言霊連盟 セミファイナルAブロック4位 |
コント/恋愛相談 |
槍沢:チャンピオンはもちろんですけれど、それと同時にオーバー1000も目指します。 栃城:10点制になってからオーバー500獲ったことがないから最後のチャンスにビシッとね。 槍沢:泣いても笑ってもこれが最後になるんで、笑って終われるように有終の美飾ってきます! 栃城:言霊連盟四年間の真骨頂かつ集大成を出し切ってきます。 |
青バト初のオーバー500を出したコンビは最後の舞台でどんな記録を残すか。3大会ぶり4回目のファイナル!言霊連盟! |
栃城:悪いな、放課後なのにわざわざ残ってもらって。
槍沢:いいって、いいって。俺に相談があるんだろ。……でも、できるだけ早く済ませてくれよな。
栃城:うん、分かってる。でも、なんでそんなに急いでるんだよ。用事でもあるのか?
槍沢:そういうわけでもないんだが……。
栃城:別に部活にも入ってないし……。あ、ひょっとしてバイトでも始めたか!
槍沢:そう……でもないんだけど。てか、俺のことはどうでもいいだろ。相談ってなんなんだよ。
栃城:ああ。お前に相談したいことって言うのは、他でもない、恋愛相談なんだ。
槍沢:へえ。普段女子に興味なさそうなお前がねえ。で、誰なんだよ?
栃城:ああ、俺は木下のことが好きなんだ。
槍沢:!
栃城:でさ、ほらお前と木下は中学から一緒だし仲もいいから、趣味とかどんなタイプが好きかとか知ってたら教えてほしいし、
もしよければ、それとなく二人を近づけるようアシストしてほしいんだよね。頼む!
槍沢:…………。へ、へえ。お前、C組の木下瑞穂が好きだったんだ。
ビックリしたけれど、まあ、確かに木下瑞穂ってかなりかわいいし……
栃城:違うって。そっちじゃなくてうちのクラスの木下だって。大体俺、お前と木下瑞穂が仲良くしてるの見たことねえよ。
槍沢:うちのクラスの木下っていうと……大吾!! え!? 男じゃん!!
栃城:そうだよ。だから好きになったんだよ。
槍沢:え、なに? お前ってそういう趣味なの!?
栃城:そうだよ。
槍沢:なにあっさりカミングアウトしてんの! 気持ち悪!
栃城:今まで偏見が怖くてずっと隠してたけど、槍沢にだったら全部打ち明けられるって思ってさ。
槍沢:信頼してくれてるのはありがたいけどさ、受け止めきれない! てか、そもそもなんで木下のことが好きなんだよ!?
栃城:あれは、一学期の最初の体育の授業だったかな。着替えているときにあいつの厚い胸板が目に飛び込んできてな。
それを見た瞬間、こう、猛烈に胸が締め付けられるような切なさを……
槍沢:言わなくていいよ! なんでお前の仮面の告白聴かなきゃいけないんだよ。
栃城:本当、相談しようかどうかずっと迷ってたんだよ。もしかしたらたった一人の友達を失うかもしれないし。
でも、槍沢だったらきっと分かってくれる。最初は動揺しても、最後には応援してくれるって思ったからさ。
槍沢:だからその信頼感はどこから出てくるんだよ。
栃城:そりゃ、やっぱり俺にとってただ一人の友達で、腹割って話せるからさ。
槍沢:たしかにお前とは親友だけどさ、結構温度差あるよ。そんな性癖打ち明けられても困るし。
栃城:それぐらい信頼している、俺にとって大切な人だってことだよ。
槍沢:大切だといってもらってなんだけど、俺、お前に言えない秘密とかあるからね。そこまで心開けないからね。
栃城:実を言うとさ、最初はお前のことが好きだったんだよね。
でも、好きだ好きだって毎日想い続けているうちに、いつしか恋愛感情を超越するぐらい愛おしい人になっちゃってね。
それぐらい、俺にとって大好きな大切な掛け替えのない人なんだよ。お前は。
槍沢:やめてくれ気持ち悪い!! なんでそんな目で見てるんだよ!
栃城:別にいつからってわけでもないんだけどね、友達のいない俺に高校入って始めて話しかけてくれたのが槍沢で色々話してるうちに……
槍沢:言わなくていいって! 知りたくない!!
栃城:にしても、いくら俺の趣味知らないとはいえ、木下瑞穂って……。勘違いに程があるわ。
槍沢:しょうがないだろ。てか、男から恋愛相談があるって言われて、相手が男だと思う方がどうかしてるわ。
栃城:そうじゃなくてさ、C組の木下瑞穂だろ? 仮に俺が女が好きだとしても、無いわってこと。
槍沢:え、そうか?
栃城:そうだよ。ま、たしかに顔はかわいいけどさ、性格悪そうじゃん。優等生すぎてお高くとまってるっていうか……。
槍沢:そんなことないって、性格いいよ。
栃城:なんで言い切れるんだよ。お前、木下瑞穂と話したことないだろ?
槍沢:そうだけどさ、性格いいのは本当だって。
部活とか委員会では周りの人のフォローをしっかりとするし、他の人が嫌がってやらないことも積極的に向かっていく。
週末入ってるファミレスのバイトでは休むどころか遅刻すら一回もせず、丁寧な接客で客はもちろんバイト仲間からの評判もいい。
それでいて学業も怠らなくて、家に帰ってきてからはずっと勉強して、次の日に備えて十時には眠る真面目な人なんだよ木下さんは。
栃城:……なんでそんなに詳しいんだよ?
槍沢:見てるからだよ。いつも学校での様子や家での生活をずっと見てるから。
今日だってお前が呼び止めなければ、今頃彼女の帰宅を背後からそっと見守ってたよ。
栃城:え、なに? お前ストーカーなの!?
槍沢:ストーカーじゃねえよ。
栃城:後つけてるって完全にストーカーだろ!
槍沢:だから違うって、ストーカーじゃなくて愛情表現だよ。
栃城:なんだその理屈!? 気持ち悪!
槍沢:ホモには言われたくねえよ! ……まあ、誤解されてもしょうがないとは思うけれどね。
だから誰にも言う気はなかったが、瑞穂のことを馬鹿にされてついついカッとなって喋ってしまった。
栃城:誤解もなにも完全にストーカーじゃん。
槍沢:ああそうだよ! 俺はストーカーだよ! 彼女を守るため日夜努力する正義のストーカーさ。これのなにが問題なんだよ!
栃城:開き直るなよ! 問題ありまくりだよ、なんだよ正義のストーカーって。要するに相手に迷惑かけてるわけだろ。
槍沢:かけてないって。そりゃ、確かに最近誰かにつきまとわれているんじゃって怯えられてるけどさ。
栃城:木下怯えてんじゃん! 完全に迷惑かけてるって。
槍沢:最後まで聴けって! 確かに怯えているけれど、それは俺の愛情表現が独特で分かりづらいだけで、
俺の気持ちを分かってくれれば、彼女だってきっと喜んでくれるはず……
栃城:なにその都合のいい考え。そんなの受け入れてくれると思ってるのか?
槍沢:そんなこと言うんだったら、お前だって木下に告白して受け入れられると思ってるのか?
栃城:……そりゃ、今すぐに告白したってOKもらえるとは考えてないよ。だからそこはなんていうか、目覚めさせれば……
槍沢:なにが目覚めさせればだ! お前が目を覚ませよ。
まあ、とにかく想いが伝わればホモでも受け入れてくれると思ってるんだろ。じゃあ俺だって一緒だよ。
栃城:全然違うだろ!
槍沢:一緒だよ。ホモもストーカーも風変わりな恋愛感情って意味では一緒だろ。
栃城:だから全く違うだろ。なにが風変わりだ、いいように言いやがって。少なくともホモは犯罪じゃない!
槍沢:俺だってたまたま愛情表現が法に触れているだけで犯罪は犯してない!
