【成績】 OA率:10/10 平均:421.40KB 最高:525KB 最低:333KB ランク:A 【備考】10戦全勝、C大会3回出場、6連続オーバー400 | |||||
出場回 | 出場順 | KB | 勝敗 | 順位 | ネタの種類/タイトル |
111回 | 4番 | 413 | ○ | 1位 | コント/なんでも屋 |
120回 | 3番 | 333 | ○ | 2位 | コント/エレベーターガール |
121回 | 5番 | 361 | ○ | 2位 | 漫才/旅 |
125回(佐渡島) | 1番 | 353 | ○ | 3位 | 漫才/脚本 |
4回CA | 7番 | 846 | - | 6位 | コント/ファミレス |
133回 | 2番 | 413 | ○ | 1位 | コント/ミステリー研究部 |
140回 | 3番 | 413 | ○ | 1位 | コント/塾 |
162回(仙台) | 4番 | 525 | ○ | 1位 | 漫才/スポーツ |
180回(大阪・10組) | 10番 | 489 | ○ | 1位 | コント/解散 |
5回CB | 2番 | 602 | - | 10位 | ショートコント/めくれ笑いのショートコント |
218回 | 3番 | 453 | ○ | 2位 | コント/再会 |
234回 | 3番 | 461 | ○ | 1位 | 漫才/マナー |
8回BC | 14番 | 365 | 進出 | 2位 | コント/再会 |
8回CA | 7番 | 730 | - | 6位 | 漫才/牛丼 |
紹介 | |||||
ボケ :睦月 ツッコミ:如月 | |||||
エントリーNo.28は名鑑唯一の女性コンビ。 名鑑どころか、全出場者中でも彼女ら以外の女性のみのユニットで3勝を挙げた組はいない。 特筆すべきは出場者中最高と言ってもいい第5期通常回の活躍。 4戦4勝、そのすべてで1位&オーバー400、525KB、 期間平均KB、期間最高KB、期間最多1位でいわゆる「三冠王」に輝いた。 悲しいことにあまり目立ってはいない記録だが、達成者は彼女たちだけ。 1期間で、それも最長だった第5期でこれだけ活躍できたことに意義がある。 青バト中期から最後まで第一線で勝ち続けた彼女たちのネタから5本をどうぞ。 |
第111回 413KB(1位) |
コント/なんでも屋 |
女性コンビの道を拓いた第一歩。 |
如月「だから、ムリなものはムリです!」
睦月「ソコをなんとかお願いします!」
如月「アナタ、自分が何言ってるか分かってる?」
睦月「でも、アナタはなんでも屋なんですよね?」
如月「だからって出来るコトと出来ないコトがあるでしょうが!」
睦月「非常識かもしれません。だけど本当に困ってるんです!」
如月「どう考えてもおかしいでしょうが。『魔王退治にお供してください』って依頼なんて!!」
睦月「私だって、いろいろな人を当たってダメだったんで、最後の手段としてココに来てるんです!だから引き下がるワケには行かないんですよ!」
如月「・・・・・・。」
睦月「お願いします!」
如月「・・・あのさ、1つ聞いてもいい?」
睦月「なんですか?」
如月「どうして、アンタが魔王退治なんてするの?あ、いや、見た目どう見ても普通の人だから不思議に思って。」
睦月「・・・・・・弟の・・・かたきなんです。」
如月「弟・・・かたき・・・?」
睦月「私の弟は・・・魔王のせいで・・・。」
如月「な・・・何があったんですか?」
睦月「私の弟は、友達に『好きな歌は何?』って聞かれた時に、『魔王』って答えて・・・。」
如月「・・・ずいぶん個性的な弟さんですね。」
睦月「そのせいで、イジメが始まって・・・。だから私は魔王を許しません!」
如月「魔王もそんな理由で立ち向かって来る人間がいるとは思わなかっただろうね・・・。」
睦月「弟のためにも、どうかお供して下さい!」
如月「そんなとんでもない逆恨みに付き合う気はないよ。」
睦月「どうかお願いします!肩たたき券あげますから!」
如月「モノで釣るならもっと価値のあるモノで釣りなさいよ。私はアンタの保護者じゃないんだから・・・。」
睦月「じゃあ金貨あげますから!」
如月「肩たたき券からコインに移る推移が分からないよ。確かに価値はあるかもしれないけど。」
睦月「え?だって、100枚集めると1UPするんじゃないんですか?」
如月「・・・アンタは私が赤い帽子カブってヒゲ生えてるように見える?見えるんだったら眼科に行ったほうがいいと思うよ。」
睦月「お願いです!ついて来てください!」
如月「だから、何度言おうと魔王退治になんか行かないって。」
睦月「いや、眼科にです。」
如月「だから、私はアナタの保護者じゃない!」
睦月「だって、眼科って言えば、目玉をくり抜いて診察するんですよねぇ・・・。そんな怖いトコ1人でいけませんよ。」
如月「・・・多分、ソレだと魔王より眼科の方が強いよ。」
睦月「どうか、眼科に付いて来て下さい!」
如月「もはや当初と目的が違ってるよ・・・。アンタの弟といい、どんな教育受ければそんな不憫な人間になるのさ・・・。」
