第292回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

ffff80 ff9a34 ff4444
暗黒天国  (2位)
5連勝達成!


後藤○○  (3位)
初オンエアおめでとう!


ヘルシーライフ  (1位)
遂に連敗脱出!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

ヘルシーライフ    (3/18)
漫才/大黒家族物語
西岡:見たか!後藤!

大黒:ありがとうございます。
7連敗以上を2度脱け出したのは彼らが初。ライバルを蹴散らすトップ合格!ヘルシーライフ!

大黒:どうも!ヘルシーライフです。


西岡:体に優しい漫才をあなたに!ヘルシーライフです!


大黒:今日も元気にヘルシーに頑張りましょう!ちょっと聞いてくれよ!


西岡:どうしたんだ?


大黒:実は最近ホームドラマにハマってるんだよ!


西岡:ホームドラマ・・・具体的にはどんなドラマ?


大黒:例えばガンコな父親が娘と繰り広げる心温まるホームコメディみたいなやつとか。


西岡:そう言うと思って今日はお前が主人公のホームドラマを書いてきたんだよ!


大黒:本当にヒマ人だな。


西岡:いやいやそんなガンコじゃないって!


大黒:誰も言ってないって!早く聞かせてくれよ!


西岡:まずは登場人物の紹介から。主人公の父親。これがお前の役。


大黒:なるほど。


西岡:この父親はとってもガンコなんだよ。だから近所の人からは「ガンコちゃん」って言われている。


大黒:あだ名がかわいいんだよ!これだと威厳0だよ!


西岡:それで職業も昔ながらの職人なんだよ。


大黒:あ〜何か職人ってガンコなイメージあるよな。


西岡:そう!大黒はハガキ職人なのだ!


大黒:それ職業じゃない!ただのラジオのヘビーリスナーだよ!


西岡:あと朝は絶対にパンは食わないんだよ!


大黒:あ〜確かにそういうイメージはあるかも。


西岡:朝はご飯派なんだよ。でも米粉のパンは食うんだよ。


大黒:ややこしいよ!結局パンは食うのかよ!


西岡:あと洋食は絶対に食わない。


大黒:それもよくあるよな。


西岡:でもスパゲッティは箸で食う。


大黒:だから食うのかよ!さっきからちょいちょい和洋折衷しすぎだよ!


西岡:じゃあ次は娘の紹介。彼女は小さい頃に母親を亡くしてそれ以来父親と2人で暮らしてきた。


大黒:結構つらい過去があるんだな。


西岡:そんな56歳の娘です。


大黒:どんだけ年食ってんだよ!もっと下げろよ!


西岡:じゃあ3歳で。


大黒:極端か!もう25歳ぐらいでいいよ。


西岡:そんな25歳の娘と父親の話な。それでは本編に入るぞ。


大黒:わかった。


西岡:いつもと変わらぬ朝の風景。しかし今日は・・・「何ー?!」


大黒:何か怒ってるな。


西岡:「何で朝からパンなんか出すんだ!」父親の大黒が朝からキレていた。


大黒:あ〜そんな感じで朝が始まるんだよね。


西岡:「仕方ないじゃない!今日は起きるの遅かったんだから!」娘のヨウコは負けじと言い返した。


大黒:そりゃ仕方ないな。


西岡:「口答えするなー!」大黒はちゃぶ台をひっくり返した。


大黒:まあよく見るシーンだな。


西岡:「お父さんすごーい!もう一回やって!」


大黒:何か気に入られてるじゃねえか!


西岡:「そうか?じゃあもう1回な。」またまたちゃぶ台をひっくり返す大黒。


大黒:朝から何してんだよ!


西岡:「もう本当にお父さんかっこいい!もう1回!」


大黒:だから乗せるなよ!


西岡:「そうか?じゃあもう1回だけだぞ。」再度ちゃぶ台をひっくり返す大黒。


大黒:だからこいつら朝から何してんだよ!


西岡:「さてと会社に遅れちゃうから急がなきゃ。」


大黒:飽きられてんじゃねえか!


西岡:「さてと・・・」そっとちゃぶ台を片付ける大黒。


大黒:淋しすぎるわ!もっと威厳を出せよ!


西岡:大丈夫。ここから何とかするから。


大黒:頼むぞ。


西岡:そしてついに大黒家にも春が来た。


大黒:お!いよいよ・・・


西岡:そう!4月になったのだ!


大黒:違うだろ!普通は娘が結婚するとかだろ!?


西岡:そう!娘のヨウコが婚約者を連れてきたのだ!


大黒:あ〜ここでビシッと親父の威厳を見せておきたいね。


西岡:「お父さん!この人が私の婚約者のゴローさん。」


大黒:どんな人なんだ?


西岡:ゴローさんはいくつもの大会社を経営している実業家なんだ。


大黒:おお!すげえじゃん!


