第275回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

センチメンタルゼリービーンパニック  (2位)
初挑戦初オンエア!


ミカンズ  (3位)
5連勝だ!


NOT FIX MEMBERS  (1位)
リベンジおめでとう!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

NOT FIX MEMBERS    (3/6)
漫才/イニシャルA・B『誤解釈-あやまりのかいしゃく- 』
はい、というわけで今シーズン、ヤクルトスワローズは先発に苦労することになりそうです。
デラクルス頑張れ。超頑張れ…ってああリリーフでしたか。自己最高で勝率5割復帰!NOT FIX MEMBERS!

A:はいどーもー、NOT FIX MEMBERSですー。

B:「あ、あぁ、わかった…すぐに……」(ピッ)

A:ちょっと、何漫才中に電話してるんですか。

B:あぁ、ごめんごめん。じゃ、銀行行ってくる。

A:ちょっと待て!漫才中だって言ってるだろ!

B:い…いや…ちょっと大事な用事が……

A:……電話、銀行……誘拐か?

B:えぴふぉんっ!?……な、何でわかる…

A:そりゃ、それぐらいしか考えられないし……。ってか、何でビックリした時にギターブランドの名前を叫ぶのかが謎だ。
  とりあえず、事情を話してみろ。

B:…男から電話がかかってきて、「妹を誘拐した、返して欲しければ金を用意しろ」と……

A:そうか……しかしお前に妹がいたなんて、コンビ組んでたが知らなかったな。

B:あぁ…俺も妹がいたなんて知らなかったよ。

A:………は?

B:じゃ、銀行行ってくる。

A:待てぃ!

B:何だよ!急いでるんだよ!

A:何だよじゃねぇよ!
  …え?お前の妹が誘拐されたんだろ?

B:そう言ってるだろ。

A:え?…で、お前に妹は……

B:あぁ、知らなかったよ。

A:……犯人、電話する相手間違ってるんじゃないか?

B:そんな事ねぇよ!俺の妹だよ!

A:何でそんな確信持ってるんだよ!
  じゃあ妹の名前は?

B:知らねぇ!

A:歳は?

B:知らねぇ!

A:じゃあ誰だそいつ!

B:俺の妹だ!

A:絶対違うだろ!知らない女の子だろ!

B:まぁ、ちょっと落ち着け。

A:あ?何だよ。

B:まずは俺の家庭環境を知っていて欲しい。

A:……複雑な事情でもあるのか…?

B:まず、うちの母親は隠し事が多い。

A:うん。

B:だから俺には妹がいる。

A:……は?

B:じゃ、ちょっと銀行行ってくる。

A:だから待て!

B:何だよ!

A:何だよじゃねぇって!何で隠し事多かったら妹がいることになるんだよ!

B:隠し事が多かったら妹がいることぐらい隠すだろ!

A:隠さねぇよ!そんな大事なこと!

B:落ち着け。落ち着けって。

A:…何だ?

B:俺、一人暮らししてるだろ?

A:まぁそうだな。

B:で、最近あんまり親と連絡とってないんだよ。

A:うん。

B:なら、その間に妹ぐらい産まれるだろ?

A:いや、産まれたとしても連絡来るだろ!隠し事多くても連絡来るだろ!

B:いや、でもホントに隠し事多いし、連絡もけっこう長いこととってないから……ありえるんだって、うちなら。

A:…じゃあ最後に連絡とったのいつだよ。

B:えーっと……一昨日?

A:近ぇーよ!全然近ぇーよ!!妹が産まれてたらそん時にでも報告してるよ!

B:いや、でもその後に産まれたって可能性も…

A:ねーよ!それなら妹、生後1日じゃねーか!目ぇ離さねーよ!誘拐する隙もねーよ!

(prrrrrr...)

B:あ、ちょっと電話来た。
  「もしもし…あ、すいません、いろいろ取り込んで…いや、すぐ行きます!お金用意しますから!」

A:犯人からかよ……あっ、妹に電話かわってもらえ!

B:あっ、うん。
  「い、妹に電話をかわってもらえないか?妹の声が聞きたいんだ!
   ……あ、もしもし!…あ、うん、あの…兄…です。」

A:絶対「アンタ誰?」とか言われてるだろ!

