第281回 青沢オンエアバトル 市河:以上で計量は終わりました。 オンエアされる上位3組の発表です! |
東京クラッチ (3位) |
今期3勝目だ! |
灯風 (2位) |
通算18勝目! |
月影連盟 (1位) |
3連続の1位! |
月影連盟 (4/4) |
コント/汝、愛国心に呑まれる事勿れ |
絶対「プチトマト押しすぎ…」ってジャジペあるやろ! |
さぁどうでしょう。高得点で今期3勝!月影連盟! |
荒廃した東国、セントブルスでは今日も盗賊による反乱、襲撃が続いていた。
最早それが至極当然かのように、セントブルス王国政府も黙認せざるを得なかったが、
遂に地元の山賊を纏め上げるリーダー格の男が、政府に直接要求をしてきたのである。
これはその事件の、本の一部始終
- 汝、愛国心に呑まれる事勿れ -
(BGM:Amore traditore BWV203/J.S.バッハ)
- セントブルス王国政府本部控え室 -
王国政府総帥:君がガーネシア公国より派遣された外交官か。
レイ・ハーブル:申し遅れました、私がその外交官、レイ・ハーブルであります。
本日は連盟国であるセントブルスの危機という事で、こうして此処に。
総帥:うむ、既に電報で内容は把握しているだろうが、もう一度簡潔に説明しよう。
この国を拠点に活動する山賊のリーダーが毎度の如く国を荒らし、国民に多大なる迷惑をかけている。
それだけならまだしも、早朝我々に「国民の命が惜しかったら、政府の役人を全員島流しにしろ」と、こう言うのだ。
そこで、連盟国外交官である君に来てもらった。政府側としても、国民の命を最優先にしたいと思っている。
是非山賊の怒りを沈め、国民を解放してもらうのだ!
レイ:成程、現状は全て此方に伝わった通りのようだ。
我がガーネシア公国では既に、セントブルス王国での襲撃事件や反乱の噂は耳に入っている。
さぞ農村などの食物の被害が著しいと思い、
今我が国では政府が国中の畑に輸出用のプチトマト栽培を始めている。これで心配はない。
総帥:いや心配だよ!我々はプチトマトを大量輸入するために君を呼んだのではないんだ!
レイ:確かにそちらが心配する理由も分からなくない。
今や我が国では年功序列が基盤化してしまい、政府の役人は年寄りばかりでトマトも中々育ちにくい。
だが大丈夫だ、我らが国を代表するママさん集団「ガーネシアン・オバハンズ」の活躍によって、
見る見るうちにトマトが急成長、繁殖しているのだ。
我が国がトマトによって侵食されるのも時間の問題なのだ!
総帥:ある意味そっちのが問題でかいじゃないか!
オバハンズの活躍でトマトがいっぱい収穫できると思いきや侵食、ってそこじゃなくてだ!
レイ:そこじゃない。確かにそこじゃないですよね、重要なのはお値段ですよねジャパネッタ高田純次郎さん。
総帥:誰だ!その適当そうなおっさんは誰だ!
レイ:今回このガーネシアン・オバハンズが真心込めて育てすぎたプチトマト、
なんと6個入りパック100箱セットで4800ブルス!
総帥:まぁお得!これで我が国の食物も安泰、ってバカか!根本から違うわ!
君、事の重大さが分かっとんのかね!国民の命がかかっているのだぞ!
レイ:まぁまぁ、そう熱くならず。
交渉のマニュアルに「最初は何気ない日常会話から、ボケを交えつつ」って書いてあったんで。
総帥:私相手に交渉してどうするんだ!プチトマトとか日常すぎるだろ!
そんな交渉で山賊を欺けると思っとるのかね!
レイ:…それはそうだが、しかし我がガーネシア公国は代々プチトマトを中心に文化が栄えてきたのだ。
もはやプチトマト公国と言っても過言ではない。
我が国のプチトマトに文句を言った事を謝罪して頂きたい。
そもそも我が国のプチトマトは...
総帥:やかましいわ!プチトマトプチトマトやかましいわ!
私はプチトマト文化を愚弄しているのではない、一刻も早く国民を救いたいのだ!
レイ:おっとそうでしたな、それではそろそろ仕事を行うとしますか。
まず、その山賊のリーダーとやらの情報を頂けますかな?
情報が皆無ではどうにもならない。
総帥:やっとやる気になってくれたか!うむ、それでは。
山賊のリーダーは指名手配中である1億2900万の賞金首、「リベリオン・グスタフ」だ。
数千もの山賊を率い、政府に反乱の意思を見せ付ける凶悪犯だ。とても放ってはおけん。
レイ:グスタフゥゥゥッッッーー!!!??
総帥:!?
レイ:グスタフ!いやぁ、懐かしい!何年ぶりだろうな!
総帥さん、そのグスタフって昔の悪友ですよ!
総帥:はぁ!?
レイ:本当に懐かしいなグスタフ!スーさん、って呼んでたっけなぁ!
総帥:スーさん!?山賊のリーダーがスーさん!?
レイ:元々グスタフはガーネシア公国の出身でね、
幼い頃会ってすぐに意気投合してそれ以来ずっと親友だったんですよ!
でも別れてから他所の国でこんな事をやってたなんて、
やはりあの事件が彼を変えたのか…
総帥:あの事件、だと…!?まさか、この襲撃の動機となるような事件があったのか!
そのような原因があるなら、是非とも話して頂きたい。
レイ:その通りさ。話は遡るが、
元々俺たち二人が仲良くなった頃にプチトマトの文明は始まっていった。
総帥:またプチトマトが絡んでくるのかよ!
レイ:ガーネシア公国にプチトマト文化が迷い込んだ当時、人々はそれを有毒植物ベラドンナと信じて疑わなかった。
外観が似ていた為だ。此処ではプチトマトのことを「ベラドンナ」と呼ぶことにしよう。
総帥:確かに似てない事もないが…。
レイ:人々はそれを観賞用とし、誰一人として口にする者は居なかった。
が、その概念を打ち砕き、貧しく飢えた末にベラドンナを口にした者が現れた。
それこそが現在のガーネシア公国国王、クラウド・プチトマッティなのだ。
総帥:誰だよ!!そこは話の流れ的にグスタフじゃないの!?
レイ:グスタフはその頃、当時全世界に轟いてたゲーム、ボンバーマンに夢中だったのだ。
総帥:知らんよ!その話が本当にこの事件に繋がるのかね!?
レイ:続きを話そう。
ベラドンナを国で初めて口にしたプチトマッティは物体に毒が無いことを証明し、
全国民に、健全な食べ物であることを主張したのだ。
国民達はそのベラドンナを恐る恐る口にし、実感したのだ。プチトマッティの言う事は正しかったと。
総帥:そこから皆が食べるようになっていったのか…
レイ:そう。そして当時の国王は彼に敬意を表し、そのベラドンナらしき食べ物に、
彼の名前をもじって「プチトマト」と名づけた。最早それに誰一人逆らう者は居ないと思われていた。
だがしかし、国民の中で一人だけそれに逆らった者がいた。
それこそが現在のガーネシア公国参謀総長、ベンジャミン・ミニトマットンなのだ。
総帥:だから誰だよ!!そこはどう考えてもグスタフの流れだろ!!
レイ:グスタフはその頃、ボンバーマンをやりすぎて視力が下がったことにショックを受けていたのだ。
総帥:何やってんだよ!!