睦月「えっと・・・ソレは・・・。」
如月「・・・・・・もういい。アンタみたいなバカを1人で行かせたら、魔王の思う人間の価値が限りなくゼロになるよ・・・。
不本意だけど全人類のため。一緒に付いていってあげるから来なさい。」
睦月「ホントですか!」
如月「いい、アナタじゃなくて人類の未来のためにだから。ソコはしっかり覚えておいて。」
睦月「ありがとうございます!では、コレが武器になりますから。」
如月「・・・・・・私にこのデカいしゃもじでどうしろと?」
睦月「もちろんコレでブン殴って下さい。なにより、コレ持って突撃すれば、怪しまれないと思うんですよ。」
如月「とりあえず、アンタの世界観で物事を考えるのはヤメようか。」
睦月「いい作戦だと思ったんですけどね・・・。」
如月「大体、私は魔王が普通の食事をしてるとは思わないけど。」
睦月「ラ王かなんか食べてるんじゃないんですか?」
如月「ってかしゃもじって、アンタは魔王とどんな戦いをしたいのよ・・・。」
睦月「剣とかじゃなくて、あえてしゃもじという庶民的な物で魔王を倒す。
ソレって剣とかで倒すよりカッコいいじゃないですか。伝説に残る快挙になりますよ!」
如月「勝とうが負けようがその戦いの後には悲劇しか待ってないと思うよ。」
睦月「そうですか?」
如月「じゃあアンタはしゃもじで戦いなさいよ。私は出刃包丁かなんか持って行くから。」
睦月「それじゃあ通り魔みたいでカッコ悪いですよ。」
如月「いいの、殺傷能力を優先した方がいいんだから。ほら、今包丁取って来たら、すぐ出発するよ。」
如月「じゃあ、行くよ。」
睦月「はいっ!」
如月「・・・で、アンタはいつのまにそんなフリフリの服に着替えたのよ。」
睦月「こういう格好のキャラもRPGには欠かせないじゃないですか。」
如月「そうかもしれないけど、残念ながらしゃもじで台無しになってるよ。」
睦月「ホラ、聖徳太子がこんな板持ってませんでしたっけ?カワいくありません?」
如月「一体ダレをファッションリーダーにしてるのよ・・・。」
睦月「時代の最先端ですよ。」
如月「うん、確実に退化してるね。
でさ、さっき聞きそびれたんだけど、この大都会TOKYOにホントに魔王なんているの?」
睦月「はい、つい最近この近くに越してきたらしいんですけど。」
如月「な〜んか、うさんくさいな。」
睦月「あ、着きました。ココです!」
如月「ココって・・・。ウチを出てまだ30歩も歩いてないんだけども。」
睦月「なんたる偶然!!」
如月「ますますうさんくさい・・・。」
睦月「ほら!私の言ったとおりラ王のカップが散らばってるじゃないですか。」
如月「いや、ラ王よりカップヌードルのほうが多いみたいだけど?」
睦月「好みが変わったんでしょうね。」
如月「なんだかなぁ・・・。」
睦月「さぁ!突入しましょう!」
(扉を開ける)
如月「・・・・・・。」
睦月「・・・・・・。」
如月「・・・思いっきり玄関があるね。」
睦月「・・・ですね。」
如月「・・・で、ソレはユニットバスかな・・・。」
睦月「・・・みたいですね。」
如月「・・・・・・。」
睦月「・・・行きましょうか。」
如月「どうも、腑に落ちないんだけど。」
睦月「あ、ちょっと待ってください!」
如月「何?」
睦月「ちょっと準備しないといけないんで。」
如月「・・・準備?」
睦月「ゴホッ、あ〜あ〜あ〜、」
如月「なんでこのタイミングで発声練習してんのよ。」
睦月「あ〜あ〜、我輩は魔王だ!よし。」
如月「もしも〜し?アタマ大丈夫ですか〜?」
睦月「ガッハッハッハ!我輩が魔王だ〜!!」
如月「・・・は?」
睦月「お前が勇者か!?」
如月「いや、まったく展開についていけないんだけど。えっと、アンタが・・・魔王?」
睦月「そうですけど?」
如月「つまり、私を騙してたと。」
睦月「そうですけど?」
如月「待って待って待って!」
睦月「はいはいはい?」
如月「なんでそんなイミ不明なコトを?つまりは自分を倒して欲しいって依頼だったんでしょ?」
睦月「いや〜、魔王としてココに越してきたはいいんですけど、ダレも相手してくれなくて。だからなんでも屋さんに自分を倒してもらおうと依頼を。」
如月「・・・バカバカしい。私帰るよ、お代は要らないですから。」
睦月「待て!我輩から逃れられると思ってるのか!?」
如月「いや、だってアンタの武器ってしゃもじじゃん。」
睦月「・・・あっ。」
如月「じゃあ、さよなら。」
睦月「待て!最後にコレだけは言わせてくれ!」
如月「何よ。」
睦月「コレからも隣同士よろしくお願いします。」
如月「絶対ヤダ!」
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第4回C大会セミA 846KB(6位) |
コント/ファミレス |
当時最高の846KBでの敗退。彼女たちにとってセミファイナルなんてなかった。 |
如月「昼ごはんどこで食べよう・・・?あっ、こんな所にファミレス出来たんだ。ファミリーじゃないけど入ろうっと。
・・・うわぁスゴい人・・・。結構繁盛してるんだ。」
