碓氷:CMは挟まずに行きます。

市河:続いてはこの2人の登場です!



言霊連盟

漫才/フランス
栃城:青バト最終回にふさわしい戦いにするぞ!
槍沢:オー! って勝手に終わらせるな!

先日、自身のブログで引退を表明しこれが青バトラストゲームとなる。
3期振りのファイナルで有終の美を飾れるか!?言霊連盟!

槍沢:はいどうも、言霊連盟です。
栃城:よろしくお願いします。ファイナル頑張っていきましょう。
槍沢:そうですね。僕ね、「はじめてのおつかい」ってテレビ番組が好きなんですよ。
栃城:ああ、いいですよね。小さい子供たちが健気に頑張っていて。
槍沢:子供たちが頑張る姿もグッと来るんですけれど、なにがいいって、くじけそうになったときにかかる曲がいいんですよね。
栃城:いいですよね。♪愛し合う〜 ふた〜り〜 し〜あわせの〜そら〜
槍沢:なんで大塚愛ですか。
栃城:だって、大塚愛でしょ。大塚愛、おおつかあい、おおつかあい、おおつかあい、おおつかあい、
   おーつかーい、おーつかーい、おーつかーい、おーつかい、おーつかい、おつかい、おつかい。ほらね。
槍沢:言葉をかけたのはわかったけど、三回目ぐらいですぐ変われたでしょ。引っ張りすぎですよ。
栃城:じゃあ、もう一回やりなおすよ。
槍沢:わざわざ、しなくていいよ。
栃城:大塚愛、おおつかあい、おーつかーい、カンボジア、カンボジャ、カボジャ、カボチャ、おーつかい、おつかい。
槍沢:途中カボチャの由来入りましたね。なんですか、その寄り道は。
栃城:「はじめてのおつかい」って、途中で回り道しちゃう子供とかいるじゃん。
槍沢:そんな再現いりませんよ。
栃城:じゃあ、またやり直しか。
槍沢:しなくていいですって。妥協を覚えることも大事ですよ。
栃城:大塚愛、おーつかーい、おーつかい、おつかい、おつかい、おつかい、オフ会。
槍沢:最後、別物になりましたね。これじゃ「はじめてのオフ会」じゃないですか。
栃城:あ、ともクンさんですか、でこちらは……どろし〜さんですか。あ、どうもはじめまして、華叉 幻音です。
槍沢:「はじめてのオフ会」の一コマ演じなくていいですよ。
   にしても、ハンドルネームが物々しい。アニオタの女子中学生ですか、あなたは。
栃城:惜しい、やおい好きの女子高生。
槍沢:どうでもいいですよ。使い捨てのキャラのパーソナルデータなんて。所詮あなたのさじ加減ですし。
栃城:で、同人誌二十冊を買いにおつかいしに有明コロシアムに行くって話でしたっけ?
槍沢:してませんよ、勝手に腐女子とはじめてのおつかいをごっちゃにしないでください。
栃城:じゃあ、近々海外旅行に行くって話でしたっけ?
槍沢:ひとかけらもしていません。今はじめて聞きました。
栃城:じゃあ、そのことを話すけどさ、今度フランスに行こうと思ってるんだよ。
槍沢:いいじゃないですか。
栃城:でも、不安なんだよね。いろいろ問題起きちゃいそうじゃん。
槍沢:まあ、確かに見知らぬ土地ですし、知らず知らずのうちにマナー違反しているかもしれませんしね。
栃城:いや、そうじゃなくってさ、エッフェル塔ってあるじゃん。
槍沢:あるよ。
栃城:で、東京タワーってあれ元に作られたじゃん。パクリって言われないかな?
槍沢:言われねえよ。
栃城:検証サイトとか出来てないかな?
槍沢:出来てねえよ。フランス人そんなに心狭くないよ。
栃城:検証サイトが出来て、音源の比較とかされないかあ。
槍沢:されないって、大体東京タワーとエッフェル塔の音源って何だよ。
栃城:そうかあ。でももし因縁吹っかけられたときのために、
   東京タワーの素晴らしさを分かってもらえるようリリー・フランキーの「東京タワー」を訳してもって行くわ。
槍沢:勝手にしろよ。
栃城:でも、すでに翻訳されていたらどうしようかな。
槍沢:まあ、ありえなくはないわな。
栃城:もう訳されているのに俺なんかが訳して持っていったらなんていわれるかわからないよ。パクリだって言われて検証サイトが作られちゃうよ。
槍沢:いいよ、検証サイトの心配は。
栃城:まあ、エッフェル塔は近づかなきゃいいとして。
槍沢:いいんだ。せっかくのフランス旅行なのに近づきすらしないんだ。
栃城:あのさ、凱旋門てあるじゃん。
槍沢:こっちも観光名所だね。
栃城:あそこって行っていいのかな。
槍沢:いいんだよ。気後れせず行きなよ。せっかくの観光なんだしさ。
栃城:だって、凱旋門なんだよ。凱旋も何も初めて行くんだよ。それなのにいいのかな。
槍沢:いいよ、そんなの気にすんなよ。
栃城:でも、凱旋門に行ったら現地の人に俺たちフランス人はここから生まれてここに凱旋するために、
   必死に努力して名を上げようと頑張ってるんだ。それが観光にきたお前に分かるのか? とか言われないかな?
槍沢:言われないって。
栃城:名を上げて、錦を飾りに、そして卵を産んで死ぬためにここ凱旋門に帰ってくるんだ。それがお前に分かるかとか言われないかな。
槍沢:言われないって。ていうか、もう鮭じゃん。なんだよ卵産んで死ぬって。人じゃないよ鮭じゃん。
栃城:そのフランス人。いや、フランス鮭を待ち構えている熊がいるかもしれないから危ないよ。
槍沢:だから鮭じゃないって。みんな僕らと同じ人間だよ。温かい血の通った人間だよ。凱旋門に行きたくない論点摩り替わってるし。
栃城:だから凱旋門に行くときは熊対策をばっちりしなくちゃ。
槍沢:結局行くつもりなんだ。フランス鮭に罵られるのも、熊に遭うのも怖いのにいくつもりなんだ。
栃城:やっぱり困難から逃げてばっかりじゃダメだと思うんだ。
槍沢:そうか、がんばれよ。どの道徒労にしかならないと思うけど。で、ちなみに聴くけど熊対策ってなに?
栃城:熊って鈴を鳴らすと近づかないんだって。
槍沢:ああ、言うね。
栃城:だから鈴木を持っていくよ。
槍沢:鈴木?
栃城:そう、鈴木。
槍沢:ホモサピエンスの。
栃城:そう、ホモサピエンスの。
槍沢:役立たねえよ。
栃城:いや、ちゃんと熊対策になるって。
槍沢:いくら鈴木でも相手が熊じゃ役立たないって。
   せいぜいフランスの熊におびえるお前の心を癒し慰めることしか出来ないって。
栃城:それだけじゃないよ。もし熊が目の前に出たなら
   「うわあ! 熊だ! どうしよう……」
槍沢:「栃城、ここは俺に任せてお前は逃げろ」
栃城:「バカ野郎! そんなこと出来るかよ!」
槍沢:「バカはお前だ! このままじゃ二人とも殺されるだけだ。だったら少しでも助かる可能性に賭けるべきだろが!」
栃城:「鈴木……。わかった。俺は逃げるから、お前も必ず生きて帰れよ」
槍沢:「ああ、すぐに追いかける」
栃城:「すまん。鈴木 タッタッタッタ」
槍沢:「さあ、こい熊公。そうそうやすやすとやられてたまるか グワー!」
栃城:「鈴木ーーーー!」
槍沢:……うん。役に立ったね。
栃城:だろ。でもなあ、鈴木を見殺しには出来ないよ。
槍沢:だよなあ。少しでも人間の感情を持っていたら無理だよなあ。
栃城:だから、鈴木は持って行けないよ。
槍沢:熊対策が無効になったのは残念だけれど、僕はあなたが人並みの優しさを持った人でほっとしています。
栃城:だから凱旋門にも近づかないようにしなくちゃ。
槍沢:凱旋門にも行かないんだ。
栃城:じゃあもう、シャンゼリゼ大通りぐらいしか行くところないね。
槍沢:でも、シャンゼリゼ大通りって地元の後輩だろ? わざわざ顔を見せにいく必要ないじゃん。
栃城:それもそうだけれどさ、あいつが観光名所になってからしばらく会ってないから、たまには顔を見せに行くのもいいかなって思うんだよ。
槍沢:まあ、それもそうだけどさ。
栃城:しかし、あいつが観光名所になるとは思ってもみなかったよなあ。
槍沢:そうだよなあ。
栃城:大通りって言うんだから、あいつは相当な大きさになったんだろうね。全長五千キロぐらいかな。
槍沢:そりゃあ、大きすぎるよ。いくらなんでもシャンゼリゼの野郎を過大評価しすぎだよ。
栃城:いや、あいつはそれぐらいのでかさを持った通りだよ。俺はそう信じている。
槍沢:すごい、入れ込んでいるようだけれど、シャンゼリゼは案外小さいやつだよ。
栃城:いや、すごい器の大きな通りだって。
槍沢:そんなことないって、小さいやつだって。
   みんなと割り勘って約束で飲みに行ったときも、支払いになったらトイレに隠れてばかりだったし。
栃城:急に催しただけだって。ていうか、あいつと飲みに行った覚えがないんだけどさ。
槍沢:え、しょっちゅう飲みに行ってたじゃん。あ、でも言われてみればお前とシャンゼリゼが一緒の飲み会にいた記憶ないな。
栃城:だろ、一回も飲んだ記憶がないもん。
槍沢:いつも飲み会となると、あいつが誘ってるはずなんだけどな。お前誘われたことないの。
栃城:一回もないぞ。
槍沢:おかしいなあ。話を戻して、あいつはとにかく小さいやつだよ。
   自分の上を練り歩く若い女性のスカートの中を盗撮するような卑劣な男だよ。
栃城:そんなことないって、ていうかなんでそんなこと知ってるんだよ。
槍沢:一枚千円で買わないかってメールがきたんだよ。もちろん買わなかったけどね。
栃城:本当ですか。
槍沢:そうだよ。友達全員に買わないかって声かけてて、みんな迷惑してるっていってたよ。
栃城:でも、俺あいつから買わないかって言われたことないよ。
槍沢:それは友達と思われていないからじゃないか?
栃城:そうか、だから飲みにも誘われなかったんだ。
槍沢:そういうことになるな。
栃城:これじゃあ、わざわざ顔を出しても気まずいだけだから、シャンゼリゼ大通りにも行けなくなっちゃったよ。
槍沢:じゃあ、もうフランスに行ってもなにも楽しめないね。
栃城:いや、まだまだ楽しいプランはありますよ。
槍沢:観光名所に行けないのに、他に楽しみがあるんですか。
栃城:あるよ。たとえば、レストランでフレンチトーストを頼んで、
   フレンチトーストってフランス料理じゃねえよって笑われることかな。
槍沢:笑われるんだ。わざわざ高い金払って嘲笑されに行くんだ。
栃城:花の都に。
槍沢:花に都に。あのさあもう、フランス行っても何もいいことなさそうだからやめれば。
栃城:そういうわけにはいかないんだよ。どうしてもフランスに行かなきゃいけないんだよ。
槍沢:そこまで執着するなんて、いったいなんの用事があるんですか?
栃城:頼まれた同人誌をかわないといけないんだ。
槍沢:有明に行け!
二人:どうもありがとうございました。