レイ:ミニトマットンは、そのプチトマトが口に合わなかったようなのだ。
ミニトマットンは国を変える為、「反プチトマト連合」の旗を掲げ、国に猛抗議をした。
総帥:もうトマトが何なのか解んなくなってきた…
レイ:その行動に感銘を受けた国民は一人、また一人と連合に寝返り、
やがて国は真っ二つに分裂され、「プチトマト美味しい派」と「美味しくない派」に分かれてしまった。
国民たちは自分の意見を持つことの素晴らしさを痛感したのだ。
総帥:そんなとこで痛感すんなよ!
レイ:しかしだ!この国の現状を見て、国を元に戻そうと自ら中立を名乗って立ち上がった人物がいた。
それこそが現在のガーネシア公国一等書記官、アーノルド・フルーツトマトンプソンなのだ。
総帥:だから何なんだよその次々沸いてくるトマト軍団は!!グスタフ出てこいよ!!
レイ:グスタフはその頃眼科で視力検査をしていたのだ。
総帥:もう勝手にしてろよ!!
レイ:トマトンプソンは互いに威嚇し合う国民の真ん中に立ち、
「人間の感性なんて、人それぞれやん?」と言い放ったのだ。
総帥:プチトマトに哲学持ち込んじゃったじゃねぇか!
レイ:しかし自分勝手な国民たちはトマトンプソンの論に耳を傾ける事などなかった。
特に反プチトマト連合の持論は激しく、あらゆる理由付けでトマトの不味さを主張した。
「グルタミン酸の濃度が高すぎて美味しくない」
「最近肌寒い日が続いてるから美味しくない」
「女房に逃げられたから美味しくない」
総帥:本当にあらゆる理由付けだな!理不尽にも程があるだろ!
レイ:結局トマトンプソンの賛同者は現れず、分裂は深刻化する一方だった。
総帥:こんな国が連盟国だったとは…。
レイ:それから数日経ったある日だ。ゲームのやりすぎで眼科通いとなったグスタフだが、
そこの眼科の先生が突然グスタフに愚痴を漏らしたのだ。
「わい、プチトマトの仲介やってんねんけど、賛同者現れへんねん…」
総帥:トマトンプソン!眼科の医者だったのかよ!
この際強烈な関西弁には触れないことにして、肝心のグスタフはどっち派だったのだ?
レイ:グスタフはそこで初めて国が抱えるプチトマトの問題を知ったのだ。
総帥:バカか!国を上げての対立に気付かないとかどんなだ!
レイ:グスタフはその頃ボンバーマンのゲーム開始直後に爆弾を置いて自爆してしまう癖を直すのに必死だったのだ。
総帥:必死すぎるだろ!!ちょっとは外の世界に目を向けろ!
レイ:双方の仲介を背負って立つフルーツトマトンプソンは、一人でも多くの中立者を見つけるため、
プチトマトを食べたことが無いと言うグスタフにプチトマトを食べさせた。
そう、初めてのプチトマトはプチトマトの味だったのだ。
総帥:「初めてのキスはレモンの味」みたいに言ってんじゃねぇよ!
レイ:しかしグスタフはプチトマトを好きになれなかったのだ。どうしても。
そこからだ。
現国王クラウド・プチトマッティと、彼の息子であるグスタフ・プチトマッティの間に壁が出来始めたのは。
総帥:予想だにしない所で話が繋がったな!プチトマッティの息子がグスタフだったのか!
っていうかグスタフ名前可愛いな!
レイ:俺はプチトマトの味が好きだったため、グスタフとは折が合わなくなった。
それまで仲が良かっただけに、辛かったものだ。
俺が左と言えばグスタフは右、
俺がメソポタミア文明と言えばグスタフはインダス文明。
俺がアンジェリーナ・ジョリーと言えばグスタフは3匹の子ブタ。
総帥:どうやったら日常でそんな会話になるんだよ!!
レイ:俺がゴールキーパーをやりたいと言えば、グスタフは三塁のランナーコーチをやりたがる。
総帥:競技からして違うじゃねぇか!それはもはや仲違いの次元じゃないな…
レイ:反プチトマト連合は表でそうした地道な活動を続けていたのだ。
相変わらずの理由付けも含めてな。
「酸味が強すぎて美味しくない」
「隣に座ったおっさんに携帯の液晶覗かれたから美味しくない」
「ボンバーマン勝てへんから美味しくない」
総帥:最後グスタフじゃねぇか!!
レイ:しかしある日を境に、グスタフをはじめとする反プチトマト連合は姿を現さなくなった。
総帥:……何があったと言うのだ?
レイ:彼らは水面下で密かに計画を立てていたのだ。大きな計画をな。
そしてそれはある日動き出した。リーダーであるベンジャミン・ミニトマットンが公国本部に、
とある企画書を持ち込んだのだ。
それこそがボンバーマンの爆弾をプチトマトに置き換えたゲーム、「ボンバートマトン」だったのだ。
総帥:はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
レイ:概要は当然、爆弾をトマトに置き換え、トマトが次々と爆発していく様を楽しむだけのゲームだ。
総帥:つまんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
レイ:このゲームは反プチトマト連合軍の間で大好評、
たちまち一世を風靡することとなった。
グスタフですら、「これなら視力が下がってもいい!」「自爆万歳!」が口癖になったほどだ。
総帥:なんだこの低レベルな国…
レイ:しかし!当時の国王はプチトマト美味しい派の人間だった為、ゲームは廃盤、
法律でゲームの使用を禁じてしまったのだ。
総帥:もっとマシな方向に権力行使しろよ!国王丸ごと馬鹿なのかよ!
レイ:これに腹を立てた連合の怒りはピークに達し、
国内の作物を荒らしたり、と、大掛かりな襲撃をやり始めた。
最早それが至極当然かのように、公国政府も黙認せざるを得なかったが、
遂に連合のリーダーであるミニトマットンが、政府に直接要求をしてきたのである。
「国民の命が惜しかったら、プチトマト美味しい派の政府の役人を全員島流しにしろ」とな。
総帥:…………あれ?そのセリフどっかで……
レイ:政府は連盟国である、当国セントブルスから交渉官を呼び、ミニトマットンと交渉。
長期間に及んだが交渉は成立し、政府軍と連合軍は和解した。
最後の最後まで関西弁で中立を貫いたトマトンプソンの協力もあって、
国は一歩一歩和解の道を歩んで行ったのだ。
だがしかし、そのような状況に置いても尚、反プチトマトの思想を貫いた男がいた。
それこそが現在のガーネシア公国唯一のアナーキスト、クラウド・グスタフなのだ。
総帥:いやグスタフかよ!!…ん?いやいや、グスタフで正しいんだ。やっと来たグスタフ。
レイ:ガーネシア公国がプチトマトの国として、「ガーネシアン・オバハンズ」などの団体が出来る中、
グスタフは一人だけ、ある二言を延々と呟いていた。
「国を変えたセントブルスは絶対許さない」「俺もミニトマットンさんみたいになりたかった」
そう呟いていた自らを裏切った一族「プチトマッティ」の名を捨て、
「反旗」の意味を持つ「リベリオン」を掲げて国を去っていったのだ。
総帥:…………
レイ:…………な?
総帥:「な?」じゃねぇよ!!若き頃の目標全て今の状況じゃねぇか!!
セントブルスが狙われてんのもリーダーがグスタフなのも、全部思いも寄らぬとばっちりじゃねぇか!!
レイ:馬鹿野郎!!何を寝ぼけた事言ってやがる!
てめぇら政府側が国民の生活にもっと目を向けてりゃ、こんな事にならなかったんじゃねぇのか!
最初の小さないざこざがあった時点でてめぇらが本当に国民の事を思ってんなら、
わざわざ俺を呼ぶ事も無かったんじゃねぇのか!
