氷谷：いやぁ、大型連休が欲しい。大型連休と言ったらゴールデンウィーク。

古城：やっぱりゴールデンウィークは旅行したいよね。

氷谷：学校とかだったらゴールデンウィークどこ行ったとか。結構聞かれますよね。

古城：そんなんあるなぁ。



古城：おい、お前ゴールデンウィークどこ行ったの？

氷谷：タイに行って来たよ。

古城：へぇ〜そうなんだ。

氷谷：でも、結構お金かかるね。
　　　お土産代でしょ。あと手術代でしょ。

古城：タイで手術ってそれ多分性転換だろ！

氷谷：私のゴールデンをウィークしてしまったわけですが。

古城：なんなんだその言い回し！
　　　そういうヤツじゃなくて普通の旅行に行こうぜ。

氷谷：でも、大型連休の時って混んでるから大変だよ。

古城：電車とかも凄い混んでるでしょ。

氷谷：もう車掌室もギュウギュウですよ。

古城：なんで車掌室までギュウギュウなんだよ！運転できなくなるわ！

氷谷：車で行ったら行ったで渋滞が凄いし。

古城：確かにね。高速とか凄い渋滞しますよね。

氷谷：車の中も凄いギュウギュウ！

古城：だからなんで車中がギュウギュウなんだよ！

氷谷：テディベアでギュウギュウで前も見えません。

古城：それはウチに置いてこいよ！

氷谷：部屋にパンパンなんですよ。

古城：どんだけ持ってんだよ。

氷谷：何の部屋？って聞かれたらテディ部屋ーって答えます。

古城：くだらねぇわ！

氷谷：おかげで狭くて眠れなくて目にクマが。

古城：もういいわ！そうじゃなくて旅行の話。

氷谷：まぁ、旅行って言ったらホテルとか旅館に泊まるけども。

古城：やっぱりホテルより旅館に泊まりたいね。

氷谷：旅館でもあんまりお金がかからないほうがいいでしょ。

古城：いいけどなんかアテがあんの？

氷谷：割り引きやってる所があるんだよ。

古城：ほう、なんかクーポン券とかが使えたりとか？

氷谷：クーポン券じゃなくて旅館の女将の顔にＱＲコードが書かれてて。

古城：どんな斬新な女将だよ！体張りすぎだろ！

氷谷：カメラ使って読み込んで。それを見せれば大丈夫だって。

古城：まず女将が大丈夫じゃねえよ。
　　　まぁ、それで割り引きで値段は？

氷谷：１泊２食付きで５千円。

古城：５千円か。割安だけど場所は？

氷谷：伊豆だよ。

古城：ほぉー。伊豆かいいねぇ。

氷谷：でも、部屋は大抵相部屋でギュウギュウなんですけどね。

古城：なんでそこもギュウギュウなんだよ！意味わからねぇよ！

氷谷：４万円出せばギュウギュウは回避出来ます。

古城：結局そんなに安くねえじゃねえか！

氷谷：でもね、ここは凄く景色がいいから。

古城：景色がいいって言うと…窓から海が見えて日の出がキレイとか？

氷谷：いや、窓から女将がランニングしてるのが見えるんだ。

古城：さっきの女将が！？誰が得するんだよそれ！

氷谷：絶景だね。

古城：絶景というよりも滑稽だよ！もっといいトコ無いの？

氷谷：なんといっても料理がうまい。

古城：確かに料理は大事だよ。

氷谷：あの織田信長が食べた伝統の鍋。

古城：あの信長が！？これは期待しちゃうよ。

氷谷：…の残り。

古城：いや腐ってんだろ！何百年物だよ！

氷谷：食べぬなら。殺してしまえ。ホトトギス。

古城：勝手な句を作るな！
　　　料理もダメ景色もダメ！他にいいトコねぇの！？

氷谷：温泉がおススメ！

古城：あんまり期待出来ないなぁ…。

氷谷：温泉の効能は女将の胸にＱＲコードがあるんで。

