東京クラッチ

漫才/FOOTBALLING WEEKENDERS
石田:もうこれは東京クラッチの王道だと思います!

松岡:これ以上は出せません!
セミファイナルから本気モード。初のC大会出場!東京クラッチ!

松岡:東京クラッチです!よろしくお願いします。
   最近お前の髪の毛から採取した細胞の塩基配列を読み取った結果、
   時代はサッカーだってことがわかったから、今日はサッカーの話をしようと思う。

石田:何で俺のDNAにそんな情報が格納されてるんだよ!俺の螺旋配列どうなってんだ!

松岡:まあまあ。そういうわけで俺はサッカーについての漫才するから、
   お前は魔女裁判をテーマにした漫才やって。

石田:まず間違いなくかみ合わないだろ!しかも俺のテーマえらく難しいじゃねえか!

松岡:大丈夫。いいから、やってみようぜ。『はいどうも、東京クラッチです。』

石田:『いやー、それにしても中世ヨーロッパの魔女裁判ってのは凄かったらしいですね。』

松岡:『そうですね、やっぱりボランチの機動力が問われているといったところですよね。』

石田:『じゃあ俺が魔女に疑われた人やりますから、』

松岡:『じゃあ俺は左サイドから切り込むリベロやります。』

石田:ほらみろ!全然合ってねえだろ!どっかでなんとかしてくれよ!

松岡:大丈夫大丈夫。お前が魔女裁判で火刑で処分されるっていう展開になったときに
   「そういえばボランチって火を使った料理の名前っぽいですよね」って切り出すから。

石田:どんだけ空気読めてない切り出し方だよ!俺そんな軽い状況じゃねえだろ!

松岡:「活オマール海老と季節の野菜のボランチ」

石田:それっぽい料理名考えてんじゃねえよ!
   お前がそんな事を言ってる時の俺は火刑台上で断末魔なんだぞ!差が激しすぎるだろ!

松岡:わかったわかった。とにかく俺、今すっげぇサッカーにハマってるんだよ。
   明日にでも俺、サッカー日本代表の監督になるから。

石田:そんな行き当たりばったりで任命されるわけないだろ!

松岡:だって電話かかってきたんだよ?
   「サッカー日本代表監督に任命しますから次の指定口座に100万振り込んでください」って。

石田:アウトすぎるだろ、その電話!誰からかかってきたんだよ!

松岡:「俺俺、」って言ってたけど。

石田:もう世間的に充分注意されてきてるだろ、その犯罪は!何の疑いも無くひっかかるな!

松岡:だってサッカー場でもサポーター席から「俺俺俺俺〜♪」って聞こえてくるじゃん。

石田:あれは応援歌なの!そもそも「俺」じゃねえよ!
   それに今の時代、応援歌といえば「凱旋行進曲」だろ。

松岡:ああ、知ってる知ってる。
  「雄ー男ー、牡男男雄ー雄ー男ー、牡牡男雄ー雄男ー♪」ってやつ。

石田:何で「オ」を全部男っぽい漢字に変換するんだよ!雰囲気が一気に濃くなっただろ!
   お前サッカーの試合見たことあるのかよ?サッカーのルールとかわかってんのか?

松岡:当たり前だろ。俺の人生はオフサイドだって言われた事あるぜ。

石田:ファール扱いじゃねぇかよ!何でちょっと誇らしげにそんな発言するんだよ!

松岡:待て待て。オフサイドって一言をマイナスイメージにすぐ決め付けるな。
   最初の三文字だけ読んでみ。

石田:・・・「オフサ」。

松岡:・・・な?

石田:わかんねえよ!なんだよ「オフサ」って!
   どの方向に持っていきたいのか全然わかんねえよ、さっきから!

松岡:「オフサ」っていうのはアモニゴ星でよく使う言葉なんだけど、

石田:がっかりするから説明しなくていいよ!

松岡:聞けって!これ聞いたら「オフサイド」に対するイメージがマイナスじゃなくなるから!

石田:ほんとかよ。じゃあ「オフサ」ってその星の言葉で何て意味なんだよ。

松岡:「棚」。

石田:・・・普通!別にプラスイメージの言葉じゃねえじゃん!なんだこの無駄な情報!

松岡:あ、違う。「棚の」だ。

石田:変わらねえよ!それを俺に教える事で生じるメリットは何だ!

松岡:ホームセンターとかで買い物する時に店員さんに
   「すいません、オフサ留め具ありますか?」とか聞けるじゃん。

石田:キョトンとされちゃうよ!俺の行くホームセンターの店員さん間違いなくアモニゴ星人じゃねえもん!

松岡:それはそうとも言い切れないだろ。地球にどれくらいのアモニゴンがいるかお前にわかるか?

石田:さも当然のようにアモニゴンとか言うな!お前の主張の矛先が理解できねえよ!

松岡:他にも「お前の人生は通算イエローカード3枚だ」とも言われたぜ?

石田:来世出場できねえじゃねえかよ!もう生まれてくるな的なニュアンスだよそれ!多少ガッカリしろ!

松岡:とにかく、それくらい俺のサッカーに対する知識はすげぇぜってことなんだよ。任せとけって。

石田:意味が全然わかんねぇけど・・・
   じゃあまずサッカーはどういうスポーツだか簡単に説明してみろよ。

松岡:バカにしてんのか。サッカーは11人もの人数でよってたかって1個のボールを足蹴にする行為だろ。

石田:何でちょっと集団リンチっぽい表現なんだよ!

松岡:つま先で蹴り、足の甲で蹴り、時にはカカトで蹴り・・・。

石田:間違ってねえけど人聞きが悪いだろ!

松岡:そしてボールから流れた緑色の体液がコートを染めていくのだ。

石田:あれは芝の色だろ!サッカーボールに体液とかねえよ!

松岡:とにかく、俺はサッカー日本代表の監督をやるためにこの世に生まれて来たに違いないんだ。

石田:どこからその根拠が沸くのかさっぱりわからないんだが・・・。
   じゃあお前の戦略を聞かせてもらおうか。

松岡:いいだろう。フォーメーションってやつだな、まずは。

石田:そうそう。よくあるじゃん。ディフェンダーから数えて4−4−2とか3−5−2とか。

松岡:知ってる知ってる。6−3−3とかだろ?

石田:それ小中高だよ!本当に戦略考える気あるのかお前!

松岡:任せとけって。このフォーメーションがどうなってるか、で基本戦略が決まるからね。

石田:お、なんかちゃんと考えてるっぽいじゃん。
   じゃあ松岡監督の考えるフォーメーションはどうよ?

松岡:そうだなあ、1−2かな。

石田:人数足りなさすぎるだろ!コート内スカスカじゃねえかよ!

松岡:潔い、と言ってもらいたいものだな。

石田:実際想像してみろよ、その光景!何かの間違いとしか思えないだろ!