総帥:………
レイ:政府ってのはどこの国でもそうだ、国民の事を第一に考えてると綺麗事を並べ立てて、
実際は自分たちのことしか考えてないんじゃないか!
こんな事も分からねぇで総帥の名を語るな!!
総帥:……!!
レイ:総帥とは何たるべきか、俺が1から教えてやる!
まずどんな野菜も好き嫌いなく食べることが大事なのだ!
総帥:総帥の心得としてそれはどうかと思うが!!
………だが確かに、我々が間違っていた!もっと国民と一体化せねばならなかったのだ!
我々はもっと国民一人ひとりの生活に関心を持っていればよかったのだ…!
レイ:分かったか!分かったら早速プチトマトの栽培を始めるのだ。
総帥:分かってないのお前の方じゃないのか!この期に及んでプチトマト文化に巻き込むなよ!
レイ:悪いが昔の友達の夢を掻き消すわけには行かないのでな。
私はこれで帰らせてもらうとする。
総帥:えぇー!?いやちょっと!確かにこの状況作ったのは我々だけど!
レイ:我々だけど、何だ!?自国の問題は自国で解決する、これ政府の心得なり!!
総帥:プチトマトの反乱もまとめられなかった国のお前が言うのはどうだよ!!
レイ:そういうわけだ。どうしてもと言うなら、他国の外交官を呼んでくれたまえ。では失礼(バタン)
総帥:……うむ、いや確かに、他国の政府とその友人、彼に交渉をさせればグスタフ側に寝返る可能性もあり得る。
仕方ない、他国の外交官を呼ぶしか手は無いか…。
- 1時間後 -
総帥:君がドラコニフ帝国より派遣された外交官か。
ドレーク:申し遅れました、私がその外交官、チャールズ・ドレークであります。
本日は連盟国であるセントブルスの危機という事で、こうして此処に。
総帥:うむ、簡潔に話そう。ガーネシア公国出身のグスタフ・プチトマッティが、国民を人質に取っているのだ。
それを君になんとかしてほしい。
ドレ:グスタフゥゥゥッッッーー!!!??懐かしい!!
いやぁ、僕もガーネシア公国の生まれでね、あいつプチトマト大嫌いだったなぁ!
そもそもガーネシア公国ってのはプチトマトの国と呼ばれるほどのプチトマト国でしてね!?
総帥:お前もか!!もういい帰れ!!!
|
総帥:君がシベリアより派遣された用兵か。
碓氷:申し遅れました、私がその外交官、碓氷であります。
市河:もういい帰れ!!!
|
東京クラッチ (7/7) |
漫才/高みにいる人たちへ |
松岡:それでは、大企業を巻き込んだネタをご覧下さい! 石田:どうぞ! |
自分もビバレッジ派です。無傷の7連勝!東京クラッチ! |
松岡:東京クラッチです!よろしくお願いします!
今日は「高み」の話をしようと思うから、
お前は俺の発言の後に的確に「そして!?」って合いの手入れてくれる?
石田:何なの俺の役。それ邪魔じゃない?
松岡:大丈夫、大丈夫。ちょっとやってみようか。
・・・まあ皆さんにも色々「将来の夢」とかあると思うんですけどね、
石田:そして!?
松岡:かく言う俺にも、まだ見続けている「将来の夢」っていうのがあるんですよ。
石田:そして!?
松岡:その為にはもっと色んな事に目を向けて、
社会勉強をしたりしてがんばっていきたいんですよね。
石田:そしt・・・ごめん、俺いらなくね?
松岡:・・・そんな事はないよ。お前は、俺の、大切な相方だぜ・・・?
石田:だったら即刻こんな役辞めさせてくれよ!
お前の大切な相方「そして!?」しかセリフねえのかわいそうだろ!
松岡:わかったわかった。お前にも夢とかあるだろ?
石田:ん、まあ・・・ないことはない、かな・・・。
松岡:俺はね、「高み」に行きたいんだよ。わかる?高み。
石田:今の地位より、さらに上に行きたいってこと?
向上心だねえ。いいことだよ。わかるわかる。
松岡:ビルを作りたいんだよね。
石田:あ、実際に!?じゃあわかんねえよ、いきなり何を言い出すんだ。
松岡:なんつーかな。自分のビルを作りたいのよ。
有名企業とかって、自社ビルとか建ってるじゃん?
俺、ああいうのが建てられるような人物になりたいんだよね。
石田:ああ、「森ビル」とか「ソニービル」とかそういうことか。
松岡:そうそう。今日は「俺ならどんなビルを建てたいか」っていうのを
後日石版に彫ってくるから見てくれる?
石田:ごめん、処分に困るから普通にくれないかな。
松岡:もうええわ!ありがとうございましたー。
石田:露骨にやる気をなくして帰ろうとするな!
石版は家にあっても邪魔になるから今普通に話してくれないかな。
松岡:うん。まずはビルの構造についてだ。やっぱビルといえば超高層なのがいいよね。
石田:高層ビル、かっこいいもんね。リッチな感じするし。
松岡:だから、俺の「松岡ビル」は、地上350メートル。
石田:東京タワーより高いんだ。
松岡:2階までしかないけどいいよね?
石田:中スカスカじゃねえかよ!縦にデッドスペースが空いてるって聞いたことねえぞ!
松岡:1階が玄関で、2階が俺の部屋。
石田:そんな構造だったら平屋でいいじゃねえか!
松岡:あれ?もしかしてお前、2階から上が空いてると思ってない?
勘違いされても困るけど、1階と2階の間が空いてるんだからね?
石田:どっちでもいい!空いてる事自体を問題としてるんだよ!
玄関からお前の部屋までどんだけ無駄な空間なんだよ!
松岡:でもちゃんと考えてるんだぜ?
バリアフリーを考慮して1階から2階までの階段はスロープもつけて。
石田:まずエレベーターが先だろ!地上350メートルのビル内がスロープと階段だけってのは
バリアフリー以前の問題だよ!
松岡:しかも螺旋階段。
石田:目まわすわ!脳にそれなりのダメージ与える建築物ってどうなんだよ!
っていうか、そんだけ高い建造物だったらもっと階数増やせよ。
松岡:じゃあ100階まであることにするよ。
石田:・・・ちょっとありすぎる気もするけどね。
松岡:そうすると1階が玄関じゃん?2階が靴箱で、3階が玄関マットで・・・
石田:用途がダイナミックすぎるだろ!お前んちを無理に100階に分けなくていいんだよ!
・・・それに普通、高層ビルって企業とかが入るもんだろ。
別にどっかの階にお前んちがあってもいいけど。
松岡:あ、そうか。自分の好きな企業に入ってもらうってのも悪くないね。
石田:そうだね。有名企業がどっさり入ってたらビルにもハクがつくしね。
松岡:よし決めた。1階にはキリンビバレッジさんに入ってもらおう。
石田:いいね、大企業来た。
松岡:で、2階に大塚ベバレジさんに入ってもらって
「ビバレッジVSベバレジ」の長年の抗争にケリをつけよう。
石田:呼びかたでそんな抗争おきてねえよ!
松岡:お前もそうだと思うけど、俺はビバレッジ派なんだよ。
石田:何で俺もそうだと思ったのかがわかんねえけど、気にした事自体ねえよ!
松岡:この抗争はそろそろ決着をつけるべきなんだよ。
俺の作戦とビバレッジの行動によってな!
石田:え、今俺のことビバレッジって呼んだ!?勝手に背負わすなよ!
いいから他の階の話しろよ!
松岡:そして3階にはニホンサンガリアベバレッジさんに・・・おお?ベバレッジ!?
