有機丸アポロ    ランキング8位
コント/太陽にぼやけ
遠山:後悔無いように、やることをやるだけです!
出雲:今回のネタはポケモンで例えるならギギギアルです。
遠山:うん、さっぱりわからん。
ポテンシャルは悪くないけど技に乏しいんですねわかります。2大会連続出場!有機丸アポロ!

遠山:ついに麻薬密売組織のアジトにたどり着きましたね……。

出雲:あぁ、ここを潰せば自動的に他の支部も潰せる……。

遠山:……先輩、僕が先に突っ込みます。先輩は待機していて下さい。

出雲:何を言ってんだ、その役目は俺がする。
   そんな、下手すりゃ死ぬような役目、まだ若いお前がするもんじゃねえ!!

遠山:先輩……すいません!!(ズガッ)

出雲:ぶはっ!!ぐっ、すぅぅぅぅ……!!(バタッ)

遠山:先輩、あなたには家族がいる。こんなところで死んでいいわけがない………。











(1分後)

おでこに三角の布を付けた出雲:お前ふざけんなよ。

遠山:すいません、まさかあのまま起きないとは思わなくて……。

出雲:謝られてもさー、現に俺死んじゃってるわけだしなー。
   見てみろ俺の死体。「嘘だろ!?」的な顔してるだろ?

遠山:はい、こんな唖然とした死に顔には初めて直面しました……。
      いや、本当にすいません、こういう状況めちゃくちゃ憧れで、テンションおかしくなっちゃって……。

出雲:いや、テンション上がってたであろうことはわかったよ。
      お前、突っ込みますって言ってたときすげぇウキウキした顔してたもんな。

遠山:はい、僕、こういうドラマみたいなシーンに憧れて警察になったみたいなとこあるんで……。

出雲:うわっ、浅はかだなお前。まぁいいよ、まさにドラマだったもんな。視聴率稼ぎどころだったもんな。

遠山:はい、だからこの後僕が死んで、先輩の回想でいいBGMと共に今のシーンがセピア色で流れるところまで想像してました。

出雲:うわっ、めっちゃいいシーンじゃん。脚本家渾身のシナリオじゃん。

遠山:はい、だからこれは理想の殉職チャンスだぜイエーイと思って、つい思いっきり殴っちゃったら……。

出雲:そのまま俺が殉職ザンス、みたいな。

遠山:本当にすいません……こんなに自分の拳がキレてるとは思わなくて……。

出雲:マジでお前のパンチ重かったわー……あん時のお前、完全に殺人者の目だったぞ。

遠山:えー、そんなギラついてました?僕、自分では草食系男子だと思ってたんですけど。

出雲:草食動物はあんな抉るようなブローはぶち込まねえよー。え、学生時代になんかやってた?

遠山:あ、一応高校の時、ボクシングで国体に。

出雲:うわ、そんなやつがノリで拳振るっちゃいけねぇよー。どうりで拳に変な捻りが入ってると思ったわー。

遠山:あぁ、あれはパンチの破壊力を上げるための技術です。

出雲:先輩に振るう拳に破壊力上乗せすんなよなー……。リアルにえぐり込まれたもん。
        格闘漫画だったら「ドグシャ!!」とかいう効果音が太字で書き込まれる破壊力だったもん。もちろん見開きで。

遠山:いや、でも先輩も刑事歴長いベテランですし、そんじょそこらのパンチじゃ気絶しないと思いまして……。

出雲:貴様、俺を過大評価するなよ。俺はちょっと太った小学生になら完敗する自信に漲るほど弱いぞ。

遠山:弱さに意味不明な自信を抱かれても。あれ、格闘経験無いんすか?

出雲:あろうてか。俺、高校の時、茶道部だぜ?
   お前がサンドバッグ打ち込む一方、俺はお茶っ葉混ぜ込んでたんだぜ?

遠山:いや、でも先輩だって刑事なんですから、格闘の心得はあるんじゃないんですか?

出雲:ないよそんなの。俺、署長にいいお茶淹れて警察になったんだし。

遠山:なんすかその裏口就職。美味いお茶煎れられれば警察になれるもんなんすか?

出雲:なれるもんみたいね。だから俺捜査の合間に署長にお茶淹れて給料3倍だから。

遠山:えげつないひいきですね。マジメに情熱燃やしてた僕は一体なんなんでしょう。

出雲:なんなのかと聞かれたら人殺しとしか言えないな。

遠山:うわぁ直接的。ストレートに痛いとこ突きますね先輩。

出雲:そりゃ突くよ、こちとらみぞおち突かれて命尽きてんだから。
      俺、手首は鍛えてるけど腹部はがら空きなんだから。

遠山:マジすか……来世はもっと全体的に鍛えた方がいいっすよ。

出雲:え?何この加害者の上から目線。言っとくけどなぁ、俺にだって理想の死に様あったんだからな?

遠山:あ、先輩にも理想の死に方あったんすね。やっぱりみんな持ってるもんなんすねー。

出雲:このオカルトな現場でそのテンション保てるお前も凄いな。あのな、色々考えてはみたんだよ。
      地球侵略目論む悪の組織のアジトごと爆発とか、悪の組織の秘密ミサイルと共に海に沈むとか。

遠山:それはもはや警察の管轄外ですけどね。地球防衛軍の領域ですけどね。

出雲:あとは息子を守るためにラスボスの炎をモロに受けて死ぬとか。

遠山:リアリティが完全消滅しましたね。ドラクエでありましたよそんなシーン。

出雲:あ、ちなみにお前は全てのパターンで死んでる設定ね。

遠山:そういうの言わないでもらえます?死後だからってぶっちゃけられても。

出雲:謎のウイルスを外部に漏らしちゃってお前死亡とか、少女の姿をしたアンドロイドを見くびってお前死亡とか。

遠山:ザコキャラの極みじゃないっすか。
      オープニング前に物語の導入としてちょちょいと殺されるザコキャラじゃないっすか。

出雲:ちなみにそのアンドロイドは戦いの最中で俺に恋をするのね。

遠山:もう完全に中2の発想じゃないすか。先輩も僕に負けず劣らずテレビっ子じゃないすか。

出雲:まぁ、色々考えたけど、やっぱり一番は「なんじゃこりゃあ!」だな。

遠山:あぁ、いいっすね「なんじゃこりゃあ!」。松田優作が警察界に産み落とした至宝ですよね。

出雲:いいよなぁ、もし俺が辞書を編纂するとしたら絶対「刑事」の項目に「なんじゃこりゃあ!」入れるもん。

遠山:うっとうしい辞書ですね。
   『「刑事」−けいじ− 警察の役職。「なんじゃこりゃあ!」と叫ぶ生き物。』みたいな?

出雲:いやいや、『「刑事」−なんじゃこりゃあ−』みたいな。

遠山:読み方ですか?本気と書いてマジと読む的な。

出雲:そうそう、人の夢と書いて儚いと読むみたいな。

遠山:それはだいぶ違う気がします。それはただの皮肉です。

出雲:でもさぁ……実際儚い夢だったわけよ………俺の最後の言葉、覚えてるか……?

遠山:……「がはっ!ぐっ、すぅぅぅぅぅ………!!」でした……。

出雲:俺の最期の言葉、息漏れって。「すぅぅぅぅぅ」って。

遠山:「なんじゃこりゃあ」にかすってさえいない遺言でしたね……。

出雲:ただな、心の中では完全に「なんじゃこりゃあ」絶叫してたから。ビブラート入れて絶叫してたから。

遠山:それ言っちゃったらなんでもありじゃないすか。
      「心の中」は付けちゃったら何でも言い放題の魔法のコトバじゃないすか。

出雲:でもさ、本家より状況的に「なんじゃこりゃあ」だったから。
      松田優作もまさか部下に殴り殺されて「なんじゃこりゃあ」叫ぶケース生まれようとは思わなかったって。

遠山:そうっすよね……すいません………。

出雲:いや、だから謝られても……本来俺はぺちゃくちゃ喋る資格無いし……死人に口無しだから………。

遠山:……先輩、これからどうするんすか?