古城：だからどこにＱＲコードあるんだよ！

氷谷：すいません。見せてくださいって言えよ。

古城：気が引けるわ！

氷谷：あと男湯に顔出して写真撮ってもらうヤツがあるんで。
　　　女子風呂の方からじゃないと撮れないで撮ってもらって。

古城：完全に覗きになるじゃねえか！

氷谷：思い出に残しましょう。

古城：前科が残るわ！もういいよ。

ゴリラＡ：ウホホ

ゴリラＢ：ウホホホ

ゴリラＡ：暇だウホ

ゴリラＢ：語尾にウホ付けるウホ

ゴリラＡ：言わなくていいウホ

ゴリラＢ：ところで今日はこの動物園で

　　　　　２時間ドラマの撮影があるみたいだウホ

ゴリラＡ：ウホホ！？だったら俺達もテレビ写るウホ！？

ゴリラＢ：ライオンの柵の前で園長が八つ裂きにされる

　　　　　殺人事件のドラマらしいウホ

ゴリラＡ：描写がエグいウホ

ゴリラＢ：ドラマという事は芸能人がいっぱい来るウホ

ゴリラＡ：ウホホ！サイン欲しいウホ！

ゴリラＢ：あき竹城と山村紅葉のサインが欲しいウホ！

ゴリラＡ：どっちもぶくぶく太ってる女優だウホ

ゴリラＢ：ウホ。ちょっと騒がしくなってきたウホ



関係者：主演の水谷豊さん入られまーす！

　　　　よろしくお願いしまーす！



ゴリラＡ：み、水谷豊だウホ！

ゴリラＢ：ウホホ！？あのストレートティーをシェイクハンドで飲み干す俳優ウホ！？

ゴリラＡ：そうだウホ！カリフォルニアをジグザグ走行するお馴染みの俳優ウホ！

ゴリラＢ：凄いウホ。サイン欲しいウホ

ゴリラＡ：俺らなんか近づいたら大騒動になるウホ

　　　　　どうせ銃で撃たれるか、水谷豊の小粋な演技に圧倒されるかどっちかだウホ

ゴリラＢ：毛むくじゃらに生まれるんじゃなかったウホ

ゴリラＡ：そういう問題じゃないウホ



関係者：園長役、アルフィーの高見沢入られまーす！

　　　　よろしくお願いしまーす！



ゴリラＡ：た、高見沢ウホ！？

ゴリラＢ：なんで高見沢ウホ！？

　　　　　というかなんで呼び捨てウホ！？

ゴリラＡ：あいつ動物園っていう和やかな場所独特の雰囲気に紛れて

　　　　　呼び捨てで呼んでるウホ！

ゴリラＢ：プロ失格ウホ！

ゴリラＡ：ちょっと待ってウホ。高見沢が園長役って事は

　　　　　八つ裂きにされるウホか？

ゴリラＢ：そんなバカな話があるウホ・・・・

　　　　　ハッッハアアアアアア！！！！

ゴリラＡ：既にされてるウホ！

　　　　　高見沢の衣装が既に八つ裂きにされてるウホ！

ゴリラＢ：なんで園長がステージ衣装なんだウホ！

ゴリラＡ：見ろウホ！

　　　　　ペガサスを象ったギターまでもメタメタにされてるウホ！

ゴリラＢ：高見沢そこまでこのドラマに命かけてるウホ！？

ゴリラＡ：み、見ろウホ！

　　　　　ライオンが草食動物と勘違いしてギターを襲いにかかってるウホ！

ゴリラＢ：やめろウホ！八つ裂きにされて食べやすいとか言うなウホ！

ゴリラＡ：そんな中でも水谷豊はストレートティーを離さないウホ！

ゴリラＢ：あいつリプトンが心に染み込み過ぎウホ！



ゴリラＡ：何とかライオンも落ち着いたウホ

ゴリラＢ：その代わりギターはメッタメタだウホ

ゴリラＡ：でも高見沢は他にもエクスカリバーや聖母マリアのギターも持ってるから大丈夫ウホ

ゴリラＢ：なんだかどっちもメンヘラだウホ

ゴリラＡ：でもドラえもんのギターもあるウホ

ゴリラＢ：提供に縛られてるウホ



水谷豊：・・・・



ゴリラＡ：見ろウホ。本番前なのに水谷豊は台本を全然持たないウホ

