第270回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

みほちゃん先生  (2位)
初挑戦初オンエア!


劇団ヴァージニティー  (2位)
6連勝だ!


粗忽長屋  (1位)
今期2勝目!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

粗忽長屋    (8/9)
コント/キャンプ場殺人事件
瀧澤「ほんとは青バトファイナルに持ってくる予定のネタでした!!」
大山「もしファイナル負けて、これが超高得点だったらなんか複雑!」
瀧澤「うぬぼれんなクソが!!超高得点なんざつくわけねーんだよ!!」
大山「……ごめん…」
……ほ、ほら、まだファイナルの結果わかってませんから。8連勝!粗忽長屋!

瀧澤「おい……!その手を離せ…!」

大山「それ以上近づくな!!一歩でも近づいたら…美佐子の命は無いと思え!」

瀧澤「大山……美佐子はお前のフィアンセじゃないか…」

大山「うるさい!俺は復讐に生きる男なのさ…」

瀧澤「くそ…!それにしても……お前が犯人だったなんてな…」

大山「くくく。さしものお前も、気づくのが遅かったようだな…」

瀧澤「…仲良し大学生6人組での楽しいキャンプ、その一日目の夜に、皆の目前で滝つぼに落ちていったお前がまだ生きていて…
   しかもこの血塗られた殺人事件の真犯人だったなんて……意外性という意味では、満点だな…」