西岡:で、今年99歳になる。


大黒:ちょっと待てよ!それってもしかして金目当てだろ?


西岡:違うわ!確かにヨウコはいつも高カロリーの物を食わせてるけど。


大黒:だから死に至らしめようとしてんだろ!それで遺産を・・・


西岡:そんな訳あるか!確かに生命保険も何十社と加入させてるけど。


大黒:完全に保険金狙いだろ!もっとまともなやつ連れて来いや!


西岡:じゃあ・・・ヨウコは婚約者として職場の同僚のユウタを連れて来た。


大黒:おお!それでいいんだよ!


西岡:「お父さん!僕にヨウコさんを下さい!」


大黒:よし!よく言ったぞ!


西岡:「ダメだ!お前みたいなどこの馬の騎手かわからないやつに娘は渡さん!」


大黒:それを言うなら「馬の骨」だよ!婚約者はジョッキーか!


西岡:「それに馬に乗ってもいいが娘に乗るのはこのわしが許さんぞ!」


大黒:最低か!もう親父なんかやめちまえ!


西岡:「お父さん!何て事言うの!ひどい!」ヨウコは泣き出した!


大黒:そうだ!もっと言え!


西岡:「彼は・・・ユウタは馬じゃないよ!」


大黒:そこじゃねえだろ!もっとあるだろ!


西岡:「もうお父さんなんか知らない!お父さんのバカ!」ヨウコは部屋を飛び出した。


大黒:かわいそうに・・・


西岡:「コラ!ヨウコ!誰に向かってお父さんって言ってるんだ?!」


大黒:お前だよ!お前しかいねえだろ!


西岡:「まあまあ落ち着いてください。」ユウタがなだめる。


大黒:お前自分の立場をちょっとは考えろ!


西岡:「同じ年頃の娘を持つと大変ですねえ〜」ユウタが言った。


大黒:こいつ何歳だよ!もう早く次のシーン行けや!


西岡:その日の夜。ヨウコは改めて結婚の許しを得るため父親の部屋に行った。すると・・・


大黒:何だよ?


西岡:大黒はアルバムを見ながら泣いていた。


大黒:あ〜娘が明日嫁ぐから思い出に浸っているんだね。実は厳しく言ってるけど許してるんだね。


西岡:「この曲本当に最高だな〜本当に泣けるな〜」


大黒:アルバムってそっちかよ!普通はアルバムで娘の写真を見てるんだろ!


西岡:「お父さん・・・」ヨウコは感動した。


大黒:どこが?!全く感動しねえだろ!


西岡:ここでBGMとして「H2O」を流します。


大黒:もう最高じゃん!


西岡:まずは蛇口をひねって・・・


大黒:待て待て待て!何で本当の「H2O」を流すんだよ!ここは曲を流せよ!


西岡:じゃあ流します。♪古いアルバムめくり〜ありがとうって〜


大黒:何で「涙そうそう」なんだよ!普通は「思い出がいっぱい」だろ!


西岡:そして翌朝になり大黒が話す。「おい!ヨウコ!ちょっと来なさい。」


大黒:お!ここでついに結婚のことを・・・


西岡:「何で朝からパンなんだ!」


大黒:まだそんな事言ってんのかよ!紛らわしいんだよ!俺のちょっとした期待を返せよ!


西岡:「朝は米粉のパンって決まってるだろ!」


大黒:だからそのこだわりはいいよ!ちゃんと話をしろよ!


西岡:「ヨウコ。ユウタ君って言ったかな。ちゃんと幸せになるんだぞ。」


大黒:いいじゃねえか!決まったよ!


西岡:「会社に遅れるから急がなきゃ。何か言った?」


大黒:ちゃんと聞いとけや!あともうちょっと早起きしろよ!


西岡:「とにかくユウタ君と幸せになるんだぞ。もうこの家に帰ってくるんじゃないぞ。」


大黒:よし!今度こそ決まったな!


西岡:「うん。お父さんって何か臭いからね。わかった。」


大黒:そういう意味じゃねえよ!もうちょっと話をちゃんと聞けよ!


西岡:「じゃあゴローさんと結婚するね!」


大黒:結局金目当てか!もういいよ!


2人:どうもありがとうございました!

市河:ヘルシーライフのお二人でした〜


西岡・碓氷:後藤!俺たちに勝とうなんざ100年早いわ!

市河・大黒:いやお前らコンビじゃねえだろ?!

大黒:いっそ僕らコンビ組みません?

市河:組まねえよ!
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後藤○○    (1/3)
コント/忘年会
(後藤)コントいけるね!

(○○)奇跡を起こしたネタです!
次点とはわずか玉2個差。ギリギリで3度目の正直成る!後藤○○!

(2人、座っている)

(○○)かんぱーい!

