第265回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

サンザンヒーローズ  (3位)
連敗脱出!


劇団ヴァージニティー  (2位)
無傷の5連勝!


ミカンズ  (1位)
3連続1位!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

ミカンズ    (4/4)
コント/クリスマスイヴ
北川:季節感アレですけど勝ててよかったです。
岩沢:去年の12月に作ったよ!
投稿したのは4月ですが、もう今年の方が近くなっちゃいました。4連勝!ミカンズ!

今日はクリスマスイヴ
誰もが明日の幸せを夢見る、それはそれは素敵な夜・・・


岩沢:良い子にお留守番してろって言われたけど、パパもママも遅いなあ・・・。
   パパは町の工場でバネ作り。
   ママは3週間前から里帰り。
   ・・・・お父さんとのイザコザだね。
   はぁー今日は絶対にお肉を食べさせてくれるって言ってたのに。

シャンシャンシャンシャン・・・

岩沢:ん?なんだ?鈴の音が聞こえるぞ?

北川:ほっほっほ!メリークリスマース!

岩沢:屋根の上だ!

(岩沢、ホウキで屋根を突付く)

北川:うわっ!何!?ドンッて!

岩沢:おりゃ!クセモノ!

北川:なにしてんのこの子!?

岩沢:おりゃ!平屋の特権!!

北川:やめてやめて!特権とか知らんわ!トナカイがビビッてるから!!

岩沢:なにわけ分からんこと言ってるんだ!

北川:いやいや!こっちサンタさん!!めっちゃ良い人だから!

岩沢:サンタなんかホントは居ないんだよ!この泥棒!

北川:泥棒なんかじゃない!毎年サンタさんは皆にプレゼントを配ってるんだよ?

岩沢:そんなの嘘だよ。

北川:じゃあプレゼントは貰ったことないのかい?

岩沢:あるよ、毎年バネで作られたロボット。

北川:複雑な家庭だ。

岩沢:何か言った?

北川:い、いや!なんでもない。

岩沢:そんなプレゼント、絶対サンタさんがくれたプレゼントじゃない!

北川:じゃあ誰がくれたって言うんだい?

岩沢:バネ工場のパパだよ!

北川:名推理・・・。

岩沢:絶対そうだ!毎年靴下にバネロボットが入ってるんだ・・・。
   去年のクリスマス、サンタはいないんだって、そう確信したんだよ。

北川:たしかに、それは君のお父さんかもしれない。
   でも、本当のサンタだっているんだぞ?

岩沢:嘘に決まってらーい。

北川:良い子にしてた所にだけ、やってくるのさ。

岩沢:じゃあ僕は良い子にしてたってこと?

北川:そういうことさ!さあ、屋根越しに話すのはもう疲れた!
   今からサンタらしく煙突から登場するよ!

岩沢:うん、分かった!

北川:ほっほっほ、メリークリスマ・・・

メラメラメラ・・・

北川:熱っ!てめぇこら!!火を焚いてんじゃねえよ!

岩沢:メリークリスマース!

北川:やかましいわ!ちょ、煙!煙が!一酸化炭素中毒!!

岩沢:今年、僕良い子にしてた?

北川:これで全部帳消しだわ!!

岩沢:なんだ・・・じゃあサンタさんは来ないんだね・・・。寝よっと。

北川:あ、待って!お前良い子!ヤバイ良い子!

岩沢:ホント?

北川:うん、ホントだから早く火を消して!
   袋も燃えちゃうよ!?黒くなって泥棒みたいになっちゃうよ!?

岩沢:だってお前泥棒だろ?

北川:違うって!サンタだよ!

岩沢:ソリもどうせナンバープレート付いてないんだろ?

北川:元から無いわ!ソリとか盗まんよ!

岩沢:トナカイも明日になれば、角を削られて高く売られるんだろう!

北川:そんな売買しないわ!来年も働いてもらうよ!

岩沢:僕はサンタなんか信じないね。

北川:サンタじゃなかったら何なんだよ!歩くカーネルサンダース人形かよ!

岩沢:・・・・・・・・

北川:急に黙らないでよ!
   …ああ!火が近づいてきた!

岩沢:じゃあ上に登っていけばいいじゃん。

北川:そんなSASUKEみたいなことできるか!
   お願い!火を消してくれ!

岩沢:じゃあさ、サンタじゃなかったらどうする?

北川:金を置いて帰るよ!不法侵入で自首するよ!

岩沢:わかった、そこまで言うなら。僕も人殺しにはなりたくないからね。

ジュー・・・

北川:(ゆっくり降りてくる)
   助かった・・・。

岩沢:わあ!お前やっぱ泥棒だろ!