出雲:どうするって……成仏じゃね?やり方よくわかんねぇけど、適当に賛美歌でも口ずさんでりゃ逝けるだろ。

遠山:アバウトっすね。あの、僕思ったんですけど……先輩、生き返ることとか出来ないんすかね?

出雲:……いやぁ、無理っしょ……一回魂が完全に体外に出ちゃったから。
   ウンコだって一度体外に出ちゃったら戻れないじゃん。

遠山:わざわざ自分を排泄物に喩えなくても。

出雲:いや、どうせ俺みたいな日陰刑事、陰で若手にそんなあだ名付けられてんだって……。

遠山:先輩、霊になってからドスーンと卑屈になってきましたね。
      いや、死体に傷もありませんし……蘇生出来ないことはないんじゃないですか……?

出雲:でもなぁ……。

遠山:やってみましょうよ……先輩、僕が殴ったあとに言った言葉、覚えてます……?

出雲:……「こんなに自分の拳がキレてるとは思わなくて……」。

遠山:もうちょっと前です。「あなたには家族がいる、こんなところで死んでいいわけがない」っていう。

出雲:ああ、確かに言ってたな、こんなところで殺した遠山。

遠山:マジすいませんって……いや、そのセリフは結構本気でしたし……。
      それに……まだ、出雲さんに、色々教わりたいんです……。

出雲:……マーダー遠山………。

遠山:凄く根に持つタイプ……だから……生き返って下さい………!!

出雲:……遠山……俺、生きるよ!生きて署長にお茶を煎れ続けるよ!

遠山:その意気です先輩!よっしゃ、これで人殺しにならなくて済む!

出雲:あ、聞いちゃった聞いちゃったー。ポロリと出た本音聞いちゃったー。

遠山:はい、細かいことは気にしないで!ちゃちゃっと蘇っちゃいましょう!

出雲:おぅ、この子強引!つか、どうやって生き返ればいいんだ?賛美歌?

遠山:それじゃ成仏しちゃいます、いやするのかよくわかんないけど。
      とりあえず、死体に重なってみてはどうですか?

出雲:えー、俺、女房にしか体許してないのにー。

遠山:自分の体なんだからいいじゃないですか。ぼやぼやしてると死後硬直しちゃいますよ?

出雲:固くなっちゃうの?俺緊張するタイプじゃないのに。

遠山:生前の性格なんざ死体にしてみりゃ知ったこっちゃありませんよ。

出雲:じゃあ、尻から入るってのは?

遠山:イケます?重なるよりハードル高い気がしますが。

出雲:大丈夫だって、ウンコだってきっと尻に戻りたいと思ってんだから。

遠山:そんな気持ちイヤですけどね。だったら早く入って下さい。

出雲:いや、ちょっと待って。自分のタイミングで行くから……押すなよ、絶対押すなよ!

遠山:幽体なんだから押せませんよ。
      ん……あ、先輩!あれ見て下さい!

出雲:え?あ、お前深爪じゃん。

遠山:指ではなく、その先を!ほら、密売組織が外に出てきました!

出雲:なんだって!?遠山、俺はいいから捕まえに行け!

遠山:いや、でも先輩の死体を置いては……。

出雲:いいから、俺の屍を越えていけ!

遠山:あ、いーなーそのセリフ。すげぇカッコいいじゃないっすか。

出雲:よっしゃあ、生前に言えそうになかったカッコいいセリフ言えたー。

遠山:ズールーいー。僕もそれ言いたいー。

出雲:あとで部屋で飽きるほど言ってろよ。いいから捕まえに行け、ほら。

遠山:わかりました、先輩の屍を越えます!ひょーい!

出雲:あ、ちょっと、その歩幅じゃつまづく………。



(ガツン)











おでこに三角の布をつけた遠山:あ、やっちゃった。

出雲:えー!?何お前、何で俺につまづいて転んで死んでんの!?
   おっちょこちょいの極みか!可愛くないわ、ビックリだわ!

遠山:あ、じゃあこれで僕も「俺の屍を越えていけ」言える!

出雲:誰が越えるんだよ!ちょっと、どうすんのこの面白いが笑えぬ状況!

遠山:あ、でも僕がつまづいたのは先輩ですから、先輩に殺されたことになるんですかね。

出雲:知らねえよー。どうすんだよこれー。

遠山:わかりませんよぉ、僕だってパニックですよぉ!!

出雲:うーん………もーぅ………この状況………!!

2人:なんじゃこりゃあ!!!

碓氷:有機丸アポロ、ファイナル進出OKという方は紫のボールを流してください。どうぞ!



遠山:よろしくお願いしまーす。
出雲:今回玉を流していただけないのであれば遠山の妹がどうなるかわかりません!
遠山:おい貴様ふざけんな何する気だエリナに何する気だオラァ!!

6組目 有機丸アポロ






炭酸電池    ビッグチャレンジ6位
コント/携帯ショップ
たん:2008年2月20日が青バト初出場です。
でん:それから成長してここまで来ました。頑張ります!
足掛け4年。最後の最後に滑り込んだ!初のC大会!炭酸電池!