石田:もういいって!第三勢力とかそんなもんねえから!
松岡:あと理想としては、活気のあるビルがいいなあ・・・。若者が集まるような。
石田:じゃあ1階がマクドナルドとかにしたら?
松岡:いいね、マクドナルド。1階はレジと、広めの客席。
石田:お客さんにもゆったりとしたスペースで楽しんでもらえる。悪くないじゃん。
松岡:で、2階がビバレッジ、3階がベバレジ、4階がベバレッジ。
石田:そっちで呼ぶなよ!お前ちょっと気に入って言ってるだけだろ!
松岡:で、5階に厨房だな。
石田:え、何その唐突な「厨房」って存在。
松岡:いや、マックの。
石田:1階にあるんじゃないの!?何でそんなに離れてるんだよ!
松岡:いや、1階は広めの客席・・・
石田:限度があるだろ!厨房を削ってまで客席にしなくていいよ!
せめて2階に厨房でいいだろ!
松岡:いや、2階はベバ・・・ビバ?ベバレッジ?あれ?
石田:ほらみろ!そっちで呼ぶからこんがらがってるじゃねえか!
松岡:でも別に厨房がどこにあったっていいだろ?1階でお会計を済ませたら、
「てりやきマックバーガー5階でご用意いたしますのでそちらでお待ち下さい」とか促せば。
石田:客に手間がかかる!ファストフードの良さがだいなしじゃねえか!
一旦5階まで上がらなきゃ食べれないって面倒だろ!
松岡:まあでも、その後ゆっくりしてもらうために1階の客席を広くしてあるんだし。
石田:5階に客席があったほうが親切じゃねえか!
5階でモノ貰ってまた1階まで戻らなきゃなんねえんだろ!?
松岡:いや、今1階にレジと客席があるのに、
客席を5階に移動させちゃったら1階レジしかなくなっちゃうじゃん。
石田:お前の思考回路は「応用」みたいな展開ができねえのかよ!
松岡:あ、そうか。じゃあ5階で作ったものを1階まで届けてくれればOKだよな。
石田:うん、まあ、それならそれでいいよ。店員かわいそうだけど。
松岡:いや、そこは滑り台的なものを用意して。
石田:食べ物をそういう風に・・・っていうのはちょっとなあ。
松岡:でも高低差のあるマクドナルドでドライブスルーとかする場合、
2階から1階まで滑り台で商品を滑らせる店舗あるんだよ?
石田:かといって今回の場合、5階から1階まででしょ?さすがに問題あるだろ。
途中でつっかえちゃったりするかもしれないし、早く届かないじゃん。
松岡:大丈夫だよ。5階から1階までの滑り台、傾斜88度とかにすれば。
石田:もはや垂直落下じゃねえか!
松岡:つっかえることはなくなるじゃん。
石田:その代わり無事も保障できないだろ!
松岡:5階から「はいセットおまち!」ヒュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
石田:長い長い!落とす奴も「コレは違うな」って気づけよ!
松岡:グチャ!
石田:そりゃそういう音になるだろ!その後それ食べる客の気持ち考えてみろよ!
松岡:「お待たせいたしましたー、・・・ええーっと・・・これ・・・は・・・」
石田:ほら!もう店員にもわからない状態になってるじゃねえか!
松岡:しかも、下にベバレッジやビバレッジの社員がいないときに上手に落とさないと
社員にぶつかっちゃうこともありえるからね。
石田:吹き抜け!?滑り台専用の穴とかじゃねえのかよ!
2階から4階の社員、常に上からマックが降ってくる脅威と戦ってる状態って
どんだけリスキーな職場だ!
松岡:やめた!マクドナルドやめた!
石田:あ、今お前これ以上考えるのやめただろ。
松岡:計画も立てられない奴がビルを建てるのは無理。
石田:おおぅ・・・上手くない。
松岡:俺の代わりにお前がビルを建てて、俺を住まわせてくれよ。
石田:俺別にビル建てる夢とかないんだけど・・・。
松岡:がんばれよ!石田ビバレッジ!
石田:だから背負わすな!いい加減にしろ!
|
灯風 (18/19) |
コント/男女音楽ユニットとラジオDJのお話 |
ゴウ:勝利というのはうれしいものです。そう、どんな立場になろうとも…… ナオ:…今日のお前、なんか気持ち悪っ! |
18回目の勝利は懐の深さを見せる初のトリオネタだ!灯風! |
ナオ:………はい。というわけでお送りした曲は、5月30日にリリースされますお二人の新曲「cube」でしたー。いやあ、いい曲ですね。
ゴウ:はい、ありがとうございます!
ナオ:成美さんはどうでしたか、レコーディングで歌ってみて?
成美:そうですね……アップテンポの曲だったので、歌ってて楽しかったですね。
ナオ:なるほどー。……しかし、お二人の曲を聴いているとなんだろう、それぞれの音が合わさったときのハーモニー、これには毎回驚かされますね。
ゴウ:またまた、上手いこと言いますねー。
ナオ:いえいえ。もう二人、夫婦なんじゃないかってぐらい息が合ってますよ。
ゴウ:そんな夫婦って!夫婦って!ははは……
成美:………。
ナオ:……えー、時刻は10時30分を回ろうとしています。七島ナオのミュージックフィーバー、
今日は男女音楽ユニット「プライマリー」の成美さん、GOHさんとともにお送りしております。
………さて、ここからはリスナーからお二人への質問がたくさん届いていますので、そちらの方を読んでいきたいと思います。
ね、ほんとに目を通すのが大変なくらい質問が届いてるんですよ。
ゴウ:そんなにですか!いやー、ありがとうございます。
ナオ:では早速読んでいきましょう………ラジオネーム「からすみ」さんから頂きました、ありがとうございます。
成美:ありがとうございます。
ナオ:「お二人に質問です。お二人が一緒に音楽をやることになったきっかけを教えてください。」……ということですが。
確かに、僕も気になりますねー。どうやって出会ったんですか?
ゴウ:えーっとですね………最初、僕がストリートでギターを弾いていたんです。
ナオ:ほお。
ゴウ:まあ、最初は聞いてくれる人はいなかったんですけど……でもある日、立ち止まって聞いてくれる女の子がいたんです。
ナオ:もしかして、それが、成美さんなんですか?
成美:………はい。
ゴウ:それで、せっかく立ち止まってくれたのでいろいろ話をして………そのとき、成美も歌手を目指しているということを知って。
ナオ:それで、一緒にやろうと。
ゴウ:はい。で、幸運なことに、二人でやり始めてからすぐ、レコード会社からデビューの話が来て………
これはやっぱり、運命だったのかな、って思いますね。
ナオ:なるほどー、すごいですね……成美さんはやっぱり、ゴウさんのギターに惹かれて、立ち止まったんですか?
成美:え、えっと……はい、そうですね。
ナオ:なるほど………えー、では次の質問にいきましょう。ラジオネーム「もこたん」さんから頂きました。ありがとうございます。
ゴウ:ありがとうございますー。
ナオ:「お二人に質問です。お二人は今、付き合ってる人はいますか。」……ということですけども…。
ゴウ:またプライベートな質問ですねー。
ナオ:…GOHさん、どうですか?
ゴウ:えー、そうですね……彼女はいないんですけども、まあ、ね。いるようなもんじゃないですか、今!
ナオ:………えーっと、成美さん。どうでしょう?
成美:……………………います。
ゴウ:………はい?
ナオ:…そうですか。なんと、彼氏がいる、ということでね。これはまた新事実が………
ゴウ:ちょっとまっ、待って……………えっ、彼氏いるの?
