【パピーゲバ成績】 OA率:5/5 平均:447.40KB 最高:473KB 最低:433KB ランク:B 【備考】初代王者、2度のC大会で優勝と準優勝 | |||||
出場回 | 出場順 | KB | 勝敗 | 順位 | ネタの種類/タイトル |
13回 | 3番 | 441 | ○ | 3位 | コント/イルカを見に行こうツアー |
17回(八代) | 3番 | 437 | ○ | 3位 | コント/トイレ |
20回 | 4番 | 433 | ○ | 2位 | 漫才/女子マネージャー |
1回C | 4番 | 930 | - | 1位 | コント/テーマパーク |
1回CF | 2番 | 530 | - | 優勝 | 漫才/戦隊もの |
29回 | 5番 | 473 | ○ | 1位 | コント/葬式の夜 |
30回 | 1番 | 453 | ○ | 2位 | コント/告白パニック |
2回CF | 7番 | 986 | - | 2位 | 漫才/航海日誌 |
【パワーボマー成績】 OA率:5/5 平均:493.00KB 最高:545KB 最低:465KB ランク:B 【備考】4代目王者、満点記録、デビューから5連続1位&450KB越え | |||||
出場回 | 出場順 | KB | 勝敗 | 順位 | ネタの種類/タイトル |
89回 | 4番 | 545 | ○ | 1位 | コント/プロレスラー育成ゲーム |
90回(8組) | 6番 | 465 | ○ | 1位 | コント/桃太郎・ザ・ムービー |
94回 | 1番 | 493 | ○ | 1位 | コント/親父のラブストーリー |
100回(10組) | 10番 | 481 | ○ | 1位 | コント/コンビニ経営ゲーム |
119回 | 2番 | 481 | ○ | 1位 | コント/学園理事ゲーム |
4回CA | 1番 | 926 | - | 3位 | コント/国民的アイドルプロデュースゲーム |
4回CF | 5番 | 1026 | - | 優勝 | コント/ロール・プレイング・ゲーム |
5回CF | -番 | --- | - | -位 | 辞退 |
紹介 | |||||
エントリーNo.11は同一投稿者のユニットとして2度の優勝を成し遂げたこの2組。 パピーゲバは栄えある初代王者。漫才・コント両方をこなし、危なげない成績で王座を奪取。 第2回C大会では惜しくも準優勝と連覇に最も近かったチャンピオン。 パワーボマーは衝撃のデビュー戦から貫禄の優勝まで、順位ではわずか2組にしか負けなかった。 第8回C大会ファイナルにて電撃参戦がウワサされたが、ありえんありえん。 共に5戦全勝のチャンピオンたち。青バト出場者の中でもトップクラスの5本を召し上がれ。 |
パピーゲバ 第1回C大会 930KB(1位) |
コント/テーマパーク |
C大会で1位。でもまだ優勝じゃなかった頃 |
島田:うーん。なんで俺は一人でテーマパークに来てもうたんかなあ。一人でどうしようかいな。
杉本:お客さん!お一人でお困りのようですね!
島田:わ?なんですか、あなたは!
杉本:私はこのテーマパークの係員をやらしてもらっています、杉本といいます。
島田:は、はあ。
杉本:お客さんのように、ひとり寂しく、人生の路頭に迷っている人をお助けしに参上しました!
島田:いや、そこまで大げさじゃないですけどね。どうしよっかなあいうね。
杉本:では、私についてきてください!敷地内を案内いたします!
島田:は、はあ。
杉本:お名前をお聞かせ願ってもよろしいですか?
島田:あ。島田です。
杉本:そうですか。島田さん何か、ご質問などあれば!
島田:そういえば、このテーマパークのマスコットキャラみたいなのはいないんすか?
杉本:あ、もうしわけございません。私の胃の中の方に。
島田:なんで、食べちゃってんですか!?ええッ!?
杉本:いえ、お偉いさん方が会議で、うちのテーマパークはそういう方向で行こうと。
島田:目指してる方向がさっぱり見えないわ!
杉本:キャッチフレーズはいつもみんなの胃の中に!ドブマウス!
島田:なんやそのキャッチフレーズは!ドブマウスって、ドブネズミいうことやないですか!不衛生極まりないなあ。
杉本:あ。着きました!このアトラクションはゴミゴミパニックです!
島田:はあ。これまたなんか不衛生な名前やなあ。
杉本:あのですね。窓が自動的に開いたりしまったりするんで、その中にこのゴミをですね、投げ入れるんですよ。
島田:あ。こういう感じですか?(ポイポイ!)
杉本:お、うまいですね!あっという間にゲージがたまってますよ!お!いっぱいになった!
島田:ゲージがたまるとどうなるんですか?
(コラーーーーー!人の家にゴミを投げ入れるなあ!)
杉本:えー。あちらにお住まいの坂田さんがお怒りになられます。
島田:待って!人住んでんの!?人家!?
杉本:はい。当パークの敷地外です。
島田:管轄外やないか!!何てことさせんねん!!
杉本:でも、あんな絶妙な位置に、自動的に開いたり閉まったりする窓を付けたのは坂田さん自身なんですけどね。
島田:坂田さんの目的がわからんわ!
杉本:さあ。どんどん投げましょう!もっとゴミを!核廃棄物を!
島田:待てぇ!!このゴミ、核廃棄物やったんかい!?あ、危なッ!!何でこんなもんがあんねん!!
杉本:いやあ、このテーマパーク、原子力で動いてましてね。
島田:そんなすごい施設やったとは……。
杉本:大量に出る核廃棄物の処理に困ってまして。
島田:せやからって、人の家に投げ入れるはないやろうがッ!!
杉本:あ。タイムオーバーですね。この時間は坂田さんがご在宅だからなあ。深夜、寝静まったころに再チャレンジしましょう!
島田:嫌やわ!誰がやるか!
杉本:では、次のアトラクションへ。ヒートチャレンジ!
島田:なんすか?
杉本:とにかく、ボタンを連打してください。すると、画面の中の炎がどんどん燃えていきます。温度が上がるとポイントがもらえるんですよ。
島田:地味なゲームやなあ。
杉本:さあ!スタート!
島田:えい!タンタンタンタンタン!あ、10ポイントゲット!20ポントゲット!で、ポイントをもらうとどうなるんですか?
杉本:100ポイントたまると、地球の平均気温が1度上昇します。
島田:待てぇ!!なんやそら!!規模がでかいわ!!地球の平均気温、1度上昇でも、えらいことなんやぞ!!
杉本:300ポイントで、ここら一体は海に沈むというね。
島田:無茶苦茶やないか!!なんや、この温度上昇のために、原子力か!?
杉本:いえ、遊園地内に相撲部屋がありましてね。ボタンを一回押すたびに、ちゃんこを食うように連動してまして。
島田:なんやその温度の上げ方は!!確かに、ものすごい温度上がりそうやけども!!
(ごわす!ごわす!もっとちゃんこを食いたいでごわす!)
杉本:あ!もっと連打しないと、温度が下降してしまいますよ!
島田:それでええねや!!地球温暖化にこんな形で関与したくないねん!!
杉本:でも、お相撲さんたちが可哀想じゃないですか!!
(ごわす!ごわす!もっとちゃんこを食いたいでごわす!)
島田:あーもうッ!!勝手に食っとけや!!
