第278回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

サークルブレイン  (3位)
連敗脱出!


劇団ヴァージニティ−  (2位)
今期3勝目!


有機丸アポロ  (1位)
こちらも今期3勝目!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

有機丸アポロ    (7/7)
漫才/漫才師Iの提案
遠山:今回は知的なネタをやりたくて作ったネタです。
出雲:サイトカイニン!サイトカイニン!
遠山:彼の精一杯の知的の表現だそうです
タイトルは「容疑者Xの献身」のモジりでしょうか。デビューから負けなしの7連勝!有機丸アポロ!

遠山:どうも、有機丸アポロです。
出雲:こんにちは、こども店長です。
遠山:嘘をつかない。お前は加藤清史郎君じゃない。
出雲:じゃあ、ドコモ店長です。
遠山:店変わってんじゃねえか。ただの携帯ショップの店長じゃねえか。
出雲:まあそれより、お前に聞いてほしい話があるから、聞き耳立てて。
遠山:直接聞かせろや。なんでそんな家政婦みたいな真似事しないといけねぇんだ。
出雲:ああ、あのな、最近の子供達は、全然文学作品を読まないらしいんだよ。
遠山:ああ、らしいな。本とか読まないでずっとゲームばっかしてるらしい。
出雲:そうそう、人生逆転ゲームとかな。
遠山:そんなカイジみたいなゲームする子供いねえよ。ゲームっつったらテレビゲームとかだ。
      てか、そう言うお前は子供の頃に文学作品とか読んでたの?
出雲:あたぼうよ、俺なんかずっと本読んでたから、クラスのみんなに「エロ大将」ってあだ名とか付けられてた。
遠山:テメエさてはエロ本読んでやがったな!?文学のカケラもねえじゃんか!
出雲:いや、勘違いすんなよ!?官能小説だよ。
遠山:なおのこと悪いわ!小学生が浸るにはまだ早い世界だわ!
出雲:「未亡人玲子の過ち〜イケない訪問販売〜」をね。
遠山:しかも内容がディープすぎる!小学生が未亡人とかに興味を持つな!!
出雲:あまりにもハマったから、それを学級文庫として置いてみた。
遠山:クラスメートに広めようとすんな!そんなの先生に没収されるのが関の山だろ!
出雲:いや、先生も結構まんざらでも無かった感じだった。
遠山:バカ教師か!!教える側がそんなんだから教わる側がこんなんになるんだよ!
出雲:それはともかくだよ。最近の小学生に文学について少しでも興味を持ってもらうため、
      俺は文学を取り入れたゲームがあったら子供も興味を持ってくれると思うんだ。
遠山:文学を取り入れたゲーム?そりゃ確かに子供に文学を広める機会にはなるだろうが、具体的にはどんなんだよ?
出雲:あぁ、やはりどうせ広めるなら賞をとった作品の方がいいからな。
      そこでだ、歴代の芥川賞、直木賞受賞作を上手く組み込んだRPGを考えてみたのさ。
遠山:芥川賞、直木賞受賞作を組み込んだRPG……?いや、よくわかんねえけど……なんかつまんなさそうなんだけど……。
出雲:つまんなくないさ、このゲームの企画案と斧を持ってゲーム会社に掛け合ったら、善処するって言ってくれたんだぞ!?
遠山:それ斧の力だよ!企画案に毛ほどの影響もねえよ!
出雲:とにかく一旦どんなもんか聞いてよ。ダメって言ったらお前は斧のサビになっちゃうけど。
遠山:選択の余地無しじゃねえか!はぁ、わかったよ、一応聞くよ。まず、タイトルはどんなの?
出雲:おおよ、タイトルはずばり、『本の話(由起しげ子著・第21回・芥川賞受賞)』!
遠山:そのまんまだなおい!間違っては無いんだろうがさぁ!
出雲:別タイトル案として『糞尿譚(火野葦平・6・芥川)』ってのも考えたけれども。
遠山:それは絶対ダメだよ!ゲームショップから陳列拒否されるわ!
出雲:それではゲームスタートです。まずはキャラメイクをします、主人公の性別を選んで下さい。
遠山:なるほど、まずは自分好みの主人公を作ってくタイプなんだな。
出雲:・『オキナワの少年(東峰夫・66・芥川)』
   ・『聖少女(三好徹・58・直木)』
遠山:余計な付加要素付いてる!
出雲:・『端島の女(西木正明・63・直木)』
   ・『小さな貴婦人(吉行理恵・85 ・芥川)』
   ・『時代屋の女房(村松友視・87・直木)』
   ・『私が殺した少女(原遼・102・直木)』
遠山:女のバリエーションやたら多くねぇ!?最後に至っては死んでるからね!?
出雲:『私が殺した少女』をセレクトすると私がどうやって少女を殺したのか回想するサスペンスゲームに。
遠山:ジャンル変わってんじゃねえか!ここは一番まともそうな『聖少女』で。
出雲:それでは次に、主人公の名前を選んで下さい。
遠山:自分で考えて付けらんねえのかよ。
出雲:・『伸予(高橋揆一郎・79・芥川)』
   ・『よう子(古井由吉・64・芥川)』
   ・『未亡人玲子』
遠山:最後のやつ受賞作じゃねえだろ!サラッとお前の愛読書混入させんな!
出雲:いや、でもそれ相応の文学的価値はあるかと……。
遠山:ねえよ!子供がやるゲームに官能小説要素要らねえよ!もう名前は『伸予』でいいよ。これでキャラメイク終わりか?
出雲:いや、あと1つ決めてほしい要素があるんよ。
遠山:えぇ……正直この段階で虚無感がハンパないんだけど……何決めりゃいいんだよ。
出雲:『村の名前(辻原登・103・芥川)』。
遠山:プレイヤーに決めさせんな!!そういうのは製作サイドがデフォルトで固定しとけや!
出雲:どれにするか迷ったからもうプレイヤーに決めてもらおうって。
遠山:そんな投げやりな理由で選択肢増やすなや!とりあえず候補出しやがれよ。
出雲:・『てんのじ村(難波利三・91・直木)』
   ・『香港(糾永漢・34・直木)』
   ・『硫黄島(菊村到・37・芥川)』
遠山:最初以外村じゃねえじゃねえか!なんで島国と島を最終候補に残してんだ!
出雲:斬新かと思って。
遠山:斬新じゃねえよ、とちくるった結果だよ!もう名前は『てんのじ村』!これで設定は終わりだな!?
出雲:あぁ、これでキャラメイクは終了。めくるめく『本の話』のスタートですイィリヤッホォォーーーイ!!!
遠山:何このテンション差……何でポンコツとわかってる代物をプレイしないといけねぇんだ……。
出雲:『伸予』は、『てんのじ村』に住む『聖少女』。年齢は『4TEEN(石田衣良・129・直木)』!