7組目 言霊連盟



碓氷:決勝でこのネタをやるっていうのは前から決まってた?
栃城:いや、直前ですね。昨日の夜に後半の展開が思いついたんで、じゃあこれで行こうって。
槍沢:前にボロ負けしたネタなんで、大会行けたらやっちゃう? ってシャレでは言ってたんですけど。
栃城:そのときのネタが上辺だけシュールだったのに比べれば、少しは掘り下げられたと思います。
碓氷:なるほど。
栃城:まだまだ、模索中ですけど力は出し切りました。
槍沢:その模索中のネタでファイナルに来るのもどうかって話ですけどね。

エイジアンエイジアン

漫才/時は2007年通販時代
真田:毎回出してもらえるなんて嬉しいね

島村:前人未到、前人未到

真田:とりあえず誰か一人でも倒したい

島村:弱気君

4回全てのファイナルに出場してるのは彼らだけ。狙うは勿論その先の連覇だ!
3代目チャンピオン!エイジアンエイジアン!

真田:どうもーエイジアンエイジアンと申します

島村:よろしくお願いします

真田:僕が真田
   そして隣で自慢の胸筋と腹筋を見せつけているのが島村です

島村:いやいやそんな筋肉キャラではないから
   服もちゃんて着てるしね

真田:アレ、てっきり今日も脱いで筋肉美をアピールしてるのかと・・

島村:そんな恒例の行事はないっての

真田:そうか今日はBパターンだったか

島村:なんだBパターンってのは

真田:そりゃ、勿論筋肉で服を破いてアピールするパターンだろうよ
  
島村:設定が漫画の域にまで達してるのかよ!
   
真田:まぁ、そんな二人で頑張ってますけども

島村:俺はそんなではないぞ、そんなでは

真田:僕、通販番組の司会をやってみたいんで
   是非とも、手伝ってほしいんだけど大丈夫?
   
島村:俺がその問いにノーと答える男だと思うか?

真田:ありがたい、では早速
   こんにちはテレフォンショッピングの時間です司会は私真田、そしてスタントの島村君です

島村:アシが抜けてるから
   こんにちは、アシスタントの島村です

真田:最近、御自宅で使っている包丁の切れ味が悪いと思いませんか島村君?

島村:確かに
   特に長年使っているとね

真田:ハイ、カット

島村:今、ダメな部分あった?

真田:俺が思っているセリフと違うな
  「確かに、ウチの包丁の切れ味は悪いけど俺の筋肉ははちきれんばかりですよ」だろ

島村:まだ、その設定残ってたのか!
   ってか、いちいちそんな筋肉トーク入れるアシスタント逆に邪魔じゃないか?

真田:まぁ、そこはいいとして
   次の商品紹介はちゃんと頼むよ

島村:いいんだったら言わんでも



真田:今日はこちらのスーパー穴あき包丁を紹介したいと思います

島村:こちら穴があいている事意外は普通の包丁ですが

真田:この包丁は切れ味が凄いんです、今からそれをわかりやすく実証するので
   マッチョ島村君普通の包丁とカボチャを持ってきてください

島村:うわ、マッチョ付けられた
   はいはい・・持ってきましたよ

真田:まず、普通の包丁でカボチャを切ります
   うぬぬぬ〜・・・・なかなか切りにくいですね

島村:そうですねぇ

真田:では、今度はマッチョ島村君スーパー穴あき包丁でカボチャを切ってみて

島村:いや、お前がスーパー穴あき包丁でカボチャを切れよ!
   そうしないとお前が持ち込んだ筋肉設定のせいで凄さがぼやけるから!

真田:シーッ・・そっちの方が都合がいいんだよ

島村:結局、切れ味大した事ないんじゃねぇか!
   そうじゃなくて、本当に凄い包丁で見せ方を変えてやってみて



真田:まず、只の包丁で島村君を刺してみましょう!

島村:変えすぎておかしな方向に行くなよ!

真田:今のセリフは違うな

島村:セリフの問題ではないだろ!

真田:今のところは
  「ふっふっふ・・俺は今までマグナム、レーザー、メス等のいずれにも貫かれなかった、こんな包丁では無理だ」だろ

島村:どんな歴戦のツワモノなんだよ!
   第一、そんな体じゃ内臓系に病気が出来た時どうにもならんだろ!

真田:おい、怖じ気づいたのかお前スタントだろ!

島村:さっきからアシが抜けてるんだよ!
   スタントだからって何やらしてもいいってものでもないしな

真田:スタント担当に単刀を

島村:何故そんなに「タント」を被せた!

真田:「タント」をたーんと言ってみました

島村:やかましいわ!
   もー駄目だなぁお前は

真田:違うんだって、商品が悪いんだよ

島村:なら、変えてやってみろよ



真田:最近、おなかの周りの肉が気になりませんか島村君?
   あ・・気になりませんね

島村:ほら、俺の筋肉キャラが邪魔してるから!
   今後は筋肉キャラ無しの方向で



真田:最近、おなかの周りの肉が気になりませんか島村君?
   
島村:あぁ、近頃運動不足なんで
   ちょっと気になりますねぇ

真田:そんなアナタにコレスーパー穴あき包丁!

島村:変わってないし、完全に前フリも間違えてる!

真田:使い方は簡単、体を穴の中に入れてフラフープの様に回すだけ

島村:前フリに合わせたおかげで包丁が尋常じゃないサイズになったじゃねぇか!