B:「い、今すぐ助けてやるからな……」(ピッ)
  ……銀行行ってくる。

A:だ!か!らぁ!!
  絶対他人だろ!妹もお前の事知らなかっただろ!

B:そりゃ、俺が妹の事知らないんだから向こうだって俺の事知らないだろ!

A:ねーよ!絶対相互に連絡行ってるわ!

(prrrrrr...)

B:あっ、また電話……
  「もしもし…あっ、うん、そう。言ってたやつ。うん、テキトーに置いといて。また取りに行くから。…うん、じゃあね。」(ピッ)

A:…誰からだ?

B:あ、うん、お母さんから。amazonに頼んでた荷物が自宅に来たから置いておくよ、って。

A:何だ、お母さんかよ………って、うぉい!

B:ふぇんだぁ!?な、何だよ!?

A:訊けよ!妹が産まれたかどうか訊けよ!!!あと何でまたギターブランドでビビってるんだ!!!

B:え…あ…で、でもそんな慌てて訊くような事でも…

A:事だよ!最優先事項だよ!!

B:ま、また今度な。

A:今度でどうすんだよ!今訊けよ!今!ナウ!ナウ!now!

B:い、いやでも……もし訊いて、妹いないって言われたら恥ずかしいじゃん……

A:だろうね!そりゃそうだろうね!何故ならそれはお前も「妹なんていない」と気付き始めているからだろうね!

B:そ、それにそんな事訊いたら「妹欲しいのかな?」とか思われて、いい歳した夫婦が夜な夜な励みだしたら……嫌だろ…?

A:それはねーけど!
  とりあえず、犯人に電話をして…って非通知か…

B:うん。

A:じゃ、犯人から次の電話を待て。その時に人間違いだって言ってやれ。

B:あ、…で、でも…今さら…

A:…ったく。じゃあ、俺にかわれ。俺が言ってやる。

B:あ、うん。

(prrrrrr...)

B:あっ、き、来た。

A:よし、かせ!(パシッ)
  「もしもし、あのさぁ、アンタ電話する相手間違ってないか?さっきまでのヤツ、妹なんかいないんだけど。」

B:ぅゎぁ、ヵっコィィ。

A:「あぁ…とりあえず、誘拐されてる子にかわってもらおうか?いろいろ話を聞いておきたい。
   ……あ、もしもs………マイか……?」

B:………え?

A:「…あ、あぁ…うん…わかった……」(ピッ)

B:………

A:………

B:………

A:………ちょっと銀行行ってくる。

B:………え?

A:うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお、待ってろマイぃぃぃぃぃぃ!!!(ダダダダダダッ.....)

B:……え、えーっと………あ、相方の妹やったんかーい!ってどうもありがとうございました。
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センチメンタルゼリービーンパニック    (1/1)
コント/御葬式
国立「がん」

高岡「ばり」

国立「ました!」

高岡「どうぞ。」
初出場で高得点。今期の目玉となれるか!?センチメンタルゼリービーンパニック!

