バーソロミュー教団

コント/Ifrit Overtureー175日後の俺の定めー
来て♪来て♪来て♪サンタモーニカァー

来て♪来て♪来て♪サンタモ〜ニカァ〜
初めてのセミファイナル!バーソロミュー教団!

患者:…………先生!どうなんですか!はっきり言ってください!

医者:……………………

患者:僕は何か、重い病なんでしょ!

医者:………分かりました、はっきりと言いましょう。

患者:お願いします!

医者:………と、その前に、貴方の最近の症状をもう一度確認させていただいて宜しいですか?

患者:……はい…。

医者:身の周りのものがぼやけたり、大きくなったりしていると。

患者:……はい。

医者:…間違いありません。
    これは、「急性身長縮小病」です。

患者:……なんですか、その分かりやすい病名は。

医者:…単刀直入に言っちゃいますと、
    これは、1日1cmずつ、身長が縮んでいく病気です。

患者:……………………!?

医者:どうされました?

患者:…どうされましたって言われても………
   え、それ、本当なんですか?

医者:もちろんですとも。

患者:…治す方法は………?

医者:ひとまず、症状相応の薬をいくつか出していくので、
   いろいろと質問させていただきます。

患者:……はい。

医者:まず、貴方の身長を教えてください。

患者:178cmですけど………

医者:…症状が起こったのが3日前ですから、
   あと175日後には、貴方は米粒状態になります。

患者:!!??

医者:そんなにびっくりされても。

患者:…だ、だって、そんなの信じられますか!?
    いきなり、1日1cm身長が縮んでいくって聞かされて!
    175日後には米粒になるって!

医者:まぁ、信じられないのも無理は無いでしょう。
    しかしまた、175cmって微妙ですね。
    チェ・ホンマンなら、あと218日生きられたのに。

患者:そんなビッグな人と比較しないでください!
    ってか、まだその病気のことを信用してませんし。

医者:ひとまず、身長縮小防止の薬を175日分出しておきますね。

患者:いや、175日分出すってことは全然防止できてないじゃないですか!

医者:それと、縮んでしまったときのための、身長回復剤を218日分。

患者:チェ・ホンマン用じゃないですかそれ!いや、それにしてもおかしいけど!

医者:ほか、最近された怪我や病気などはありますか?

患者:…怪我や病気ですか…?
   えっと、4ヶ月前に交通事故に遭いまして。それくらいですが…

医者:あぁ、きっとそれが原因ですね。

患者:事故が?交通事故が!?
    事故に遭ったら身長が縮むんですか!?

医者:いいですか患者さん、よく聞いてください。
    貴方はバカです。

患者:バカじゃないですよ!!超唐突に話反らさないでください!!

医者:ほらほらそんなに興奮しない。安定剤・デパケンR錠200も入れておきますね。

患者:アンタのせいで興奮してるんですよ!
    あぁもう、頭がフラフラしてきやがった。

医者:大丈夫。安定剤はきっと、頭のフラフラも安定させてくれますから。

患者:じゃぁ身長も安定させてくれんのか!?あ!?

医者:はいはい、「ストレス解消法」の本を売りますから、これで落ち着いてくださいな。

患者:こういうお前の気配りでストレスが溜まるんだよ!!

医者:さて、話を戻しましょう。
   身長が縮むに当たって、注意する点をいくつか挙げておきます。

患者:じゃぁ薬出すなよもう!縮むこと前提での話じゃねぇか!

医者:まず、一番の危険は、高校生と間違えられることです。

患者:それが一番じゃないだろ!?

医者:二番目に危険なのは、中学生と間違えられること、
   三番目に危険なのは、小学生と間違えられることです!

患者:間違えられること以外でなんか危険なことないのかよ!!

医者:あと160日くらいすれば、「米粒寸前ミクロマン」の称号がゲットできますよ!

患者:そんな称号かなり必要ねぇよ!!

医者:でも、173日たったら、本当に米粒と間違えられますよ。あっはっはっ

患者:あっはっはじゃねぇよ!!それを食い止めるのがあんたの仕事だろ!