睦月「いらっしゃいませ。ようこそ『レストラン・マンツーマン』へ。お客様、何名様ですか?」
如月「1人です。」
睦月「では、席にご案内いたします。」
如月「いや、ちょっと待って!」
睦月「はい?」
如月「こんなに人が待ってるんだけど、私が先に行っていいの?」
睦月「あ〜、大丈夫ですよ。なんてったって、ウチ、1人用の席が1つのみしかないんですから。」
如月「え!?つまり客を1回1人ずつしか入れないってコト?」
睦月「そういうコトですね。」
如月「あ〜だから『マンツーマン』・・・ってバカ!」
睦月「お客様と1対1でのサービスを。がコンセプトです。」
如月「志は素晴らしいけど、残念な結果になってるよ。」
睦月「2名以上のお客様にはこうやってずっと待ってもらってるんですよ。」
如月「じゃあ、ココにいる他の客はずっと待ってるわけ?」
睦月「そうなりますね。」
如月「・・・まさか一度にこれだけのバカを見るなんて思ってもなかった。」
睦月「記念日にしちゃいましょう。『大量バカ遭遇記念日』って。」
如月「そんな安直かつバカっぽい記念日は遠慮しとく。」
睦月「でも、当店では何かしらの記念日の方にはサービスさせて頂いているのですが。」
如月「・・・前言撤回させて頂きます。」
睦月「分かりました。ではお席の方にご案内します。」
如月「うわぁ・・・ホントに1脚しかない・・・。」
睦月「では、お水の方お出しします。ちょっと待っててくださいね、今、裏の井戸に汲みに行ってきますから。」
如月「井戸?ココのレストラン、井戸があるんだ・・・。」
睦月「ありますよ。なんかこの前なが〜い髪の毛が浮かんでましたが。」
如月「あの有名な呪いのビデオの舞台とかじゃないよね・・・?」
睦月「・・・まさか〜・・・ハハハ〜」
如月「声が全然笑ってませんけど。」
睦月「では、汲んできますね。」
如月「いらない。呪われてようが呪われてまいが髪の毛が浮いてる水はいらない。」
睦月「かしこまりました・・・・。」
如月「で、コレがメニュー?」
睦月「はい、そうです。コチラお決まりになられましたら、この葉書に書いて投函して下さい。」
如月「そんなコトしたら、アッチで待ってる客たちとほぼ同じ待遇になっちゃうんですが。」
睦月「やっぱり同じマンツーマンでも手紙とメールは違うと思うんですよね・・・。」
如月「この状況下ならまだメールの方がマシ・・・ってソレもおかしいから。口頭でいいよ口頭で。」
睦月「分かりました。では口頭でどうぞ!」
如月「そのノリがよく分からないけども注文するよ・・・。え〜っと この『ビーフステーキセット』を1つ。」
睦月「え〜、コチラのビーフステーキ、焼き加減が3段階ありまして、」
如月「はいはい。」
睦月「ビーフ、ポーク、チキンとあります。」
如月「待って待って待って!」
睦月「はいはいはい?」
如月「アンタまで3回言わなくていいから。あのさ、私がもし「チキン」とかって言ったらどうするの?」
睦月「もちろん、鶏肉を持ってきますが?」
如月「・・・ビーフステーキ頼んで鶏肉出てきたら詐欺に値すると思うんですが。訴訟起こしたら勝てるよ?」
睦月「では、ビーフで?」
如月「言わなくても分かるでしょ!ってかちゃんと焼き加減を聞きなさいよ!」
睦月「あ〜、『レア』とかですか?」
如月「そうそうそれ。ミディアムでお願い。」
睦月「かしこまりました。ミレニアムですね?」
如月「・・・久しぶりに聞いたよ、その単語。ミディアムだから。」
睦月「で、ソースのほうも選べるんですが、」
如月「はい。」
睦月「和風、洋風、古風、台風、つむじ風とありますが。」
如月「・・・後者3つおかしくない?まぁ、古風は許せるとして、台風とつむじ風って何!?つむじ『かぜ』って『ふう』でもなくなってるし。」
睦月「つむじ風で?」
如月「いや、それはないと断言する。和風で。」
睦月「かしこまりました〜。おまたせしました〜。」
如月「異常なまでのスピードで出来上がったね。」
睦月「今のやり取りの間に作っておきましたから。」
如月「あ〜、じゃあ今までの会話は待ち時間つぶしのサービスみたいなモノ?」
睦月「・・・・・・そういうコトでいいです。」
如月「何その謎の間は。違うなら違うって言ってよ」
睦月「まぁ、このぐらいの回転率でいかないと、1人ずつしか入れてないんで儲けが出ないんですよ。」
如月「うん、初来店の客にそんなウラの部分言わない。ってかやっぱりこの制度見直したほうがいいよ。」
睦月「で、こちら、鉄板の方臭くなってますので、お気をつけ下さい。」
如月「食べ物を扱ってる場所とは思えないバッドスメルだね。」
睦月「ではごゆっくり〜。」
如月「なんなのよこの店・・・。あ、でも味はそれなりにいいんだ・・・。」
如月「食べ終わったしそろそろ行かないとなぁ・・・。レジは・・・と。」
睦月「レジはこちらです。え〜っとお会計は2500円です。2千円札と500円札でお支払い下さい。」
如月「2千円札はともかく、今の日本に500円札を常にサイフに入れてる人いる?」
睦月「では、普通に支払うことを許可します。」
如月「許可って・・・。はい、2500円。」