松岡:じゃあ16−45−23は?

石田:お前何人でやろうとしてんだよ!規定数より8倍近く多いじゃねえか!

松岡:この中間の45人がすごいんだよ。聞く?

石田:聞いても使えないからいいよ!

松岡:うち44人がパイプ椅子の背もたれのところを作ってる職人なんだぜ。

石田:よくわかんねえよ!何だその大胆な招集は!

松岡:バックも守れるぜ、ってことじゃん。

石田:椅子的にだろ、それは!いいからちゃんと11人のサッカー選手で固めてこいよ!

松岡:キーパーを除く10人をどう配置するか、って難しい問題だよね。
   相手にも「こいつらのフォーメーションどうしたらいいか」って悩ませる必要があるわけだよね。

石田:そうだね。日本代表もいろんなフォーメーション組んで試したりしてるからね。

松岡:ひらめいた。1−1−1−1−1−1−1−1−1−1ってのはどうかな。

石田:何で一直線に整列してるんだよ!両サイドガラガラじゃねえか!

松岡:相手も悩むと思うぜ?「こいつらのフォーメーションどうしたらいいか」って。

石田:ある意味な!本当にこいつらこれでいいのかっていう意味で悩むよ!
   もう俺が指定する。フォーメーションは4−4−2にしろ。

松岡:答えは−2だけどいいの?

石田:何でこの期に及んで差なんか求めてんだよ!
   あと監督の仕事で難しい事といえば、どのタイミングで選手を交代させるか、ってことだけど。
   ちなみに交代できるのは3人までだから、よく考えないとだめなんだぜ。

松岡:なるほどね。まずは俺だ。

石田:お前は交代するなよ!試合に出てもいないんだから!

松岡:だってサッカーのキックオフってちょうど見たい番組の裏だったりするじゃん。

石田:全選手に謝れ!テレビより試合の方の優先度を上げろよ!
   だいたい何のテレビ番組が見たいんだよ。

松岡:いや、ちょうど同じ時間にサッカー日本代表の試合中継があるんだよ。

石田:お前の試合だよ!自宅のテレビで見てたら二度手間だろ!
   とにかく、試合に出てる選手11人のコンディションや戦略の状況とかを見極めて、
   的確な交代を指示しなきゃならないわけだ。

松岡:あー、じゃあ、例えば前列にいる2人が、もうめちゃくちゃ疲れていて
   全然動けないような状態だったとする。

石田:そうなってたらもう交代させたほうがいいね。

松岡:でもその2人がA型だったら交代しなくてもいいよね?

石田:A型にどういう先入観持ってるんだよ!

松岡:今朝の血液型占いで体力運が最高だったんだよ?

石田:現実的に体力なくなってるんだからそういう問題じゃないだろ!

松岡:逆にO型は今日の運勢が最悪だったから全員代表から外して・・・。

石田:誰も納得しねえよ!せっかく練習がんばったのに台無しだろ!

松岡:その後O型の選手には汚い言葉とかを浴びせ続けて・・・。

石田:占いひとつでどこまでO型の選手は落ちていくんだよ!

松岡:じゃあ前列2人を交代して・・・あと1人は・・・。

石田:じゃあ、中列4人で1人が怪我をしたとしよう。

松岡:まあ、さすがにいくら俺でもそれは交代させるね。
   じゃあその怪我をした選手を、後列にいる4人のうちの1人と交代するとして・・・。

石田:ポジションが変わっただけじゃねえか!怪我した選手後列でプレー続行じゃかわいそうだろ!
   お前全然監督できてねえよ!

松岡:なんだよ。ボールを蹴らずに監督への夢を蹴れというのか。

石田:うまくねえよ!監督やりたいとか言っておきながらお前の言ってる事はむちゃくちゃなんだよ!

松岡:落ち着け落ち着け。オフサ、オフサ。

石田:「棚の、棚の」ってどういうことだよ!使い方間違えてるじゃねぇか!
   最低限まずお前はサッカーのルール学んで来い!

松岡:ヤだよ面倒臭い。大体俺サッカー好きだなんて一言も言ってねえじゃん。

石田:いいかげんにしろ!

1組目 東京クラッチ

石田「そうそう。せっかくC大会まで来たので東京クラッチにもキャッチコピーをつけたんですよ。」

市河「お、そうなんですか。」

松岡「その名も『南海の黒豹』!」

石田「それレイ・セフォーじゃねえか!どのフレーズも適してねえよ!」

碓氷「すいません、時間ないんでとっとと発表してもらえます?」

市河「お前もそんな言い方ないだろ!」

石田「キャッチフレーズは『20行の申し子達』でいこうと思います!」

松岡「ちゃんとちょびバトのひろたかさんたちと比梅津さんにも許可もらったんですよ!
   暗がりを襲って1人ずつ『ウン』って言うまでコブラツイストかけて。」

石田「それ許可じゃねえよ!」

潮江軍団

コント/エンマ様と僕
向島軍団長:あんちゃんあついよーあついよーギギギギギ!
ほれほれー。今度は煮玉子だぞー。初めてのC大会!潮江軍団!

どこまでも続く深い闇 

ひんやりとした重苦しい空気が辺りを包む 

寒い・・・ 

どうやら僕は死んだみたいだ 

これが死後の世界というものなのか・・・ 



閻魔:おう、目覚ましたか。 

吉田:え?え?あなた誰ですか? 

閻魔:今から仕分けをするから、そこ座れや。 

吉田:え?仕分け? 

閻魔:今の若い奴は何も知らんねんなぁ。お前、10分ほど前に死んでんやんかぁ。
      だから、天国に行くか地獄に行くか今から選別作業を行うってことや。 

吉田:えーマジ!天国とか地獄とかあんの!ということは、あなたは閻魔様ですか! 

閻魔:そうや。あの、閻魔様や。 

吉田:すげー!閻魔様って、意外とおちょぼ口なんですね! 

閻魔:そういう閻魔いじりとかはええから。みんなそれやりたがるけど、ええ加減食傷気味やねん。 

吉田:すいません・・・ 

閻魔:これからな、この画面にお前の人生を10分間にまとめたVTRを流すから。吉田s’人生〜ダイジェスト版〜やな。
   それ見て天国行きか地獄行きかを決めるから。それではVTRスタート! 

吉田:・・・ 

閻魔:・・・ 

吉田:・・・ 

閻魔:・・・。何の場面やこれ? 

吉田:これは麦茶と間違えてそうめんつゆを飲んでしまった場面ですね 

閻魔:へぇ・・・。 

吉田:・・・ 

閻魔:・・・これは? 

吉田:これは苦労してレベル上げしたドラクエのセーブデータが飛んでしまい、愕然としているシーンです 

閻魔:ふーん・・・ 

吉田:・・・ 

閻魔:・・・で、これは? 

