No.20 NIKE

【成績】
OA率:8/8 平均:471.50KB 最高:545KB 最低:369KB  ランク:A
【備考】史上2組目の545KB、青バト初の400越え、4連続500越え
出場回出場順KB勝敗順位 ネタの種類/タイトル
2回4番4531位 漫才/七不思議
58回4番4891位 コント/お花とうさぎ
108回2番3692位 コント/みんなの元素教室
114回4番5131位 漫才/手品初心者
130回(10組)7番5051位 漫才/絵本を開けば
4回CB6番942-1位 漫才/迷える迷子
4回CF12番974-3位 漫才/明日天気になぁれ
157回(文京)6番5091位 コント/プチトマト注意報
212回4番5451位 漫才/面接
248回2番3893位 漫才/祭りのお仕事
紹介
ボケ  :I
ツッコミ:N

エントリーNo.20は言わずと知れた長文界のエース。
青バトでも噂にたがいない活躍を見せ、
企画初のオーバー400、C大会3位、4連続オーバー500など数々の金字塔を打ち立ててきた。
とりわけ、545KBは偉業中の偉業であり、記憶している限り、
これが長文企画における最新の満点である。(2012年6月時点。間違ってたらごめんちゃい)
たまには300後半でギリギリオンエアなど全勝ながらも人間味のある戦いぶり。
オーバー500ネタ4本を含む5本のネタをどうぞ。



第2回 453KB(1位)
漫才/七不思議
青バト最初のオーバー400作品  …って、このページだけで何回言うねん

N「はいどーも!NIKEでございます!」
I「よろしくお願いします!高校生漫才師NIKEです!」
N「よろしくお願いします。青沢オンエアバトル初登場と。」
I「そうですね。青バトですね。青いハトですね。」
N「青いハトじゃないですね。それは結構気持ち悪いのではないでしょうか。」
I「ねぇ。しかし寒い日々が続いていまして。」
N「そうね。まあ冬は寒いものですから。」
I「こういうときには怖い話が恋しくなりますね。」
N「ならないならない。真逆にも程があるでしょあんた。」
I「いやだから、寒くなるとコタツ入ったりおでん食べたりで体が温まるでしょ?」
N「まあまあそうですね。」
I「そしたら今度は怖い話でヒヤッと、ですよ。」
N「エンドレスですよね。寒い熱いの繰り返しで体壊しますよあんた。」
I「それもまた本望ですよ。」
N「何言ってんだ。にしてもあなた、怖い話とか出来るんですか?」
I「ええ。得意ですよコワバナ。」
N「いや恋バナみたいに言われても。変な略しなくていいですから。」
I「ん。まぁでも得意なんですよとにかく。」
N「でも怖い話ならみんな出来るでしょ。俺だって持ってるよ、家族旅行で息子が行方不明になる話とか。」
I「甘いね。そんなら俺も冷蔵庫の中でチロルチョコが行方不明になる話を・・。」
N「怖くないわ!それは適当に放り込んだのが悪いだけだろ!」
I「きなこもち。」
N「いいよ味とか。それは全然怪談じゃないんですよ。」
I「まあ粗筋だけじゃダメだからさ、とりあえず話を聞いて。1個話しますから。」
N「じゃあせっかくですからね。お願いしますよ。」
I『昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。』
N「・・・はい?」
I『おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。』
N「いやちょっと待ってくださいよ。」
I『おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃が・・・怖っ!!』
N「怖くねえよ!それすっごいポピュラーな昔話じゃんか。」
I「川から桃流れてくんだぜ!?」
N「だからなんだよ!別にそこは怖いポイントじゃないですし。」
I『その桃を割ったら中から子供が・・・怖っっ!!!』
N「怖くないっての!!お前が勝手に怖がってるだけなんだよ全部!」
I「やべぇ明日から桃食えねえよ。」
N「食えるよ!大丈夫ですよ。どの桃にも子供は入ってないですから。」
I「そうですか。ありがとうございます。」
N「何のお礼ですか。意味わかんないですよまったく。」
I「どうですか僕の怖い話。」
N「全然成立してなかったですね。」
I「そう?やっぱりでも実際あった話じゃないと面白くないかな。」
N「ああ、【本当にあった怖い話】みたいな。」
I「そうそう。そのほうが多分怖さは増すよね。」
N「でもそういうのってあんまり経験ないじゃないですか。霊感とかも強くないですし。」
I「いや、僕にはいい題材がある。」
N「なんですか?」
