第260回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位5組の発表です!

灯風  (3位)
C大会出場決定!


天体観測  (3位)
20勝達成!


メリースリー  (2位)
3戦3勝!


言霊連盟  (3位)
こちらもC大会への出場確定!


粗忽長屋  (1位)
大一番で初のトップ合格!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

粗忽長屋   (6/7)
コント/日常に潜む危険
大山「勝ちましたー!」
瀧澤「自信になります」
大山「どうぞー!」
自己最高で強豪を一掃。C大会へ大きな一歩!粗忽長屋!

瀧澤「いい天気だなー」
大山「ほんとだなー空が青いや」
二人「あはははは」


≪ちゅどーーーーーーーーーーん!!!!!≫


大山「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
瀧澤「大山ぁぁぁぁぁぁ!大変だ……大山がデカめの隕石の下敷きになってもうた!」
大山「きつめだ!かなりきつめだ!このままじゃ死んじゃう!!」
瀧澤「いかん!大山が死んだら…………あ、校庭の池の亀に餌やる人がいなくなっちゃう!」
大山「瀧澤、是非この隕石をどけてくれ!!!」
瀧澤「それは是非モンでか?!」
大山「是非モンだ!!しかもできれば至急だ!!!」
瀧澤「任せろ!俺のソロバン一級の底力ぁぁぁぁ!!……だめだぁぁぁ!!!ビクともしない!!!」
大山「なんてこった!瀧澤が持ち前の暗算力を振り絞ったというのに…!」
瀧澤「ちょっと待ってろ!!」