栃城:法に触れてる時点で犯罪なんだよ馬鹿!
槍沢:……しょうがないだろ。少しでも彼女の近くにいたい、一秒でも長く彼女を見ていたい。だから木下の後をつける。
それにも限界があるから、盗聴器を仕込んだりもする。彼女と触れ合いたいからと下着を盗んだこともあった……。
でも、それは全部木下を愛するが故の俺なりの愛情表現で……
栃城:お前、最低だな。なんだよ、盗聴や下着泥棒って……。本当に犯罪じゃないかよ。
槍沢:ああ、そうだよ。でも、木下だってきっと……
栃城:もういい、聴きたくねえよ! お前がクズだってことはよく分かったよ。
槍沢:どうとでも言え。
栃城:まったく……。こんな奴が誰よりも愛おしくて大切な人だったなんて俺が馬鹿みたいじゃないか……。
……もう、お前なんかただの恋愛対象に格下げだ! ……そういうわけで、好きだ。付き合ってくれ!
槍沢:絶対嫌だよ!
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(出番を終え、楽屋で)
槍沢:ネタやりながら今までの事が走馬灯のように流れていきましたよ。
栃城:俺も。こうやってネタをするのが最後かもしれないと思ったらね。
槍沢:色々と感極まってきちゃったんですけれど、それ以上にすごく楽しかったです。
栃城:今期は古豪も新鋭も入り乱れていて、通常回からして毎回オンエアされるかどうかハラハラしたし、
強豪揃いのセミファイナルもなんとか突破してこんな豪華なファイナルに来られたからね。緊張とか感傷よりも嬉しいとか楽しいって方が強かったよね。
槍沢:さながらオールスターですからね。
栃城:そんな中末席汚しまくりで、なんでこんなに面白い人達ばっかりなのにあいつらがいるのって思われてないかそれだけが心配で。
槍沢:光栄ですよ。こんな豪華なメンバーが集まった大舞台で引退戦が出来るんですから。
栃城:まあ、まだ引退すると決まったわけじゃないからね。チャンピオン獲ったら来期も普通に出るし。
槍沢:ハハハ。そうですね。
栃城:ああ、絶対勝ちたい!
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ライジングブルー セミファイナルBブロック4位 |
漫才/柏餅 |
昇川:ここまで来たらもう目標は一つしかないので・・・。 青澤:そうですね。去年よりも意気込みは相当でかいんで、もう思いっきりネタをやりきろうと思います! 昇川:頑張ります! よろしくお願いします! 青澤:どうぞ! |
過去3回のファイナルは10位、5位、5位。2期連続4度目のファイナルで1位になれるか!?ライジングブルー! |
青:どーもライジングブルーです! ファイナルもよろしくお願いします!
昇:よろしくお願いします・・・。
青:それにしても最近またやってみたい事があるんですよ。
昇:いやいや待てって。そんなことよりもお前あの件は大丈夫だったの?
青:あの件? 俺なんかそんな深刻な問題抱えてたっけ?
昇:お前、さっき言ってたじゃん、あれだよ、柏餅の、ほら!
青:ん・・・あーあれね? じゃあ一応皆さんにも詳しく説明しましょうか。
あのですね、今日僕コンビニに立ち寄ったんですけど、そのときに柏餅を買ってきたんです。
昇:うん、無性に食べたくなったんでしょ?
青:そうそうそう。 それで控え室に着いてからテーブルの上にその柏餅を置いといたんですよ。
それで僕その柏餅を置いたままちょっとトイレに行ったんです。
しかしですよ、僕がトイレから帰ってきたらその柏餅が無くなってたんですよ!
昇:ほら大事件! だからさっきそれを捜してたんだろ?
青:まあね。 だってせっかく自分が金払ったわけですから損したくないじゃないですか。
昇:そりゃそうだよ。 だから俺もそれが心配で心配でさぁ・・・。
青:いや、別にお前が心配になることはないでしょうよ。 しかもその件に関してはもう気にしてないから。
もうばしっとここで漫才するモードに切り替わってますからね、頑張っていきましょうよ。
昇:・・・強がるなよ!! 早く捜しに行ってこいよ!
青:え? 別に強がってないですけど。 そんな、大袈裟だよいくらなんでも。
昇:だって、柏餅を失くしたんだろ!? まあ最低限110番はしただろうけどさ・・・。
青:するわけねーだろ! お巡りさんに迷惑だよその程度で電話してたら!
昇:してねーのかよ! じゃあ今すぐ俺がしてやるよ! 携帯は・・・あったこれか。
青:せんでいいせんでいい! 悪戯だと思われるぞ、ってか悪戯だよ!
昇:ふざけんな! もしそんな扱いされたらこの不祥事を週刊誌に告発して大問題にさせてやるよ!
青:週刊誌も相手にしねーよ! いやいやもういいんだ、本当にそこまでして食べたいわけじゃなかったから。
昇:また強がってるよ・・・。 そうやってお前は柏餅がお前のもとに帰ってくるのを待つだけか!
青:待っても帰ってこねぇだろ! 勝手に柏餅帰ってくるわけないじゃん!
昇:当たり前だろ! だから早く捜しに行けって言ってんだよ!
青:何でお前がキレてんだよ! 柏餅でどこまで高ぶってんだお前は!
昇:あーもう久々に柏餅を語ったら頬の古傷が痛んできたわ・・・。
青:お前過去に何あったんだよ! 柏餅うんぬんで怪我したんかお前!
昇:・・・わかった。 これを他人に話すのは初めてだがしょうがない、全てを語ってやるよ。
青:知らねーよお前の柏餅の記憶は。 ってか初めて暴露する割にはめちゃくちゃ大人数相手に打ち明けるんですね。
昇:あれは10年前の5月ごろの話・・・。
青:結構さかのぼったな。 5月ってどんぴしゃで柏餅シーズンだけども。
昇:俺は当時、思いを寄せていた柏餅と徐々に打ち解け始めていたんだ。
青:・・・。
昇:でもお互いまだ知り合ったばっかだったから、様子を見て俺は来週にでも柏餅に思いを伝えようと思っていた。
青:早く食え! できるだけ早く召し上がれよ柏餅なんだから!
昇:バカ言うな! それはお前が俺とカッシーの仲を詳しく知らないからそんなことが言えるんだ!
青:あだ名ぁ! 柏餅になんつー愛称つけてんだよ! 食べ物を可愛く呼んだりすんなよ!
昇:なに、お前は俺のカッちゃんにまで文句を付ける気かよ!
青:より親しみやすいあだ名つけんな! 柏餅にちゃん付けしてるやつ初めて見たわ!
もうその柏餅のあだ名は良いからその柏餅がどうしたんだよ!
昇:そしたら家のチャイムが鳴ったからほんのちょっと目を離してしちゃったんだ。
その間に・・・あいつはどこかに行ってしまったんだ・・・。
青:ここだけ聞くと切ないんだけどなぁ・・・。 つーか何で柏餅はその短時間で無くなったの?
昇:そこなんだよ。 だから俺はまだ遠くに行ってないはずだと思ってとりあえず近くの人に全部聞いて回ったんだ。
青:周りを巻き込んだのかよ! お前と周りとの柏餅熱のギャップがやばいだろ!
昇:すると隣で弟が言ったんだ、「柏餅おいしかったね」て・・・。
青:おいしかったって言っちゃってんじゃん。 もう明らかに怪しいじゃないですか・・・。
昇:俺は怒りを抑えられず弟を殴ってしまった。 「て、てめぇ・・・カッシーに何をしやがったぁぁぁ!!」
青:ブチ切れすぎだろ! あと周りに向かってカッシーって呼ぶのやめろよ!
昇:あいつは必死に言い訳してた。「俺は何もしてねぇ! 信じてくれ、柏餅は2つあったから片方を食べただけなんだ・・・!」
青:何で弟もそこそこ熱くなってんだよ! 兄弟そろってバカなんかお前は!