成美:……いるけど、それがどうかしたの?
ナオ:…えー、では次のコーナーに……
ゴウ:………相手誰だよ?
成美:…別に、あなたには関係ないじゃない。
ゴウ:まさか、俺が知ってるやつ?…プロデューサーか?
ナオ:…GOHさん!GOHさん、ね。プライバシーもありますし、なにしろこれラジオですから。無理して聞かなくてもいいですよ。
ゴウ:……………。
ナオ:……えー、では次のコーナーに行きましょう!…なんと!今回、お二人に生で演奏をしてもらえるということなんですよね?
成美:はい、そうですね。
ナオ:というわけで、準備の方、よろしくお願いします。
ゴウ:……………。
ナオ:……GOHさん?
ゴウ:世界は静止した………
ナオ:いや、何言ってるんですか………あの、ギターを……
ゴウ:はいはい……
ナオ:………………えー、では準備ができたということでね。それでは曲紹介、よろしくお願いします。
成美:はい、プライマリーで「あなただけに捧げる歌」。
ゴウ:………(ジャカジャーン)
成美:♪あなーただけに 捧げーる歌ー
ゴウ:(ジャカジャーン)
成美:♪あなーただけに 伝えーる言葉ー
ゴウ:…誰だよあなたって(ジャカジャーン)
ナオ:……GOHさん?
成美:♪聞いて わたーしはー
ゴウ:…聞くな聞き流せ(ジャカジャーン)
ナオ:…GOHさん?なんか変な合いの手みたいになってますよ…
成美:♪あなーたをー 愛してーるー
ゴウ:…まあすぐ捨てるだろうね(ジャカジャーン)
ナオ:そんなこと言わないでくださいよ……
成美:♪すべーてをー 捧げてもーいいー
ゴウ:…体だけは許さん(ジャカジャーン)
ナオ:いや、何言ってるんですか!
成美:♪私はもうー あなただけのものー
ゴウ:……そんな、そんなはずは………(ガタン)
ナオ:どうしたんですかちょっと!ギター落としましたよ。
ゴウ:もう誰かのものか!…もう誰かのものなのか成美ぃぃぃぃぃ!!
ナオ:何言ってるんですかさっきから!成美さん関係ないですよ、歌の中の話でしょ!
ゴウ:成美…誰なんだ!誰なんだ相手は!!どこの馬の肉だ!!
ナオ:いや、馬刺しになってますよ……
成美:だから、誰と付き合おうが勝手でしょ。関係ないわよアンタとは。
ゴウ:付き合うにしてもな!なんで俺に、俺に言わないんだ!!
成美:はあ?なんでアンタなんかに言わなきゃいけないのよ。
ゴウ:だってお前、俺たちは付き合ってるも同然だったじゃないか!
ナオ:ちょっと!ちょっとやめましょう二人とも……
成美:……あーあー。だからアンタには言いたくなかったのよ………
ゴウ:…どういうことだよ。
成美:……付き合ってるも同然?なに言ってるのよ、それはアンタの思い込みだから。
ゴウ:………思い込み…?
成美:そうよ。っていうかね、どっちかというとアンタのこと、嫌いだから。
ゴウ:……………。
成美:いつもいつもね、俺はお前の恋人だ、みたいな立ち振る舞いしてさ。鬱陶しくて仕方ないわ!何天狗を飼ってるのよ!
ナオ:天狗になってるですよ。天狗飼ってるって凄すぎるでしょ。
ゴウ:で、でも!そっちが最初に好きになってきたことだろ!
成美:………はああー。
ゴウ:…な、なんだよ?
成美:それも思い込みよ思い込み。
ゴウ:……嘘っ!
成美:…ホント自意識過剰よね。アンタのことなんか好きになるわけないでしょ、バカじゃないの。
ゴウ:そんな………俺が路上でやってるのを、立ち止まって聞いてたのは一目惚れじゃなかったのか!?
ナオ:そっから勘違いだったんですか。
成美:ああそれね。…今だから言うけど、あれ、罰ゲームだったのよ。
ゴウ:………罰…ゲーム?
成美:そう。……知らないかもしれないけど、あんた、あの頃変人として有名だったのよ。
ゴウ:へ、変人!?俺が!?
成美:だってアンタ……誰もいないのに一人MCとかしてたじゃない。
ゴウ:それはなんか、気分が乗って…
成美:「次の曲は、俺が恋をしたときに、作った曲です…………この中で今、恋をしてる…って人、いますか?」…まず誰も聞いてないっての!
ゴウ:なんだ!10人は手を挙げてくれた設定だったぞ!
ナオ:設定って……
成美:だから、罰ゲームで、誰かその変人に話しかけようってなったの…………で、私が負けたってわけ。
ゴウ:そんな………
成美:で話しかけたらまた、ウダウダ話に付き合わされてさ。挙句の果てには、ちょっと歌手を目指してるって言ったもんだから、
「歌ってみない?歌ってみない?」って……。ホントウザかったわよ。
ナオ:……でも、結局はお二人で音楽をやることになったじゃないですか。それはどうしてですか?
ゴウ:それは…俺のギターの音色に惹かれたんだろ?
成美:いや、別に。
ゴウ:……え、違うの?
成美:ちょうどそのとき、レコード会社の人が話しかけてきたじゃない。あれがなかったら、アンタとやることなんてなかったわよ。
ゴウ:……………。
成美:まあ歌手になりたかったのは事実だし。とりあえずレコード会社に拾ってもらって、あとでソロでアンタを捨ててもいいと思ってたの。
ゴウ:そ、そんな………
成美:なんだかんだでグダグダやってきたけどね、アンタほどのギターの腕、たいしたことないのよ。
売れたのはすべて自分のおかげ、とか思ってる節だけど…そんなわけないでしょ!バカじゃないの。
ゴウ:……………。
成美:大体ね、アンタは………
ナオ:ちょっとやめましょう!
成美:っ………。
ナオ:…やめましょう、ね!………成美さんも言い方キツイですから!
ゴウ:………なんだお前!このっ…!(ぐぐっ)
ナオ:ちょっ…なんなんですか急に!
ゴウ:あんたがあんなメール読むから!あんなメール読むからこんなことになったんだよ!!(バシッ)
ナオ:いや、ただの八つ当たりじゃないですか!やめてくださいよ!
成美:……ちょっと!ナオくんは何も関係ないでしょ!!
ゴウ:うるせえ!こいつが……………「ナオくん」?
成美:……………。
ナオ:……………。
ゴウ:………どういうことだ…お前、まさか……!
成美:そうよ…………私、彼と付き合ってるの。
ゴウ:な…………!
ナオ:……………。
成美:……これでいいでしょ。私が付き合ってるのはナオくんなの。分かった?
ゴウ:そんな………おいそこのDJ野郎!この話…本当なのか!?
ナオ:え、えーっとあの………
ゴウ:………そうか、そうなのか……ははは…。
ナオ:いや、だからですね………
ゴウ:クソッ!…どこまでの、どこまでの関係だお前ら!
成美:なによ、それこそアンタに関係ないでしょ。
ゴウ:クソッ、こんなDJ野郎とくっつきやがって!………夜な夜な放送事故でも起こしてんのか!
ナオ:いや何言ってるんですか!
ゴウ:なんだ、「俺のマイクはON AIR中」ってか!?ああ?
ナオ:なんすかそのセンスのない言葉!死んでも言いませんよ!…あの、その前にですね………
成美:…これで分かったでしょ?すべてはあなたの思い過ごしなのよ。
ナオ:いやあの、そうじゃなくて…………………成美さん?
成美:なあに、ナオくん?