でん:ウイーン!
たん:♪Yo Yo Yo 羊水は腐らないゼ 倖田來未〜
でん:うわー・・・店内、変なBGM流れてる・・・。
たん:♪アイアイアイ aikoと哀川翔が接触事故〜
でん:歌詞が忘れかけてた芸能ニュースばかり・・・。
   あっあのすいませんー!! 携帯が壊れてしまって新しい携帯を買いに来たんですけど・・・
たん:あぁ!さっき電話で「ネガティブだっていいじゃん!!」って言ってる人はネガティブなんですか?ポジティブなんですか?って聞いてきた人ですよね?
でん:違います!!その人じゃないです! ってかなんなんですか、その謎の電話!
たん:間違え電話だったんでしょうかねぇ・・・。因みに答えはどっちですか?
でん:え!?えっと・・・どっちでしょうね・・・ネガティブな前向きな意見だから・・・ん〜ってどうでもいいです!
たん:ああ...どーされました?
でん:えーと、携帯をトイレに落としてしまい壊れてしまったんですが、もう古い携帯でしたし機種変しようかと思いまして。
たん:ああ!! 改めまして、私、携帯ショップの店員でございます。
でん:知ってます!!改めて言うことじゃないです!
たん:では、店頭で並んでる携帯の機種を見てお選びください。
でん:あのー、それが最近の携帯はどれが良いのかよく分からなくて教えてもらいたいんですが・・・。
たん:えーと・・・、それはいわゆる、私に働けと?
でん:え?当たり前ですよ! 携帯ショップの店員なんですから。
たん:ですけど、ここの店全てセルフサービスなので。
でん:ん?どういうこと?
たん:だから、客が分からないことあればカタログ見て解決してもらえばいいですし、
   解約とかしたければ、そこの専用パソコンをいじってもらえれば出来ますし、私達やることないんですよね〜。
でん:ちょっちょっちょ!待て待て!!やる気無さすぎだわ!そんで、パソコンいじるって個人情報の管理どうなってんだよ!
たん:なんで死んだ人の情報を管理しなきゃいけないんですか?
でん:字違い!!「故人」じゃなくて、一人ひとりの「個人」のほう!!
たん:なんだ、そっちならしっかりセキュリティー管理してますから大丈夫ですよー。
でん:本当ですかね・・・。んで、しっかり働いてもらえますかね?
たん:わかった。
でん:急に近くなりましたね・・・。
たん:えーと、まず通話をよくされる方は、この一段目に並んでいる携帯がオススメですね。
でん:あぁ長電話しても通話料金が安いんですね?
たん:いや、通話料金は変わらないんですが、最新のマイクが搭載されてまして自分の声が相手に美声で聞こえる機能が付いています。
でん:そんな機能要らないでしょ・・・。
たん:いや結構人気でして、こないだタモリさんが今度テレフォンショッキングに使うって言って買っていきましたよ。
でん:いやテレフォンショッキングは携帯電話は使ってない、子機を使ってるから。
たん:ゲストにタモリさんは扱き使ってるんですね。
でん:また字違い!! とりあえず他の携帯は無いんですか?
たん:そうですね、えっとこの二段目に並んでる携帯はペットを飼ってらっしゃる方は便利かもしれませんね。
でん:え?私も一応犬を飼ってますけど、何が便利なんですか?
たん:初めからムツゴロウさんのメールアドレスが登録されています。
でん:要らんわ!
たん:ペットの悩みがあるとき、メールすれば半年以内に返事来ますよ。
でん:返信遅せぇ!もう悩み解決してるわ。もう本当に普通の機能だけで良いですから。
たん:普通の機能と言いますと・・・
でん:だから、電話ができて、メールができて、赤外線とかが付いている、まぁおおよその人が持ってる携帯と一緒ってこと。
たん:ああ了解です! 電話ができて、メールができて、遠赤外線が付いているものですね?
でん:体暖めてどうすんだよ!赤外線ね。
たん:じゃあ、こちらはどうですか?お客様が言った機能が全部付いてますけど。
でん:ああ、いいですねぇ。デザインもカッコイイですし。
たん:はい。
でん:これ買おうかな。
たん:ありがとうございます。あっ!一つ言っておきますが、この携帯はメールが全部、私の携帯にも通知されるようになってます。
でん:嫌だわ!!犯罪だろ、犯罪!プライバシーが!
たん:これ、プライバシー保護防止機能が付いているんですよ。
でん:保護を防止してどうするんだよ。そんなの解除しろよ。
たん:プライバシーの保護の防止を解除すればいいんですね。
でん:ややこしいけどな!
たん:でも、この携帯はセキュリティー機能はしっかりしていて、ロック�發�100桁となっています。
でん:長っ!!そこを頑丈にしなくても良いだろ!普通4桁ぐらいでいいんだよ。まず覚えられないだろ。
たん:でも、店頭にある携帯の中で一番ロック�發�短いんですけどねー。
でん:なんでそんなクソ携帯ばっか置いてあんだよ! もうこの店で携帯買いません、帰ります!!
たん:ちょっと待ってください!でもこの携帯を買うと、今ならサツマイモが付いてきますけど・・・
でん:マジですか!!?その携帯買います・・・
たん:お買い上げありがとうございますー。
でん:先に言ってください、それを!
たん:では携帯の色デザインの方選んでもらえますか?
でん:何色がありますか?
たん:え〜と、「紺色、紺青色、濃藍色、藍色、ミッドナイトブルー」から選べます。
でん:全部似たような色じゃねーかよ!紺色に近いのが揃いすぎなんだよ!
たん:あっ一昨日、NEWカラーで「茄子色」を登場しましたが。
でん:それも紺だから!じゃあ、そのNEWカラーの茄子色でいいですよ!
たん:かしこまりました。緑色に近い感じですけどよろしいですか?
でん:茄子の葉の方だったの!!?はい・・・まぁ緑の携帯も気持ち悪いけどいいや。
たん:ではこちらの方に、住所、名前等を書いてください。
でん:はい、・・・書きました。
たん:そうしましたら、これは記念に取っておいてください。
でん:何も使わないのかよ!いらない、自分の情報なんて。
たん:あと只今、「もれなく当たる携帯ストラップ!キャンペーン」やってるんで、その抽選応募用紙にも住所、名前書いてもらえますか?
でん:もれなく当たるのに抽選応募って矛盾してますな!! そんなインチキ臭いキャンペーン書かないわ。
たん:そうですか・・・。ではまたお呼びしますんで、それまで私から100メートル以上離れてお待ちください。
でん:お呼びが聞こえん!!店内で待ってればいいでしょ。
たん:・・・・・・・・・ふふふ。
でん:なんか一人で笑ってる・・・。
たん:ふふふっ・・・ネガティブだっていいじゃんって!
でん:気に入ったんだ!!!
たん:えーと、高橋様お待たせしました。
でん:ちょっとすいません。それ、「たかはし」って読まないで「ジャスティン」って読むんですよ。
たん:そうなの!!?いや「たかはし」って読むしか習わなかったもんで・・・、申し訳ございませんでした。
でん:いえ、良く間違えられるんでそんな謝らなくて良いですよ、渡辺さん。
たん:いや・・・、渡辺って誰ですか?
でん:え?ほら胸元の名札に渡辺って書いてあるじゃないですか!
たん:これは、「わたなべ」じゃなくて「わたなヴぇ」です。
でん:えええ!!?そこだけ唇噛んで発音するんですか!?
たん:お客様、「茨城」のこと「いばらぎ」って読んでたタイプですよね、きっと。
でん:それも知らなかった・・・。 実際には、「いヴぁらき」なんですね・・・。
たん:そこは唇噛まなくていいんですよ!!!
でん:ってか話反れそぎですよね!?
たん:そうでした・・・。では、こちらの椅子か店長にお座りください。
でん:椅子に座るわ! なんで店長がこんな所で四つん這いになってるんだよ・・・
たん:店長に座るとサツマイモが貰えまs・・
でん:店長に座らせてもらいますよ!!!
たん:では、こちらの携帯のほう契約完了しましたので、お使いになれます。
でん:そうですか、ありがとうございます。
たん:それで、定額プランを決めていただきたいと思うんですが、
でん:えーと、私はよく長電話をするんで通話が安くなるプランが一番いいですねー。
たん:じゃあ、こちらの3時間電話しても無料っていうプランはどうでしょう?
でん:それ凄くいいですね!
たん:ムツゴロウさんに電話する限定ですけどね。
でん:また出てきたよ、ムツゴロウ!その前に、あの人携帯持ってるんですかね・・。
たん:どうしますか?
でん:いや、他のにしてください。あれ無いんですか?「家族割」っていう奴。
たん:んーそれは無いですけど、似たようなもので「家族股割」ならあります。
でん:なんだよそれ!
たん:家族全員が股割りをしたら携帯が安くなるって奴です。
でん:力士一家かよ!!絶対嫌だわ!
たん:街中で無作為に人を選んで股割りをしたら携帯が安くなる「誰でも股割」というのもありますけど。
でん:そんなプランに皆が入ったら街中で歩けませんよ!ひったくりより怖いですわ!
たん:じゃあ、「指定股割」や「ガンガン学生股割」っていうのは・・・
でん:一番立ち悪い!!それ、ただ股を割りたいだけですよね!?
たん:はぁ・・・もうプラン入らなくてもいいんじゃないですか?
でん:その前に携帯も買いませんわ!
たん:サツマイモ・・・
でん:もうサツマイモも要りませんから、帰ります!
たん:揚げ豆腐・・・
でん:うぅぅ・・。・・・かっかっ買います!!!
たん:お買い上げありがとうございます。

@楽屋

碓氷:あれ?楽屋真っ暗ですけど・・・電気付けないんですか?
たん:節電ですよ。
でん:わたしたち、地球にやさしい芸人を目指しますから。

7組目 炭酸電池






月影連盟    ランキング1位
コント/見飽きた感傷が壁に張り付いている
21世紀枠のチキンハートブレイカーズに負けたら末代までの恥だ! もしそうなったらちんぽをしごきたい!
エラーで大逆転負けして翌年優勝校に惜敗すればいいと思うの。C大会初出場!月影連盟!

よぉ、みんな! オレ、宮本隆志、15歳! そう、君達と同じ、中学3年生さ!
オレは今、山ヶ丘中学校で、野球部のキャプテンをやっているんだ! 青春真っ盛り!
だけど一つ心配なのは、勉強が苦手なこと。この前の中間試験なんて、78点なんて点数取っちゃったよ。とほほほほー

優子「コラー隆志ー! サボらないっ!」
コイツは、幼馴染の本条優子。俺達野球部のマネージャー!
オレと違って勉強が出来るし、しかも可愛いんだ! 才色兼備!
でも、何で優子は勉強出来るんだろう。俺達と同じ時間に練習を始め、同じ時間に帰宅するのに。

オレは、思い切って優子に聞いてみた! すると、こんな返答が返ってきた。
優子「あたしはね、これ! 進研ジミやってるんだ!」
なんだって、優子はジミをやっていたのか! 俺も採ってみようかな!
家に帰ってお母さんに頼んでみることにしよう!