真田:早速試してみて

島村:こんな危ないの使わねぇっての!
   コレ使うくらいなら普通のフラフープ使うわ

真田:くそっ・・騙して異次元に葬むるチャンスだったのに

島村:あの穴異次元空間につながってんの!?
   どんだけデンジャラスな品物だよ!

真田:そんなスーパー穴あき包丁定価10000円のところ4000円に割引きさせて頂きます

島村:いや、不穏な点があるのに勝手にスイスイ進むなって

真田:今のセリフも違うぞ
  「わぁ、4000って俺の腹筋の割れてる数より少ない!」だろ

島村:なんで何時の間にか筋肉キャラが復活してんだよ!
   しかも4000個以上に割れた腹筋て想像も出来ん!

真田:駄目か

島村:駄目だよ、商品も変わってないし
   次はちゃんとした商品をよろしく

真田:わかった



真田:女性の方で肌のことが気になるっていう方多いですよね
   今日は、そんな肌のための商品スーパー電子ジャーを持ってきました

島村:また、フリとちゃんと一致してないだろうが!
   少しは学習しろよ!

真田:使い方は簡単、米を炊いた後ジャーに顔を突っ込む
   そして、顔に米をつけたまま生活するだけ

島村:パックのつもりか!

真田:これで皆さんあきたこまちみたいになれますよ

島村:米のブランドとかけなくていいんだよ!

真田:というわけだ
   さぁ・・顔を突っ込め!

島村:やめろ、離せ!

真田:くそっ・・流石に力が強い!
   ぬあっ・・振りほどかれてしまった

島村:なんなんだ一体!

真田:くっ・・ジャーに顔を突っ込ませ窒息死させる作戦が

島村:また俺を葬ろうとしてたのかよ!
   何故、俺を葬ろうとするか

真田:アシスタントはマッチョより可愛い女の子の方がいい
   お前がいなくなれば別の人になるだろうからな

島村:マッチョは勝手にお前がつけた設定だろ!
   完全に自業自得じゃねぇか!

真田:しかし、俺の計画は完璧だった筈なのに

島村:完璧じゃないからミスってんだろ

真田:お前を殺した後、死体とジャーを異次元に送って証拠を隠滅するつもりだった

島村:そこで、スーパー穴あき包丁出すつもりだったか!
   でも、死体とジャーを隠滅してもたくさんの人がみてるからな!

真田:しかし、失敗となっては仕方がないコレを使うか

島村:どうしたんだ、電子ジャーなんか背負って?

真田:フッ・・このボタンを押せば
   米を炊くときに出来る湯気のパワーを上手く変換させて飛ぶ事が出来るのだよ!

島村:やめろ!

真田:ハッハッハ・・さらばだ!
  (ゴンッ!)痛っ!

島村:天井にぶつかってんじゃねぇか!
   だからやめろと言ったろうに!

真田:あわわ・・どうしよう

島村:さて、どうしてくれよう

真田:あぁ、そんなにムキムキにならないで

島村:いいかげんにしろ!

8組目 エイジアンエイジアン



(退場後を直撃・・・)

真田:ぶっちぎりたい

島村:まだまだ若いな

サイドハンド・ボーラーズ

漫才/アイレンジャー
おか:大会直前にやっと完成したネタですから不安ですが・・・
あべ:でもこうなったら、やるしかないですからね。
おか:では、ネタの方をどうぞ。
あべ:どうぞ。

第108回の蹉跌を糧とし、以後は連勝街道を驀進!
初めてのファイナル!サイドハンド・ボーラーズ!

あべ:はいどうも、よろしくお願いします。

おか:しかし思うんですけど、最近の子供ってテレビゲームとかばかりやってますよね。これでは、目がどんどん悪くなっていきますよ。

あべ:まぁ確かに、小学生の頃からメガネをかけてる子とかも増えましたね。

おか:もう俺なんて、子供の頃から視力には自信あっただけに残念です。

あべ:いやウソつくな、お前の子供の頃の写真を見たらメガネをかけてたじゃないか。

おか:でもその代わり、他の子には見えない幽霊や背後霊が見えていた・・・

あべ:それは視力と関係ないだろ! つーか怖い!

おか:とにかく、これからはもっと子供たちに視力の大事さを教えるべきですね。
   なので考えました。子供向けのヒーローもの番組とかで、そういうのを教えていくってのはどうですか?

あべ:ヒーローものの番組って、またどんな感じになるんだ?

おか:「視力戦隊 アイレンジャー!」

あべ:なんだそれ、視力戦隊アイレンジャーって。

おか:視力戦隊アイレンジャーとは、みんなの住む街に襲いかかってくる敵をやっつけてくれるヒーローなのだ。

あべ:まぁよくある普通のヒーローものですか。

おか:メンバーを紹介しよう。まずは、アイレンジャーブラック! 黒目が光るナイスガイだ。

あべ:黒目だけにブラックというわけか。

おか:アイレンジャーブルー! 彼は、スーパーマンに憧れているアメリカ人なのだ。

あべ:青い目をしてるからか? まぁ別に外国人がヒーローってのもありかもしれないけど。

おか:アイレンジャーグリーン! 彼は、緑内障なのだ。

あべ:それ病人じゃないか! しかも緑内障ってこの人絶対お年寄りだろ!?

おか:アイレンジャーレッド! 彼は、ウサギなのだ。

あべ:確かに目は赤いけど! ウサギがヒーローだなんてまず全然強そうに見えないし。  

おか:アイレンジャーホワイト! 彼は、白内障なのだ。

あべ:それまた病人じゃないか! つーか5人中2人が病人ってどんな戦隊ヒーローなんだ!?

おか:このヒーロー戦隊たちが、今日も大活躍する・・・

あべ:全然活躍しそうに思えないんだけど。

おか:物語の舞台は、視力抜群を目指す人たちが平和に暮らす街、通称アイシティ。

あべ:いや、アイシティってコンタクトレンズの会社じゃないか。これコンタクト使ってる人しか知らないだろうけど。

おか:この街の中心部にあるアイシティ幼稚園では、今日も子供たちが元気いっぱいに遊んでいます。もちろんみんな視力抜群。
   幼稚園の先生は言いました。「みんな、大きくなったら何になりたい?」
   すると、タクヤ君はこう言いました。「大きくなったら、アフリカのマサイ族になりたい!」

あべ:確かに視力6.0とかだけど! そんなお願い絶対無理だから。

おか:さらに、シゲル君はこう言いました。「大きくなったら、米粒にお経が書けるようになりたい!」

あべ:だからそんなのが夢っておかしいだろ! もはや、幼稚園の時点から子供を洗脳してるみたいだな。

おか:しかし、そんな平和なアイシティに悪の組織の手が忍び寄る・・・

あべ:悪の組織ってどんな連中なんだ?

おか:そう、この街に敵がやってきたのだ。子供たちの視力を奪う、テレビゲーム星人たちが。

あべ:なんだそのテレビゲーム星人って!?

おか:説明しよう。テレビゲーム星人とは、子供たちをテレビゲームに夢中にさせることで子供の視力を低下させるという、極悪非道な星人である。

あべ:やることが小さすぎだ! こんなの設定からしておかしいだろ。

おか:そしてついに戦隊本部に、アイレンジャーブラックから緊急招集命令が発動された。
   「みんな集まれ! 悪の組織、テレビゲーム星人のスーパーマリオが襲ってきたぞ!」

あべ:しかもスーパーマリオが敵か!? だからこんな人気キャラが敵っておかしいだろ!

おか:「視力戦隊アイレンジャー、出動!」
   「さぁ、スーパーマリオをやっつけろ! あんなヤツは再起不能にしてやれ!」

あべ:やることが露骨過ぎだ! むしろこんなことしてたら逆に子供たちから嫌われる!

おか:アイレンジャーたちにとって、スーパーマリオはまさに目の敵なのだ。

あべ:別にうまいこと言わなくていいから!

おか:そしてついにアイレンジャーたちは、スーパーマリオが暴れている、アイシティ電器店前に到着した。

あべ:しかも場所が電器店前って・・・

おか:さぁ、ついにアイレンジャーとスーパーマリオとの戦いが始まった。
   そして開始早々、アイレンジャーブルーは必殺技を繰り出した! 「食らえ、アイレンジャーハリケーン!」

あべ:なんだその技は?

おか:説明しよう。アイレンジャーハリケーンとは、眼科にある、目の眼圧を測る機械から出る風を集めて敵を吹き飛ばすのだ。

あべ:確かにあの機械は風がビュッと目にあたるけど! そんなのが必殺技になるわけないから!