杉本:ではいったん休憩いたしましょう。
島田:怒鳴りすぎて疲れたわ。
杉本:ここが休憩ルームなんですけど、落ち着くでしょう?
島田:ええ、まあ。ってわあ!!なんか上から降ってきた!!
杉本:あ。ゴミゴミパニックをやってますね。
島田:待てぇ!!ここ坂田さん家かい!!
杉本:し!坂田さんはご在宅なんですから、お静かに!
島田:本人、家にいるんかい。出よう早く。
杉本:いや、もうちょっといいじゃないですか。この座椅子、座り心地が……わあ!座椅子と思ったら坂田さんだ!
島田:なんちゅう間違いやねん!!早く逃げよう!!
杉本:いやあ、危なく見つかるところでした。
島田:思いっきり見つかっとるわ!!本人のひざの上に座ってたんやからな!!
杉本:では、次のアトラクションにいきましょう!!育成ゲーム!!
島田:なに?
杉本:このゲームはですね。親となってですね、子供を育てて立派な大人にするゲームなんですよ。
島田:へー。やってみようか。お。案外面白いな。
杉本:すごいですね。わあ!やったあ!クリアだ!しかも300点、高得点ですよ!!
島田:あ。もう終わりなんや。あっけないなあ。
杉本:おめでとうございます!!クリアの商品としまして!
島田:え!?商品でんの!?
杉本:島田さんに養子をプレゼント!!
島田:なんやその商品は!!なんで、親にならなアカンねん!!
杉本:100点につき1名ということで、なんと3人の養子をゲットです!!
島田:多いな!!いらんわそんなに養子!!一人もいらん!!
杉本:えー。斉藤隆さん(48)。近藤靖さん(42)。高木タメさん(88)。の3名が島田さんの養子ということです。
島田:年齢高いわ!!俺より年上やないかい!!
杉本:ええ。このゲーム、クリア出来なかったら、養子にならなきゃいけないルールなんですね。
島田:まてぇ!!そんなルール聞いてないぞ!!なんちゅう恐ろしいゲームやねん!!
失敗してたら、俺、養子になるところやったやないかい!!
杉本:まあ、こういうのって子供の方が得意なんでしょうかね?若干10歳で養子を30人養っている少年なんかもいますよ。
島田:重い!10歳の子供に養子30人は重いわ!!っていうか普通の大人にも養いきれへんけども!
杉本:お正月は戦々恐々らしいですよ。養子に渡すお年玉の額が半端じゃないって。
島田:10歳の子供からお年玉をもらうなや!!みんな大人なんやろうが!!
杉本:あ。養子になる皆さんがきたようです。さあ。皆さん、お父さんのところに行ってきなさい。
島田:わあ!大人が3人寄ってきた!斉藤さん!近藤さん!高木さん!帰ってください!
杉本:何言ってんですか。もう、みんな島田じゃないですか。
島田:せやから勝手に養子にすんなって!!
杉本:いまさらそんな事言ったって無理ですよ。
島田:ああ。わかった!じゃあ、父親の命令や!お前ら、自分たちの帰るべき場所に帰れ!!
杉本:……。
島田:……。帰ってくれないよう!!
(うるせえよ!!父親だからって命令すんなよな!!実の父親じゃないくせによ!!)
(そうよ!!子供を自分の人形だとでも思ってるのよ!!)
杉本:おお!!反抗期だ!!島田さん、頑張ってください。
島田:ひ、他人事みたいに言いやがってこのやろう!!っていうか、俺はこいつらのためを思って言ってるのに。利害関係一致してるのに。
杉本:まあ、将来寝たきりになったときは、介護をしてくれる子供がいてくれると、助かりますよ。
島田:俺より先にこいつらがくたばるわ!!っていうか、一人、88歳って既に介護が要りそうな人も混じっとるしよ!!
杉本:では、次のアトラクションに行きましょう。
島田:はあ。……やっぱり、3人ついてくるよう!!
杉本:えー。続いてのアトラクションですが、ジェットコースターです。
島田:はあ。
杉本:ただ、このジェットコースター、最初に運転してから、ずっと止まらずに走り続けてるんですよね。名づけて、ズットコースター。
島田:やかましいわ。
杉本:お。ジェットコースターが、もうすぐここに来ます!準備してください!
島田:何の準備や!!走ってるコースターに飛び乗れ言うんか!?
杉本:いえ、素手で止めてください。
島田:無理や!!轢かれて死ぬわ!!
(お父さん!頑張って!)
(お父さんなら出来るよ!)
(お父さんのかっこいい姿を見たいよ!)
杉本:わあ!なんてことだ!反抗していた島田さんの子供たちが、父親を応援している!これは頑張らないわけには行きませんね!!
島田:うるさいわ!!無理なもんは無理や!!
杉本:よし、こうなったらみんな。ジェトコースターが来たら、島田さんをレールの上に突き落とそう!
島田:やめろ!!殺す気か!!
杉本:そんな、子供たちが背中を後押しをしようって言ってるのに……。
島田:ホンマに背中を後押ししてどないすんねん!!
杉本:せーの!どん!
島田:うわあ!押すな!ってあれ?
杉本:ああ!間違って坂田さんを!
島田:何をしとんねん!!坂田さん、家にゴミ投げられる勝手にくつろがれるわ、挙句の果てには突き落とされるわ、災難すぎだわ!!
杉本:ああ、ジェットコースターが止まることなく行ってしまった…。坂田さん、止めれなかったか。
島田:当たり前や!状況を理解する前に轢かれてるわ!!
杉本:仕方ありません。あ。もうこんな時間ですね。最後のアトラクションはパレードです。
島田:あ。エレクトリカルパレードみたいな派手なのがあるんかな?
杉本:いえ、真っ暗な通り道を一人、島田さんが歩くっていう。
島田:パレードでもなんでもないやないかい!!
杉本:で、道中の半ばで刃物を持った坂田さんが命を狙ってくるっていう。
島田:危険すぎるわ!!坂田さんの恨みが相当なもんなのはわかるけどもやな。
杉本:(グサッ!)うわあ!!坂田さんに刺されたあッ!!
島田:え!?え!?大丈夫っすか!?
杉本:ええ。大丈夫です。このテーマパークには、原子力治癒装置がありますから。
島田:それに原子力を使ってるんかい!!それで、核廃棄物が出るんやったら、堂々巡りやないか!!
杉本:でも、島田さん、まさかパレードまでクリアしてしまうとは……。
島田:今のクリアしたことになんの?っていうかパレードにクリアっていう概念があるのがようわからんけども。
杉本:というわけで、島田さんは合計で1240点ゲットしてます。1000点越えじゃないですか!!
島田:なに?1000点超えたら、何があんねん。
杉本:ここのテーマパークの従業員になれます!!
島田:いらんわ!!
(終)
|
パピーゲバ 第1回C大会 530KB(1位) |
漫才/戦隊もの |
これが優勝作品。KBが低いのはルール上仕方ないアレ |
杉本:よし。俺がお前を人気者にしてやろう。
島田:…突然、なに?
杉本:夜中に思い立ってもうたんや。あっ!相方を人気者にしよう!…ZZZZZZ。
島田:え?で、即、寝たの?普通、興奮しすぎて眠れなくなるもんじゃないの?