 母「あら隆志お帰りなさい。そうだ、ジミの宣伝広告が入ってたわよ」
隆志「ホント!? グッドタイミング! かーさん、オレ、ジミやりたいんだ!」
 母「どーせ付録目的なんでしょー?」
隆志「違うんだ! ジミは違うんだ!」
 母「分かったわよ仕方ないわねー」

早速ジミが届いた! へぇー、こんな便利なのが付いてるんだ! 早速やってみよう!

30分後
隆志「ふぅー疲れたー。あれぇ!? まだ30分しか経ってないや! 凄く集中できた!
   とりあえず、明日の授業の予習は完璧だ!」

ー次の日、歴史の授業中にてー

先生「じゃぁ、宮本、答えてみろ!」
隆志「はい、満州事変は1931年です!」
クラスメイト「すっげぇぇ!!」

以前ならこんな余裕無かったのに、ジミってすげぇや!
次は、期末テスト対策をやろう!

期末中
隆志「あ、これ、ジミでやった問題だ! スラスラ解ける!」

期末終了
先生「今回のトップは2名! 宮本と本条だ! よく頑張った!」
隆志「ジミの成果出たーッ!!」

期末終了後に弁当食べながら談笑してるクラスメイトの女子「宮本君って、変わったよねぇ!」
                           「部活も勉強も手抜き無しって感じでカッコイイ!」


オレは、このジミのお陰で、勉強もクラストップ、野球の引退試合ではサヨナラ満塁ホームラン!
目標にしていた高校への推薦入学も決まり、優子との仲も急接近で、いい事尽くしさ!
皆も一緒に、進研ジミやろうぜ!!



 * * *





朝倉:まっとっもっなっ世界がー あーるとー云うー!! 誰とー誰とー誰がー!! そこーっからー来たぁあぁあぁあぁあ

(ガチャ)

安田:こら、朝倉君、応接室でeastern youthの「まともな世界」を熱唱中の朝倉君、
   いくら暇を持て余してるからってそこまで熱唱されちゃ、こちらも「クソ喰らえだああああ!」と叫びながら入りたくなるだろう。
   いや、そういうことじゃないんだ。今日は君をしばきにきた。

朝倉:ひぇー! まだ2,3回しか会ったことの無いおっさんからしばかれるー!
   ところで話は変わりますが、なんで僕がしばかれるんですか?

安田:話変わっとらんじゃないか! いや、君も薄々感付いているだろう。

朝倉:んー……そうですねぇ、心当たりがあることと云えば、
   朝倉さんの毛根が死にかけてるのを見て、はて毛根は土葬か火葬かという疑問が脳裏を掠めたくらいで……

安田:そんなスラップスティックな妄想すんなよ!
   まったく、ジミだよ、ジミ。進研ジミ。君はあれの漫画担当だったね?
   あの漫画ねぇ、ちょっとクレームとか多くてね、上層部も頭を抱えてるんだよ。

朝倉:あぁ、例の漫画。何か問題でも?

安田:問題も問題、問題まみれだよ。単刀直入に云うと、変化が無いんだな。
   毎回毎回同じ展開、こんなのでジミに学生が「めっちゃ便利やん」とか云ってくると思うか?
   今時幼稚園児でも「先月と同じ展開やん」って云うわ。はっきり口調で云うわ。

朝倉:確かに。これは根本的に改正する必要がありますよね。

安田:改正に当たってだが、あまり無茶苦茶にしすぎると、読者はジミのマンガだと云う事を忘れてしまう。
   そこでの注意点だが、なるべく現実味のあるオリジナリティを出すんだ。
   例えば、ウンコはウンコでも、俺の出したウンコが赤すぎてウンコとして認定されなかった、みたいな。

朝倉:赤痢じゃないですか。病院行ってこい。

安田:そこで、まずは主人公だ。宮本隆志というありきたりな名前、山ヶ丘中学校というありきたりな学校名、
   そして一番問題なのは、野球部という球技系部活に所属していることだ。こんなのばっかじゃすごーくダサい。

朝倉:確かにそうですよね、ちょっと変則的なのでいきましょう。

安田:そして問題は此処、幼馴染の美人女子が居ることだ。
   どいつもこいつも幼馴染が居やがって、舐めとんのかわれ。
   俺にも幼馴染が3人いるけどな、デブと、異臭と、水商売やわ。

朝倉:最悪なラインナップじゃないですか。
   でも確かに、幼馴染の美人なんてなかなかいないですよね。

安田:いいか、筋書きはこうだ。
   主人公は廃れた中学校に通うオタクのデブ。臭い。勉強も、運動も出来ず、ただ暗い日々を送っている。
   休み時間は寝たフリだ。他人の会話が全て自分の悪口に聞こえる自意識過剰。
   その割りには自己顕示欲が強く、学校に侵入してきて好きな子を人質にとったテロリストを、
   武器も使わずジャッキーチェンばりのアクションでしとめるストーリーを考える誇大妄想狂。
   友達もおらず、話しかけても無視される辛く厳しい毎日。
   学級活動の「二人組作ってー」が言葉の暴力に感じられる。

朝倉:そんなダメな奴おるけども!

安田:しかし、ここでストーリーに起伏をつけるんだ。
   そんな彼でも、話しかけると反応が返ってくる女子がいたんだ。
   俺「ねぇ、名前なんて云うの?」
   女「ここは、きょうしつです」 
   俺「僕は、○○って云うんだ」
   女「ここは、きょうしつです」

朝倉:RPG内での村人Aのポジションじゃないですか!

安田:現代の若者が敏感になりそうなゲーム要素を取り加えておくんだ。続き行くぞ。
   クラスメイトにも無視され、途方に暮れた彼がふと騒がしい教室内を見渡すと、
   彼を無視したリア充のバカヤロー共が、食わず嫌い王決定戦で盛り上がっていた。

朝倉:村人たち何で盛り上がってんだよ!

安田:男「僕の4品は、ひじき、カボチャ、ゴボウ、モヤシだよ」
   彼「なんだ、その地味な4品は。ん? 地味? ジミ? そうだ、進研ジミで勉強しよう!」
   タタッタタラリラ〜進研ジミ付属マンガ:師走の風邪ほど辛いものはない

朝倉:どういう始まり方なんですか! タイトルも全然合ってないでしょ!

安田:もう一つ案がある。これは、「健全な男子中学生が主人公」と云う部分を根本的に変えたストーリーだ。
   「ワタシは、腹黒でお馴染み、ニューハーフの山田健三郎よ」

朝倉:いくら何でもニューハーフて! 倫理的に問題有りじゃないですか!?

安田:個性が重視される時代になってきたからな。オカマタレントというやつもいるし、いいんじゃないか。続けるぞ。
   腹黒でお馴染みの健三郎は、それはそれは腹黒で、
   国語の教科書に載ってる作者像をタモリみたいにしたり、
   リスニングテストの最中に校歌を鼻歌で歌ったり、
   とんでもないことには、他人の上靴の仲に、画鋲の痛くないほうを上に向けて置く始末で…

朝倉:なんなんですかその地味な陰険活動の数々は!

安田:口癖は「足の裏に丸い跡付いたやろ! がはははは」である。

朝倉:確かに腹黒いけどもや!

安田:そう、健三郎は腹黒く、そしてとても地味だったのである。ん? 地味? ジミ? そうだ、進研ジミで勉強しよう!
   タタッタタラリラ〜進研ジミ付属マンガ:エロサイト見てたら親戚が全員入ってきた

朝倉:もういいですってその展開は! しかもタイトル最悪じゃねぇか!
   ちょっと、本気で考える気あります? このままやったら今月も、
   幼稚園児がはっきり「前回見たわ」って云うあのマンガで出しますよ?