ゴリラＢ：もう頭に叩き込んでるウホ。さすがだウホ



高見沢：うおおおおおおおおおおおおおおお



ゴリラＡ：めっちゃ気合入れてるウホ！

ゴリラＢ：どうせ死体だからセリフも何も無いのにウホ！

ゴリラＡ：高見沢は無駄に力入れすぎウホ！



関係者：それでは本番行きまーす！



ゴリラＡ：いよいよだウホ

ゴリラＢ：凄いウホ。やっぱり水谷豊も高見沢も

　　　　　本番の声がかかると一気にプロの顔になるウホ



関係者：それではいきます！

　　　　３．２．１．キュー



水谷豊：これが・・・例の死体ですか・・・

　　　　ひどい。八つ裂きじゃないか・・・

　　　　死亡推定じこ・・・・



監督：カット！

　　　こら高見沢！笑うな！



ゴリラＡ：めっちゃ怒られてるウホ！

ゴリラＢ：この真面目な雰囲気に耐え切れなくなって笑っちゃったウホ！

ゴリラＡ：あいつプロ失格ウホ！

ゴリラＢ：見ろウホ！水谷豊が若干やれやれって顔してるウホ！

ゴリラＡ：現場の雰囲気がギクシャクしてるウホ！



関係者：すいませーん！もう１回お願いしまーす！



ゴリラＢ：もう１テイク行くみたいだウホ

ゴリラＡ：今度はちゃんと決めて欲しいウホ



〜３時間後〜



ゴリラＡ：結局、あの後も高見沢が笑っちゃって撮影が全然進まないウホ

ゴリラＢ：水谷豊もストレートティー９杯目だウホ



関係者：すいませんー！今日はじゃあここまでー！



ゴリラＡ：あぁ、なんだかもう今日は撤収みたいだウホ

ゴリラＢ：そりゃあんだけＮＧ出されたら溜まったもんじゃないウホ

ゴリラＡ：ほんとにあいつだけはウホ・・・



高見沢：・・・・



ゴリラＡ：めっちゃ落ちこんでるウホ！

ゴリラＢ：そりゃステージ衣装とギターまで八つ裂きにして

　　　　　気合も凄い入ってたのにあの有様じゃ落ち込むウホ！

ゴリラＡ：あぁ・・結局、高見沢も帰っていっちゃったウホ

ゴリラＢ：なんだか切ないウホね

ゴリラＡ：華やかに見えても結構厳しい世界だウホ

ゴリラＢ：高見沢かわいそうウホ・・・

ゴリラＡ：ウホホ・・・

ライオン：おいゴリラ

ゴリラＡ：ん？なんだライオンウホ

ライオン：さっき俺が間違って襲ってしまったギターに

　　　　　あき竹城と山村紅葉のサインがあったぜ

　　　　　これゴリラにあげるよ







ゴリラＡ：そんな事いいから今すぐ高見沢に謝って来いウホ！

ライオン：え？

農家の山本さんは、米を植えています。
気まぐれで地雷も埋めます。錆びたタイムカプセルも埋めます。

山本さんの朝は早い。
カラスが鳴いたらその声で飛び起き、おもむろに猟銃を取り出して２羽ほど撃ち殺します。
そのカラスの羽を素手でむしりとって畑の肥やしにする夢を見たところで目覚めます。

山本さんの朝ごはんです。
その艶めかしい手から作り出されたのは、いびつなおにぎりです。
あまりにおいしそうなのでスタッフは吐瀉物がこみあげてきました。
具は霧の中からのこのこと現れた仙人から奪い取った黒豆です。
こうやって朝にご飯を食べるのが唯一の幸せだ、と山本さんは目を細めます。
その目があまりに細すぎたので先端恐怖症のスタッフがロケを断念しました。

山本さんは畑に向かいます。
ドミニカに行った時に廃車にされていたボロいリリーフカーに乗って２０分の距離です。
かわいい息子が作ったハイオクで走るなまはげだと４０分かかります。
歩いたほうが早いので、山本さんはゆっくりと歩いていきます。