ナオ:あの……………僕、成美さんと付き合った覚え、ないんだけど。
成美:…………えっ?
ナオ:いや…まず、そんなに知り合いってわけでもない…よね。
成美:……嘘っ!
ナオ:嘘もなにも、ねえ………
成美:だ、だって!この前、一緒になったじゃない………?
ゴウ:お、お前!やっぱり…!
ナオ:いや、なんの話ですか!知りませんよ!
成美:覚えてないなんて言わせないわよ……。ほらこの前、ラジオで一緒になって……
ナオ:一緒にラジオやっただけじゃないですか!確かにこの前、ゲストで来てくださいましたけど。
成美:で、でも!そのときナオくん、私のこと、好きになってたでしょ…?
ナオ:え?えーっと…………………根拠は?
成美:根拠も何も、ナオくん、ずっと私の方を向いていたでしょ……
ナオ:そりゃラジオですから!ゲストの方を向かないと話にならないでしょ!
成美:な、なによ……最後に、私の目を見てこういってくれたじゃない……
ナオ:……なんか言いましたっけ。
成美:「ぜひ、また遊びに来てください!」…………って。
ナオ:いや、社交辞令ですよ!言っちゃ悪いですけど、ゲストの人みんなに言ってますよ!
成美:えっ…………ナオくんが、そんな浮気者だったなんて……
ナオ:それ以前に付き合ってませんって!
ゴウ:……ハハハ!勘違いしてやんの!
ナオ:いや、あなたは人のこと言えないですから!
成美:そしてその後、プロポーズまでしてくれたのに……
ナオ:…いや、それも勘違いでしょ!そんなこと言った覚えないですから!
成美:でも、こう言った………「また、一緒にやりませんか」……って。
ナオ:たぶんだけど、それ、今回のラジオのオファーでしょ!ラジオやりましょうってことですよ!
成美:でも……ナオくん確実にそう言ってたって、プロデューサーの人が言ってたもん!
ナオ:…いや、まずプロデューサー越しに告白はしないでしょうよ!ただの仕事の依頼ですから!
それに、GOHさんも一緒ってことになってたでしょ。
成美:それは……仲人役だったんじゃないの?
ゴウ:都合のいい解釈だな!
ナオ:いや、だからあなたが言える立場じゃないですから!なんなんすかこの勘違いユニットは!!
ゴウ:………そうだ、成美に謝らなきゃいけないことがあったんだ。
成美:……何よ急に。……私への勘違いのこと?
ゴウ:いや。実は…………………俺、浮気してたんだ。
ナオ:…勘違い前提の話じゃないですかそれ!
ゴウ:どうしても断れなくて……体の関係を…。
成美:いや………別に、アンタが誰かにくっついてくれるならそれで満足だけど。
ゴウ:ただな…………その相手、コイツなんだよ。
ナオ:……………えっ僕!?
成美:なっナオくん!?あなたまさか……!
ナオ:いや、誤解!誤解ですから!なに言ってるんですか急に!
ゴウ:お前が誘ってきたことじゃないか、お前が……!
成美:ナオくん、不潔………
ナオ:いやいやいや!根も葉もないこと言わないでくださいよ!
ゴウ:でも!お前、こう言っただろ…………「一緒にやりませんか」って。
ナオ:…だから!それこのラジオのオファーでしょうが!ユニットで同じ勘違いしやがって!
ゴウ:それだから今日……いろいろとムズムズしてたのに………
ナオ:いやお前、やる気マンマンか!あんたの方が変態じゃないか!
ゴウ:俺のマイクもON AIR中………
ナオ:それいいよもう!やっぱアレか!勘違い度合いはこっちの方が上か!
ゴウ:だから、後ろめたかった………成美と付き合ってるのに、コイツと……
ナオ:…いや、だからそれ勘違いだし、成美さんとも付き合ってないでしょ!あんた、二重の勘違いじゃないですか!!
成美:そんな………ナオくんが、しかも男と浮気してたなんて……
ナオ:それも誤解!まずあなたと付き合ってもいない!!
ゴウ:…クソッ!もうどうにでもなるがいい!……お前がホモだって、このラジオで言ったやったからな!お前の醜態は晒してやったぞ!!
ナオ:いや、どっちかというとあんた達の醜態の方が流れてますから!!さっきからいろいろ酷いですわもう!!
成美:……この番組にゲストに来た人、みんなこのDJに寝取られてるのよ!
ナオ:あんたも何デマ流してんだよ!それ、割と信じる人いそうだからやめろ!
ゴウ:そんな……誰とでも寝るような奴だったなんて!ホモじゃなくてバイなのかよ!!
ナオ:だから信じるな!そしてその「誰とでも」に男は入ってねえよ!!
ゴウ:ミュージックフィーバーだけに、いろいろとフィーバーしてる、と………
ナオ:何言ってんだよ!あんた、さっきから上手いこと言ってそうで言えてねえよ!
…えー、そんなわけで………え、もう時間?この状態で?
ゴウ:いやー、もう少し音楽のお話もしたかったんですけどねー。
ナオ:ホントだよ!!お前らの勘違い話で全部もってかれてんじゃん!!
……まあ音楽の話は次回来てくれたときということで!では最後にお二人の曲をかけてお別れしましょう!
成美:……お別れ!?…イヤよ、まだナオくんと別れたくない!!
ナオ:その前に付き合ってないんだよ!そろそろ分かれよ!!……では、曲紹介をどうぞ。
ゴウ:…えー、これから聞いていただく曲は「トライアングル」という曲でして……
ナオ:どんな曲なんですか?
ゴウ:音楽ユニットの男、同じユニットの女、そしてラジオDJという3人の三角関係の模様を描いた曲です。
ナオ:ジャストミートじゃねえか!!なに、未来でも読んでたんか!!
ゴウ:それでは聞いてください、「トライアングル」。
ナオ:……えー、本日のゲストはプライマリーのお二人でした。ありがとうございましたー!
成美:……ありがとうございましたー!
ゴウ:……ホーモ!ホーモ!
ナオ:うわ、往生際悪っ!必死か!……また来週ー。
(…はいオッケーです!お疲れ様でしたー!)
・
・
・
ナオ:…おー、お疲れー。……にしてもさ、今日の二人ひどかったよな?
……だよなー!あんなアホ二人、見たこと無いわ!聞いてて吹きそうになってもう!
…え、この後?飲み行くの?………あーゴメン、ちょっと遠慮しとくわ。
いやー、なんだかんだで成美っての、顔もスタイルもいいし、ちょっと引っかけてきたのよ。
それに男の方もなー、性格アレだけど結構好みだし………んーなんだよ?またかよって?…いいだろ別にー!
……おう、じゃあ今日はお疲れー!
|
市河:チャンピオンになってみて、どうですか?
ナオ:正直、まだ夢見心地というか……
ゴウ:実感わかんね。
ナオ:でも、タイトル獲るってのはこの世界での1番の目標でしたし、それが青バトで成し遂げることが出来たので嬉しかったです。
ゴウ:青バトに関しては、いろいろと幸運に恵まれてるんです。
市河:…それから、成美さんは青バト初参戦でしたけど。
成美:緊張しましたー!でも、舞台に上がってみればなんとかなったので、ホッとしてます……
碓氷:普段の成美さんって、どんな感じなんですか?
ゴウ:それはもう、成美さんには弱み握られたり、お茶パシられたり……
(グヮシッ!)
成美:やだもうー、そんなわけないじゃないですかー!
ゴウ:(ギブギブギブギブギブギブ!!)