大山「くくく。そうだろうそうだろう…俺もこのトリックを思いついた時は『これ、いけるな』と思ったぜ…」

瀧澤「……ひとつめの殺人…俺たちがロッジでUNOをしていたその最中…トイレに行った加藤が…肉切り包丁で胸を刺され…殺されていた…」

大山「くくく…加藤のやつ…泣きながら命乞いをしてやがったぜ…」

瀧澤「くそ…っ!なぜあんなにいい奴が殺されなくちゃいけないんだ…!」

大山「…………あれ?ちょっと待って…」

瀧澤「なんだ連続殺人犯!」

大山「いや…………UNO?」

瀧澤「何が!」

大山「UNOしてたの?」

瀧澤「そうだよ?」

大山「…………俺死んだあとだよね?」

瀧澤「あぁ」

大山「……おかしくね?」

瀧澤「何で?」

大山「いやいや、えー?そんな気分になる?友達死んでてUNOする気になる?」

瀧澤「…………ババ抜き?」

大山「いやそういうことじゃないじゃん」

瀧澤「……でもさぁ」

大山「何?」

瀧澤「お前生きてたじゃん」

大山「……それ結果論じゃん!」

瀧澤「しかも犯罪者じゃん!UNOされて当然だよ!」

大山「えー…」

瀧澤「しかもあれだよ!皆からドロフォーカード喰らって16枚くらい山から取るべきだよ!お前のしたこと考えたらさ!」

大山「いや、確かにひどいことしてるけど…趣旨変わってるし…」

瀧澤「……とにかく、加藤が殺されて、俺たちはパニック状態だった…」

大山「…ふふふ。お前らの慌てふためく顔、見物だったぜ…」

瀧澤「しかも町へ繋がる唯一の吊り橋はロープが切られていた…」

大山「そうだろうそうだろう」

瀧澤「BBQも全然盛り上がらなかった…」

大山「……ちょっと待って」

瀧澤「なんだよ」

大山「BBQしたの?」

瀧澤「したよ!お前のせいで全然盛り上がらなかったけどな!」

大山「うん、いや、おかしいじゃん」

瀧澤「何がだよこの快楽殺人者!」

大山「快楽ではないよ。復讐だよ?で、まぁ今それはいいんだよ。どう考えてもBBQするタイミングじゃないよね」

瀧澤「は?タイミング?」

大山「だって人、二人死んでんだよ?友達が二人」

瀧澤「でもさ、炭とか網とか、持って来ちゃったし」

大山「…………」

瀧澤「それにさぁ」

大山「うん?」

瀧澤「実質一人だったわけだし。お前は生きてたわけだし」

大山「だからそれはさぁ…」

瀧澤「ていうかお前なんか焼かれる側だよ!網の上でこんがりいかれたって全然文句言えないぜ?!」

大山「だから趣旨がさぁ!」

瀧澤「お前のせいで肉切るのも大変だったんだぞ!血糊がついちゃってたから!」

大山「……えぇ?!まさか凶器のやつ使ったの?!あの肉切り包丁使ったの?!」

瀧澤「だってあれしか持ってきてないもん!」

大山「そういう問題じゃないだろ!エグいだろ!」

瀧澤「シイタケも生焼けだし…」

大山「いやそれは俺関係ない!お前らのさじ加減だわ!」

瀧澤「関係ないだと?お前に殺された加藤の異名は『炭火の魔術師』だったんだぞ!」

大山「知らねぇよ!加藤がそんな火加減に定評あったの知らないし知ってても殺すし!」

瀧澤「ビールだって全然旨くなかった…」

大山「アルコールはだめでしょ!こういう状況でアルコールは!」

瀧澤「でも、アルコールでも入れなきゃテンション上がらない状況じゃん!」

大山「上げなくていいんだよ!血塗られたキャンプなんだよ?!」

瀧澤「そうしてうたた寝してる間に、山口が薪で殴られ殺された…」

大山「案の定だよ!寝るほど飲むなよ!飲んでも寝るなよ!いや、俺としては好都合だったけどさ!」

瀧澤「そんなこんなで夜は更け…」

大山「山口かわいそくない?そんなこんなで片付けられちゃったよ?」

瀧澤「キャンプファイヤー…」

大山「やっぱりやるのかよ!」

瀧澤「うるせぇよマッドピエロ!」

大山「だから快楽殺人路線やめて!復讐なの!楽しくはなかったの!なんでキャンプファイヤーやっちゃうんだよ…」

瀧澤「そんなの…出し物とかも用意してたし」

大山「そういう問題じゃないこと理解しろよマジで!」

瀧澤「てめぇ…誰のせいでフォークダンスの人数足りなくなっちゃったか分かってんのかよ!」

大山「分かってるけどなんか謝りたくないわ!」

瀧澤「一人余っちゃうんだぞ!」

大山「もう三人だもんな!さびしいキャンプファイヤーだね!」

瀧澤「鈴木もずっと手拍子係で疲れたろうに…」

大山「いや、順番で回せよ!何お前と美佐子ずっと踊ってんだよ!……つーか踊ってんじゃねぇよ!!
   そんでどうせあれだろ?!さっき山口が殺された薪も火の中くべちゃってんだろ!!」

瀧澤「いや、尻に敷いた」

大山「直接使っちゃった?!くべよう!そこはせめてくべて使お!つーかあんな状況でどんだけ平常心だったんだよお前ら!」

瀧澤「いや、でもさすがに途中で、こんなことしてる場合じゃないって気づいたよ…」

大山「…おっ。いいじゃん。そうだよ、深刻な状況なんだよ」

瀧澤「皆で火を囲んで…話し合ったんだ…」

大山「遅いんだよ?でもいいよ、そういうの欲しかったよ」

瀧澤「つもる話をする内に……酒も進んだ」

大山「また飲んでんのかよ!居酒屋気分で何の話だ!」

瀧澤「いや…そりゃ将来のこととか…」

大山「将来無くなるかもしれない時に?!殺人鬼が潜んでる時に?!すげぇな!お前らの状況把握能力の無さすげぇな!」

瀧澤「まぁそれで眠くなって来て、ロッジに戻って寝てる間に……鈴木が殺された…!」

大山「うん……」

瀧澤「鈴木を……殺しやがって……!」

大山「もうそういうのに説得力がないよ、お前の行動考えたら。でもさ、ちょっと疑問あったんだよね、あれ」

瀧澤「何が!」

大山「いや、鈴木さ……なんであいつ一人だけ野宿だったわけ?俺としてはラッキーと思ったけど…」

瀧澤「それは…お前…」

大山「…………」

瀧澤「……色々あったんだよ」

大山「……あれ?まさかだよ?まさかだけどお前、美佐子と…」

瀧澤「バカやろう!そんなわけないだろ!!あの状況下で……そんなわけないだろう!!」

大山「いや!怪しい!絶対お前美佐子とやってたわ!!」

瀧澤「…………何を言ってるのかわからねぇな」

大山「なんだよお前!美佐子俺の女じゃん!俺死んで大変な時に何してんだよ!」

瀧澤「…………やろうって言ったのは美佐子だよ!!」

大山「美佐子――っ!!お前―――っ!!殺すぞ!!!」

瀧澤「やめろー!」

大山「道理でお前ら鈴木が悲鳴あげてるのに、全然ロッジから出てこないわけだよ!服着るのにモタついてんじゃねぇよ!!」

瀧澤「はぁ?!服?!」

大山「おぉ…なんだよ急に!」

瀧澤「俺達が脱衣でなんかするわけないだろ!」

大山「着たままの方がよりエロいじゃねぇかぁ!!」

瀧澤「…おいエロス!」

大山「なんだよエロス!」

瀧澤「何か勘違いしてるようだな…」

大山「あぁ?」

瀧澤「俺達はやらしいことをしてて遅れたわけじゃない…!」

大山「…もういいって」

瀧澤「UNOがちょうどいいとこだったんだよ!」

大山「UNOかよぉ!!余計残念だよぉ!!そんでUNOなら鈴木も入れてあげなよぉ!!3人の方が絶対楽しいじゃん!!」

瀧澤「いや、鈴木はUNOのルール知らないんだ」

大山「そうなの?!じゃあ鈴木最初からハブじゃん!全員でできるゲームしろよ!
   それがキャンプでの鉄則…………つーかゲームすんじゃねぇぇ!!この状況でよぉぉ!!」

瀧澤「お前忙しそうだな」

大山「うるせぇよ!誰のせいだ!」

瀧澤「…………いや…もとはと言えば、完全にお前が悪いじゃん」

大山「…………うん…いや、そうだけど……」

瀧澤「……殺人とかは駄目だよ。引くよ」

大山「……うるせぇ…俺には…あいつらを殺す立派な動機があるんだ…」

瀧澤「動機?」

大山「お前は知らなかったかもしれないが……俺と殺された三人は、小学校の同級生だったんだ…………」

瀧澤「…………ん?美佐子なに?」

大山「小学校の頃、俺はあいつら三人に酷いイジメにあっていた……」

瀧澤「え?……UNO?今はまずいよー。空気空気!」

大山「俺は小学校卒業を待たずに転校……やつら三人はいつしか俺のことなど忘れやがった……」

瀧澤「え、持ってんの?ポケットに?……ほんとだ!でも…今はさ……じゃあ一回だけだよ?」

大山「大学でたまたま再会した時は、偶然の恐ろしさと残酷さを呪った。
   だけど、もっと残酷だったのは……あいつらが俺のことなど全く覚えておらず……再び俺をいじめ始めたことさ!
   だから俺は……俺は…」