おか:しかし、スーパーマリオにかわされてしまった。

あべ:そりゃその程度ではビクともしないだろ・・・

おか:スーパーマリオはそのまま逃げていってしまい、やっつけることはできなかった・・・
   「あの野郎・・・ 逃げやがったか。」
   「もう許せない! ・・・決めた、こうなったら、悪の組織の本部に乗り込もう。」
   「えっ、ついに乗り込むんですか!? そんなの、あまりにも危険すぎませんか!?」
   「いや、もう我慢ならない。危険だか仕方がない。地球平和・・いや、眼球平和の為だ。」

あべ:そこはせめて地球平和でいいだろ! なんか急に緊迫のシーンがショボくなったし。

おか:そしてついにアイレンジャーたちは、悪の組織の本部に向かうことを決め、電車に乗り込んだ。

あべ:つーか移動は電車なのか、空を飛んだりとかできないのか・・・?

おか:しかしここで、思わぬ緊急事態が発生してしまった! 
   電車の改札口を前にして、アイレンジャーグリーンとホワイトが、シルバーパスを家に忘れてきたことに気づいてしまった。

あべ:やっぱり65歳以上が2人か! 緑内障と白内障っていう時点でそうだと思ったよ!

おか:あわてて家にとりに帰るアイレンジャーグリーンとホワイト。

あべ:つーかそんなやりとりはどうでもいいから先に進んでくれ・・・

おか:そして、気をとり直して電車に乗ること1時間、そして駅を降り、外へ出て走ること3分・・・
   さぁついに! 悪の組織の本部、任天堂本社前に到着した!

あべ:本部って任天堂か! しかも悪の組織扱いって失礼にも程があるな!

おか:さっそく本社内に入ろうとするアイレンジャー。しかし、警備員のクリボーたちに呼び止められてしまった。

あべ:任天堂本社の前にクリボーはいないから! しかもあれ警備員って設定でもないし。

おか:「(プチッ) はい、踏みつぶしたぞ。」「フン、こんなヤツなんかは皆殺しだ」
   そしてアイレンジャーは本社内へと入っていった。

あべ:どうでもいいけどアイレンジャー柄悪すぎだって、ただでさえどっちが悪役なのか分からないぐらいなのに。

おか:本社内に入ると、すると今度は毒キノコたちがやってきた。

あべ:毒キノコまでいるのか・・・

おか:「(ムシャムシャ) はい、食ってやったぞ。」「ウマかったな!」
   アイレンジャー達にとって、目にやさしい成分を持つキノコは最大の精力源なのだ。

あべ:ちょっとはダメージ受けろ! マリオの方の設定は完全無視か!

おか:すると今度は玉ねぎがやってきた。

あべ:マリオに玉ねぎなんて出てこない! そんなのゲームで見たことないし。

おか:「ギャーーーッ!」「く、苦しい・・・」「目が見えない〜!」「助けて!!」
   アイレンジャー、大ピンチだ! 天敵の、玉ねぎに目をやられて身動きがとれない!

あべ:玉ねぎが目にしみるのか! ドラキュラで言うニンニク並みの破壊力か!

おか:みんな目が見えない、何も見えない! そんな中、アイレンジャーレッドは寂しくて死んでしまいそうだ。

あべ:ウサギだからか、つーかこんなんで死んでしまったらヒーロー失格だろ!

おか:アイレンジャーブルーは見えないものを見ようとして手持ちの望遠鏡をのぞきこんだ。

あべ:それバンプオブチキンだろ! つーか望遠鏡をわざわざ持ち歩くな。

おか:アイレンジャーグリーンとホワイトは見えないものを見ようとして手持ちの老眼鏡をのぞきこんだ。

あべ:老人2人はもういい加減にしろ! そもそもなんでこんなのがヒーロー戦隊のメンバーなんだ!?

おか:すると望遠鏡と老眼鏡の向こうから見えたものは・・・ アイツの姿だった。
   ついに! アイツがアイレンジャーの前にやってきた・・・

あべ:アイツって誰だ?

おか:「愚かなアイレンジャーどもよ・・・ どうだ、苦しいだろ? もう無駄な抵抗はやめな! グァーーーッハッハッハハッ!!」
   悪の組織のリーダー、スーパーマリオが現れた。

あべ:いつからマリオがそんなキャラになったんだ!? もう設定とか著作権とか知ったこっちゃなしか!

おか:「この野郎・・・ 許せない・・・ これでも食らえ!」
   目がよく見えない中で、アイレンジャーホワイトが最後の力を振りしぼり必殺技を繰り出した。
   「アイレンジャーホワイトビーム!」

あべ:なんだその技は?

おか:説明しよう。アイレンジャーホワイトビームとは、
   牛乳を口から飲み、そしてその牛乳を目から勢いよく出すことによって敵を攻撃するのだ。

あべ:そんな一発芸とかいらないから! こんなのでやっつけられると本気で思ってるのか!?

おか:スーパーマリオは引いている!

あべ:そりゃ引くだろ、つーか65歳以上でこんなことできるって元気なおじいちゃんだな。

おか:しかし引いたのもつかの間だった。そしてマリオは仲間を呼んだ。
   「コイツらをやっちゃいな。」
   すると、ルイージとクッパとピーチ姫とクリボーの大群が現れ、一斉にアイレンジャー達へ襲いかかってきた!

あべ:もはやマリオ一族総動員か! 主役も悪役もヒロインも関係無しか!

おか:そして、悪の組織のマリオ一族たちにボコボコにされるアイレンジャー。
   「もうダメだ・・・」「終わった・・・」
   すると、どこからともなく誰かの声が聞こえた。「おい、アイレンジャー」
   「だ、誰だ・・・?」 かすかな声を振りしぼるアイレンジャーたち。

あべ:また今度は誰が出てきたんだ?

おか:「おい、アイレンジャー。大丈夫か?」
   そして振り向くと、なんと、アイレンジャーたち誰もが尊敬している大先輩、目玉おやじが助けにきてくれたではないか!

あべ:またなんで目玉おやじが出てくるんだ! とうとうゲゲゲの鬼太郎にまで話を巻き込むのか!?

おか:「話は聞いたぞ。きっと苦戦してるだろう思って、仲間を呼んできたぞ!」
   すると、目玉おやじが連れてきた、鬼太郎とねずみ男と猫娘とぬりかべと一反もめんが現れ、そして一斉にマリオとクッパとクリボーの大群と任天堂社長たちに襲いかかる!

あべ:もうめちゃくちゃだ! しかもどさくさにまぎれて任天堂の社長まで出てきたし!

おか:すると、鬼太郎一族たちはまたたく間にマリオ一族たちをやっつけていく!
   「お前らが、子供たちをテレビゲームに夢中にさせたせいで、俺たちがやってるような古き良きアニメが評価されなくなったんだ!」 
   そう叫びながらマリオに殴りかかる鬼太郎。

あべ:私怨を持ち込むな! つーか戦いに加わってきた理由はそんなことでなのか!?

おか:「見たか、われわれの力を。」「悪は滅びるのだ、ワーハッハッハッ!」
   ・・・・・こうして、アイレンジャーたちの大活躍により地球の、いや、眼球の平和は守られたのであった。

あべ:アイレンジャーは何も活躍してないじゃないか! いったい何なんだこの3流ドタバタコメディは。 

おか:そして最後に、アイレンジャーブラックが、テレビの前の子供たちにむけて決めゼリフを言い放った。
   「テレビを見るときは、部屋を明るくしてテレビから離れて見てね!」

あべ:最後にそれを言うか! こんなとこで言わないで番組の最初に字幕スーパーで流せって!

おか:続いて、アイレンジャーブルーも決めゼリフを言い放った。
   「もし部屋を真っ暗にしてテレビを見たら、横の方にうっすらと光る霊が見えるから気をつけてね!」

あべ:それはお前だけだ! 本編にまでお前の霊感の話を持ち込むな!

おか:まぁこんな感じでどうですか、これで視力の大事さが十分子供たちに伝わったんじゃないでしょうか?

あべ:ぜんっぜん伝わらなかったし。しかも後半から現実とフィクションがごちゃごちゃになってるし、こんなワケ分からないヤツを放送できるわけないだろ。

おか:いやいや、放送してくれる局はありますって。
   ということでこの視力戦隊アイレンジャーを、毎日4時間はテレビで放送して子供たちの目を釘付けにしましょう。

あべ:そんなにテレビ見せたら余計目が悪くなるだろ! もういい加減にしろ。

2人:どうも、ありがとうございました。

9組目 サイドハンド・ボーラーズ



市河:何やら今回は、新記録を達成したと聞いたんですが。
おか:そうなんですよ! 実はこのネタ、台本にすると110行もあるんです。
あべ:これは俺らの歴代の中で断トツに長い、新記録なわけで・・・ 今までは、いつも台本の長さは60行前後でしたから。
碓氷:なるほど。これはこのC大会ファイナルに対する気合の表れってわけですね。
おか:まぁでも今回はその気合が舞台では見事に空回りだったわけで・・・
あべ:いやそんなことは無いだろ!