吉田:これは・・・ペヤングの湯切りをしたときに台所がボンってなってビックリしたシーンです 

閻魔:・・・ 

吉田:・・・ 

閻魔:・・・・・・・グスン 

吉田:え? 

閻魔:ウッ・・・ウグッウグッ・・・ 

吉田:何で嗚咽漏らしてるんですか!?どこに泣くシーンがあるんですか!? 

閻魔:実に・・・実にしょーもない!!! 

吉田:ええ!? 

閻魔:お前の人生は何てしょーもないんや!いいか、これはお前の30年間の人生を10分間に凝縮した、中身が濃いー濃いーはずのVTRやねん!
   それやのに、何でこんなしょーもないエピソードばっかり出てくるんや!もっと他にあるやろう!それを思うとお前が可哀想で可哀想で・・・ 

吉田:そんな理由で泣いてるんですか! 

閻魔:しかも6分弱でVTR終わったし!10分でも尺が余る人生ってどんなんやねん! 

吉田:いや、僕に言われても・・・ 

閻魔:俺は仕事柄、何億人もの人生を見てきた。けどな、こんなしょーもない人生を見たのは初めてやわ!そんなお前が不憫でならん! 

吉田:そうなんですか・・・。ということは、僕は天国に行けるってころですか? 

閻魔:は?それとこれとは話は別や。 

吉田:ええ! 

閻魔:お前、免罪符買ってないやろ? 

吉田:免罪符ですか?えっと・・・買った記憶はないですねぇ 

閻魔:そうやろ。免罪符買ってない奴を天国に行かせたら、神様にえらい怒られるねんやんか。だからお前は地獄行きや。 

吉田:どんな判断基準なんですか! 

閻魔:でも、安心しろ。こんなしょーもない人生を送った挙句、地獄行きなんて余りにも可哀想や。
   だからな、できるだけ楽な地獄に行かせてあげる。 

吉田:楽な地獄・・・ですか? 

閻魔:そうや。楽な地獄、というよりむしろ天国と言っても過言ではない。その名も『舌地獄』や! 

吉田:えっ!!舌地獄って舌を抜かれちゃう、いかにも痛そうな地獄ですか!?それのどこが楽なんですか! 

閻魔:どうやら、お前は下界で出回っているガセ情報を信じてるみたいやな。
   正確には「舌を抜く」じゃなくて「舌を入れる」地獄やねんけどな。 

吉田:舌を入れる? 

閻魔:そうや。お前の口の中に俺の舌を・・・ 

吉田:ただのディープキスじゃないですか!気持ち悪いですよ!他の地獄にしてください! 

閻魔:チッ、わがままな奴やなぁ。人の好意をムダにしやがって。まぁ、今から内線で俺の部下を呼ぶからちょっと待っとけ。 

吉田:内線って、地獄でも結構インフラが整備されてるのかぁ・・・ 

閻魔:えぇと、確か青鬼のスケジュールが空いとったはずやな。あいつの番号はたしか、390831(サンキューオヤサイ)と・・・ 

吉田:青汁!? 

閻魔:あ、もしもし閻魔だけど。今すぐ視聴覚室に来てね。よろしくー。 

吉田:え?この部屋、視聴覚室なんですか!?

閻魔:そらぁ、VTRを観なあかんからな。




青鬼:ボス、何の御用でしょうか? 

閻魔:おぉ、青鬼か。この吉田君を例の楽な地獄に連れてってくれや。 

青鬼:かしこまりました。それでは吉田様、こちらへどうぞ。 

吉田:は、はい。吉田様って・・・ 

閻魔:さぁ、邪魔者もどっか行ったことやし、忘れんうちにさっきのVTRをDVDに焼いておこっと 



吉田:それにしても、青鬼さんって、本当に体が青いんですね! 

青鬼:青鬼と呼ばれるぐらいですからね。まぁ、シャワーを浴びれば、元の小麦色の肌に戻るんですが。 

吉田:それ特殊メイクなんですか!?何でそんな煩わしいことをするんですか? 

青鬼:『小麦色鬼』だと言いづらいでしょ?だから、青鬼で売っていこうと思いましてね・・・ 

吉田:地獄でも個性の時代なんですね! 

青鬼:まぁ、そういうことです。 
   さぁ、到着しましたよ。 

吉田:こっ、これは・・・ 

青鬼:そうです。針山地獄です。 

吉田:針山!?針の上を歩くやつでしょ?めちゃめちゃ痛そうじゃないですか!これのどこが楽な地獄なんですか! 

青鬼:どうやら、地獄初心者にありがちな勘違いをしているようですね。
   針山地獄というのは『針山の上を歩く地獄』ではなくて『針山のすべての針穴に糸を通す地獄』なんですよ。 

吉田:どちらかと言うと精神的苦痛じゃないですか!知らなかったなぁ。 

青鬼:吉田様の場合は、1本だけ糸を通すだけでOKということになっております。 

吉田:1本だけかぁ。それなら楽勝だね。 

青鬼:それではこちらの糸を通してください 

吉田:OK! 

青鬼:・・・ 

吉田:・・・あれ? 

青鬼:・・・ 

吉田:・・・あれれ? 

青鬼:・・・ 

吉田:・・・あ、あの、僕、視力が悪くて、おまけに不器用なんですよ。だから、1本だけでもかなり厳しいかと・・・ 

青鬼:そ、そうですか。では、ボスのところに戻って、他の地獄に変えてもらいましょう。 

吉田:すいません・・・ 



閻魔:グ・・・ウググッ、グッグッ 

青鬼:ボス、ただ今戻りました 

閻魔:そうか、・・・グッ、ご苦労やった・・・ウググッ 

吉田:そんなことより、何で僕のVTRをまだ見てるんですか!しかも号泣してるし!ちゃんと仕事した方がいいと思いますけど! 

閻魔:いやー、お前の人生は何回見ても泣けるなぁ。
   特にこの『思わずコタツの中で寝てしまい、翌朝風邪をひいてしまう』場面はヘビーローテーションで観てるけど飽きひん! 

吉田:ヘビロテで観るもんではないでしょう! 

青鬼:・・・あのですね、実はこういうトラブルがありまして・・・ゴニョゴニョ 

閻魔:えぇっ!お前、針穴に糸通されへんの!?しょーもな!どんだけしょーもない人間やねんお前は!! 

吉田:そんなことぐらいで、言いすぎでしょ! 

閻魔:まいったなー。じゃあ、しゃあないから血の池地獄に連れて行け。あれならこいつでも余裕やろ。 

青鬼:はい、かしこまりました。それではこちらへどうぞ。 




吉田:血の池地獄かぁ・・・ 

青鬼:ご存知なんですか? 