昇:結局俺は弟と口論になり、弟は家出していった。 それきり10年間弟とは音信不通になってしまった。
だからそれ以来俺はずっとカッシーを捜してきたんだ・・・。
青:・・いや早く弟捜しに行ってこい! 柏餅以前に弟と生き別れになってんじゃねーか!
昇:バカか! カっつぁんを見過ごせっていうのかよ!
青:兄弟の方が大事だろ!! 何がカっつぁんだよバーカ!
大体さ、柏餅なんてコンビニとかスーパー行けば普通に売ってんじゃんかよ。
昇:それくらいわかってるよ。 柏餅は星の数ほどあるって言うからな。
青:女が星の数ほどいるんだよ。 星で柏餅語られても困るよ。
昇:俺はいろんなところで柏餅を食べ歩いてきた。 でもあいつと同じ柏餅が一つも見つからねぇんだよ!
青:何を根拠にして違うってわかるんだよ! 大体お前その柏餅食べて無いんだろ!?
昇:ああそうさ、お互いにもっと分かり合えていられたらこんな事には・・・!
せめて粒餡なのかこし餡なのかだけでもわかっていたら・・・!
青:そこかよ! その2分の1はどうでもいいよ!
昇:でも俺は諦めなかった。 さらに柏餅の食べ歩きを重ね、24時間柏餅の事を考えた。
青:・・・ドンマイやね
昇:コンビニも、スーパーも、和菓子屋も行きまくった。 TVチャンピオンで柏餅王にもなった。
青:最後何してんだよ! よくそんなマニアックな戦い開催されたな!
昇:その収録のときにできたのがこの頬の傷さ!
青:さっきの古傷!? 柏餅王を決める過程で何があったんだよ!
昇:準優勝になったやつがカッシーの事で挑発してきたからつい乱闘騒ぎになってな・・・。
青:野蛮だ! 柏餅王選手権、野蛮すぎる!
昇:だが柏餅王の俺をもってしてもあいつの手がかりは掴めなかった・・・。
青:柏餅王って・・・。 つーかそこまでしてダメならもう見つからないんじゃ・・・。
昇:だから俺は最後の望みにかけ、テレビの再会番組に応募した。
青:相手にされねーよ! 柏餅捜してるなんて言われても悪戯扱いだよ!
昇:俺は弟を捜してるっていう事にして応募し、採用されてから柏餅の件を打ち明けた。
青:最低じゃねーか!! マジメに弟の件を依頼するどころか踏み台にしやがって!
昇:でもスタッフさんに正直に話したら、「絶対にカッシーを見つけ出してきますよ!」って約束してくれた。
青:何で乗っかるんだよ! その番組のスタッフはまともだと思ってたのに・・・。 で結局、柏餅は見つかったの?
昇:それでな、番組が捜した結果見つかったって連絡が入ったんだよ!
青:ウソだろおい!? いくらなんでもそんな少ない情報で見つかるはずが・・・
昇:俺も気づかなかったんだが、今は名字が変わって「桜餅」になったらしいんだよ!
青:全く別モンじゃねーか!! 品物として全然ちげぇよそれ! 柏餅王のくせに何でそこ見抜けないんだよ!
昇:あいつも大人になって化粧を覚えたみたいでさ、ちょっと顔が赤くなってたわ。
青:さくら餅だからだろ! 化粧とかそんな訳わかんねえ理由じゃねーよ!
いいかげん気づけよ! その桜餅は関係ないしもうその柏餅は存在しないんだよ!
昇:んえ? いや、まさかそんな・・・。 だって今までこんなに苦労して捜してきたのに・・・!
青:・・いや、確かにお前にとってはショックかもしれないけども・・・。
昇:・・・そうか・・・。 いや、でももうふっきれた! もう柏餅は忘れるよ!
青:そ、そうか。 その気持ちを大切にしろよな。
昇:・・・ん、気「もち」!? おい、その餅のこと詳しく聞かしてくれ!
青:いいかげんにしろ!!
両:どうもありがとうございました。
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碓氷:続いてはセミファイナルBブロックで1010KBを叩き出したこのコンビです!
青澤:終わりましたね。
昇川:まぁ・・・与えられた時間で作れるだけ作り込んだネタなんで、このネタを信じていたいと思います。
青澤:そうですね。 まず自分らが信じないと意味がないですから。
昇川:はい、あとはこの舞台でできたっていう感謝ですね。
青澤:感謝ですね。
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有機丸アポロ セミファイナルBブロック1位 |
漫才/オムのロン |
遠山:ついにやってきました、ファイナル。ベストを尽くし、悔いを残さないように。 出雲:全ての不安を勇気に変えて!お前ら全員灰にしてやる! 遠山:やめろや。 |
「全ての不安を勇気に変えて!」今日一番の名セリフ出ました。初のファイナル!有機丸アポロ! |
遠山:どうも、有機丸アポロです。
出雲:こんにちは、好きな腺はリンパ腺、出雲です。
遠山:知んねえけれども。知りたくもねえけれども。
出雲:汗腺だと思いきやリンパ腺が一番好きというフェイントね。騙されたろケラケラケラ!
遠山:騙される前提が意味不明なんだよ。大体好きな腺って何だよその気持ち悪い嗜好。
出雲:まあ、それよりお前に話があるからさ、聞く以外の感情を持たないで。
遠山:お前に何の権限があって俺の感情奪われないといけねえんだ。にこやかに聞かせてよ。
出雲:ああ、あのな?俺最近料理と泥沼にハマってんだ。
遠山:うん、出来れば泥沼からは早いとこ抜け出してほしいな。相方泥沼だと俺道連れになりそうだし。
出雲:最近は泥沼で料理もしてみようかなとか。
遠山:衛生面がエラく不安だよ。清潔な場所で調理しろよ。
出雲:今度食べる?俺の泥料理。
遠山:そんなままごとみたいなの願い下げだよ。ちゃんとした料理作れねえのか。
出雲:ああ、作れるよ。おかゆとか。
遠山:あんまりすげえとは思えねえな。炊飯器の種類によってはボタン1つで作れるしな。
出雲:他には芋粥、卵粥、七草粥……。
遠山:基本的におかゆ専門家かお前。おかゆ以外作れねえのか。
出雲:作れるさ。餅、ピラフ、パエリアとか。
遠山:米料理ばっかりだな。どんだけ米主義なんだ。
出雲:そりゃ米にこだわるさ、何故なら俺はコメディアンだからな!
遠山:は?
出雲:あ、すいませんでしたなんでもありませんぼくがおろかでした。
遠山:今度そういう類の発言したら島流しだからな。でも料理出来るんだ、美味いの?
出雲:そりゃもうだよ、俺の料理は凄く美味いって餓死寸前の人には評判だよ!
遠山:評判聞く対象選べよ。その人はなんでも美味く感じるタイプだよ。
出雲:それに俺料理する時クッキングパパみたいになるし。
遠山:しゃくれて味が変わることは無さそうだがな。でも興味あるな、今度食べさせてもらっていい?
出雲:おおよ、モチのロンのブンだよ!
遠山:ブン要らねえよ。なんだモチロンブンって。
出雲:餅の論文じゃね?
遠山:なんで他人事的な感じなんだよ。そんな論文まとめる必要ないわ。
出雲:とにかく何が食べたい?米料理ならなんでも作れるぞ?頑張れば米粒に絵が描けるぞ?
遠山:それはお前の器用さの問題だろ。
出雲:米粒に夜空が描けるぞ?
遠山:塗り潰してるだけじゃねえか。米料理なら……やっぱり定番がいいな、オムライス頼む。
出雲:……は?
遠山:……いや、オムライスだよ、オムライス。
出雲:……おむらいす……大村椅子……椅子の大村……?