北川:なんでだよ!

岩沢:サンタの髭は白いんだぞ!

北川:お前のせいで黒くなったんだわ!チリチリだチリチリ!

岩沢:あれ?サンタさんの髭・・・。

北川:・・・髭がどうかしたのかい?

岩沢:ニセモノ?

北川:・・・・ふっふっふ。バレちゃあしょうがないあ。

ビリビリッ!

岩沢:パ、パパ!

北川:ったくお前は。驚かせようと思ったのに、こっちが驚いちゃったよ。

岩沢:ごめんなさい。
   ・・・・・今年も良い子でいられなかったなあ・・・。

北川:でも謝ることはないぞ?お前はちゃんと家を守ったんだ。

岩沢:でも、サンタさんはいないんだね。

北川:いいや、パパがお前のサンタさんだ!さあ、欲しいものは?

岩沢:・・・・じゃあ、家族3人で過ごせる時間が欲しい!

北川:…ああ、ママには謝って、家に帰ってきてもらおう!

岩沢:ホントに!?やったあ!

北川:さあ、今夜はご馳走だ!

岩沢:久しぶりにママのご馳走だい!
   あっそういえばソリやトカナイはどうしたの?

北川:はっはっは!あるわけないだろう?ぜんぶ演技さ。

岩沢:なーんだ、お肉かと思った。

北川:トナカイは食わねえよ。
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サンザンヒーローズ    (12/21)
漫才/ネギ
B:嬉しい
A:かなり短めのネタだったんでどうなることかと思ったんですが、受かるもんですね。ありがとうございます
すこし前にはこのくらいの長さが普通の時代もありましたからね。ようやく彼らの8期の幕開け!サンザンヒーローズ!

B:ネギ、あんまり好きじゃないんだよね

A:何で?おいしいじゃん

B:だって、辛い

A:火を通せば甘くなるよ

B:苦い

A:白い方食べればいいよ

B:ほろ苦い

A:もうちょっと緑の方から離れて

B:土臭い

A:行き過ぎ。根っこだ

B:丸い

A:それ玉ねぎだな

B:四角い

A:動物番長の草食動物みたいな感じ?

B:マルイ

A:何ですって、ネギが1本10円!?買いに行かなきゃ!

B:卑猥

A:どこにエロスを感じた

B:祝い

A:いやーめでたい!10センチの成長おめでとう!もう少しで収穫だからな!

B:呪い

A:ふ、ふふふ・・・収穫したら、君を、わら人形で打ち付けて、そして、あいつを・・・ははは・・・

B:司会

A:どうも、総合司会を務めます根木です

B:歯科医

A:はーい、お口開けてくださーい・・・ネギくせぇっ!

B:死海

A:長い間漂流してました・・・そこを救助隊に助けてもらって・・・ええ、気付いてもらって・・・ええ、口臭で・・・

B:うるさい

A:あぁごめんよ、この部屋踏切が近くて、電車が通るとうるさいんだ。特に根岸線が

B:鎧

A:何・・・あの鎧、ネギで出来ているだと・・・!?

B:もろい

A:もちろん一突きで逝きました

B:迷い

A:けど・・・本当に良かったのか?・・・はっ!け、刑事さん!

B:赤い

A:そんなつもりじゃなかったんだ!まさか・・・ネギで刺せたなんて・・・!

B:憎い

A:ただ・・・許せなかった・・・!ネギを、ネギを鎧だとぬかして闊歩してるのが許せなかった!!

B:司会

A:皆さんはこの「中世ネギ貫通殺人事件」の謎、解けたでしょうか?それではネギドラマミステリー、またお会いしましょう。司会を務めたのは、根木でした

B:狭い

A:ちょ・・・この部屋ネギ置きすぎ!

B:くさい

A:そりゃぎっちり積んであるからね!下の方潰されて汁出てきてんじゃん!

B:赤い

A:ん・・・奥の方、汁が赤いような・・・・・・・し、死んでる!!

B:司会

A:さて、今回はここからドラマがスタートします。皆さんこんばんは、司会の根木です

B:うまい

A:じゃあ食べろよ

2人:ありがとうございました



A:次回のサンザンヒーローズのネタもお楽しみに。司会を務めましのたは、根木でした
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劇団ヴァージニティー     (5/5)
コント/入院式
牧原:いやはや、ほっとしました。このネタも復帰後に作った新しめのネタなので。
有田:んじゃどーぞー。
この後、牧原さんは生きて帰ってこれるんでしょうか…。今期初勝利!劇団ヴァージニティー !