QQQ

コント/DIE
Q1:事実上今年の1本目を見てください。
Q2:どうぞー。

オーバー500に4度の1位。今期の前半戦を象徴する1組!
初のファイナル!QQQ!

(バキューン!!!)

Q1:うわああああ!!

Q2:キュウイチーーーー!!

Q1:(バタッ)

Q2:おい、キュウイチしっかりしろ!!

Q1:ああああ、ああああああ・・・・。

Q2:キュウイチー!!

Q1:キュウジ・・オレ・・・死ぬのかなあ?

Q2:なに言ってんだ!!今手当てしてやるからな!!

Q1:死にたくねえ・・・オレ死にたくねえよお!!

Q2:いいから喋るなよ・・・傷口が開くだろうが!!

Q1:死にたくねえよおお!!!ぐはっ!!

Q2:お、おいしっかりしろ!!

Q1:・・・キュ、キュウジ・・・。

Q2:なんだ??

Q1:オレは幸せだったと・・・家族に・・伝えて・・く・・れない・・・か。

Q2:なに弱気なこと言ってんだよ。相変わらずお前は心配性だなあ

Q1:頼んだぞ・・・。

Q2:・・・キュウイチ?

Q1:じゃあな・・・。(ガクッ)

Q2:おい、キュウイチ!!キュウイチーーー!!

Q1:・・・やべえどうしようオレ死んじゃったよ!?

Q2:落ち着け!とにかく落ち着くんだ!!

Q1:オレは一体この先どうしたらいいんだ・・・!!

Q2:落ち着け!!頭を冷やすんだ!!

Q1:(すうー、はあー)

Q2:おい、顔が青いぞ!!

Q1:頭の冷やしすぎで、体中の血流が悪くなっちまった・・・!!

Q2:まず落ち着け。まずフツーは人が死んだら葬式をしなきゃならないだろ。

Q1:あ、そうか!!そうだったな!!

Q2:まず身内の人に死んだことを知らせるんだ。

Q1:分かった。(・・・プルルルルルル)

Q2:・・・・・・。

Q1:あ、もしもし母さん?オレだけど。うん・・・うん・・・葬式と御通夜のほう頼むな。
   うん。うん。そんじゃ。はーい。

Q2:終わった?

Q1:ああ・・・とりあえず実家には連絡した。連絡はしたけど・・・この後
   何すりゃいいか分からない!!

Q2:葬式とかの準備はご子息がやってくれるから・・・その件はまかせちゃってだいじょぶだな。

Q1:そっかあ・・・んじゃヒマだなあ。

Q2:んじゃ・・・遊ぶか。

Q1:遊ぶ?

Q2:もう・・・お前死んじゃったじゃん。

Q1:・・・・・・。

Q2:だから・・・思い出作ろうぜ。

Q1:そうだな・・・!!なにして遊ぶよ??

Q2:・・・だるまさんが転んだってのはどうよ?

Q1:懐かしいなあ。ホント懐かしすぎるよ。

Q2:やるか?

Q1:わかったやるよ。鬼は?

Q1:じゃあ最期くらいお前で。

Q2:OK。

Q1:来い!!

Q2:だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜こ〜ろ〜ん〜だ!!

Q1:(ピタッ)

Q2:・・・・・・。だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜ころんだ!!

Q1:(ピタッ)

Q2:だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が

(バキューン!!!)

Q1:うわあああああ!!

Q2:キュウイチーーー!!

Q1:(バタッ)

Q2:おい、キュウイチしっかりしろ!!

Q1:ああああ、ああああああ・・・。

Q2:キュウイチーー!!

Q1:キュウイチ・・・オレ、倒れたからオニになるのかなあ?

Q2:なに言ってんだ!!今手当てしてやるからな!!

Q1:やりたくねえ・・・オレ鬼やりたくねえよお!!

Q2:いいから喋るな・・・傷口が開くだろうが!!

Q1:鬼やりたくねえよおおお!!ぐはっ!!

Q2:し、しっかりしろ!!

Q1:・・・キュ、キュウジ・・・。

Q2:なんだ??

Q1:オレはだるまさんが転んだの鬼がやりたくなかったと・・・家族に・・
   伝えて・・く・・れない・・・か。

Q2:なに弱気なこと言ってんだよ。鬼くらいやろうよ。鬼くらい。

Q1:頼んだぞ・・・。

Q2:・・・キュウイチ?

Q1:じゃあな・・・。(ガクッ)

Q2:おい、キュウイチ!!キュウイチーーー!!

Q1:・・・やべえどうしようオレまた死んじゃったよ!?

Q2:落ち着け!とにかく落ち着くんだ!!

Q1:オレは一体この先どうしたらいいんだ・・・!!

Q2:落ち着け。まずフツーは人が死んだら葬式をしなきゃならないだろ。

Q1:あ、そうか!!そうだったな!!

Q2:まず身内の人に死んだことを知らせるんだ。

Q1:分かった。

Q2:つーかお前死ぬの初めてじゃねえんだからそんぐらい覚えとけよ。

Q1:いいじゃんよそんな怒んなくたってもさあ〜。

(バキューン!!!)

Q1:あ、もしもし母さん?オレだけど。うん・・・うん・・・葬式と御通夜のほう頼むな。
  うん。うん。そんじゃ。はーい。

Q2:終わった?

Q1:ああ・・・とりあえず実家には連絡した。連絡はしたけどこの後何すりゃいいか分からない!!

Q2:葬式とかの準備はご子息がやってくれるから・・・その件はまかせちゃって
   だいじょぶだな。

Q1:そうだな・・・ふう。

Q2:もう・・・思い残すことはないか。

Q1:・・・ふうう。

Q2:お前・・・もしかしてアイツのことがまだ未練あるんだろ?

Q1:そ、そそそんなことねえよ!!

Q2:ウソつけよ!!顔真っ赤だぜお前!?

Q1:そ、そんなことねえよ!!ほ、ほら!!

Q2:あ、緑色になった。

Q1:な?

Q2:そうか・・・お前は死んでも相変わらずいろんな顔持ってるなあ。

Q1:まあな。オレ器用だったんだよな・・・これだけは。

Q2:いろんなヤツと仲良くなってたもんなあ。

Q1:八方美人ってヤツさ。

Q2:オレなんか美人なのは三方だけで、残りの七十七方は全部高木ブーだよ。整形してえよ・・・。

Q1:いいじゃねえかよ。お前八十方も顔あるんじゃんか。うらやましいよ。

Q2:量より質だと思うんだよなあやっぱ。

Q1:アイツもそうだったなあ・・・オレと同じにおいがするヤツだったんだよ。

Q2:お前やっぱり・・・。

Q1:アイツ今どうしてるかなあ・・・元気でやってるかなあ。

Q2:今ごろどっかで道草でも食ってんじゃねえの?そんなにおいがする。

Q1:(プルルル)あ、電話だ。もしもし・・・え!?

Q2:どうした!?

Q1:アイツ道草の食いすぎで呼吸困難なって・・・病院に搬送されたらしい!!

Q2:な、何!?あのバカ野郎・・・道草食うのはほどほどにしとけって
   あれほど言ったのに・・・!!

Q1:マジかよ・・・!?あ、あいつ死なないよな!?死なないよなあ!!?

Q2:バカ野郎!!いくらなんでもそりゃねえって!!いいか落ち着け、頭冷やせ!!

Q1:そ、そうだな!!(すうー、はあー。)

Q2:よし、落ち着いたか!!

Q1:・・・・・・。(バタッ)

Q2:キュウイチ!?おい、しっかりしろ・・・ッ!?す、すごい顔色!!

Q1:どうやら頭を冷やしすぎて・・・冬眠状態に陥って・・しまったよう・・・だ。

Q2:目を閉じるな!!目閉じると死ぬぞ!!

Q1:だいじょぶさ・・・オレはもう腐るほど死にまくったんだ。これっぽっちじゃ死なないよ。

Q2:ふん、お前らしいな。立てるか?

Q1:おうよ・・・!!

Q2:・・・行くぜ、病院へよお!!

