈴村:ハナさん、一体どうしたの?

ハナ:どうしてBブロックは女の子が私だけなの!?
   劇ヴァーさんもメリスリさんもみかづき。さんもいるのに、みんなAブロックなんだもん!

碓氷:仕方ないね。

市河:まぁ、抽選で決まった事ですからねぇ。

鈴村:ふ〜ん、ホントは他の女性の皆さんが汚れるといけないから、ハナさんだけ隔離したんじゃないの?

碓氷:そっ、そんな事無いぞ!

市河:そそそっ、そうだよ!
   そんなハナさんを傷つけるような事、する訳ないじゃんか!

ハナ:む〜っ、怪しい!
   フンだ!ファイナルで他の女の子とも仲良くなるもん!

鈴村:青バトで女の子との共闘って、197回のおかだまなかさんくらいだもんね。
   僕もステキな女の子と仲良くなりたいです。(ほかほか)

碓氷:こんなカワイイ女の子とコンビ組んどいて、贅沢な願望だな。

ハナ:ホントよね!

市河:キミが言うなよ・・・

市河:前半5組がネタを披露し終えました。

碓氷:後半の5組へ参りましょう!




後半5組へ!