(2人)...

(○○)はあ!いやー今年ももうすぐ終わりだなー。

(後藤)だなー。

(○○)いやーホント1年あっという間だよな?去年の忘年会から1年経つんだ。

(後藤)いやー俺には長い1年だったね。

(○○)ああそう。

(後藤)俺の中じゃもう今2045年くらいだからね。

(○○)すげぇ経ってるな。35年?

(後藤)まだ1年も経ってないのかよって。早く年明けてほしいよ。そしたら運勢変わるかも知れないし。

(○○)ああそう。えっなにそんな大変な1年だったの?

(後藤)まあー大変だったねー。はあ..俺今年の1月1日にさ、初夢見たんだよ。一富士二鷹三なすびの夢。

(○○)あああの見るとすごい縁起がいいっていうやつ!

(後藤)そう。そんな夢本当に見たってやつ聞いたことないじゃん?うわ俺今年はすげぇ良い年になると思ったよ。
   そしたら次の日飼ってたモルモットが死んだよ!

(○○)え死んだの!?あの伝説の夢見た次の日に!?

(後藤)大好きなモルちゃんが死んだよ!

(○○)モルちゃん!?モルちゃんっていうの!?

(後藤)はあ..俺モルちゃん大好きだったからホントショックでさあ。次の日あんまり意識もなく外ぶらぶらしてたんだよ。

(○○)ああヤバイね。

(後藤)そしたら目の前に四つ葉のクローバーがあったんだよ。ああ昨日あんなことあったけど、やっぱり今年はツイてるんだと思ったよ。
   そしたら次の日もう一匹のモルモットが死んだよ!

(○○)死んだの!?1月4日でモルモット全滅!?

(後藤)大好きなモットさんが死んだよ!

(○○)モットさん!?なんでさん付け!?

(後藤)ただ人はモットちゃんと呼んだよ!

(○○)人の呼び方どうでもいいよ!

(後藤)お前はどっちで呼ぶ!

(○○)どっちでも呼ばねぇよ!お前の死んだペットの名前呼ぶ機会ないと思うから!

(後藤)お前にはモットさんと呼んでほしい。

(○○)ならモットさんと呼ぶよ!お前の意思は尊重するよ。

(後藤)はあ..それで次の日お茶飲んでたら、茶柱が立ってたんだよ。ああやっぱり。やっぱり俺今年はツイてるんだと思ったよ。
   そしたら次の日飼ってた熱帯魚が死んだよ!

(○○)死んだの!?なんかその家大丈夫!?呪われてない!?

(後藤)エンゼルフィッシュのゼル殿が死んだよ!

(○○)ゼル殿!?

(後藤)ただ人はゼル様と呼んだよ!

(○○)なんで!?なんで人は様付け!?

(後藤)お前はどっちで呼ぶ!!

(○○)どっちでも呼ばねぇよ!絶対呼ぶ機会ないと思うわ!

(後藤)お前にはフィッシュと呼んでほしい。

(○○)なんで!?ゼル殿でもゼル様でもなく!?

(後藤)はあ..そんな感じで、今年は縁起のいいことがあるのとペットが死ぬの繰り返しでさあ。今年だけで170匹のペットが死んだよ!

(○○)170匹!?お前そんなペット飼ってた!?

(後藤)買っては死に買っては死に。

(○○)買うなよ!買われてってたペット達かわいそうに。大体なんでペットだけに災いが起こるんだよ。

(後藤)まあ姉さんも死んだけどさ。

(○○)死んだの!?え姉さん死んだの!?

(後藤)まあそれはどうでもいいんだけどさ。

(○○)どうでもよくねぇだろ!

(後藤)あんな死んだ両親の代わりにたった1人で育ててくれた姉さんのことなんてどうでもいいんだけどさ。

(○○)どうでもよくねぇだろ!!1番大切だろ!

(後藤)だからもうペット飼うのやめたんだよ。

(○○)まだ話すんだ。

(後藤)それで昨日、テレビの占い観てたら、
   明日は最高の1日になるって出てたんだよ。そしたら今日お前と2人きりで忘年会なんて。ホント最悪だよ。

(○○)..えっなに俺と忘年会悪いことなの?

(後藤)そうだよ。

(○○)えっなんで?

(後藤)俺お前のこと大嫌いだもん。

(○○)大嫌いなの!?え大嫌いなの!?

(後藤)大っっ嫌い!

(○○)大っっ嫌いなの!?小っちゃいつが1つ入るほど!?

(後藤)いや2つ!

(○○)2つ!?

(後藤)ホント最悪。今年の出来事で1番最悪だわ。

(○○)1番!?え1番!?モルちゃんの死よりも!?あ呼ぶ機会あった!すぐにその時来た!えモットさんの死よりも!?フィッシュの死よりも!?