瀧澤「よし今、電話で救急車を呼んだ!もう大丈夫だ!」
大山「そうか……ハァ…ハァ…ハァハァ…」
瀧澤「大山!!大丈夫か?!」
大山「結構やばい…おそらく内臓が押しつぶされて…ややこしいことになってる…」
瀧澤「ややこしいのか!頑張れ!!俺に何かできることはあるのか!あっ、暗算?!」
大山「暗算はいい…そうだ、救急車が来るまで俺を褒め続けてくれ!」
瀧澤「……ん、それはどういうことだ?」
大山「ちやほやされて精神力で持ちこたえないと…救急車が来るまでに死んでしまいそうだからだ!」
瀧澤「死ぬ?!馬鹿野郎、お前が死んだら……鯉に餌あげる人もいないじゃないか!」
大山「本当は近隣の人呼んできてこの隕石どけてもらうという手もあったんだが…」
瀧澤「それは無理だ、俺人見知りだから」
大山「だよな!だから俺を褒めてくれ!!」
瀧澤「よしそういうことなら…………」
大山「ハァハァハァハァ…」
瀧澤「…………7891+6483は…」
大山「暗算じゃない!俺を褒めてくれればいいんだ!」
瀧澤「………………」
大山「ハァハァハァハァ…」
瀧澤「んー…」
大山「何してんの?!死んじゃうよ?!グズグズしてっと死んじゃうよ俺?!さっさと褒めて!」
瀧澤「お前はアレだよ……抜群に良いよ!!」
大山「抜群に良いのか!」
瀧澤「ずば抜けて良いよ!!」
大山「何がずば抜けて良いんだ?!」
瀧澤「…………ムードが!」
大山「どういうことだ?!」
瀧澤「ムード歌謡だよ!」
大山「ごめんわからん!歌が上手いってことか?!」
瀧澤「いや歌は上手くない!むしろカラオケの採点で『死ね』って出そうなくらいのレベルだ!」
大山「もはや点数じゃないじゃねーか!」
瀧澤「じゃああれだ……ずば抜けて良い……皮膚だ!」
大山「ずば抜けて良い皮膚ってなんだ!きめ細やかで潤いのあるもっちり美肌ってことか?!」
瀧澤「いや、お前の皮膚は常にガッサガサだ!例えるなら『ゴビ』、百歩譲って『タクラマカン』だ!」
大山「どっちにしろ砂漠じゃねーか!!瀧澤頼む、褒めてくれ!もっとあんだろ褒めるとこ!」
瀧澤「違うんだ!!大山!!」
大山「何がだ?!」
瀧澤「よく考えたら……お前にはビックリするぐらい褒めるとこがないんだ!!」
大山「えぇ?!そうなの?!」
瀧澤「そうなんだ!辛うじて浮かんだのは…『今日はそんなに臭くない』ってことくらいだ!」
大山「それ褒めてない!普段の俺は臭いのか?!」
瀧澤「そうだなお前の体臭を香水で例えるなら……うんこだ!」
大山「せっかくだから香水で例えろ!」
瀧澤「こんなに褒めづらい人間がいるなんて…まさかお前…あのホメオスタシス?!」
大山「違う!それは生物が体の内部状態を常に一定に保とうとする働きのことだ!!」
瀧澤「いや『褒めるところの一切無い人または物。または大山のこと』って図書室の広辞苑に書いてあったはず!」
大山「それたぶん誰かの落書きだわ!!」
瀧澤「まさかホメオスタシスがこれほどとは……」
大山「話聞けよ!!」
瀧澤「やっぱり両親が不仲だとそうなっちゃうのかな?」
大山「うるせぇよ!なんでうちの両親が不仲なこと知って……ぐふぁっ!!」
瀧澤「大山!!しっかりしろ!!お前が死んだら……飼育小屋のうさぎも」
大山「ちょっと待てやぁ!!そこもさっきから引っ掛かってたんだよ!俺が死んでなんでペット関連の話しか出てこねーんだよ!」
瀧澤「だってお前飼育係じゃないか!」
大山「俺を表す上で一番のポイントじゃねーだろ!ていうかよ、この際だから言うけどなんで飼育係が全校で俺しかいねーんだよ!!
   お陰であいつら俺の顔見ただけで餌の時間と勘違いして寄ってくるわ!!」
瀧澤「それはほら全体集会で決めたことだからしょうがないだろ」
大山「俺が風邪ひいて休んだ日にな!欠席裁判だったじゃん!」
瀧澤「でもその代わりにお前授業でなくていいってことになったんじゃん!一日中、校庭で餌やりに集中できるように気使ってさ」
大山「言っとくけど、それもはや飼育係じゃねぇよ!!飼育員だよ!!そんで餌やり以外の時間ずっと掃除してたから校庭ピッカピカだわ!
   で、休み時間にお前らが遊んで汚してまた掃除だわ!!」
瀧澤「用務員さんかよ!」
大山「お前が言うんじゃねぇよ!!俺も皆と一緒に授業受けたいよ!」
瀧澤「しょうがねぇだろ!お前いると換気するだけで授業終わっちゃうんだから!」
大山「そんなくせーのかよ!」
瀧澤「日によるんだよ!」
大山「ムラがあんのかよ!めんどくせぇな俺!ていうか俺今振り返ってみると完全にいじめられてんな!!」
瀧澤「大山それは違う!!」
大山「何がちげぇんだよ!」
瀧澤「俺以外、先生も含め全校をあげてお前を差別してるんだ!これはいじめじゃない!迫害だ!」
大山「民族紛争かよ!」
瀧澤「根絶やしだよ!大山一族は根絶やしだよ!!」
大山「ユダヤ並に嫌われてんのかよ!!つーか待てよ!!なんでそこまで嫌われてんだよ俺は?!」
瀧澤「お前…覚えてないのか?!修学旅行でのあの事件を!!」
大山「京都の修学旅行がどうしたよ!?」
瀧澤「みんなで金閣寺行ったよな!!」
大山「行ったな!綺麗だったな!」
瀧澤「そこでお前何をした?!」
大山「えぇ?俺何かしたっけ…」
瀧澤「写真撮っただろ!!」
大山「それ皆してたじゃねぇか!」
瀧澤「なんか金閣寺は真ん中じゃなくてあえて右端に、みたいな構図で撮ってただろ!!」
大山「だからそれは皆してたよ!皆カメラマン気取ってたよ!」
瀧澤「…そういうことだ!」
大山「終わりかよ!納得できねぇよ!なんで皆と同じことして俺だけ迫害されなきゃなんんねーんだよ!」
瀧澤「まだわからないのか?!」
大山「わからねーよ!はっきり言えよ!」
瀧澤「お前はあの日……寄りによって臭さのピークだったんだよ!!」
大山「じゃあ写真関係ねーな!結局臭いのがすべてってことだな!」
瀧澤「そりゃそうだよ!だって…臭いんだぞ!考えてみろ!綾瀬はるかがうんこみたいなニオイだったら…」
大山「例に出された綾瀬はるかが不憫だわ!」
瀧澤「でもこれが鈴木京香だったら…アリな気もするな!」
大山「お前変態じゃねーか!ぐふぉっ!!」
瀧澤「大山!!あ、レスキュー来た!……あ、はい…この人です。いや、なんか…急に隕石が…あの…」
大山「人見知り発揮すんな!!」



タンカに乗せられた大山。

瀧澤「どうやら内臓はややこしいことになってないみたいだぞ。さすがホメオスタシス」
大山「ホメオスタシスって言いたいだけだろ……瀧澤」
瀧澤「なんだ?」
大山「一つ聞きたいことがある」
瀧澤「なんだよ?」
大山「…お前はどうして俺と一緒にいるんだ?こんなに…臭い俺と」
瀧澤「そんなの……友達だからだよ。確かにお前は取り柄は何もないし、臭さには内心辟易してる」
大山「辟易してんのかよ」
瀧澤「うん。だけど…それでもお前は友達だ。だから一緒にいるんだ」
大山「お前……」
瀧澤「まぁ……これがほんとの『くさい仲』ってやつだな!」
大山「瀧澤……ありがとう!(握手を求める)」
瀧澤「いや握手は無理!ニオイうつる!」
大山「絶交だよ!」
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メリースリー   (3/3)
コント/梅雨物語〜人と神とキノコ〜
ケイ:アオバットマーン!!アオバットマーン!!
キミ:アオバットマーン!!アオバットマーン!!
シン:後でバットで殴っといてください。
サービスで釘を打ち込んだヤツにしますね。今期3勝目!メリースリー!