遠山:いや、そんな家具屋は言ってない。え、ちょっと待って!?お前オムライス知んねえの!?
出雲:し、しし、知ってるよ!!あれだろ、ウエンツ瑛士がさ……。
遠山:確実に知らねえだろ!オムライスの説明でまず先にウエンツは出ねえよ!
出雲:……すまん、あんまりマイナーな郷土料理とかは作れねえんだけど……。
遠山:いや、メジャーもメジャーだろ!洋食米料理の定番じゃねえか!
出雲:洋食って、あれ?ヨーロッパの名も無き小国の長老が語り継ぐ伝説のレシピみたいな……。
遠山:そんなたいそうなもんじゃねえよ!てかオムライスは洋食だが和製料理だよ!
出雲:外国を装ってるが和製。やっぱりウエンツみたいなもんじゃねえか!
遠山:ジャンルが根本から違うわ!!てかお前、マジでオムライス知らないの!?嘘だろ!?
出雲:わかんねえよ、オムライス……?オムレツみたいな名前だな……。
遠山:あ、オムレツは知ってんだ!オムレツ分かればおのずとオムライスわかんねえかな!?
出雲:オムそばでもオムカレーでもオムハヤシでもないんだよな……。
遠山:そんだけ知っててなんでオムライス知らないの!?全部オムライスの派生料理だぜ!?
出雲:とにかくわからんからオムライスについて教えてよ!
一応俺の脳内では黒い錠剤みたいなものってことになってるけど。
遠山:なんでそんなんに結びついたんだよ!ハァ、わかったよ。えーと、卵焼きあるだろ?
出雲:あるよ、大好物だよ。よくご飯のおかずに食べてるよ。
遠山:本来ご飯に添えるタイプのおかずじゃないけどな卵焼き。
出雲:よく卵焼きをおかずにチキンライス食べてる。
遠山:なんか惜しい!限りなくオムライスに近い食べ方してやがる!!
出雲:卵焼き+チキンライスね、これさ、意外だと思うけど……合うんだよ……!!
遠山:わかるよ!意外じゃねえよ、何故なら料理として成り立ってるからだよ!
出雲:あ、すまん、オムライスの話だったよな。ごめんな、話が脇道に逸れちゃって。
遠山:脇道どころか目的地だよ!わかった、今から口頭でオムライスの説明するから、俺の言う通り想像してみて?
出雲:お、想像でオムライスを創造するってか!?
遠山:どこの島に流されたい?
出雲:……マウイ。
遠山:バカンスさせるためじゃねえよ島流しは!いいからオムライスの説明するぞ。
出雲:わかった、ちょっと待って。(しゃくれる)
遠山:しゃくれる必要はねえんだよ。まず卵焼きとチキンライス想像して?
出雲:あ、その想像する卵焼きとチキンライスは、だし巻きと米4合分でいい?
遠山:量の釣り合い考えろ!そんなアンバランスな組み合わせで料理一品こしらえられるか!!
出雲:そこはなんか……フシギな魔法とか使って……。
遠山:オムライス作りにそんなオカルトパワー要らねえよ!
で、適度な大きさの卵焼きが想像出来たら、それでころも作ってみて。
出雲:ころも?え、卵焼きでシャツとか?
遠山:衣類じゃねえよ!卵焼きでどうやって服飾するんだ!
出雲:なんかこう、錦糸卵で機織りするとか……。
遠山:不要な手間だよ!!そういう衣じゃなくて、卵焼きでカバーみたいなの作るんだよ。
出雲:カバー……あ、オムそばの上の卵焼きみたいな?
遠山:そうなんだけどさぁ!だからなんでそばはわかってライスわかんねえのかなぁ!?
出雲:で、どうすんの?この卵焼きを一旦砕いて卵粥を作るの?
遠山:料理変えてんじゃねえよ!いいか、その想像した卵焼きのカバーで、チキンライスを包み込め!
出雲:なんだよ、俺の食い方のパクリかよ。
遠山:パクリじゃねえよ、元祖だよ!日本が生み出したオム料理の元祖だよ!!
出雲:いや、真似したくなる気もわかるけどさぁ。流石に包むとかないよー。
まぁ、気持ちわかるよ?素人に限って斬新な料理作りたがるんだよねー。
遠山:何コイツ。何この偏った目線からの全否定。いいから想像の中で包み込め!
出雲:いや、でもそんなことしたらエルニーニョ現象が加速しない?
遠山:オムライスは地球環境に影響しねえよ!いいから想像しろ!
出雲:いや、包み込もうとしたらさ、チキンライスの中にいる妖精さんが怯えるんだけど……。
遠山:どんなチキンライス想像してんだ!怖いわ!
出雲:チキンライスの妖精さんはとても小心者だからな。そういう意味でもチキン。
遠山:お前なんなの?そんなに流刑に処されたいの?いいから妖精は想像から外せ。
出雲:わかったよ、妖精は全員溶かすよ。
遠山:外し方エグいわ!
出雲:ドロドロ、ドロ、キャー、ヤメテー、ドロドロ、イヤー、ドロドロドロドロ……。
遠山:溶かす過程を実況すんな!ちゃんとチキンライスを想像する、卵焼きをかぶせる!
出雲:科学変化で収縮する、固くなる、黒くなる!
遠山:黒い錠剤じゃねえよ!そんで、卵焼きの上にお好みでケチャップをかける。
出雲:いや、そんなことしたらラニーニャ現象が……。
遠山:加速しない!オムライスは海面温度に異常をきたさない!
これがオムライスだよ、美味いぞ?
出雲:えー、美味そうかな……?俺の想像の中では黄色いウエンツみたいな感じだけど……。
遠山:どんな想像してんだ!途中過程どう狂ったんだ!
出雲:しかも食べようとするとアゴが邪魔くさくて食べづらいんだけど……。
遠山:いつまでしゃくれてんだ!わかった、俺の声を聞け。それだけ想像しろ。
フワフワの卵の衣、その中に覗く茜色のチキンライス……。
出雲:それに埋もれる溶けかけの妖精……。
遠山:妖精は全て溶けきってます。跡形もなく溶けきってます。
それをスプーンで掬う。ライスと卵がスプーンの上で混ざり合い、美しく調和する。そしてそれをゆっくりと口に運ぶ。
出雲:するとそこに怪物ミノタウロスが現れて……。
遠山:ドーーーン!!ミノタウロスをドーーーン!!はいミノタウロス跡形もありません、食事の邪魔されませーん。
出雲:でもミノタウロスの血液がオムライスにバシャーンって……。
遠山:ジョワァァァァッ!!はい蒸発しましたぁ!血液は完全に気化しましたぁ!ミノタウロスが生きていた痕跡すらありません!
いいからオムライスを口に入れる。
すると口の中に広まるチキンライスのピリ辛の風味……それを柔らかく引き立てる卵焼きのふんわりとした食感……。
出雲:おお……!!
遠山:2つの食材がお互いを引き出し、調和させ、美味へ昇華させる。
これが東京は銀座「煉瓦邸」で生まれた日本が誇る和製洋食、オムライス……!!
出雲:おお……!すげぇ、想像の中で食べたらメチャクチャ美味い……!!
溶けた妖精とミノタウロスの血が見事に味を引き立ててる……!!
遠山:それ俺の想像の範囲外だったんだけどな。まぁ、オムライスをわかってもらえたならいいや。
出雲:凄いな、卵焼き被せるだけでチキンライスがこんなに美味くなるんだ。もうチキンライス単品なんてクソだな。
遠山:それは入れ込みすぎだよ。チキンライスも充分美味しいよ。
出雲:もう米なんてそれ単体じゃなんの意味もないクソだな。日本人はクソを主食に生きてんだな。
遠山:あれだけ米料理猛プッシュしてたお前はどこに消えたよ。農家の人との裁判に備えとけよ。
出雲:いや、でもわかった。オムライス、オムそば、オムハヤシ。卵焼き被せればなんでも美味くなるんだな。
遠山:うーん、なんでもって訳でも無いとは思うけど、まぁ……。
出雲:そう、例えば泥とかも卵焼きで包めば……!!