吉田:はい、聞いたことはあります。昔から思ってたんですけど、針山とか舌を抜くとかは辛そうだけど、
   血の池って大したことないですよねぇ。スプラッターものとか平気な方なんで楽勝かと・・・。 

青鬼:本当にそう思います? 

吉田:え?そうでもないんですかね? 

青鬼:実は血の池の血というのは・・・すべてB型の血液なんですよ 

吉田:えっ、あの自己中心的と言われる悪名高いB型の血液なんですか!それはちょっと嫌かも・・・ 

青鬼:でしょ?でも今回は特別に、トマトジュースで作ったダミーの血の池地獄に行ってもらいますから。安心してください。 

吉田:それはよかった!でも何でそんなダミー作ったんですか? 

青鬼:噂によると税金対策だそうです。うちも色々大変なんですよ・・・。 

吉田:(どこに税を納めてるんだろ・・・) 

青鬼:さぁ、着きましたよ。今から、この池を往復してください。浅いですし、幅もそんなにないですから、大丈夫でしょ? 

吉田:それが・・・僕、全く泳げないんですよ 

青鬼:そんなこともあろうかと思って、ビート板を持ってきましたから。これがあればさすがに行けるでしょ? 

吉田:わーい、ビート板だー!確かにこれがあれば楽勝ですね! 
   わーい!わーい! 

バシャーン 

青鬼:(こいつ、ビート板の上に乗ろうとして失敗しやがった。どんだけしょーもない人間やねん!) 



閻魔:グッウグッ・・・なぁ?ほんまに泣けるやろ? 

鬼A:グス・・・いやぁ、ほんとに泣けますねぇ・・・ 

鬼B:ウググ・・・これはもう、火垂るの墓のセツコ以上に可哀相な人生です! 

鬼C:ウウウ・・・『吉田、それ麦茶やない、そうめんつゆやないか』のシーンなんか、涙を堪えられませんでした・・・ 

青鬼:ボス、ただいま戻りました! 

吉田:・・・ 

閻魔:おぅ、ご苦労やった。ウッウッ・・・ 

吉田:ちょっと!勝手に他人の人生の上映会を開かないでください!
   しかもそのVTRに、「セツコ、それドロップやない、おはじきやないか」みたいなセリフはないですから! 

閻魔:いやでも、これはほんまに傑作やで!賞レースに出品すれば、各メディアが大絶賛しよるで! 
   『しょーもない 実にしょーもない人生だ   N.Yタイムズ』 
   みたいに! 

吉田:ニューヨークタイムズがそんな記事書くわけないでしょ! 

閻魔:まぁ、この話は置いといてやな、一応は血の池地獄に行ってきたんか? 

吉田:えぇ、往復してきましたよ。 

閻魔:じゃあこれでOKや。お前は来世に生まれ変われるっちゅうこっちゃ。 

吉田:そうですか・・・終わってみると、あっけなかったですね。

閻魔:お前の場合は特別やで。地獄を舐めたらアカンで・・・
   あぁ、そうそう。お前に朗報があるんや!喜べ!

吉田:え、何ですか?

閻魔:さっき監視カメラの映像見てみたらな、針に糸を通せなくて焦ってるシーンがええ具合に撮れてたんやわ。
   このシーンを尺が余ってる4分間に付け足してDVDに焼いたるから、来世に持って行けや!

吉田:いえ、結構です!



おしまい

2組目 潮江軍団

青西瓜

説明/ワンスポ サッカー選手への
誰が最もファイナル会場のトイレが似合うか見せてやろうじゃないか。
ベスト・ベンキスト賞ですね。3大会連続出場!青西瓜!

≪ワンダフルスポーツ 〜スポーツマンが憎すぎる〜≫

どうも、未だに500Wしかない電子レンジを使っていることで有名なヌルマ・ユーです。

今日はヌルペディアに100キロバイトも書いてあるサッカー選手への嫌がらせを短めに教えてあげます。

ちなみに『サッカー選手への嫌がらせ』のページの3割は『足を骨折しろ』という文字の羅列です。




彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな
彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな
彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな

……おっと、『サッカー選手への嫌がらせ』のページの5割はこれだからついつい。

では今度こそサッカー選手への嫌がらせを教えてあげます。




□試合前□

1.サッカーボールの中にどっかの相撲取りのマワシを入れる
 >
 こうすることにより、サッカーボールが臭くなり、

 選手は事前に審判から、「水筒の中身はお茶、ハーブティーまで」と言われていたのにも関わらず、

 入れてきてしまったホットミルクでサッカーボールの臭みを取りたくて取りたくて仕方なくなります。

 しかし我慢出来ず臭みを取ると、審判にバレ、「今日はユニホーム洗ってあげない!」と言われるので、

 その苦痛の狭間でサッカー選手を苦しませることが出来ます。


2.サッカーボールのどこか一面を赤色にする
 >
 こうすることにより、サッカーボールが白黒赤でパトカーに見えてきて、

 選手は「許して下さい……本当にすみません……出来心じゃないんです……計画的なんです……だから……」

 と、忘れたい過去を思い出し、鬱になり、ポケットの中に入れていたブリキのおもちゃを監督に渡し、

 監督は責任持ってオモチャ屋さんへ返しに行きます。監督も共犯なのでどこのお店か全て把握しています。

 つまり、一時的に監督がいなくなります。

 ただし、

 マワシを探しに来た相撲取りも忘れたい過去を思い出し、

 「誕生日会でレプリカの刀をお腹に挟み、『どっしーんのサムラーイ』と言ってスベった……捕まる……」

 という風に鬱になってしまうので、どちらか片方にしましょう。


3.芝の中に白トリュフを入れておく
 >
 試合が始まると試合そっちのけで、鼻が妙に利くでお馴染みのキーパーが、芝を嗅いで探しまくります。

 『試合前に探し出す』と思う人もいると思いますが、

 大嫌いなサッカー選手のことですが、彼らはそこまで堕ちていないと少なくても僕はそう思っています。


4.芝の中に黒トリュフを入れておく
 >
 白トリュフと同じく。キーパーが「これも手使ってもいいんだろ? なっ! なっ!」とか言います。


5.芝の中に赤トリュフを入れておく
 >
 「白と黒と赤……あぁ……パトカー……」と選手達は言い出し、また鬱になります。




彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな彼女出来るな




□試合中□

1.ホイッスルを5回吹く
 >
 選手は審判が吹いたと思い込み、

 「フフ……『あ・い・し・て・る』ってそんな、今日のユニホーム洗いは柔軟剤も使ってくれるのかな」

 とぬか喜びをします。


2.ホイッスルを19回吹く
 >
 選手は審判が吹いたと思い込み、

 「『あ・い・し・て・る・っ・て・さ・い・き・ん・い・わ・な・く・な・っ・た・ね』、いやだって……」

 と悲しみ出し、もう試合どころではありません。


3.ホイッスルを30回吹く
 >
 選手は審判が吹いたと思い込み、

 「イラだっているなぁ、今日は月八のアレの日なのかな?」

 と心配し、少し試合に集中出来ません。


注.ホイッスルを1000回吹く
 >
 選手は審判が吹いたと思い込み、

 1000回記念の一発ギャグは体のどこの部位を使おうかと考え出し、アクロバットなことはしなくなるので、

 試合中のケガが少なくなります。




彼女出来るな僕に彼女出来ます僕に彼女出来ます僕に彼女出来ます……よしっ、流れ星が流れている間に3回言った




□ハーフタイム中□

1.監督の近くで『さだまさしの面白話』を流す
 >
 それは監督の大好物です。

 監督はその面白話に集中して全く指示が出せなくなりますが、

 監督の中でさだまさしの支持が確固たるものになります。

 『さだまさしは僕の嫁』と思っている人はこの嫌がらせをしないほうが良いでしょう。




彼女出来るな彼女出来るな僕の彼女さだまさし彼女出来るな彼女出来るな僕の彼女さだまさし彼女出来るな




□試合終了後□

1.「さぁ、家に帰るまでがサッカーです!」と叫ぶ
 >
 選手は帰りも手を使っちゃいけないのかと思い、

 自分のほっぺをつねり、悪夢かどうか確認することも出来なくなります。


2.ユニホーム交換の時にどっかの相撲取りを混ぜる
 >
 地上で化学反応が、そう、花火を見ることが出来ます。

 彼女と、そう、さだまさしと一緒に、突然現れた夏祭りを楽しみましょう。




足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろ
足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろ足を骨折しろさだまさぁしと婚約しよ足を骨折しろ足を骨折しろ

3組目 青西瓜

(楽屋にて…)

さっきちょっとトイレ行ったんですけども、
セミファイナル会場のトイレも似合っちゃっているんで、ファイナルに行けないかもしれないです。

天体観測

漫才/サッカーの実況
 翔:もう正直セミはこのネタだって半年前から決めてました
ミヤ:私たちの1番好きなネタでファイナル狙いますよ
好きなネタで勝てるのがベストだと思います。5期連続C大会出場!天体観測!

 翔:はいどーも!天体観測です!

ミヤ:よろしくお願いします!
 
 翔:セミファイナルまでやって来ましたよ!盛り上がっていきましょう!

ミヤ:元気が1番ですからね!

 翔:昨日、家が全焼しましてね

ミヤ:いきなり何を言い出すのよ!話がめちゃくちゃ重いよ!盛り上がれないよ!

 翔:そんな影響もあって、サッカーの実況をやってみたいんですよ

ミヤ:繋がりがナッシングだよ!

 翔:頼むよ!火災保険が貰えないみたいだしせめてサッカーの実況がやりたいんだよ!!

ミヤ:そんな涙目で言われたら、やってもらうしかないよ!ぜひ、やってくださいよ!

 翔:ありがとう!後で、何かのネジあげるから!

ミヤ:いらないよ!ほら、やるならやりなよ!


 翔:いよいよW杯決勝戦!ここ、イタリアにて
   日本VSイタリアの試合が行われようとしています

ミヤ:日本、よく決勝勝ち残ったなぁ

 翔:間もなく、テイクオフです

ミヤ:何で飛ぼうとするのさ!キックオフね!

 翔:(へっくしょん)

   さぁ、主審の合図で試合開始です

ミヤ:ホイッスルの音、くしゃみかい!

 翔:まずは日本代表が順調にパスを回していく

ミヤ:まぁ様にはなってるかな

 翔:さぁ、選手が球を蹴った!これはいわゆるパスというやつでしょう!
   また球を蹴った!つまりパスを出して……これもパスだ……またもやパス!……さらに!さらにパス!

ミヤ:へたくそ!もっと言葉を巧みに使ってよ!

 翔:さぁ、パスが宙に舞う!その舞い方はまるで羽ばたく鶴のようだ!

ミヤ:……なんかおおげさじゃない?

 翔:ここで日本代表、ゴール前にパスを送る!

   そのパスの美しさは荒野に咲く1輪の花のようだ!

ミヤ:抽象的過ぎる!言葉巧みにとは言ったけど!

 翔:さて、ここでスターティングサンバーを発表します

ミヤ:メンバーでしょ!何故に踊る!

 翔:まずは日本代表から

   GK……ウルトラマン!

ミヤ:こらこらこら!私がちょっと油断した隙にとんでもないことをさらっと言うな!

 翔:尚、日本代表の本来のメンバーは全員イタリア観光に行ってしまった為、補欠メンバーとなっております

ミヤ:ウルトラマン補欠だったの!?ってか観光に行くな!試合に集中してよ!

 翔:DF……舘ひろし・渡哲也・石原裕次郎・神田正輝

ミヤ:チョイスゥ!何故に石原軍団を補欠にしたのさ!

 翔:その他、背が高くて足の速い選手が20人ぐらいです

ミヤ:適当すぎるよ!しかも11人を大きくオーバーしている!

 翔:続きましてイタリアのスターティングメンバーをセクシーに発表します

ミヤ:意味がわかんないよ!

 翔:GK……ブッフォン(あはぁん)

ミヤ:バカか!

 翔:DF……カンナバーロ・ザンブロッタ・チェロサ(いやん)

ミヤ:やめやめやめ!

 翔:その他、背が高くて足の速い選手が20人ぐらいです

ミヤ:こっちもか!もう両方、決勝辞退すればいいのに

 翔:さぁ、この間に早くも7−6というスコアでイタリアがリードしていますが

ミヤ:試合動きすぎ!この短期間で点の取り合いじゃん!

 翔:さっぱり見てませんでした

ミヤ:正直に暴露しちゃった!

 翔:(へっくしょん)

   ここで前半終了です

ミヤ:相変わらずホイッスルは主審のくしゃみなんだね……

 翔:ここで前半の試合を繰り返します

ミヤ:振り返って!繰り返したら14−12で試合終わっちゃうから!

 翔:おっと、前半の詳細が足元に入ってきました

ミヤ:手元でしょ!

 翔:やはりサッカーの解説なんで手よりは足かな、と思いまして

ミヤ:別に上手いこといわなくてもいいんだって!

 翔:日本の6点のうち、5点はウルトラマンの超ロングシュートです

ミヤ:ウルトラマンすげぇー!GKなのに

 翔:もう1点は渡哲也のダンディーさに見とれてるうちにカンナバーロのオウンゴールです

ミヤ:石原軍団、役に立った!

 翔:一方、イタリアの7点は全て日本代表のウルトラマンの超ロングシュートです

ミヤ:まさかの反逆!!