杉本:ぐっすりや。心に渦巻いてたモヤモヤが晴れたんやろうな。
島田:そんなに俺、人気ないかなあ?
杉本:そんなに気に病むほどのことではないで。あの人の近くにいると、吐き気がして身体がむず痒くなる。って蔭で言われてる程度のことやから。
島田:最悪じゃねえか!
杉本:心配すんなって。俺はお前の味方や。(ポリポリ)
島田:なんで身体を掻いてんだよ!
杉本:誤解やって!俺はお前のことを、夜中に飛び回る蚊のように思っとんねん。
島田:極限にうっとおしいんじゃねえかよ!
杉本:いやいや。「いざとなったら、簡単にひねりつぶせる!」
島田:ナメられまくりじゃねえか!
杉本:お互いのためやろ。な?
島田:ま、俺もそこまで嫌われてるとは思ってなかったから。その提案には、賛成だけど。やべーぞ俺。
杉本:うん。やばいな、お前。(ポリポリ)
島田:だから掻くなー!
杉本:んで、本題。いつの時代でも人気者なものって何?そう!ヒーロー!
島田:んー。まあ、確かに。
杉本:というわけで、俺が、思い立ったときの勢いでお前のための戦隊ものの企画を考えたから。
島田:んー。ていうか。一回、睡眠挟んでるけどな。思い立ってから。
杉本:まず。ひとつめ。
島田:おう。
杉本:反射戦隊!
島田:お?
杉本:パブロフレンジャー!
島田:どういう戦隊だよ!だってそれ、条件反射の実験だろ?犬に餌を与える前に鈴を鳴らし続けてたら、鈴を鳴らしただけで涎が出るっていう。
杉本:うん。こいつらは怪人を見たら、条件反射で涎を垂らすねん。
島田:嫌だよ!そんな怪人を食いそうなヒーロー。
杉本:いや、怪人を倒したら、生魚を貰えるねん。
島田:アシカか!
杉本:ウエットスーツを着た司令官お姉さんがご褒美にね。
島田:うわ。ますます、アシカショーじゃないかよ!
杉本:司令官お姉さんは、そのがんばって戦隊を手なずける健気な感じと、濡れた髪の色っぽさが混じって、60点くらいのルックスなのに80点くらいにみえるのだ!
島田:いらねえよそんな情報!!まあ、言わんとするところはわからなくもないけどさ!
杉本:一匹の怪人に立ち向かう、涎を垂らした5人のヒーロー!
島田:怪人が可哀想に見えるよ!
杉本:そして、お前をヨダレレッドに任命しよう!
島田:最悪な名前だな!
杉本:ヨダレレッドの涎は赤いのだ!
島田:血じゃねえか!グロ過ぎるよ!子供には見せられないよ!
杉本:コスチュームとかないねん。判別はヨダレの色のみ。
島田:え?素の格好で、怪人見て血を垂らしてんの!?ヤバ過ぎるよ!
杉本:やっぱ、パブロフといえば、鈴や。
島田:何?まだあるの?
杉本:鈴をチリンと鳴らすと、条件反射で理性がふっとび、白目を剥いて素手で怪人の肉体を引きちぎっているのだ!
島田:サイコ過ぎるわ!
杉本:最後に決めゼリフやな。
島田:何だよ。
杉本:「誰か…僕を自由にさせてください。」
島田:重いよ!
杉本:がんばれ!ヨダレンジャー!!
島田:名前が変わってるよ!そっちの方がふさわしい気はするけども!
杉本:アカン?
島田:うん。ありえない。
杉本:じゃ、次。
島田:何?
杉本:将棋戦隊!
島田:将棋?
杉本:タオレンジャー!
島田:将棋でタオレンジャーってどういうこと?
杉本:一直線に並んでピンと直立した5人のヒーローが、将棋倒しの要領でバタンバタンと倒れて、最後は怪人を下敷きに!
島田:嫌だよ!そんな攻撃方法!
杉本:なんと過去にゴジラの足の小指を下敷きにして倒したこともあるという設定やねん。
島田:倒せるかッ!
杉本:決まれば一撃必殺なわけや。
島田:決まればな。絶対避けられるやろ!
杉本:うん。オープニングは一直線に重なり倒れるヒーロー達を怪人が足蹴にするシーンから始まるねん。
島田:惨め過ぎるよ!冒頭から見る気失せる!
杉本:でも、一撃必殺に変わりはないからな。起き上がるタオレンジャー、逃げる怪人。
島田:戦えよ!
杉本:すぐ攻撃出来るように、怪人の後ろを一直線になって追いかけるタオレンジャー。背すじはまっすぐ!
島田:おまぬけ全開だわ!
杉本:今だっ!倒れるタオレンジャー!避ける怪人!足蹴にされるタオレンジャー!起き上がるタオレンジャー!逃げる怪人!
島田:もういいよッ!
杉本:で、お前はリーダーのレッドに任命しよう!
島田:いらないよ!
杉本:リーダーのレッドは真ん中にいるのだ!
島田:挙句の果てに将棋倒しのつなぎ役かよ!
杉本:なあ。やろうや。全47話、ずっと最初の怪人と追いかけっこ。
島田:内容が無いに等しいじゃないかよ!
杉本:最終回、最後の最後まで追いかけっこを続けるタオレンジャーと怪人が叫ぶわけや!「誰か…僕を自由にさせてください!」
島田:もういいよそれッ!好きだなそのセリフ。
杉本:なし?
島田:なし。
杉本:じゃ次。
島田:まだあるわけ?
杉本:ミクロ戦隊!プランクトンレンジャー!
島田:却下―ッ!
杉本:なんで?
島田:すでにまともじゃない。
杉本:プランクトンレンジャーは5億人いるのだ!
島田:どんだけ多いんだよ!
杉本:プランクトンレンジャーにはレッドしかいないのだ!
島田:赤潮かよ!
杉本:よし。お前をプランクトンレッドに任命しよう!
島田:だから、レッドしかいないんだろッ!?
杉本:プランクトンレンジャーは怪人のエラに詰まって倒すのだ!
島田:もっとマシな攻撃方法はないのか!?
杉本:敵が現れたぞ!行くぞ!プランクトンレンジャー、発生!
島田:ヒーローの登場が発生って絶対おかしいだろ!
杉本:まるで血が染み出すようにどんどん水面に広がっていく赤色。
島田:なんか不吉だよ!
杉本:怪人の元へ急行だ!呼ぶんだ!潮の流れ!
島田:自力で移動出来ないのかよ!嫌だよそんな漂ってるだけのヒーロー!
杉本:来ないぞ!潮の流れ!
島田:呼べないのかよ!運任せなわけ!?
杉本:そっちじゃないぞ!潮の流れ!
島田:あらぬ方向へ行っちゃった。
杉本:腹を見せて浮く魚。頭を抱える漁業関係者。
島田:社会に対する損害が大きすぎるよ!
杉本:死んだ魚に群がるヨダレンジャー!
島田:お前ら出てこなくていいんだよッ!
杉本:ひとりポツンと待ち続ける怪人。
島田:律儀だな!怪人も!
杉本:大半が稚魚に食われるプランクトンレンジャー。
島田:食物連鎖の底辺かよ!
杉本:見かねて駆けつける怪人!
島田:親切だな!その怪人!
杉本:稚魚を追い払う怪人!