I「うちの学校ね、七不思議があるのよ。」
N「嘘つけよ。」
I「いやほんとほんと。うちの高校に言い継がれてきた七不思議。七不思議ベスト10。」
N「どっちだよ!7個か10個かわからないし、お前のとこ別に普通の学校じゃん。人気もそこそこの。」
I「それはもう外からの意見ね。毎日のように通ってる人間から言わせてもらえば違うのよ。」
N「なんか嫌な言い方だなあ。じゃあ是非教えてくださいよ。その七不思議を。」
I「じゃあまず1つ目ね。うちの校舎の1番端っこにある狭くて小汚い階段なんだけど。」
N「うんうん。」
I「その階段ね、夜に来ると、上りと下りで段数が違ってるのよ。」
N「へぇ〜あるんだね実際。なに、それは数え間違いとかじゃなくて?」
I「数え間違い。」
N「何それ。なんだよ解けちゃったよ不思議。一発目から。」
I「段数はどう見ても同じ。ただ皆なんか知らないけど数え間違えちゃうんだって。ふっしぎ〜!」
N「いや違う違う。なんか不思議さが遠まわしで実感わかないんだけど。」
I「多分1番下のフロアを数えるか数えないかの差が・・。」
N「解明しなくていいから。次に行きなさい次に。」
I「じゃあ2つ目いきますか。これは本当に不思議。」
N「そうなの?」
I「あのね、うちの学校に給食室があるのよ。」
N「うんうん。ん?給食室あるの?」
I「あるの。」
N「お前のとこ給食制だったっけ?」
I「うんにゃ、弁当。」
N「じゃあなんで給食室あるんだよ。」
I「それが不思議なのよ。」
N「なんだそれ!!それ怖い話とかじゃない不思議だろが!ジャンルが違うよ。」
I「学校に問い合わせてはいるんだけど具体的な返事は返ってこないんですよ。」
N「そりゃ確かに不思議かもしれないけどさ。コワバナは何処いったんだい。」
I「大丈夫です。これからもっと怖くなりますから。」
N「本当に?まず第1が階段でしょ?んで2個目が給食室。」
I「そうそう。んで3、4が無くて・・」
N「あれよ!!なに『5に努力』みたいにしてんだ!七不思議に【無くて】とかありえんだろ!」
I「だからそれがウチの七不思議なんだからさ。俺に文句言われても仕方ないよ。」
N「理不尽極まりないな。もういいからさ、話を進めよう。5個目は何だ。」
I「5個目は人体模型ですよ。」
N「あぁこれも定番だわぁ。はずせないねぇ怪談には。」
I「そうね。音楽室にある人体模型の絵の目が動くっていう・・。」
N「混ざった混ざった。別のと混ざった。人体模型の絵はなんであるんだ音楽室に。」
I「誰もいないはずの音楽室から人体模型の音が響いて・・。」
N「また混ざったわ。なんだい【人体模型の音】ってのは。ピアノの音でしょそれ。」
I「トイレの人体模型さん。」
N「いない!ちょい人体模型が出すぎてますよ、さっきから。」
I『人体模型の七不思議』
N「変わってるだろ!!別に作るな七不思議を!ややこしくなるからよ!」
I「人気なんですよ人体模型。うちの学校のマドンナ的存在。」
N「嘘つけ!どんな学校なんだ一体。もういいよ6つ目6つ目。」
I「6つ目は本当に怖いよ。」
N「おぉ今までにないフリだね。期待しよう。」
I「あのね、ウチの学校の視聴覚室に不思議な噂がありまして。」
N「不思議な噂?ほうほう。」
I「視聴覚室で愛の告白をすれば、100%うまくいくっていうね。」
N「・・・それ不思議ですか?」
I「いやいや、話を最後まで聞いて。それで告白する人が結構いるのよ。」
N「まあそんな噂があれば告白もするでしょう。」
I「ただね、女子が男子に告白すると結構うまくいくんだけど、女子が告白受けると逆みたいなの。」
N「ああ男子から女子だと失敗することが多いのか。」
I「そう。んで告白に失敗した男子の友達に話を聞いたのよ。夜の公園で2人っきりでね。
  そしたら今まで見たこともないぐらい悲しそうな顔で言うわけよ。
 『その日まで凄く仲良くて、由香もいろいろと俺を認めてくれてたんだよな。それなのに・・』って。
  その時にそいつが流した涙を見てね。思ったわけよ。」
N「・・・・・。」
I「女心って不思議だなあって。」
N「その不思議か!!怪談どころかもう学校関係ないだろ!ルールが変わってるんだよ!」
I「恋ってしたいけどしたくないよね。」
N「知るか!ワケわからないこと言うな!学校の七不思議に話を戻しなさい。」
I「じゃあ最後の7つ目ですね。」
N「本当だ、もう最後だよ。ここまで全然怖くなかったからさ、最後ぐらい頼むよ。」
I「わかりました!じゃあ最後7つ目行きましょう!」
N「お願いします。7個目の不思議はなんですか。」
I「なんでこんな意味不明な噂が学校内で広まってるんだろうという不思議。」
N「いいかげんにしろ。」