遠山:それは絶対やめろ!泥は食材じゃねえし!
出雲:いや、多分オム泥にすることで泥が塩辛みたいに……。
遠山:どんな科学変化だ!あと卵焼きと塩辛ってそれはそれで微妙じゃね!?
出雲:このようになんでもオムで包めばよくなる、そう、今の平成大不況に落ち込む日本列島もオムで包めば……!!
遠山:どういうこっちゃ!何だ日本列島をオムで包むって!
出雲:オムライスのライスが日本列島だよ。オム列島だよ。
遠山:別の食材みたいになったぞ!それ言いたかっただけじゃねえの!?
出雲:オム北海道、オム青森、オム岩手……。
遠山:東北地方から攻めてくな!まず県全域を卵焼きで包める訳ねえんだよ!
出雲:そうか……じゃあせめて県庁所在地だけでも。
遠山:だからさぁ!!だから土地を卵焼きで包もうとすること自体が無謀なんだよ!
出雲:オム札幌、オム青森、オム盛岡。
遠山:だから東北地方から卵焼きで浸食してんじゃねえよ!日本の経済拠点大ダメージだぞ!?
出雲:オム長野、オム大津、オム津、オムツ!?
遠山:なんか上手くハマった!三重県が上手く既存の言葉にハマった!
出雲:よっしゃ、じゃあ津市民の基本服装はみんなオムツにするか。
遠山:やめろ!三重が変態都市に成り下がる!
出雲:もちろんそのオムツはオム製な。
遠山:気色悪いわ!下半身に卵焼きを纏わせるな!
出雲:そのオムツは錦糸卵を縫って作ったヤツな。
遠山:技術と食材の無駄遣いすんじゃねえ!
出雲:発売元は「椅子の大村」!
遠山:家具屋じゃねえのかそれ!もうやめろ、なんだその卵焼き日本征服計画!
出雲:まあまあ、カリカリするなよ。
遠山:お前のせいだよ、お前が泥を包みだしたあたりから全てが狂いだしたんだよ!
出雲:カリカリしちゃダメだよ、もっとオムライスみたいにフワフワにな?
遠山:いいかげんにしろ!
二人:どうもありがとうございました。
|
出雲:あああああああああああああっ!!!
市河:!?ど、どうしたどうした、壊れた!?
遠山:あ、すいません、これコイツの緊張のピークです。
市河:どんな症状だよ!そんな室伏みたいな緊張知らないよ!
碓氷:いや、でも緊張する気持ちはわかるよ。セミファイナルでオーバー1000だもんな。
遠山:そうですよ、相当パニクりましたよ。俺らなんかがいいのかって。
出雲:あああああああああああああっ!!!
遠山:そうそう、コイツもこんな感じでテンパってました。
市河:そのテンパり方やめてもらえねえかな!?耳が無くなるわ!!
出雲:ああああああああああっ!!
遠山:ちょっと控えたみたいですね。
市河:だからなんだって話だよ!どっちみちやかましいわ!
碓氷:でも、そんなに緊張してたんなら、昨日の夜とか眠れなかったんじゃない?
市河:お前よく淡々と司会こなせるな。
遠山:まぁ、俺はコンディション整えるためにじっくり寝たんですけど、
案の定こいつ緊張しちゃって、夜通しテンパってたらしいです。
市河:凄い迷惑!物凄い近所迷惑!
出雲:ああああああああああ大家さん追い出すのは勘弁して下さいあああああああああっ!!!
市河:弁解挟み込んだ!
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粗忽長屋 セミファイナルBブロック5位 |
コント/スズキビル |
大山「大一番ですね」 瀧澤「チャンスは多くない。今日勝たなきゃ」 |
目の前の一勝に全力を尽くすのみ。ファイナル初出場!粗忽長屋! |
中央に瀧澤が立っている。
大山、何かの紙を見ながら歩いてくる。
大山 「あのー…」
?? 「はい?」
大山 「あのーこの辺にですね、スズキビルっていうのがあるはずなんですけど…」
?? 「…スズキビル」
大山 「ありますよね?でね、この地図だと、ちょうどあなたのいる、その辺りなんですよね」
?? 「…………なるほど」
大山 「ほらこれ、ローソンの真向かい…あれ、もしかしてあなた……」
?? 「……ん?」
大山 「スズキビルですか?」
スズキ「あー…………俺だね」
大山 「ですよね?」
スズキ「そうだねースズキビルとは俺のことだね」
大山 「よかったー!初めてだから迷っちゃって迷っちゃって」
スズキ「結構そうみたいね、最初は。うん。割といい場所立ってるんだけどね」
大山 「言われてみればそうですよね。じゃあちょっとここで待たせてもらいますね」
スズキ「おっけー」
大山 「…………」
スズキ「…………」
大山 「…………なんか喋りましょっか」
スズキ「どうした藪から棒に?」
大山 「いやなんか今までに味わったことのない存在感というか……感じちゃって」
スズキ「え、たかがビルに?マジかよ?」
大山 「すいません僕田舎から出てきたばっかりで…こんなに存在感あるビル初めてなんですよ」
スズキ「そんな緊張すんなよぉ」
大山 「いや、でも……サンダルなんですね」
スズキ「ん?」
大山 「足、サンダルなんすね」
スズキ「あぁ……なんかね。まぁ、俺のじゃないんだけどね」
大山 「俺のじゃないって。自分のじゃないサンダル履いてるってどういう状況なんですか」
スズキ 「……で?なんなの?」
大山 「はい?」
スズキ 「誰と待ち合わせてんの?」
大山 「えー?いやそれは別にいいでしょ…」
スズキ 「なんだよ照れちゃってよぉ!彼女かよ?」
大山 「いや……まだ彼女ってわけじゃないですけどぉ…」
スズキ 「なんだよー見かけによらずお前もやることやってんな!」
大山 「失礼ですよ……都会のビルってこんな馴れ馴れしいんですね…」
スズキ 「どう?かわいいの?」
大山 「うーん、まぁかわいいっていうのかなぁ…」
スズキ 「写メは?」
大山 「いや、見せませんよ」
スズキ 「…ブスなの?」
大山 「ブスじゃないよ!」
スズキ 「じゃあ見せろよー!」
大山 「なんで見ず知らずのビルに見せなきゃいけないんですか」
スズキ 「え、なんなの?ブスなの?」
大山 「ブスじゃない!」
スズキ 「え、まさか……」
大山 「はい?」
スズキ 「……ビル?」
大山 「ビルじゃないですよ!ビルなわけないじゃないですか!」
スズキ 「そんなにビル否定すんなよ!ビルとしては悲しいよそういうの!」
大山 「……なんかすいません」
スズキ 「で、なんていうの。その子の名前」
大山 「アケミちゃんです」
スズキ 「アケビちゃん」
大山 「アケミちゃん。なんとなく卑猥な感じにすんの止めてくれます?」
スズキ 「了解ですー」
大山 「腹立つビルだな……え、そっちは彼女いないんすか?」
スズキ 「ちょ…お前バカなこと聞くなよ。いねーよ」
大山 「いないのかぁ」
スズキ 「だってお前……こっちなんだかわかってんの?」
大山 「ビルです」
スズキ 「そうです、ビルですよ!ビルやってたら彼女は出来ないね!」
大山 「えー?そうなんですか?」
スズキ 「だってよ、お前考えてみ?ビルだよ?合コン行けないじゃん!」
大山 「まぁそれはそうですけど…えーでもビルだったらモテると思いますけどねー」
スズキ 「お前それビル持ってる側の論理でしょ?俺、持ってるんじゃなくてビルそのものだから。ビル自体は決してモテないです」
大山 「あー、えー、でもビルっすよねー?」
スズキ 「おまえビルビル言ってっけどさぁ、わかってねーんだよなぁ」
大山 「はい?」
スズキ 「……あれよ?俺、雑居よ?」
大山 「あ、雑居なんすか?雑居かー!」
スズキ 「そうだよ、雑居だよ!自社ビルじゃねぇよ!テナントテナント!まぁ雑居はね、モテませんよ」
大山 「なんかすいません…」
スズキ 「まぁ気にしてねーよ。ていうか、彼女遅くない?」
大山 「いやまぁ、僕ちょっと早めに来てるんで」
スズキ 「あ、そう」
大山 「……え、そもそも、なんでこの道に入ったんですか?」