Q1:うおおおおおおおおお!!!
・
・
・
Q1:ふう・・・とりあえずよかったよ・・・大事に至らなくって。

Q2:どうしてそんなに道草なんか食べたんだよ!!心配かけさせやがって!!

Q1:ホントだよ・・・道草食うヒマあったら野菜食えよ、野菜。

Q2:もう二度と道草食うんじゃねえぞ!!・・・え?道草食ったんじゃなくて・・・
   食われそうになっただって!?

Q1:な、何!?

Q2:ちくしょう・・・道草の野郎なんてことしやがるんだ!!

Q1:食われそうになったから食ったってワケか・・・正当防衛だな。

Q2:まあ無事で何よりだ。お前みたいな病人はとっとと寝てろ!!

Q1:ははははは!!よかったな死なずに済んでさ!!

Q2:・・・え?これで5回目??

Q1:オレより多いじゃねえかよ。

10組目 QQQ



(楽屋にて・・・)

Q1:なんか未完成極まりないネタ持ってきてしまってすいません。
Q2:まだまだオレらはダメですねえ・・・。

たいまつぎょうれつ

漫才/夢と泥棒
坂田:ファイナルですよ・・・。
中武:緊張してますけど、せっかく来れたんです。ぶち当たっていきますよ。
坂田:僕らの力を出し切ります!
中武:・・・GO!

伝説の第108回を1位通過したのは永遠の語り草!
初のファイナル出場!たいまつぎょうれつ!

中武:どうも〜!たいまつぎょうれつです!

坂田:よろしくお願いしますー。

中武:ファイナルがんばっていきましょうか。

坂田:ですねー。
   でね、今僕ら芸人やってるじゃないですか。何とか親の承諾を得てね。

中武:そうですねえ。

坂田:まあ僕らは親ときちんと話し合って何とか道を歩むこと出来てますけど、やっぱり親から反対される人が多いらしいんですよね。

中武:あー、まあそれはそうですよねえ。芸人の世界っていうのは厳しいですからね。

坂田:それもあるけど、「息子に自分の仕事の跡を継いでほしい」って言う理由もあるらしいし。

中武:それもありますねえ。

坂田:ちょっとやってみましょうよ。中武が芸人を夢見る息子で、俺が泥棒やるから。

中武:親やれよ!!親子の話し合いに家宅侵入者交えてどうするんだよ。
   息子の夢に反対する父親をやるんだよ。

坂田:わかった。



中武:親父。ちょっと話があるんだ。

坂田:シッ!悪いが後にしてくれ。今金庫をあけようとしてるところだ。
   お前は住人が帰ってこないか玄関先を見張っていろ。

中武:泥棒じゃねえかよ!!俺達自身が家宅侵入者!?
   俺はどんな状況で相談に乗ってもらおうとしてるんだよ!!

坂田:何言ってるんだよ。いいか?これは親父の仕事を手伝わされてる状態なんだ。
   「この仕事はいやだ。俺は自分のしたいことがしたいんだ。」としっかり意思表示できるチャンスなんだよ。

中武:その考え方はしっかりしてるけど、まず職種と場所が大問題だろうが!!

坂田:大問題だからこそ、ここを乗り越えたら立派な大人になる。

中武:理屈だけは立派な奴だなお前は・・・。わかったよ。やってみるよ。



中武:親父、話があるんだ。聞いてくれよ。

坂田:なんだよ作業中に・・・(カチャカチャ)

中武:俺、東京行ってお笑い芸人になろうと思うんだ。

坂田:(グァキッ!!!)

中武:壊した!!金庫の暗号をカチカチやる部分ぶっこ抜いた!!

坂田:おお!開いたぞ!!なるほど、これを計算して俺を驚かせたのか。さすが俺の息子。

中武:違う違う!!まず今までの人生においてその握力が計算外だよ!!

坂田:え、違うのか?ということは・・・?

中武:ああ・・・俺は本気でお笑い芸人になる!

坂田:ちょっと待て!!父さんはそんなの許さんぞ!!

中武:頼むよ。俺、お笑い芸人になりたいんだよ!!いろんな人を笑わせたいんだよ!!

坂田:はははははははははは!!ぶわはははははははははははは!!けらけらけらけらオケラの大群ベッドイーン!!

中武:・・・!?

坂田:・・・今はこれで我慢しろ。

中武:できるか!!俺何もしてないし、親父がたった一人無意味に爆笑しただけじゃねえかよ!!
   しかも最後の意味不明の一発ギャグは何だ!?

坂田:オケラの大群がベッドに入るという、ロマンチックでムーディーかつエロチックな雰囲気をかもし出したギャグだ。

中武:どの要素もオケラって言う時点で感じられない!!大体、そんなギャグをかまされたところで納得なんかできるわけねえよ!!
   そこはもっと頑なに反対するんだよ。

坂田:あ、そうかそうか。
   とにかくな、父さんは絶対に許さんぞ!お前は俺の元で修行し、跡をつぐんだ!

中武:嫌だよ・・・嫌なんだよ、泥棒の跡継ぎなんて!

坂田:なんでだよ!俺が今までこの仕事をしてきたことによって、お前は何不自由ない暮らしが出来たはずだ!

中武:確かに親父が盗んできたもののおかげで不自由はしなかったけど・・・こうなったら言わせてもらうぞ。

坂田:何だ。

中武:親父、泥棒以外に仕事やってないよな。そのおかげで、俺友達からいじめられてたんだぞ!「ニートの息子」ってよ!

坂田:略して「ニトムス」だな。

中武:略すな!何がニトムスだよ、天むすみたいに言いやがって!!

坂田:ニトムス・・・おいしそうな、いや、おいしい名前だな。

中武:その「おいしい」は味覚的な意味じゃねえだろ!!てか、芸人的意味でも大しておいしくねえよ、こんな悲惨な意味合いのニックネーム!!

坂田:仕方ないだろ。表立って「やってます」って言える仕事じゃないんだよ。
   俺はな、人々が作る闇の中で行動する、いわば「ダークワーカー」だ。

中武:かっこつけて言ってるだけで、泥棒は泥棒だろ!

坂田:さあ、お前もレッツ・ダークワーキング!!

中武:うるせえよ!!さっきから悪行をオシャレな語感で言いやがって。
   せめて世間から恥ずかしく見られないように、働くことは出来なかったのかよ?

坂田:いや、最初は表無二もちゃんと仕事しようとコンビニで働いてたんだよ。

中武:そうなの?

坂田:でも、肉まんの中身を盗んで一時間でクビになっちゃった。

中武:何を盗んでるんだよ!!つーかなんでそこだけピンポイントで攻めた!?熱くてしょうがねえだろ!

坂田:いや、あんまんは熱すると肉まんより中身が熱いんだよ!!カレーまんもカレー粉などで熱くなる。でもピザまんはチーズでべとべとするし。
   ここは無難に肉まんにいった訳だ。

中武:何が無難なのかさっぱり見当つかねえよ!!

坂田:そしたら店長に見つかってさ。警察に通報されそうになったけど、クビだけですんだよ。
   これほど完璧な饅頭情報を仕入れたというのに・・・なぜだろう。

中武:饅頭情報云々より、正しい方向を見失ってるだろ。

坂田:で、次はマクドで働いてな。

中武:マクド?まさか、間に挟んであるハンバーグやレタスを盗んだんじゃないだろうな。

坂田:まさか。盗んできたモスバーガーを客に出しただけだよ。

中武:その行為に意味はあるのかよ!?

坂田:あるよ!そのハンバーガーを食べたお客さんが「おいしい!いつものマクドと違う!」っていってくれる。俺は思ったよ。「ここが俺の居場所なんだ・・・。」って。
   そう思った矢先に追い出されたうえに通報された。

中武:当たり前だよ!!親切心の方向性がひん曲がりすぎて、マクド・モス・警察にケンカ売ってるんだからな!!

坂田:そのときは警察に追われたが、何とか顔にケチャップとマスタードを塗りまくって、警察の目を欺けることが出来たわけだ。

中武:逆に怪しいだろ!!警察も盲目な奴らだな。

坂田:というわけで、普通の仕事をするのが怖い。

中武:思いっきり自業自得だよ!俺の未来より親父の未来が心配だよ。
   
坂田:ちょっと待て。お前、親父に押されっぱなしじゃねえかよ。何か反論しないのかよ。

中武:むしろ親父のほうが自らを追い込んでるように見えるよ。
   お前こそ、間違った自慢ばかりしてないで、「芸人は厳しい」という観点で攻めなきゃ。そこが重要だから。
  
坂田:わかったよ。
 


中武:とにかく、親父がなんと言おうと俺は泥棒なんて嫌だからな。俺は人を笑わせる仕事がしたいんだ!