瀧澤「ちょっと美佐子ぉ。これちゃんと切ったー?俺の手札赤しか無いんだけどー!」

大山「聞けやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!UNOを配るなぁぁぁぁぁぁぁ!!くそったれぇぇ!!こうなったら美佐子もお前も殺して……!」

(ブロロロロロロロロロロロ)

大山「なんだ?!ヘリ?!」

瀧澤「救助のヘリコプターだ!ようやくお出ましか!」

大山「なんだと!しかし吊り橋はすでに落ちていたし携帯は圏外……どうやって外部と連絡を?!」

瀧澤「ふふ。このUNO、どこかおかしいと思わないか?」

大山「え……いや、わからんが…」

瀧澤「見ての通り、『S』が二枚に、『0』が一枚足りないのさ!」

大山「……それは見た目じゃわからんが…どういうことだ!」

瀧澤「たしかに橋は落ちたけど…川は麓の村まで繋がっているんだぜ!」

大山「川……はっ!『S』『0』『S』!!その三枚を川に流して、麓に伝えたというわけか!」

瀧澤「そういうことさ!」

大山「味なマネを…!しかし……よくその方法で伝わったな…」

瀧澤「あぁ。その辺は抜かりなく、カードの余白の所に今の状況を事細かに記しておいたからな…」

大山「あぁ…………じゃあ別にSOSのカードじゃなくてもいいんじゃね?!」

瀧澤「…………警察も到着したぞ!観念しろ大山!!」

大山「くそぉ!こうなったら美佐子だけでも道連れだぁぁぁ!!」

瀧澤「大山―!!」

(スパッ)

大山「……いってぇぇぇぇぇぇぇ!!超いってぇぇぇぇ!!」

瀧澤「出た!美佐子の必殺、ドロツーカードで相手の手をスパッてやる、やつ!!」

大山「必殺ならもうちょっと気の利いた名前付けとけよ!」

瀧澤「どうだ大山!ドロツーでスパッてやられると痛いだろ!」

大山「どのカードでも痛いわ!!」

(手錠を掛けられる大山)

大山「…あ、ちょっと手首痛いからあんまりきつく締めないでください…さっきドロツーでやられて…」

瀧澤「大山!」

大山「……なんだよ?」

瀧澤「お前は大馬鹿野郎だ…どんな理由であれ、人を殺すなんて間違ってる…」

大山「何とでも言いやがれ」

瀧澤「面会、行くからな」

大山「来るんじゃねぇ」

瀧澤「行くさ!」

大山「…………UNOならできねぇぞ」

瀧澤「必ず、美佐子と二人で行くよ」

大山「……ちょっとあんまり引っ張らないでくださいって、もう行きますから」

瀧澤「……大山!!」

大山「なんだよ」

瀧澤「あと…これ頼む」

大山「…………なんだこの袋……?」

瀧澤「このキャンプで出たゴミ。ゴミは分担して持ち帰りだから」

大山「……空気を読めよぉぉぉぉ!!」
473/545KB

劇団ヴァージニティー    (6/6)
コメディ/家族たちの沈黙
牧原:ありがとうございます、ありがとうございます。
有田:世の父親から高評価を受けたね。
牧原:少なくとも審査員に父親はいないと思いますよ。
なんか数年後にはいそうですね>子持ち審査員 6戦全勝!劇団ヴァージニティー!

大牟田:ふう、そわそわするな。

コトミ:落ち着きなさいなお父さん。
    もっと一家の家長らしくどっしりと構えなきゃ。
        
大牟田:そんなこと言ってるがな。
    娘が初めて男を連れて来るんだぞ。緊張しないわけがない。

コトミ:それもそうだわねえ。
    それにしても、まさかあの子に恋人が出来る日が来るなんて。

大牟田:そうだな、28年間ずっと独り者を貫いていたからな。

コトミ:親としては、ある意味心配だったわねえ。

大牟田:だがな、やはり娘がキズモノにされるのは好ましくないぞ。

コトミ:お父さんがそんなことだから、のっこの嫁入りが遅れてるのよ。

大牟田:何を言うか、私のたゆまぬ努力のお陰で悪い虫がつかなかったんだぞ。

コトミ:雛人形出しっぱなしにするために、専用の部屋まで作っちゃったものね。
    そんな迷信信じて増築までしちゃうのは、今時お父さんくらいのもんよ。

大牟田:娘のためなら3DKを3LDKにするくらいお安いもんだ。

コトミ:でも、独身イコール幸せってどうして言えるの?

大牟田:ムムム・・・。

コトミ:いい?折角のっこが連れてきた方に、失礼なことを言っちゃダメよ。
    それがあの子の幸せのためなの。

大牟田:ムムム・・・。

コトミ:何がムムムよ。いいわね、今日だけはデーンと構えてなさい。
    さもないと光通信からISDNに下げてやるわよ。

大牟田:それは困るな。わかった、今日はのっこと母さんの顔を立てようじゃないか。





(ピンポーン)




のっこ:お父さん、お母さん、ただいま。




大牟田:き、来たぞ!母さん!

コトミ:ほら、お父さん、座って待ってなさいな。
    あたしが出迎えるから。


(パタパタ)


コトミ:お、おかえりなさ・・・・・・い?

???:メェー。

コトミ:あ、あの・・・この羊は一体・・・?

のっこ:紹介するわね、お友達の日辻君。

日辻:メェー。




大牟田:おーい!どうした母さん!早く居間に通しなさい。




コトミ:ちょっとのっこ、どういうことか説明しなさい。

のっこ:彼、ちょっと口下手だから、質問はあたしにしてね。

コトミ:あまり親をナメないで頂戴。




大牟田:まだかね母さん!私も行くぞ!・・・んんんんん!?