島田:すんげー、いい人じゃねえか!
杉本:プランクトンレンジャーがエラに詰まって死ぬ怪人!
島田:なんか、すっごく可哀想だよ!
杉本:「あーはははは!無様ね!」それを見て、見下したように高笑いをする司令官お姉さん!
島田:性格悪いな!司令官お姉さん!健気なキャラじゃなかったのかよ!
杉本:怪人をむさぼるヨダレンジャー!
島田:やっぱ、怪人を食うんじゃないか!
杉本:プランクトンレンジャーが鼻に詰まって死ぬ司令官お姉さん!
島田:笑ってたくせに、二の舞を踏んでんじゃねえよ!お前の方がよっぽど無様だしよ!!
杉本:鼻をフンッ!ってすれば助かったはずの司令官お姉さん!
島田:対処法簡単だな!!司令官お姉さん、なんで死ぬよ!!
杉本:もうほとんど骨しか残ってない怪人!!
島田:司令官お姉さんの悲劇をよそに、ものすごい勢いで怪人を食ってやがるな!!
杉本:最後、食うところがないから、エラのところまで食いに来て、ごっそり詰まってるプランクトンレンジャーが必死に叫ぶわけや。
島田:え?
杉本:「誰か…僕を自由にしてください!」
島田:いい加減にしろッ!
(終)
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パピーゲバ 第2回C大会ファイナル 986KB(2位) |
漫才/航海日誌 |
惜しかった |
杉本:映画を撮りたいなと思いまして。
島田:お。壮大な夢だなあ。
杉本:台本を書いてきたんですよ。
島田:夢だけで終わらせずに、行動を起こすその姿勢。好きだよ。
杉本:タイトルがですね。「海賊キャプテン・チャックの航海日誌」
島田:おおお。それっぽい。
杉本:海賊の壮大な冒険を航海日誌で追っていくという話なんですけどもね。
島田:期待出来るかもしれないな。
杉本:どういう話か聞いてもらえますか?
島田:是非聞かしてくれ。
杉本:6月20日。遂に我が海賊団の船が出来上がった。設計を手がけたのはこの私自身。
こだわりの船だ。入り口にはハンドメイドの小物。モダンなダイニングキッチン。
レースのカーテンをかけた出窓には観葉植物を飾り、アロマキャンドルで心を癒す。
島田:なんでそんなOLの部屋っぽいんだよ!
杉本:財宝庫には松ぼっくり。ツルツルの小石。ビールの王冠。色のついたガラスの破片。
島田:子供が拾って来て宝物にするものばっかだな。
杉本:明日はいよいよ出航だ。
島田:1日目が終わりか。
杉本:6月21日。海賊船が出航した。我らチャック海賊団は船の前方に集まった。
島田:キャプテンの気合の言葉でもあるのかな。
杉本:船が傾くからである。
島田:船のバランスのためかよ!設計悪すぎるだろ!
杉本:財宝庫の宝が重過ぎたのだ。
島田:捨てろ。松ぼっくりとか小石とかいらねえだろ。
杉本:前途多難なこの先の航海を暗示しているかのようだった。
島田:暗示じゃなくて、既に前途多難だと思うな。
杉本:船員の一人が不安そうな声を出した「またこの港に無事に戻ってこれるのでしょうか。」
島田:思うだろうなあ。
杉本:私は一笑に付しこういった。「心配ない!パンをちぎって、海の上に置いていけば、それを辿って戻れる!」
島田:バカか!流れてどっかいくわ!
杉本:こうして、出航初日が過ぎた。
島田:ダメダメ過ぎる。
杉本:6月22日。食料が切れる。
島田:早いなっ!!パンをちぎって捨てたりするからだろ!
杉本:どうする。進むか戻るか。
島田:戻れ戻れ。まだ2日目だからそんなに進んでないだろ。すぐ帰れるから。
杉本:「キャプテン!ちぎったパンが見つかりません!!」
「何!?聞いた事がある。セイレーンという化け物がその歌声で船員を惑わし、船を行方不明にさせてしまうと。」
島田:この場合セイレーンは関係ないなあ。
杉本:我々は前進することを余儀なくされた。
島田:戻れよう。
杉本:6月23日。貨物船を発見。格好の獲物だ。
島田:お。海賊らしくなってきたぞ!
杉本:ウオーーーー!!一斉に貨物船に乗り込む海賊団!
島田:おお!
杉本:傾く船。戻る海賊。
島田:船のバランスをどうにかしろよ。くだらない財宝を捨てろって。
杉本:部下の一人が代表で貨物船に乗り込んだ。
島田:一人で何が出来るよ。
杉本:卵をもらって帰ってきた部下。
島田:施しを受けてるんじゃねえか。情けないなあ。
杉本:変装してもう一度卵を買いに行く部下。
島田:お一人1パックまでの卵を買いにいく主婦か!ていうか他の部下を行かせろよ。
杉本:追い返された部下。
島田:情けないなあ。
杉本:こうして、我らチャック海賊団の勝利で幕を閉じたのだ。
島田:どこがだ。
杉本:6月24日。ピヨピヨという声で目覚める。
島田:昨日の卵が孵ったのかよ!
杉本:今日は副船長からの挨拶があった。
島田:お。新キャラ。
杉本:「ピヨピヨ」
島田:副船長ひよこかよ!?
杉本:異例のスピード出世である。
島田:ひよこを副船長に任命すること自体が異例だよ。
杉本:納得いかないのは前任の副船長ジャックだ。
島田:納得いくわけがないわな。
杉本:我が海賊団は「ひよこ派」と「ジャック派」と半々に分裂してしまう事態となってしまった。
島田:半分もひよこを認めるやつらがいるのかよ!
杉本:6月25日。宝島を発見。
島田:海賊といえばね。
杉本:一斉に宝島に乗り込む海賊団。傾く船。慌てて引き返す海賊団。
島田:だから、バランスをどうにかしろよ!
杉本:宝島には私とひよこが乗り込むことになった。冒険の始まりだ。
島田:ひよこが何の役に立つのやら。
杉本:島に上陸する私。足元に発見する財宝。
島田:冒険しろよ!
杉本:「ひよこ。そっち持って。せーの。」持ち上がらない宝箱。
島田:ひよこなんかをパートナーにするからだ!
杉本:「気合入れて、もう一回いくぞ。せーの!」持ち上がる宝箱。
島田:マジかよ。
杉本:ひよこの背丈の関係で3センチしか持ち上がらない宝箱。
島田:キャプテン。姿勢が厳しすぎるぞ。
杉本:なんとか財宝を船まで持ち帰った我々。しかし、財宝庫は既にいっぱいであった。
島田:バカか?なんで財宝庫いっぱいで出航してんだよ。しかも松ぼっくりだし。
杉本:捨てる財宝。
島田:だからよ。
杉本:6月26日。船員が痩せ過ぎたため、船が傾く。
島田:そうだ。食料切れて、ここ数日飯を食ってないんだ。
杉本:傾斜に踏ん張れず、滑り落ちていく船員たち。余計に傾く船。
島田:悪循環だなあ。
杉本:危機はそれだけではなかった。別の海賊団が襲い掛かってきたのだ!!
島田:どうすんだよ。戦う力、残ってないだろ。
杉本:傾きが戻る船。
島田:いいよ!もう!