医者:でも、小学生と間違えられると言ったって、よく考えて御覧なさい。
    小学生と思われるなら、小学生になったらいいんです。
    よし、小学校の教科書を売りましょう。これで解決です。

患者:お前が安定剤飲んだらどうだよ!!
    なんで小学生の教材にまで発展してんだよ!

医者:ついでに、中学校の教科書と、高校の教科書も売っておきますね。

患者:もう詐欺にしか見えなくなってきた。

医者:でも、よくよく考えたら、
    こうなったのはその事故のせいでしょ。
    事故は、貴方が生きていたために起こったもの。
    よって、この病気は自分自身の責任です!

患者:酷いな酷いな!!
   俺が生きていたのが悪いのかよ!

医者:これぞ、身から出たわさび!

患者:さびだよ!!わさびが出てきたら気持悪いわ!

医者:さて、これで診察は終わりです。
    控え室でお待ちください。

患者:結局よく分からないまま終わっちまった…

(暗転:控え室、患者が会計をしている)

受付:身長縮小防止用の薬175日分、身長回復剤を218日、
    安定剤・デパケンR錠200175日分、
    さらに「ストレス解消法」の本20冊、
    小学生、中学生、高校生の教材に加え、
    なんかよく分からない液体、前の患者の薬の在庫、
    セールスマンが置いていった謎の薬品、
    セキセイインコ、カマキリ、台風23号、
    飼ってるのは犬なのに間違って買ってきたキャットフード、
    ゴミ箱のフタ、将棋の飛車、信号の赤いボタン、
    向かいのホーム、路地裏の窓、
    しめて、287万4770円になります。

患者:詐欺だ!詐欺だ!!詐欺だぁーッ!!!

受付:次の診察は、174日後になります。

患者:死の間際かよッ!!


(暗転)

助手:ドクター、ちょっと質問がありまして。

医者:どうしたんだ助手よ。

助手:先日の診察見てたんですが、
    本当にあんな病気あるんですか?

医者:はっはっ、あるわけないだろう。ハッタリだよ、ハッタリ。

助手:ですよね。おかしいと思いましたもん。

医者:調べさせたんだけど、
    目がボヤけるのは視力の低下、
    大きく見えるのは、家の欠陥工事で床が沈んでいるのが原因らしい。

助手:でも、大したことないのに
    あんなにたくさん薬飲ませちゃって大丈夫なんですか?

医者:それが問題なんだよな。
    それで死んじゃったら洒落にもなんないし。

(と、そこに受付係の女登場)


受付:大丈夫、私が座薬も一緒に入れておきました。
   これで、飲んでも全部出ちゃいます。

医者:………儲かるなぁ

助手:………儲かりますねぇ

受付:………儲かりますわねぇ




(フェードアウト)

6組目 バーソロミュー教団



患者:なんでもないようなことがー 

碓氷:幸せだったと思ぉうー 

医者:なんでもない夜のこと 

市河:二度とは戻れない夜ゥー 

受付:(ハーモニカ)ピューピューピュルルールルール ゥルルゥールゥルゥルゥー

森の熊さん

コント/ファミレス
仁川:それでは、久々にネタやるので軽く準備体操と行きましょうか。
小倉:よ、余裕ですね。 
仁川:我々に負けた方々は肩慣らし以下と言う事になるので心して戦うように。
   正直な話、私やる気無いのでね。最下位でも文句は言いませんよ?

「準備」体操ということはファイナルに期待できそうです。
初めてのC大会!森の熊さん!