両「ありがとうございました! 




第114回 513KB(1位)
漫才/手品初心者
初のオーバー500、でもまだ序の口。

N「はいどーも!NIKEです!よろしくお願いします!」
I「どーも。高校生漫才師NIKEです!」
N「お願いします!いやぁ久々の漫才ですね。青バトでは。」
I「ねぇ。ここでの漫才は、月日で言うと1年ぶり、回数では約110回ぶりと。」
N「らしいんですよ。これはがんばらなきゃですね。」
I「そうですね。あの〜最近ね、手品にハマってるんですよ。マジックね。」
N「ほぉ。マジックは出来るとカッコイイからね。いいじゃないですか。」
I「しかもちゃんとしたのね。ふざけたようなやつあるじゃんテレビで。」
N「あぁ。耳がでっかく・・とかそういうのね。」
I「そうそう。トランプから口を出すやつとか。」
N「逆ね。口からトランプね。気持ち悪いから口がポロポロ出てきたら。」
I「とにかくそういうのじゃないやつね。まともなマジックを練習してるんですよ。」
N「なるほど。出来るんですかそれで。」
I「まぁ実力を見せてやろうってことで、トランプ持ってきました。これでやってみましょう。」
N「おお本気ですね。やってみましょうよ。」
I「まずは初歩的なものからいきましょう。一枚引いてください。」
N「はいじゃあこれ。」
I「今引いたカードを当てるという、過去何べんも見てきたベッタベタな手品なんですけど。」
N「余計なこと言うな。でも当たったら確かにすごいですよこれは。」
I「ただ、普通に当てるだけじゃ面白さがないということで、今日は特別に!」
N「おおっ!」
I「このカードを見ないで当てようと!」
N「当たり前だろ!なんで普段見て当ててるんだよ!」
I「見ないと当たらないからですよ。」
N「最悪だな!平然と言いやがって。いいからじゃあ見ないで当てなさい。このカードはなんですか?」
I「トランプですね。」
N「わかってんだよ!承知の上だよそんなものは!数字とマーク当てろっての!」
I「えーと・・ではひとつ質問させてください。あなたの誕生日はいつです?」
N「誕生日?3月12日ですけど。」
I「はいはい・・・わかりましたよ・・。今の質問をヒントに、ひとつの答えが導き出されました。」
N「おっ雰囲気出てきたね。」
I「・・・・・・・・」
N「・・・・・・・!」
I「うお座!」
N「何の話だ!誰が星座当てろって言ったお前!」
I「当たったでしょ?」
N「当たってるけどそうじゃねぇだろ。カードが何か当てろっての。」
I「トランプですよ。」
N「わかってんだよ!!ムカつくわお前!だからそのトランプの絵柄を当てろ!」
I「わかりましたよほんの冗談ですから。・・・・・・。」
N「どうですか?」
I「・・・・・・・ハートのクローバー。」
N「どっちもマークだろそれ!数字出てきてないだろ!」
I「ハトクロですね。」
N「ハチクロみたいに言うな!ちゃんと数字まで当ててくださいよ。」
I「ん〜・・・ゴメンちょっとわからないからさ。やめようこれ。」
N「なにそれ。なんだよとんだ期待はずれだよ。」
I「ん〜。でもさ、手品って別にトランプだけじゃないでしょ。いろんな種類の手品があるじゃない。」
N「確かにね。種類はたくさんありますけど。」
I「どうだろう新しいマジック作ってみようよ。僕しかできない。」
N「いいですね。考案してみましょう。」
I「・・・・・・じゃあはい!」
N「はいどうぞ。」
I「天気を操る。」
N「仙人かお前は!できるモンならやってみろよ!」
I「仙人って天気操れるんだっけ?」
N「わかんねぇよ!わかんねえけど言ってみたんだよ!突っかかんなくていいからそんなところ。」
I「良純じゃなかったっけ?」
N「あ、それ絶対違う。あの人は予報してるだけ。ただの予報士。」
I「やられ役の予報士。」
N「やられ役の。いいんだよそんなのは。」
I「天然パーマの。」
N「うるせえないちいち!あのさ、マジックの考案どこいっちゃったんだろう。」
I「あそっか。・・なんだろな〜じゃあ何か消すか。」
N「また曖昧な。まあよく物を消すマジックはありますけどね。」
I「別に消せるものは山ほどありますよ。ハンカチとかピンポン球とか。」