遠山:スッと14歳って言えよ。
出雲:『伸予』が住む『てんのじ村』がある国では、ある事件が起きていた。なんと、王様と王妃がいなくなっていたのである。
遠山:ほう、魔王にさらわれたとか?
出雲:原因は『王妃の離婚(佐藤賢一・121・直木)』。
遠山:単なる王家の家庭の問題かよ!王妃はいなくなったってか実家に帰ったんじゃん!
出雲:そのショックで『父が消えた(尾辻克彦・84・芥川)』
遠山:王様、離婚のショックで失踪しやがった!ハート弱いな!
出雲:失踪の理由は『感傷旅行(田辺聖子・50・芥川)』。
遠山:バカか!内政ほったらかしてOLみたいなことしてんじゃねえ!
出雲:そんな国のパニックを見計らって、なんと魔王が国を狙って進軍してきた!なんて悪賢いんだ!
遠山:賢明だよ。逆に魔王に国側からチャンスやってんだよ。
出雲:……と、言うわけで、聖なる力を持つ『伸予』に、魔王を討伐する旅に出てほしいんでい、てやんでい。
遠山:急にナレーションがキャラ作りだしやがった!なんで!?
出雲:ナレーションは『あさくさの子供(長谷健・9・芥川)』。
遠山:そんな個性要らねえよ!淡々としたナレーションが望ましいよ!
出雲:こうして、世界を救う使命を帯びた『聖少女』、『伸予』の旅は始まったんだぜべらんめい!
遠山:こんなに旅立ちがいの無い冒険もねえな。
出雲:(じょんがらじょんがらじょんがらじょんがら)
      あぁー♪つぅがるぅのっぉー♪(じょんがらじょんがら)
遠山:……急になんだよその耳障りなBGM。
出雲:『津軽じょんがら節(長部日出雄・69・直木)』。
遠山:RPG向けの音楽じゃねえよ!戦意がみるみる削がれるよ!
出雲:ちなみに戦闘開始BGMは『長崎ぶらぶら節(なかにし礼・122・直木)』です。
遠山:なんでBGMを民謡に限定するの!?
出雲:はいぶーらぶーらながさっきー♪さぁ、そうこう言ってる間にモンスターが出て来たぜてぇへんだ!
遠山:つーかお前大して民謡知らねえだろ!!テキトーすぎるんだよ!
出雲:モンスターの『蟹(河野多恵子・49・芥川)』があらわれた!
遠山:モンスターじゃねえ!!なんで海産物と戦わなきゃなんねえんだ!
出雲:『伸予』のターン!『伸予』はどうする?
   ・『落ちる(多岐川恭・40・直木)』
   ・『追いつめる(生島治郎・57・直木)』
   ・『生きる(乙川優三郎・127・直木)』
遠山:ろくな選択肢がねえ!!てか、『生きる』は選択するまでもなく常に必要だろ!
出雲:『伸予』は常に死んだような生活をしているのだ。
遠山:そんな聖なる少女は嫌だ!道具とかねえの!?
出雲:道具はなぁ、
   ・『玩具(津村節子・53・芥川)』
   ・『アメリカひじき(野坂昭如・58・直木)』
   ・『風に舞いあがるビニールシート(森絵都・135・直木)』。
遠山:ろくなのねえ!!丸腰以下じゃんこんな初期装備!
出雲:あと『機雷(光岡明・86・直木)』。
遠山:急に破壊力バカでけぇな!?じゃあ『機雷』使うよ!
出雲:『伸予』は『機雷』を使おうとした!しかし、生きる希望がない『伸予』は爆発に自ら巻き込まれそうなので使えない!
遠山:めんどくせえ!主人公柄じゃねえよこいつ!
出雲:『蟹』のターン!『蟹』は仲間を呼んだ!『三匹の蟹(大庭みな子・59・芥川)』があらわれた!
遠山:『蟹』増えた!何これ、蟹ゲーム!?
出雲:『伸予』のターン!『伸予』はどうする?
   ・『落ちる』
   ・『追いつめる』
   ・『生きる』
   ・『八月の路上に捨てる(伊藤たかみ・135・芥川)』
遠山:変な選択肢増えた!いや、『生きる』選ばないとどうしようもないから『生きる』選ぶよ!
出雲:『伸予』は『生きる』を選んだ!『伸予』は『恋(小池真理子・114・直木)』をした!
遠山:何その展開!?『恋』することで『生きる』希望持ったの!?
出雲:『恋』の相手は……え、オイラ!?そんなこと言われても、オイラはただのナレーションだぜぃ!?
遠山:相手『あさくさの子供』かよ!!どんだけ話に介入するんだこのナレーション!
出雲:このままオイラと『伸予』の恋愛シミュレーションに移行するかい?
遠山:しねえよ!ジャンル分岐多すぎるだろ!
出雲:『蟹』のターン!
   『蟹』Aは仲間を呼んだ!『三匹の蟹』があらわれた!
   『蟹』Bは仲間を呼んだ!『三匹の蟹』があらわれた!
   『蟹』Cは仲間を呼んだ!『三匹の蟹』があらわれた!
遠山:『蟹』まみれじゃねえか!RPGにあるまじき生々しさだよ!
出雲:『蟹』Dは仲間を呼んだ!『山姥(坂東眞砂子・116・直木)』があらわれた!
遠山:急にモンスターのグレード上がった!最後の『蟹』、妖怪にコネがあった!
出雲:これでモンスターは『蟹』が13匹と『山姥』が1匹、つまり総数は『4TEEN』!
遠山:やかましいわ!
出雲:『伸予』のターン!『伸予』はどうする?
   ・『落ちる』
   ・『追いつめる』
   ・『生きる』
   ・『八月の路上に捨てる』
   ・『蛇を踏む(川上弘美・115・芥川)』
遠山:無関係の蛇を巻き込んだ!死ぬ危険はもうないんだろ!?なら『機雷』使うよ!
出雲:『伸予』は『機雷』を使った!辺り一面が焼け野原になった!
遠山:効果凄すぎるだろ!序盤のアイテムじゃねえぞ!?
出雲:『4TEEN』匹のモンスターは全滅した!『4TEEN』匹のモンスターとのバトルに勝利した!
   『伸予』は『4TEEN』の経験値を得た!『伸予』のレベルが『4TEEN』になった!
遠山:もう『4TEEN』って言いたいだけだろ!
出雲:周りには大量の焼けた『蟹』と『山姥』の死体が倒れている。
遠山:なんだこのカオスな状況。
出雲:『山姥』は見た所、少女のようだった。何故、私はこの少女を殺してしまったのか……。
遠山:『私が殺した少女』選んでねえぞ!?
出雲:少女と思っていた『山姥』は、調べたところ未亡人だった。『玲子』それが彼女の名前だった。
遠山:『未亡人玲子』も関係ない!
出雲:考えろ、これからどうすればいいのか考えるんだべらんめい……!!
遠山:『あさくさの子供』ぉぉぉっ!!
      もういいよ、なんだこのゲーム!こんなもんただのクソゲーじゃねえか!
出雲:クソゲーか、ならやっぱりタイトルは『糞尿譚』だな。
遠山:いいかげんにしろ!
二人:どうもありがとうございました。