(後藤)もう1番。ダントツ。

(○○)ダントツ!?姉さんの死よりも!?

(後藤)それはどうでもいいんだよ!

(○○)どうでもよくねぇんだよ!!絶対どうでもよくねぇんだよ。

(後藤)ポイントにしたら370対2くらい。

(○○)スゲェダントツだな!モルちゃんの死が2ポイントってこと!?

(後藤)違う170匹のペットの死全部合わせて2ポイント。

(○○)全部合わせて!?170の尊い命が失われたことが2で俺と忘年会が370!?

(後藤)まあ厳密には1、7だけどね。

(○○)2にも届かないの!?..そうかよ。お前そんな風に思ってたのかよ。
    俺お前のこと親友だと思ってたのに。お前の希望通りに名前呼んでやったのに。
    もういいよお前なんかと2度と会わねぇよ。じゃあな。

(後藤)えっ俺と2度と会わないの?

(○○)そうだよ!

(後藤)やったホントにいいことあった!

(○○)良かったな!!
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暗黒天国    (11/15)
漫才/人魚
松岡修造:みんテニしませんか!?

鈴村:黙れ食いしん坊!
山下真司:それよりラグビーやらないか!? 自己タイとなる5連勝!暗黒天国!

(鈴村、大きな水槽を乗せた台車を運びながらやってくる。
 水槽の中には水が張ってあり、人魚の格好をしたハナが入っている。)

鈴村:どうも、暗黒天国です。僕らはこうやって、人間と人魚で漫才をしているんですが・・・

ハナ:ブクブクッ・・・ゴボゴボゴボッ・・・

鈴村:ハナさん、何言ってるかわからないから水中で喋らないで!

(ハナ、鈴村の方を見て水上を指差し、首をかしげる。)

鈴村:うん、上がってきて。

ハナ:(ザパーン!)ぷはぁ〜!

鈴村:まぁ、こうやって人間と人魚で漫才をしているわけなんですが・・・

ハナ:鈴村くんとマーメイドのコンビという事で、イニシャルでSとMの2人と覚えてください。

鈴村:嫌な覚え方だな!?

ハナ:ところで鈴村くん。
   私ね、最近欲しいものがあるんだよね。

鈴村:そうなんだ。一体何が欲しいの?

ハナ:足。

鈴村:切実。ところで、何で足が欲しいの?

ハナ:私の好きな人のためなのよ。

鈴村:あぁ、人間の男性を好きになっちゃって、その人に会うために足が欲しいみたいな?

ハナ:うぅん、好きな人は普通に人魚だよ。なんでも足フェチなんだって。

鈴村:何という変わったフェチズム!?人間ならわかるけど、人魚で足フェチは性が歪んでるよ!

ハナ:あぁ、私にも足があればなぁ・・・

鈴村:好きな人に振り向いてもらうために足が欲しいと懇願する人魚。
   光景はとても美しいはずなのに、真実を知ってしまうと何か萎えるよ・・・

ハナ:良いなぁ・・・ ヌメヌメとしてて、たくさんの吸盤が付いた8本の足。

鈴村:しかも足ってタコの足かよ!?どんなキマイラになる気だよ!?

ハナ:カッコいいよね・・・ シビれるよね・・・

鈴村:美的センスが狂う毒かなんかでシビれてんじゃねえの?

ハナ:足があれば、タコだけに彼も私をスミに置いてくれるに違いないわ。

鈴村:やかましいわ!

ハナ:そのためには何としても足を手に入れなきゃ!

鈴村:もう呪泉郷にでも行って、蛸溺泉かなんかに落ちて溺れて来いよ!

ハナ:何言ってるの。人魚が溺れるわけないじゃない。

鈴村:恋には溺れに溺れ抜いてるくせに。

ハナ:鈴村くん、足ってどうやったら手に入るかなぁ・・・

鈴村:どうやったらって言われてもねぇ・・・

ハナ:欲しい欲しい!足が欲しいよぉっ!(バシャバシャ!)

鈴村:水しぶきが尋常じゃないから暴れないで!
   って言うか、さっきからハナさんは「足が欲しい」って言ってるだけで努力が見えないよ!
   ホントに欲しいと思うんだったら、欲しいもの目掛けてもっと一生懸命になりなよ!

ハナ:なっ・・・ 私が努力をしてないですって!?
   私がどれだけ彼の事を思ってるかを知らないくせに、そんな事言うなんてひどいわ!

鈴村:そうやって自分中心で考えてたら、恋愛なんて絶対に上手くいくわけないんだからね!

ハナ:言ったわね!?
   あんたなんか、マーマンのパパに言いつけてやる!

鈴村:ややこしいわ!確かに男性の人魚はマーマンって言うけどさ!

ハナ:アッカンベ〜だ!