スズキ 「ああ。まぁ、それはいいじゃない」
大山 「いやいや、気になりますよ!」
スズキ 「んー、俺さぁ、言ったら後継者なのよ、どうやら」
大山 「そうなんすか?え、じゃあ家族代々やってんですか?」
スズキ 「いや家族っていうか…」
(プルルルルルルル)
スズキ 「……はい、もしもし……あ、そうです、スズキビルです」
大山 「ビル、携帯持ってるんすね」
スズキ 「場所がわからない……なるほど。えーとですね、駅出てまっすぐ来てね、ローソンありますから。その真向かいです。はい。
駐車場?駅前にあります。はい。で、僕のB2です。B2。はい…よろしくどうぞ」
大山 「…電話だと違いますね」
スズキ 「何が?」
大山 「……いや別に」
スズキ 「…………ぷぷっ」
大山 「どうしたんすか?」
スズキ 「ぷぷぷっ……いや……くくく……一つ聞いていい?」
大山 「なんすか?バカウケじゃないですか」
スズキ 「俺のB2ってどこだよー!」
大山 「知らないっすよー!確かに電話聞いてて『B2?』って思いましたけど!え、自分で分かんないんすか?!」
スズキ 「だって…B2って、俺、埋まってねーし…………やべ、ツボッた……」
大山 「何爆笑してんすか!自分のことじゃないっすか!そんなんでよくビルやってこれましたね!」
スズキ 「いや、実は俺もまだビル始めて浅くてさ。10分前からなのよ」
大山 「みじか!えっ!新米も新米じゃん!つーか、じゃあさっきのビルがモテないとか、あれなんだったの?」
スズキ 「あれ全部受け売り。前のやつが愚痴っぽくてさぁ」
大山 「前のやつ?駄目だ話が見えない…」
スズキ 「とにかく、客来るの初めてなんだよね!ぷぷぷっ……ねぇ、これどうなんのかなぁ?」
大山 「何が?」
スズキ 「客だよ客!どこに入るのかなぁ?」
大山 「しらねぇよ!」
スズキ 「ねじ込まれちゃうのかなぁ……嫌がってもねじ込まれちゃうのかなぁ」
大山 「何か怖いな!その場に居合わせたくないわ!」
スズキ 「B2ってどこだよ…くくく…」
大山 「……あ、」
大山、スズキの足を持ち上げる。
スズキ 「ちょ、お前なんだよ」
大山 「……サンダル!」
スズキ 「あん?」
大山 「ビーサン!B3!」
スズキ 「…………あぁ、それで履いてたの俺これ?」
大山 「いや僕に聞かれても知らないけど!」
スズキ 「……ダジャレかよ!」
大山 「だから僕に言われても!」
スズキ 「なるほどね…てことは、このちょい上だから…」
大山 「B3、B2…うん、ちょうど膝の辺りじゃない?」
スズキ 「え、どこどこ?」
大山 「膝ですって」
スズキ 「え、どこどこ?」
大山 「ここですよ」
(ピクン)
スズキ 「うわー!俺の足ピクンてなったー!」
大山 「何がしたいんすか!」
スズキ 「ピクンてなる!これ、ピクンてなるよー!うけるー!」」
大山 「馬鹿かよ!本当に地下に埋まっちゃえよ!」
スズキ 「あーうける。で、ここB2っつーことは、この辺がB1で……あ、なぁ」
大山 「あ?」
スズキ 「これビーチクは関係あんのかな?Bちく的な」
大山 「知らねーよ!」
スズキ 「でもアレか。ビーチクまで地下に入れちゃうとほぼ地下だもんな。じゃあB1から(股間を指して)この茂みを抜けて1階か」
大山 「…………」
スズキ 「シカトすんなよー。俺の茂みをよー」
大山 「…………」
スズキ 「……なんだよ。なぁそれにしてもおっせーな……シゲミちゃん」
大山 「シゲミちゃんじゃねぇよ!アケミだよ!勝手に名付けんな!しかもお前の股間からとった名前!」
スズキ 「なんだよ、どうせお前だってアケミちゃんの茂み目当てでしょーが!」
大山 「うぜーわ!うまいこと言ったつもりか!」
スズキ 「まったく……でもよー、ほんとに遅くない?」
大山 「……たしかにちょっと遅いですけど…」
スズキ 「ほんとに来ると思う?」
大山 「え?来ますよ、約束してるんすから」
スズキ 「でもなぁ。よく言うじゃん。女の子は、結構来ない生き物だ……ってさ」
大山 「なんすかその大雑把な格言」
スズキ 「ほんとに来るのかね」
大山 「……来ますよ。アケミちゃんは来ます」
スズキ 「……よしわかった!探してくる!」
大山 「…は?」
スズキ 「俺が探してくる!」
大山 「え、なんで?いいすよ、それなら自分で探してくるから!」
スズキ 「ばっか、お前、スズキビルで待ち合わせてるんだろ?すれ違いになっちゃったらどうすんだよ!」
大山 「だったら余計あんた動いちゃダメだろ!」
スズキ 「いいから、俺行って来るから!」
大山 「おい、ちょ…」
スズキ 「ちょっと靴貸せ」
大山 「えー?めんどくさいなぁ…はい」
スズキ 「で、お前そこ立ってろ!そのサンダルでも履いとけ!じゃあな!」
大山 「……行っちゃったよ……ん?あぁこのサンダル地面に張り付いてる…動けないようになってんのか」
大山、じっと立っている。
大山 「………………………………あいつどこまで行ったんだよ。さっきの電話してきた客来たらどうすんだよ、まったく…」
通行人が現れる。
通行人は地図を手にキョロキョロしている。
大山 「………………………………」
通行 「…………あのー…」
大山 「……はい?」
通行 「あのーこの辺にですね、スズキビルっていうのがあるはずなんですけど…」
大山 「……スズキビル」
通行 「ありますよね?でね、この地図だと、ちょうどあなたのいる、その辺りなんですよね」
大山 「……………………」
通行 「ほらこれ、ローソンの真向かい……あれ、もしかして……」
大山 「…………………」
通行 「…………スズキビルですか?」
大山 「あー…………………………俺だね」
|
(楽屋へと帰る廊下の途中)
大山「今回はネタ選びが難航しまして…」
瀧澤「ちょっと雰囲気の違うネタ持ってきたんですけどどうかな…」
|
メリースリー セミファイナルAブロック3位 |
漫才/偽りのバラード |
ケイ:記録よりも記憶よりも真実を刻みます。 キミ:そう、このネタがファイナルで披露されたと言う真実を! シン:・・・・・・ごめんなさい。 |
彼らがこれから何をしでかすのか、刮目しましょう。ファイナルは初めて!メリースリー! |
♪美しい人生よ 限りない喜びよ この胸のときめきを あなたに♪
ケイ:はっはっはっはぁ〜。
キミ:はっはっはっはぁ〜。
シン:・・・・・・。
ケイ:松崎しげるです。
キミ:松崎しげるです。
ケイ、キミ:Wマツザキです。よろしくお願いしま〜す。
シン:・・・・・・ファイナルでね、なんかやらかそうとしてますよこいつら。
わざわざ顔を黒く塗って、ディナーショー気分でタキシード着て。これ一応漫才ですってよ?奥さん。
ケイ:いやぁ〜、私たちのディナーショーにお集まりいただき、ありがとうございますよ。はっはっはっはぁ〜。
シン:青バトファイナルだよ。ファイナル。
キミ:これから私の奏でる歌声としゃべくりで皆様のハートを黒く塗りつぶします。はっはっはっはぁ〜。
シン:・・・はじめに言っとくぞ。てめえら、松崎しげるさんのこと大して知らねえだろ。
序盤の序盤からモノマネがかすりもしてねえんだよ。「はっはっはっはぁ〜」なんて笑うのムスカ以来だぞ。
ケイ:いやあ、聞いて下さいよ、右松崎さん。
キミ:なんですか、左松崎さん。
シン:何だこいつら、子供に方向でも教えたいのか。
ケイ:この前皆既日食ってあったじゃないですか。
キミ:ああ、ありましたねぇ。連日ニュースで取り上げられて。
ケイ:僕その時ね、北海道で営業があったんですけど、その時に客席から「全然暗くならないね」って声が聞こえたんですよ。
キミ:おかしいですね。北海道では観測されないはずですが。
ケイ:どうやら私の黒い顔が皆既日食と間違えられたらしいです!