N「でもそれじゃあどこも新しくないじゃないですか。」
I「テレビの主電源。」
N「勝手に消してください。節約してるだけです。」
I「迷惑メール。」
N「だから勝手に消しなさい。削除するとか対処するとかしなさい。」
I「存在。」
N「出て来い!存在なんて消さなくていいんだよ!」
I「あの頃の俺。」
N「知らねぇよ!!若かったお前とか知るか!お前はどうしてことごとく手品からテーマをそらす!?」
I「万引きとかしょっちゅうやってた頃の。あのころの記憶を・・」
N「消せよ勝手に!だから消すならもっと別のものあるだろ。」
I「チーズ。」
N「ああ『チーズはどこへ消えた』古いよ!そんな本あったけども。」
I「多摩川のタマちゃん。」
N「ああ懐かしいねそれも。どこ行っちゃったんだろうね本当に。」
I「♪今日も〜運ぶ〜戦う増える〜そして〜」
両「♪たべ〜られ〜る〜」
N「懐かしいね。ピクミンの歌だこれ。」
I「ね。こういう風に懐かしいものっていっぱいあるんですけど・・」
N「そんな漫才してねぇだろ!!前半の流れなんだったんだよ!」
I「手品っていうテーマの流れを消してみました。」
N「うるせえよ!あのね、今のところ手品をテーマにした漫才した感じしないのよなんか。」
I「だねぇ。良純とか出てきたからね。」
N「良純とかね。頼むからバシッと決めてくれ。最後。」
I「わかりました、それでは取って置きのマジック見てもらいましょう。」
N「お願いしますよ。ここまで長かったんですから。」
I「その前にお客様から貸してほしいアイテムがございます。」
N「あぁいいですね。そういうのもありますね。」
I「お客様の中で500円札をお持ちの方・・」
N「いないんじゃない?この時代にはいないんじゃないかな流石に。」
I「いませんかね、この会場に昔の方。」
N「昔の方はいないよ。いたら怖いよ。なんか別のマジックにしたら?」
I「じゃあお客様の中で・・」
N「あ、また借りるんだ。」
I「英検2級お持ちの方・・」
N「呼んでどうすんだ!どうしようもないだろ英検2級の人呼んでも!」
I「教わろうかと。」
N「後にしなさい。この流れで行うことではない。」
I「じゃあわかりました。お客様の中で携帯電話お持ちの方。」
N「あ、これはいますね。皆さん手挙げてますよ。」
I「なるほど。じゃあ相方!」
N「俺なの!?こんなにお客さんの流れしといて俺かよ結局!」
I「いいじゃん。近いから。」
N「そういうもんなの?じゃあわかりました携帯ですね。はい。」
I「ほー。ボーダフォン。」
N「そうですよ。そうですけど何か?」
I「今もうソフトバンクの時代なのに。」
N「なんだよ。いいから早く手品やれよ。」
I「何で待ちうけドラえもんなんだよ・・」
N「いいだろ別に!携帯批判はどうでもいいんだよ!手品!」
I「はいはい。えっとこいつの携帯を使って、」
N「使ってどうすんの?」
I「受信メールを音読しようと。」
N「コラッ!!ちょっと待て全然手品関係ないだろ!やめろお前!」
I「何や女の名前入っとんのやろ自分!」
N「何キャラだそれ!返せよオイ!」
I「・・・・・あれ?」
N「あっ、そっかダイヤルロックしてありますから。見られませんよ。残念。」
I「今何って言いました?」
N「はっ?ダイヤルロックしてあるからって。」
I「もう一回。」
N「ダイヤルロック。」
I「ダイヤルロック。」
N「ダイヤルロック。」
I「ダイヤぅロック。」
N「ダイヤぅロック。」
I「ダイヤぬロック。」
N「ダイヤのロク・・・・あれ?。」
I「ふうっ。やっと自分から言いましたか。」
N「・・・はっ?」
I「私が導いたんです。あなた自身が引いたカードを、あなた自身が答える、ということをね。」
N「・・・・・・。」
I「あなたがこの漫才の一番最初に引いたカード。なんだったか憶えてますよね?」
N「・・・はい。」
I「そう。そのカードはさっきあなたがご自分で口にした、ダイヤの6なんです!」
N「・・すげぇ!」
I「な?できるんだよ俺にだって手品くらい。」
N「やるね。なにどういうトリックなのコレは?」
I「まぁ、特別に教えてあげましょう。このトランプの山ね、全部ダイヤの6なんですよ。」
N「イカサマじゃねーかよ。いいかげんにしろ。」