杉本:戦う力の残っていないチャック海賊団!しかしキャプテンの私が立ち上がる!
島田:おお。がんばれ。
杉本:腰が痛くてうずくまる私。
島田:昨日、無理な体勢で宝箱を運ぶからだよ!
杉本:しかしもう一人、敵に立ち向かうものが!
島田:おお!
杉本:「副船長!!」
島田:ひよこ頼みかよ!もっと人間頑張れよ!
杉本:「コケッ!コケッ!」
島田:ニワトリになってるし!成長早過ぎんだろ!
杉本:敵につかまる副船長。
島田:そりゃ相手にならないよ。
杉本:「副船長を放せ!!」キョトン顔の敵海賊。
島田:ニワトリが副船長なんだもん、そりゃあなあ。
杉本:「うおおお!」敵が呆気に取られてる隙を突いて副船長を捕らえた海賊に突進したのは、
なんと対立をしていたジャックだった!あの、ジャックだった!ほら、ジャック!ジャックだよ!
島田:感動を押し付けようとするな!!うっとおしいわ!!
杉本:じゃ、ジャックぅ……ううう。ぐすん。
島田:自分で感動して泣いてんじゃねえッ!!
杉本:……ジャックの突進で副船長は解放された。だが、ジャックは怪我を負ってしまう。
しかし、その勇気ある行動はチャック海賊団の士気を上げた!
その姿を見て、敵のキャプテンは言った
「これほどまでに団結した相手に勝てるわけがない!俺たちの負けだ!いいものを見させてもらったぜ!あばよ!」
島田:わあ。なんか、お互いに頭が悪いなあ。
杉本:私は叫んだ!「勝利の宴を開くぞ!メインディッシュはフライドチキンだ!」
島田:副船長を食うのかよ!!ジャックが必死で助けてみんな感動したんじゃないのかよ!!
杉本:そして敵の海賊が去り、傾く船。
島田:だから、もういいよそれ!!
杉本:なあ。この映画。ヒットしそう?
島田:映画会社の経営が傾くわ。
二人:ありがとうございました。
(終)
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パワーボマー 第89回 545KB(1位) |
コント/プロレスラー育成ゲーム |
青バト史上最高に面白いネタ選手権優勝 |
川村:お?「プロレスラー育成ゲーム」か。面白そうだな。買って見よう。
・
・
・
川村:よし、さっそくプレイだ。スイッチオン!よし、ついたぞ。
『そんな、スイッチの入れ方では、プロレスラーなど、つとまらん!!出直せ!!』
――強制終了します――
川村:あれ!?消えちゃったぞ!?……もういっかい、ポチ。
『気合が足りん!!』
――強制終了します――
川村:えええッ!?何このゲーム!?スイッチの入れ方が悪いと始められないの!?
えーっと、気合だな?よし、
とぉりゃああああ!!ポチ
『初心者への、アドバイス……
・まずゲーム機を両手で抱える
・ジャーマンスープレックスの要領で、ゲーム機を地面に叩きつける。
(スープレックスをかけるときは、手で投げるのではなく、腰を使って投げるように意識をしてみよう)
(どうしても出来ない場合は、ブリッジの練習から始めてみよう)
・衝撃でスイッチが入る』
――強制終了します――
川村:どんなスイッチの入れ方だよ!!ゲーム機壊れるわ!!あー、どうしよう……。
売るか。このゲーム。
『ピコーン!……ジャジャジャジャジャジャジャーン♪……
プロレスラー育成ゲーム!!
→はじめから つづきから 』
川村:わあ!!急に起動した!!……売るっていう言葉に反応した?まあ、はじめからプレイをしてみよう。
『名前を入力してください』
川村:えーと、名前は……川村 芳雄 と。
『階級を決めてください
ヘビー級 ジュニア級 』
川村:うーん。軽快な動きのジュニアもいいけど、やっぱ迫力のあるヘビーかな?と。
『階級を決めてください
ヘビー級 ジュニア級 』
川村:あれ?さっき入力したのにな?ミスったかな?えーと、ヘビー。と。
『階級を決めてください
ヘビー級 ジュニア級 』
川村:何回聞くんだよ!もしかして、ヘビー級は出来ないのか!?ジュニアと。
『ゲームを開始します』
川村:ようやく始まった。
『猪本:これで、入団テストは合格だ。これからお前をプロレスラーとして
ビッシビッシと鍛えていくぞ。
まずはお前のリングネームを決めよう!』
川村:リングネームか。何がいいかな?
『リングネームが、チョットダケ斉藤になった。』
川村:勝手にリングネームが決まっちゃったよ!!しかも、なに?この名前。俺の名前、川村芳雄だぜ?どこがチョットダケ斉藤なんだよ!!斉藤の要素ナシだよ!!
『戸籍の登録が、チョットダケ斉藤になった』
川村:本名まで変わっちゃったよ!!
『親が自分を呼ぶときの名前が、チョットダケ斉藤になった』
川村:親がそんな名前で呼ぶなよ!!自分たちでつけた芳雄って名前で呼んでくれよ!!
『家の表札の名前がチョットダケになった』
川村:チョットダケが苗字で、斉藤が名前かよ!!無茶苦茶な名前だな!!
『猪本:プロレスの道に入れば、もう後戻りは出来ん!!覚悟しろよ!!』
川村:戸籍の名前まで変えられちゃったら、そりゃあ後戻り出来ないよ!!
『猪本:では早速トレーニングと行きたいところだが、
その前に、メニュー画面で自分のパラメーターを確認しておくとよいぞ』
川村:自分に必要な能力をトレーニングするには、確認をしておいたほうがいいもんな。
えーと、メニュー画面を開くボタンはコレか?ポチ
『 体格
頭 :ヘビー級
おっぱい:ヘビー級
股間 :ジュニア級 』
川村:な、なんだこりゃッ!?こんなとこヘビー級とかジュニア級とか言われても意味がわからないよ!!
最初に何度も聞いてきた階級って、コレのことだったのか!?
プロレスラーに全然関係ないじゃないかよ!!
こいつ、男だろ!?なんでおっぱいがヘビーなんだよ!!
『猪本:さあ、トレーニングを選べ!!
ブリッジ ランニング 筋トレ スパーリング 』
川村:えーと、よくわからないし、順番に選んでいくか。ブリッジと。
『ミス!!頭が大きすぎて、ブリッジが出来ない』
川村:どんだけ頭がデカイんだよ!!
『柔軟性が下がった 頭が一回り大きくなった』
川村:なんで頭がデカくなるんだよ!!これ以上大きくならなくていいよ!!じゃあ、次、ランニング!!
『ランニングをした!おっぱいがボインボイン揺れた!』
川村:知らないよ!!そんなことどうでもいいわ!!
『男子中学生の視線を釘付けにした』
川村:なんで男子中学生が男のボインに視線が釘付けなんだよ!!気持ち悪いわ!!
『ガン!!ガン!!ガン!!頭が大きすぎて、街の看板に頭をぶつけた! 頭が腫れて、一回り大きくなった』
川村:まだ、頭がデカくなるか!?しかも、頭、ぶつけ過ぎだろ!!もう次!!筋トレ!!