【6月中旬、梅雨真っ盛りの日―――。】




(ザアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・)


ケイ:・・・・・・・。

シン:・・・・・・・。

キミ:・・・梅雨の神、ケイよ。

ケイ:・・・・・・・。

キミ:あなたはいつまでここにいるつもりですか?

ケイ:・・・・・・・。

キミ:もうあなたの季節は終わったんですよ。これからは本格的な「夏」に入る。
   私、「夏の神」がこの日本の季節を支配する出番なのです。

ケイ:・・・それは分かっています、でも!!

キミ:・・・恋しいのですね?そこの人間が。

ケイ:・・・!!

シン:・・・・・・・・・。

キミ:あなたが人間に化けて、近づきたいと思うまでに、そこの人間に恋をした・・・。
   しかし、われわれ「季節の神」は人間との恋路など言語道断!!
   ・・・あなたならそれを十分に心得ていると思ってましたよ。

ケイ:・・・ごめんなさい。私・・・どうしてもシンさんが恋しくて・・・。
   雲の上から地上を見下ろしたときのシンさんの勇ましい姿に一目ぼれしたんです。
   それからは、眠れない日々が続きました。
   季節を狂わせたくなるほどに、私の心も狂いだしたんです!!

キミ:自分で狂っていると分かっているのなら、なぜそれを正そうとしないのです?

ケイ:この心を元の心に戻せだなんて今更できません・・・。
   あなたには分かりません。「神」という名声におぼれ、正しき心を失ったあなたのような方には・・・!!

キミ:・・・なんですと?あなたは、私を怒らせたいのですか?

シン:あの・・・ちょっといい・・・ですかぁ・・・?

キミ:なんだ、人間よ。

シン:えっとー・・・ものすごい状況過ぎて文句をつけるのも気が引けるんだけど・・・。
   とりあえず僕の部屋から出て行ってくれない?

キミ:なぜだ。今回の一件はお前が発端で起こったんだぞ。

シン:・・・これ、なんだか分かる?

キミ:何って・・・シメジだろう。しかしずいぶんと大きく育ったシメジだな。

シン:・・・これもともと俺の枕なんだよぉぉぉぉぉ!!!
   あんたらがはちあって5分でこうなったんだよ!!

ケイ:・・・・・・な、なぜそのような現象が・・・?

シン:あんたは梅雨の神だよな!?そしてあんたは夏の神だろ!?
   梅雨の湿気と夏の熱気が合わさってすっげぇキノコが育ってきてるんだよ!!
   なにこの促成栽培!?

キミ:よかったではないか、これで毎日シメジの入った味噌汁が食せるぞ。

シン:食したくねえよ!!土肥が俺の寝汗たっぷりの寝具だぞ!?

ケイ:・・・・・・彼の寝汗、彼の寝汗・・・(バクバク)

シン:食うな食うな!!俺のエキス摂取を目的で食うな!!

キミ:ふっ・・・まったく。君のおかげで彼は迷惑をこうむってるではないですか。
   これが神の行いだといえるのかな?

ケイ:くっ・・・あなたが来なければこのような被害をこうむることはなかったのよ!!

シン:ハーイ、ストーップ。梅雨ドントマウスオープーン。

ケイ:・・・・・・(口を手で塞ぐ)

シン:・・・君さ、梅雨が始まったときから僕の部屋にいるよね?

ケイ:・・・・・・。

シン:そのときからもうキノコは生えてきていたんですけど!?

ケイ:・・・・・・。

シン:もうびっくりしたよ!!最初生えてきたときは部屋が清潔じゃないからって思って大掃除したのに、今度は紫色のキノコが大量発生してさ!!
   これはやばいと思って業者を呼んで掃除してもらったら、今度は床と天井からラフレシアが生えてきてさ!!
   日本にあらぬこの臭さを感じないのか!?

ケイ:・・・私の愛情表現。

シン:どこが!?明らかに俺を仕留めにかかってる物体ばかりはやしておいて!?