安田:ちょっとそれは勘弁してよー。幼稚園児怖いよー。
   もう仕方ない、こうなったら短編を作るしかないな。

朝倉:短編、ですか?

安田:そう、短編。何せ、今までのマンガは長すぎたんだ。ありきたりな展開が豊富すぎる。
   だから毎回、マンネリ化をしていくのだ。ここで一発、あっさりとしたマンガを出すことによって、
   「お、違う感じも出来るやん」とかの感想が得られるのだ。 

朝倉:無駄に説得力のある意見だ。死ねばいいのに。

安田:よし、一つこんなのはどうだろう。
   「俺は吉田ダイスケ。勉強も運動もばっちりさ! 完」

朝倉:最低限ジミを宣伝しましょう! それだと一部の読者から「リア充爆発しろ!」ってクレームが着ます!

安田:うむ、それではやはり、最初のマンガの逆を行くと云うのはどうだろうか。

朝倉:逆、といいますと?

安田:現在の展開がありきたりなら、その発想を全て覆せば、目新しいものが出来るではないか。

朝倉:なんて当たり前の事を平然と語ってるんだこの人は。もう2回死ねばいいのに。

安田:原点に戻ってやり直しだな。まずは序盤、78点で落ち込むシーン。
   78点で落ち込む奴なんかは、そういない。エリートだけだ。
   此処は極端に低い点数で、読者に親近感を沸かせるようにしないと。

朝倉:ふむふむ。

安田:更に、此処で幼馴染が登場するわけだが、さっきも云った通り、そんなにいっぱい幼馴染はいない。
   だから、例えば偶然部活、それも文化部で一緒だったとかの設定にして、
   ブサイクで、変な趣味を持った秀才にするんだ。主人公が嫌いで、しかも臭い。
   ポケットから常に何かがはみ出ている。

朝倉:安田さんは何かジミのキャラに怨念でもあるんですか?

安田:そして次に重要なのは、家族構成だ。毎回毎回、主人公の家庭にお父さんが出てこない。
   教育に無関心な父親が増えていることは紛れもない。
   だが父親の存在感を消すのはやめてくれ!!
   いいじゃないか、教育に無関心だって。
   こちとら一銭にもならない仕事でストレス抱えながら日々過ごしてるんだよ!
   「お茶入れて」って云っても誰も聞いてくれないし、
   ちょっと女子社員のお尻を触っただけで民事訴訟だ。
   それでも僕はやってない! それでも僕はやってない!
   いや、やったんやけどな。

朝倉:何の話だよ! ほんでやってんのかよ! 存在感消されても仕方ねぇだろ!

安田:そしてその次、ジミに関して語り合った後、何故家にジミの宣伝やらDMが届いているのか。此処が問題だ。
   そうだなぁ……此処は、お父さんが会社の帰りに、
   道端で寂しそうに泣いていたジミのDMを拾って帰ったというストーリーにしよう。

朝倉:成程、教育に関心を持った父を描くと同時に、偶然道端にジミDMが落ちていた設定にするんですね、バーカ。

安田:これで主人公が頼むのはいいとして、ジミ教材の到着が早すぎる。んなすぐ来るわけがない。
   ラーメン屋でラーメン注文して、数分で来るか? それと一緒だ。

朝倉:ラーメンは大抵すぐ来ますから。安田さんって比喩が出来ない人ですね。

安田:此処は、うっかり者のお父さんが、電話するのを忘れてたということにしよう。

朝倉:もうなんでもいいです。

安田:そして極めつけは、試験にジミの問題が出るということだ。
   ジミの問題がでなくて、ショボーンってなる、これも悪くないんじゃないか?

朝倉:安田さんは結局ジミ否定をしたいんですね?

安田:そうではない。現実の厳しさを教えようとしているのだ。

朝倉:現実の厳しさを重点に置くなら間違いなくこのマンガはクソ以下になるかと。

安田:なんだね、君はさっきから偉そうに! そんなに偉そうにしてるとしばくぞ!

朝倉:本来の目的に帰結したじゃないですか。って云うか、これ以上やってても埒が明きそうにないんで、
   私のほうで作り直しておきますよ。

安田:そうかい? ならば期待しているよ! なーに、eastern youth好きに悪いやつはいない。
   決して幼稚園児を怒らせてはダメだよ。
   それでは、頑張ってくれたまえ、私は女子社員のお尻を触ってくるとしよう!
   それでも僕はやってない! それでも僕はやってない! ガハハハハハ

(ガチャ)

朝倉:何だあのオッサン……
   邪魔者はいなくなったけど、一人で考えるって云ったってなー……
   無理やり知恵をしぼっても、どうせ同展開になるだけだし、
   この際、腹くくって、さっきの案を適当に纏めてみるか。





 * * *





進研ジミ4月号付属マンガ
【エロサイトを見てたら偶然師走の風邪にかかった親戚が全員入ってくる事ほど辛いものはない】





よぉ、みんな! オレ、丸の内ゴンザレス、15歳! そう、君達と同じ、中学3年生さ! パクリ乙!!
オレは今、片桐はいり第五中学校で、放送部の下っ端をやっているんだ! 声量真っ盛り!
だけど一つ心配なのは、勉強が苦手なこと。この前の中間試験なんて、4点なんて点数取っちゃったよ。
だからなんやねん! 関係ないやろ! 世の中勉強が全てとちゃうやろ!
俺は勉強は出来んけど、頭はええねん! 推理力とかあるし、瞬発力もめっちゃあんねん!


花子「今日の給食は、ミジンコのソテー、ミカヅキモのムニエル、アメーバの天ぷら……コラーゴンザレスー! サボらないっ!」

コイツは、幼馴染でも同じクラスでもなく、デブで臭いマッチョマリモ・マドレーヌ花子。
ポケットからはテトラポットだったりパイプ椅子だったり、色んなものがはみでていることで有名なんだ。
微生物が大好き、俺達放送部のキャプテン気取り!
オレと違って勉強が出来るし、だがしかし顔が残念なんだ!!
でも、何で花子は勉強出来るんだろう。俺と同じ時間にウンコに行き、俺と同じ体脂肪率を叩き出してるのに。

オレは、思い切って花子に聞いてみた! すると、こんな返答が返ってきた。

「給食終了後、バスケ部は職員室前に集合してください」

無視されたー!!

でもオレは諦めず、花子の私物をあさってみた。すると、こんなものが出てきた!
「微生物大百科:進研ジミ監修」
うわー、こんなんあるんやー。へぇ、ディプロガスターってかっこええ微生物もおるんや。
って、そんなこと云ってる場合じゃない!
優子はジミをやっていたのか! オレも採ってみようかな!
家に帰ってお父さん、いや、お義父さんに頼んでみることにしよう!

義父「ゴンザレスお帰り、さっき道端で泣いてたジミのDM拾ってきたよ、しかしラーメンってすぐ出てこなくてムカつくな」
ゴン「お義父さん、オレ、ジミやりたいんだ!」
義父「ただいまって云わんかこの義理の息子ー!!」
ゴン「怒られたー! めっちゃ怒られたー! しかもしっかり『義理』ってつけられたー! ただいまー!」
義父「ジミが採りたい? はいはい分かった分かった、そのうち電話しとくわ。
   それでも僕はやってない! それでも僕はやってない!」


期末試験が終わり、学年末試験が近づいてきた冬頃、やっとこさジミが届いた!
義父さんもうちょっと早く電話しようよ!
へぇー、微生物図鑑が10冊も届いたよ! どんなミスだよ! 早速やってみよう!

30分後
ゴン「あ、これ、期末試験で出た問題や! 先生に解説されたからスラスラ解ける! 嬉しくねー!!」

でも、明日の授業の予習は完璧だ!