小倉:カランコロンカラーン。 
仁川:いらっしゃいませ。何名様でしょうか? 
小倉:2名です。 
仁川:2名様ご案内です、こちらへどうぞー。 
小倉:・・・てくてくてく。 
仁川:・・・止まれ。 
小倉:びくっ! 
仁川:何名様だ? 
小倉:・・・2名ですよ。 
仁川:背中に当たっているもの、わかるよな。 
小倉:・・・・・・。 
仁川:無機質で冷たい感触だろ。好きだよな、おまえ。 
小倉:・・・・・・それで、僕をどうする気だ。 
仁川:どうもしない。ただ、本当の事を言った方が身のためだ。 
小倉:・・・1名です。 
仁川:座れ。 
小倉:・・・・・・。(椅子に座る 
仁川:椅子じゃない、床だ。 
小倉:は、はいっ!(床に座る 
仁川:ほらよ。無機質で冷たいお水でございます。・・・好きだよな、おまえ。 
小倉:・・・・・・大好き。 
仁川:まぁ、せいぜい飲むんだな。 
小倉:・・・・・・あの。 
仁川:用件は分かっている。夕飯を食べにきたんだろ。 
小倉:え!ってことは・・・。 
仁川:却下だ。第一お前には危険すぎる。 
小倉:そ、そんなの、やってみなき 
仁川:やる前から分かっていることだ。貴様は俺に先導され、良いように接客され、意 味も無く床に座らされている。
   予言しよう。貴様がハンバーグを注文した3分以内に必ず、貴様のテーブルにハ ンバーグが置かれる。 
小倉:・・・・・・。 
仁川:舐めるなよ小僧。接客態度は完璧だ。マニュアルに手落ちなど、まず、無い。 
小倉:それでも僕は・・・ハンバーグが食べたいんです! 
仁川:俺は血を見るのが嫌いでな。この店のハンバーグは血が滴るほど生だ。 
小倉:でも、もっと・・・もっと焼けば! 
仁川:だが俺は固い肉はもっと嫌いだ! 
小倉:・・・・・・。 
仁川:お水で御座います。グラスの方冷たくなって御座いますのでご注意ください。 
小倉:・・・・・・ぐびぐび。 
仁川:貴様などコップ一杯で十分だ。 
小倉:・・・じゃあ、せめてスパゲッティだけでも・・・。 
仁川:それも許されん。 
小倉:え・・・。 
仁川:貴様ら日本人はスパゲッティをフォークとスプーンで食べる。 
小倉:確かに・・・そうですけど・・・。 
仁川:だが欧米では、スパゲッティをナイフで切って食べる。食べやすい大きさにだ。 
小倉:・・・スプーンが低脳だと言いたいんですか・・・? 
仁川:そうは言っていない、ただ、貴様ら日本人が遅れてると言いたいだけだ。 
小倉:に、日本人は遅れてなんて・・・! 
仁川:欧米では「スパゲッティ」とは言う前に「パスタ」と言う。
    それと、熱くなるな。周りのお客様に迷惑で御座います。 
小倉:ぐ・・・・・・。 
仁川:だから申し訳ありません、スパゲッティはただ今品切れとなっておりますだ。 
小倉:そんな・・・。 
仁川:・・・ご注文になられてました、お水でございます。 
小倉:・・・・・・うわーい、お水だー・・・。 
仁川:飲んだらさっさと帰れ。貴様のその心構え、命取りになるぞ。 
小倉:・・・お子様ランチ、じゃダメですかね? 
仁川:な゛!?・・・お、お子様ランチだと!? 
小倉:えぇ。それなら、僕でも大丈夫でしょう? 
仁川:しかし、今は夕飯時だぞ!? 
小倉:えぇ。お子様『ランチ』なのは百も承知です。 
仁川:危険すぎる・・・。チャーハンに刺さっている国旗、アレはつまようじだ ぞ・・・? 
小倉:大丈夫です。絶対に旗でシーシーしません。 
仁川:本当か?そんな事をするとわが国では即刻袋叩きだ。強いぞ、我が国は。 
小倉:大丈夫ですってば。確かにつまようじですが、「シーシーしたい」なんて、そん な感情抱きませんよ。 
仁川:・・・だが俺はお前と同じ事を言って、シーシーしたヤツをゴマンと見ている。
   彼らはみな、同じように店の外へ放り出され、そして死んだ。 
小倉:僕に限ってそんな事はありません。 
仁川:だが自分で言っては信用できんな。今度ばかりは老婆心だ。水を飲め。 
小倉:・・・ごくごく。 
仁川:飲んだら帰れ。それだけだ。 
小倉:あ、あの・・・。 
仁川:なんだ、まだあるのか。 
小倉:帰る前に一つ聞いていいですか・・・? 
仁川:・・・俺で答えられる事なら教えてやる。 
小倉:わが国とか言ってたけど・・・・・・何処の国の人? 
仁川:・・・私の故郷は、イで始まり、ドで終わる。 
小倉:・・・・・・インド? 
仁川:早計だ。イングランドかも知れないし、井戸かも知れない。 
小倉:貞子じゃないんだから井戸はないでしょ。 
仁川:・・・もう一つ、私の故郷は「イ」と「ン」と「ド」の文字が入っている。 
小倉:じゃあもうインドですよね!? 
仁川:だから早計だ。井戸の選択肢が無くなっただけに過ぎん。 
小倉:・・・ハンバーグ! 
仁川:わが国の宗教で牛を口にすることは許されん。 
小倉:スパゲッティ! 
仁川:わが国では欧米と違い、右手で食べる。 
小倉:お子様ランチ! 
仁川:わが国の国旗の糸車と、日本の国旗の日の丸の位置が凄く似ている。 
小倉:インドだ・・・。 
仁川:早計だと言っている。イングランドの選択肢が無くなっただけではないか。 
小倉:インドしか選択肢無いですよね? 
仁川:だが私の出身地がインドだと分かった事で何になる。 
小倉:・・・・・・。 
仁川:さぁ、帰るが良い。それとも、まだ水が欲しいか? 
小倉:・・・・・・。 
仁川:どうした、帰らないのか。 
小倉:・・・・・・。 
仁川:それならそれで結構だ。だが黙っていただけでは水しか出んぞ。 
小倉:・・・・・・カレー下さい。
仁川:かしこまりましたー。