『筋トレのために、床に落ちているダンベルを拾おうと、前かがみになった
Tシャツから、チラリと胸元がのぞく! 男子中学生の視線を釘付けにした』
川村:男子中学生、出てこなくていいよ!!次、スパーリング!!
『ミス!!おっぱいが大きすぎて、相手に手が届かない!!』
川村:おっぱいデカ過ぎだよ!!
『おっぱいが一回り大きくなった ブラジャーがはち切れそうになった』
川村:だから、デカくならなくていいよ!!しかも、こいつ、ブラジャーつけてるのかよ!!
『猪本:しっかり、トレーニングをやっているようだな。
そんなお前を見込んで、試合を組んでやったぞ。
デビュー戦だ。気合を入れていけ!』
川村:全然、まともにトレーニング出来てないよ!!
『猪本:対戦相手はチョッピリ斉藤だ。手強い相手だぞ。』
川村:チョットダケ斉藤と名前が似すぎだよ!!そんな名前のレスラーしかいないのか!?
『猪本:しかし、条件がある。お前には覆面レスラーとして、試合に出てもらいたい。
このレスラーマスクを被ってくれ』
川村:覆面レスラーとしてデビューするのか。
『ミス!!顔が覆面に入りきらない!!』
川村:頭がデカ過ぎんだよ!!
『顔の3分の1以上が見えているが……
これでよしとする 仕方ないとあきらめる 』
川村:どっちもおんなじだよ!!いらないよこんな選択肢!!
『猪本:さあ!行け!チョットダケマスクよ!!』
川村:すごく言い得てる名前だな!!チョットダケマスク!!
『試合開始!チョットダケマスクのターン!』
川村:おっと!いきなり試合が始まった!
『マスクがパッツパッツだ……どうする?
痛い、ギブアップ! 痛い、でもガマンする 』
川村:マスクがキツ過ぎてギブアップってバカじゃないかよ!!ガマンだよ!!
『チョッピリ斉藤のターン!
チョッピリ斉藤は、ダッシュで距離を詰めに来た!
ミス!股間が大きすぎて、足が地面につかない! 』
川村:股間デカすぎるわ!!股間をヘビー級にしてたら、こんなことになってたのかよ……。
『チョットダケマスクのターン!
マスクがパッツパッツだ……どうする?
痛い、ギブアップ! 痛い、でもガマンする 』
川村:またコレ!?この選択肢しかないのかよ!?……ガマン!!
『チョッピリ斉藤のターン!
チョッピリ斉藤は、ダッシュで距離を詰めに来た!
ミス!股間が大きすぎて、足が地面につかない! 』
川村:エンドレスじゃねえかよ!!え?じゃあ、なに?この試合会場の客は
出てきて早々、マスクがキツくて「痛い痛い」って泣き叫んでる覆面レスラーと
股間が大きすぎて、身動きが取れないレスラーの様子を
延々と見守るわけ!?なんだ、この無様な試合は!!
『チョットダケマスクのターン!
マスクがパッツ……
川村:ポチ。……ゲーム終了。やってらんない。……ああ、無駄な時間を過ごした……。
(パッ)
――強制起動します――
『そんなスイッチの切り方では、終了出来ません。
初心者への、アドバイス……
・まずゲーム機を両手で抱える
・ジャーマンスープレックスの要領で、ゲーム機を地面に叩きつける。
・衝撃でゲーム機が壊れる……。 』
川村:もういや!!このゲーム!!
――END――
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パワーボマー 第4回C大会ファイナル 1026KB(1位) |
コント/ロール・プレイング・ゲーム |
青西瓜、NIKEとの三つ巴を制したゲームネタの決定版! ってまた顔ネタかよ |
川村:お、RPGがあるな。「超大作RPG・ボマーファンタジー」か。
最近、RPGってやってないんだよなあ。ちょっとやってみようか。
・
・
・
川村:えーと、ゲーム機にセットして、スイッチオンと。
(ジャジャジャーーン)
『ここは剣と魔法と、愛想笑いが支配する世界。ボマーワールド。』
川村:どんな世界だよ!!なに?世界の住人みんなが上っ面だけの笑顔なわけ?
『ははは。ねえ……。』
川村:さっそく早速愛想笑いが出た!!
『そんなボマーワールドに危機が迫った。千年の昔に封印された魔王が復活したのだ。
魔王は魔物を率いて人間界を襲撃した。
しかし、人間たちはその様子を愛想笑いして見守ることしかできなかった。』
川村:戦えよ!!なんで愛想笑いしてんだよ!!
『人々は必死に神に願った。愛想笑いしながら。』
川村:必死さが感じられないわ!!
『その願いは神に通じた。天から一筋の光が現れ、一人の女性に注がれたのだ。
そして彼女は世界を救う勇者を身篭ったのだ……。
――それから、15年の月日が流れた―― 』
川村:お。遂に始まるぞ。
『「起きなさい!起きなさいアレックス!今日は王様に会いに行く日でしょう?」
アレックスは目を覚ました……。』
川村:えーと、操作方法はと……。
『(ガチャ)……(タッタッタ)……(ガチャ)』
川村:あれ?勝手に動いてるぞ?まだプレイヤーが操作できないのかな?
『「よく来たな。アレックスよ。実はそなたに話しておかねばならないことがあるのじゃ」
*王様は、アレックスの出生の秘密を明かした。
「というわけでだな。アレックスよ。そなたが神から授かった力を持って、
魔王を退治してきて欲しいのじゃ。
だが、今のそなたに魔王を倒す力があるか試したい。
城の北に「試練の洞窟」がある。その洞窟の奥に、王家に伝わる剣が安置されている。
その剣を取ってきてほしいのじゃ。行ってきてくれるか?」
「いいえ」
「おお、アレックスよ!そなただけが頼みなのじゃ!試練の洞窟に行ってきてくれるか?」
「いいえ」
「おお、アレックスよ!そなただけが頼みなのじゃ!試練の洞窟に行ってきてくれるか?」
「いいえ」
「おお、アレックスよ!…………」』
川村:さっさと承諾しろよ!!たまに、悪ノリで「いいえ」で依頼を断りまくったりするときあるけど!
コンピューターがそんなの再現しなくていいよ!!
『「はい」
「そうか。行ってきてくれるか。アレックスよ!試練を乗り越えるのだ!」』
――試練の洞窟――
川村:よし、冒険のはじまりだ!
『(タッタッタ)……(ザッザッザ)……(ガチャ)
*宝箱を開けた。薬草を手に入れた。 』
川村:あれ?勝手に動いてるぞ!?まさかこのゲーム、自分でプレーできないのか!?
『しかし、手荷物がいっぱいだった』
川村:なんで冒険に出て早々、荷物がいっぱいなんだよ!
いや待て!これ手荷物って言ってるよな!?
このゲーム、右手と左手に一個ずつしかアイテムを持てないのか!?
『アレックスは「冒険に向かう途中にビデオ屋に寄ってレンタルしてきたビデオ」を捨てた。薬草を手に入れた。
(ダダーン!!)帰ってからのお楽しみがなくなった!』
川村:待て待て待て待て!!ツッコミどころが多すぎるわ!!
なんで、レンタルビデオを片手に冒険してんだよ!!
なんで、冒険に出る前から帰ってビデオ見ること考えて行動してんだよ!!
つーか、そもそも王様だの試練の洞窟だの言ってる世界にレンタルビデオって、明らかに時代がおかしいだろ!!