(ピーポーピーポーピーポーピーポー)

美奈子:先生、急患です!

大牟田:何だと!こんな夜中に一体どうしたんだ!

美奈子:それがどうも、自宅で手の辺りを骨折したみたいです。

大牟田:そうか、すぐにここへ。急いで準備してくれたまえ。

美奈子:はい!



(ガラガラガラガラガラ)



牧原:うう、痛え、痛えよ・・・。

有田:牧原くん、しっかり!気を確かに!

牧原:頼むから揺さぶらないでください・・・。
   意識ははっきりしてますから・・・。

(バタン)

牧原:ん・・・急患室にしてはヤケに広いような?

大牟田:新入院生、入場!

牧原:なんだなんだ!?

のっこ:わーわー。パチパチパチ。

コトミ:あらあら、まだ初々しいわねえ。

大牟田:ではこれより、第703回入院式を執り行います。

牧原:な、なんだそりゃ?

大牟田:一同、起立!

牧原:病人を立たせて診察する気か!?

のっこ:やーねー、あの新入り。先輩のあたし達だけ立たせちゃって。

コトミ:別なトコが立っちゃってるから立てないんじゃない?

美奈子:ナース姿に興奮したのかしらん。

牧原:何か知らんがセクハラ対象になってるな。
   そんなことより手が痛いの!早く何とかしてくれ!

大牟田:病院長挨拶。

牧原:あ、挨拶ぅ!?

秋野:こんばんは、病院長をやっております山村秋野です。
   草木も眠る丑三つ時、今宵も一人の迷える若者が当病院にやってまいりました。

牧原:好きで来たんじゃねえよ!迷わずまっすぐ来ましたよ!救急車で!

秋野:今日は入院おめでとう。

牧原:病院のトップがおめでとうとか言うな!経営精神丸出しの病院かココは!

秋野:牧原さんは今日この日が来るのを指折り数えて待ち望んでいたことでしょう。

牧原:指が折れちまって数えられねえんだよ!早くどうにかしろ!

秋野:病院長の私も担当医もナースたちも先に入院したおにーさんおねーさんたちも、
   牧原さんの痛々しい顔を早く見たくて、首を長くして待っていたんですよ。
   
牧原:何で人の不幸を待ち望んでるんだ!

秋野:見てごらん、首を長くして待っていたから、みんなムチ打ちになっちゃってるよ。

牧原:いろいろと痛々しいな!つーか今俺が一番痛えよ!

秋野:今日から牧原さんは立派にこの病院の患者さんです。
   病院の備品である尿瓶や、点滴や、注射針は、みんなと仲良く使いましょうね。

牧原:絶対共有しちゃダメなもんばっかりじゃねえか!

秋野:そして、牧原さんの前でひそひそやってる看護士さんたちの言うことをちゃんと聞きましょうね。

牧原:さっきから実に感じ悪いんだが。

秋野:担当医さんや看護士さんの言うことには全て「はいっ!」と元気よく答えましょうね。
   
牧原:なんか絶対服従っぽいな。

秋野:痛くても、決してないたりわめいたりしない強い子になりましょう。

牧原:痛いときくらい痛いって言わせてくれ!

秋野:もう幼稚園や保育園じゃないんですから、車椅子ナシでも動けますよね。

牧原:まあ手の怪我だから・・・。

秋野:お母さんの力を借りなくても着替えられますよね。

牧原:いや、この人はお母さんじゃないんだが。
   そんなプレイはまだ未経験で・・・って何言わせるんだ。

有田:あ、あたし付添い人で、あたしが落とした鉄アレイ20キロを手で拾っちゃって
   ポキャッと折っちゃった原因を作った有田友佳子でーす。

牧原:だって賃貸のフローリングに穴でもあけられたら敷金とかアトアト痛いから・・・。

秋野:そんな牧原さんのために、今日はナースのお姉さんたちが、
   お話や、歌や、ダンスで、牧原さんの入院をお祝いしてくれるそうです!

牧原:ここ以上に歓迎されて腹立つ場所も、そう無いけどな。

大牟田:病院長、ありがとうございました。
    続きまして、看護士を代表しまして、ナース長の小林コトミからの挨拶になります。

牧原:本当にやるのか!?さっさと痛みをとってくれ!

コトミ:今日は入院おめでとうございます。
    きっと今日という日を迎えて、緊張で心不全起こしちゃいそうなんじゃないかしら?

牧原:生々しい表現するな!

コトミ:きっと牧原さんが一番気になっているんじゃないかな?
    と思うので、おねいさんが教えてあげます!