ー次の日、歴史の授業中にてー

先生「じゃぁ、丸の内、大政奉還を行ったのは誰か答えてみろ!」
ゴン「はい、ディプロガスターです!」
クラスメイト「どんなボケやねん」

廊下に立たされてしまった。今時廊下て。

さぁ、気を取り直して、学年末試験の問題をやろう! そんな時にこれ、ジミマスター!
ジミマスターとは、ゲームしながら勉強が出来るという優れもの! 早速やってみよう!
ピコンピコン……へぇ〜小野妹子って男やったんや……だから正岡子規の正面向いてる写真が無いんか……勉強なるわぁ……

ガラガラガラ

義父「こら義理の息子ゴンザレス! 勉強もしないでゲームなんかして!」
ゴン「違うんだよ義父さん! これは、ゲームしながら勉強できる機械なんだ!」
義父「ほぉ、面白そうじゃないか! ちょっと貸してね!
   へぇ、墾田永年私財法ってのがいるんや。美人なんかな?」
ゴン「義父さん、多分それは人じゃなくて法律かなんかだよ! そして持っていかないでー!」

取られた。仕方ないので微生物の勉強やって試験を迎えよう。


学年末中
ゴン「あ、これ、ジミでやったことない問題や! そう、何故なら微生物の勉強しかやっていないのだから!
   なんだ、全く解けねぇや! へへーん!」

学年末終了
先生「今回のトップは、マッチョマリモだ! よく頑張った! そして最下位はゴンザレス! 1点だ!」
ゴン「皆の前で点数発表されたー! しかもジミやる前より下がってるー!」

学年末終了後に食わず嫌い王決定戦で盛り上がってる村人「ゴンザレス君って、アホだよねぇ!」
                          「部活も勉強もどうでもいいじゃんって感じでダサいよね! しかも臭い!」
                          「あなたの嫌いなものはヒジキだ!」
                          「参りましたー!」
                          「ここは、きょうしつです」


オレはこのジミの責任で、勉強もクラス最下位、花子のポケットからはみ出た竹で目をやられ、
休み時間にトイレから帰ってくるとオレの席にヤンキーが座っていたので廊下を彷徨い歩き、
学級活動の時間に先生が「はい二人組作ってー」と阿呆なことを云い出したので寝たふりをしていると、
ギャルから「あいつ友達いないから寝たふりしてるよーww」とか云われて先生と二人組を組まされ、
それでもオレには部活がある、部活に青春をかけるんだと息巻いていたところ、
放送部での最後の放送内容が「パンツ落とした人は職員室まで」。
なぜか花子と俺の仲も急接近してしまい、もう死んでしまいたい! 皆も一緒に、進研ジミやろうぜ!!!

8組目 月影連盟






インタープラグ    ランキング18位
コント/先輩の買い物
八神 初のチャンピオン大会!
綿谷 3回合計1027KBで来ちゃいました!このまま乗りでファイナルも行くぞ〜!
二人 どうぞ!
かつて合計995KBでファイナル進出を果たしたコンビもいました。C大会初見参!インタープラグ!

綿谷 本当にあのお店なんですか?

八神 間違えねえ。とりあえず店内の様子を見てこい。

綿谷 それだけでいいんですか?

八神 そうだな・・・余裕があればあれが手に入るかどうかを店員に確認しろ。

綿谷 分かりました。じゃあ行ってきます。

(カランカラ〜ン)

綿谷 へぇ〜・・・中は結構広いんだな・・・それにしてもかなり種類があるな・・・
   あ、すいませ〜ん、あの表のショーウィンドウに並んでる商品って売り物ですか?
   ・・・そうですか・・・いや、僕がほしいわけじゃないんですよ・・・ちょっと確認してきますね。

(カランカラ〜ン)

八神 おう、どうだった?

綿谷 大丈夫です。あの熊のぬいぐるみ・・・

八神 テディベアーだ!

綿谷 あぁ、すいません。あのテディベアーは商品として並べてあるそうです。

八神 そうか・・・まだ俺にも手に入れるチャンスがあったか!

綿谷 先輩、本当にあのぬいぐる・・・

八神 テディベアーだ!!何べんも言わすな!張り倒すぞ!

綿谷 あぁ、すいません。あのテディベアーがほしいんですか?

八神 おう・・・滅茶苦茶ほしい。

綿谷 ・・・。

八神 何だ?文句でもあるのか?

綿谷 いや、文句ってわけじゃないんですけど、イメージと違うなあって。

八神 は?

綿谷 言っちゃ悪いんですけど、先輩は「テディベアーを欲しがったら違和感がある男ランキング」でおそらくトップ10入りしますよ。

八神 なんだその限定的極まりないランキングは!大体何人中トップ10なんだよ!?

綿谷 日本人男子高校生3年生の中の3組の中で綿谷って言う後輩と結構つるんでる人の中から堂々のランクインです。

八神 対象人数もえらく少ないな!多分俺以外に3年3組で綿谷って言う奴とつるんでるやつって10人もいないぞ!?

綿谷 その先輩があんなにかわいいものを欲しがるなんて、言っておきますけど、
   先輩は僕らの通う青沢高校の番長なんですからね?その辺の自覚はあるんですか?

八神 うるせぇなあ。その肩書は関係ねえだろ!

綿谷 だって、先輩はこの辺の高校で「熊殺しの八神」って恐れられてるんですよ?

八神 あぁ、毎日ケンカに明け暮れ、他校の番長を全員ぼこぼこにした俺に、いつしかそんな仇名が付いたんだ。

綿谷 それが・・・テディベアー欲しいって・・・物凄い矛盾を感じますよ。

八神 それを気にして俺はおまえに頼んでるんだろうが!!

綿谷 結構人目を気にしてるんですね。

八神 大体、俺だって本物の熊と相対峙したら死んだふりするか食べ物を置いてこっそり逃げるしかできねえよ!

綿谷 そうなんですか?僕は仇名的に熊を鉄砲で仕留めると思ってたんですけど。

八神 熊殺しってそういう路線でかよ!? 

綿谷 冬になると山にこもって冬眠明けの熊を狙うのかと思ってました。数人がかりで。

八神 完全にマタギじゃねえか!いいか!?この近隣の高校の番長をつぶした俺だぞ!?他校の生徒には徹底マークされてるんだって!

綿谷 爪で傷跡つけられたり、おしっこかけられたりしちゃってるんですか?

八神 マーキングじゃねえよ!マークされてるの!

綿谷 だから水浴びも兼ねた水垢離をやっていたんですね?

八神 マーキングはされてないって!そんで水垢離もマタギの文化だろ!?
   とにかく、今でもどこかで俺のことを見ているに違いないんだ。それだけに下手な動きはできない・・・分かるだろ?

綿谷 確かに他校生徒の「うっわ、今更マタギって・・・。」って声が聞こえてきそうですね。

八神 マタギじゃねえんだよだから!てかなんで近隣の高校生も俺をマタギって言う認識でお送りしてるんだよ!?そうじゃねえだろ!?

綿谷 確かに他校生徒の「うっわ、あの熊殺しの八神が熊のぬいぐるみ買ってるぜ・・・。」
   って声が聞こえてきそうですね。

八神 ぬいぐるみじゃなくてテディベアーだからな?

綿谷 あ、すいません。テディベアー殺しの・・・

八神 違う違う!ぬいぐるみじゃないってことだよ!

綿谷 ところでテディベアーを買ってどうするんですか?部屋に飾るんですか?

八神 いや・・・使い道は・・・いいじゃねえか。

綿谷 気になりますよぉ。え?まさか熊殺しのリハを?

八神 いや、しねえよ!?そんなことするのって完全に頭おかしいかむしろ熊が嫌いなやつだけだわ!

綿谷 なるほど〜・・・先輩、僕の伯父さんがこの通りの向かいで精神科医をやってるんですけど、紹介状書きますか?

八神 ・・・頭おかしい体で話を進めるな!!焼きいれるぞ!

綿谷 じゃあ、どうするんですか?それを教えてくれないと僕だって納得できないですよ。

八神 しょうがねえ・・・特別にお前だけに教えてやんよ。

綿谷 はい!