市河:女性って強いんですね……
ナオ:本当ですよ……
|
マグネッツ 417KB |
吉田:むぅ・・・。 古田:ぬぅ・・・。 |
コントラスト 317KB |
田中:今回のオフエアは僕たちコントラストにとって大きな一歩であり、そして、……え〜っと、地球は青くて、それでも地球は回っていて、 ……え〜っと、え〜っと。 柳田:考えてないならいいよ。 |
QQQ 305KB |
Q1:すいません調子に乗りました・・・。 Q2:・・・またひっそり来ます。 |
【ジャッジペーパー】(敬称略)上から、 |
|
1組目 コントラスト |
・抜群の構成力に欠点は見当たらないのですが、ボケ突っ込みの応酬が見えてくるのに時間がかかったかなぁ、と 自分としては高橋君がデパートに入るくだりでようやく笑いのエンジンが稼動してるように見えました 最初から高橋君の大人びた行動などをアピールすると前半も面白くなると思います(6点) ・うーん…構成は面白いと思いますが、笑いには繋がってませんでした。 落ちもちょっと微妙です。初めてのおつかいがわかるひとには面白いと思うんですが…(5点) ・やりとりがしっかりしているため状況がリアルに伝わってくるコントでした。 が、笑った箇所・量はさほど多くなかったと思います。 刑事ものとおつかいという二つの要素が表面的にリンクしているという感じで、 盛り上がりがなく平坦なまま終わってしまった感じがしました。 もっと子どもを暴れさせて山場を作ったりしても良いと思います。(4点) ・ストーリーの完成度は素晴らしいです。 こういう無関係なものをくっつけたネタというものはよくあるのですが、 このネタは「はじめてのおつかい」と「刑事ドラマ」の2つの要素が上手く絡んでいました。 「おつかいは放送でおこっているんじゃない!」や「…………ルー。」はまさに設定を活かしきったくだりでした。 ただ、既存の番組という完成されたフォーマットを使っているぶん、細部の不自然な点が目立ってしまっているように感じます。 まず、ちょくちょくプロデューサーと連絡を取っていましたが、 「はじめてのおつかい」は生放送ではないので、プロデューサーが収録状況をわかっているのはおかしいかな、と思いました。 また、高橋の「幼少期マグナム」と呼ばれるゆえんとなるエピソードをカマキリ以前に挟んでおけば、 より早く読み手に高橋の奇抜性を伝えて物語に入りやすくできますし、それを伏線として後々ボケとして活かせます。 全体的な感想としては、「台本」としては秀逸でしたが「演劇風コント」とするにはまだ粗さが見えました。 逆に言うなら、それらの粗さを整え、笑いを増幅させれば、このネタはさらに素晴らしい作品に昇華されると思います。(5点) ・あれだけ高橋の危険性を読み手に伝えておきながら、実際はカレールーをぶちまけるくらいしか突飛なボケはなく、 田中・柳田のかけあいにもはっきりとしたボケは少なく、前半はかなり落ち着いたコントでした。 しかし「どうして現場にルーが流れるんだ!!」これにはやられました。 その後の高橋を怨むセリフでこれは面白くなってきたなと思ったんですが、 思いのほかあっさり終わってしまいガッカリです。 このくだりを境に高橋に敵意むき出しなアクションをするようになると面白くなると思います。 その他にも後半のデパートのくだりは前半の高橋のバカっぽいキャラとのギャップを生かしたボケがあったりで、 全体的には平均並でした。前半にもっとボケを仕込んでればなぁ…。(5点) |
2組目 マグネッツ |
・このネタを審査するのは二度目ですが、やはり面白いです 怪人に論破された後の態度の変貌ぶりも、また良い味が出ていたと思います(10点) ・こういう、怪人vs一般人で、怪人が突っ込み入れるネタは好きです。 茶川の登場や落ちは以外でした。 中盤にもう1つ展開があると更に良くなると思います。(8点) ・登場人物のキャラはそれぞれ個性が出せていて良いと思いました。 ただこういう沢山人物が出るネタの場合はそれぞれの個性が繋がって成立する大ボケがあるとより面白くなると思うのですが、 今回はそういう化学反応的なボケがあまり無かったと思います。(5点) ・流れはベタなんですよね。ヒーロー的ポジションに役立たずがやってくるという。 それでも充分楽しめるというのは、その流れをマックスに活かせている、ということでしょう。 畳み掛けるように出てくる登場人物にムダななキャラがいなく、キレイにオチまで持っていったというところでしょうか。 ただ、キレイすぎるというか、最低限でオチまで行っているというか。 ツッコミである怪人とオチである松岡はさておき、 主要ボケ三人の「殺し屋」「忍者」「ホームレス」という設定をもっと活かすことが出来たのでは、と感じました。 それだけで結構ボケを詰められそうなのに、「前に出ちゃダメなのに出ちゃう」という部分だけなのが惜しいかな、と。 殺し屋としての仕事を言うとか、変な忍術で悪あがくとか、何故ホームレスになったとか、 色々な角度にボケられる余地が見えました。それらの要素を上手く関係性をつけられればなおよしです。 全体的にキレイなので流れを壊さないようにボケを増やすのは難しいところですが、 そういうムダになりえるファクターを有効利用出来ればさらに化けると思います。(6点) ・3段オチという基本に基づいた構成で安定感もあり、それでいて蚊取り線香ビーム、バルサンなど爆発力もありました。 しかし3つ目のホームレスは正直いまひとつかなと。 前2人とのギャップはありますけど、それに比べて肩書を生かすボケが少ないですし、別の職業でもよかったんじゃないでしょうか。 また、個人的には「お前らはホームレス以下ってことになるけどいいんだな!」 ってセリフが差別に聞こえてしまいました。ホームレスってそんな卑下する肩書かなーって。 例えば3人目を幼稚園児にするとかセリフを「一般市民以下」にするとか なんなら非現実的設定ですし人間じゃない生物でもいいかもしれません。(7点) |
3組目 QQQ |
・わからん!どう審査していいかわからん! と言うわけで単純に笑いの量でこの点数です! 絶対このネタ賛否分かれるわ! 全編、何となく面白そうな空気は出してるんですが、笑いに繋がるには厳しいかなと あ、オチの娘は吹きました(2点) ・こういうネタを持ってくるのはすごい挑戦だと思いました。 笑えるかどうかと言うと…勢いに頼ってる感じがします。 オチは意外でした。(4点) ・最初は置いて行かれそうになったのですが途中から急に笑いがこみあげる感覚でした。 専門家のくだりなど特に面白かったです。 ただ前半のやりとりが単調に感じたのでもうちょっと展開を動かしても良いように思いました。(6点) ・なんか凄い挑戦的なネタっすね(笑) 読み手によってウケが全然変わるであろうことは承知の上でしょう。 正直、一番最初にこのネタを見た時はよくわかんなかったんですが、何度も見返すことにより面白くなってきました。 フルテンションで終始突きぬけてからの専門家のくだりでの緩和。 じわじわと笑いを蓄積していくタイプの笑いとしては見本のような出来だったと思います。 ただ、やはりナンセンスすぎるといいますか、もう少し読み手を惹きつける要素があればな、と感じました。 ただ、このネタはこれ以上変にいじるとこのネタ特有の魅力が無くなってしまうので、 改良するにしても最低限、世界観を壊さない程度にすべきでしょう。(6点) ・前読んだ時も同じようなこと言ったと思うんですが Q1:考えよう。 から爆発的に面白くなりました。あのテンションのままミニコントに入るとかズルイです。 しかしこのセリフから面白くなったということはそれ以前はさっぱりでした。よくてクスクス程度。 Q1:じゃ!! Q2:帰んなよッ!!! から Q1:ってやるワケねえだろ!! Q2:やるワケねえのかよッ!!! あたりまでは全部カットしても問題ないと思います。代わりに専門家を訪ねるくだりのような コントをもう1,2個増やすといいんじゃないでしょうか。(6点) |