ケイ:私の取り柄といえば、梅雨しかないんです・・・。梅雨でしか物事を片付けることが出来ないんです・・・。

シン:だからといって、方法が間違ってるだろ。

ケイ:梅雨でしか喜びを表せないし、梅雨でしか悲しみを表せない・・・。
   梅雨でしか絵をかけないし、梅雨でしかテレビのスイッチを押せないし、梅雨でしか三平方の定理を解けません。

シン:もうある意味すごいわ!!十分人智を超えてるわ!!いや、神様だから当然だけど!!

キミ:神智を越えておるな。神智雄輔。なんちゃって。はっ、はっ、はっ。

シン:黙ってろこのサマーバケーション。

キミ:はい。

ケイ:あなたには分かりますか・・・?梅雨という季節を一生まとわないといけない私の気持ちが!!

シン:いやまあ・・・分かりたくないってのが本音だけど・・・。

ケイ:梅雨の湿気のせいで・・・私は乾物さえろくに食べられない!!

シン:・・・なんで?

ケイ:さきいかに手を触れると、あっという間に生に戻ってしまう・・・。

シン:どれだけの湿気抱えてるんだよ!!

ケイ:増えるわかめも封を空ける前に増えてしまう!!

シン:・・・あ、道理でこの前封を空ける前に袋がパンパンになってたはずだよ!!

ケイ:お肌も水気たっぷりに潤ってしまう!!

シン:・・・それはいいだろ。30台の年齢肌を持つドモホラーにとってはうらやましい限りだよ。

ケイ:あなたのきれいな手にですよ。ほら、指にしわが・・・。

シン:俺かよ!!というかそりゃそうだろ、あんたが来てから何もかもが湿ってるんだから!!
   見ろ、この大学ノート!!鉛筆も簡単に貫通しまくって勉強できねえよ!!

ケイ:私、彼氏を選ぶときに学歴なんかにはこだわらないから大丈夫。

シン:俺が大丈夫じゃねえんだよ!!俺今年受験生だぞ!?
   アパート借りてまで進学校に通ってるのになんなんだよもう・・・。

キミ:雨と一緒に受験も落ちたりして・・・・・・な。はっ、はっ、はっ。

シン:黙れよサマースノー。

キミ:はい。

(ニュースのお時間です、たった今、大雨洪水警報が発令されました。今後、雨脚はさらに強まると予想されます。)

シン:うわ、マジかよ・・・。というか、このテレビ良くこの湿気に耐えてるな・・・。
   ほら、これあんたのせいなんだぞ?俺だけじゃない。連日の雨でこの周辺のみんなに迷惑をかけてるんだ。

ケイ:・・・・・・・・。

シン:・・・戻ったほうがいいぞ?

ケイ:・・・・・・・・。

キミ:彼のいうとおりです、ケイ。さあ、あきらめて上の世界へ戻るのです。
   
ケイ:・・・・・・確かに、私の今年の役目は終わりました。私の出番が来るのは来年・・・・。
   でも・・・私は、待つことは嫌いです。待つくらいなら・・・夏なんていりません。

キミ:何・・・?

ケイ:シメリケイド・ボム!!

(ドガアアアアアアアアン)

シン:わわわわわわぁ!!壊れる!!部屋が壊れる!!調子に乗った三谷幸喜みたいに壊れる!!

キミ:くっ・・・な、何!?私に攻撃を仕掛けただと!!

シン:(ドガッ)あいた!!・・・って壁から具志堅のパンチみたいな勢いでキノコが生えてきてるんだけど!!
   どれだけ今ので湿気振りまいたんだよ!!

キミ:おのれ・・・私に刃向かうとはな。望むところだ!!チョクシャビーーーム!!!

(ビーーーーーードガァァァァァン)

ケイ:きゃああああああああああ!!!

キミ:ふん・・・私に力で挑もうなどとしたのが間違いなのだ。
   さあ、お前は帰るのだ。後は私に任せるのだ!!この部屋を譲るのだ!!

シン:何勝手なこといってんの!?部屋をぶっ壊してる上に、今のでさらにキノコの成長を促したあとになにその自己中心!!
   見ろ!!もうキノコから視界をそらすことが不可能だよ!!
   
キミ:大丈夫だ。私は朝、昼、晩カレーでも飽きないタイプだ。

シン:知らねえし、誰がお前の食事作るかよ!!部屋に生えたキノコなんか食いたくねえし!!

キミ:あ、バター焼き作るならバターは雪印だぞ。味噌汁は白味噌仕立てな。
   飲み物は・・・(ゴソゴソ)麦茶〜?私ホットポーしか受け付けないタイプなんですけどぉ!!

シン:自分勝手免許皆伝かテメェ!!ホットポーはオフシーズンに飲んでろってんだぁ!!