おや、畑に何か見えますね。
規則的に数本並んで、畑の中に何か立っています。
案山子でしょうか？いえ、違います。
アンメルツヨコヨコを縦に塗ってしまったせいで身動きのとれない人々です。
農家の手伝いに来る都会人は根性がなくて困る、と山本さんは苦笑します。
苦笑というレベルではありません、山本さんの笑い声で、森が動きます。

畑でする作業は単純のようで難しいです。
ただ植えるだけならばマンドリルでもできます。
無数にちりばめられた地雷をかわしながらのフットワークで、お米を植えています。
絶滅危惧種だといわれるトキが死骸で２羽見つかった、と山本さんは笑います。
スタッフがそれって大丈夫なんでしょうか？と問い詰めたところ、
こう見えてもパターゴルフの達人なのよ、と話をはぐらかします。
その横顔は数多の修羅場をくぐり抜けてきた女の顔です。

作業が一段落ついたら、お昼ごはんです。
家でこしらえたお弁当を食べます。
中身は・・・おや、ミートボールと肉団子と香田晋の顔が書いているクッキーです。
ここで、スタッフへ山本さんが飲み物をふるまってくれました。
水筒に入れてきた畳の味がするほうじ茶です。
あまりに畳の匂いが懐かしすぎるので、スタッフが失禁します。

お昼ごはんが済んだら、また作業をします。
この作業は夕方まで、と言いますが、暗くなるのが速くなってきたので
最近は作業の時間が短くて困る、と山本さんは言います。
山本さんが作業をしている時間、ボブサップは何をしていると思いますか？とスタッフが聞いたところ
さも興味がなさそうに鼻くそをほじりました。

夜道は危険です。
いくら５７歳でも常にレイプの危険性がまといます。
あまりに強姦率が高いので、市が７８頭のゴリラをつがいで放し飼いすることを決定しています。
どこか遠くで、何かを叩く音が聞こえたらゴリラがいるので回り道しなくてはなりません。
ぶっそうな世の中になったよねぇ、と山本さんは笑います。
闇の中で目が光って、まるでチョウチンアンコウのようです。

無事に家に着きました。全焼です。
ぶっそうな世の中になったよねぇ、と山本さんは笑います。
闇の中で目が光って、まるでチョウチンアンコウのようです。

安正：うーん、また負け越してしまいました
前田：厳しいですね

Ｘ子：理想の女を演じるのもキツイわね…
Ｙ美：何お姉ちゃん、現状が理想とでも？

でん：御客様、またご来店お待ちしてます。
たん：ぴょー

・ただ当てはめるだけじゃなく、シャラップ！の使い方が上手いと思いますね。オチも素晴らしい。
　ネタの性質上仕方ないかもしれませんが、説明してる部分が平坦になりがちとも思います。（７点）

・んー・・・これは投稿時期を考慮してもなぁ・・・。
　１３台詞目、日本語おかしくなってますのでご注意を。
　後半のシャラップ！が続くとこ、良いですね。面白いです。
　ただ他は特に目立ったボケ・面白いボケは無かったなぁと。
　ナゾな単語やモノが要所要所で出てきてはいるものの、そのままナゾで終わっているのかなって。（３点）

・不透明なんだけど、心地よい、そんなネタでした
　まぁもう後はどれだけのカジノが出てくるかの発想勝負だと思います（７点）

・話題のレパートリーの多さでいくらかカバーしているような気もしますが、
　本来の意味とかけ離れたものにカジノを当てはめているパターンが続いて盛り上がりに欠けていたように思います。
　シャラップのくだりもなんだかその世界観を中途半端に抜けている感じですっきりしなかったです。（４点）

・世界観を作るために序盤が説明的になるのは仕方ないにしても、
　カジノのバリエーションそのものにインパクトが欠けていた印象を受けました。
　商品の具体的な想像がしにくいことがこのネタの持ち味ではあると思うんですが、
　あまりに漠然としてしまい読み手に伝わりにくいことが多々あったかと。
　しかしながらアーモンドクラッシュカジノからはじわじわと調子を上げ、
　オチにはしてやられました。（７点）