7組目 森の熊さん



(謎のインタビュアー見参)

(久々の挑戦ですが) 
小倉:凄いやり慣れたネタの筈だったんですけどね。
仁川:久々ですよね。まあ、私は誰かさんみたいにブランクに責任を押し付けませんが。
小倉:ひ、酷い!!
(引退と聞きましたが) 
仁川:出るつもりも無かったんですけど、とりあえずひと段落って事でね。
小倉:そうですね。まあ我々がここにいる存在意義はその程度です。
仁川:でもチャンピオンは狙いますよ。
小倉:じゃあ本気でやってください
仁川:やです。

ペーパードルフィン

漫才/珍しい人の話(のはずだったんだけどどこ行ったんだろう)
春美:Bブロックで最もランキングが低いコンビの登場ですよ。

涼輔:ファイナルは絶望的なので、自由にやらせていただきます。

そのチャレンジ精神が奇跡を呼び起こすんですよ、きっと。
初のC大会出場!ペーパードルフィン!

二人:どうも。ペーパードルフィンです。 

涼輔:よろしくお願いします。 

春美:ところでさ、この前珍しい人見かけたの。 

涼輔:どんな人? 

春美:そのとき僕、本屋さんで女装してY字バランスしてたんだけどさ、 

涼輔:まず春美が珍しい人だよ。本屋で何してるの? 

春美:本屋って呼び捨てしちゃだめでしょ。 

涼輔:別にいいと思うけど、言い直すよ。本屋さんで何してるの? 

春美:客寄せ。経営不振なんだって。 

涼輔:完全に営業妨害の間違いだと思うけど。 

春美:そうでもないよ。みんな寄ってきてたし。 

涼輔:そりゃ寄ってはくるだろうけど。 

春美:みんなして写メとりまくってたよ。 

涼輔:僕もその状況だったら春美の写メとるよ。 

春美:僕をじゃないよ。みんな本の中身をとってたの。 

涼輔:それ犯罪だよ。 

春美:中にはポケットカメラ持ってる人も。 

涼輔:それ初期ゲームボーイのソフトだっけ?久々に聞いたよ。 
   てかさ、それ店員何も言わなかったの? 

春美:店員は僕を店から引きずり出すのに必死だったから。 

涼輔:やっぱり追い出されたんだ。 

春美:まったく、人がせっかく好意でやってるのに。 

涼輔:ありがた迷惑って言葉知ってる? 

春美:知ってる。 

涼輔:春美はまさにそれだから。 

春美:まあそれは置いといて。 

涼輔:自分の立場が悪くなると何でも置くのやめなよ。 

春美:やだよ。 

涼輔:そんなことばっかりしてるとネタがいつまでたっても進まないよ。 

春美:話が脱線ばっかりしたり? 