ケイ:・・・・・・私は負けない・・・。

キミ:ほう・・・まだ息の根があったか・・・。

ケイ:私は・・・もう上に世界には戻れない・・・。
   私の身勝手な行動で、人間に・・・シンさんにも迷惑をかけた。
   だったら、せめて・・・せめてこの思いを伝えて、愛を持って償いたい!!

シン:・・・・・・。

ケイ:彼にこのあふれる想いを伝えるまで・・・絶対に負けるもんかぁ!!

シン:・・・・・・・・・あー・・・あのさ・・・。

ケイ:・・・え?

シン:俺思うんだけどさ・・・。夏ってさ、季節の中で結構大事なものだと思うんだよ。

ケイ:・・・・・・・。

シン:梅雨が来るから大地は潤うし、夏の日が照るから植物は育つ・・・。
   そういったサイクルがあるから地球で生物は生きられるんだと思うよ。
   俺たち人間もな。

ケイ:・・・・・・・。

シン:君の気持ちは分かったからさ。これで別れじゃないだろ。
   また来年梅雨の時期があるんだからさ。そのときに来てくれよ、な。

ケイ:で、でも・・・。また迷惑をかけるかもしれない・・・。

シン:いいよいいよ。俺には神の愚考も許せる広い心が必要なんだと、勝手に思っておくから。
   あ、でももうキノコは勘弁な?

ケイ:・・・・・・・・・あ、ありがとう・・・また来ていいんだね・・・来年また会えるんだね・・・わた・・・し・・・。
   うえええええええええええん・・・。(ジャジャジャジャジャー)

シン:ほら、泣くなよ。君が泣くと湿気の威力でぶっ壊れた蛇口みたいな噴出が起こるんだよ。

キミ:最初からそうすればよかったのですよ。季節は一生なくなりはしないのだから・・・。
   ・・・さあ、戻って後は私に任せるがよい・・・。

ケイ:・・・ぐすっ・・・分かりました。じゃあ、最後だけ、思い出を残させてください・・・。

シン:思い出?

(チュッ)

シン:・・・・・・・!!!

ケイ:・・・私、またあなたに会える日をずっと待っていますから・・・。では・・・。

(梅雨の土砂降りの中へ消える。

 そして空は晴れ渡る・・・。)

シン:・・・・・・・・俺、キスなんて始めてされたよ・・・。

キミ:よくぞ梅雨を天に返してくれた。礼を言うぞ。

シン:しっかし、どうしようかなぁ・・・部屋がキノコだらけでメチャクチャになっちゃったよ。
   こんな部屋に住めるわけないよなぁ・・・。

キミ:・・・私が住む場所を提供してやろうか?

シン:は?夏の神のあんたにそんなアテがあるのかよ。

キミ:ある。・・・自分の体を触ってみろ。

シン:え?・・・うわ!!道理で体がべたべたすると思ったら・・・なんだこの異常な汗は!?

キミ:梅雨の神は、体に異常なまでの湿気を含んでいる。
   特に唇の湿気は異常で、そこに触れたものの水分を倍加するほどなのだ。
   本人に自覚はないようだがな・・・。

シン:うわ!!波紋がスムーズに波打ってる!!アメンボが腕の上をすいすい泳いでる!!

キミ:ホット・ボール・・・(ブワン)

シン:・・・あんた、何する気だ!?(ニョキニョキ)うわわ!!俺の体にキノコが生え出したぞ!!
   俺に住み場所の前に空気中の胞子達が俺を住み場所に選び出したぞ!!

キミ:この強烈な熱気があれば、水分を大量に含んだ体中の数億の細胞がすべてキノコの繁殖地となるであろう。

シン:俺は原木じゃねえんだよ!!(ニョキニョキニョキ)
   お前、さっきから言ってることとやってることがあべこべだぞ!?(ニョキニョキニョキ)

キミ:あべこべではない。すぐにたどり着ける。お前を愛する人の場所へな・・・!はあっ!!

(ブオオオオオオオオオオオオオオオオン)

シン:うわわわ!!へんなボールを俺にぶつけ・・・モガモガモガ・・・。

(ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ)




キミ:さあ、向かえよ、天に。湿気と熱気と愛が作りし、キノコタワーよ・・・。
   魂は、てっぺんに生えるシメジに込めておいたからな・・・。




(ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ)



シメジシン:(あの野郎・・・壮大にアホらしい手段とりやがって。
       はあ・・・まあいいか。天に行きゃ会えるんだよな・・・あいつに。)


(キュッ・・・キュッ・・・)


シメジシン:(なんか心なしか・・・キノコがこすりあう音がリズムを奏でてる気がする・・・。)





(キューキュキュキュキュッキュー♪キューキュキュキュキュッキュー♪)




生やし物は何ですか? 生やしにくいものですか?