坂田:あの世界は厳しいんだぞ!?

中武:それくらいわかってるよ!大体、親父にお笑いの何がわかるって言うんだよ!?

坂田:・・・俺も、お前と同じようにお笑い芸人に道を目指したことがある。

中武:ええ、ホントかよ?

坂田:最初は簡単だと思ってたな。だって、ただ何気なく愛用の唐草模様のセーターとズボン着て歩いただけで人々は笑ってくれるぞ。

中武:そりゃ「笑われてる」って言うんだよ!!そんな格好で街を徘徊するな!!

坂田:ただ、さすがにほっかむり・風呂敷・包丁をそろえて歩いたときには誰も笑ってくれなかったな。

中武:当たり前だよ!!怪しさ満点だもん!!

坂田:街ゆく人に「現金くれればお命セーフ♪」って言う一発ギャグをやってウケを狙って。

中武:シャレになってねえんだよ!!絶対ウケより現金目的だろ!!

坂田:人々はドン引き、俺は警察とドンパチ。お命アウトになりかけた。

中武:・・・まあ、無理もねえな。

坂田:芸人という世界は一歩間違えると大変な目に遭ってしまう。俺は、お前に同じような目にあってほしくないんだ。

中武:心配しなくても、俺は自分を省みないような行為はしねえよ。
   俺はそんないい加減じゃなく、真剣に取り組みたいんだよ!俺は、日本一の芸人になるんだ!!

坂田:・・・・・・どうやら本気のようだな。

中武:・・・ああ!本気だ!

坂田:・・・・・・ほら。これを受け取れ。

中武:・・・親父!?

坂田:ちょうど500万だ。夢を追うにはいい金額だと思わないか?

中武:・・・・・・。

坂田:さあ、夢へ向かって走れ。ただし、後ろは見るな。ただひたすら、日本一のお笑い芸人に向かって走るがいい。

中武:・・・・・・金庫から出した金じゃ走れねえよ!!親父が無理やり金庫破壊して得た金だろ!!

坂田:いいじゃないか。俺と一緒にここにいる時点で共犯だ。

中武:だろうな!!明らかな家宅侵入だもんな!!
   わかってるんだったら「走れ」とか言うんじゃねえよ!!

坂田:俺は「後ろは見るな」といったはずだ!!何を言われても黙って前へ進み続けろ!!

中武:かっこよく言ってるけどつまりは黙秘権じゃねえか!!俺はそんな権利を持ちたくない!!
   ・・・でも俺がここに侵入した以上犯罪犯したのは変わりないし、盗んだものも散々使ってたしな・・・。
   決めた。俺は警察に行って自首するよ。

坂田:な、なんだと!?夢はどうするんだ、お笑い芸人の夢は!!

中武:逮捕されて、きちんと罪を償ってから夢を追うから。親父のこともきちんと話すからな。

坂田:ちょ、ちょっと待て!とりあえず落ち着いて話を・・・し、しまった!住人が帰ってきた!

中武:そうか・・・。この部屋、入り口以外に逃げられそうな場所がないからな。もうどうしようもねえよ・・・。
   親父もあきらめて今までの罪を償うんだな。

坂田:よし、こうなったらお前の一発ギャグで笑わせて、110番への通報を思いとどまらせよう。

中武:この期に及んで何をいい出すんだ!?まだ芸人にもなってねえのにハードル高すぎるよ!!
   だから、俺は捕まるって言っただろ。

坂田:何を言うか!いいか、今は極限なまでにやばい状態だ。しかし、だからこそチャンスだ。
   ここで住人を笑わせるるという試練を乗り越えれば、お前は最高のお笑い芸人になれるぞ!

中武:最高の・・・芸人・・・?

坂田:ああ・・・そうだ。・・・!!おい、住人に見つかった!!今だ!!

中武:じゃ、じゃあこの札束2つを頭に添えて・・・金欲ウサギ!!ぴょーんぴょーんぴょーん♪にんじんより諭吉んー♪

坂田:・・・・・・・・・・・・・・・・。

中武:・・・・・・・・・・・・・・・・。

坂田:・・・・・・え、このお金を・・・息子の治療費につかっていいんですか・・・?

中武:病人扱いされてるじゃねえかよ!!笑いじゃなくてやさしさと哀れみを持たせてしまったよ!!

坂田:ありがとうございます!息子は必ず治して見せます!なんせ金欲ウサギですからね!
   このご恩は一生・・・まあ金欲ウサギですからね!!
   ほんとうにあr・・・ですよね!!金欲ウサギですもんねー!!

中武:しつこいんだよ!!俺のギャグきっかけに意気投合してんじゃねえよ!!
   待て待て、もうなんだよこれは。こんな親子も状況もありえないよ。

坂田:でも、このネタを通して「絶対に盗めないもの」がわかった気がするよ。

中武:何だよそれ・・・あ、「親子の絆」とかか?

坂田:いや、お前の一発ギャグ。「諭吉ん」により、大吹雪を巻き起こしてギャグごと「雪沈」です。

中武:ほっとけ!!いい加減にしろ。

2人:どうもありがとうございました!

11組目 たいまつぎょうれつ



(舞台からはけて・・・)

中武:・・・ふう。緊張した・・・。
坂田:まあ、何とかやりきることが出来ましたね。
中武:ですね。ファイナルにこれたんで、それだけでもね。全力も出したし、後はいい結果であることを祈るのみです。
坂田:ですね。あー・・・おなかすいた・・・セブンのカツサンド食おう。
中武:じゃあ僕はローソンのシャケおにぎりを・・・。

NIKE

漫才/明日天気になぁれ
I「もう特にね。言うことはないんじゃないですかね。」
N「とにかくチャンピオン目指して、やることやるだけですから。」
I「・・あーでも緊張するな。」
N「・・そうね。」

王座奪取。その目標を掲げるこのコンビこそトリを飾るのに相応しいだろう!
初のファイナル!NIKE!

N「はいどーもーNIKEです!よろしくお願いします!」
I「はーい!というわけで、高校生漫才師NIKEです!お願いします!」
N「お願いします。頑張っていきましょうね!C大会もファイナルですから。」
I「そうですね!もう今日は張り切っていきますよ!」
N「おおいいですね。今日はなんか元気じゃないですか。」
I「当たり前ですよ!元気ですよ!4分前まで寝てましたからね!」
N「寝起きじゃねーか!なんで出番ギリギリまで寝れるんだよお前は。」
I「緊張してるからですよ。」
N「いやいや。緊張感ないから寝るんでしょうよ。頑張りましょうねとにかく。」
I「わかりました。あのー僕もね、いずれはテレビに出れる仕事がしたいなぁと。」
N「テレビね。憧れるものですねやっぱり。」
I「そうね。それでね、テレビに出れるようになったら『顔』になりたいなと思ってるのよ。」
N「顔?どういうことですか?」
I「まぁ例えば・・『朝の顔』といったら大塚さんって感じじゃないですか。」
N「あぁそういう『顔』ね。確かにめざましテレビやってるから朝の顔って感じですね。」
I「んで2位はみのもんたね。」
N「ああ、朝ズバね。なるほどそういう意味での顔ですか。」
I「あと『お昼の顔』といえばタモリさんですよ。笑っていいとも。」
N「はいはい。長いことやってるもんね。お昼の顔ですよ。」
I「そんで2位はみのもんたね。」
N「思いっきりテレビ。そのさ、みのもんたを2位にする意味がよくわからないんだけど。」
I「そんで『黒い顔』といったら松崎しげるですよ。」
N「いや顔の意味違うだろ!それは『朝の顔』とかとは違うよ意味が。」
I「そんで2位はみの・・」
N「みのもんただろ?全然わからないんだよその2位にいちいちみのもんたを持ってくるのがさ。」
I「まぁ要するにね、その時間帯の定番になりたいんですよ。それが顔ね。」
N「なるほどね。意味はなんとなくわかったわ。」
I「そんで僕ね、思いついたんですよ。顔になれるいい仕事を。」
N「なんですか。」
I「気象予報士!」
N「気象予報士ね。なるほど、確かに毎日やらなきゃいけない仕事ですしね。」
I「でしょ?これならその時間帯の顔になれるわけですよ。」
N「でも難しいと思いますよ。気象予報士。」
I「いやでも自信あるよ。なにせ僕いま『起床』したばっかりですから。」
N「ではコントに参りましょうか。」
I「はい。ゴメンなさい。」