遠山:ありがとうございましたー。
   (文学作品名が書かれた大量のフリップを拾う)
市河:いやぁ、だいぶかさばるネタ持ってきたねぇ……。
碓氷:はい、こういうの好きなんで。
   (『猛スピードで母は(長嶋有・126・芥川)』と書かれたフリップを拾う)
碓氷:そんなタイトル出てきたっけ!?
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劇団ヴァージニティー     (7/7)
コメディ/冬場の悪魔
牧原:ありがとうございます、ありがとうございます。
有田:とりあえず3勝したけど、底上げしなきゃね。
牧原:ああ、またネタに悩む日々が。
合計1255KBは昨期であればC大会圏外。ひとまず7連勝達成!劇団ヴァージニティー !

大牟田:・・・ここか?

秋野:えーと、宮崎市大字恩田3−7−5というのはこの建物の番地で間違いないんですよね。

大牟田:じゃあ、ここだ。確か7階だったな。

秋野:自社ビルでしょうか。

大牟田:そんなわけないだろ、奴さんたちも相当資金繰りが厳しいはずだ。
    じゃなきゃ俺たちから借金なんてしないだろ。

秋野:それもそうですね。

大牟田:同級生のよしみで待ってやってたが、さすがにこれ以上は無理だな。

秋野:利息含めて200万ですからね。


(カンカンカンカン)


大牟田:ふう、ふう・・・。エレベーターくらい設置しろってんだ!

秋野:日頃の運動不足が祟ってますね。

大牟田:俺はな、お前ほど若くはないんだ。

秋野:着きましたよ、このドアですね。

大牟田:なあ、やはりこういう時は思い切りドアを蹴破るほうが格好良いんだろうか。

秋野:相変わらず見てくれ重視なんですね。器物損壊罪で訴えられますよ。

大牟田:仕方ねえな、ここはノックで行くか。


(コンコン)


大牟田:ちょっと、お邪魔しますよ。

(ガチャ)

大牟田:お、まさか開くとは。

秋野:ドアの鍵かかってませんよ、無用心ですね。

大牟田:あいつら、何やってるんだ?



有田:ノウマク サマンダボダナン ベイシラマンダヤ ソワカ・・・

牧原:だから、それは毘沙門天の掛け声ですって何度言えば分かるんですか!
   上杉謙信フェチも程々にしてください!

有田:やっぱり和風じゃダメ?

牧原:和風だったら悪魔というより妖怪が出ちゃうんじゃないですか?

有田:鳥獣戯画の世界を再現したいのに。

牧原:アレは別に妖怪の絵じゃないですよ。
   それに、どっちかっていうと水木ワールドになる気がしますが。
   とっとと真面目にやってください。

有田:はーい、エロイムエッサイム、エロイムエッサイム・・・

大牟田:おおい、牧原ー。

牧原:おお、大牟田じゃねえか。約束の時間より早くねえか?

大牟田:お前ね、指定通りの時間にやってくる借金取りがいると思うか?

牧原:思わんな。

大牟田:納得行ったか。

有田:せめて、あと二分ほど待ってほしいんだけど。

大牟田:往生際の悪い奴らだ。

有田:もうすぐ召喚できるんだけどなー。

大牟田:召喚って何だ。ついに怪しい新興宗教でも始めたか。

有田:いい本見つけちゃって。ほら、これ。

秋野:何ですかこの本。
   『5分で出来る召喚魔法』て。如何わしさギンギンじゃないですか。

大牟田:どこで買ったんだこんな本。

有田:ファミリーマート。

秋野:こんなもんが結構全国的に流通してるんですか。
   しかも定価5000円て。
   こんな本買う余裕あるなら借金返済に充てて下さいよ。

有田:素直に借金返すより、こっちであなたたちを追っ払ったほうがお得な気がするんだもん。

秋野:道理もへったくれもないですね。

(チン)

牧原:そんなこんなで二分経過しましたよ。

有田:やっと温まった。

秋野:何故にレンジで魔方陣温めててたんですか?