4組目 東京クラッチ |
・大まかな流れは「ビルの構造」「ビバレッジ問題」「マクドナルド」の3つなんですが、 次の流れに進むにつれて下降気味になって行ってしまったような気がします ビバレッジのくだりはお二人だけが楽しんでるように見えてしまって置いてかれてしまい、 マクドナルドの提案は、ビルの構造のような突拍子もないようなボケでは無かったと思います 言葉のニュアンスは石田さんのボケの拾い方は上手いんで、松岡さんも負けないように!(6点) ・冒頭からぐいぐい引き込まれていき、あっという間に読み終わりました。 ビルの名前やマクドナルドでここまでボケるのはすごいです。(10点) ・二人のやりとりが軽快で読んでいて心地よかったです。 ただ最初の「それで!?」のくだりは無くても良いのではないかと思いました。 ボケにたどり着くまで時間がかかり、最初という事を考えてもちょっとパンチが軽すぎる感じがします。 中盤のビバレッジやマクドナルドの部分はとても面白かっただけにもう一つ案を増やしてほしいような物足りなさもありました。 面白かったのに全体的に物足りなさがちょっと残ってしまったような感じを受けました。(6点) ・言葉選びと設定の巧みさ。それらが十二分に活かされているのが素晴らしいと思います。 特にマックの辺りからはビバレッジ、ベバレジ、ベバレッジの部分や高層というテーマが最大限発揮されていました。 強いていうなら、最初の自宅をビルにするという発想を伏線として、マックの部分に活かせられれば意外性という面で良かったかな、と感じました。 また、ツカミの「そして!?」もどっかで使えなかったかな、と。 全体的にボケのレベルが高いので、上手いこと有効利用出来ればなおのこと良くなった気がします。 また、オチは「計画も立てられないやつが〜」で締めた方が自然だったかもしれません。ちょっと蛇足に思えました。(8点) ・高層ビルを自宅に、ビバレッジ系の呼び名、マックなど1つのテーマで様々な展開があり、綺麗にまとまった漫才でした。 それぞれに違った面白さがありますし、中盤と終盤はボケが繋がっていたりと完成度は高いです。 もし序盤の自宅のくだりも終盤で生かしてあったり、オチもネタ中ではそこまで印象に残らないような石田ビバレッジではなく 違うものであったら10点をつけていたかもしれません。(9点) |
5組目 灯風 |
・一見しっかりオチてるように見えるんですが、そうなってくるとまた話がややこしくなってくるような・・・ 結局ナオさんはバイだったということでしょうか?それなら何故放送中に隠す必要があったのか? 半端な種明かしなら別のオチにしておいたらよかったのではないかと思いますね。オチまでは満点でした(8点) ・完成度が凄い…唸らされました。 しかし笑えるかどうかと言うと微妙… テキストの構成は凄いと思いましたが、結局ナオの性格はどうだったんでしょうか。 ラジオでのやり取りだと常人に見えたのでそこが疑問でした。(8点) ・大好きなコントです。 会話がちゃんとしてるので設定もわかりやすく飲み込めましたし、面白さも加わってて良かったです。(10点) ・序盤のフリの長さは仕方ないとして、中盤からのエンジンのかかり方は凄かったです。 成美の勘違いが発覚してから、尻上がりに盛り上がっていきました。 2人のボケが矢継ぎ早に展開していくボケはまさに痛快で、楽しく読ませていただきました。 オチは個人的には釈然としませんが、意表を突くオチとしては良かったかと。 ただ、どうしてもスロースターターになってしまうのが難点ですかね。 「世界は静止した」までボケらしいボケが無かったので、読み手にそれ以前で突き放されてしまう可能性も否めません。 あと、「嘘っ!」はとてもいいフレーズだと思うので、キーワードとしてもうちょっと使えなかったかなと考えました。 前述の「世界は静止した」「嘘っ!」などのフレーズの力を後半の勘違い部分にミックスさせられれば、 スロースタートを補って余りある勢いを増幅させられたと思います。 色々書きましたが、ストーリー、キャラに関しては申し分なさすぎるほどの完成度でした。(7点) ・展開や3人の関係が目まぐるしく変わっていきミニドラマのようなネタでした。 構成や伏線を考慮した完成度はトップクラスなんですが、 成美さんがボケ役になるまでのボケが少ないと思います。 いや、数はゴウさん一人でもそこそこあるかもしれませんが、 演奏中の合いの手は捻りがなく、決して満足いくようなものではありません。 2つ目の勘違いが始まるまでに今の倍くらいのボケが欲しいところです。(8点) |
6組目 月影連盟 |
・トマトンプソンの時点で「あ、満点を付けよう」と思いました 終盤は息切れ気味に思えましたが、トマトンプソンの時点で「あ、満点を付けよう」と思いました(10点) ・ボンバーマンやトマトの題材は普通なのに、 壮大な設定にうまく組み込まれててお見事でした。 構成重視なのに笑いどころも多かったです。(10点) ・最初の重い世界観を保ちつつ一貫してストーリーを進めていくため、プチトマト等が出たときのギャップから来る面白さが大きく、 終始面白さが維持されているような感じで面白かったです。 ただオチがちょっと読めてしまった感がありました。 納得の行くすっきりしたオチなのですが、もう少しぐっと引きつけるオチも見たかったように思います。(8点) ・すげぇ。純粋にすげぇ。 こういう世界観基盤から造り上げるコントってのは相当難しいと思うんですよ。 矛盾が生まれた時点でその話の説得力は無くなってしまいますから。 なのにこの話は世界観の矛盾がなく、かつほぼプチトマト一本槍で突き通すバカバカしさが凄い。 「初めてのプチトマトはプチトマトの味」「俺がアンジェリーナ・ジョリーと言えばグスタフは三匹の子ブタ」などフレーズの破壊力も高く、 読後感もいい。コントとしてだけでなく、物語として一級品でした。 強いていうなら最初のジャパネッタ高田純二郎の部分に世界観とズレるような違和感を感じてしまったので、 物語の中でそれを出した必然性が与えられれば違和感は無くなると考えました。 そのような理由で9点としましたが、素晴らしい作品という感想は変わりません。 10点に限りなく近い9点として受け取って下さい。(9点) ・前2組もレベルが高かったんですが、このネタも相当完成度が高いです。 威厳漂うモノローグとBGMで重い雰囲気を作り上げておき、プチトマトでそれをブチ壊すと。 長ーいレイの話もちょこちょこ出てくるグスタフの描写で決して読み手を飽きさせない。 ボンバートマトンが廃盤になってからは少々ボケがパワーダウンしたものの、オチまでは持ちこたえたと思います。 しかしこれだけの完成度を誇っていながら、あんなありがちなオチは…。 別の外交官を呼ぶと決めた時点で先読みできるものなので、無難に収めるよりは意外性を狙う方がこのネタには合ってるかと。(9点) |
ユニット名 | KB | OA率 | BR |
月影連盟 | 509 | 4/4 | C |
灯風 | 461 | 18/19 | S |
東京クラッチ | 445 | 7/7 | B |
マグネッツ | 417 | 5/21 | F |
コントラスト | 317 | 1/5 | F |
QQQ | 305 | 14/21 | B |
月影連盟が今期2度目のオーバー500。 灯風、東京クラッチは今期3勝目。 マグネッツはあまりに悔しい417KBでの敗退。 |