牧原:いろいろと勝手に流れを作られすぎて飲み込まれそうだ。

コトミ:そう、病院食のことだね!

牧原:初対面から結構失礼な印象を持ってるな!
   そこまで食に対して執着してねえよ!

コトミ:毎日栄養士さんが、牧原さんのためにしっかり栄養のある病院食を作ってくれるよ!

牧原:うーむ、全然そそられん謳い文句だな。

コトミ:でも、入院費未納はダメだよ!

牧原:給食費未納のモンスターペアレントと同列に見るな!

コトミ:そんなことしたら、病院食から流動食に切り替えられるからね!

牧原:俺の臓器類は至って正常だ!それだけは勘弁してくれ!

大牟田:ありがとうございました。
    続きまして、室井のっこナースによる、歓迎の歌です。

牧原:頼むから痛みを何とかしてくれ・・・。

大牟田:有名な歌ばかりですので、
    もしご存知なようでしたら、是非ご一緒にご唱和下さい。

牧原:そんな余裕があったら、サイレンにご唱和されないんだけどな!

大牟田:準備が出来たようですね。では、どうぞ。

のっこ:♪わぁたぁしぃのぉー、おはぁかぁのぉーまぁえでぇー
    ♪なぁかぁなぁいぃでぇくぅだぁさぁいぃーー

牧原:しゃれにならん歌を歌うな!

のっこ:♪オラは死んじまっただーー
    ♪病院で死んだだーー

牧原:医療関係者としての自覚ゼロか!

のっこ:♪ある日 パパと 二人で 語り合ったさ
    ♪この世に生きる喜び そして悲しみのことを

牧原:待て待て!その歌、最後は親父が死ぬんだぞ!
   縁起でもない歌しかないのか!

大牟田:ありがとうございました。
    最後は恩田美奈子ナースによる、ダンスパフォーマンスです。

牧原:まだ続くのか・・・。

美奈子:あ、ワーン!ツー!ワーンツースリーフォー!

(ちゃらちゃっちゃっちゃらちゃらちゃっちゃっちゃ)

牧原:フォークダンスのテーマ!?
   どうやったらこれをパフォーマンスと呼べるんだ!

美奈子:さ、早く手ぇ出しなさいよ。

牧原:いやいやいや!無茶な話だろ!

美奈子:もう、照れ屋さんなのねえ。

牧原:いやいやいやいやいやいや、そういう問題じゃ・・・

(ぎゅっ)

牧原:グゴガギュルウウウウウウウーーーーーー!!!

美奈子:チェゲラミャーーーーーーーピョーーーーーーグレーーーーーー!
    デゴデゴデンデデンデデン!グゴガギンギギンギギン!

牧原:一緒になって叫ばなくてもいいって!
   ていうかお前の悲鳴は断末魔過ぎる!

大牟田:以上で入院式のプログラムを終了します。

牧原:やっと治療してもらえるのか・・・。

大牟田:入院生は保護者の人に手を引っ張ってもらって一緒に病室へ行きましょう。
    入院生、退場!

有田:さ、牧原くん、いこ。

牧原:え、え、え、ちょ、ちょっと・・・。


(ぎゅっ)


牧原:グゴガギュルウウウウウウウーーーーーー!!!
   チェゲラミャーーーーーーーピョーーーーーーグレーーーーーー!
   デゴデゴデンデデンデデン!グゴガギンギギンギギン!
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【残念ながらオンエアを逃した皆さん】

インタープラグ 305KB
八神 8期は最初このネタで行くってずっと決めてたんですけど。
綿谷 皮肉なものですね。
HIGH−POP 277KB
小沢:さて、早く3勝したいけど。
伊上:焦らず、ね。
赤い鴇時と緑の露草と黄色いエドガー、そして青い珊瑚礁 169KB
岡崎:わわわ…、負けてしまった…。
飯川:ざーんねーん。
春原:だーんねーん。
春原:じゃーんけーん。
若崎:ポイ!(岡崎をゴミ箱に入れ込む)
岡崎:オイ!クソガキィィィ!しばくぞ…。
若崎:しばいてください。お願いします。
岡崎:黙れよドM野郎。

春原:…ちなみに断念はしていません。っていうか断念って何?