第130回 505KB(1位)
漫才/絵本を開けば
C大会かけた最終戦でもオーバー500とかチート。

N「どーもNIKEです!お願いします!」
I「はいどーも。高校生漫才師NIKEです!」
N「頑張っていきましょうね。新しい年も迎えましたしね。」
I「そうですね。年末年始も越えまして。すっかり2007年ですけども。」
N「年末年始ね。じゃあちょうどそんな話をしたいと思うんですけど、
  年末になるとやっぱり掃除をするじゃないですか。」
I「掃除ね。大晦日なんかは特にやりますね。」
N「それでね、自分の部屋の掃除してたら、昔読んでた絵本が出てきたんですよ。」
I「なるほど。それで部屋のほうはキレイになったんですか?」
N「そこ食いつくか。いやいやだから、セオリーでいうと絵本の話を広げたいのよ。」
I「俺は掃除の話を広げたい。」
N「なにその衝動。とりあえず今回は絵本の話で。」
I「そうですか。じゃあどんな絵本があったんですかね?」
N「例えば『かさじぞう』のお話とかね。知ってますか?」
I「もちろん。年の終わりにね。正月の餅とかを買おうとお爺さんが笠を売りに行くんですよね。」
N「そうそう。お金を作ろうとね。でもその笠がなかなか売れないんですよね。」
I「そりゃそうだ、このご時世だったら楽天とかアマゾンとかそうゆう・・・」
N「違う違う!」
I「家にいてもクリックひとつで好きなもの手に入る。」
N「そんな理由じゃねーよ売れないのは!そもそも昔話なんだから、無いんだよアマゾンとか。」
I「あっそ。まだWindows98’ぐらい?」
N「98’も無いよ!パソコンがまだ無いんだよ!あなたが思うよりもっと昔のお話ですから。」
I「そうなの。まあとにかくそれで売れ残った笠を持ったまま帰るんですよね。」
N「その帰り道に、いつも雪の中で寒そうなお地蔵さんたちを見つけるんですよ。」
I「そのお地蔵さんたちに『寒いだろう』と売れ残った笠を被せていく。しかし笠が足りず最後の一体に被せられない。」
N「ここでお爺さんの優しさが出てくるわけですね。その最後の一体に向かって、こう言うんですよ。」
I『あんたは1番お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!』
N「言うか!それ兄弟もってる母親の台詞だよ!地蔵そんなのじゃ済まされないからな!」
I「違いますか。」
N「違いますよ。おじいさんは、『わしのぼろ笠でよければ・・』って自分の笠をかぶせたんですよ。」
I「お兄ちゃんだからぼろ笠で我慢と。」
N「お兄ちゃんとか無いから地蔵に。それでそのあと地蔵が恩返しに来ると。温かい話じゃないですか。」
I「なるほどね。他にどんな絵本が出てきましたか。」
N「あとは・・アレですね、あのおむすびのやつ。」
I「おむすびコロニー。」
N「ころりん。おむすび植民地って意味わかんないから。おむすびころりんもいい話ですよ。」
I「そうね。お爺さんが働いたあと、そろそろ飯にしようとおむすびを出すんですね。」
N「ところがお爺さんは、うっかりおむすびを落としてしまう。」
I「そんでまあ『ぐしゃっ』って。」
N「潰れねえよ!転がるんだよ!潰れたらそこで話が終わるだろ。」
I「いや、でも普通に考えたら潰れるもんだよおにぎりは。転がるくらい固いとなると
  室伏とかが本気で握ったような・・」
N「うるせえよ!変な分析をするな。もっと素直に楽しみなさい。」
I「まあじゃあ百歩譲って転がりましたと。」
N「いやそれが正解だから。で、お爺さんが転がってくおにぎりを追いかけていくと、
  途中にあった穴におにぎりが落っこちてしまうんですよね。」
I「そうそう。そしてその穴は1度入ると光さえも出てこれないという・・。」
N「ブラックホールじゃねーかよ!!そんな穴あるわけねーだろ坂の下に!」
I「おにぎりはものすごい重力の中に吸い込まれて。」
N「なに言ってんだ!そんなとこ入ったらお爺さんどうしようもないから。」
I「果敢に。」
N「挑まねーよ!そんな冒険的なお話じゃないですからね。」
I「うーん。でもね、いいお話もあるにはあるけど、やっぱり昔話は今のままではつまらない。」
N「いや、今のままだからこそいい気がするんですけどね。」
I「まあベタなこと言いますけど、昔話をミックスさせたほうが面白くなると思うんですよ。」
N「ミックスさせる?どうなるんですか。」
I「たとえばね、桃太郎と浦島太郎のツートップがいるじゃないですか。」
N「ツートップかどうかはわかんないけど。まあ有名どころですね。この2つを混ぜると。」
I「そう。絶対面白いの出来上がりますからね。」
N「じゃあちょっと話してみてくださいよ。」
I『浦島太郎は海辺を歩いていました。』
N「そうですね。浦島太郎の出だしはそんな感じです。」
I『すると、一匹の亀が犬と猿とキジと桃太郎と鬼と乙姫様にいじめられて・・』
N「全員じゃねーか!オールスターでいじめるな亀を!」
I『おしまい。』
N「早えーし!なんでいじめられてもう終わりなんだよ。全然面白くないし不謹慎だし。」
I「じゃあ金の斧銀の斧と、さるかに合戦をミックス。」
N「金の斧銀の斧とさるかに合戦。混ぜるとどうなるんですか?」
I『猿が金の斧を持って歩いていると、向こうの方からカニが銀の斧を持って歩いてきました。』
N「なるほど。確かにいい感じに合わさってるね。」
I『そして合戦が始まりました。』
N「もう戦うのか!出会い頭でいきなり戦うな!経緯がないだろ全然。」
I『猿のすばやさが勝つかカニの甘みが勝つか。』
N「味関係ないだろ!多分サルが勝つわ!全然成立してないんですよねさっきから。」
I「じゃあこんなミックスはどうでしょう。『赤ずきん』と『食いしん坊万歳』。」
N「なんで!?おい昔話とかどこ行ったんだ!それどんな話になるんだよ一体。」
I「赤い頭巾をかぶった松岡修造が徳島の海の幸を堪能する・・」
N「ほとんど食いしん坊だろ!頭巾かぶってる以外は全部食いしん坊だろ!」
I「それは赤ずきんの要素が少ないと言いたいの?」
N「そうですよ。ちゃんとミックスできてませんもん。」
I「じゃあ松岡修造の家に赤ずきんが訪れました。」
N「ああ。おばあちゃんの家みたいな。ちょっと強引な気はするけどね。」
I『ベッドで寝ていた修造に赤ずきんは質問をしました。どうしてそんなに声が大きいの?』
N「おお!なるほどねちゃんとミックスしてますよ。声大きいもんねあの人。」
I『それはね、大きな声を出すことによって、僕の本当の感情を伝えてるんだよ。』
N「そうなんだ。言ってることは間違いではないね。」
I『どうしてそんなにリアクションが大きいの?』
N「今度はリアクションですか。」
I『それはね、動きというものが僕の感情、魂を出してくれる。声のときも言ったようなことだけど、
  動くことってのは万人に伝わるからね。』
 『じゃあどうしてそんなにお口が大きいの?』
 『それはね・・・お前を食べる為だよ!!』
 『きゃぁぁぁぁぁ!!』
N「・・・・・・・。」
I『赤ずきんは、松岡修造に食べられてしまいました。』
N「そこ忠実!?そこ赤ずきんに忠実にするな馬鹿!修造えらい事したぞお前!」
I「食いしん坊ですしね。」
N「済まされねーよ!そんな危ない話面白くない!やめだやめだ。
  お前と昔話とか話してても楽しくないわ。」
I「そうですか。絵本の話はもうしませんか。」
N「しないよ。変な話ばっかりなんだもん。」
I「では絵本だけに、この辺でお開きということで。」
N「いいかげんにしろ。」

両「ありがとうございました!」




第157回 509KB(1位)
コント/プチトマト注意報
コントでも勿論オーバー500。

(I・ベンチに座ってうつむいている)