涼輔:そう。てか今すでに脱線してるから。話戻して。 

春美:話が脱線ばっかりしたり? 

涼輔:一行戻してどうするのさ。もっと戻して。 

春美:涼ちゃん、僕たち、コンビ組まない? 

涼輔:なんで2006年11月まで戻してんの?この前見かけた珍しい人の話は? 

春美:あ、あの話はキムチ鍋の具にしちゃった。 

涼輔:なにを思ってキムチ鍋に入れたの?てか、いつどうやって入れたの? 

春美:豆乳鍋のほうがよかった? 

涼輔:いや、キムチ鍋のほうが好きだけど。話題を鍋にいつどうやって入れたの? 

春美:豆乳鍋にするかけっこう悩んだんだけどね。 

涼輔:回答不可能の質問に対しては完全にシカト決め込む気? 

春美:あとで一緒に食べよ。 

涼輔:ああもう答える気0だよこの子。 
   てか漫才の話題が入った鍋っておいしいの? 

春美:いや、微妙。 

涼輔:じゃあ入れる必要ないって。てかその話題使いたいんだけど。 

春美:わかったよ。 
   こんなこともあろうかと鍋持ってきてよかった。 

涼輔:こんなこともあろうかと思ったら最初から鍋に入れないで。 
   舞台上に鍋持ってくる漫才師なんて珍しすぎるって。 

春美:珍しいもの見れてよかったね。うれしいでしょ。 

涼輔:今、僕の中に喜びという感情が皆無なんだけど。 

春美:じゃあもっと珍しいことやってみようか。 

涼輔:何する気さ。 

春美:女装してY字バランス。 

涼輔:張っ倒したいという気持ちだけが満ち溢れてくるからやめて。 

春美:じゃあ何すればいい? 

涼輔:普通に最初の話題すればいいよ。どんな人見かけたの? 

春美:ト持ラま人にるメケいっだッカてポ。 

涼輔:・・・何事? 

春美:ごめん、刻んで鍋に入れたからばらばらになっちゃった。 

涼輔:・・・そう・・・。 

春美:そう。 

涼輔:・・・これ、なおせない? 

春美:並々ならぬ努力をすればなんとかなおせる。 

涼輔:がんばってなおして。 

春美:ん、直った。 

涼輔:努力した点が見つからない。まあいいや、それで、どんな人見かけたの? 

春美:いまだにポケットカメラ持ってる人。 

涼輔:さっきの人じゃん。 

春美:珍しい人だよね。何考えてんのか想像つかないよ。 

涼輔:僕は本屋で女装してY字バランスしてる人のほうが何考えてるのか想像つかないんだけど。 

春美:だから、本屋って呼び捨てしちゃだめだって。 

涼輔:いや、もういいよ。 

二人:ありがとうございました。

8組目 ペーパードルフィン



市河:ペーパードルフィン、ファイナル進出OKだという方はピンクの玉をお願いします。どうぞ!



春美:ボールの変わりにおむすびを転がしてくれると嬉しいです。

涼輔:確かに、お腹空いたね。

二人:あ、誰かホントにおむすび流してくれた!

涼輔:わー、わざわざ二人分ありがとうございます。
   美味しくいただきますね。

春美:おむすびころりんすっとんとん。

青西瓜

語り/残した言葉
頑張りたいと思います。

皆さんも頑張ってると思いますが更に頑張ってください。
2期連続2度目のC大会出場!青西瓜!