【ジャッジペーパー】(敬称略)上から、
潮江ちゃん BOMB ひろちょび FAN 銀沙灘

1組目 サンザンヒーローズ
・申し訳ありませんが、形式に捉われ過ぎてて笑いのポイントを構築できてないと感じてしまいました。
 やりたいことは伝わるけど、その方向性が笑いには繋がってないのかも知れません。
 新しくて尚且つ面白い作品に挑戦するのは難しいことです。
 それから「四角い」から「マルイ」への形を崩すポイントが早すぎませんかね。
 ちょっと置いてけぼりをくらいました。(4点)

・そういやこんな感じのネタをトライアウトでやってるとこありましたね。まぁ投稿の方が早かったんでしょうけれども。
 非常にサクサク読めました。
 前後で繋がりを持たせるあたりに技術も見えると思います。
 ただどうしても、物足りない部分があるというか。
 クスクスとは来るんですけど、爆笑できるほどのくだりは無かったなぁと。(7点)

・ネタの形式としては面白いと思います。自由っぽさもある一方、笑いどころが分かりやすかったです。
 ネギの鎧〜司会のあたりは、特にネタに流れがあって良かったと思います。
 ただ、終わりが若干急だったかなぁ、という気がします。若干短く感じたというか、消化不良だったというか。
 2回目の司会で「ここからドラマが」と言ってるくらいですし、その流れでもう一盛り上がり欲しかったなぁ、と。
 そしてシャレじゃないですが、ラストの「うまい」にもっとうまい方法で繋げて欲しかったなぁ、と思います。
 構成的にも若干安直さが見えたというか、この形式でもっといろんな事が出来るような気がします。

 全然関係無いのですが、根岸線に踏切は無かった気がします。(6点)

・うわーもっと見たかったなぁこれ。
 すごくあっさりと読めるだけに、物足りなさが気になるんです。
 本家がハライチという前提で話を進めますが、
 本家の場合、ホントに関係ないとこまで脱線しますが、このネタの場合「ネギ」からは離れてないわけで、
 その点でもう少し脱線してもいいかな……と思います。
 ネギと全然関係なくなるのは、このネタならマイナスだとは思いますが、もう少し、ね。(4点)

・中世ネギ貫通殺人事件。このフレーズを出すための伏線の量が凄いですね。おかげで爆笑しました。
 でもここで終わらせてもよかったんじゃないかなと。
 せっかく綺麗にまとまったのにまたちょろっと付け足す必要あるんでしょうか…。
 また、ツッコミの質にもかなりバラつきがあったと思います。
 祝い、うるさい、鎧&もろいは言い回しが凝ってるんですが、
 卑猥、呪い、くさいあたりはもう少し捻ったツッコミができるんじゃないでしょうか。
 あまりにその単語のイメージ通りなツッコミで威力に欠けます。
 鎧&もろいのように2つくらいで完結する組み合わせをもっと増やせばこれらのボケも生きてくると思います。(4点)
2組目 HIGH−POP
・こういう意味の分からない遊びをやるっていうのはよく見るパターンですよね。
 このパターンを文字ネタで表現するのは非常に難しいでしょうけど、なかなか面白かったです。
 そもそも存在しない「そもせつ」から存在してはいるけど手札が違うポーカーはちょっと軸がぶれてるんですけど、
 フルハウスが面白かったからオールOKです。(7点)

・そもせつとポーカーとでなんか別のコント見てる感じがしました。
 んでポーカーの方はフルハウスとか上手いと思ったんですが、基本的に設定に対してボケが少ないなと。
 絵柄とかふつうのトランプと違う、という設定を付加しておいてボケがポケモンとフルハウスだけっていうのは物足りないかなと。
 そもせつの方は何となくルールもわかったんですが、オチへ向けての流れが如何せん急ぎ過ぎたかなって。(4点)

・一つのストーリーとして読めないことはないのですが…どこで笑いを取ろうと思ったのかが気になりました。
 このコントで核となっているのは、大よそ「そもせつ」「ポーカー」の2つについてだと思うのですが、
 そもせつの遊び方については、主に「これって本当に面白いの?」的な面白さにと留まっていたような気がしますし、
 ポーカーについては、知らない絵柄が揃うという比較的ありがちな展開で、ボケの内容としてもポケモンもフルハウスもベタだったと思います。

 材料としては悪くないものが揃っていると思うのですが、全体的にこじんまりとしてしまっている気がしました。
 極端に言えば、雰囲気がコントっぽい、っていうそれだけのネタになっている気もします。
 展開を作る、というよりも、「ベタでない笑いどころを作る」という意識でネタを作って見ると良いかもしれません。
 あと、せっかくの独特な「そもせつ」が生きていないような気がしました。
 いっそ、もっと「そもせつ」を前面に押し出してしまった方が、HIGH−POPらしいネタは出来るかなぁ、と思いました。(3点)