睦月「はい、ちょうどお預かりします。で、記念日ということで、」
如月「あ〜記念日のサービスなんてあったね、『大量バカ遭遇記念日』作らされたのにすっかり忘れてた。」
睦月「ではこちらの箱からクジをお引き下さい。」
如月「クジねぇ・・・。はい、引いたよ。」
睦月「・・・・・・おめでとうございます!1等です!」
如月「ホントに!?やった!」
睦月「1等は『レストラン・マンツーマン』2号店の店長の権利を・・・。」
如月「丁重にお断り申し上げます。」
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第180回 489KB(1位) |
コント/解散 |
黄金期のラストを飾ったコント。 |
睦月「急にそんなコト言われても困るよ!」
如月「・・・・・・ゴメン。」
睦月「ゴメンじゃなんにも分かんないよ。理由を言って!」
如月「・・・・・・・・・・・・。」
睦月「この前やっと念願の初CD出したばっかりじゃん。なんで急に解散したいなんて言うの!?もしかしてアレ?音楽性の違いとか?」
如月「・・・そんなカッコいい理由じゃない。」
睦月「じゃあなんでよ?納得するように言って!」
如月「・・・なら正直に言うけどさ。
メンバー2人しかいないバンドで、両方パートがドラムって不可思議なバンド、もう続けていく自信がない。」
睦月「なによ、いまさらそんなコト?第一、如月だって『今まであんまり見ないスタイルだから面白そう』って乗り気だったじゃん!」
如月「いや、ホントにダブルドラムだったら面白いよ。だけど、」
睦月「だけど何よ。」
如月「・・・アンタ、ドラム出来てないじゃない。」
睦月「た・・・出来てるよ!叩けてるじゃない!」
如月「確かに叩いてはいるよ。曲の冒頭からず〜っと座ってて、曲の終盤で思い出したかのように2、3発シンバル叩いてるしね。」
睦月「な、何よ、ソレで十分じゃない。」
如月「アンタより、シンバル持ったサルのおもちゃの方が叩いてるよ?」
睦月「うっ・・・。」
如月「ってワケで今日限りで解散。いい?」
睦月「ちょ、ちょっと待って。つまりはさ、私がドラムのパートなのはおかしい、こういうコトでしょ。」
如月「まぁ・・・、噛み砕いて言えば。」
睦月「じゃあ、私がドラムじゃない新しいパートにつけば別に解散しなくてもいいんじゃない?ね?」
如月「・・・新しいパート?」
睦月「例えば、ギターとか?まぁ、普通のバンドになっちゃうけど。」
如月「弾けるの?」
睦月「弾けるわけがないじゃん。」
如月「・・・弾けもしないでどうすんのよ。」
睦月「ほら、ハードロックバンドでさ、よくギターをブン投げたり壊したりするじゃん。ソレぐらいなら私にもさ。」
如月「ソレは弾ける人がやるからカッコいいの。弾けないで壊したらソレはただギターに挫折して八つ当たりしてる人だから。」
睦月「そっかぁ・・・。でもギターがダメとなると・・・。何の楽器がいいんだろ。」
如月「てかさ、何か弾ける楽器あるの?アンタ。」
睦月「んーっと・・・。多分無いなぁ。」
如月「1個も?」
睦月「だって、中学校時代、リコーダーのテストの時に、吹けなかったから口笛で乗り切ったぐらいだもん。」
如月「ソレはアンタがスゴいってよりその音楽教師の寛大さがスゴいね。」
睦月「楽器がダメとなると・・・ダンサーとか?」
如月「いや、いらないから。」
睦月「じゃあ前説の係?」
如月「別にソレもいらないし。」
睦月「会場の警備の係?」
如月「もうバンドのメンバーじゃないしね。他の職業じゃん。」
睦月「じゃあマイクスタンドの係。」
如月「もはや人であることすら妥協しちゃった?」
睦月「じゃあ作詞!」
如月「出来るの?」
睦月「実は〜、じゃーん!」
如月「・・・・・・何コレ?」
睦月「歌詞のいいアイディアが浮かんだトキに書き留めてきたメモだよ。私の大事なものの一つ。」
如月「・・・大事なモノって言ってる割りには、チラシのうらなんだけど。」
睦月「いいじゃん、リサイクルリサイクル。」
如月「なんだかなぁ・・・。んでこの箇条書きになってるが何?」
睦月「曲のタイトルだよ。」
如月「タイトルねぇ・・・。この『セブン バイ セブン』ってのは?」
睦月「ソレはね、7の倍数を順番に歌っていくの。♪7〜14〜21〜28〜 って。」
如月「・・・洗脳でもする気?」
睦月「違うよぉ。ゆとり教育で学力低下って言われてるから、少しでも勉強の助けになればいいと思って。」
如月「アンタは7の倍数を延々と言って実生活で役立ったコトある?」
睦月「・・・私はないけど・・・。」
如月「ダメ、却下。次は・・・、コレは?『私はココにいるよ』」
睦月「あぁ、ソレはね。如月ん家の住所を郵便番号から。」
如月「却下!」
睦月「え〜っ!」
如月「え〜じゃない。考えたら分かるでしょうが。」
睦月「ところどころ英語になってるから大丈夫だって。『宮城』を『宮キャッスル』にしたり。」
如月「どんなにあがこうとなんのイミもない抵抗だから、ソレ。
んで最後のコレは?『トースト1枚』。」
睦月「あぁ、ソレは昨日の朝食べたヤツ。忘れないようにメモったんだった。」