『家族が出かけてて、家に自分一人しかいないタイミングが無駄になった!』
川村:完全にHなビデオだな!!
――試練の洞窟・最深部――
川村:まったく操作が出来ないままに、洞窟の奥まで来ちゃったよ……。
『*アレックスは、王家の剣を引き抜こうとした……
両手が塞がっている!手荷物を一旦、置きますか?』
川村:細かいよ!!そりゃ両手に物を持ってたら、剣抜けないけどさ!!
『アレックスは薬草と、ビデオの会員カードを置いて、剣に手をかけた』
川村:会員カードが無かったらビデオ借りられないけども!!何を持って冒険に出てんだよ!!
つか、会員カードだけ裸で持ってるって珍しいな!!
『(ガガガガガガガ!!)アレックスが剣に手をかけた瞬間!剣の守護者・ガーディアンが現れた!!』
川村:おお!!ボス戦だ!!って、俺操作出来ないし……。
『ガーディアンの攻撃!!アレックスはなんだかんだあって、攻撃をしのいだ!!
アレックスの攻撃!!なんだかんだあって、ガーディアンを倒した!!』
川村:その、「なんだかんだ」はなんだよ!!一番盛り上がる部分を省略するなよ!!
『――こうして、アレックスの冒険が始まって、少し経過したのだった――
(OPテーマ)チャチャチャーーーーチャッチャッチャー♪
名前を入力してください……。』
川村:今から、ゲームがはじまったのかよ!!少し経過したってなんだ!!最初っから物語をプレイさせろよ!!
で、名前を入力してくださいって、ここまで散々アレックス、アレックス言っといて
今更、他の名前に変えれないよ!!アレックスでいいよ!!プレイスタート!
『――試練の洞窟・何も起きない帰り道――』
川村:……なんでこんな場面からプレイヤーに操作を委ねるんだよ!!
何にも起きない洞窟を延々歩くだけじゃねえかよ!!
『タッタッタッタッタ……(バキッ!)……レンタルビデオを踏んづけた。』
川村:知るかよ!!行きの道で捨てたけども!!
『――王城・王の間――』
川村:本当に何も起きないままに城に着いちゃった……。敵くらい出ろよな……。
『「おお、よくぞ試練を乗り越えた、アゴックスよ」』
川村:待て!名前がおかしいぞ!なんだ、アゴックスって!
『「とりあえず、王家の剣は返してもらおう。コレは大事な国宝じゃからな。
平民ふぜいの汚らわしい手で持っていてよいものではない」』
川村:この剣で魔王と戦うんじゃないのかよ……。しかも酷い言い様だな……。
『「武器が必要なら武器屋に売っているから、それを購入して領収書をもらいなさい。
経理部に渡して必要経費と認められれば、お金を返金してやろう。」』
川村:どんなシステムだよ!ファンタジーな空気が台無しだよ!事務的過ぎるわ!
『「もう一度、聞きなおしたいことはあるか?」
→「はい」 「いいえ」 「アゴ」 』
川村:「アゴ」って何だ!?「いいえ」だよ「いいえ」!!
『「アゴ!!」
「そうか……アゴか……。よく言ったアゴックスよ!!」』
川村:「いいえ」を選んだだろ!!「アゴ」ってどういうことだよ!!
『「ワシは神に祈ろう!そなたのアゴに神のご加護があらんことを!」』
川村:なんのことだよ!!名前が勝手にアゴックスになったあたりから、
急にアゴにスポットを当てだしたな、このゲーム!
『チャラララーン♪アゴックスのアゴが1m伸びた。アゴがガッツリ割れた。』
川村:さっそくご加護があったよ!!ってか、いらねえよ、そんなご加護!!
『アゴックスは鏡を見ることに抵抗を覚えた!』
川村:そりゃコンプレックス感じまくるわ!!
『王様に対して軽い殺意を覚えた!』
川村:やばい!!勇者の心が闇に染まってきてる!!
心なしか、アゴックスの目が暗く澱んでる気がする!!
『「さあ、アゴックスよ!!魔王を倒す旅に出るのじゃ!!」
こうして、アゴックスは王様への殺意を魔王に向け、旅に出ることになった。』
川村:魔王もとんだ逆恨みだな!まあ、元を辿れば魔王が悪いのかもしれないけど。
えーっと、これからどうしたらいいんだろう?
とりあえず、武器屋に行って武器を購入した方がいいかな?
『うわ!アゴオバケ!あ……い、いらっしゃい!こ、ここは武器屋だよ!』
川村:武器屋の主人、ヒイてるよ!……とりあえず、何か買おう……。
『鉄の爪 勇者の剣 魔法の剣』
川村:なんか名前からして物凄い武器が売ってるなあ。じゃあ勇者の剣を買おうか。
『ブー。必要経費として落ちません』
川村:なんでだよ!!勇者が勇者の剣を買って、なんで必要経費と認められないんだよ!!
じゃあ、魔法の剣だよ!!
『ハン!魔法?ブー。現実的と認められません。』
川村:そんなこと言い出したら、この世界全部否定しなきゃいけないだろうが!!
もう鉄の爪しかないじゃないか。
『鉄の爪を購入した。領収書をもらった。手荷物がいっぱいだ!荷物を捨てますか?』
川村:だから荷物持てなさ過ぎだって!!捨てるよ!!「はい」だよ!!
『勇者の剣と勇者の盾を捨てた!!』
川村:待て!!いつの間にそんな武器を持ってたんだよ!!
そりゃ、既に勇者の剣を持ってるのに、もう一本買おうとしても経費として落ちないわな!!
うわあ……。すげー強そうな装備捨てちゃったよ……。
『武器屋の主人「武器は持ってるだけじゃ使えないぜ!装備してはじめて使えるようになるんだ」』
川村:鉄の爪を装備するか……。
『ガチャ。鉄の爪をアゴに装備した。』
川村:どこに装備してんだよ!!そんなとこに鉄の爪つけても戦闘能力ほとんどねえよ!!
はあ……。えーと、次はどこへ行こう?町を探索して情報を集めるか。
『*「荷物をたくさん所持したければ、鞄屋で鞄を買うといいよ」』
川村:ああ。そういうシステムなのか。鞄屋は……あった。
『*「ようこそ鞄屋へ!どんな鞄をお探し?」
セカンドバッグ スーパーの袋 キンタマ袋(特大) 』
川村:キンタマ袋ってなんだ!!しかも特大って何だ!!何を店先で販売してんだよ!!
セッカンドバッグでいいよ!!セカンドバッグ片手に冒険もどうかと思うけど……。
『セカンドバッグを購入した。
(チャララーン♪)
血の付いた札束を手に入れた!
血の付いた手袋を入れた!
血の付いた鈍器を手に入れた!』
川村:中に何か入ってたよ!!そこはかとなく犯罪の臭いがするものが!!
もういい!冒険の続きだ!えーと、情報集めといえば酒場だよな。
酒場へ行ってみよう。
『*「いらっしゃい!」』
川村:いろいろ情報を集めてみるか……。
『*「魔王の居場所?ああ、それなら王城の地下牢に手足を縛られて掴まってるらしいぜ。」』
川村:待て!!魔王掴まってるの!?どんなゲームだ!!あらかた解決してんじゃねえかよ!!