 翔:どうやらウルトラマンはいまいちルールを理解してないようですね

ミヤ:今すぐメンバー交代しなよ!

 翔:(へっくしょん、ちくしょー)

   さぁ、後半開始です

ミヤ:ホイッスルの音が親父くさくなった!

 翔:早くもここで日本代表、メンバー早退です!

ミヤ:早退するなら交代して!1人減る!

 翔:帰ってしまったのは……渡哲也ですね!

ミヤ:貴重な得点源なのに!

 翔:どうやらドラマの撮影のようです

ミヤ:せめて45分くらい延期してもいいじゃない!

 翔:1人少なくなった日本!イタリアの猛攻に必死に守る!

ミヤ:おぉ!久しぶりにまともになった

 翔:イタリア!ゴール前に鋭いパス!しかしそれを舘ひろしがマスカット!

ミヤ:パスカットだよ!何でフルーツが出てくるのさ!

 翔:今のはイタリア代表、読みが甘かったですね……マスカットだけに

ミヤ:別に上手くないよ!

 翔:おっと、残り時間も少なくなってきた!

ミヤ:えっ?後半短くない

 翔:イタリアにて放送されている西部警察の放送開始時間が迫ってきているので、試合時間を短縮だそうです!

ミヤ:もはや基準が石原軍団になってるよ!

 翔:この試合に負けると日本代表は罰ゲームとしてパイ投げを喰らわなければなりません!

ミヤ:何、そのバラエティみたいなノリは!

 翔:さぁ、たった今モスタイムに入りました!

ミヤ:ロスだって!そんな美味しそうなタイムじゃないよ!

 翔:日本代表の選手達、美味しそうにハンバーガーを食べています!

ミヤ:本当に食べやがった!負けてるんだから試合に集中してよ!

 翔:しかし!ここでイタリアが主審に猛抗議だ!

ミヤ:イタリア、怒ってるんじゃないの?

 翔:『日本人ならハンバーガーじゃなくて寿司を食え』とのことです

ミヤ:どっちでもいいよ!早く試合を再開して!

 翔:イタリアがボールキープに入った!

ミヤ:逃げ切り体制かぁ

 翔:日本代表、動きにキレがありません!お腹を押さえてる選手もいます

ミヤ:食べてすぐ運動したからだよ!

 翔:(へっくしょん!へっくっしょん!)

ミヤ:試合終了の合図は2回なんだね……

 翔:……誰かオレの噂してるのかな?

ミヤ:お前のくしゃみかい!紛らわしいよ!

 翔:おっと!ここで日本がイタリアのゴールに迫る!入ったら同点だぞ!

ミヤ:おぉ、今日1番の盛り上がりだ!

 翔:ここで臨時ニュースです。サッカー中継は臨時ニュース後に中継します

ミヤ:いいとこだったのに!タイミング悪すぎるよ!
 
 翔:北海道にて家の中で花火をやっていた住人の不注意で火災が発生し、家が全焼するという事件が起きました

ミヤ:それはお前の家だ!家の中で花火やってたのかい!

 翔:なお、その家の住人には火災保険金は一切貰えないとのことです

ミヤ:やっぱり切ないよ!ってか早くサッカーに戻して!

 翔:試合終了〜!今、両チームがお互いを称えあって握手をしています

ミヤ:ほらぁ、最後実況しないまま終わったじゃん〜

 翔:日本、鮮やかな逆転勝ちでW杯優勝しました!!

ミヤ:あの僅かな時間で逆転勝ちしたの!?なおさら、ちゃんと実況して欲しかった!

 翔:と、いう想像をしていました!間もなくキックオフです

ミヤ:まだ始まってなかったんだ!もういいよ!

二人:ありがとうございました!

4組目 天体観測

(―――楽屋)

 翔:ちょっと昼寝します
ミヤ:計量になったら起こしてください

百鬼夜行

コント/カードバトル
今日は三谷幸雄と役所浩司の性交渉をパロディ化したコントで挑みたいと思います!!!
目標は3500KBです!!
うわー、すっごい気になるー。2期連続2回目のC大会!百鬼夜行!

利根川:なぜ兄さんを殺したんだぁ!!

岩清水:ふはははは!弱者は死んでしかるべし。弱きものはこの世界では生きていけぬのだ!

利根川:ちくしょうっ・・・!まじで悔しいよっ!兄さんの仇を取りたい気持ちで溢れてるよ!

岩清水:ふはははは!仇だとぅ?まじ笑わせてくれるわっ!ヒヨっ子の貴様に何ができる!

利根川:バカにしやがってぇ!こうなりゃ勝負だ!兄さんの命を奪った、カードバトルでっ!

岩清水:くくくっ、返り討ちにしてくれるわっ!!



2人 :決闘(デュエル)開始(スパーキング)だぜっ!



利根川:まずはじゃんけんで先攻後攻を決めるぜ!

岩清水:くくくっ、望むところだ・・・。

利根川:一つ言っておく!「最初はグー」だからな!

岩清水:ふっ、わかりきったことを・・・。私からも一言言っておく・・・。私はこのじゃんけんで「パー」を出す・・・!

利根川:なっ、なんだとっ・・・!お前それじゃあ・・・!

岩清水:ごたくはいいからやるぞ、ヒヨっ子!

利根川:くっ・・・、いくぞ!最初はグー!

岩清水:じゃんけんポーンっっっっ!!

利根川:っ!なっ、お前っ!!

岩清水:・・・くくく。「チョキ」対「グー」で私の勝ちだ・・・。

利根川:貴様っ!!「パー」を出すと言ったじゃないかっ!!

岩清水:お前・・・、馬鹿か・・・?今から命をかけて戦う相手の言うことを信じる奴がどこにいると言うんだっ!だからお前は甘ちゃんなのだっ!

利根川:ぐぅっ・・・!

岩清水:ふん・・、先攻は頂くぞ。

利根川:(これが兄さんを倒した『冥界のカード覇王』岩清水の実力・・・。強いっ・・・!本当に僕にやつを倒せるのかっ・・・。)



岩清水:いつまでボサボサしておる!早く決闘(デュエル)を始めたいんだがね!

利根川:あっ・・・、悪い・・・!どうぞ始めてくれ!

岩清水:行くぞっ!まず私のターンだ!まずカードをドロー!そして「グレートドラゴン」を召喚っ!

利根川:なっ、なにぃ!グレートドラゴンだと!!グレートドラゴンといえばお前、カード屋さんで買えば10000円くらいするいいやつじゃないかっ・・・!

岩清水:くくくっ・・・!なにをビビってるんだ・・・?あーん・・・?俺は大人でそれなりの仕事をしてるからな、金はあるんだよっ!!

利根川:くそぅ・・・。ぼ、僕のターンだ!カードをドロー!「てんとう虫ちゃん」を召喚!