国立「(煙草に火をつける)
   ふぅ……はぁ…」

高岡「(喫煙室に入ってくる)」

国立「ふぅ……」

高岡「(煙草に火をつける)」

国立「あの…遺族の方ですか」

高岡「いえ、僕は…会社の同僚で…」

国立「あー…そうですか…」

高岡「あの、あなたは…?」

国立「僕は高校時代の…」

高岡「そうなんですか…」

国立「仲、よろしかったんですか?」

高岡「いや、同期は同期なんですが…部署が違うもので…あなたは?」

国立「僕も高校のクラスが一緒ってだけで…」

高岡「そうなんですか…」

国立「……」

高岡「……」

国立「……」

高岡「……」

2人「……あのっ…!」

国立「あ、ど、どうぞ」

高岡「いや、あなたからどうぞ!」

国立「あ…は…はぁ…あの……あのですね…」

高岡「えぇ」

国立「…あの遺影、ガンダムですよね?」

高岡「……はい」

国立「よかった!僕だけじゃなかったんだ!」

高岡「えぇ、僕にもしっかりガンダムでした!サンライズの!」

国立「いやー…葬式とか初めてなもんで…」

高岡「僕も小さい時1度きりなもんで…」

国立「遺影って自分が好きなもん飾るわけじゃないですもんね」

高岡「コスプレならまだしも…アニメですもんね」

国立「下に小さく(提供:バンダイ)って書いてました。
   あいつが書いたもんでもないっていう…微妙な…」

国立「服もぁんまり自信なくて…」

高岡「そうなんですよね!男性の方皆海パンでしたもんね!」

国立「しかもグレーのね!淡いグレーの!」

高岡「そうなんですよ!黒でもないし…」

国立「女性にいたってはバレリーナの衣装!」

高岡「そう…しかも、」

2人「グレーの!」

国立「中途半端なんですよね!わかりますわかります!」

高岡「そのくせ喪服の我々に何か冷ややかな態度をとるでもなくですよ!」

国立「さも当然のようになんですよね!」

高岡「いやー、あなたがいて本当によかった…」

国立「僕もですよ……一人だったら申し訳ないけど帰ってますよ」

高岡「あ、僕、もう一つ気になることがあって…」

国立「なんでしょう?」

高岡「お坊さん全員黒人でしたよね?!」

国立「しかもディレクターチェアーに座って…あれはさすがにおかしい気がします。
   偶然ではないと思いますが…」

高岡「そうですよね?!
   しかも坊さんバンザイしながらサンキューって言いながら出てきて」

国立「全員拍手喝采ね。なんなんでしょうねアレ…」

高岡「なんか有名なお坊さんグループなんすかね…」

国立「涙流してる人もいたからそうなんですかね…」

高岡「ところどころハモったりね…1番右の人テルミン演奏してましたし…」

国立「で、ちょいちょい『フライアウェイ』とか『ジャスワナドゥ』とか…」

高岡「あの間奏みたいなとこあったじゃないですか」

国立「あぁ、真ん中の坊主が『ミッドナイト』ってシャウトしたとこですか」

高岡「ブリッジしながらね。アレは何かこう唖然としてしまったというか…」

国立「もしかしたら坊主じゃないんじゃないかって思うんですけど…」

高岡「でも袈裟っていうんですか?ちゃんと着てましたよね」

2人「グレーの」

国立「なんだかんだで全部グレーでしたもんね…」

高岡「で、お焼香。何かあれ色おかしい気がするんですよ…
   茶色すぎるというか…」

国立「あれきっとミルクココアですよ?」

高岡「甘い匂いすると思ったら…」

国立「僕の後、小学生くらいの男の子だったんですけど、
   ちょっと舐めてニコニコしてましたよ。『ママ、甘い』って」

高岡「あれこそグレーのもん使うべきですよね…」

国立「あ、そういえばこの後ですけど…そろそろ時間…」

高岡「あ、ビンゴ大会ですか?」

国立「それもおかしいと思うんだけどなぁ…」

(暗転)

(明るくなる)

高岡「あ、先程の…」

国立「あ、どうも…」

高岡「あのガンダム…4等でしたね…」

国立「賞品だったんすね…」

高岡「…びっくりしましたね…遺影じゃないんすね」

国立「司会の人も笑顔で『また来年お会いしましょう!!』
   って声高らかに叫んでましたし…」

高岡「法事…のことですかね…?もしかして…葬式じゃなかったのかなぁ…」

国立「まぁ…そういう宗派ってことで……」

高岡「そう…ですね…(歩きだしながら)」

国立「(歩きだしながら)…しかし葬式ってデパートの屋上でやるもんなんですかね?」

高岡「さぁ……」

(暗転)
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ミカンズ    (5/5)
コント/雨男
北川:やった!また勝つだけの力は残っていた!
岩沢:最近は衰えを感じるんですよねえ。
KBは正じkゲフンゲフン なにはともあれ全勝キープ!ミカンズ!

北川:ああいやだなぁ、雨。せっかくの日曜だって言うのに。
   今日は家でゆっくりしていよう。

ピンポーン

北川:誰だよこんな雨の日に。はーい。

ガチャッ

岩沢:はっはっはー!雨男だぞー!!

バタンッ

北川:きっと疲れてるんだな。あー雨やだやだ。

ガチャッ

岩沢:雨男だぞーて!