・なんでゴリラ目線にしたらこんなにおもしろいんだろ。バカバカしい空気が流れるからかな。
　話のおもしろさが最大限に引き出されていておもしろかったです。言うことないです。（10点）

・二人の俳優の対比が上手く描かれていたと思います。
　展開こそ読めたものの、面白味がありました。
　あとは盛り上がりがどこかであればな、って感じです。（７点）

・いやもうウホウホ言いたいだけやろ
　全体的にもうちょっと暴れても良かったんじゃないかと
　高見沢の空回りが冴える一方での水谷さんの冷静さの温度差とか色々魅せるポイントは抑えてるんですが、
　どれも少々抑え気味で終わってしまったように感じます（４点）

・ウホと高見沢と水谷豊で押し切られた感じがしましたが面白かったです。
　面白いですがなんだか物足りなかったです。ウホも後半は麻痺して普通に流れてしまいました。
　芸能人を扱う面白いネタ、の枠にとどまらない要素があればと思いました。（６点）

・ぶっ飛んだ設定は評するまでもなく、今回のネタではツッコミが切れてます。
　ボケは割と無難で設定負けしてる感じがするのですが、
　リプトンが心に染み込み過ぎ、提供に縛られてるといった言い回しを捻ったものにハズレはなかったです。（８点）

・アンメルツヨコヨコがおもしろすぎます。

　スタッフ関連のボケがあまりハマらなかったのと、おばあさんが黒すぎてちょっと怖かったです。
　オチで何かひっくり返すようなものがあれば変わってくるかなあ、と思いました。（４点）

・面白かったので、たくさん点数を付けます。
　時折現れる、あからさまに狙ったボケが、浮いているようです。（９点）

・じゃあもう段落おきにハマったハマらなかったで判断しましょうか？
　ハマった→ハマった→ハマった→ハマった→大いにハマった→ハマった→大いにハマった→ハマった→ハマった→ハマらなかった
　要はテンドンが早すぎてもったいなかったってことです（10点）

・「がんばりました」という意味がよくわからないですが、ネタそのものは面白かったです。
　目を細めるからの先端恐怖症であったりパターゴルフの達人など記憶に残るフレーズがあって良かったです。
　ただ全て面白かったかと言われるとそうでもなく、あまり響かないボケも少なくありませんでした。
　とはいえ当然のように淡々とボケ続ける感じが素敵でした。（５点）

・不条理なボケを連ねて笑いをとるスタンスは否定しませんし、むしろ好きな方です。
　勿論、アンメルツヨコヨコのくだりやボブサップのやりとりは言葉選びがよかったですが、
　全体的にはいまひとつ笑いに繋がらずでした。
　ボケがあまりに突拍子もないことばかりでフレーズそのものに依存する割合が高く、
　山本さんのワイルドなキャラもどうも掴みどころがなく把握できませんでした。（３点）

・上質のボケが並んでいると思います。
　読んでいて、ボケの間間がなさすぎるというか……なんといいましょう。
　ボケがズカズカ来るのでちょっと笑いが削げているかなぁと思いました。（７点）

・以前感想とか書いたかもしれないですけど、改めて読んだ感想、ということで。
　テディベアの件、上手いこと言ってるし、それが連発してるしですげーと思いました。
　ただ旅館以降、特に温泉とかが浅いボケが多かったかと思います。（８点）

・QRの次の旅館の一発目のボケが引っ張っておいた割にはあまり響かなかったのが残念。あとは言うことなし（９点）

・ボケがはまらず、あれ、あれ、と感じているうちにそのまま終わってしまった感じでした。
　盛り上がりの線が上がらず、かといって下がらずすーっと過ぎていったように思います。（４点）

・巧い。ボケ方や言い回しがまるでベテラン漫才師のようでした。
　得意の言葉遊びも今回はハズレがなくそれでいて主張し過ぎない良いアクセントになってました。
　悔やまれるのはこれだけ巧いのにオチが急にきてそれもやや強引なことと、
　ギュウギュウ自体はテンドンするほどのボケでもないので、そこから一歩踏み込んだボケが欲しかったことです。（８点）