・「そもせつ」、はんにゃがやったら流行りそうなアレですね。

 ポーカーでボケるというところに、新しさを感じました。ポケモンのフラッシュは懲りすぎな気もしましたが。
 ただ、結局はフラッシュとフルハウスぐらいしか核となるボケがない。これはもったいない。
 ポーカーでもっと遊んでいいと思います。せっかく、絵ならなんでも出せる状況まで持ってきたんですから。
 なので、これの10倍ぐらいは更に広がりそうなネタだと思いますね。

 あととりあえず、これだけは言いたい。(シュッシュッ)のボケは明らかに蛇足でしょうよ。(2点)

・そもさん、せっぱ。そもさん、せっぱ。
 このリズムが頭からしばらく離れそうにないです。
 しかもそもせつだけで引っ張るのではなく、途中で脇に回すのが飽きさせないポイントですね。
 けどそもせつが脇に回った時の主役がいまひとつでした。
 ボケらしいボケがフラッシュとフルハウス、それもターゲットの狭いボケでは…。
 元々設定が苦しいですし、これ以上の展開が難しいのであれば、
 シュッシュッのような小ボケをもっと増やしてカバーする必要があります。
 ポーカーやってる時は小沢さんが主導権握ってるから伊上さんは比較的おとなしいんですよね。
 もっと伊上さんを自由に動かして構いません。出だしのそもせつから既に伊上さんペースでネタが進んでるんですから。(5点)
3組目 劇団ヴァージニティー
・設定は凄く面白いんですけど、痛さが先に立ってしまいました。痛い表現に弱いんです。
 あと、短い作品の中で登場人物が多すぎませんか?キャラ付けの幅を考えると十把一絡げも問題ないはずなので、
 私にとっては看護師1,2,3の方が分かりやすかったです。(7点)

・んー・・・上手いこと考えたコントだとは思うんですけれども。
 ただ笑った回数は決して多いとは言えず、むしろ文章量に対しては少なかったんじゃないかなと。
 微妙にナースのキャラの区別が難しかった、っていうのとそのナースで最後ボケが続くわけですが、
 1つ1つのくだりが独立してしまっているためか薄く感じました。
 ツッコミは「断末魔過ぎる」だとか面白い表現が多かったと思いますが…。(5点)

・設定自体が大胆かつバカで良いですね。
 その設定にうまく乗っ取ったボケが展開されていたと思います。面白かったです。
 もう少し想像を超える展開があるとさらに良かったかなぁ、と思います。
 あと、オチに使うためとはいえ、悲鳴ネタの出し方が若干突発的だったような気はしました。
 逆にアクセントになっていて面白かったといえば面白かったのですが。(8点)

・「デゴデゴデンデデンデデン」て。どんな叫び声よ。

 「入院式」という設定で、やることをとりあえずやった、という感じですかね。
 いや、及第点といえば及第点なんですけども。
 一人一人の役割が分けられすぎなんじゃないですかね。
 例えば、看護婦が喋っているときに、付き添いの有田が絡んでくるとか、そこらへんの絡みがもっとあればよかったな、と思います。

 どうでもいいんですけど、「秋野」って苗字じゃないんですね。初めて知った。(6点)

・指の骨折……痛いですよね。
 秋野院長の挨拶は上手く入園式の挨拶のようなものを取り入れていて面白かったです。
 牧原さんもまだフルパワーでツッコんでましたし。
 ところが院長挨拶が終わると徐々に尻すぼんでいきました。
 コトミさんのくだりは院長ほどではないものの、入院式という設定を生かしたボケが多かったんですが、
 のっこさんにしろ美奈子さんにしろ牧原さんをいじめてるだけにしか思えませんでした。
 笑えなくはないですけど、どっちも表現が直接的だったので面白い以外の感情も出てきましたね。
 もう少し捻ったいじめ方ができれば素直に笑えるんですが……。

 ところで、出番がたった3行の有田さんは必要あったんでしょうか。
 ストレッチャーを揺らす、怪我の原因を語る、手を繋いで退場させる。全部看護士で代用できそうなものばかりでしたので…。(7点)
4組目 赤い鴇時と緑の露草と黄色いエドガー、そして青い珊瑚礁
・子供のキャラクターに可愛げがなさ過ぎて、面白さよりも不快感を感じてしまいました。
 キャラに愛着が湧いてこその笑いだと思うのですよ私は。
 あと、飯川の存在もいるかなぁと。登場が唐突すぎるんですね、イケメンかどうかも文字からは分からないですし。
 それから、校長は岩崎という名前を付けずに校長のままでいいんじゃないでしょうかね。
 名前は記号に過ぎませんから、役職がある場合はそのままの方が分かりやすくなると思います。(3点)