N「続いては気象情報です。いつもの様に予報はIさんです。」
両「よろしくお願いします!」
I「明日は晴れです!それでは今日はこの辺で!」
両「また明日!」
N「早えーよバカ!なんだ今の電光石火な天気予報は!」
I「要点だけを伝えたのよ。なにかとコンパクトな時代ですし。」
N「いや限度があるだろ流石に!ちゃんと最低限のことはやってくれ。」
I「わかりました。」

N「えーIさん、今日は気温も心地よく、非常にいい天気でしたね。」
I「そうですね。なのでですね、今日はこのような写真が届いております。」
N「お、この写真はなんですかね?」
I「こちらはですね、伊豆の修善寺にあります『修善寺桜』の写真なんですね。」
N「なるほど、キレイに咲き誇ってますね。」
I「ええ。普段は3月中旬に咲く花なのですが、今年の暖冬も影響もあって既にきれいに開花しています。」
N「なるほど。やはり今年は春の訪れが早いと。」
I「ええ。それではこの写真の一部が徐々に変化していきますので、どこが変化するか当てて・・」
N「なんでアハ体験だよ!なんで気象情報にそんなミニコーナーあるんだよ!」
I「楽しい気象情報をモットーに。最後までわからなかったら電気流しますからね。」
N「嫌だよ!楽しいにしてもやりすぎでしょこんなの。余計なことしなくていいですから。」
I「そうですか。えー改めて本日は非常にいい天気でしたね。」
N「そうでしたね。まさに春、といった天気でした。」
I「ただ今夜からですね、首都圏の一部では雲行きが怪しくなりまして、
  さらには一時的に雷の鳴る可能性もあるんですね。」
N「あ、そうなんですか?今日の天気からは想像できないですけども。」
I「ではまずはお天気カメラの様子から行きましょう。」
N「わかりました。」
I「はい、こちら映像は東京ドームのヤクルト−巨人戦の様子ですね。」
N「室内じゃないですか。いやいや、お天気カメラなのにお天気わからないですよこれ。」
I「えー現在巨人が1点リードなのですが・・。後半、急に巨人先発の門倉が3連続フォアボール。
  明らかにシャイアンツですね、雲行きが怪しくなってまいりました。」
N「関係ないだろ!試合のムード関係ないだろ天気と!」
I「このままだと試合後は原監督からカミナリが落ちるでしょう。」
N「知らねーよ!野球の話どうでもいいですから。とりあえずお天気カメラは屋外に設置してください。」
I「そうですか。実際の天気のほうはですね、明日も晴天が続きそうですよ。」
N「なるほど。」
I「ではまず雲の動きのほうから見て欲しいんですが・・」
N「お、確かにこの画面を見ても白い部分がほとんどないですね。雲がほとんど無いと。」
I「そうですね。しかも青の部分もほとんどないですね。」
N「枯れましたね地球。海がなくなっちゃいましたね。おかしいですよね。」
I「では気にせずに天気図のほうに。」
N「気にしないんですね。大事件なのに。」
I「はい。天気図のほうを見てもですね、この『ひくい』ってやつは日本にはほとんどないですね。
  『たかい』ってやつに日本列島は包まれ、また『たかい』ってやつが『ひくい』ってやつを東へ運ぶので。
  またこの画面より南西にですね、『ひくい』ってやつが集まり出していまして、今後『だい』ってやつに発展する恐れも」
N「ちゃんと読めよ!なんだ「ってやつ」って!高気圧低気圧!台風!ちゃんと読め!」
I「すいません、めんどくさかったもので。」
N「逆にめんどくさいだろ『ひくいってやつ』とか言ってる方が。手は抜かないでくださいよ。」
I「わかりました。それでは明日の全国の天気に参りましょう!」
N「はい、しっかりお願いしますね。」
I「明日は全国的に晴れということで、日本全国に日傘のマークが並びました!」
N「太陽書け!!ややこしいだろ晴れなのに傘のマークついてたら!」
I「違いますよ、日傘です日傘。」
N「日傘でも何でも傘つけたらだめなんだよ!完全に雨みたいになってるだろ!」
I「そうですか?せっかく個性を出したつもりなのに・・。」
N「個性でややこしくするなって。そこは変なことしなくていいんですよ。」
I「じゃあ気を取り直して明日の最低気温を見てみましょう。
  それほど冷え込みません!キルケニーでも7度!リムリックでも同じく7度!
  ダブリンでも6度までしか下がりません!」
N「どちらの話で?」
I「アイルランドです!」
N「興味ねーよ!!なんでいきなり日本から抜け出しちゃうんだよ!」
I「アイルランドに旅行される方のためにですよ。」
N「絶対日本に居続ける人のほうが多いぞ。その予報にニーズがないよ全然。」
I「では続いて最高気温!こちらもかなり気温のほう上昇しそうです!ポンペイでは29度!」
N「オイ!」
I「チュークでは28度!」
N「待て!」
I「ヤップではなんと31度!」
N「どこだそれは!」
I「ミクロネシアだよ!!」
N「わかんねーよ!!どこだよミクロネシアってのはよ!絶対必要ねーんだよその情報!」
I「お前明日からミクロネシアに卒業旅行に行く人たち大助かりだよ!」
N「選ぶかそんな所!そんな斬新なところ選ぶ卒業生いねーよ!いいから日本に戻って来い!ちゃんと予報やれ!」
I「はいはいわかりましたよ!続いては降水確率!東京は0%!
  しかし葛西臨海公園では月9のラストシーンの撮影があるため100%!」
N「関係ねーだろ!ドラマの雨の状況なんかいちいち知らせるな!天気に含まれねーよ!」
I「続いて洗濯物情報!明日は靴下でしょう!」
N「意味がわからん!乾くかどうかの問題じゃねーのかよ!」
I「続いて花粉情報!明日は非常に多いです!」
N「あーそうですか!」
I「花粉症の方はマスクにゴーグル、ウェットスーツ、そしてシュノーケルを忘れずに・・」
N「なんでダイビングだよ!花粉の予防じゃねーだろそれ!マスクにシュノーケル無理だろそんで!」
I「続いて先ほどのヤクルト−巨人戦の模様ですが」
N「もう天気でもねーだろ!!全然まともな天気予報してねーぞさっきから!」
I「なんとグラウンドに、猫が入って来た模様です。」
N「どーでもいいわ!本当にどうでもいいわそんな情報!なんだよこのワケわからん天気予報はよ!」
I「では最後に週間予報をお送りします。」
N「あぁ週間予報やるのね。」
I「明後日の月曜日も晴れは続きます。気温も過ごしやすいでしょう。火曜日から・・・僕は、遠くへ旅立ちます。」
N「何それ?それもう天気でも何でも・・」
I「いや、予報士の役としてじゃなくて、本当に。I本人として。」
N「・・・え?」
I「実はちょっと家族の都合があってね。九州のほうへ行かなきゃならなくなったんだ。
  帰ってくるまでは、君ともこうやって漫才はできなくなる。」
N「・・え、ちょっと待て整理させろ。今俺らはネタ中で・・。」
I「ネタとかじゃないんだ。本当に。事実を伝えているだけだ。」
N「・・・なんで今まで言わなかったんだよ。」
I「あまりにも早く言いすぎたら、余計な心配かけちまうだろ。こんな大事な舞台もあるというのに。」
N「だからって、こんなギリギリまで隠すことないじゃないか!・・・もう漫才はできないのか。」
I「そんなことはないよ。帰ってくるまでってだけだ。でも少なからず、僕が九州にいる限りは、
  もう2人で漫才をすることは出来ない。2人でセンターマイクを挟んで会話をすることは・・出来ない。」
N「・・・・・・・・・・・・・・・。」
I「・・・・・・・・・・・・・・・週間予報を続けます。続いて水曜日、僕が帰ってきます。」
N「すげー短期じゃねーかよ!いいかげんにしろ。」

両「ありがとうございました!」

12組目 NIKE



市河「今日は話によると、高校生漫才師としては最後の出演で。」
N 「そうですね。もう4月から大学生になってしまいますので。」
I 「だから漫才の頭で高校生漫才師って名乗るのは最後です。」
碓氷「ほぉー。なにか新しいコピーみたいなのはあるんですか。」
N 「今のところ特にないよね。」
I 「ないですね。まあ最悪、『恋のキューピット』でもなんでも。」
N 「なんだそれ。せめて漫才とか絡ませなさい。」

市河:12組全ての熱演が終わりました。
碓氷:いよいよ運命の計量です!





4期の熱戦に間も無く終止符が打たれる・・・・・!