北川:めんどくさいことになった。

岩沢:ほうら、雨男だぞーて!

北川:なんの用ですか。勝手に人ん家のドア開けて。

岩沢:怖いだろう!このたたずまい!

北川:いや、確かに黒いビニールにおおわれてりゃ、怖いですけど。

岩沢:ゴミ袋に穴を開けて作ったんだぞ!即席雨具だ!

北川:知りませんよ。だいたい頭と腕と足が出てるんだから濡れますよ。
   だから用件は何ですか?

岩沢:俺は雨男だ!すぐに雨を降らして困らせてやる!

北川:もうすでに降ってますよ?

岩沢:え?ああ!あの・・・あれだ。
   お、お前の心にも雨を降らしてやろうか!

北川:アドリブ効きませんね。

岩沢:うるさい!大体小僧!なんでそんなに冷静でいられるんだ!

北川:なんでって、あなた隣の家のおじさんじゃん。

岩沢:・・・はっはっは!バレていたか!

北川:なんでそんな格好してるんですか。

岩沢:いやいや、北川くんをビックリさせようと思ってね。

北川:いい加減、仕事探したらどうですか?

岩沢:今、おじさんの心に土砂降りの雨が降り注いだよ。

北川:で?用件は何ですか?金なら貸しませんよ。

岩沢:今日はお金じゃないんだよ。

北川:なんですか。

岩沢:・・・今さ、一人?

北川:家族はみんな出掛けて居ないですけど、なんでですか?

岩沢:北川くんのさ、妹いるじゃん?

北川:はい、いますけど・・・。

岩沢:その妹さんの下着的なものを拝借しようと・・・

北川:いやいやいや!!いきなり何言ってんですかおじさん!

岩沢:そういう意味じゃないよ!?そういう意味じゃないけどさ
   こうなんか、欲しいなあーって。

北川:そういう意味じゃないですか!!おじさん昔から怪しい人だとは思ってたけど!

岩沢:ほら、パーっと取ってくりゃいいじゃんか!のお、兄さん!

北川:マジで通報しますからね!?

岩沢:ほら、このビニールの中に入れていけば目立たないじゃん?

北川:それおじさんの即席雨具じゃん!目立つ目立たないの問題じゃないんですよ!

岩沢:あ、ダメだ。これ脱いだら裸だった。

北川:ガチのド変態じゃねえか!もう通報ですよ!

岩沢:やめてやめて!前科が付く!

北川:知らんわ!お前の経歴なんか!

岩沢:就職に響く!!

北川:元から就職できねえよ!自業自得だ!

岩沢:・・・・私が本当の、雨男だとしてもか・・・?

北川:え・・・・?

ピカッ!ゴロゴロ・・・・

ザアァァァァァァアアア・・・

岩沢:分かってもらえたかな?

北川:・・・・・。

岩沢:では早速だが、パンティを

北川:やるわけねえだろ!!なんだよ本当の雨男って!!

岩沢:ダメだったか。

北川:ダメに決まってんだろ!だいたいあんた勘違いしてるから!
   『どこか行こうとすると、必ず雨が降る』人のことを雨男って言うんだよ!

岩沢:そうだったのかー。

北川:常識だろ!ってか雷のタイミング良過ぎっ!!

岩沢:それはおじさんもビックリした。でも演技に集中した。妖怪、雨男の。

北川:いつの間に妖怪の設定だったんだよ!だいたいパンティ欲しがる妖怪ってなんだよ!

岩沢:おじさんの設定の中では、雨を降らして洗濯物を干せなくしてしまうんだよ。

北川:全然怖くねえよ!主婦がちょっと困るくらいだよ!

岩沢:あぁだめだ!雨を降らしたらパンティが遠のくじゃないか!!

北川:たしかに洗濯物は仕舞うけども!だいたいおっさんは妖怪雨男じゃないから!!

岩沢:てめえ、降らすぞ!

北川:急にキャラに入らなくていいよ!

岩沢:俺の白雨を降らすぞ!

北川:・・・・・・。

岩沢:・・・・・・。

北川:・・・あのー警察ですか?