??:ハナさ〜ん!大変だよ〜っ!

(舞台袖から、頭はイソギンチャク、体は人間の姿をした生き物がやってくる。)

鈴村:キモいキモい!コイツ一体どこのショッカーだよ!?

ハナ:何言ってるの。彼は私の友達のイソギンチャクの人魚よ。

鈴村:イソギンチャクの時点で人魚じゃねえよ・・・

イソ:ハナさん大変だよ!君が片想いしてた人魚の男性が、イカの人魚と結婚するんだって!

ハナ:えぇーっ!!そんなぁ!?

鈴村:だからイカの時点で人魚ではないよ!人魚のくくりはルーズだねぇ・・・

イソ:僕はそれを伝えに来たんだ。「イソギ」ンチャクだけに大「急ぎ」でね。

鈴村:ちっとも上手くねぇ・・・

イソ:それじゃあ、僕は行くからね。

(イソギンチャクの化けもの、走り去る。)

鈴村:ハナさん・・・ 残念だったね。
   でも、世の中にはきっと他にも素敵な男性が・・・

ハナ:ぐすん・・・ うっ、うぅっ・・・ うわぁぁん!!!

鈴村:ハナさん・・・

ハナ:私、フラれちゃった・・・ 辛い、辛いよぉ・・・

(ハナの体が徐々に泡に包まれていく。)

鈴村:どうしたの!?体中から泡が出てるよ!

ハナ:これは・・・ 鈴村くん、今から私の言う事を良く聞いて。

鈴村:うん。

ハナ:私たち人魚は、死ぬ時になるとこうやって泡に包まれていくの。

鈴村:って事は・・・ハナさんはもう・・・

ハナ:私もきっと、泡となって消えてしまう。これが失恋をした人魚の末路なのよ。

鈴村:失恋で死ぬの!?神様も残酷な遊びが過ぎるよ!

ハナ:私がいなくなっても、漫才頑張ってね・・・

鈴村:嫌だ!僕は君と漫才が出来たから今まで頑張って来れたんだ!
   君がいなくなるくらいなら、僕も一緒に・・・

ハナ:鈴村くん!私も一緒に漫才やってこれて楽しかったよ。
   だから、私の分も頑張って・・・

(ハナの泡がどんどん量を増していく。)

鈴村:嫌だ!死なないでよ、ハナさん!もっと一緒にいたいよぉっ!!

ハナ:鈴村くん・・・

鈴村:何だかんだ言っても、僕はハナさんの事が大好きなんだよぉっ!!

ハナ:ホントに!?

鈴村:え?

(ハナ、泡を洗い落とす。)

鈴村:何!?泡はどうしたの?消えちゃうっていってたのは?

ハナ:全部冗談よ。失恋くらいで死んでたまるもんですか。

鈴村:じゃあ、今までのは全部・・・

ハナ:鈴村くんを私に振り向かせるためのドッキリよ。

鈴村:そうだったの!?ビックリさせないでよ!
   ・・・でも、ハナさんが死ななくて良かった。

イソ:いやぁ、素晴らしい愛情でしたね。

鈴村:化けものがまた出てきた!?

イソ:「嫌だ!死なないでよ、ハナさん!もっと一緒にいたいよぉっ!!
    何だかんだ言っても、僕はハナさんの事が大好きなんだよぉっ!!」ですって。何と美しい男女愛。

鈴村:こいつ燃やしてぇ・・・

ハナ:鈴村くん、私も鈴村くんの事が好きだったのよ。
   すぐに消えちゃう泡じゃなくって、鈴村くんの傍で、いつまでも消えない発泡スチロールの泡になっても良いかな?

鈴村:上手い事言えてるのか言えてないのかわからないけど・・・
   うん、良いよ。

ハナ:ホントに!?やったぁ〜!!
   鈴村くん、子どもは?子どもは何人欲しい?

鈴村:子どもだなんて、まだ気が早いよ。

ハナ:私、2億は欲しいわ!

鈴村:早速のカルチャーショック!
   魚の産卵数で言ったら普通かもしれないけど、人間で言ったらざっと日本国民の約2倍の人数だよ!

ハナ:でも、子どもを作るには、人間の下半身がなくっちゃね。
   鈴村くん、私人間の足が欲しい!

鈴村:もういいよ!

市河:久しぶりの2人での挑戦ですね。

鈴村:いやぁ、ドキドキしましたね・・・

ハナ:はぁ〜っ、これがデートだったら最高なのに・・・

碓氷:ホントに2人はラブラブですね。

ハナ:「ラブラブなカップル」とかけまして、「カズノコ天井」と説きます。

市河:ほぅ、「カズノコ天井」の時点でそんなに聞く気わかないけど、そのこころは?

ハナ:どちらも「ナカが良い」でしょう!

碓氷:上手い、座布団1枚!