有田:この本にね、
  『悪魔の出が悪いときは魔方陣を温めてからもう一度挑戦してください』ってあったから。

秋野:単三電池みたいな扱いなんですね、悪魔って。

有田:じゃあ行くね、出でよ、悪魔!



(ウニョロウニョロウニョロウニョロ・・・ボンボヤヤーン)



のっこ:・・・。

牧原:や、やった!成功だ!

大牟田:な、な、な・・・!

秋野:ま、まさか本当に・・・!?

有田:やったあ・・・って、ちょっと様子が変だよ。

のっこ:ううう・・・さぶいさぶい。冬はコタツに限るわ・・・
    ってあれ、電源、電源はどこ?

有田:・・・入り口のドアの真横。

のっこ:あー、ありがと。

(サクッ)

のっこ:あ、ちょっと待って!ここってどこ?

牧原:・・・宮崎だが。

のっこ:となると、60ヘルツね。あっぶなーい!兼用コンセントにして正解だったわ。

(ポチッ)

のっこ:はあ・・・しあわせぇ・・・。

有田:・・・誰、このコタツお嬢さん。

牧原:微妙に呪文間違ったんじゃないですか?
   最初の毘沙門天が悪影響だったかも知れませんよ。

のっこ:あ、あたしを呼んだのってあなた達ね。こんにちわあ。

有田:こんにちわあ。

牧原:何笑顔で鸚鵡返ししてるんですか。

のっこ:あたし、悪魔界からやってきた堕天使・のっこ。よろしくね。

有田:堕天使?じゃ一応悪魔だ。あたしは悪くなかったんだね。

牧原:堕天使ってだらけた天使って意味なのか?
   何とか言え、怪人コタツ女。

のっこ:無礼ね。そんなこと言うと、あたしの餌食にしちゃうよ。

牧原:首までコタツに潜った状態じゃ迫力に欠けるにも程があるぞ。

有田:こんなんで大丈夫かな。

牧原:ていうか入り口をコタツで封鎖してますよ。退路を絶っちゃってますね。

秋野:むしろ取り立てに専念できますよこの状況。

のっこ:ああ・・・赤外線熱がじわーっと・・・。あたたか〜い・・・。
    ま、ま、そんな目くじら立てないでさ。どう、ご一緒しない?

牧原:逆ナンパでコタツに誘われるのは初めてだ。

のっこ:お茶もみかんもあるよん。

大牟田:お、俺でも良いか?

のっこ:もちろんもちろん。大歓迎。


(スチャッ)


大牟田:おお・・・もうこんな季節なんだな・・・。ウチもそろそろコタツ出そうか・・・。



有田:えーと、これって一応こっち側が有利なのかな。

牧原:こっちから気を逸らすって点ではGOODでしょうけど、
   果たしてあの女の存在自体が、罠として扱えるかどうか怪しいんですよね。




のっこ:さ、さ、まずはお茶でもどうぞ。

大牟田:おお、これは有難い。

(ズズズ・・・)

大牟田:ハチャッチャアチャチャチャチャチャ!

のっこ:あら、熱かった?江戸っ子じゃないわねえ。




有田:江戸っ子で通なのは熱湯じゃなかったっけ?お茶もアリなのかな。

秋野:とりあえずウチの大将、結構なダメージ受けてますよ。
   口元がすっかりマスオフレンドof若本規夫になっちゃってます。

牧原:うーむ、これでも一応攻撃なのだろうか。




のっこ:ほらほら、みかんで口の中を冷ましてね。

大牟田:面目ない。

(むきっ)

大牟田:アタタタタタタタタ!みかんの汁が目に!

のっこ:やっぱりジューシーな愛媛みかんは違うわね。ほら、見せてみなさい。

大牟田:アイタタタタタタタタタ!




有田:この悪魔、本当に西洋出身なのかな。

牧原:違うでしょう、西洋にコタツがあると思います?

秋野:ほら、みかんの汁を拭いてあげようとしてますが、あの女の手もみかん汁まみれですから、
   余計に事態が悪化してますよ。

牧原:どっちにしてもイマイチ迫力が無い攻防だな。




大牟田:ふう、とりあえず落ち着いた・・・。
    ふあーあ、流石はコタツだ、すっかり眠くなってきた。

のっこ:遠慮なく寝て良いよ、あとで起こしてあげるから。

大牟田:そっか、悪いな。

(ゴロン)

大牟田:zzzzzz・・・。




有田:何だか倦怠期の恋人同士みたい。

秋野:二人で食事に出ても、ずっと本ばっかり読んでるんですよね、倦怠期って。

牧原:妙に生々しいな。経験者か?

秋野:まあ、そろそろね・・・まずいんですよ。


(ごそごそ・・・くいっ)


有田:あ、悪魔が何かもぞもぞやってる。

秋野:コタツに手を突っ込んで、どうしたってんでしょうね。

牧原:コタツの中に手を入れるなんて2種類しかないだろ。
   セクハラするか、温度を調節するかのどちらかだ。




大牟田:うーん・・・。ううーん・・・。




有田:何だか苦しそうだね。

秋野:温度を最大にされたんでしょうか。

牧原:うわ、これは辛いな。まさに灼熱地獄だ。



(もぞもぞ・・・)



有田:ああっ、またコタツに手を入れてる。今度はセクハラ?

秋野:それとも、自分も暑くなったので温度を下げるんでしょうか。

牧原:いや、違うな・・・。




(さっ)

のっこ:冬のせんべいって、美味しいのよねえ。

(パリパリ)



有田:フェイントだったね。

秋野:どうしてコタツの中にせんべいなんか入れてるんでしょうか?

牧原:ああしておくと、せんべいの湿気が抜けてパリパリ感が凄いんだ。

有田:ということは、利用方法2種類じゃないじゃん。

牧原:そんな細かい部分で揚げ足取らないで下さいよ。




大牟田:ふう、あ、暑い・・・ちょっと出よう・・・ん!?
     ぬ、抜けない!

のっこ:あっはっは!必殺、足四の字固め!