岩沢:ストップごめん!おじさんが悪かった。

北川:んじゃもう帰ってよ。そんで二度と家に近づかないで。

岩沢:回覧板でも・・・?

北川:回覧板でもだよ!!

岩沢:・・・・・・私が本当の雨男だとしてもか・・・・?

北川:・・・・・え?

岩沢:ふっふっふ・・・。

ウウウゥゥゥゥゥウウウ!!!

北川:あ、さっき通報したんだった。

岩沢:すたこらさっさー!
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【残念ながらオンエアを逃した皆さん】

付和雷同 297KB
天川:これで悔やまずに何度も挑戦したいと思います。

笠原:みてろC大会!
サンザンヒーローズ 233KB
B:また落ちたー!
A:いやまだわかりませんよ
B:わかったよ!
ヘルシーライフ 141KB
約束通りこの世界を去ります・・・さようなら。

【ジャッジペーパー】(敬称略)上から、
小野川 スリーオール マグネッツ 夏草 銀沙灘

1組目 サンザンヒーローズ
・ごめんなさい、面白いところが一つも見つけられませんでした……。
 ツッコミがくどすぎて、会話のテンポを悪くしてると思います。(0点)

・主軸なボケであるハッピと金魚があまり生かされていないような印象を受けました。
 なんかもっと代わりが務まるボケがあるんじゃないかと考えてしまいました。
 そういったボケがびしっと決まるとツッコミの落ち着いた感じも味が出てくるのではと思います。(3点)

・ふもとで喋ってるくだりはまだ面白かったというか、その後の展開に期待が持てる感じでよかったです。
 でも、山を登ってからの展開が、あんまり面白くなかったというか、
 ふもとのくだりと比べて意外性がなかったように感じます。できればそこでさらに盛り上げてほしかったです。
 それだけだと6点くらいなんですけど、最後の部長の行為が面白かったので+1点します。(7点)

・何ではっぴ何ですか?→何ではっぴなんですか?
 登山と祭りのコラボねぇ、ぶっちゃけますと失敗してるなーって印象でした。
 サンザンヒーローズさんにも何かの趣味があると思うんですけど、
 そういう分野をネタでコラボさせた方が読む側も書く側も楽しいんじゃないかな?
 あまり自分(=書く側)に興味の無い分野、今回で言う登山と祭りの、
 表面的な部分だけをなぞり過ぎて息苦しくなってるのが伝わってきました。
 部長と部員の関係ネタこそよくあるものですが、
 2010年にしてこれではベタすぎるんじゃないかな。
 部員が敬語で冷静に切り返す、これは最早「ボケとツッコミ」じゃなくて「ボケと切り返し」なんですが、
 こちらもある意味失敗してるというか。
 「!」を使用したツッコミをどんどんしていった方がボケも報われます。
 で、時々入る不自然なツッコミがちょっとね、長ったらしいというか、
 "長文での面白い切り替えしを狙いすぎてる"感がありました。
 「まさか感動詞の疑問形で返ってくるとは」「自業自得があなたを包んでますよ」
 なんかそうなんですが、このスタイルならもうちょっとシンプルに…と思いました。
 ボケの方は「どうしたの?」って感じで弱い物ばかりでした。
 サンザンヒーローズさんのネタは多く審査してきましたが、
 もう少し丁寧に推敲してみては…って感じです。
 構成とか表現云々では言うことないんだから、
 ボケツッコミの質を上げていかないと素材が可愛そうですよ。(3点)

・ネタ内の時間同様、前半で相当時間を無駄にした感じが否めません。
 お祭りというくくりにしても特に面白いわけでもなく、そこからの展開も金魚すくいだけというのは…。
 登山後も含め金魚すくいボケは比較的安定して笑いをとれていたので、
 この調子で他のお祭りボケにも手を伸ばしてもバチは当たらないと思いますよ。
 登山に入ってから部長の言動が面白くなり、ようやくエンジンが温まってきたんですが、さすがに遅いです。
 オチも金魚をすくう奴ことポイをもうちょっと生かせるものがあると思います。
 なんの脈絡もない行為で落とされてもあまり高い評価はできません。(3点)
2組目 センチメンタルゼリービーンパニック
・あり得ない世界観がリアルに表現できていて、自然に読み進められました。
 想像すればするほど面白くなってきます。
 オチもセットのないコントならではって感じで、気持ちよかったです。(8点)