N「ねぇ翔、どうしたの?」
I「・・・お前か。別に、いつもどおりだけど。」
N「なに強がってんのさ。全然いつもと違うよ。すごい悩んでるカンジ。」
I「まあ、悩んでるといえば悩んでるよ。」
N「私でよかったら相談に乗るよ。私こう見えても、女子の間ではよく相談とかされる人だから。」
I「そうか?・・・でもなあ。」
N「同じクラスで、同じ生物部の人が悩んでるの見たらほっとけないよ。」
I「ありがとな。じゃあちょっと聞いてもらおうかな。座れよ。」
N「うん!・・で、悩みって?」
I「あぁ。うちの家族の話なんだけどさ。」
N「そういうのよくあるよね。この前もさとみから『お父さんとお母さんの仲が・・』みたいなさ。」
I「いや、仲はいいんだ。結構2人で出かけたりしてるし、よく2人で鑑定団見てる。」
N「そう。じゃあなんなの?家族の話って。」
I「・・なぁひとつ聞きたいんだけどさ。」
N「なに?」
I「お前の親父ってさ・・・口からプチトマト出る?」
N「・・・・・ん?ごめん、聞こえたけどもう1回言って。」
I「プチトマトを口から出す親父と暮らしてる?」
N「暮らし・・てないかな。」
I「やっぱりなぁ。それが普通だよなあ。」
N「え?まさか翔のお父さん口からプチトマト出すの?」
I「そのまさか。」
N「・・・・。」
I「まあね。そりゃ何も言えなくなると思うよ。」
N「あ、いやそうじゃなくてさ!なんか・・斬新というか。あまり受けたことない相談で。」
I「こういう相談を受け慣れてる人ってのもそう居ないだろうけども。」
N「・・ごめん、ものすごくアバウトな質問していい?」
I「いいよ。」
N「・・・・・・なんで?」
I「なんでかねぇ。2年前からなんだ。2年前、バレンタインデーの日にお母さんが渡したチョコを
  食べた父さんが、緊急入院したんだ。手術は成功したけど、その後からなぜか
  くしゃみするたびにプチトマトが出てくるようになって。
  これが母親のせいなのか手術による副作用的なものなのかわからないけど、とにかく気分が優れない。」
N「・・その後、医者には行かなかったの?その緊急入院とか抜きにして、トマトのことについて。」
I「行ったよ。でもどこに行っても具体的な返事は返ってこなかった。ひどいところは『ただの風邪です』って言ってた。」
N「それはひどいね・・。」
I「『お薬出しておきますね』と渡されたのは薬じゃなかった。フリスクだった。」
N「それはもう、医者じゃないよね。」
I「だからいろいろ調べたんだよ。【プチトマト くしゃみ 病気】でYahoo試したら16800件出たんだ。
  全ページ7時間かけて見たけど・・・載ってなかったよ。」
N「努力家だね翔って。ものすごい努力家だね。」
I「加えて・・父親は花粉症なんだ。」
N「うわぁ。」
I「うわぁだよ。くしゃみも多発。花も彩る春、俺にとっちゃあ出会いと別れとプチトマトの季節だ。」
N「・・・ねぇ、そのチョコを調べたりはしなかったの?」
I「チョコを調べる・・って?」
N「だから、中に何か含まれてたかもしれないじゃん。」
I「ポリフェノールが・・」
N「違う違う。それはどのチョコもある。じゃなくて怪しい薬とかそういうの。
  だって普通に考えて、食べたらプチトマト出すようになっちゃうチョコなんて・・。」
I「それはわからないなぁ・・帰ったら聞いてみるわ。」
N「というか話し聞いてる限りではそれが一番濃厚だよ。お母さんが渡したチョコっていうのが一番怪しいって。」
I「でもウチの両親仲はいいんだ。よく2人でヘキサゴン見てる。」
N「・・・・。紳助すきなのね。」
I「うん。まぁよくわからないけど、なんにせよ親父はプチトマトを生成し続ける定めなんだ。
  こんな風に親父の噂をしてる今も、この噂によって放たれたくしゃみから新たなプチトマトを生成しているに違いない。」
N「・・・・あのね、私よく思うのは、何事もプラス思考に考えることなの!例えば・・えっと・・・その・・。」
I「プラス思考にする例すら浮かばない内容なんだな。」
N「ううん!ううん!そんなことはないけどさ。ほら、プチトマトがすぐ身近にあるから
  買ったりとかしなくても済むじゃん!トマト畑が近くにあるようで・・」
I「親父がくしゃみと共に出したトマトを食える勇気があると思うか!!!」
N「・・・ゴメン。」
I「もう54なんだよ!冗談でもかっこいいとは言えない!ちょいワルでもちょいモテでもなく、
  年相応の頭皮状態!出すトマト全てから加齢臭だ!!・・処分するしかないんだよ。
  燃えるゴミを出しに行ってお隣さんと出会った母親が、『もったいないわねぇそれ』と言われ続ける姿、こりごりだ。」
N「・・お父さんが食べればいいんだよ!ほら、トマトのリコピンっていうのにはガンの抑制作用があったり・・」
I「根本的に親父はトマトが食べられない。」
N「なんて都合の悪い・・。」
I「小4の時、でかいトマトに押しつぶされる夢を4日連続で見てから食えなくなったらしい。」
N「・・大変だね。嫌いなものを口から出すようになっちゃうなんて。」
I「出し初めの頃はさすがに怖がってたけど、4個目で慣れてた。」
N「早いね慣れるの。強いね翔のお父さん。」
I「・・そういえば、俺も親父がプチトマトを出すようになってからというもの、変な夢に悩まされ続けているよ。」
N「・・例えば?」
I「例えば・・国分太一がやたら楽しそうにプチトマト食ってる夢とか・・」
N「・・・・。」
I「なんかでっかくて顔がついてるプチトマトがあって、それをアイドルみたいな娘がギュ〜って、ギユュ〜〜って抱きしめたら、
  ポンってそのトマトがなんかさわやか系の炭酸飲料に変わっちゃったり。」
N「・・・・。」
I「Wiiで本気になった松岡修造が、さんまに闘志むき出しになってなぜか靴下を脱ぎだして、
  『足元関係ないと思うけど』ってつっこまれてたり。」
N「最後のはもうそのまんまだね。」
I「な。プチトマト関係ないな。」
N「まぁでも、プチトマトになにかと悩まされてるっていうのは感じるよね。」
I「だろ?とにかく、親父がトマトを口から出すことにメリットなんかないのさ。プラスになんか考えられない。
  親父はこれからもずっとプチトマトにうずもれて生きていくし、俺はずっと【プチトマト男の息子です】という
  レッテルを貼られたまま生きていくんだ。」
N「・・・・ねえ。」
I「なんだ?」
N「・・・・話を聞いてるとね、翔ってすごい強い人だと思うんだ。お父さんが大変な状況だって時に、
  そこから逃げずに対処法探したりネットで検索したり。」
I「・・・・。」
N「だからさ、とにかく今はその強さをずっと見せて欲しいなって。ベンチでうつむいてる姿、すごい情けなかったし。
  強い翔なんだから、きっと強い姿を出し続けられると思うし、そうすればどんな問題を抱えていても大丈夫かなって。
  そんな簡単な問題じゃないのかもしれないけど、とにかく翔はいつも笑っててよ。いつも誰かと馬鹿笑いするようなさ。
  そういう翔が見たいかな。」
I「・・・・そう・・かもな。うん、わかった!確かに悩んでても仕方がないな!」
N「そうだよ!いつかもっと翔の心が強くなれば、プチトマトの件だってきっと笑い話に出来るからさ!」
I「ありがとな!よし!今日から俺、『山口翔』は元気に強気に生きていきますっ!!」
N「そうこなくっちゃ!わたし、『橋本トマト』もそんな翔を、ずっと応援しますっ!!」
I「よっしゃ!」
N「・・・ねぇ翔。」
I「なんだ?」
N「・・・はいっ!今日はバレンタインだから、チョコレート!」
I「マジで!?あーありがとな!」
N「いえいえ!一生懸命手作りで作りました!」
I「おーすげーじゃん!そういえば今朝の朝食にお母さんがチョコくれたな。そうかバレンタインだったんだ今日。」
N「え・・?ちょっとまってそれって。」
I「くしゅんっ!!!」