有田:おおっと、これはガッチリ決まっているようです!

秋野:これはちょっとやそっとじゃ抜け出せませんねえ。

牧原:何のんきに解説してるんだ、仮にもお前の上司だろう。




大牟田:このままでは、脱水症状を起こしてしまう・・・。
     ロープ!ロープ!


(ぶちっ)



有田:あ、ロープ・・・じゃなくてコンセントが抜けた。

秋野:これじゃあ何にも意味無いですね。

牧原:悪魔も流石に動揺を隠せないな。

のっこ:うわー・・・そう来ちゃうかあ。これじゃあたしもうお手上げだね。
    ごめんなさい、帰るわ。




(ウニョロウニョロウニョロウニョロ・・・ボンボヤヤーン)




有田:帰っちゃったね。結局何しに出てきたんだろ。

秋野:あ、でも大牟田さんが巻き添え・・・。

牧原:足四の字固めかけられたままだったからなあ。

有田:どうしよっか?

秋野:とりあえず、呼び戻してあげてください。

牧原:そんな、敵に塩を送るような真似を。

秋野:利息を少しまけてもらうよう交渉してみますから。

牧原:うーん・・・それはありがたいけど。

有田:まーまー、いいじゃない。人類みな兄弟。
   それじゃ行くよ、ノウマク サマンダボダナン ベイシラマンダヤ ソワカ・・・

牧原:敵に塩を送るからって、毘沙門天を思い出さないで下さい!

有田:ちぇっ、エロイムエッサイム、エロイムエッサイム・・・。
   出でよ、悪魔!

秋野:ち、ちが・・・悪魔じゃなくて大牟田・・・。


(にゃにゃにゃにゃにゃーにゃにゃにゃーにゃにゃにゃーにゃにゃ)


大牟田:おお、寒い寒い。やはり冬は火鉢に限るな・・・。
     ん、俺を呼び出したのはお前らか?

有田:向こうのお仲間になっちゃってる。

秋野:しかも文明退化してますね。

牧原:とりあえず、お呼びでないな。
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サークルブレイン    (2/14)
漫才/手術する子供にホームランの約束
加藤:やっと通算2勝目をゲットしました。
桜井:初挑戦125KBじゃなかったけ。
加藤:野球ネタ尽きてきたねぇ。どうぞ。
最近ではコンスタントに300KBに乗せるほど安定してきました。苦労人の努力、ここに結実!サークルブレイン!

2人:どうも〜サークルブレインですよろしくお願いします。

加藤:いや〜、早速なんですけどね、僕、子供に夢を与える仕事をしたいんですよね。

桜井:それを私なりに解釈すると、バクになりたいということだね?

加藤:違げーよ。夢を食べるじゃなくて与える!しかもそれは、架空の生き物だろ。

桜井:ああ。

加藤:だからね、俺、プロ野球選手とかいいなって思うんですよね。

桜井:プロ野球選手?

加藤:そう。なんか、手術の前の子供に野球選手がホームランを打つ約束をするとかさ、よくドキュメンタリー番組でやってるじゃん。

桜井:ああ俺も、そういう、俺もコインランドリー番組観たことあるよ。

加藤:ドキュメンタリー番組でしょ。興味あるなぁ、その番組。
   まあいいや、だからそういうのをやってみたいからさ、お前、手術前の子供やってくんないかな?

桜井:いいよ、わかった。

   ああ〜、明日はついに手術をする日だよ・・・。手術なんて受けたくないよ・・。

加藤:めっちゃ上手いじゃん。

   トントン!

桜井:はい?

加藤:こんにちは、健人君。

桜井:ん?おじさん誰?

加藤:わからないかな?

桜井:ん〜、ちょっとわからないです。

加藤:私、「さいとう」と言います。

桜井:今、僕の頭の中は、1763人に絞り込みました。

加藤:何その検索エンジンみたいの!ってかそんな「さいとう」思いつくのかよ・・・。下の名前は「ひでき」です。

桜井:今、僕の頭の中は、3124人に絞り込みました。

加藤:増えたやん!全然絞れてない!

桜井:わかった!!!

加藤:おっ!

桜井:あの、新大阪で泊まったホテルの201号室を掃除してくれた人?

加藤:全く違う!私、プロ野球選手です。

桜井:該当する人は見つかりません。

加藤:ちょっと待て!ファンの子供やってくんないかな。話が続かなくなるから。

桜井:ああそうかそうか。

加藤:すぐに「斉藤選手だ!」って言う風に。

桜井:ああ〜、明日はついに手術をする日だよ・・・。手術なんて受けたくないよ・・。

加藤:トントン!

桜井:あっ斉藤選手だ!

加藤:早い。まだドア開けてないから。

桜井:ドアの叩き方が、斉藤選手だ。

加藤:どういうことだよ。  トントン!

桜井:はい?

加藤:こんにちは、健人君。

桜井:おじさん誰?

加藤:健人君からのハガキを読ませてもらったよ。

桜井:え!?・・・もしかして!少年ジャンプのプレゼント応募係の人!!?

加藤:それ違うハガキだな。私、「さいとう」といいます。

桜井:え!?斉藤選手!!

加藤:そうだよ。

桜井:あの読売で働いている斉藤選手!!

加藤:言い方!そういうと読売新聞社の会社員みたいだから。

桜井:わ〜嬉しい!!

加藤:そうか良かった、健人君を応援に来たからな。

桜井:手術中に出る血の量ぐらい嬉しい。

加藤:憂鬱!手術のことを出すと気まずくなるからさ。

桜井:本当に斉藤選手かなぁ・・・。本物かなぁ・・・。右足の親指にホクロあるかなぁ・・・。

加藤:どこで本物か判断してんだよ。テレビではそんなとこ映ってないでしょ?

桜井:そうかぁ、病院のテレビはアナログだしな。

加藤:そういう問題じゃなくて。デジタルも同じに映るけども。

   それにしても、いい天気だなぁ。

桜井:僕、早く元気になって外で野球したいんだ!