・イメージがしっかり浮かんでくるネタで良かったです。
 コンビの片方がボケにまわるのでなく、両方ツッコミにまわるのが斬新な感じもして尚良かったです。
 ただ終盤まで盛り上がりが一定な感じもしました。(8点)

・>高岡「そのくせ喪服の我々に何か冷ややかな態度をとるでもなくですよ!」
 このくだり好きですw
 「提供、バンダイ」とか「ママ、甘い」とかも好きですねw
 それ以外の点に関しては、純粋にあんまり自分は面白いと感じれなかったとしか言えないですね・・・。申し訳ないです。(4点)

・歯痒い。もどかしい。ムズムズする。そんなネタでござーした。
 面白いですよ。すごい面白いです、
 坊さんが黒人でディレクターチェアーでエクソシストなんて誰が思いつくのって話ですし、
 冒頭のやり取りや暗転の使い方も、台本や脚本を意識した作りで楽しめました。
 ただ規模が小さいっていうか。
 壮大なネタになる筈が小粒に収まった、そんな印象でした。
 でもこれはある種好印象で、某監督映画デビュー作こそまさにこんな感じで、
 「肝心なテーマ(=葬式のシーン)は見せず、それを見た人物の会話で話が進む」って構成なんですが、
 このネタからはその匂いがプンプンしました。こういうの、好きですよ。
 ひょっとしたら、その映画と同じように、
 このネタは後日何度も読み直していくうちにますます好きになっていくのかもしれません。(8点)

・まさかのボケ不在……こういう書き方もあるんですね。参考になりました。
 ボケの非常識加減がどれも絶妙で意外性の高いものばかりでした。海パンで出席て。
 ただ、喫煙室でのやりとりが単調なのでビンゴ大会後に一山あるかなと思ったら案外あっさり終わったことと、
 グレーはそこまで押すほどのボケではなかったことの2点が引っかかりました。
 もっと奇抜な色でもよかったと安易に思ってしまうのはいけませんかね?(7点)
3組目 ミカンズ
・「岩沢は本当に妖怪」
 「岩沢は妖怪を演じていた男」
 結局どっちなのかよく分からないというのは良いのですが、ぼやかすならぼやかすなりにもっとオチに活かす方法を考えて欲しかったです。

 北川も最後まで年齢設定、ひいては人物像が見えてきませんでした。
 もっと人間をきちんと描くようにこころがけてみてはどうでしょうか。(2点)

・ツッコミが的確でキャラもぶれてないので安心して見られました。
 が、何かボリュームやボケのバリエーションが少ないかなーと思いました。(6点)

・雨男がやってくるっていう設定とか雰囲気とかはすきなんですけどね。
 変態キャラとか、無職キャラとか、ちょっとありがちな設定に走っちゃったのが残念でならないです。
 すでに岩沢が変な人になってるわけですし、もうちょっとぶっとんだキャラ付けしたほうがよかったんじゃないかと。(5点)

・コント・オブ・コント。
 すたこらさっさーて、これやりたかっただけやろとしか言えないんですが、
 全体を通して言えることは「展開・山場が無い」とただそれに尽きます。
 ようは、おじさんは下着が欲しい→ダメだ→雨降らすぞ!のローテーションで、
 それを軸とした、+α的なボケが欲しかったところ。
 それでもまぁ十分満足な量のボケはあると思うんですけど。
 後はラスト、本当の雨男だとしても→うぅぅぅ〜の繋がりは、
 分かり辛いというか、生かしきれてないなぁ…的な印象。
 あえて難癖を付けるとするなら、あの短時間で通報できた?ってとこなんですが、
 そこは目を瞑ったとしても、もう少し想定外なラストが欲しかったです。(6点)

・正統派変人コント、って感じで意外にも安定感がありました。
 「ガチのド変態じゃねえか!」ってツッコミが妙にハマりましたね、個人的に。
 ですが変人コントとしてはありがちな展開も多く、点数を大きく上積みできるようなプラス要素はありませんでした。
 また、特徴づけの雨男キャラもほとんど生きていなかったのはいただけません。
 カッパ、実際の天気以外にもまだまだボケに使えそうなものはあると思うんですよね。(7点)
4組目 NOT FIX MEMBERS
・「自分の妹だと言い張るB」
 「それを否定するA」
 の構図がしっかりしていて、安定したネタだったと思います。