市河:あげんでいい!

鈴村:コラ!エロ謎かけとかすんなよ、ハナさん!

ハナ:夜は私にかけたがるくせに・・・

鈴村:かけたがってないわ!

市河:とりあえず、痴話喧嘩は止しなさいな!

鈴村:それにしても、ハナさんがこういうエロキャラになって、ハナさんとの仲が深まった頃からウチの勢いも上がってきたから、
   あまり文句言えないのが現状なんだよなぁ・・・

碓氷:って事は、ハナさんって上げマ・・・ いや、何でもない。
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【残念ながらオンエアを逃した皆さん】

蝙蝠 317KB
勝智:残念です・・・
美月:絶対、リベンジします!
世界平和渇望倶楽部 269KB
平和の象徴です。
トリックル 213KB
霧雨:勝ちたかったのに、残念です・・・

黒岩:次はオンエアされたいです。

【ジャッジペーパー】(敬称略)上から、
FAN スリーオール 8823 えむけー 銀沙灘

1組目 蝙蝠
・設定のインパクトの割に、読み終わってみると間延びした印象でした。
 入りとオチは最高なんですけど、美月がSに変貌するところが笑いに繋がってないんじゃないかと。
 あと細かいところですが、最初からレジに居た体の方がよかったんじゃないでしょうか。
 途中で間をあける必然性があるわけではないなら、途切れ目はない方が笑いは途切れないかと。(4点)

・二人の構図は笑いにつながる材料が揃っていて良かったです。
 ただ題材が題材なだけに非常に引いてしまった部分はありました。
 また勝智に笑い抜きでイラッとくる感じもしました。美月がオチで救われきらなかったのも何だかな…と思いました。(5点)

・二人のキャラの差が出てその対比が面白かったです。
 ただ、ボケのあまりに直球名な下ネタは評価が分かれそうです。
 もう少しオブラートに包んだ言い方にして、ストレートな表現が急に出るほうがいいかなあって思いました。
 あと、二人の周囲の人物(他の客や店長、店員など)がどんなリアクションをしているのかを付け足してもいいと思います。(4点)

・最初から最後まで、似たような発想の下ネタばかりでは、途中から完全に冷めてしまいました。
 「妄想」や、「松茸」や、AV女優という仕事を見下すといった内容のボケが完全にかぶってましたし、
 そして終盤のレジの場面で、美月が勝智のところに結局来てしまったというのも疑問でした。
 これだけイヤなこと言われたら、たとえどんなに呼ばれようがもう顔も見たくないとなるのが普通では?
 この青バトで高得点を狙うなら、下ネタ以外でも笑いがとれるようにならないと厳しいと思います。(2点)

・なんか露骨な下ネタが前見た時より増えてたように見えたのは気のせいでしょうか。
 このネタの肝はどう下ネタを出すか、じゃなくてこの可笑しい関係をどうボケに生かすかだと思うんですよね。
 あるいは下ネタをもっと捻った比喩表現にするとか。今のネタはそれとは逆に無理矢理ストレートなものに直してる気がします。
 つまりボケがワンパターンなので練り直す時はそこを重点的に考えてください。
 設定やツッコミは決して足を引っ張るようなものではないので。(4点)
2組目 暗黒天国
・ネタというよりは、いい話でしたw
 その分、ボケ数が少なく感じました。
 子供が二億、ぐらいのインパクトのあるカルチャーショックがもっと欲しかったですかね。(5点)

・設定が良いうえ、それをうまく利用したボケが繰り出されていて面白かったです。
 ただ、イソギンチャク人間というのがイメージしづらかったのと、それを有効活用できてなかった感があったのが気になりました。(8点)

・設定が良かっただけに内容で見劣りを感じました。
 ある程度キャラクターに個性を持たせることは重要だと思うんですが、それが突っ走りすぎかなあ。
 キャラについては自分は別のネタを見させてもらっているんですが、
 普段から暗黒天国さんのネタを見てない人が見たらついていけないと思います。
 イソギンチャクとかもチョイ役にするだけなのももったいないと思いました。(3点)

・「男性の人魚はマーマンって言う」って初めて知りました。
 それはさておき、途中でイソギンチャクが出てきたり、そしてドッキリを仕掛けたり、
 こういった一連の長いやりとりは必要無かったと思います。
 計3人だけで(正確には1人と2匹ですが)盛り上がってるという印象でした。
 そもそも、漫才中に登場人物を増やすということ自体、リスクが大きいです。
 ラストでは「2億は欲しい」などといった面白いボケもあったのに・・・
 こういう、魚類の特徴を生かしたボケだけでどんどん押していった方がよっぽど良かったと思います。(3点)