加藤:そうか、そうか。その時は僕と一緒にキャッチボールしような。

桜井:いや外は暑いし、中で野球盤やりましょ。

加藤:インドア派か!そこは、素直に約束しようよ。

桜井:じゃあ、元気になったら外で野球盤しよう。

加藤:そういうことじゃなくて。野球盤だったら誰とでもできるでしょ、そこはキャッチボールだよ。

桜井:仕方がない、やってあげるよ。

加藤:なんでちょっと上目線なんだよ。

   そうだ、そうだボールといえば、健人君が手術頑張れるようにサインボール持ってきたよ。

桜井:え!?本当?ありがとう!これで、元気になったらキッチンで料理できる!!

加藤:そっちのボールじゃねーよ、野球ボールだよ。はい、どうぞ。

桜井:おい!!!

加藤:なんだよ、いきなり。

桜井:なんでボールに落書きしてるんだよ、普通、キレイなボールくれるんじゃないのかよ!!

加藤:それがサイン!!落書きとかいう言い方するな。

桜井:あっサインか。

加藤:もう・・・。あっあと、君には、いつも俺が試合で使っている、

桜井:ああいいです、いいです。結構です。

加藤:いや、否定すんなよ、元気になってもらいたいからあげるのに。

桜井:どうせ、ドーピングでしょ。

加藤:使ってねーわ!元気になってもらいたくてあげるか!違うよ、ユニフォームだから。

桜井:うわ〜〜。すげー!ありがとう。

加藤:じゃあ俺は、明日の試合でも健人君の手術を応援してるからな。

桜井:ありがとうございます。次会う時は、必ず、顔がキレイになってます。

加藤:整形手術じゃねーだろ!

桜井:あの、最後に斉藤選手にひとつお願いがあるんですけど・・・

加藤:おう、なんだ?

桜井:明日の試合でホームラン打ってください。

加藤:おお、健人君も頑張ってるから俺も頑張ってホームラン打ってみせるよ。

桜井:本当ですか!!?全治3カ月のケガを昨日したのに明日打てるんですか!!?

加藤:無理やわ!!打つどころか出れないから。ケガなんてしてないから頑張るよ。


   それで、次の日に俺がホームランを打つんだよね。「斉藤選手打った〜〜〜〜!ホームランです!!」感動だね。

桜井:その頃、病院の子供は手術が終わり、病院のテレビを見ながら・・・「やべぇ、べースターズ逆転かよ。ガンバレ!広島カープ!!!」

加藤:巨人見てねーのかよ!いい加減にしろ。

2人:どうもありがとうございました。
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【残念ながらオンエアを逃した皆さん】

アベレージ 233KB
山川:また、このネタで挑戦します!
村田:維持になってます!
スプラッシュ 213KB

優しい朝の光に包まれて 141KB
木下:負けちゃいましたか
山田:おちこんでてもしかたないんで
木下:今からネタ書いてきます!!

【ジャッジペーパー】(敬称略)上から、
スリーオール KT 豆師匠 小野川 銀沙灘

1組目 スプラッシュ
・6行目のインパクトが最高潮でその後は印象を薄く感じました。
 しかもその部分で一歩引いてしまうだけに後の部分でどこまで盛り上げるかが重要だと思うのですが、
 そこでパワーダウンしていくのは致命的だと思います。
 ただ設定とツッコミは合ってるところが良いと思いました。(2点)

・発想が常識を脱したネタで良かったと思いますが
 「全裸で職業に就きたい→否定」のサイクルの繰り返しで、全体的に小ぶりになってしまったと思います
 もっと全裸ならハジけたボケをかましてもいいかと思いました(4点)

・まず、こういう楽屋オチは正直使い古されてるので、やめた方が賢明だと思います。
 見た感じ、普通に漫才部分で落としても問題なかったんじゃないでしょうか。

 それなりに形になっていると思うのですが、ボケが並列的で盛り上がりがありませんでした。
 もう少し要素同士に繋がりが欲しいです。
 それとそもそも全裸+職業っていうだけじゃ面白くするのはかなり至難の業な気がします。
 もう一つくらい設定を足すなど、工夫の余地がありそうです。

 それから、山本は全裸に対して突っ込んでいる割に全裸のままネタに入るっていうのはかなり言動と行動に矛盾があってネタに入りこめませんでした。
 無茶苦茶な理屈をつけて強引にネタを始めるとか、山本が「そんなことより服着ろよ」ってたびたび注意するとか、
 そういう納得いくような行動をして欲しいです。(2点)

・「シマウマの夢は叶うよ」の部分が面白かったです。
 最後のオチもナンセンスな笑いで好きでした。

 ただ、途中の掛け合いがワンパターンでダレてしまいました。
 もう一つ発想が上乗せされれば、もっと良くなると思います。(4点)

・なんでもかんでも全裸でやれば面白くなるわけじゃないです。
 最初はどんな漫才になるんだろうと興味こそ惹かれましたが、
 蓋を開けてみればボケ・ツッコミとも「○○になりたい」「お前にはムリ」の一辺倒で面白みがありませんでした。
 ツッコミでやや変化をつけてはいますが、特に捻ってるわけでもなく、ごまかし程度です。
 最後のシマウマのくだりは思わず感心したので、こういう伏線を生かしたボケをもっと入れてはいかがでしょう。(2点)
2組目 サークルブレイン
・バクって架空じゃないですよね・・・?