如月「老化現象始まっちゃってるみたいだけど、大丈夫?」
睦月「こんなカンジなんだけど、どう?どう?感想は?」
如月「・・・私に言葉で暴力受けたい?受けたいなら言うけど。」
睦月「・・・やっぱりいいや。」
如月「ってワケで今日で解散。いい?」
睦月「・・・如月は、そんなに私のコトキライ?」
如月「いや、キライってワケじゃないんだけど、ただ・・・。」
睦月「如月のバカ!もう死んでやる!」
如月「待って待って待って!」
睦月「はいはいはい?」
如月「・・・・・・悪いけど、アンタは死ねないよ。」
睦月「な、何言ってんの?冗談よ冗談。ホントに死のうなんて思ってな、」
如月「コレ読んで。」
睦月「・・・今日の朝刊?なんで今こんなの読まなきゃ、」
如月「いいからココ読んで!」
睦月「分かったよ。もぅ恐いなぁ・・・。
ん〜っとなになに、『今注目のバンドKOYOMIのドラマー、睦月事故死』・・・へ?」
如月「・・・・・・アンタは・・・昨日死んだの。」
睦月「へ?何言ってるの?如月ったら。」
如月「だから、死んじゃったのよ。アンタは。」
睦月「ドッキリ?」
如月「だったらドレだけ良かったか・・・。」
睦月「ってコトはポックリ?」
如月「まぁそうだけど・・・。とにかく、続き読んでみなさい。」
睦月「『昨日午後7時ごろ、人気バンドKOYOMIのドラマー睦月さんが、メンバーの如月さんと帰宅途中にトラックに轢かれそうになってたネコを助けようと道路に飛び出したところ、
雷に打たれて意識不明の重体。病院に運ばれたがそのまま帰らぬ人となった。』
・・・なんかすっごい特異な死に方したんだね、私。ネコ全然関係ないじゃん・・・。」
如月「ソレはもう、壮絶なる光景だったよ。雷ってあんなにピンポイントに当たるもんなんだね。」
睦月「・・・でも、やっぱり信じられない!新聞なんていくらでも偽造できるじゃんか!」
如月「・・・・・・ホントは、自分でもうすうす気づいてたんじゃない?」
睦月「・・・確かに、今日家出るときに玄関の扉すり抜けたり、道歩いてる人が私をすり抜けて行ったり、何重にも縛られたロープからすり抜けたりしたけど・・・。」
如月「さりげなくかつ大胆にマジックが紛れ込んでるよ。」
睦月「そっか、私やっぱり死んでたんだ。自分が死んだのに気づかないなんて、最後までバカだな私。ははははは・・・。」
如月「睦月・・・。」
睦月「ははははは・・・、あっけないもんだね・・・、バンドもこれからだっていうのにさ・・・。」
如月「バンドに対する未練があって今こうして出てきちゃったんだろうね。なんだかんだいってドラム叩いてるアンタ、楽しそうだったし。
・・・もちろん、私もだけど。」
睦月「・・・ありがとう、如月。」
如月「早く・・・成仏できるといいね。」
睦月「うん。」
如月「今すぐってワケにはいかないけど、私もいつかソッチに行くから。そしたら天国でまた二人で、」
睦月「うん。」
如月「ソレまでちゃんとドラムの勉強するのよ?サルのおもちゃ状態だったら承知しないからね。」
睦月「うん、分かった。絶対如月より上手くなって待ってるからね。」
如月「よし、その意気よ。じゃあ、元気でね。・・・元気で、っていったらちょっとおかしいかな?」
睦月「うん、じゃ。・・・・・・あっ!」
如月「どうしたの?」
睦月「そうだ!私、如月が演奏してるトキに怪奇現象を起こして話題を呼ぶ係になる!」
如月「早く成仏しなさい!」
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第234回 461KB(1位) |
漫才/マナー |
10連勝おめでとう。 |
2人「はいどうも〜。」
睦月「めくれ笑いのカレンダー、」
如月「KOYOMIです。よろしくお願いします。」
睦月「マナーがなってない!」
如月「挨拶も早々に何事よ。」
睦月「いやね、この前イラっとくるコトがあってさ。」
如月「どんなコト?」
睦月「電車乗ってたんだ、そしたらずっとケータイで話してる人がいてさ。しかも優先席で。」
如月「あ〜。たまに見かけるよね。確かにソレはマナーがなってない。」
睦月「しかも、ケータイ本体に『燃えるごみ』なんてシール貼ってたんだよ!人前でゴミに向かって会話してんだよ!ゴミで!」
如月「なんで力説してるのかはわかんないけどさ、別にその人はケータイをゴミとして扱ってないと思うよ。」
睦月「だってさ、ゴミの分別も出来てないんだよ!」
如月「会話してる時点で捨てようとは思ってないでしょ。ましてや燃えるゴミで。
まぁ、その人は自分のセンスを捨てたほうがいいと思うけど。」
睦月「んで、やっとその人の電話が終わったかと思えば、今度は隣の人がシャカシャカうるさいし。」
如月「ソレもよくあるよね。ヘッドフォンとかの音漏れ。」
睦月「違う違う、音漏れじゃなくてずっとケータイに向かってシャカシャカ言ってるの。」
如月「・・・何を持って何を伝えたいんだろうねその人。」
睦月「ソレを偶然乗り合わせたブラジル人が聞いて、マラカスの音と勘違いしてサンバ踊り出すし。」