「ハリウッドを買収する」

そう言って彼女はアメリカへ旅立ってしまった。僕を1人残し、ピーマンを食べ残し。

僕はそのピーマンを泣きながら、お守りの中に入れた。

そう、これが今露店で僕が売っている交通安全のお守りである。

誰も買おうとはしない、何故なのか、こんなにピーマンがパンパンに入っているのに。

縦横奥行きが10cmの立方体の形にしているのに。

もしかしたら、このお守りが100個あるからいけないのか、1つ減らすと2桁になってしまうからか。

そう考えると、一瞬のうちによく数えるものだ。敬服の念をオナラに込めて出す。

ボフッ。

しまった、出してしまった。敬服の念を外に排出してしまった。中に込めていなければならないのに。

これはやってしまった。こんなダメでどうしようもなくてスベスベなヤツのお守りなんて買うはずが無い。

もっと体を汚くザラザラにしていれば良かった、頑張って死ぬ気で作ったお守り感を出せば良かった。

しかし、このピーマンはそもそも彼女の食べ残し、食べていたレストランの代金も彼女、

そのレストランの大株主も彼女、そのレストランのトイレを自主的にキレイにしたのも彼女。

それに比べ、そのレストランのトイレを民主的に壊したのは僕、洋式トイレ撲滅委員会のリーダーである僕だった。

……しかし、今思うと懐かしい。

50人の民衆に胴上げされながら大きな時計が見えるベンチにやって来た僕。

まだ彼女は来ていないらしい。当たり前だ、待ち合わせの12時間前だ。

いや、嘘だ、いた、50人の民衆の中で胴上げに一度も参加せず耳をほじっていた女性、それが彼女だった。

この時は本当に驚いた念をオナラに込めて出したので、全く驚かなかった。

何はともあれ、僕達のデートは今シャッターが開いたのであった。

午前2時、まだどこの商店街もシャッターを開けていない。

仕方なく、民衆に持たせておいたドル札で彼女をビンタしては、その札をあげる、を繰り返していた。

午後4時、楽しすぎて予定時間より遅くショッピングが始まってしまったが、

「何か大きなものを得た」と言い合ったり、

実は僕だけ言わなかったり、民衆同士のほうが言い合いでは盛り上がったりしていた。

その盛り上がりに負けないように、僕らは手を繋ぎ、手錠を繋ぎ、危ないから手錠を外し、歩き始めた。

いけない、これからショッピングだということなのに僕はオナラが足りなくなってきた。

僕は何か食べたいと言うと、彼女はレストランへ肩車で連れて行ってくれた。民衆達は尻歩きでクイクイ行った。

意外と高いところにレストランがあるなぁという念を最後のオナラに込めて出そうとしたが出なかったので、

「ゴメン、高い……」と言い、うなだれてしまった。

その姿を彼女はベルリンの壁崩壊と形容した。民衆達は臭いトリュフと形容した。

45分後なんとか気を取り戻し、民衆達は妖怪に取られていた影を取り戻し、

彼女は相撲を取り直し、チンピラと3分の大勝負、結果は勝利、10万ドルを奪った。

さぁ、準備万端、僕らはそのビルの中に入り、エレベーターの中に無理やり52人入り、

エレベーターガールの手に彼女に渡す予定だった指輪をはめたりしながら、その階まで上っていった。

着いた。

彼女の紹介で僕は会員制レストランの中に入った。民衆達も「乞食です」の一点張りでなんとか入った。

そこで僕はビーフシチューを、彼女はピーマンの丸焼きを、20皿ずつ頼んだ。

民衆達は僕達を取り囲み、ご飯を床にこぼし待ち状態に入った。

その時の集中力は素晴らしく、「パンティ」という言葉を聞いても振り向かないのだ。

しかし、「キス」という言葉には過敏に反応し、どこで発したか探し回る、そう、耳が悪いのだ。

実際「キス」という言葉を聞き、探し回っている時に事件が起きた。

トイレが洋式だったのだ。

「パンティ」でも何でも反応する僕はその話を聞くと、世界中に散らばっていた幹部10人を呼び出した。

ちょうど全員巣鴨にいたのですぐ集結することが出来た。

幹部はいつも通り終戦間近だった時のことを話している。

僕はゲキを飛ばし、洋式トイレを壊すように言いつけた。

粉々にしてやった。

それを見ていた彼女はどうやらハリウッドくらいの迫力を感じたらしい。

彼女は「ハリウッド」と連呼しながら、トイレをキレイに片付け始めた。

ちなみに、民衆も幹部も「ハリウッド」の言葉には反応しなかった。「ブラジャー」に大興奮だった。

そして全てが終わり、料理が来て、彼女は言った。

「ハリウッドを買収する」