 マニアックな驚きというネタが作者様の持ち味なのは分かりましたが、それが笑いにつながってるかと言われると、私は……。
 分かりづらいだけなら削ってしまっても良いような気がします。(6点)

・設定が好みです。 こういう設定を漫才でこなせるのがかなり素晴らしいです。
 ただ所々のギターブランドのボケとかは勢いを止めてしまうように思いました。(7点)

・「隠し事が多い」ってw
 最初から最後までしっかりと流れが出来上がっていて、面白かったです。
 特に不満点はないのですが、満点付ける時は「このネタは何回でも見たい」と思ったときにつけるようにしているので、
 1点だけ引かせてください。申し訳ないです。(9点)

・ギターブランドの驚嘆がもう1+α個欲しかったです。
 2個ってどっちつかずだなぁ…個人的には好きなんですけど、
 省いてても特に問題ない感じなのがどうもアレでした。
 本筋の方なんですけど、普通に巧かったです。
 「うちの母は隠し事が多い」ってのは、
 実は自分に妹はいない事への逃げなのか、実際にそうなのか。
 読み取れなかったのがもどかしい。
 実際そうなら、アマゾンの電話をもうちょいいじってみれば…とか思ったんですが、
 これはこれで完成してると思いました。面白いです。(8点)

・話の軸がしっかりしていて、綺麗にまとまった漫才でした。
 2度目の犯人との電話でもう少し予想を越えてくるボケがあればよかったんですが、
 その後の母との電話でまた盛り返し、結果いい感じでネタを〆られました。
 あとは「母親は隠し事が多い」って設定を生かすために、過去にはどんな隠し事があったのかなんて話があると、
 そこからまたいろんなボケが生まれます。(8点)
5組目 付和雷同
・全体的に台詞がこなれていないように感じました。
 飄々としたキャラクター設定の天川はまだしも、笠原には「薬物」より「クスリ」と言わせたほうが自然ではないでしょうか。

 「肩から緑色の汁がよく出る」のボケは意表を突かれました。
 その分、それ以降のボケがかすんでしまったような……。(2点)

・全体的に面白いボケが設置されてるので楽しく読めました。
 全部で4問とか好きな感じのボケで面白かったです。
 肩から緑→黄緑 みたいなかぶせるボケが特に面白かったのでもうちょっと増やしてもいいかもしれません。
 ツッコミが一言で終わってるところがあってもったいないような気がします。
 もっと一回一回の台詞が多くてもいいのではないかと思いました。(7点)

・肩から緑色とかB君の実家がダムに沈むとか好きですねw
 ボケはそれなりに面白いんですが、ツッコミは平凡というか、ただ振り回されてるだけ、といった感じだったのが残念ですね。(7点)

・ボケをただ乱立して、はい漫才です、って言われてもなぁって感じなんですけども。
 全体的に雑です。
 自分はてっきり、サトラレとか葬式に参列とか、
 今までに出たボケが全部ラストに繋がって「おぉー」ってなるのかと思ってたら、
 大半が単発とはある種恐れ入りました。
 一方が好き放題ボケて、一方がツッコミまくるスタイルはありっちゃありなんですが、
 こういった正当な漫才では相応しくないと思います。
 中盤のAとBの会話もなー…薬物って設定を理由に言いたい放題やってるようにしか見えませんでした。
 もう少し丁寧に作ってみては?(3点)