岩清水:はっ!「てんとう虫ちゃん」だと!?お前、それカード屋さんで20円くらいで売ってるやつじゃねえか!早くも勝負を捨てたかっ!?

利根川:くそっ!悔しい!僕にも金さえ・・・、金さえあれば!

岩清水:俺のターンだ!カードをドロー!そして魔法カード、「殺虫剤」を使用!虫系モンスター、「てんとう虫ちゃん」を消去!

利根川:なにぃ!

岩清水:さらに「デビルソルジャー」を召喚!「グレートドラゴン」と「デビルソルジャー」でプレイヤーに直接攻撃!

利根川:ぐ、ぐわぁあ!!

岩清水:ふはははは!弱い!弱すぎる!!

利根川:ちっ、ちくしょうっ!これが『カード大魔神』岩清水の実力・・・!
    カード屋さんで10000円の「グレートドラゴン」だけでなく、18000円の「デビルソルジャー」まで・・・。
    いったい奴のデッキの総額はいくらなんだっ・・・。

岩清水:くくく、私のデッキの総額は530000円です・・・。

利根川:なっ・・・・!嘘だろ・・・・!

岩清水:ふははは!ガードマンの夜勤で貯めたお金をすべてつぎ込んだこのデッキは無敵だぁ!!

利根川:くそっ・・・!やっぱり『カード大好きっこちゃん』岩清水に勝つなんて無謀だったのか・・・。

『諦めるんじゃないっ・・・・!』

利根川:・・・!その声は!

『兄さんだよ!』

利根川:兄さん・・・!どこにいるんだい兄さん!

『兄さんはね、天国にいるんだ。天国からお前の脳内にテレパシー的なので直接語りかけてるんだよ。』

利根川:そうなのか・・・。兄さん元気かい・・・!?

『まぁ、そこそこ元気だよ!』

利根川:そっか・・・。それより兄さん!助けてくれよ!このままじゃ『カードいっぱい持ち太郎』岩清水に負けてしまうよ!

『弟よ・・・。自分を信じろっ!』

利根川:え?いや、もうちょっとなんかこう、具体的なアドバイスをっ!兄さん?兄さんって!ねぇ兄さん!

岩清水:何をさっきからごちゃごちゃ言っておるのだ!貴様のターンだ!早くしろ!それとももうギブアップか?んん・・・?

利根川:くっ・・・、兄さん・・・!やるしかないな!カードドロー!

岩清水:ふっ、無駄なことを・・・。

利根川:・・・くっくっくっ。

岩清水:・・・?何がおかしいっ!

利根川:兄さんが言ってたんだ・・・。『自分を信じろ』ってな。ようやくその意味が分かったぜぇ!
    自分を信じないやつに勝利なんてものは巡ってこないってことさ!魔法カード「ジャスティスシュレッダー」使用!

岩清水:なっ!「ジャスティスシュレッダー」だと・・・!?貴様っそのカードはっ!

利根川:ふふっ、そう、この魔法カードの効果は「フィールド上の全てのモンスターカードを破ってゴミ箱に捨てる」だっ!
    僕のフィールドのモンスターは0、一方お前のモンスターは2体だ。どういう意味かわかるな・・・?

岩清水:や、止めろぉ!!!

(ビリビリビリビリーン!)

岩清水:う、うぎゃあぁぁぁぁぁああ!!

利根川:岩清水!己のカードの高価さが裏目に出たな!

岩清水:・・・許さん・・・、許さんぞ、貴様ぁ!私の28000円を破り捨てたことを地獄で後悔させてやるぞぉおおお!

利根川:っ!すげぇ怒りだ・・・!これぞ奴が『プッツン岩清ちゃん』と言われる所以・・・。
    くっ、「ロケットぼうや」を召喚、プレイヤーに直接攻撃!

岩清水:ぐぅううう!効かぬわ効かぬわ!!28000円を破り捨てられた痛みに比べたらなぁっ!

利根川:なん・・・だと・・・・?攻撃が効かない・・・・・?そんなのありかよ・・・。

岩清水:私のターンだ・・・、小僧・・・。カードドロー!魔法カード「ブラックホール」を使用!相手モンスターを冥界の穴に引きずり落とすっ!

利根川:くっ!

岩清水:さらに「地獄大将軍」を召喚っ!

利根川:なっ、「地獄大将軍」だとぉ!カード屋さんで買ったら30000円はするやつじゃないか・・・。

岩清水:プレイヤーに直接攻撃っっ!!

利根川:ぐうぇええ!!い、痛え!痛えよぉ!

岩清水:ふははは!もがけ苦しめ!私の28000円を失った痛みはそんなものではないぞ!!

利根川:ぐふっ・・・、やっぱ無理だ・・・。強すぎる・・・。さすが『お金好き』岩清水・・・。カードを破るという行為が奴の逆鱗に触れてしまったみたいだ・・・。
    兄さん・・・、ごめんよ、仇とれそうにないや・・・。俺ももうすぐそっちに行くよ・・・。

『呼んだー?』

利根川:あっ、兄さん!おい、俺の兄さん、どこにいるんだい!どこなんだい!

『兄さんは天国にいるよ。天国からお前の脳内にテレパシーを送ってるんだよ。』

利根川:ああ、そうだった!そうだったよ兄さん!兄さん助けてくれよ!やっぱ勝てそうも無いんだよ!

『そっか・・・。そうだなぁ・・・。まいったなぁ。』

利根川:さっきは兄さんの言葉のお陰で何とか窮地を脱せたけど、今度はまじやばいよ!

『まじやばいか・・・。兄さんも助けてやりたい気持ちでいっぱいだけどなぁ・・・。ん?ああ、弟だよ。え?女じゃないって。なにいってんだよ!』

利根川:え・・・、兄さん?誰と話してるんだい兄さん!

『あぁ、いやこっちの話だっ!え?だから女じゃないって!いや、あの時は酔ってたから覚えてないって言ってるじゃん!ていうか謝ったんだしもういいじゃん!』

利根川:どうしたんだい兄さん!女の人かい?女の人と一緒にいるのかい!?

『んんっ、ちょっと立て込んでるからまた後でテレパシるわ!え、だから弟だって!ちょっ、別れるとか言わんとって!!』

利根川:どうしたんだい兄さん!修羅場なのかい兄さん!

『弟よ・・・!火遊びはほどほどになっ!』

利根川:どういうことだよ兄さん!兄さん?に、兄さーん!!兄さん・・・。
    どういう意味なんだ・・・、「火遊びはほどほどに」ってっ・・・!

岩清水:さっきから何をぶつぶつ言っておるのだ!キモい!

利根川:くっ・・・、カードドロー!・・・っ!このカードは!そうか、この手があったぜ!

岩清水:なにぃ!貴様、何を企んでおる!!