・岡崎は先生として来ているわけですから、仮にツッコミでもクソガキなんて表現はアウトでしょ。
 んでですね、岡崎のキャラがとにかく不安定だったなぁと。
 ツッコミなのかボケなのかハッキリしない。
 そういうコントもあるでしょうけど、とりあえず今のままだと読み手に混乱を与えるだけかなって。
 あとベタなボケが物凄く多かったと思います。(0点)

・岡崎のキャラが若干不安定というか不自然のような気がしました。
 それこそ飯川の指摘じゃないですけど、大人なのに春原への対応が若干小汚いのが、読んでてちょっと違和感を感じました。
 また飯川の存在が、展開の中にはうまく入り込んでいますが、あまり面白さを増幅させる方向に効いていなかったのも気になりました。
 生徒の割にはちょっと大人にリアルで的確な指摘をし過ぎ、というか。ボケへのツッコミ、というより、そっちが色濃く出ているような気がしました。
 各キャラの立ち位置がもう少し自然なものになると、より面白さが出てくると思います。
 ボケそのものはそこそこ面白かったのです。(5点)

・これは……カルテットの悪いところが全て出ちゃってますね………
 まず、校長の存在が蛇足。それぞれキャラがあるけど、生かしきれていない。総じて、まとまってない、グダグダな状態。
 個性的な小学生に振り回されるところをやりたいんだとは思うんですが、これだと小学生レベルで罵り合っているだけです。
 それと、1番は「どうボケたいか」が読んでいて見えてこない。
 個人的な意見ですが、人数いるコントだったら、1人くらいはビシッとツッコむ人がいた方が締まりあると思います。
 もちろんそれが絶対ではないですけどね。
 このネタに近いものだと、第4回DMの翔さんジュニアさんのネタを見ると、いろいろわかるんじゃないかと思います。(0点)

・やりたいことはわかるんですよね。子供目線で説明する大人をからかう子供っていう図式を作りたいんだと思います。
 でも春原さんのキャラがお笑い的にも悪いです。決定的に。
 愚痴に捻りがまったくないから笑えないんです。そう簡単にクソとか使っちゃダメですよ。
  春原:よっしゃあ!黙っていた俺も正解した。
 こういう屁理屈ボケは個人的に結構好きです。
 というかこのネタはこういう岡崎さんの発言や周りの子供の反応に噛みつくものをメインにすべきなんじゃないでしょうか。
 あと飯川さんはもっと出番を増やしてもいいと思います。
 ひねくれた春原とは対照的にド真面目ゆえの視点からボケを繰り出す役としては優秀かと。
 逆に校長先生は要りません。どうせ数行の出番なんですから、
 「みんなちょっと待っててね。……なんでしょうか校長先生?え、時間が無い?(以下略)」
 と岡崎さんにそういう話を聞いてるようなセリフを言わせれば事足ります。
 カルテットにこだわるのであれば、(1−!1−!)と素直に答える子供の代表として若崎さんを使えばいいかと。
 むしろここに人を使わないで校長先生に使う方が不自然ですしね。
 飯川さんの説教は面白かったので1点をつけました。言いたいこと全部代弁してくれましたから。(1点)
5組目 ミカンズ
・面白かったです。
 生意気な子供のキャラクターを描くのが巧いですね。
 欲を言えば、後半のやり取りでもうちょっと盛り上げるところがあればなお良かったです。(9点)

・トナカイの角を削って売る、メッチャ笑ったわ。
 ただ全体的には随分と小粒なボケが多いなと。
 抽象的になってしまうんですが、もっと笑えるくだりが欲しかったです。
 ただ今のままでも抜け目が無い感じで作られてしまっていると思うんで、ここから増やすのは厳しいのかなとも感じてたり。(7点)

・岩沢のサンタに対する過激な対応が面白かったです。
 煙突から降りてきたサンタを燃やすあたりが、ネタ的にも盛り上がっていて特に面白かったです。
 ただ漠然とした言い方で申し訳ないのですが、全体的に何かが物足りなかったような気がしました。
 あと、設定的な部分で若干疑問に思うところも少なく無かったです。
 例えば、前半部分のサンタの発言が父親らしからぬものだったりとか。(「なにしてんのこの子!?」等。「名推理」はうまかったと思いましたが。)
 オチもちょっと分かりづらい気がしました。今までの流れとはあえて外しているのかなぁ、という気はしつつも。(7点)