・ボケの量は少なくないはず…なのにボケが物足りません。
 ストーリー先行でボケまで手が回らなかったように思えます。
 ドッキリのネタばらし後はなかなか盛り上がったので、それ以前でもっと笑いを稼いでおきたいところです。
 「何と美しい男女愛」やカルチャーショックなど考えれば必ずもっといいボケが浮かぶはずなので。(5点)
3組目 後藤○○
・なんかこの方のネタ、ツボにハマるんですよね……
 やりたいことはやった、という感じ。
 数字に頼ってる感が少しありましたが、長文で声出して笑うって滅多にないですからね。おもしろかったです。(10点)

・「あああの」って表記されるとRPGの主人公みたいなので「ああ、あの」とか「あーあの」とかにした方が読みやすいです。

 ネタですが、笑いどころが弱すぎる感じでした。
 浅いボケに終始しているように見受けられたので一歩さらに踏み込んだボケがあると良いのではないかと。(1点)

・ペットの呼び方、姉さんのボケはちょっと微妙でした。
 ただ、後半に向かうにつれて面白くなってったと思います。
 徹底的に嫌っているのと嫌われている二人の関係はかわいそうとか嫌な雰囲気を通り越してすっきりするくらいでした。
 大オチもきれいだったんですが、笑いどころは正直少なかったです。(6点)

・死ぬとか大嫌いとかいった内容のボケ一辺倒では、笑えないです。今回はこれに尽きますね。
 そもそも、大嫌いなのに一緒に忘年会をやるという設定自体に疑問を感じました。(1点)

・やや不謹慎なネタであるものの、ラッキーな事は不幸の前兆という基本設定はいいと思います。
 展開の仕方によってはまだまだ面白くなる可能性を秘めているでしょう。
 ただ、ペットの呼び名と忘年会の嫌い度のくだりがしつこ過ぎます。
 正直まったく掘り下げる必要がない場所です。それよりもどんな想い出があったとか点数じゃなくてもっと具体例を出すとか、
 違う切り口でボケた方がよかったんじゃないかと。(2点)
4組目 ヘルシーライフ
・ボケ自体は悪くないです。ちゃぶ台のくだりは笑いました。
 ですが、たまに会話が噛み合ってないところがありませんか?

 例えば、
 @
 西岡:そう言うと思って今日はお前が主人公のホームドラマを書いてきたんだよ!

 大黒:本当にヒマ人だな。

 西岡:いやいやそんなガンコじゃないって!

 大黒:誰も言ってないって!早く聞かせてくれよ!
 @

 「本当にヒマ人だな。」っていう返しは不自然だと思うんですよね。
 「なんで俺の言うこと分かってたんだよ!?」っていうツッコミが先ず来ると思うんです。
 で、そこから「いやいやそんなガンコじゃないって!」が来るのはよく分からないです。
 どういう脈絡なのか。ボケだとしたら弱すぎると思うので。

 細かいところを詰めればいいネタ書けると思います。初めにも言いましたが、ボケ自体のセンスはなかなか好きです。(5点)

・個人的には行間をもう一行分詰めてほしいと思います。
 読んでいて台詞から次の台詞までが妙にふわふわする感じがしたので…
 あと夜に出勤する会社も無くはない気がします。

 ネタは大きな一発が欲しかった気もしますが安定していて良かったと思います。
 ただオチ近辺が急に雑になりませんでしたか?(5点)

・言い間違いのボケは多少ベタではありましたが、ハガキ職人のボケは面白かったです。
 正統派な安定した漫才という印象を受けました。
 安心して笑えるっていうのは裏を返せば平凡になりがちです。
 ただ、流れもツッコミも平均点以上の者が続いたので良かったと思います。(7点)

・ここまでの中では頭1つも2つも飛びぬけて面白かったです。
 地道に成長を遂げた感じが伝わってきて、良かったです。
 「ハガキ職人」とか「馬」のところとか「H2O」とか本当に笑いました。
 ただ、違う曲を流すというボケは、文字では伝わりにくかったですね。(8点)

・なにがあったんでしょう…成長ぶりにびっくりしました。
 印象に残るようなボケはないもののハズレボケもなく、非常に安定した漫才でした。年齢設定からアルバムまでは特に。
 しかしオチになって唐突にゴローに心変わりしたのは残念です。これでオチをつけるのはちょっとなぁ…って。

 苗字が「大黒」だから、どっかで大黒柱って言葉を出して欲しかったりもします。どうでもいいですが。(7点)
5組目 世界平和渇望倶楽部
・魔王の「ファックファックファック」は唯一上手い、と思いましたが……
 作者さんが「Fuck You」を使いこなせてない、むしろ振り回されている感じがしました。
 後半になると、とりあえず言っておけば……みたいになっていましたが、ボケとして成立出来てないです。
 もう少し崩せないですかね。でないと、さすがにFuck Youが自由度なさすぎで辛いんじゃないでしょうか。(1点)