如月「ブラジル人の血が騒いだんだろうけど、声とマラカスを聞き間違えてる時点でブラジルの恥さらしだね。」
睦月「三日三晩だよ、三日三晩。ずっと踊ってるの。」
如月「アンタは3日間ずっと電車に乗ってたのかっていう疑問は心にしまっておくことにする。」
睦月「ホント、みんなマナーがなってない。」
如月「ま、実は私もこの前イラっとするコトあったんだ。」
睦月「どんなコト?」
如月「この前、買い物でちょっと遠出したトキの話なんだけど、」
睦月「何デジャネイロに?」
如月「アンタの質問に対してより、その質問に『リオ』としか答えられない自分に怒りを覚えるよ。
電車で買い物に行ったんだけど。」
睦月「へぇ、遂に開通したんだ。地球貫通鉄道。」
如月「そういう発想、私は嫌いじゃないよ。」
睦月「やった!」
如月「でも、早く大人になってね。小学生じゃないんだから。」
睦月「は〜い・・・。」
如月「で、私がイラっとしたトキの話していいかな?」
睦月「どうぞ〜。」
如月「隣の隣の街ぐらいに行ったトキの話なんだけど。
行ったはいいんだけど道がわかんなくなっちゃってさ。
歩いてる人に道を聞こうと思ったんだけど、無視されちゃって。」
睦月「そりゃ、ブラジル人に聞いたって言語が違うから無視されるって。」
如月「・・・さっきからさぁ、なんでそんなブラジルに取り付かれてるのよ。三日三晩サンバに洗脳されたの?」
睦月「でも無視するなんてヒドいね。言語さえ通じれば道案内ぐらい簡単なのに。」
如月「へぇ、言うじゃない。」
睦月「なんたって私、親切仮面じゃない。」
如月「・・・・・・さらりと言ったけど、お客さん多分ぽか〜んとしてるから。私でさえ呆気に取られたぐらいだし。」
睦月「ホントに親切仮面なんだよ。たとえば、コンタクト落として捜してる人がいたら、コレで新しいコンタクトを買いなさいってお金渡すし。」
如月「結果としては確かにコンタクトが手に入るけれども。助けてもらった人はやるせないと思うよ。」
睦月「おばあちゃんが道渡れなくて困ってたら、歩道橋作ってあげるし。」
如月「スケールの大きい解決策ね。国土交通省動かしちゃうんだ。」
睦月「右の頬をぶたれたならば、左の頬を差し出すし。」
如月「もはやシチュエーションがおかしいよね。アンタはキリストか?ってなるから。」
睦月「とにかく、そんな親切仮面にかかれば道案内なんて。」
如月「不安しかないんだけど、大丈夫?」
睦月「まかせてよ!」
如月「すいません、ココから一番近い駅ってどうやっていったらいいんですか?」
睦月「駅ですね。まず、2つ目の信号を右に。」
如月「信号を右。」
睦月「右手にコンビニが見えてくるのでソコを左ですね。」
如月「コンビニを左ですね。」
睦月「しばらく行くと、おっきい木があります。」
如月「ソコも曲がるんですか?」
睦月「ソコの葉っぱを取ってください。」
如月「・・・はい?」
睦月「取る枚数はですね、」
如月「葉っぱを取るって言う発言に戸惑いの色を隠せない人が目の前にいるのにスルーですか。」
睦月「大体5枚から10万枚ぐらい必要ですかね。」
如月「取る側の裁量にまかせすぎじゃないですか?」
睦月「そして、宿屋、道具屋の前を通って、防具屋を右。」
如月「宿屋と道具屋は百歩譲っていいとして、防具屋って。どんな危険な街なんですか。時は200X年ですか。」
睦月「できれば、ココで一通り装備を整えておいたほうがいいと思います。」
如月「・・・あれ?私って駅に向かおうとしてたんじゃなかったっけ。モンスターかなんか倒したかったんだっけ。」
睦月「あと、宿屋にも泊まって行ったほうがいいですしね。万が一死んじゃってもココからやり直せますし。」
如月「・・・私の方が間違ってるのかな?人生って死んだら終わりだった気がするんだけど・・・。」
睦月「しばらく行くと三叉路があります。ソコを右に進んでください。」
如月「あ、やっと道案内する気になって頂けましたか。」
睦月「このトキ、絶対左には行かないでください。命が惜しければ。」
如月「道を間違えただけで命の危機が訪れるんですね。今まで平々凡々な生活してたはずの私が。」
睦月「間違って左にいくと、迷いの森に入ってしまうので。」
如月「ソレはアレですか?日本で最も『人だったモノ』が沢山存在する樹海ですか?」
睦月「進んでも進んでも同じところをずっと進むことになります。
まぁ、1画面分戻ればすぐ三叉路に戻れるんですけどね。」
如月「『1画面』とか、さも当たり前のように仰ってますけど、私ソコまで思考に柔軟性ないですから。
とりあえず理解出来たのは、そんな危険な森にたやすく入るコトが出来るこの街の異常具合だけです。」
睦月「そしたら砦が見えてきます。」
如月「『砦に入れ』っていいそうだなぁ、って予感が外れるコトを切に願ってます。」
睦月「砦に入ったら気をつけてくださいね。モンスターが襲ってきますから。」
如月「まさか砦に入るどころか、モンスターと戦うって予感まで的中しちゃうとは思ってもいませんでしたよ。」
睦月「万が一攻撃を受けてしまった場合、さっきの葉っぱで回復出来ますので。」