キミ:あらこりゃ参った!
ケイ:まっくろくろすけ♪
キミ:まっくろくろすけ♪
ケイ、キミ:ブラックフェイスが異常気象、ハッ!!
シン:お前らもっと真面目にリスペクトしろや!!!漫才としてもディナーショーとしても全額返金レベルだよ!!
キミ:いやー。見事にあなた方の心を晴れさせた訳ですけどもねー。
シン:土砂降りだよ!!心の中の良純が大忙しだよ!!
ケイ:大成功ですなぁ。はっはっはっはぁ〜。
シン:・・・あのな、年頃の女の子が似てもねぇ松崎しげるやってる姿がどれだけ悲しいか分かるか?ケイよ。
キミ:今度は僕の話を聞いてくださいよ。
ケイ:なんですか?
キミ:この前マネージャーとすき家に行ったんですよ。
ケイ:すき家?あの3種のチーズ牛丼でお馴染みの?
キミ:そうそう、マーボーナス牛丼でお馴染みのアレ。
ケイ:うな玉丼でお馴染みの!?
キミ:おんたま牛あいがけカレーでお馴染みのアレだ。
ケイ:えーっと、えーっと・・・あ、とん汁牛皿定食のアレね!!
キミ:答えたかー!!次はえー・・・。
シン:もういいよ!!!何長々とすき家のメニューで古今東西やってんだ!!
ケイ:食べたくなった人はすき家へ行こう!!
シン:なんだ、テメエはすき家にギャラ貰ってんのか!!
キミ:お子様セットを頼むとアデランス中野さんの指人形がついてくる!!
シン:そこキン肉マンにしろよ!!小うるさい解説の人形なんかいらねえよ!!
キミ:話がそれましたね、ごめんなさい。それでね、すき家で牛丼を頼んで二人で食べたんだよ。
ケイ:ふむふむ。
キミ:それで、食べながら俺が「いやー、肉がご飯の上にあるねぇ」っていったんだよ。
シン:そりゃあるよ!牛丼なんだから。
キミ:そしたらマネージャーが「いやー、肉がご飯の上にありますねぇ」って。
シン:二人そろって肉を珍しがるなよ!イスラム教徒のお方かよ!!
キミ:そして僕がね、「タマネギも乗ってるね」って言ったらあいつなんていったと思う?
ケイ:なんて言ったんですか?
キミ:「タマネギも乗ってますね」だって。
シン:そのまんっまじゃねえか!!!オウム返ししかしねぇのかお前のマネージャーは!!
ケイ:あー、大概タマネギ乗っちゃってるからねぇ。
キミ:でしょ?その後「はっはっはっはぁ〜」って二人で笑っちゃったよ。
ケイ:そりゃそうだ!はっはっはっはぁ〜。
キミ:はっはっはっはぁ〜。
ケイ、キミ:・・・・・・ハッ!!!
シン:たいしたオチもつけずに終わりかい!!!松崎しげる本人だってもっと気の効いた事しゃべってるわ!!
キミ:じゃあここで肌黒一発ギャグしまーす。(尻を振りながら)ブリブリブリブリおーなーじーいーろー。
ケイ:イエーイ!!
シン:もうお前ら告訴されろ!!一回獄中の空気吸って反省してこい!!
キミ:ではここで私たちのショートコントをご覧ください。
シン:俺、いつまで空気の役目やってなきゃいけないんだろう・・・。
キミ:ショートコント「愛のメモリー」。
ケイ:さあて、日曜大工でもするか。立派な椅子を作るぞー!
キミ:やあ、僕は釘!僕を有効に活用してね!
ケイ:よおし、じゃあこの真っ黒い釘を木に打つんだね。打つ・・・うつ・・・。
キミ:・・・うつ?
♪美しい人生よ 限りない喜びよ この胸のときめきを あなたに
♪この世に大切なのは 愛し合うことだけと あなたは教えてくれる
キミ:続きまして・・・。
シン:なんじゃこのコントは!!笑いと音楽の両方に唾を吐きかけやがったこいつら!!
キミ:ショートコント「愛のメモリー」。
ケイ:ううう・・・胸が苦しい・・・ううううううううう・・・う・・・う・・・う・・・。
♪美しい人生よ 限りない喜びよ この胸のときめきを あなたに
♪この世に大切なのは 愛し合うことだけと あなたは教えてくれる
シン:それやったらなんでもありじゃねえか!!
もうやめろ!!ディナーショーの崇高なステージから汚い足を下ろしやがれ!!
キミ:ショートコント「愛のメモリー」。
シン:やめろってんだよ!!大体、さっきから同じタイトルじゃねえか。
・・・さてはお前らこの歌以外知らねえな!?
キミ:・・・・・・・・・・・・・・・ショートコント「愛の静けさ」。
シン:・・・・・・。
(ケイとキミ、顔をくっつける)
ケイ:どうもー、右のほほ尻でーす!
キミ:どうもー、左のほほ尻でーす!
ケイ、キミ:二人合わせてサーファーのケツでーす!ぷっすぷすー!
シン:お前らはもう人類に謝れ!!人々のケツに向かって土下座しやがれ!!
ケイ:いやー、サーファーがブーメランパンツはいてるせいで私らもすっかり真っ黒ですよー。
キミ:そうだねー。一度杉本彩さんのお尻になってたっぷりお手入れしてもらいたいですよー。
ケイ:分かる分かるー。気が合うねー。
キミ:合いますねー。・・・合います?合い?
ケイ:・・・・・・愛?
♪愛の静けさが炸裂するよ 静かだね 静かだね
♪目が笑わない議員だよ 亀井だね 静香だね
♪Ah〜 トップシークレットラブ〜 天使のブラ〜
シン:やっぱ知らねえんじゃねえかよ!!テメエ作詞じゃねえか!!
こんな歌に巻き込まれた亀井静香もトリンプも浮かばれんわ!!
キミ:・・・・・・ここで皆さんに残念なお知らせがあります。
ケイ:実は私たち、松崎しげるでもなければサーファーのケツでもないんです。
シン:最初から分かってたよ!!
キミ:実は俺は・・・(ゴソゴソゴソ)大阪プロレスの創始者、スペル・デルフィンだ!!!
シン:・・・は!?
ケイ:そして私は(ゴソゴソゴソ)大阪プロレスのユニーク軍団の一人、えべっさんでーす!!
シン:おい、お前ら・・・。
キミ:二人あわせて・・・。
(ケイとキミ、顔をくっつける)
ケイ、キミ:なんか派手なケツ!!!
シン:結局ケツかい!!水色マスクとえびす顔ってどんだけ病気持ったケツだ!!