・とりあえず、バカですね。
 すごく、増田こうすけの香りがする。決め付けちゃダメだけど、そういう面白さがありますね。
 しかし、お父さんってバレるの早いな!家に入ってからもう1展開あると思ったのに!
 そこの間で、もう少しバカな会話が見たかったな、と思いました。(8点)

・「・・・・お父さんとのイザコザだね。」「平屋の特権!!」「一酸化炭素中毒!!」「ヤバイ良い子!」
 二言目以降の一言が悉くツボです。このセンス欲しいですね。
 これだけのセンスを持ってるんですから対面してから、髭がニセモノとバレてからももう少し粘って欲しかったです。
 でもパパの狙いと心中をよーく考えたら、家に入れたら早く正体を明かしたいわけですよね。
 だから対面後の展開は無くてもいいなと思い、ここに関しては減点しませんでした。
 ですがサンタ=パパと知ってから改めて読むと
  北川:複雑な家庭だ。
 このセリフが引っかかっちゃうんですよね。子供が自覚してるくらいですから、パパも複雑な家庭って思ってるんでしょうが、
 いくらダメなものと分かっていても自分がプレゼントしたバネロボットに対して言うセリフではないと思います。(9点)
6組目 インタープラグ
・全体を通して笑いのポイントが余りにも少なすぎませんかね。それも一見ボケとは気付かないようなボケばかりでしたし。
 物語としてはちゃんと起承転結があるんですけど、面白さを基準にしたら低得点にせざるを得ないです。すいません。
 「ジーニョ・・・僕も好きだ!」は素敵な結末なんですけどね。(3点)

・設定は面白いし、ところどころの小ボケも小気味良い。
 ただ主語とかもうちょいなんとかならないですかね?
 かなり読みにくいと言うか、いちいち遡って読み返しているうちに面白いよりも考えるが先行してしまうんですね。
 いやでも設定は本当に面白いと思いますよ。ボケも俺は好きなタイプのものが多いです。
 だから主語をっ…!読みやすさをっ…!(5点)

・設定が若干複雑なためもあるのか、読み取りにくい場所がちょっと多かったです。
 例えば、6行目の「えぇ!?ロナウジーニョの家に?」は、最初は若干唐突に感じました。
 また設定を読もうとする上で感じたのは、変に意味深な小ボケが多い気がしました。「ナニ」「サンクス」あたりは引っ張ったので特に。
 ただまぁ、ストーリー自体は良かったと思います。よくあるタイプの勘違いネタながらも面白かったです。(6点)

・なんだろうなあ、「面白い話」ではあるけど、ボケが少ないですよね。
 綿谷が帰ってきた後に、もっと、もっとこじれないと「ネタ」としては成立できないと思います。
 個人的には、悪いわけじゃないけど、ロナウジーニョはどきどきキャンプの特権な気がするんで別な人に変えた方がいいかも。
 あと……あー、言うか迷ったけども、大北マサさんのハルカちゃんのネタを思い出してしまって……
 とりあえず、見てみたらいいかもしれません。長文の塔だったかな?このネタとはあんまり関係ないかもしれないけど。(5点)

・意味ありげな相談、2人のハルカ、留守番電話。
 コントの雰囲気は凄い好きです。なんかこう複数の人物が交錯する感じが。
 オチのどんでん返しもいいですね。2人のハルカという設定が生きていたと思います。
 でも留守番電話の相手がジーニョの方というのは簡単に予想がつきました。
 ここはもう少し分かりにくくしないと綿谷帰宅後の八神のテンパりっぷりで読み手を引きつけられなくなりますし、
 なによりボケの絶対数が少なく、ストーリーによる笑いの割合が多いこのネタにおいて、ストーリーを先読みされるというのは致命的です。
 もう少し謎を多くしたり、普通のボケを増やしたりなどの対策を講じる必要があるかと。
 特にもっとはっきりとしたボケが無いと高得点は厳しいと思います。
 1つくらいシチュエーションを無視したぶっ飛んだボケがあれば十分ですので。(5点)

【第265回結果表】 平均KB 318.3KB
ユニット名KBOA率BR
ミカンズ4534/4
劇団ヴァージニティー3895/5
サンザンヒーローズ31712/21
インタープラグ3054/16
HIGH−POP2775/16
赤い鴇時と緑の露草と黄色いエドガー、そして青い珊瑚礁1690/2
ミカンズがただ1組400KBを越え、4連勝。
劇団ヴァージニティーも同じく全勝キープ。
サンザンヒーローズは3戦目で今期初勝利を挙げた。
インタープラグはそのサンザンンヒーローズに1点及ばなかった。