如月「本当なら、『あぁ、だからさっき葉っぱを取ったんですね』って言って欲しいんでしょうが、残念ながらその期待には応えられそうにないです。」
睦月「そうですね、1枚でドライアイが治るぐらいの効力があります。」
如月「ごめんなさい。私は今までドライアイ基準でケガの度合いを考えたコトがないんでちょっと分からないんですが。」
睦月「屋上にいるブラックドラゴンを倒すと聖なる剣が手に入りますので。」
如月「へぇ、これから私ドラゴンと戦うのね。このハイヒールを履いたままで戦うのね。そっかぁ〜。」
睦月「砦を出て左に行くと、関所が見えてきます。」
如月「いつになったら駅に着くのやら。剣持ったまま。」
睦月「関所の門番は、聖なる剣を見るやいなや、目の色を変えて迫ってきます。」
如月「門番に何があったか知りませんけど、女性が必死にとってきた剣を奪おうとするっていうコトから察するに、多分間違った人生だったんでしょうね。」
睦月「スキを見て関所の門をくぐってください。門番の腕を切り落とすなりなんなりして。」
如月「そっか。ドラゴンだけじゃなくて人まで殺さないとダメなんだ。駅行くだけで犯罪犯さないといけないんだ。」
睦月「・・・・・・。」
如月「・・・何ですか、急に黙って。コッチが頼んだとは言え、自分で引き受けんですから仕事を全うして下さいよ。」
睦月「駅ですね。まず、2つ目の信号を右に。
そしたらしばらくいくと右手にコンビニが見えてくるので・・・。」
如月「また最初からですか。なんか疲れて来たんですけど。」
睦月「しばらく行くと、おっきい木があります。ソコの葉っぱを取ってください。取る枚数は・・・」
如月「この疲労感って、その葉っぱ何枚分で治るんでしょうかね。」
睦月「どうだった?私の道案内。」
如月「全然道案内できてないじゃない。どうすんのよ。」
睦月「大丈夫、その場合は近くにいる村人Bにでも聞けばいいから。」
如月「いいかげんにしなさい。」
睦月「以上、アナタを笑わす、」
如月「1年間。」
睦月「KOYOMIでした〜。」
如月「ありがとうございました。」
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第162回 525KB(1位) |
漫才/スポーツ |
これぞ女性漫才師の真髄。歴代6位のハイスコア! |
2人「はいどうも〜。」
睦月「めくれ萌えるカレンダー、」
如月「KOYOMIで・・・って待って待って待って!」
睦月「はいはいはい?」
如月「冒頭からとんでもない変化球を投げつけられたんだけど。」
睦月「なんのコト?」
如月「いや、挨拶よ挨拶。『めくれ笑いのカレンダー』でしょ、なに勝手にイロモノ宣言してんのよ。」
睦月「だってさぁ、今いわゆる『萌え』ってのが流行ってるじゃん。」
如月「まぁ、流行ってるっちゃあ流行ってるね。で、ソレがどうしたのよ。」
睦月「だからさ、『萌え』を取り込んだら人気出るかなぁって思って。」
如月「あのさぁ、そんな小細工使わないで実力で売れていこうよ。」
睦月「・・・そう言われたらコッチも反論できないけどさぁ。でも、いい作戦じゃない?」
如月「まぁ、確かにいい作戦かもね。『萌え』を取り入れるのって。」
睦月「でしょ?だからさ、人気が落ちてきてるモノに『萌え』を取り込んだら、人気を誤爆させたりできるんじゃないかなぁ。」
如月「何を誤って爆発させちゃったかは知らないけどさ。アンタが思う人気が落ちてきてるモノって何よ?」
睦月「例えば・・・、日本の野球とか。」
如月「野球ね・・・。確かに人気ある選手はメジャーリーグに行っちゃったりしてるから、人気が落ちてきてると言えば落ちてきてるけど。」
睦月「日本野球がアメリカのメジャーに負けないタメにもさ、日本の文化である『萌え』を使って対抗するんだよ!」
如月「日本の文化イコール『萌え』っていうのは一抹の寂しさを感じるけども。てかどうやって野球に『萌え』を取り入れるのさ。」
睦月「まずはユニフォームからテコ入れしていこうと思うんだ。」
如月「コスプレとかさせるの?メイド服とか巫女服とか動きづらそうだけど。」
睦月「だから、コスプレはコスプレでも動きやすいように運動服、つまりブルマにすればいいんじゃないかな。」
如月「ブルマかぁ・・・。う〜ん、大丈夫?色んなイミでキツくない?」
睦月「大丈夫だって。んで、相手チームはもう1つの運動服の代表格、スクール水着にするの。」
如月「うん、数ある選択肢の中から陸用じゃない水着を選んだ理由が分かんない。」
睦月「陸に上がったマーメイド、ってコトだよ。」
如月「うん、上手いコト言ったつもりだろうけど残念ながらイミ分かんないから。」
睦月「まぁ、ユニフォームはこんなカンジかな?」
如月「ってか、ブルマにしろ水着にしろ、太ももとかむき出しなんだけど。スライディングとかどうすんの?」
睦月「みんな、スライディングなんかより太もものほうが興味あるって。」
如月「アンタさ、さっきから選手は女って仮定してるみたいだけど、プロ野球選手は筋骨隆々の成人男性だよ?」
睦月「大丈夫大丈夫、世の中には筋肉フェチって言う人たちもいるんだからさ。」