八神 この間、この商店街を妹と歩いていると、妹があのテディベアーを見て「あ!あのぬいぐるみかわいい〜!」とか言うんだよ。

綿谷 へぇ〜。妹さんにはテディベアーって注意しないんですね。

八神 俺にとっては唯一の妹だ。日ごろちゃんと構ってやれてないから、それを買ってあげたいんだ。

綿谷 日ごろ構ってやれない割には商店街に一緒にきたりするんですね。

八神 そ、それはたまたまなんだからな!?

綿谷 典型的な妹思いなんですね。

八神 ちがう!!断じて!!たまたま誕生日がもうすぐってだけだ!

綿谷 ・・・あれ?先輩って先月誕生日だったんじゃなかったんですか?

八神 いや、妹の誕生日だって!なんとなくわかるだろ雰囲気的に!!

綿谷 あ、そうか。誕生日プレゼントですね。じゃあ何とかしてあれを買ってあげたいですね。

八神 あれじゃなくてテディベアーだ!

綿谷 そこも注意するんですか・・・じゃあどうやって買うか考えましょう。

八神 いやいや・・・あれが売り物と分かった時点でお前が買ってくればいい話じゃないか?金なら渡すし。

綿谷 そんなことをして・・・アケミさん喜びますかね?

八神 え?

綿谷 確かに、マタギの八神がテディベアーを買うのはおかしいことかもしれない。でも、
   だからと言って僕が買ってしまったらそれはもう先輩からのプレゼントじゃないです。
   そんなの、アケミちゃんが喜ぶと思いますか!?ちゃんと選んで、紙とかリボンも自分で選んで!
   メッセージカード書いて渡すからこそ!ちゃんとしたプレゼントになるんじゃないんですか!?

八神 ・・・違う。

綿谷 何がですか!?

八神 妹の名前、アケミじゃない・・・。

綿谷 ・・・ジュンコの喜ぶ顔が・・・

八神 ハルコだよ!何で当てずっぽうで妹の名前言ってんだよ!?

綿谷 しまった!ですから、ハルコの喜ぶ・・・

八神 呼び捨てにするなし!

綿谷 あぁ!じゃあマタギさんの八神さんが・・・

八神 そこじゃねえよ!妹を呼び捨てで呼ぶなっての!あと俺はマタギじゃないんだって!!

綿谷 すいません!とにかく!ハルコさんのためにも!アカギさんが!自分で!買ってください!

八神 もう名前変わっちゃったよ!誰だアカギって!?・・・まあ、そこまで言うなら店に入るが・・・じゃあお前も店に入れ!!

綿谷 分かりました!じゃあ僕は他の高校の生徒が来ないように外で見張ってます!

八神 おうっ!・・・いや、人の話聞いてんのか!?一緒に入れって言ってるだろうが!

綿谷 くっそ!流れで入店せずに済むと思ったのに!

八神 なに今のナチュラルな回避方法!?危うく一人で入店するところだったぜ!びっくりしたぁ!!

綿谷 じゃあ、なめとこ山に行って熊と会話してきます。

八神 だから俺はマタギじゃ・・・って言うかお前がマタギなのか!?小十郎じゃああるまいし行かなくていいよそんな所!

綿谷 いやぁ・・・無理ですよこんなファンシーなお店に入るのなんて。

八神 お前もこの店に入るの嫌だったのか?さっき入ったろ?

綿谷 ていうか先輩と入るのが嫌です。

八神 ぶっ転がすぞ!いいから入るぞ!!

綿谷 何か脅し文句のボキャが無駄に多いですね。

(カランカラ〜ン)

綿谷 何でこんな男とこの店に来なきゃいけないんだ・・・ほら先輩!早く店員さんに聞かないと!

八神 お、おう!分かってるって!す、すいません・・・あの、その、表のショーウィンドウの熊のぬいぐるみなんですが・・・。

綿谷 あれだけ注意しておいてぬいぐるみって言っちゃうのか。

八神 そうです!はい!!・・・え?5万円!?

綿谷 5万円もするんですか!?先輩、予算はいくらなんですか?

八神 7万円・・・あ、何だ足りてるじゃん。

綿谷 何だったんだ今のリアクションは!?先輩落ち着いてください!
   確かに高校生にとっては大金ですけど。ってかいつの間に5万円もため込んだんですか?

八神 いや、最近クリーニング屋でバイトしててさ。

綿谷 僕はこの状況みられるよりもクリーニング屋でシミ抜きしているのを見られる方がまずいと思うんですが。

八神 とにかくいいんだよ!!・・・あ、はい!プレゼントです!包装紙はこれで!リボンはピンクで!

綿谷 すごい生き生きしているよ。

八神 メッセージカード書いて・・・はい!じゃあ6万円からで!はい!ありがとうございました!

(カランカラ〜ン)

綿谷 先輩良かったですね。テディベアー買えて。どさくさに紛れて6万払ってましたけど。

八神 ああ、そうだな。これもお前のおかげだよ。

綿谷 いえ、僕はなにも・・・。

八神 これでハルコも喜んでくれるなぁ〜!

綿谷 それじゃあ僕は帰りますね?

八神 あ、ちょっと待て!!

綿谷 へ?

八神 実は、再来週おふくろの誕生日であそこの婦人服屋のドレスがほしいって言ってたんだけど、買えるかかどうか見てきてくれないか?

綿谷 ・・・狩猟着ですか?

八神 だからマタギじゃねえよ!

市河:インタープラグのお二人でした〜。

・
・
・

八神 いやあ〜・・・セミファイナルもいよいよ終わりですね・・・。
綿谷 と、同時に我々の青バトも終わりましたね。
八神 いや、ファイナルいけてるかもしれないだろ!?
綿谷 このメンバーを相手に勝ち抜けるかな・・・?
八神 残ってたら相当ラッキーだよな。

9組目 インタープラグ






劇団ヴァージニティー    ランキング13位
コメディ/例のアレ
牧原:皆様、お久しぶりです。
   ネットお笑いという世界に入って早9年。
   私も三十路を過ぎ、結婚し、子供も出来ました。
   それでもまだこういう『変わらない』土俵で、
   若者の皆様と肩を並べてやれていることにささやかな幸福を感じます。
   この企画は今回で終了ということで、
   私の活動も実質終了になるのかもしれませんが、
   またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。
時の流れを感じます。2大会連続2度目の出場!劇団ヴァージニティー!

婆:おじいさん、おじいさん。

爺:なんだね、婆さんや。

婆:いい天気ですねえ。

爺:ほんにのう。

婆:この『上野公園貸切デート』も、もう50年目ですよ。

爺:はあはあ、もうそんなになるんかいのう。

婆:世間一般で言えば、金婚式に当たりますですじゃ。

爺:そうだったかいのう。

婆:なのにあたしらは、未だに籍も入れられず、
  こうやって人目を避けてこっそりデートですよ。

爺:婆さんや、上野公園貸切の段階で、こっそりの限度を超えとるぞ。

婆:でもいいんですのよ、あたしは資産家の娘、あなたはヤクザの大親分。
  釣り合いの取れてないカップルだってことは、重々承知しておりますわ。

爺:婆さんや、何気にイヤミじゃのう。

婆:こうして二人きりで過ごす時間は、かけがえのない時間ですねえ。

爺:婆さんや、お互いガードマンと用心棒は、背後にピッタリついておるがのう。

婆:あら、お爺さん。池の方をご覧になって下さいな。

爺:婆さんや、わしゃ老眼で何も見えんよ。

婆:何やらきれいな桃尻が浮かんでおりますよ。

爺:何ッ!どこじゃ!尻はどこじゃ!

婆:お爺さん、食いつき方がパネェですねえ。

爺:何じゃありゃ、やけにちっこい尻じゃのう。もしや、赤ん坊か。

婆:とりあえず、ガードマンと用心棒に引き上げさせましょう。

爺:ウホッ!おいしそうな桃尻!