(コロン・・・)

I「あ・・・・。」
N「・・・・・。」
I「・・・・・。」
N「・・・・・。」
I「付き合ってくれ。」
N「それはちょっと。」




第212回 545KB(1位)
漫才/面接
4連続オーバー500のトリは満点のこの漫才!

N「はいどーもー!NIKEです!よろしくお願いします!」
I「お願いします!NIKEでございますけれども。」
N「いやぁ久しぶりですからね!張り切っていきましょう。」
I「そうですね。怪我だけはしないように。」
N「しないようにね。まあ十中八九無いとは思いますけどね。頑張っていきましょう。」
I「いやぁそれにしてもやっぱりね、漫才するのとかって緊張しますよ。」
N「緊張しますか?珍しいこといいますね。」
I「僕ね、基本的にアガリ症というかね。緊張しいなんですよ。」
N「そうなんですか。」
I「そうなんです。結構緊張しちゃいますね。」
N「ほう。あんまりそんなイメージないですけどね。」
I「そうですか?僕ノミの心臓に毛が生えてますから。」
N「どっちだよ!毛が生えてるんだったら緊張しないでしょ。」
I「そんなことないですよ。今にも心臓が飛び出そうなくらいですよ。」
N「本当か?」
I「まぁその心臓には毛が生えてますけど」
N「だからどっちだよ!結局毛は生えてるんじゃねーかよ。」
I「いやでもアガリ性なんです本当。だからこういう漫才以外でも結構ダメですね。」
N「例えば?」
I「面接とかね。あーいうの苦手ですよ。」
N「あぁ面接は緊張しますからね。僕もあまり得意じゃないですよ。」
I「だからさ、この場を借りて面接の練習してもいいかね?
  今だったら相手もお前だから、悠然と面接ができると思う。」
N「悠然とですか。じゃあ平常心で面接やってみますか?」
I「任せてください。じゃあここは宇宙の研究をする事務所で、その研究員の面接を・・」
N「わかりづらいわかりづらい。どんな質問していいかわからないよこっちも。
  もっとわかりやすい面接にしよう。」
I「そうですか?じゃあ皆さんにわかりやすく、高校の入試の面接とかで。」
N「あぁそれならね。みんな経験してるでしょうから。それでやってみましょう。」