杉のほだ木も 松のほだ木も 試したけれど胞子がつかない


まだまだ生やす気ですか? それより僕と食しませんか?


ナメコ料理 エノキ料理 食ってみたいと思いませんか?


キュキュッキュ〜♪(ニョキッキー) キュキュッキュ〜♪(ニョキッキー)

キュキュッキュ〜♪(ニョキッキー) キュ〜キュ〜♪








(天にて)

ケイ:・・・・・・今、なんだか遠くで楽しげな音楽が聞こえたような・・・。
   ・・・ん?こんなところにシメジが生えてる・・・そうだ!

   私は来年シンさんに・・・会える!(ぶちっ)会えない!(ぶちっ)会える!(ぶちっ)会えない!(ぶちっ)・・・会える!!(ぶちっ)
   わーい!会えるー!シメジ占いバンザーイ!!



シメジシンの破片:(会)
シメジシンの破片:(え)
シメジシンの破片:(ね)
シメジシンの破片:(え)
シメジシンの破片:(よっ!!!・・・ガクリ)

ケイ:アオバットマーン!!アオバットマーン!!
キミ:アオバットマーン!!アオバットマーン!!
碓氷:アオバットマーン!!アオバットマーン!!
シン:・・・(バットを渡す)
市河:・・・(すでに金属のを持ってる)
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天体観測   (20/27)
漫才/ラブレター
 翔:ありがとうございます!
ミヤ:わりと自信のあるネタでした!
 翔:さて、ぼちぼちペナントレースですが!
ミヤ:どうなるヤクルト!
味方だと頼りないけど敵に回すと手強い、それが相川亮二。C大会に望み繋いだ!天体観測!

 翔:はいどーも!天体観測です!

ミヤ:よろしくお願いします!

 翔:早速なんだけど、好きな人がいまして

ミヤ:あら、良いことじゃないですか

 翔:どうしても思いを伝えたくてラブレバーを書いてきたんだよね

ミヤ:できれば肝臓じゃなくて紙に書いてきてほしかった

 翔:で、今日はそれをミヤに聞いてもらって最終確認をしようかなと

ミヤ:別にそれは構わないけどさぁ

 翔:やった!じゃあ読むよ

ミヤ:血抜きしてないから生臭そうだね

 翔:「弁慶 はるかさんへ」

ミヤ:いや、拝啓ね!いきなり牛若丸との激闘が思い浮かんだわ!

 翔:「いきなりこんな手紙を書いてごめんなさい。でもオレはもうこの気持ちを抑えることができません」

ミヤ:おっ、めずらしくスムーズなスタートを

 翔:「率直に言います。オレとはるかさんの息子の高校入学費用を一緒に払いましょう」

ミヤ:スーパーめちゃくちゃ回りくどいよ!最終的には伝わらない可能性のほうが高いよ!

 翔:もっと直接的に言ったほうがいいのかな?

ミヤ:そりゃそうだよ!女の子は直接的な言葉に弱いんだから

 翔:「オレの前でパンツとか脱いでください」

ミヤ:もうその手紙白やぎさんと黒やぎさんに食べられればいいのに

 翔:「それぐらいオレはあなたのことが好きです」

ミヤ:あのねぇ……そんな下ネタで女の子が喜ぶわけないでしょ?

 翔:じゃあなんて書けばいいのさ?

ミヤ:「一目会ったときからあなたのことが忘れられません」とかそういう言葉だよ!

 翔:「一目じゃなくて三目のほうがお得感がでないかい?

ミヤ:なんのお得感さ!大体三目ってなんだ!ドラゴンボールの天津飯か!

 翔:「オレはふとした時、いつでもあなたの顔が浮かぶのです」

ミヤ:あっ、無視されたけどいい文章を書いている

 翔:「風呂場でかさぶたをポリポリしてる時、ノートで指をスパッと切ってしまった時……」

ミヤ:ろくなシーンじゃないね!1日に1度あるかどうかじゃん!

 翔:「この胸がはりきりそうな思いはなんなのでしょう」

ミヤ:張り裂けないで張り切っちゃった!ハッスルしちゃったよ!

 翔:「なぜオレがはるかさんを思うと胸が痛くなるか……それは自分がよくわかっています」

ミヤ:時々いい文章になるんだよなぁ

 翔:「それはさっき晩御飯の買い物で2キロ走ってきたからです」

ミヤ:はるかさん関係ないよ!あくまでも一時的な心臓の痛みじゃん!ってか買い物くらいゆっくりいきなよ!

 翔:「最近、運動不足でダイエットしているんです」

ミヤ:知るか!興味がこれっぽっちもわかなかったよ!

 翔:「その時に買ったのがこのレバーです。特売でした」

ミヤ:晩御飯の材料か!焼肉には欠かせない脇役がこんな形で使われるとは!