のっこ:あ、日辻君、紹介するわ。私の父よ。

日辻:メェー。

大牟田:・・・なかなか、毛深くて男らしそうじゃないか。

コトミ:お父さん!動揺しすぎて思考回路が一周半しちゃってるわよ!

大牟田:とりあえず、あがりなさい。

コトミ:家がケモノ臭くなっちゃうんだけど・・・。

のっこ:そんなこと言っちゃだめよ!
    彼、体臭を気にしてるんだから!

コトミ:育て方間違えたあああ・・・。




大牟田:・・・で、いつからの付き合いなんだ。

コトミ:お父さん、現実から目を逸らさないで。

のっこ:半年前からかな?

コトミ:あたし、おいてけぼりなのね。

大牟田:どこで知り合ったんだ。

のっこ:居酒屋での合コン。

コトミ:こいつ、飲食店に入れたの!?

大牟田:日辻君・・・と言ったかな。
    君は、娘の何が気に入ったのかね。

日辻:メェー。

のっこ:もう、やぁだぁー。

大牟田:ははは、私も父親として鼻が高いよ。

コトミ:お願い、通訳して。

大牟田:のっこ、お前は彼のどこが好きなんだ?ん?

のっこ:彼といると、とっても安らぐの。
    寝る前に彼のことを考えるだけで、落ち着いて眠れるっていうか。

コトミ:そりゃそうでしょうよ。

大牟田:失礼なことを聞くかもしれないが、日辻君は、もう社会人かね?

のっこ:いくら童顔に見えるからって失礼ね。

コトミ:羊の童顔って、どう判断すればいいのかしら。

のっこ:彼、バリバリのセールスマンなんだから。
    訪問販売の売上は社内ナンバーワンよ。

コトミ:まさか、羊毛ふと・・・・・・。

のっこ:浄水器を扱ってるの。

コトミ:惜しーいっ・・・って問題でもないかしら。

大牟田:日辻君、お腹は空いてないかね?

日辻:メェー。

大牟田:そうかそうか、では母さん。
    冷蔵庫に確かマトンがあったろう、持ってきなさい。

コトミ:共食いさせる気!?お父さん、結構残酷ね。

大牟田:あれとラム酒で一杯やろうじゃないか。

コトミ:あれは羊関係ないわよ。サトウキビが原料よ。

のっこ:ダメよお父さん、彼、今日は車で来てるんだから。

コトミ:四足歩行でどうやって運転!?
    ていうかどうやったら免許取れるのよコイツ!?

大牟田:何を言う母さん、彼ほど免許取得に向いている人もなかなかおらんと思うぞ。
    何せ『メェーんきょ』だからな。ワッハッハッハ!

コトミ:中年全開よ、お父さん。まだアルコールが入ってもないのに。

大牟田:出身地はどこかね?

コトミ:どうしてそこまでどうでも良いことを詮索できるのかしら。

日辻:メェー。

大牟田:ほお、北海道か。良い環境で育てられたんだな。

コトミ:それってジンギス・・・やっぱり聞かないでおくわ。

のっこ:それに、彼、ニュージーランドに留学経験もあるのよ。

大牟田:ほお、まさに本場で勉強したわけか!素晴らしいな!

コトミ:お父さん、絶対に別の観点から気に入ってるわね。

大牟田:しかしその格好は、夏場はいささか見ていて暑苦しそうだな。

のっこ:お父さん、最低!
    彼の身体的特徴を責めるなんてっ!
    毛深いのを気にしてるのよ!

コトミ:ある意味褒め言葉だと思うけど。

大牟田:すまん・・・。

のっこ:もういいでしょ、あたしの部屋に行こっ。

日辻:メェー。


(ガラッ)


コトミ:・・・お父さん。あなたとあたし、どっちがおかしくなったのかしら。

大牟田:うむ、確かに私はいささかおかしい判断をしてしまった。

コトミ:あなた・・・。

大牟田:若い男女を部屋に二人っきりにしてしまうなど!

コトミ:そういう問題!?

大牟田:いかーんっ!いかんぞっ!
    娘が食べられてしまう!

コトミ:どっちの意味で!?

大牟田:奴は私が食べるんだ!

コトミ:だからどっちの意味で!?





(ドンドンドン)





大牟田:のっこ、のっこ。開けなさい。


(ああ・・・気持ちいい・・・)


コトミ:あ、あなた!?まさか、ケモノがケダモノに!?

大牟田:コラーッ!


(ガラッ)


のっこ:なんてフカフカ・・・最高の寝心地・・・。

コトミ:ほっ。

大牟田:どこが『ほっ』だ!
    何だね日辻君、その格好はッ!全裸に近いじゃないかッ!

コトミ:全裸云々言ってどうにかなるもんじゃないと思うけど。
    ていうか羊毛を刈っちゃっていいの!?

大牟田:親の目の前で裸の付き合いなどッ・・・!
    出て行きたまえ!

日辻:メェー。



(バタン)



大牟田:母さん、塩をまぶせ、塩を!

コトミ:お父さん、『撒け』でしょ。『まぶせ』じゃ味付けしちゃってるわよ。

大牟田:のっこ、あんな男とは別れろ!

のっこ:そんなぁ。ウール100%が目当てで付き合ってるのにぃ。

大牟田:カ、カ、カ、カラダ目当てだとッ!?
    お前はいつからそんなフシダラな娘に育てた覚えは無いッ!

コトミ:ある意味正しい理由よ、そして動揺しすぎて日本語おかしいわよ、お父さん。

大牟田:とにかく、許さんといったら許さん!