 ボケが単発で全体的に見ると一つ一つのボケの印象を薄く感じました。
 所々光ボケもあるので印象に残すような工夫が必要だと思いました。
 また、やりとりがぎこちない感じもしたので会話らしさがもう少し欲しいです。(3点)

・加藤:ドキュメンタリー番組でしょ。興味あるなぁ、その番組。
 ↑いやこの二人、仲ええな!
 前半は波に乗れなかったものの、後半か徐々に取り戻してきた、と言う印象です
 ベタなボケが多いものの、それを出すタイミングや加藤さんの突っ込みの言い回しが上手くフォローできていたと思います
 ただドア開ける前からの判別や整形手術などあまりにもベタなボケもあったので、そこは工夫が必要かと思いました
 あと審査とは無関係ですが、野球選手の名前は加藤のままでも良かったでは?
 斉藤という微妙な変化は付ける必要があったのかと疑問に感じました(7点)

・ちょっと強引さんの目立つネタでした。たとえば「ドキュメンタリー」と「コインランドリー」。
 それと読売で働いている斉藤選手に対する「読売新聞社の会社員みたいだから」というツッコミ。
 それから「ボール」の勘違い。
 2つ目は惜しいんですが「斉藤選手」と呼んじゃってますから会社員みたいというのはやや無理がありますね。
 これが普通に「読売で働いている斉藤さん!」「会社員みたい」という流れなら笑っていたと思います。

 全体的に無理やりボケて無理やりつっこんでる気がしちゃいました。
 心に残ったのは「次会う時は、必ず、顔がキレイになってます。」ですね。これは笑いました。
 ただこれに対するツッコミも、「整形手術じゃねーだろ!」と否定するより「整形手術だったのかよ!」の方が素直に笑える気がします。
 ていうのも読者からしたら「この少年の手術が整形手術じゃない」と判断する材料が与えられてないですよね。
 そこで「違うだろ!」とツッコまれても腑に落ちないと思うんです。

 そんな感じでなんとなく独りよがりな感じが全体を通してあったので、
 読み手の心理を考えながら丁寧にネタを運んだ方がいいと思いました。(3点)

・純粋にボケの台詞がどれも面白かったです。
 漫才形式だとやっぱり台詞の面白さが命ですから、相当な強みですよね。
 次も期待しています。

 ただ、コインロッカーとドキュメンタリーはちょっと苦しいような……。
 もしくはツッコミでもうちょっと掘り下げたら面白かったような気がします。(7点)

・出来は平均よりやや上、と感じました。
 基礎がしっかりしていて、ボケではボールやドーピングなんかはよかったです。
 しかしこのテの教科書漫才は整ってるあまりに爆発力に乏しく、とりわけ抜群に面白かったという箇所はありません。
 強いて言えば最初の検索エンジンくらいでしょうか。これは新しいボケです。
 今のままでもつまらなくはないですが、上を目指すならありがちな野球選手と子供という設定に
 なにかプラスしてみてはどうでしょう。(6点)
3組目 劇団ヴァ−ジニティー
・「コメディ」という表現ががぴったりだなと思いました。5人がしっかり活きている感じが出ていて良かったです。
 ただ笑った量で言うとちょっと芝居寄りだったように思います。(6点)

・相変わらず配役設定がうまい!難なく見ることができました
 個人的には大牟田さんとのっこさんの攻防をもっと見ていたかったですねぇ
 せんべいの湿気をとる方法が出てきたのにはやられました(8点)

・うん、演劇的な意味での「コント」って感じでした。
 夜ふかしの会っていう実在のコントユニットがあるんですけど、空気感が似てる気がしました。

 特に言うことはないですね。完成されてると思います。
 ちゃんと笑ったのは「レンジで温める」くらいだったんですが、終始ニヤニヤしながら読めました。面白かったです。
 ただ、こういう「だらけた悪魔」みたいなキャラクターになんとなく既視感があったことと、
 お笑いのコントとしては笑った量が満点には足りなかったので、8点つけさせてもらいます。(8点)

・大きな笑いどころがあるわけでもないのに、全体の雰囲気がすごく好きでした。
 「コント」でなく「コメディー」にしたのもそれを分かってのことなんですかね。
 途中の地味な攻防が、リアルに想像できて面白かったです。

 気になったことは取り立てを待ってあげるくらいの同級生に「奴さん」って言うのかな? ってところくらいです。
 次も楽しみにしてます。(8点)

・5分で出来る召喚魔法、ファミマ、単三電池。序盤にこれでもかというくらい強力なボケが目白押しでした。
 召喚成功後も5人のポジションがそれぞれいい具合に機能していたんですが、
 大牟田さんがこたつに入ったのを境にどうも不安定になり始めました。
 せんべいや足四の字固めなど面白さの最高点は変わらないんですけど、
 特にみかんのくだりやのっこさんが帰った後はそれほど…。
 ここだけ見れば面白いかもしれませんが、前半があまりによかったせいで相対的に劣って見えてしまうんですよね。
 個人的にはもうちょっと後半のボケのテンポが早くなるとよくなる気がしました。(8点)
4組目 アベレージ
・展開やボケがほとんど想定の範囲に入ってしまっていて読んでいて盛り上がりに欠けました。
 読者を裏切るストレートなボケが必要だと思いましす。(3点)

・うーんほとんどありきたりなもので終わってしまった印象です
 意外性が感じられなかったのが大きいですね
 ストーリーはある程度完成されているので、肉付けの段階でさらなる改良を加えたほうがいいかと(3点)

・設定はともかく、展開がちょっとベタだったかなぁと思います。
 笑ったのは「殴られてこそお前の存在価値があるんだぞ」くらいですかね。
 あと大事なフレーズが中途半端だった気がします。
 先生の名前の「猿次郎」なんかはたしかに変な名前ですけど、笑えるかというと微妙ですね。
 あと「開けゴマ」。これはちょっと手抜きに思えちゃいました。
 特に展開もないので「開けゴマ」に替わるオリジナルなフレーズが浮かばないのであればこのくだりはカットしてもいいんじゃないでしょうか。
 それと、先生が母親と仲良くなるまでの過程をもうちょっと描写して欲しかったです。
 なんか唐突に関係が深まってる感じがしました。(4点)

・見た人の趣味に大きく左右されそうなネタですね……。
 個人的にはごめんなさい、最後まで好きになれませんでした。
 もっと台詞回しに気を配れば、ブラックジョークとして良い作品になると思います。
 今のままではエグいだけで、笑う気すらおこりませんでした。(3点)