 翔:「それでは本日のレシピのおさらいです」

ミヤ:料理番組みたいになってる!もうはるかさんそっちのけだ!

 翔:「この恋という料理のメイン食材ははるかさん、あなたです」

ミヤ:なんか今、鳥肌と吐き気が一辺に襲ってきた!

 翔:「そしてそれに味付けするのは他でもない……オレなんです」

ミヤ:これがテレビだったらあたしはあっという間にチャンネルを変えてるわ!むしろリモコンを破壊してるかも!

 翔:「もし良かったら返事をください。4丁目のラブホテルの前で待ってます」

ミヤ:場所のチョイスゥ!絶対に来るわけないじゃん!

 翔:「PS   って何ですか?」

ミヤ:追伸だよ!知らないなら書くな!

 翔:まぁ、こんな感じなんだけど

ミヤ:もう木っ端微塵に振られればいいのに

 翔:そんなにダメだった?

ミヤ:この文章力でよく大学入れたね!その大学にも腹が立ってきたわ!

 翔:オレ……オレ、この恋本気なんだ!頼むミヤ!なんとか手直しをお願いします!

ミヤ:その必死な目で見られたらYESとしか言えない!よし、かなり厳しいけど頑張ろう!

 翔:まずは具体的にどの部分がダメだった!?

ミヤ:用紙を含めて全部かな!まずは普通の紙に書こうか!

 翔:そんなこともあろうかと、普通の紙も用意してました!

ミヤ:いよいよ何のためにレバーを出したのかがわからなくなってきたぞぉ

 翔:そりゃ、はるかさんの体のことを心配してに決まってるじゃん!

ミヤ:屈折してる心配の仕方だよ!まぁ、次は出だしだね

 翔:かつおぶし!こんぶ!干ししいたけ!

ミヤ:だしじゃない!出だし!とにかくさっきの出だしは良かったから、その後に続く文章を考えよう

 翔:「率直に言います。オレとはるかさんの息子の高校入学費用を一緒に払いましょう」

ミヤ:うん。その部分がかなりの赤点だから。もはや血みどろ

 翔:「率直に言います。オレははるかさんのことが好きです!レバーよりも好きです」

ミヤ:もうレバーはいいよ!

 翔:「カルビとは互角の戦いを繰り広げています」

ミヤ:もはやメインが焼肉の話になってるよ!もういいや、次ははるかさんの好きなところをバシッと書きな!

 翔:「はるかさんのおっぱいがとても好きです!」

ミヤ:捕まれ。大至急、刑務所に入りな!刑務所に入りたくなら訂正しな!

 翔:「嘘です。はるかさんのおっぱいよりもレバーが好きです」

ミヤ:そんな訂正があるか!もうこの手紙を引きちぎっちゃうよ!?

 翔:「はるかさんがとても楽しそうに料理学校へと向かう笑顔が好きです」

ミヤ:おっ、はるかさんの情報がはじめて私に伝わった

 翔:「月並みではありますがオレのレバーの煮つけを毎朝作ってください」

ミヤ:味噌汁的な感じで言わないでよ!そんなに毎朝レバー食べたくないし!

 翔:「その他にもはるかさんの好きなところはたくさんあります。だから今日はベスト5をここで発表します」

ミヤ:う〜ん……手紙で伝わるかなぁ

 翔:「第5位〜食パンを加えながら学校へと走るはるかさん」

ミヤ:少女漫画のベタなシーン!今時そんな人いないよ!

 翔:「それを見るたびにオレは毎朝ニヤリとしてしまうのです」

ミヤ:気持ち悪っ!もう振られること間違いなしだ!

 翔:「第4位〜牧場で牛の前でおいしそうにレバーを食べるはるかさん」

ミヤ:あっ、はるかさんもまともな人物じゃないぞ!こりゃお似合いなカップルになっちゃうかも!振られるだろうけど!

 翔:「第3位〜お風呂で気持ちよさそうに髪の毛を洗うはるかさん」

ミヤ:おい!

 翔:「第2位〜すっきりした顔でトイレから出てくるはるかさん」

ミヤ:おいおい!

 翔:「第1位〜お気に入りのピンクの枕で気持ちよさそうに眠るはるかさん」

ミヤ:ミヤちゃんぱ〜んち!

 翔:ぐへあっ!

ミヤ:3位から急に恐ろしくなったわ!ただのストーカーじゃん!

 翔:「オレはこんなにもはるかさんが大好きです!ですから今の彼氏と別れたら連絡ください」

ミヤ:彼氏いるのかい!

 翔:こんな感じかな!しかし彼氏と早く別れればいいのに……

ミヤ:彼氏と別れたら、とか別れれば、とか弱気だよ!