(三日後)




のっこ:お父さんお母さん、紹介するね。
    新しいお友達の、八木君。

八木:メェー。

コトミ:やっぱり育て方間違えたあああ・・・。
433/545KB

みほちゃん先生    (1/1)
哲学/ふたりのESCAPE
みっこ:初挑戦初オンエア嬉しいです☆
強豪蹴散らし初オンエア。8期の新星となるか!?みほちゃん先生!

みっこ:私はみっこ!スーパーアイドルみっこ!
    好きな音楽は玉置浩二の「田園」、好きな漫画は本宮ひろ志の「俺の空」と「国が燃える」だよ!

    …本当はもっと皆とお喋りしたいんだけど、明日は撮影の仕事が入ってるからもう寝るね!おやすみ☆



〜次の日〜



みっこ:仕事に行かなくちゃ!早速顔を洗って…



(バシャーン!!)



みっこ:そ…そんな…

    私の顔が…

    ラ モ ス 瑠 偉 になってる!!!



(冷静になってもう一度鏡を見る)



みっこ:嘘だよこんなの…私はスーパーアイドルみっこなのに…
    一体何故…まさか昨日夕飯に食べたカレーはひょっとして!?


(ゴミ箱を漁る)


みっこ:Jリーグカレー……!

    食べたらラモスになるCMでお馴染み、永谷園のJリーグカレー……!


(生きていくんだ〜♪ それでいいんだ〜♪)


みっこ:ハッこんな時にマネージャーから電話!
    もしもし、申し訳ありませんが今日のイベントは休ませて下さい…
    はい、喉の調子が悪いんです。トランスフォーマーでいう所の宇宙ペストでしょうか…では失礼します。


(ガチャッ)


みっこ:一応今日はしのげそうだけど…
    このまま元に戻れなかったらどうするんだあああああ!!!よし、死のう。



  ざわ…

       ざわ…
    


みっこ:というわけで樹海にやって来たよ☆
    さーて死ぬのに程よい斜面でも探しに行こうかな…




うぉーん…


       うぉーん…




みっこ:な、何このうめき声は!?

ほのか:みっこちゃん、私だよぉ…ほのかだよぉ…

みっこ:嘘でしょ…だってその姿……




    ほのかちゃんが


         ア ル シ ン ド に
  

                   なってるよー!!!




ほのか:私も自殺しに来ちゃった☆

みっこ:っていうか私ラモスの姿なのによくわかったね…






〜SIDE:永谷園地下化学研究所〜



研究員:所長!例のJリーグカレーの件についてですが…

所長:なんだね?

研究員:どうやらカレーの中に食べた者をラモス瑠偉に変える成分が混ざっていたようで…

所長:ふむ、計画通り…

研究員:へ…?

所長:我々の計画は全国民にJリーグカレーを食べさせ、ラモス瑠偉だらけの国にする事だ!
   やがて残された人類と化した永谷園社員がこの国を導き…

研究員:…?

所長:各地に東京ヴェルディを作る…!

研究員:(ここの近くに病院建たないかな)

所長:しかし、1億分の1の確率でその成分が効かない"特別な"人間も存在する…!

研究員:その人間は一体どうなるのでしょうか…

所長:アルシンドになっちゃうよー!

研究員:どないやねん。

所長:という訳で、アルシンドを見かけたら即抹殺するように…いいな!

研究員:オー!Thank you, sir!!(んな訳あるかアホ)





〜SIDE:樹海〜



みっこ:あれから一週間…怖くてなかなか死ねない…

ほのか:樹海だし連絡はともかく、救助の気配すら無いのはおかしいよね〜



(生きていくんだ〜♪ それでいいんだ〜♪)



ほのか:連絡がついた!?

みっこ:マネージャーからの電話!でもこんなの今更出たって…



・・・・・



ほのか:生きていくんだ… それでいいんだ…

みっこ:ほのかちゃん…?

ほのか:……たとえどんな姿であろうと、生きていればそれで良いと思わない?

みっこ:いや…突然何を言い出…

ほのか:うん、私、死ぬのやめた。
    ラモスの姿をしていても、みっこちゃんはみっこちゃん。
    アルシンドの姿をしていても、わたしはわたし。
    二人で…生きて山を降りようよ…

    だからお願い、その電話に出て……


みっこ:うん、わかった。




付き人:もしもし!日本では大変な事が起こってます!全人口の80%がラモス瑠偉になってるんです!!




みっこ:……降りるのやめようか。

ほのか:うん。




(いたぞー!あそこだーっ!)



みっこ:何事!?



特派員:我々は永谷園本社から派遣されたアルシンド抹殺特殊部隊!

雑魚1:イー!

雑魚2:イー!

雑魚3:イー!

雑魚4:イー!

特派員:永谷園では我々の事をこう呼ぶ!「鹿島アントラーズ」と!!



みっこ:それアルシンド所属してたチームやん。



特派員:全員かかれーっ!

雑魚1:イー!

雑魚2:イー!

雑魚3:イー!

雑魚4:犯っちゃうよ☆

みっこ:ハッ、ほのかちゃん大丈夫!?

ほのか:アハハ犯されちゃうです〜(くるくるぽーん)

みっこ:ほのかちゃんが……頭パーになってしもうた……



(まちなさ〜い♂)


みっこ:今度は誰!?

森の妖精:私は森の妖精よ♂

みっこ:ずいぶんと筋骨隆々やな…

森の妖精:集団でか弱いアルシンドを襲う人間は許しません!全員一列に並びなさい♂

雑魚1:イー!そんな事言われてもな……ハウッ!