・このネタ見ると3回目くらいですけど、母親と先生のくだりは毎度笑っちゃいます。
 ベタですけど呼び名が変わるくだりや飲食物を頼むところなんか特に。
 ただ、正直そこしか笑えませんでした。
 先生の学生時代を語るくだりは特にこれといって面白いボケがなく、
 今回追加されたオチ直前のくだりも微妙です。前の山川バッドエンドの方がスッキリしてたかなと。(3点)
5組目 有機丸アポロ
・こういう固有名詞を使って話を作る漫才はどうしても「へぇそういう本があるのか」という感想が先行してしまう事が多いのですが
 (自分も作ろうとして失敗したことがあるのですが)、
 このネタは後半になるにつれちゃんとつながりが作ってあって面白かったです。
 ただ序盤はそういう傾向がちょっと出てたような感じがしました。

どうでもいいですが自分の高校の先輩がネタ内で採用されてて若干嬉しくなりま
した
(6点)

・この作品を完成させるのにかなりの労力をそうしたと思います
 使い回しも上手く文句なしに面白かったです
 ただこれ文章ネタで終わらすにはもったいないなぁ
 誰か舞台上で歴代の本と並べて紹介しながら披露して欲しいですね(10点)

・よく書けましたねえー。すごく努力の跡がみえるネタでした。

 ただ、ですよ。申し訳ないですが、正直そんなに面白くありませんでした。
 というのも歴代受賞作の題名をたくさん使っているわけなんですが、冷静に眺めてみて、そんなに面白い題名が無いんですよ。
 特に戦闘シーンの手前までは、「うまくはめてるなー」とは思えどまったく笑いませんでした。
 「文学作品の題名を使ってネタをつくる」ということが先行してしまって
 「作品として面白いか」ということが蔑ろにされてるんじゃないかと思います。
 もしそうであれば、本末転倒ですよね。
 ですが戦闘シーン以降はうまく笑いを絡められているんじゃないでしょうか。
 「八月の路上に捨てる」「蟹」「三匹の蟹」は上手いし、笑いました。逆に「蛇を踏む」は微妙だったですね。

 で、一つ思ったんですがなんで題名がほとんど笑いを生んでないかというと、題名自体にちゃんとつっこんでないからじゃないでしょうか。
 すべてにつっこめというわけではないですが、たとえば「アメリカひじき」なんかちょっと面白い題名だと思うんですが、
 それに対するツッコミは「ろくなのねえ!!」で、一纏めにしてしまっていて勿体ない気がしました。
 全体的に、遠山のツッコミがほぼ「ここでその本かよ!」という系統のもので、
 それ以前の「その題名なんだよ!」的なツッコミがもっと欲しかった、
 そうすればもう少し笑いが生まれたんじゃないかなと思いました。(6点)

・いやぁ……、質が高いですね。
 最後まできちんと突き通されると文句の言いようがありません。
 良いネタを見せてもらいました。(10点)

・普通、こういう限られた選択肢の中でボケるだけでも面白くなるもんなんですが、
 このネタは本のタイトル選びが上手いです。きちんと全体の構成を考えてからネタを作ったんだろうなぁと窺えました。
 主人公設定も戦闘もそれぞれ違和感なく文学要素を組み込めています。
 ただ、ボケを受賞作品でガッチガチに固め過ぎかなと。
 作品名自体は笑いをとることを目的としたものではないので、言葉だけで笑いがとれるようなボケがもっと欲しいです。
 特に未亡人玲子は唯一オリジナリティのあるボケなので、これをもっと押し出してもいいかなと思います。
 あ、改良する際、文学をモチーフにしたゲーム繋がりってことで
 薬罐部さんの芥川ゲーム(第24回)を読んでみるといいかもしれません。
 作品から掘り下げていくボケはこのネタに無い要素です。(9点)
6組目 優しい朝の光に包まれて
・設定が面白いと思いましたが何より短いです。
 この設定ならもっとボリュームかけてどんどん中身を濃くしていくべきです。
 やりとりに粗さが目立つものの設定にまだまだ広がる余地を感じます。(2点)

・色々と説明部分が欠落してるかと
 なぜ前世を言われたからって前世になりきらなきゃいけないのかが根本的にわかりませんでした
 もっとネタを練って再戦しましょう!(1点)

・出だしがちょっと引っかかりました。3年ぶりに出会ったことを2行で済ませて
 「あそこに占い師いるだろ?」というのは流れとして唐突で不自然じゃないでしょうか。
 実際に作者さんが演じるつもりで読んでみれば分かると思います。もう少し自然な会話で占い師を登場させて欲しいです。

 それでネタの内容ですが、申し訳ないですけど面白くありませんでした。
 ちょっと面白かったのは「あ、つまんないです」っていうツッコミくらいでした。
 ボケが浅いし展開もほとんどないので何も心に残りませんでした。

 とにかく、すべてにおいて足りないという感じです。今回厳しい点数つけますが、頑張ってください。(1点)

・もう少し状況説明をする努力が必要なんじゃないでしょうか。
 発想は良いのかもしれませんが、最後まで置いてきぼりな印象しかありませんでした。
 「犬」「足軽」どちらも現代にいることでおかしいってことなのでしょうが、
 その見せ方のアイディアももっとたくさんあると思います。
 もう少し練り上げた後に見たかったです。(1点)

・もったいない。せっかく面白そうな設定なのにこのボリュームはあまりにもったいないです。
 このやりとりをあと3ループくらいさせてようやく人並みのコントになるんですが…。
 犬・足軽という前世からほとんどボケが掘り下げられていないとか、会話が不自然とか、
 直すべきところ多いですが、ひとまずもっと文の量を多くすることが必要です。(1点)

【第278回結果表】 平均KB 301KB
ユニット名KBOA率BR
有機丸アポロ4617/7
劇団ヴァージニティー4337/7
サークルブレイン3252/14
アベレージ2331/4
スプラッシュ2130/1
優しい光に包まれて1410/1
有機丸アポロ、劇団ヴァージニティーがなかよく7連勝で今期3勝を決めた。
混戦が予想された3位争いはサークルブレインが制し、4連敗脱出。