彼女はチンピラから奪った10万ドルとドル札ビンタ遊びに使った200兆ドルを持って、アメリカへ旅立ってしまった。

僕はそのピーマンを泣きながら、お守りの中に入れた。

民衆達も幹部達も泣いていた。

「どこからブラジャーの声が聞こえたんだ……うっ、うぅ……」、みんなみんな耳が悪かったのだ。

僕は泣きやみ、家へ帰る準備をし始めた。

代金は彼女の先払い、最後の置き土産、

僕は今日2度目の「ブラジャー」という言葉を言い残し、そのレストランを去った。

9組目 青西瓜



安物鬼

漫才/辞書の例文
禿:いやー、トリですよ。
鬼:みなさん目が疲れたでしょう。
禿:そりゃ確かに。

目を凝らしてしかとその勇姿を見届けよ!
2期振り2回目のC大会出場!安物鬼!

鬼:はいどうも。モンキッキーです。

禿:違いますね。そんな風に改名された芸人さんもいらっしゃいましたけれども。
  どうも、安物鬼です。

鬼:まあ漫才ということで雰囲気に飲み込まれ気味ですが頑張りましょうか。

禿:その本音はしまっておいてくださいね。

鬼:それで最近気になることがありまして。

禿:いいですね。何事にも興味を持つのは。
  一体なんですか?

鬼:国語辞典の例文が時代遅れな気がするんですよ。

禿:またどうでもいいことに興味持ちましたね。例えば?

鬼:「情報」とかですと{情報化社会に困惑する}といった例文が載っていたんですよ。
  でも今は「化」が抜けて情報社会じゃないですか。だから今日は新しく例文を考えていきたいなと。

禿:確かにそうですね。じゃあやってみましょうか。

鬼:まずは「情報」。

禿:さっきも紹介しましたがどのように変えましょうか。

鬼:こんなのはどうでしょう?
  {私の情報は人気がない}

禿:人気がないってなんですか。人気って。

鬼:ドロドロの情報社会では個人情報が流出しまくりなんですが、その人の情報はイマイチ見てもらえていないんですよ。

禿:見方を変えるとなんとも可哀想な方ですね。
  その単語を引いた人は自信つきますよ。

鬼:引越しの際に近所にうどんを配りに行って受け取りを拒否られた自分も自信が湧きますよ。

禿:それもそうとう痛いですね。
  まあ次いきましょう。

鬼:「看板」とかはどうでしょうか?

禿:自慢したいものを比喩的に表すときにもつかいますが。どうするんですか?

鬼:{看板持ちのバイトで細々と生きています}

禿:例文における単語の意味までもが変わっちゃいましたね。

鬼:まあ私の過去からの引用ということで。

禿:どこまでも悲しいですね。
  悲しさを吹き飛ばすために次は明るいのいきましょう。

鬼:それでは「輝き」で。

禿:いいじゃないですか。例文はどうします?

鬼:{君には輝きが足りない}

禿:悲しさはさっきと全く変わりませんから。明るくお願いします。

鬼:{チミには輝きが足りない}

禿:なんか立場低くなっていませんか?
  否定的な意味でなく肯定的な意味で例文を作ってくださいよ。

鬼:{僕は輝きに満ちている}

禿:まあちょっと自己満足が入っていますがあえてここは見逃しましょう。

鬼:では次は「社会」で。

禿:何かと問題が多いですからね。少し皮肉ってもいいかもしれませんね。

鬼:{神よ、社会に悲劇を}

禿:・・・一体どういうことでしょうか?

鬼:まあ神の力は絶大だということでしょうね。

禿:そっちですか。
  私はなぜ社会に嫌悪感を抱いているのかが気になったんですけど。

鬼:どうも私の思想が受け入れられないんですよね。

禿:私も否定側ですから。
  それでは少し難しい横文字でやってみますか。
  「ペイオフ」で例文を作ってみてください。

鬼:なんだ、簡単じゃないか。ベリーイージー。

禿:・・・それではまずこの単語の意味を答えてもらいましょうか。

鬼:ヤヤッ!よく考えると奥の深い単語だ。ベリーハード。

禿:わからないのがモロバレじゃないですか。

鬼:根が正直なんですよねー。いやー参った。これだから正直者は困るよ。

禿:言い訳はもう結構ですので。
  それでは例文をどうぞ。

鬼:・・・・・・{こちらのケーキはペイオフです}

禿:やらかしましたね。そんなカロリーオフみたいに言われてもどうしようもないですけど。

鬼:まあカロリーオフといっても従来の半分ぐらいですがね。

禿:いや、商品の説明をされましても。
  半分なのはあなたの理解力じゃないですか。

鬼:{君は優しさがペイオフだ}

禿:上手いなんて言いませんよ。事実この単語の意味は銀行が倒産したときに支払われる・・・

鬼:「海賊」なんてどうでしょうかねえ?