雑魚2:おう…なんだこの感覚は……

雑魚3:全身が…掻き回されているような感覚……

雑魚4:もう恋なんてしないなんて…言わないよ絶対……



森の妖精:リーチ…

     ツモ…

   
     男 一 色 ! ! !



特派員:チクショー!おぼえてろっ……!

森の妖精:お尻を向けて逃げると危ないよ♂



みっこ:この世の全てを悟っても説明のつかない、凄まじい光景だったわ……
    ってほのかちゃん大丈夫!?生きてる!?

ほのか:私は大丈夫…それよりも…

みっこ:…ってあれ?私達の身体が…?

ほのか:元に戻った……!

みっこ:これで安心して帰れる!



(樹海の奥深くまで来ちゃったけど、森の妖精さんの案内で私達は無事下山することが出来ました。
 ほのかに薔薇の匂いがしたのは気になったけど、森の妖精さんには感謝しています。)




〜数日後〜



みっこ:私はみっこ!スーパーアイドルみっこ!
    先日は色々と大変な目に遭ったけど、明日からアイドル活動再開だよ!
    その為に今日は早く寝なくちゃ!おやすみ☆



・・・・・



(バシャーン!!)



みっこ:そ…そんな…

    私の顔が…

    渡 哲 也  になってる!!!



(冷静になってもう一度鏡を見る)



みっこ:嘘だよこんなの…私はスーパーアイドルみっこなのに…
    一体何故…まさか昨日の夕飯はひょっとして!?


(ゴミ箱を漁る)


みっこ:マグロ……!






                スペシャルドラマ「マグロ」



           ご  期  待  く  だ  さ  い  !  !
433/545KB

【残念ながらオンエアを逃した皆さん】

WAOWAOPANIC 409KB
石川:次こそは。次こそは。
高山流水 369KB
本当に泣くことになる……
サイクルハンマー 333KB
あべ:久々だったので不安でしたが、その不安が的中してしまった・・・
おか:アツアツのネタをお茶の間にお届けしたかったのに。

【ジャッジペーパー】(敬称略)上から、
BOMB 8823 KT 先風 銀沙灘

1組目 高山流水
・いやー好きですね、こういうの。
 各段落の最後で笑いをとりつつ、オチもなかなか。
 ただボケがやっぱ少なくなってしまいますかね…?このスタイルだと。
 設定部分で少し加点しますが、やっぱもうちょいボケ欲しいっす。(8点)

・話が進むにつれて面白くなって行きました。
 ただ、スタートがいま一つ笑えなかったので大オチが秀逸でもそこまでいいコントには思えなかったです。
 「・・・のだろうか?」っていう展開にかなり期待したんですけど、スポンジに行くまでの件がちょっとくどかったかな。
 序盤にあった野球ボケなんですけど、自分にはハマらなかったですね。セリフ回しとかはうまいんですけど・・・。
 さっきも言ったように大オチはきれいで良かったです。(5点)

・以前も審査させていただいたことがあるんですが、やはりそのインパクトはすごいですね
 調整などと言った言い回しが上手く、とても完成された感じがありました
 ただ、見れば見るたび、情景がよくわからなくなってしまうんですよね
 行動は解るものの、飛び散るなどと言った涙の形状が理解できず、笑いに繋がらない個所もあったと思います(7点)

・凄い評価が難しかったので、平均点やや上、とさせていただきました。
 「語り」系のネタって結構独り善がりな作品になりがちなんですが、
 この作品は「言いたいだけのボケ」があるわけではなく、
 あくまで「その場の空気」から捻出される範囲においてボケれているので
 大変好感を持てました。そこで作られた状況で一切無理のない展開です。
 読んでて違和感とか「置いて行かれる感じ」がなかったので読み進めるのが非常に楽なんですよ。
 ただ、いかんせんボケが平坦というか、なだらかというか、
 大きく笑わせるポイントが薄かったのではないか、という部分で
 やや評価を下げざるを得なかったです。もちろん状況や空気を大切にすればするほどに突飛したボケは出せないのでしょうが、
 もう少し作品範囲ギリギリの大ボケが用意できたのではないか、という気がしなくもないのです。いや私には作れませんけど、
 この文章力があればできたんだろうなあ、と。(6点)

・終わり方綺麗だなぁ。新垣も伝わる人にしかわからんでしょコレは。
 ツボにハマる人はハマりそうなネタですが、自分には普通でした。
 カルピスとかサハラとか面白い比喩が結構あってそこは評価できるんですが、
 塩のくだりは厄払いしか笑いどころが見つかりませんでした。
 全体を通してみるとはっきりしたボケが少なくて笑いの量も不足がちでしたけど、
 作品としてはさっき挙げたオチが良い例で、かなり完成されたものなので
 あまり低得点もつけにくく思い、この点数にしました。(5点)
2組目 WAOWAOPANIC
・んー…大笑いしたわけでは無いんですが、でも安定して面白かった、って感じです。
 ボケの方向としては運動部に写真部を組み合わせている感じだったんで、写真部ならではのボケ、というよりも運動部のボケっぽかったかなって。
 その辺をもう少し詰められるような気もします。(7点)

・これはいいですね。
 まず、ボケ、ツッコミの水準がともに高いです。
 特に、「心の声のツッコミ」にしたのが何気に良かったと思います。
 普通のツッコミだとコテコテの展開になると思うんですけど、また違った雰囲気が出ていたと思います。
 さらに、各フレーズも面白い。「安心して」、「言ってやったみたいな顔」、「写真部の3K」などが特に面白かったです。(9点)