ケイ:オラァ!!!ケツのケツによるケツマイクパフォーマンスだコラァ!!
キミ:マイクよりでっかいの出したろかコラァ!!
シン:おいてめえら、おふざけが過ぎたな!!漫才という文化に対する挑戦状だよこんなもん!!
ケイ:お賽銭じゃーーーー!!!ブブブブブブーーーーーーー!!!ブブブブブブーーーーーーー!!!
キミ:ドロップキックならぬドロップガスじゃあああああ!!!!!ブリブリブリー!!!!
シン:大事なファイナルでの優勝を願っていた俺の身にもなってみろおおおおおお!!!!!!
ケイ:1,2,3!!カンカンカンカーーーーーン!!!
キミ:鼻曲がりKOじゃコラァ!!!観客丸ごとノックアウトじゃあ!!!
シン:こっちは既に脳みそノックダウンしてんだよ!!
おい、テメエら後で楽屋に来いよ!!俺の拳で肛門と同じような顔にしてやるよ!!
キミ:(ゴソゴソゴソ)なんだよさっきからうるせえな・・・。人が気持ちよくパフォーマンスやってんのに・・・。
シン:こっちはずーっと気分害してんだよ!!
ケイ:(ゴソゴソゴソ)そんなに怒んないでよー。
シン:怒るに決まってんだろうが!!大事な勝負でやりたい放題やりやがって。普通に漫才できねえのかよ。
キミ:わかったよ。普通にやっていこうぜ。
ケイ:そうだね。これからはいつもどおりツッコミのシンと・・・。
(ケイとキミ、服を脱ぐ)
ケイ:W只野仁のコンビだぜ!!
キミ:フンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフーーーーーーン!!!!
シン:誰か俺とコンビ組んでくれぇぇぇぇぇぇぇ!!!
|
市河:メリースリーがチャンピオンに相応しいと思った方、緑色のボールを流してください。どうぞ!
ケイ:美しい人生を〜限りない喜びを〜♪
キミ:ボールという限りない喜びを〜♪
シン:お願いしまーす。
|
エイジアンエイジアン セミファイナルAブロック2位 |
新テニスの王子様/ネタバレやめて!NON STYLE M−1グラ ンプリ2008優勝 |
真田:日本がワールドカップ出場を決めましたけどね。 島村:ネタばれやめろ! |
島村さん、そろそろ録画した試合見ましょうや。7大会すべてに出場!エイジアンエイジアン! |
真田:サイドビジネスやろうかなと思って。
島村:サイドビジネスって?
真田:サイドビジネスっていったらバンドでしょー。
島村:あんまりそういうイメージはないけど。
真田:でも、サイドビジネスっていったらバンドでしょー。ホンマにもー。
島村:ショック!ショック!あかん、そのセリフはバンドというかバンドーやで。
真田:そんなわけでゆで卵を売っていこうと思うんだけど。
島村:それ板東英二のサイドビジネスだで!
真田:バンドするぞー!
島村:いやぁ、早速心配やわー。
真田:出来るって。
島村:お前楽器とか出来るん?
真田:キーボードが出来るよ!
島村:いまいち信用できんなぁ…。疑わしい。
真田:ラクダのコブをひたすらフランスパンで叩くのなんかちょろいちょろい!
島村:ビックリしすぎて膝からマツタケ生えてくるわ!!
真田:え?違うの?
島村:キーボードの要素一個もないやん!
真田:俺もキーボードを極めてサザンのハラボーみたいになりたいぜ。
島村:ハラボーって!お前50過ぎのおばさんがそんな事してんの見たことあるんかって!
真田:無いけど。
島村:想像でモノを言うなよ!アホか。
それはサザンというか散々やわ。
真田:キーボードは死にますか?
島村:なんなんお前!?さだまさしなん?
真田:まぁ、それなら俺楽器出来んからボーカルやるわ。
島村:言ってもボーカルも難しいけどな。ライブに出たら10曲以上歌わないといけやんし。
ちゃんと腹筋鍛えて腹式呼吸できるようにしてそれで長時間歌えるようにせんと君。
真田:大丈夫毎日鍛えてるから。
島村:あー。ジョーバとかで。
真田:毎日ラクダに乗ってコブ叩いてるから!
島村:リアル動物やないか!ラクダさん叩くのやめたげて!!
真田:仕方ないね。
島村:何が「仕方ないね」じゃ。それで他にメンバーとかおんの?
真田:あと、カメレオンとカイコ。
島村:メンバーの3分の2が昆虫ってどんなバンドや!流石に無理やろ!
真田:斬新だよね。
島村:ざーんしーん!戦慄タコ少女というタイトルくらいざーんしーん!
真田:出来ると思えば出来る!
島村:セリフ単体はカッコいいけどやな!でも、昆虫に楽器は無理やて。蛭子さんに萌え漫画描かせるくらい無理。
まぁ、1億歩譲ってそれはええとするわ。それでバンド方向性は決めてるの?
真田:考えてるよ。ほら、アレだよアレ。
島村:アレって。
真田:ヘビーメタボ!
島村:だいぶ重量級やな!ヘビーにメタボって!!
真田:略してヘタだな。
島村:嫌な略し方やな!アホか。
真田:仕方ないね。
島村:「仕方ないね」ってお前らはいいけど他の人たちまで下手みたいに聞こえるからやめて。
真田:グループ名も決まってるんやでー!
島村:気になるやないかー。トルシエの通訳の行方くらい気になるやないかーい。
真田:イチゴトマト。
島村:確実にヘタから連想しとるやん!
それでヘビメタに似つかわしくないかわいさ!!
真田:鮮血の様な色のイチゴとトマト。
島村:もう言い方だけやん!そんで、どんな歌を歌うの?
真田:そこは、あんま決まってないんだけどね。
島村:なんかあるだろ。
真田:お、決めたぞ!成人病の輩!
島村:そんな蝋人形の館みたいに言われても!いいかげんベンジョンソンのようなモノで殴るぞ!!
真田:ぶほっ!ぶほっ…!血…。
島村:それ成人病やろ!
真田:ヘビーメタボやから成人病は仕方ないね。
島村:だからメタルだって!こんなんでヘビメタ出来んの?
真田:出来るよ。なんだかんだいって顔を白く塗って黒い服を着ればいいんでしょ。
葬式に行くおばちゃんみたいな感じで。
島村:最後絶対無駄やわ!いらんかったわ!!蛭子さんの漫画の汗くらい無駄や!!
まぁ、そんな感じではあるけど。でもヘビメタいうたら結構化粧代とかかるやん。
真田:それは自分で変色出来るようにするから大丈夫!
島村:全然大丈夫ちゃうやないか!!
真田:カメレオン師匠に教えて頂くので。
島村:教えて頂くって!カメレオンの弟子になる人間なんかお前くらいのもんやぞ!
真田:ほんならカイコに糸出してもらうわ!!
島村:いや、お前もうなんでもありやん!
真田:よし、これで準備バッチリや!ライブ当日の内容をイメージしてみよっ。
島村:いや、もうサクサク行くやん。
真田:いかん、カイコ君なんか白いモノにひきこもってる!
島村:サナギなってもうてるやん!
真田:カメレオン師匠は見当たらんし!
島村:カメレオン保護色使うとるやん!
真田:もうええわ!一人でライブ出るしかない!糸を顔に巻きつけてライブに参上たーい。
島村:見苦しい!蛭子さんのライフスタイルくらい見苦しい!!
真田:ふご…ふごふごご…。
島村:喋れてへんやないか!アホか。
真田:アカンなぁ。サイドビジネスだけに再度チャレンジってか。
島村:もうええわぁ。
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ごろごろごろごろ……(審査中)
碓氷:うんこうんこ。
い☆ち☆か☆わ☆:ちんこちんこ。
真田:なんなんこの人ら…。
島村:パワーボマーさんが優勝。
真田:ネタばれやめろ!
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