――王城・地下牢――
川村:……なんかイベントらしいイベントもなしに魔王の手前まで来てしまった……。
この地下牢の中に魔王がいるんだな……。
この牢を守ってる番人に話して中に入れてもらえればいいのかな?
『*「ここは魔王を捕らえている地下牢だ!何人たりとも通すわけにはいかぬ!」』
川村:王様に頼まれて来たのに通してくれないのかよ。
『ジャジャジャジャーン♪
番人が現れた!!』
川村:戦闘になっちゃったよ!魔王を倒す前の試練的な意味もあるのかな?よし、戦おう。
『アゴックスのターン!
攻撃 防御 道具 逃げる 』
川村:ここは攻撃だ!!
『アゴックスはアゴをしゃくった!!』
川村:どんな攻撃の仕方だよ!!確かにアゴに鉄の爪を装着したけどさ!!
『カーン!!番人の鎧に弾かれた!!
アゴックスのアゴが大きく揺れた!!
アゴックスは脳震盪を起こした。 』
川村:アゴなんかで攻撃するからだよ!!自滅してどうするよ!!
『番人の攻撃!!ガスッ!!アゴックスに50のダメージ!!
アゴックスは脳震盪を起こして意識がない。
番人の攻撃!!ガスッ!!アゴックスに52のダメージ!!
アゴックスは脳震盪を起こして意識がない。
番人の攻撃……』
川村:ヤバイって!!やられまくりだよ!!HPも残り少ないし!!
『アゴックスは意識を取り戻した。
アゴックスのターン!!
攻撃 防御 道具 逃げる 必殺技 』
川村:あ!!必殺技ってコマンドが増えてる!!もうコレしかない!!必殺技だ!!
『アゴックスの必殺技!!
ムニュ。アゴックスはセクシーにアゴの谷間を強調した!!』
川村:どんな必殺技だ!!アゴの割れ目のところを強調して何になるんだよ!!
『番人はアゴックスのアゴの谷間に目を奪われている!!』
川村:ば、番人、誘惑されてる!?なんでアゴに目を奪われるんだよ!!
ま、まあいいや、今のうちに体力を回復して攻撃すればいいんだな!!
『アゴックスはアゴの谷間を強調している!
番人は興奮している!』
川村:待て!いつまで強調してるんだよ!
『アゴックスはアゴの谷間を強調している!
番人は興奮して頭に血が上っている!
アゴックスはアゴの谷間を強調している!
番人は興奮して頭に血が上っている!
ポックリ。
番人は血圧が上がりすぎて、脳溢血で倒れた。』
川村:あ、アゴの谷間でポックリやっちゃった!!
『番人を倒した!200の経験値を手に入れた!
チャチャチャチャーン!!アゴックスのレベルが上がった。』
川村:こんな戦いで何の経験値を得たんだか……。
『アゴックスのアゴが思春期を迎えた。』
川村:どういうことだよ!!なんだアゴが思春期を迎えるって!!
『アゴ変わりが起きた』
川村:思春期に変わるのは声だよ!!アゴ変わりってアゴのどこがどう変わるんだよ!!
『アゴボトケが出てきた』
川村:なんだそのノドボトケみたいなヤツは!!
そんな得体の知れないものが出てきたら、確かにアゴ変わりだけども!!
『異性のアゴに興味が湧くようになった』
川村:知るかッ!!
『*「ううむ……やられ……た……。ガクッ」』
川村:番人を倒して残るは魔王か。ん?誰か来たぞ?
『*「ああ!いましたか勇者どの!って、ああっ!遅かった!
番人に勇者が来るから通すように連絡するよう言われて来たんですけどね。
一足遅かったかあ……。じゃあ!」』
川村:王様サイド連携取れなさ過ぎだよ!!無駄な戦いをしちゃったじゃないかよ!!
もういいわ……。魔王と最後の戦いだ!!
『アゴックス「……追い詰めたぞ!!魔王!!」
魔王 「フヌヌン!フンヌ!フンヌ!」 』
川村:魔王、猿ぐつわされてる!?
『アゴックス「お前の好きになんかさせない!!」
魔王 「フヌヌヌヌ!(君!ど、どうしたんだそのアゴは!!)」
アゴックス「なんだと!そんなことのために、人々を苦しめてたってのか!」
魔王 「フヌヌンヌー!(すまない。そのアゴは君の立派な個性だ。いいと思うよ)」
アゴックス「……悲しいよ。お前には人の苦しみを感じる心がないんだな……。」』
川村:アゴックス格好付けまくってるけど、会話がかみ合って無さ過ぎだよ!!
そのアゴに対して初めて理解を示してくれた人なのに……。
『他に、一度言ってみたかったセリフはありますか?』
川村:アゴックス、ここぞとばかりにカッコイイこと言いたかっただけかい!!
『・守るべきものを持つ者の強さを見せてやる!
・フン!年収一千万?ごめん興味ないわ。
・社長?ハハハ!あんな小さな会社の社長狙ってどうすんの?
・特にない 』
川村:なんで基本、お高く留まったOL目線なんだよ!!
特にないよ!
『アゴックス「特にない!」』
川村:それも口に出しちゃうのかよ!意味わかんねえわ!
『アゴックス「いくぞ魔王!正々堂々決着を付けようじゃないか!!」
ジャジャジャーン!魔王が現れた!!
魔王の攻撃!!
ミス!!魔王は手足を縛られて身動きが取れない!! 』
川村:やっぱり魔王は手出し出来ないのかよ!!
アゴックスも格好いいこと言いたいだけ言っておいて、
無抵抗な相手をタコ殴りにする気満々じゃねえか!!
『アゴックスのターン!!
攻撃 防御 道具 逃げる 』
川村:じゃあ攻撃!
『アゴックスはアゴをしゃくった!!
ズガッズガッ!!鉄の爪によって60のダメージを与えた!
アゴボトケによって9586のダメージを与えた! 』
川村:アゴボトケ強ッ!!
『魔王は身動きがとれない。魔王は服従の目でこちらを見ている。
アゴックスのターン!!
攻撃 暴行 リンチ 拷問 』
川村:コマンドが物凄いバイオレンスになってる!!
魔王は戦意失ってるしさ……。なんか良心が痛むわ!!
もう攻撃!!
『アゴックスの攻撃!!
クリティカルヒット!!
ズボ!!魔王の顔面がアゴの割れ目にスッポリとハマった!!』
川村:どんだけアゴの割れ目が深いんだよ!!
『魔王は息が出来ない
魔王は息が出来ない
魔王は息が出来ない
魔王を倒した。 』
川村:……なんだかなー。……なんだろなー。
このゲームをプレイしてしまった気持ちをどう表現したらいんだろうなー。
『(チャッチャッチャーン)アゴックスは勝利した!!』
川村:うわー。魔王の死体がアゴに突き刺さったままガッツポーズ取ってるよー。
『――こうして、魔王は倒された。
魔王によって封じられた、愛想笑いは開放され、
ボマーワールドは以前のように、本当の笑顔は影を潜め
愛想笑いが支配する世界となったのである―― 』
川村:イヤな世界に戻っちゃったよ!!そういえば、ゲーム本編中は愛想笑いなかったもんな。
『――そしてプレイヤーは苦笑いするしかないのであった――』
川村:……はは……。うるせっ!!
――END――
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