利根川:魔法カード「伝説のコロッケ職人」使用っ!

岩清水:なんだと・・・?貴様っ、やめろっ!!

利根川:ふっ、流石『カードおたく』岩清水。どうやらこのカードの恐ろしさを知ってるようだなっ!
    そう、このカードの効果は「相手のフィールド上のモンスターと山札に衣をつけてカラッと揚げる」だっ!!

岩清水:やっ、やめろー!!!

(じゅわーーーーーーー!!!)

岩清水:ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!

利根川:見たか、岩清水!これで形勢逆転だぜ!

(じゅわーーーーーーーーーー!!!)

利根川:ふふっ、いい感じでカラッと揚がってすごくジューシーなコロッケだぜ!

岩清水:・・・・・ふははは!ぐぁははははははあはははははは!!!

利根川:なっ、なにがおかしい!山札をカラッと揚げられたお前に残された手はもうないはず!

岩清水:ここまで私を怒らせたのはお前が初めてだぁ!死をもってデッキ代を支払ってもらうぞ小童ぁぁぁ!!

利根川:す、すげえ怒りだ・・・!くっ、「潮吹き小町」を召喚しターン終了だ!

岩清水:ふふふ・・・!地獄へと招待してやるぞ・・・!私のターン!手札から「超究極完全無敵唯我独尊ゴーレム」を召喚だぁぁぁ!!

利根川:な、なにぃぃぃ!!「超究極完全無敵唯我独尊ゴーレム」だとぉ!!?
    その圧倒的な強さと、なんか痛いネーミングでカード屋さんで買うと10万くらいする超プレミアのやつじゃないかっ!

岩清水:くくく・・・!切り札は最後まで取っておくものだ!死ね小僧!!「超究極完全無敵唯我独尊ゴーレム」で「潮吹き小町」を攻撃だぁ!!

利根川:ぐわっ!くっ、俺の「潮吹き小町」が一撃でっ・・・!

岩清水:ふははは!次の私のターンがお前の寿命だ!ターン終了!

利根川:くっ・・・、ここまでか・・・。もう俺に手は残されてないのか・・・。なぁ兄さんっ!教えてくれよ兄さん!

『・・・・・もう死にたい・・・。』

利根川:もう死んでるよ兄さん!今天国にいるんだろ!
    なにやさぐれてるんだい!さっきの女の人となにかあったのかい・・・?

『・・・こんなことになるならお前と話すんじゃなかった・・・。』

利根川:か、悲しいこと言うなよ兄さん!天国にも女なんか星の数ほどいるって兄さん!

『・・・はっ、彼女のいないお前にはこの苦しみはわかんねえだろうな・・・。』

利根川:今は彼女いないとか関係ないだろ兄さん!!・・・兄さん?兄さーん!!!
    くそっ、兄さん・・・。なんて歯切れの悪い別れなんだ・・・。

岩清水:くははは!遺言は残せたか・・・?あーん・・・?

利根川:くっ・・・!死にたくねぇ!死にたくねえよ!

???:諦めるんじゃない!!

岩清水:誰だぁ・・・?

利根川:・・・その声は・・・、山崎!俺の最初の決闘(デュエル)で戦った相手で、今は俺の良きライバルである山崎!!

山崎 :そうだよ!山崎だよー!応援に来たんだよ!

利根川:山崎・・・。お前ってやつは・・・。

山崎 :俺だけじゃないぜ。他の奴らもお前の応援に来てるぜ!

鬼頭 :利根川!頑張るでごんす!

利根川:薩摩の鬼頭っ・・・!

ミカ :うっふん。頑張ってね利根川クン!あっはん。

利根川:セクシーミカちゃん・・・。

藤岡 :いやぁ、利根川くんにはねぇ是非勝ってほしいねぇ。いやぁはっはっは。

利根川:藤岡弘、さん・・・。忙しいのにわざわざありがとうございます!

オバマ:YES.YOU CAN!!

利根川:オバマ大統領候補・・・。センキュー!

山崎 :利根川!奴に勝つには俺たちを倒したあの手を使うんだ!

利根川:あの手・・・?そうかっ!その手があったぜ!ありがとうみんな!

岩清水:ぐははは!何人仲間がこようが一緒だ!おまえは死ぬんだよ!

利根川:それはどうかな!行くぞ、岩清水!くらえ!グーパンチ!グーパンチ!

岩清水:痛っ!痛っ!ちょっ、殴んな!痛いて!

利根川:ローキック!グーパンチ!ひざ蹴り!ひざ蹴り!

岩清水:いっ、痛い!マジで痛い!!やめて!!

利根川:とどめだ!フロントチョーク!!

岩清水:ぐぅぇ!や、やめろっ・・・!く、くるしい・・・・!や・・・め・・・・・。・・・・・・・・・。

利根川:・・・落ちたっ!勝ったっ!勝ったぞみんな!!

山崎 :さすがだ利根川!相変わらず見事な暴力だぜ!

鬼頭 :暴力はカードより強し、でごんすな!

ミカ :利根川くんのそういう容赦ないとこにほれたのようっふんあっはん。

藤岡 :いやぁ、僕もそのフロントチョークで落とされたんだよねぇ。いやぁはっはっは。

オバマ:YES.YOU CAN!

利根川:みんな・・・!ありがとな!
    兄さん、仇はとったぞ!

『・・・あっそ、仇はとれてもあの子は帰ってこないけどな。』

利根川:とほほー!そういう皮肉ったらしいとこ、生前の兄さんのままだね!

一同 :あっはっはっはっは!

利根川:あー、笑った笑った。こんなに笑ったのは一昨日めちゃイケを見て以来だぜ!さぁ、帰るか!

???:くくく・・・はははははははは・・・・!!!!

利根川:だっ、誰だ!!

岩清水:私だよ、小僧!

利根川:岩清水・・・!?だって岩清水はそこで気絶しているはずじゃ・・・!

岩清水:あれは私のクローンだ!あいつに戦わせている間、お前の戦略を覗かせてもらったんだ!

利根川:なん・・・だと・・・?

岩清水:真の岩清水は私だ!あれは私の傀儡にすぎぬ!兄の敵を取りたければ私を倒してみよ!!

利根川:ぐっ・・・、望むところだぁー!!!







「次週予告
 倒したと思った岩清水は実はクローンだった!戦略を敵にさらしてしまった利根川に勝ち目はあるのかっ!
 「暴力で解決!カードバトラー利根川」第582話『決めろ!落下式ブレーンバスター』見ないと前歯折るぞっ!!」

5組目 百鬼夜行

(at 廊下)

直前でネタを変えたんですけど、これが吉と出るか凶と出るか・・・!

市河:前半5組がネタを披露し終えました。

碓氷:後半の5組へ参りましょう!




後半5組へ!