婆:お爺さん、玉のようにかわいい男の子ですよ。

爺:婆さんや、男の子だけに玉じゃのう。

婆:お爺さん、なかなかゲスな台詞ですねえ。

爺:婆さんや、どうだろう、この子を世話するかね。

婆:お爺さん、それって、まさかプロ・・・

爺:婆さんや、以心伝心、言葉は要らぬよ。







(15年後)


爺:桃太郎、桃太郎や。

桃:何やジジイ、用があるんやったらそっちからこんかい。
  ワシャ今指紋をなぞって迷路しとるとこなんじゃ、話しかけるなアホンダラ。
  
婆:そうか、残念じゃな、財産の話なのに。

桃:いやいやいやいや!!
  オジイサマ、オバアサマ、それならそうと、はよ言って下さいよ。
  もうあなた様のためなら、地の果てでも地獄の底まででも行かせていただきまっせ!

爺:そうかそうか、それなら話は早い。

婆:お前にわたしの莫大な財産を相続させて良いものかどうか、
  度胸試しをしたいと思います。

桃:何やねん、たりぃコトやったら勘弁してやホンマ。

爺:何も難しいことではない。
  地図を渡すから、その地図の場所にいる人にお願いして、あるブツをもらってくるのじゃ。

桃:はあーーーーーぁ。
  やってられんわ、何が悲しゅうて年寄りのしょっぱい企画に乗っかったらなアカンの。

婆:爺さんや、やはり財産は隣町の金太郎さんにでも・・・。

桃:またまたまたまたご冗談を!
  この桃太郎、どんなことにも耐えさせていただきまっせ!ゼヒやらせておくんなさい!






しかし桃太郎は、生粋の面倒くさがり屋で、金で解決ぶぁいやいやいな性格の持ち主なので、
 
月1500万円の子供手当てでコツコツ貯めた4億円を使い、

3人のボディーガードを雇うことにした。



一人目、コードネーム『イヌ』

一度依頼された仕事は必ず遂行する、マッチョで頼れるナイスガイ。
契約金2億円。


二人目、コードネーム『サル』

お調子者だが、その実力は本物。
スピード感溢れる動きで、敵を翻弄させる。
契約金1億9999万9950円。

三人目、コードネーム『キジ』

冷静な判断力で、些細な情報も逃さない万能スパイ。
こいつの手にかかれば、秘密など、あって無いようなもの。
契約金50円。


この4人で、おじいさんから渡された地図を頼りに、
時には迷い、時には踊り、時にはマンホールのふたを少し緩めたりしながら、
目的地へと向かっていった。








桃:着いたでぇ、ここが鬼が島や!
  ・・・って普通のビルやん!1階店舗只今空室やん!
  鬼業界も不況の波が押し寄せてるんかいな。
  まあそんなんどうでもええわ、まずはキジ!
  部屋の中の様子、探ってきいや。


(ウロウロ)


キジ:現在事務所には4名。
   1人は椅子に座っており、3人はその周りを囲むように存在。

桃:ちゅうことは、座ってる奴が大将やな。
  そいつにこの手紙の文章を読めば、ワイの仕事は完了や。
  イヌ!お前はワシの前を歩くんや。もしも撃たれたら、身代わりになるんやで。
  サル!お前は周りを踊って、奴らを威嚇しとけや。
  キジは外で留守番や。5分経ってもワシらから連絡が無い時は、
  すぐに110番するんや。

キジ:はい。


(ガチャ)

サル:チャンカチャンカチャンカチャンカチャンカチャンカ・・・

組長:・・・何だ貴様ら。

桃:あのぉ、すんまへん。ちょっとお邪魔しまっせ。

子分1:なんだ、お前らは?

子分2:カチコミか!?

組長:あせるな、まだ懐のモンはしまっとけ!

桃:鬼が島組の組長さんって、あんさんでっか?

組長:ああ、そうだがオレに何か用か。

桃:ええとですな、手紙、手紙・・・と。あったあった。
  これを大声で読めばいいんやな。

組長:何を一人でごそごそやっとんじゃ、こらぁ!

桃:ちょっと待ってください、おいサル!
  踊ってないでこっちこんかい!
  ワシはちょっと面倒くさ・・・いや、前日カラオケで歌いすぎて、
  大きな声が出ぇへんねん。お前代わりにこれ読めや。

サル:チャンカチャンカチャンカチャンカチャンカチャンカ・・・

桃:もう踊らんでええわ!
  さっさと読め。

サル:えーとですね。
  『例のブツをよこせ。さもなくば貴様らの組織は壊滅させる』
   だそうです。

子分3:ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁにいぃぃぃぃぃぃ!?

子分1:やっちまったなぁ!

組長:いや、これからやるんだろうが!
   うちの大事な資金源をほしがるたあ、グランドファーザー様に対して無礼な奴だ!

桃:誰でっか、それ?

組長:俺たちのグループを統括する、3代目のドンや。
   とにもかくにも、お前ら、やっちまえ!

子分3人:おう!

桃:な、なんやなんや!?
  とりあえずイヌ、何とかせんかい!

組長:おう、そこのムキムキマッチョ。お前、いくらで雇われた?

イヌ:・・・2億だ。

組長:それならオレは1億上乗せしてやる、こっちにつくんだ。

イヌ:・・・うむ。

桃:おい、イヌ、何言うとんねんコラ!?
  戻ってこんかい!最初の雇い主はワシやど!

イヌ:・・・今のお前は、もうご主人ではない。

桃:くぅーーーーっ!なんて金に汚い奴や!
  さすがは裏の畑でワンワンほえたら、
  大判小判掘り当てる能力持ってるだけのことはあるで!

組長:・・・やれ。

子分1:オラア!

子分2:ヤロウ!

子分3:ホーワッチャー!

イヌ:ガブッ!

サル:ウキャッ!

キジ:ケケケケケケケケケケケ!

桃:助けて、堪忍や!
  ちゅーかお前らまで一緒に何すんのや!ドグサレ野郎がッ!


(Trrrrrrrr)


組長:はい、こちら鬼が島組。どちらさんで?

爺:・・・わしだ、グランドファーザーだ。

組長:・・・・・・・・・へ?グランドファーザー?
   あ、あ、あのグランドファーザー様ですか!?
   は、は、はい!どういったご用件でしょうか!?

爺:そっちに、ワシの大事な一人息子が向かったんじゃが、まだ着いておらんか。

組長:・・・もしかしてご子息とは、ちょっと小柄で関西弁の?

爺:ああ、そうだ。そいつに、例のブツを持たせてワシのところまで届けさせろ。

組長:は、は、はい、はい!

(ガチャ)

組長:おいお前ら、何さらしとんじゃ!ストップ!ストーーーーップ!
   お、お、お嬢様、私の部下が大変失礼を・・・。

桃:・・・お前ら、とりあえず1列にならばんかい!

全員:は、はい!

桃:オモロイことしてくれたやんけ、コラ?
  お陰で全身傷だらけになってもうたわ!どう責任取ってくれんのじゃ!
  このことがうちの爺の耳に入ってみい・・・。
  おお、想像するだけで寒気がするわホンマ。

全員:ひ、ひえぇ!

キジ:・・・あの。

桃:何やキジ、そういやお前、いつの間にか中に入ってきてワシの事どつきまわしおって。
  何しに部屋の中まで入って来たんや。
   
キジ:いえですね、実はですね。
   5分経ったんで、110番したんで、その報告をしに、来たんですよ。

子分3:ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁにいぃぃぃぃぃぃ!?

組長:それ以上は喋るな。
   とりあえずこの袋を持って、グランドファーザー様のところへお急ぎ下さい!

桃:お、おう、邪魔したな!


こうしてサツの操作網を逃れて、
鬼が島組から謎の袋を持ち帰った桃太郎は、
お婆さんの財産の正当な相続人として認められ、
遺書にその名前が記載されることになったのでした。


おしまい。

(計量を直前に控えてちょっとざわつく廊下で)

有田:なんでここへ来て桃太郎?
牧原:・・・一度はやっておきたいじゃないですか。  
   使い古された素材をどう調理するか、そこも楽しみの一つですよ。

10組目 劇団ヴァージニティー






市河:これで10組全ての熱演が終わりました。

碓氷:いよいよ運命の計量です!




計量へ!