・手紙の最後に「卒業おめでとうございます。」って言ったら、先生が卒業することになるんじゃ………あれ、たんとでんが卒業するんですよね？
　んー、単発で入ってくるボケが外し気味でした。尿推しですが、混じってしまった部分はおもしろかったです。
　でんのツッコミというか、フォローはもう少し上手くいくと思います。ちょっと不自然。（３点）

・ラストから８台詞目、

　たん：「本当に卒業おめでとうございます。」

　ってありますけど、先生まで卒業するってどういうことなの・・・。
　少なくとも、謝恩会で生徒が先生に対して言う台詞、としては不適当ですよね。
　オチ付近のこういうミスは駄目ですって。読後の印象が悪くなっちゃいます。
　ボケ自体は波はあったものの、当たりも多かったですが。（５点）

・浮き沈みで言ったら若干沈み気味だったように感じました
　結局序盤の醤油色の尿に勝てるボケが無いまま終わったように感じるのがデカいです
　ただ、地味に短いようで短い時間が面白かったです（４点）

・ボケに意外性がなさすぎるわけでもなく、あるわけでもなくて平坦な展開だったかなと感じました。
　後半は尿のボケが多かったですが、尿検査のくだりそのものが盛り上がったわけでもなかったので、
　そこにボケを偏らせすぎて笑いの量は減っていきました。（４点）

・終盤が尿ネタ頼みでやや粗い印象を受けましたが、思い出を綴るくだりでのアホらしさなどもあり
　全体的にはそれなりにまとまった良い意味でのアホらしいネタでした。
　ただどうしても気になる箇所が３点。最後の「卒業おめでとうございます！」は卒業生側が言うことではないことと、
　たんさんはでんさんに助けを求めるような形になっているので、
　でんさんが言ったことと同じことを書いても別にいいんじゃないかということ。
　事前に書いた手紙ならまだしもその場でリアルタイムで書いてるわけですし。
　そしてリアルタイムで書いてるなら何故でんさんは訂正、取り消しを羅生門のくだり以降強制しないか。
　思い出のくだりは百歩譲って事実だからいいとしても東海大のようなト書きや頭が尿でいっぱいの部分は修正させないとだめでしょう。（６点）

・味噌汁になる、という奇抜な設定を、読み手に伝えるのが上手いなぁと思います。スッと入ってくる。
　そういう流れ自体がボケなんだと思いますが、笑いに繋がったかというと………薄いかなぁ、と。
　味噌汁も含め、濃い方がいいでしょう。なに言ってんだごめんなさい。（６点）

・文章力ならかなり上位に食い込むと思うんですけど、面白さはそれほどでも、って感じです。
　味噌汁になれ、という設定自体は斬新でしたけど、散りばめられているボケ自体に目新しさは無かった気が。
　（もっとも投稿時期が時期なので、目新しさが無かったから少し点数を下げた、とかはしてないですけど）
　後半はある程度ボケも増えてきてたんで、前半にもっと笑いどころを増やせないでしょうか。（７点）

・うーんスイマセン、内容が吹っ飛んでて世界観に入れませんでした
　whitewhiteさんとは違う、悪い意味での不透明さがありました（０点）

・設定が意外なのに読者を置いていかないように話が進んでいて面白かったです。
　どこか最高潮に達するようなボケがあればと思いました。
　後半のぐつぐつのくだりが盛り上がるポイントかなと思ったのですが、
　完全に盛り上がりきるというところまではいきませんでした。（７点）

・設定がぶっ飛んでる上、途中文章では表現しにくそうな部分もあったのですが読みやすい漫才でした。
　姉の理不尽さと傲慢さがとてもよく滲み出ておりそれがまた笑いに結びついてました。
　終始及第点のライン以上ではあったものの展開にメリハリがなかったことと
　最後のぐつぐつで盛り下がってしまったことが課題でしょうか。（７点）