如月「萌えの基準は知らないけども、少なくともスク水とかブルマとか着てるおっさんに萌え萌え言ってる人は関わっちゃいけないタイプの人だと思うけど。」
睦月「とにかく、ユニフォームはコレでOKっと。」
如月「序盤にしてすでに取り返しのつかないコトになってる気がするのは私だけじゃないはず。」
睦月「えっと、バットは萌えの定番、魔女っ娘ステッキでしょ、」
如月「魔法ってかパワーの世界だけどね、バッティングって。」
睦月「ボールはかわいさをアピールするタメにぬいぐるみでしょ、」
如月「限りなく残虐的だね。ぬいぐるみを棒で叩きのめすってコトは。」
睦月「んで、ベースは四角くて手ごろな大きさのプレステ3。」
如月「ソニーも驚愕の贅沢な使用法だね。」
睦月「だって、ちょうどいい四角いモノがなかったんだもん。」
如月「一体、一試合で何十万の損害が出るのさ。コレじゃあ人気回復どころか赤字街道まっしぐらじゃん。」
睦月「そっかぁ。やっぱ野球と萌えは相性悪いのかなぁ・・・。」
如月「野球と萌えの相性ってか、アンタの思考能力の浅はかさが悪い。」
睦月「じゃ、じゃあさ、格闘技。ボクシングとかはどうだろ?」
如月「ソレこそ相反するんじゃない?」
睦月「でもさ、恋愛シミュレーションゲームのキャラみたいな女の子同士が戦う格闘ゲームとかもあるみたいだよ。」
如月「へぇ、そうなんだ。それなら意外にいけるかもしれないね。」
睦月「だから、この睦月に掛かればちょちょいのちょいで!」
如月「・・・ちょちょいのちょい、なんていってる人に萌えが語れるとは到底思えないんだけど。」
睦月「ソ、ソコは別にいいじゃん。とにかく、まずはやっぱり格好からだよね。」
如月「どうせまたブルマだとかスク水だとか言うんでしょ?」
睦月「違う違う、今度はケモノ萌えで行こうと思うんだ。」
如月「・・・獣?獣に萌えるの?そんなのホントにあるの?」
睦月「ソレがあるみたいなんだって。ほら、ネコミミとかウサミミとかさ。」
如月「あぁ、そういうコト。」
睦月「だから、選手はヘッドギアの代わりにネコミミを付けるでしょ、」
如月「安全性重視で行こうよ。何でキケンを冒してまでダメな方に進んでるのよ。」
睦月「グローブの代わりに両手両足にネコの足のグローブはめるでしょ、」
如月「ネコグローブに何の価値を見出したのか知らないけど、ヤメた方がいいと思うよ。」
睦月「いやいや、価値ならあるって。鋭いツメが付いてるから、殺傷能力アップ!」
如月「もはやボクシングの枠を超えてると思うのは私だけ?」
睦月「相手の心臓目掛けて、」
如月「萌えはドコに行ったのよ萌えは。ただの残虐犯じゃん。」
睦月「一突きだにゃ。」
如月「口調で行為をカバーできたと思ってるならソレは大間違いだからね。」
睦月「そいで、マウスピースの代わりにするっどいキバはめるでしょ、」
如月「アンタはボクシングに萌え以外に何を求めてるのさ。」
睦月「え?今まで以上の白熱さ。」
如月「そんなんにしちゃったら禁忌のスポーツとして歴史の闇に葬られるよ?」
睦月「そっかぁ、せっかく萌えを取り込んでも消失したらイミないもんね。じゃあキバはなしか。」
如月「私はそうしたほうが得策だと思うよ。」
睦月「じゃあ代わりにお魚かなんか銜える?」
如月「多分、裸足の成人女性が追いかけてくるからヤメた方がいいと思うよ。」
睦月「そっか、みんなどころかお日様にまでも笑われるもんね。」
如月「知ってる?マウスピースって歯を守るタメに着けるんだよ?生魚銜えてもしょうがないじゃん。」
睦月「じゃあ、キシリトールかなんかにする?」
如月「相手は虫歯菌じゃないから。人間のパンチから歯が折れるのを防ぐの。」
睦月「まぁ、マウスピースの代わりは後で考えるとして・・・、あとボクシングに必要なのは・・・。」
如月「レフェリーとか、ゴングとかじゃない?」
睦月「ゴングかぁ。ゴングって『カーン!』って音鳴るヤツだよね。」
如月「そう、試合開始とか終了とかのトキに鳴らすヤツ。」
睦月「アレは、う〜ん・・・・・。ホンモノのネコに鳴かせればいいか。」
如月「ずいぶんと荒業に出たね。」
睦月「ネコを木槌で叩いて『ニ゛ャ゛ー』って鳴いたら試合開始。」
如月「残虐なることはなはだしいよ。なんか今日アンタと話してアンタの陰の部分が見えた気がする。」
睦月「陰の部分って?」
如月「わざわざ聞かなきゃ分かんない?今までの自分の言動をノートに書いて分析でもしたら?
・・・とにかく、こんな残虐的な改革したトコロで人気回復も萌えもへったくれもないよ。」
睦月「そう・・・じゃああの最終作戦を出すしかないか。」
如月「最終作戦って何よ?」
睦月「始球式とかラウンドガールに私を起用すればみんなイチコロ!」
如月「・・・もう、呆れて物も言えないよ。」
睦月「アナタの心臓、一突きだにゃん!」
如月「・・・相方が一刻も早く正気を取り戻しますように。」
睦月「以上、アナタを笑わす、」
如月「1年間。」
睦月「KOYOMIでした〜。」
如月「ありがとうございました。」
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