・筋張った文化部ばっかか、この高校!
 設定は良いものの、ボケのパターンが少ないように感じましたね
 何でも筋肉を絡めてるような印象で、読んでいくうちに新鮮味が薄れていったのが痛かったですね
 オチももうひと工夫必要かと思いました(4点)

・いや、絵が思い浮かんじゃった時点でもう引き返せないほど
 その状況が面白すぎました。私の脳内ではタンクトップの春日で
 再生されていました。全体的に頭の悪い作品というかw
 「先輩と後輩」の関係を保つためにツッコミが全部想像内、というのがリアリティがあって尚良かったです。
 ここで後輩の立場で先輩に強くツッコんでたら何かが違ったでしょうし。
 終盤、終わる直前の展開がちょっと残念でした。
 ここまで強く押してた写真部の先輩が謎のうめきで失速してしまったのも
 ちょっと「展開の疲れ」に思えましたし、オチも状況をそこまで上手く
 汲んだものではなかったのかなあ、と思いました。
 でも面白かったです。(8点)

・「筋力」「筋持久力」「筋肉」 いいですねコレ。あえて言うなら「筋肉」「筋力」「筋持久力」の方が語呂もよかったです。
 竹森さんの後半になっても変わらぬウザさ・自己中心さが
 より「入部したくない感」を引き立ててますが、山場という山場はありませんでした。
 また、ガタイと写真部、それぞれが独立したボケが多かったので、
 もう少しそのガタイと写真を組み合わせたボケが欲しかったです。
 この2つを改善する為に、写真大会なんて話題を出せばかなりネタが広がるんじゃないでしょうか。(7点)
3組目 みほちゃん先生
・玉置浩二の田園良いですよねー。歌いやすいし、歌詞も好き。
 関係無いですね、すいません。審査に移ります。(つってもアレなんですけど)
 ラモスでかなり噴きました。モニター汚れました。責任とって下さい。
 とりあえずどんくらい笑ったかで点数付けさせていただきました。口出ししづらいわ、このネタ。(8点)

・とにかく最初から最後までばかばかしくて面白かったです。
 まず、今更Jリーグカレーを持ってくる発想にやられました。
 ラモスとかアルシンドとか懐かしいですね。
 内容からいえばボケの数が多すぎて森の妖精と雑魚4のキャラがもったいないなあって思いました。
 ただ、それを補いなおかつ上をゆく笑いがあったので10点です。
 そして、コントの見せ方も良かったと思います。(10点)

・期待できるかぁ!!

 研究員:(ここの近くに病院建たないかな)←これが全てを物語っています

 オチが天丼なのがもったいなかった気がしなくもないね。仕方ないね(9点)

・脇役キャラがごちゃごちゃしすぎているのではないかと思います。
 こちらが読み進めてテンション慣れする前に「☆」とかやられると一気に冷めてしまうんですよね。
 行間の開け方や文字間隔のスペース配分も、そこまで効果的とは思えませんでした。
 発想というか組み込んだ設定は大変面白いのですが、
 どうも「作品として完成させよう」という焦りみたいなものを感じてしまいました。
  もっと丁寧に、空気を作ることをしないと「テンションで乗り切ろう」みたいな印象を与えてしまいます。
 練りこんだらきっと面白いんだろうなあ、と思いますが
 いかんせんその「投げ捨てるような展開」で笑いにつながりませんでした。(2点)

・Jリーグカレーっていつのネタ引っ張り出してるんすか。
 ぶっ飛びすぎたボケと改行・スペースの使い方でだいぶ押されました。わけわからんうちに笑ってました。
 唯一、ケチつけるとしたら森の妖精のキャラが濃い割に全然笑いに繋がっていない点でしょうか。
 爆笑も起こせるポテンシャル持ってそうなキャラなんですが…。(9点)
4組目 劇団ヴァージニティー
・日辻のインパクト凄ぇ。
 マトンの後のラム酒のスカシもお見事。
 全体的に上手いと面白い共に揃っていたんじゃないかなと思います。
 父親の発言がいちいちややこしくていいですね(笑)
 10点でないのはもうちょい爆笑させて欲しかった部分なんですけど、このままでも十分面白いと思います。(9点)

・羊がらみのボケすべて出し切った感じがしました。
 流石に個々のキャラの立て方とストーリー展開の上手さは目を見張るものがありました。
 ただ、序盤に出てきた「雛人形」とか「ISDN」のボケが宙ぶらりんなのはちょっともったいない気もしました。
 あと、中盤以降失速した感がありました。
 大オチがきれいだっただけに、羊ボケが若干くどく思えてきたのが残念でした。(6点)

・辻褄が合ってるような、合ってないような…とにかく面白かったです
 ひとまず、羊ならではの言い回しやボケで非常によくまとまっていたと思いますが、
 展開が読めてしまったのが非常に惜しかったです(9点)

・何でしょう・・・劇団ヴァージニティーさんにしては、って言い方しちゃいますけど、
 この人たちにしては普通すぎるというか、もっとギミックを期待しちゃうというか。
 初期設定を発展させる形式でないと、わりと「こぢんまりとまとまった」という
 印象になってしまいました。色眼鏡なしでもう一度読み直したんですが、
 面白かったんですけど「許容範囲」という感じだったんですよね。
 「あ、こんな方向性か!」みたいな驚きがなかったといいますか。
 今回は「読み物」という感じではなく本当に「コント」という感じで
 素直に楽しめた、という感想もありますけど、あと一歩前に出たボケがあれば
 もう少し印象も変わったのかな、と思います。(5点)