・えぇーっ…。 評価が難しい…。

 ワンパターンで飽きが来かけたところでツッコミを変化させたりテンポを早めたり工夫がなされていて良かったです。
 そうした工夫で結局飽きずに読めたのですが、やはり緩やかに勢いが下降した感は否めませんでした。(5点)

・ジャッジのしようが無いっちゃ無いですね。狙ってこのネタをやっているだけに。
 ツッコミが違うだけで全部オチが一緒ですね。
 評価はしづらいですが、はっきり言って笑えなかったのでこの点数です。
 1点分最後に言っていた「こんなネタ」を投稿する潔さによるものです。(1点)

・最初はこりゃ厳しいと思ってたんですが、中盤から完全にやられてしまいました。
 「この人は今さらもう何言っても許される気がする」 これには今日一番の大爆笑でした。
 おそらくこれは、評価が分かれるんじゃないかなといった感じのネタでしたが、私は支持したいですね。(9点)

・読み始め頃から懸念はしてましたが、やはり後半のだれ具合はどうしようもないのでしょうか。
 来賓なんかツッコミのおかげでいい変化球だったんですが、それ以外はとりわけ新しいものでもないですし、
 タイトル「Fuck You」も前フリのせいでインパクトが薄くなってます。
 1つくらい20〜30行程度の中文ネタを挟んで最後にFuck Youと言うともうちょっとボケのバリエーションが増えるでしょう。(3点)
6組目 トリックル
・ここもボケのセンスはある方だと思います。おばあさん不倫しとるやん!はすごく面白かったです。
 前半、いろいろな物語を取り入れるはおもしろかったです。ただ後半、省略するのところはボケがやや食傷気味でしょうか。

 細かいところその一。
 「霧雨:僕ね、子どもが好きで、寝る前に童謡を読んでもらいたいんですよ。」
 違うボケを一台詞に二つ入れるのは、基本的にしない方がいいです。
 なぜなら、ボケ二つ共が分かりづらくなって、相殺し合うからです。

 細かいところその二。
 「黒岩:家来弱そう!」
 …僕、地蔵強そうだと思ってしまいました。ここはホント個人差なんですけども。
 この部分がそこまで酷い訳ではもちろんないんですが、
 自分が当たり前だと思ってボケにしたら意外と世間様とズレたりするんですよね。
 実際、審査員はいろんな方がするわけで。その上、ぶっちゃけると審査員に点をもらわないとオンエア出来ないんでね……
 あんまりジャジペと関係なくなって申し訳ないですが。(4点)

・関西弁にも標準語を言ったり来たりでふわふわしてました。
 フォッサマグナ漫才とでも言いましょうか。すいません調子乗りました。
 もうちょっとどちらかに統一した方がいいと思います。

 内容についてですが、前半の桃太郎に他の物語を入れるというのはよく見かけうる設定ですし、
 このネタはそれらよりもつくりが若干粗かった感じがします。
 また後半は急にベタさが増してしまっている印象を受けました。(3点)

・桃太郎のネタはだいぶ斬新な展開が起きないと印象に残りづらいです。
 ボケ自体が結構ベタだったので面白さは微妙でした。
 ばあさんの家にこぶとりじいさんがいた所は面白かったんですが、あとは特に印象に残らなかったです。
 全体的に見て、後半の物語を短くするよりも前半の色々な物語を取り入れるほうが面白かったので、
 1本のネタを通してこの設定でつくってみるのはどうでしょうか。(2点)

・全体的に安定感はありましたが、突き抜けたものが無かったです。
 「鬼を豆にして餅と共に飲み込みました」
 これはグロいと思わなかったというか、それ以前に絵が浮かんできませんでした。
 こういう突飛なボケがうまくハマれば、もっと良い漫才になったはずです。(4点)

・漫才の基本は一通り出来てる感じなんですが、本当にそれだけです。
 題材が題材なだけに中途半端な捻りじゃどうしようもないんですよね…。
 前半は他の昔話とごちゃまぜにする、後半は物語を短くする。
 ただでさえベタな物を扱っているわけなので、これはどちらか1つに絞るべきでしょう。
 それに加え更に斬新な発想も必要です。桃太郎ネタはそれだけ難しいんです。(1点)

【第292回結果表】 平均KB 281.7KB
ユニット名KBOA率BR
ヘルシーライフ3813/18
暗黒天国30511/15
後藤○○2691/3
蝙蝠2611/3
世界平和渇望倶楽部2610/2
トリックル2130/2
ヘルシーライフが1位で連敗脱出。61回振りのオンエアとなった。
暗黒天国は2連続の305KB。後藤○○は接戦の末、初オンエアを獲得。
蝙蝠、世界平和渇望倶楽部はあと少しのところでオンエアに手が届かなかった。