・笠原:全体的に雑ですね。
 これが第一、第三検査を含むボケ全体へのツッコミに見えました。
 雑なおかげで読めないボケばかりだったというメリットはありましたが、
 ボケの種類が不条理なもの(第一検査全体やA君特有の謎の発作など)に偏っており、
 構成もただ検査を並べただけで特に真新しいものではなかったです。
 破天荒なボケと平凡な構成で大味な漫才となってしまっているので、
 薬物と関連性のあるボケを使ったり検査以外の展開を考えたりして緻密にする作業が必要と思われます。(4点)
6組目 ヘルシーライフ
・「ラーメン」「お茶漬け」「おかゆ」が普通すぎて、ボケとして成立していないように思います。
 ツッコミで無理矢理ボケの台詞に仕立て上げてるようにしか見えず、
 「ツッコミ=まともな立ち位置」のはずの大黒が何にでもツッコむ変人に思えてしまいます。
 「彼女」も死ぬ前に愛し合いたいという感情を考えれば、「最低」と言われる程の回答ではないと思います。
 カニバリズムとしてのボケと考えられなくもないのですが、作者様としてはどちらなのでしょうか……。

 オチはかなりキレイだったと思います。(1点)

・まだならし運転かな・・・と思ったら終わってしまった みたいな感じでした。
 序盤の最後の食事のくだりを削ってもっと終盤の盛り上がりを加えた方がいいと思います。
 多分行間をつめるとあんまりボリュームがないと思うのでまだまだボケを詰め込むことができるはずです。(1点)

・まず最後の晩餐のくだりで、「パンとワイン」、「ラーメンかお茶漬け」へのツッコミはちょっと腑におちなかったです。
 なんかツッコミ側が強引に解釈してる感じで。最初そういうネタなのかとさえ思いました。
 あと、居酒屋のラストオーダーのくだりとか、レシートに助けられるくだりとか、ちょっとボケの入れ方が強引かなと。
 あまりに違和感が強すぎて、ネタを純粋に楽しめなかった気がします。
 「おかゆ」「彼女!」のくだりは面白かったんでそこで2点ですかね。(2点)

・哀しいかな、どれを取っても何を見ても面白くありませんでした。
 まず会話が破綻してます。
 最後に食べたいのはラーメンとお茶漬け…普通じゃないですか?
 おかゆ…これもこう答える人がいてもおかしくないのでは?
 これだと「カレーライス」って普通に答えても、
 「お前それ野球部が練習終わったあとに食うやつだろ!」とか言われそうです。
 ツッコミによってボケを際立たせるのは当然ですが、
 ツッコミによって普通の文章をボケにするやり方はどうかと思います。
 あと作者様の年齢等は把握してないので一概に言い切れませんが、
 彼女を食べたいって答える健全な青年は無数にいるかと思われます。
 殉職シーンに行くくだりもなぁ…
 って言うか、殉職シーンって設定がまずクソベタなんですよ。
 ベタな題材にベタなボケとベタのツッコミだと話にならんので、
 せめて派手な設定で一本書いてみませんか?
 この会話力でその設定に付いていけるかどうかはやる気次第ですが、
 これなら「設定勝ち」って言われたほうがマシだと思いますよ。
 言い方はキツイですが、進歩が殆ど見られません。(1点)

・読んですぐ思ったのが
 西岡:答えないと本当に死にますよ。
 どんな顔や口調で言ったかは知りませんが、こんなこと言われたら普通「なんで?」とか質問したり「いやいや」とか冗談として捉えますから
 余程限定的な状況でない限りこれじゃ脅し文句にもならないでしょうに。
 全体的に2人の会話が不自然で、漫才するために都合よく展開してるように見えます。
 そして読み終えてすぐ思ったのが、これ「殉職したい」って題名じゃダメなんですかね?
 ベタでも下手に最後の晩餐のくだりを加えるよりスマートになっていいと思うんですが…。
 殉職のくだりで「〜が、食いたかった…」ってボケがあれば2つが繋がるんですが、
 2つの話題が完全に独立してるってのはいいものではありません。
 後輩に頼み過ぎってボケは面白かったので、しっかり練ればもっと面白いボケが出てくる気がします。(1点)

【第275回結果表】 平均KB 306.3KB
ユニット名KBOA率BR
NOT FIX MEMBERS4333/6
センチメンタルゼリービーンパニック4091/1
ミカンズ3255/5
付和雷同2970/1
サンザンヒーローズ23313/24
ヘルシーライフ1412/16
直前回で277KBだったNOT FIX MEMBERSが見事リベンジ。
センチメンタルゼリービーンパニックもハイスコアでオンエア。
ミカンズはギリギリながらも今期2勝目。