・なんか今回繰り返しオチ多いなぁ。これで3組連続ですか。
 内容ですが、設定を上手くいかしたボケもありながら意表を突くボケもあり、
 「どっちの意味で!?」などツッコミも光っており、バランスがとれたコントでした。
 オチそのものはアレで構わないと思いますが、その直前のやりとりからしたらちょっと唐突でした。
 ヒツジを追い出してからもう少し間を空けると丁度いいくらいになるかなぁと。(9点)
5組目 サイクルハンマー
・後半のテンドンの割に笑いどころは少なかったなと。
 前半と後半の間のテンドンには関わってこない部分のくだりあったじゃないですか。
 あそこが妙に笑えなかったです。
 随分とあっさりとした下ネタに、1つ1つの名物の取り上げる量が少なかったりと物足りなかったなぁと。(6点)

・ローカルなネタは別にいいんですけど、別府周辺の予備知識がなかったんで伝わらなかったです。
 自分の知識がないのも悪いんですけど、良く分からないボケが連発されるままの印象になってしまってた状態で、
 ツッコミは結構しっかりできてるんだなとは思いました。
 あと、序盤から中盤の地獄の件が立て続けに三本もあったのはちょっとくどかったです。
 それが大オチの伏線になってるわけなんですけど、そこまで笑えなかったです。
 面白いフレーズとかは結構ありましたね。とくに「アホな下ネタは他のコンビに〜」っていうのは・・・誰のことでしょうか?ww(4点)

・阿部さんの卑猥な発言…♂ はさておき、
 全体的にPR的な発言が多く、笑いを取りに行ってるように見えない個所があったのが痛いですね
 ボケも勘違い的なボケのパターンが多く、目新しい感じはしませんでした
 猿のケツ出しで赤く見える、と言うボケはツボでした(5点)

・なんか抜群の起承転結ですね。グラフにしてみたら多分
 凄い綺麗な山になるんじゃないでしょうか。構成が完璧です。
 ボケのレベルも平均以上はあったんじゃないかと思います。
 欲を言えば、あれだけ多くの地獄を序盤で提示したのなら
 これはもう「天丼のし放題」だと思うんですが、
 ちょっと単発すぎたのかなあ、という印象を受けました。
 うならせるボケがほしかったな、という感じです。
 「ここでこれが活きてくるのか」というテクニカル要素が
 ちょっと足りなかったです。もう一度見てみたい作品ですね。(7点)

・地元の名物や高崎山の猿を無理なく結び付けているのになかなかのクオリティを保ってるんですが
 ……なんでしょうこの綺麗な折り返し。「おか:まぁそんなことはさておき、」できっちり前後半が分かれてます。
 テンドンや畳み掛けだとはいえ、行きに読んだボケと帰りに見たボケがほぼ同じなのは問題あるかと…。
 前半はかなり面白いので、後半は後半でボケながら随所で前半のボケを出すくらいでいいと思います。(5点)
6組目 粗忽長屋
・うん、面白かったです。
 この回の6組、いずれもなかなか面白かったんですけど、頭一つ抜けてた感じかな?
 そうだよね、UNOやってること自体おかしいんだよね。この時点で大山は滝に落ちた設定なんだから。
 よく練ってあるネタだと思いました。(10点)

・ボケのマイペースさがずば抜けて面白かったです。
 それだけにツッコミのハイテンションが若干空回り気味に見えましたが高水準なコントだと思いました。
 真面目な話がどんどんおかしな方向へ進むっていうのはコントの王道ですね。
 ただ、面白さのピークがBBQの所だったのが惜しまれるところでしょうか。
 それ以降は失速とまでは行かなくてもいきおいがおちたいんしょうがありました。(7点)

・どうも、最初に殺された炭火の魔術師です

 展開が展開なだけに、ストーリーに沿いつつ奇抜なボケを必要と迫られるネタだったと思うんですが、いやぁ全てにわたってボケが行き届いてましたね
 しかしやはり序盤のインパクトが強すぎて終盤若干のペースダウンが来たのが悔やまれました

 大山「……うるせぇ…俺には…あいつらを殺す立派な動機があるんだ…」
 ↑「立派な」を付けると、いかにもお芝居臭くなるので省いた方がよろしいかと(8点)

・えっと、私このネタ審査するのこれで3回目なんですけど・・・
 他の2つのところ(真バトと鬼バト)での詳細と同じです。
 特に真バトC大会で一番しっかりコメント書いたのでそちらを参照していただきたいと思います。(結果が出たら、ですが)
 オチへ展開する接続の性急な感じが惜しい、という印象も変わらずです。
 とはいえ、やっぱり面白いなあと思います。
 設定と展開にかけては今回の6人中トップだと思います。
 私この作品、今回の審査で4回くらい読みましたけど、世界中でこのコント一番読んだのは私なんじゃないでしょうか。(7点)

・お手本にしたいくらいケチのつけられない、完璧なネタでした。
 空気が読めないってある意味で幸せなんですね。(10点)

【第270回結果表】 平均KB 408.3KB
ユニット名KBOA率BR
粗忽長屋4738/9
みほちゃん先生4331/1
劇団ヴァージニティー4336/6
WAOWAOPANIC40913/21
高山流水3694/8
サイクルハンマー33311/14
強豪犇く中、1位に立ったのは粗忽長屋。
劇団ヴァージニティーはこれで6連勝。
初挑戦のみほちゃん先生はWAOWAOPANIC、
高山流水、サイクルハンマーらを抑えて勝利。