N「次の方、どうぞお入りください。」
I「はいっ!うわぁここが面接室かあ。結構小汚い感じだなぁ。ちゃんと清掃してないのかなぁここ。
  うわぁ椅子も木の椅子かよ。パイプイスとか用意してくれよなぁ。ケツ痛めるんだよなぁ。
  まあしょうがないかぁ。我慢して面接に挑もう。失礼します!」
N「ホントに失礼だよ!!なんでいきなり悪口から入るんだよ!」
I「それだけ緊張せずに自然体で出来るんだよ!」
N「度が過ぎるんだよお前は!もう少し礼儀を持てよ礼儀を!」
I「はいはいわかりました。失礼します!」
N「はい、じゃあまずは名前と受験番号、それと出身中学を言ってください。」
I「はい!受験番号1123番、ミルミル中学から参りましたIです!よろしくお願いします!」
N「わかりました。変わった中学名ですねぇ乳飲料の名前とは。」
I「ありがとうございます!」
N「えっとじゃあまずは、この高校を選んだ志望動機を教えてください。」
I「えー私が貴校を志願した理由は、時は645年・・」
N「長くなりそうだね。大化の改新と何か関係でもあるのか志望動機は。」
I「あまり関係ないんですけど、はしょった方がいいですか?」
N「あまり関係ないのでしたら是非。」
I「好きだからです。」
N「はしょりすぎだな。この高校の好きになった部分とかないんですか?」
I「あ、貴校の体験入学に参加させていただいたのですが、」
N「そうそう。そういうのだよ。」
I「竹下先生って貴校にいらっしゃいますか?」
N「竹下先生?あぁいますね。生物の先生です。」
I「その方の体験授業を受けたのですが、授業の環境がとても心地よい眠りにつけるものでして、
  この授業環境ならカラダを大切にするのにもってこいだと考え、志願を」
N「するな!そんな理由でするな!お前授業で寝る気満々だろ。」
I「カラダは大切にしなさいという事をミルミル中で習いましたので。」
N「そんなこと習いそうだなその中学。すごい身体に優しそうだな。」
I「特定保健用学校ですから。」
N「聞いたことねーよ。どういうことだよ学校がトクホって。うーん、ちょっと志望動機が悪すぎるなぁ。」
I「そうですか・・。」
N「じゃあ君の趣味とか、特技とかあるかな?」
I「はい、僕は趣味がないのが趣味です!」
N「なにそれ。『特徴がないのが特徴』みたいに言わないでくれる?成り立ってないから。」
I「それと国技は相撲です!」
N「特技だよ!誰も国技なんか聞いてねえよ!」
I「あ、特技ですか。」
N「国技が相撲とかお前から言われなくてもわかるわ!特技を教えてください。」
I「特技は・・・あ、円周率かなり言えます!」
N「ほぅ。じゃあちょっと言ってみてください。」
I「はい!π!π!π!π!π!π!π!」
N「待て待て待て!」
I「π!π!πr!」
N「オイ!!なんで半径掛けた今。」
I「およそπ。」
N「ないよそんな表現。ていうか円周率言えるってのは3、1415・・とかじゃないのか?」
I「でもかなり言えます!夏休みに4日間一睡もせずに言い続けました!」
N「そういう意味かよ!気力は認めるけどポイントアップにはならないなぁ。」
I「そうですか。残念です。貴重な15の夏が無駄に終わりました。」
N「自分で悔やんでね。それはここに持ち込まないでね。
  じゃあ続いて、君のその・・ミルミル中学校だっけ?
  そこでの3年間で君が学んだ、または得たもの。教えてもらおうかな。」
I「えーと、中学一年生の時なんですけども、
  ミルミル中の卒業アルバムの個人写真は全員がミルミルを飲んで写っているんですね。」
N「ちょっといいかな。」
I「いえ、話させてください。
  で、一年の時に部活の先輩からアルバムを見せてもらったんですけど、
  少しキレイな先輩が少しミルミルを口元から垂らしながら写っていたんですね。」
N「ちょっといいかな。」
I「いえ、話させてください。
  で、その写真を見たときに『こういう形もあるんだ』という
  なんとも言えないドキドキ感?新しい形?そういったものを学びました!」
N「ちょっといいかな。」
I「いえ、もうちょっと話させてください」
N「許さねーよ!!言いたいこといっぱいあるんだよ!
  お前の学校の風習もお前が学んだことも全部おかしいんだよ!
  どういうことだよ卒アルでミルミル飲むってのは!」
I「いやでも見たらわかりますから絶対!
  知らないからでしょ?カナコ先輩知らないからでしょ?」
N「なに興奮してんだよ!知らねーよお前の新たな性の目覚めなんか!」
I「僕、その部活の先輩からアルバム2万5千円で譲り受けてもらったんですから!」
N「馬鹿だろお前!もういいよ。君はそういうことしか学ばなかったのね。」
I「あと憎しみと慈しみの狭間にある虚無感も学びました。」
N「なんだ急に。それは時間もないし面倒くさそうなのでとばしますね。
  ん〜・・では最後に聞きたいんですが、この学校に入ってしたいこととか、
  どんな高校生活が送りたいか、というのを聞きたいな。」
I「はい!時は1600年・・」
N「はしょれ!関ヶ原なんか絶対関係ないだろ!スッと言いなさい。」
I「えーと、高校では中学でずっと続けてきた部活動を継続して、
  よりその能力を高めていきたいと考えています!」
N「お、やっとまともな事言ったね。部活は何をしていたんですか?」
I「ヤクルト部です。」
N「無いなぁウチには。やたらと推すねヤクルトだのミルミルだの。」
I「無いんですかぁ・・。じゃあ、作ります!」
N「・・・ヤクルト部ってのはどんな活動するの?」
I「ま、基本的にはヤクルト飲む時の女性の表情を楽しむものなんですけど」
N「またそれかよ!どうしていちいちそういう方向に転がるんだよ!」
I「知らないからでしょ?ナミ先輩知らないからでしょ?」
N「うるせーよだから!!部活でもなんでもないだろそんなもん!
  絶対作りませんからねこの学校には。」
I「そうですか。非常に遺憾です。」
N「筋合いねーよ。では、面接は終わります。何かPRはありますか。」
I「はい!あのお笑いの祭典が帰ってきます!LIVE STAND2008!」
N「お前のPRしろ!何の宣伝してんだよ!」
I「あ、自己PRですか?」
N「そうだよ。しかも終わったろLIVE STAND。」
I「はい。帰ってきますどころか今ちょうど行った所です。」
N「そうだよ。じゃなくて自己PRしてください。」
I「はい!貴校に入学できた暁には、新しい自分に出会えるような高校生活を送りたいです!
  また、今後の糧になるような経験に出会えればいいなと考えております!
  是非、よろしくお願い致します!!」
N「おおいいですね。最後はしっかりとした回答でしたね。
  ではこれで面接を終わります。お疲れ様でした。」
I「はぁ〜終わった終わった。なんだよいちいちこっちの意見にグチグチさぁ。
  あーケツ痛いなぁしかし。とっとと帰ろ。カビ臭くてたまんねぇや。失礼しました!!」
N「ホントに失礼だよ!!いいかげんにしろ。」

両「ありがとうございました!」