禿:前向きな姿勢は社会において大切ですが今は封印してください。
  人の話は最後まで聞くものですよ。

鬼:海賊っていっても色々あるじゃないですか。

禿:スルーは悲しいので付き合いましょうか。
  最近では闇市場に映画の海賊版が流れているとか問題がちらほらありますけども。

鬼:それをふまえたうえで例文を作りますと、
  {俺様は海賊だぞ!お前ら!ほんとうだぞ・・・!?}

禿:どこをどうふまえたのかが疑問ですね。
  しかもまわりから冷たい視線を浴びている感じがしますよ。最後は自信なくしちゃってるし。

鬼:自信をつけたいときは「情報」を引きましょう!

禿:確かにそうですけれども。
  まず海賊なんて世間では認められていませんからね。

鬼:では「認める」で例文を作ってみますか。

禿:その話の広げ方なんとかなりませんかね?まあどうぞ。

鬼:{実とメールする}ハハッ。

禿:面白くないですからね。全く。

鬼:まあ表情を顔に出さないのがプロですからね。

禿:いかにも私が笑うのをこらえているみたいに言うの止めてくださいます?
  ていうか実ってなんですか?

鬼:「ねえねえ、実さん」「なんだい葉っぱさん」的な。

禿:そもそもそのシチュエーションが意味不明なんですよ。

鬼:森の大冒険〜深海の救世主〜のラスボス前のムービーじゃないですか。

禿:私が知っているような感じで言うのやめてくださいね。
  あと森の話題で海の助けはかっこ悪い。

鬼:なあに、最後は大根太郎がまとめて助けてくれますよ。

禿:あくまでイメージですが最後ものすごいしょぼい終わり方のようですね。
  話を戻して「大根」はどうでしょうか?

鬼:{特大コントローラー}ムフッ。

禿:だからそういうのいらないですってば!なんですか特大って。

鬼:10メートルもあるからボタンが押しづらいんですよ。連射はできません。

禿:シューティング泣かせなコントローラーですね。
  ちゃんとした例文をお願いします。

鬼:{大根太郎は強い}

禿:はい、そうですね。さっき説明してくれましたもんね。
  ですがもっとメジャーなものでお願いします。

鬼:{しまった、大根が鍵穴に合わない!}

禿:合いませんよー。誰だって知ってます。
  もっと現実的なものは考えられませんか?

鬼:{この商品は遺伝子組み換え大根を使用しておりません}

禿:とうもろこしならともかく大根ですか。なんか微妙です。

鬼:{なんだいなんだい、こんなことばっかしてさあ!}フフッ。

禿:だからそういう蛇足なことやめてくださいます?さっきより無理してる感が強いし。

鬼:ではそろそろ「オチ」で作ってみますか。

禿:そうですね。大根でグダグダしていましたからね。
  最後一発決めましょう。

鬼:{オチない、オチます、オチる、オチるとき、オチろ}

禿:まさかの五段活用ですか?例文どうこうではありませんよ。

鬼:漫才がうまく{オチろ!}という意味を込めて。

禿:いい加減にしなさい。

10組目 安物鬼



市河:ファイナル進出OKだという方は、青のボールを流して下さい。どうぞ!



碓氷:ではみなさん必ずお手元のボウリングの玉を・・・
市河:なんでだよ!進出してもいいなあと思ったらだろ!
碓氷:見てよ、金アレイ。おいっちに、おいっちに。
市河:ゴルゥア!ゥオニギャワゥァラアアァァァ!!

市河:これで10組全ての熱演が終わりました。

碓氷:いよいよ運命の計量です!




計量へ!(再び音有り)