 翔:これが本当のたらればーを言ってもしょうがない!

ミヤ:もういいよ!

2人:ありがとうございました!
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言霊連盟   (14/17)
コント/象徴
槍沢:今回は僕らの中でも気に入ってるネタだからオンエアされてうれしいです。
栃城:ぶっちゃけ自信作です。
二人:どうぞ。
底上げこそならなかったが、ガッチリ連勝キープ。5連勝!言霊連盟!

栃城:では、この後の仕事の確認をしたいのですが。
槍沢:あ、悪いんだけどさ、その前にジャンプ買ってきてくれない?
栃城:かしこまりました(舞台上手へはけていく)。
槍沢:お願いね。
   ……あ、もしもし、俺。試合、夜七時からだったよね。大丈夫、彼女が頑張ってるんだから絶対観に行くって。
   でさあ、俺この後なんの仕事すると思う? …………ずばり、一日署長!
   すごいよねえ。こんな若手お笑い芸人の俺が一日署長に選ばれるなんて。ビックリしすぎて最初はドッキリかと思ったよ。
   ビックリしすぎて、打ち合わせのときも上の空で全く話聴いてなかったり。ハハハ。
   じゃあ、試合頑張ってね。応援するから。うん、またね〜。
栃城:(舞台上手から登場)ジャンプ買ってきました。
槍沢:ああ、ありがとう。いやあ、でもすごいことだよね。
   こんな駆け出しの若手芸人の俺が一日署長に選ばれるなんて。
栃城:署長? ……と言いますと、警察署とかの署長ですか?
槍沢:それ以外なにがあるのよ。このあとやるんでしょ、一日署長。
栃城:え、ということは、今まで一日署長と勘違いされていたんですか?
槍沢:勘違いってどういこと? え、一日署長やるんじゃないの?
栃城:いいえ。槍沢さんにはこのあと一日署長ではなく、一日象徴の仕事をしていただきます。
槍沢:象徴ってなによ?
栃城:まあ、分かりやすくいえば日本国の。
槍沢:それ……って、ロイヤルファミリー的な。ていうか、まんまロイヤル?
栃城:はい。
槍沢:なんだそれ!!
栃城:新制度ですよ、新制度。
   有名人に一日象徴としてご公務を体験していただくことで、
   世間の方々に身近に感じてもらおうってことで、今年から宮内庁がはじめたんですよ。
槍沢:だからといって一日象徴もどうかと思うが、なんで俺が選ばれたんだよ。
栃城:まあ、仕事が仕事ですからね。どなたを選んでも変に角が立ちかねないですから、
   ここは公平に、目を瞑りながら適当にタレント名鑑を開いて、指を指して当たった人に決めたらしいです。
槍沢:なんだその選択方法! とにかくそんな重大な仕事なんて絶対やらないからな!
栃城:今更断れるわけないでしょう。昼一時からは来日中のイギリス首相との会談があるんですから。
槍沢:なんでがっつり公務が入ってるんだよ!
栃城:たまたま来日と重なったものですから。
槍沢:いや、たまたまとかじゃなくてさ、普通こういうのって一時間ぐらいイベントとパレードやって終わりでしょ?
栃城:確かに、一日署長ならそうですけれど、先ほど申した通り、世間へのアピールを目的としてはじめた制度ですから
   槍沢さんには今日一日、普段通りのご公務を体験していただきます。
槍沢:これ考えた奴誰だよ!
栃城:ただ、以前から出演が決まっていた十五時からのお笑いライブには出演していただきます。
槍沢:お笑いライブには出ていいんだ。
栃城:ええ、義理もございますし。なので、ジョナサン駐日大使から面会の要望が入っていたのですが断っておきました。
槍沢:そこ断るなよ! いや、断ってなくても困るんだけどね!
栃城:ライブ中は両脇にSPをつけさせますので安心してネタを行ってください。
槍沢:大げさだよ! なんで両脇に屈強な人従えながら漫談やんなきゃいけないかな。お客さん絶対笑えないよ。
栃城:もし、滑るようでしたらサクラとして笑うよう指示しておきますのでご安心を。
槍沢:いいよ、そんな気を使わなくて。そういう問題じゃなくて、SPはいらないよってことを……
栃城:お言葉ですが、たとえ一日だけとはいえあなたは要人なんです。なにかあったらどうするおつもりですか!!
槍沢:じゃあ、一歩も外に出すなよ! こんな若手芸人が英国首相と会談する方がなにかしでかす危険が大きいよ!
栃城:そして、十九時からですが……
槍沢:本当に丸一日やるんだね。
栃城:はい。一日やり通してこその一日象徴ですから。
槍沢:はあ……。その時間から予定あったんだけどなあ……。
栃城:はい、存じ上げております。ですから十九時からの予定はプライベートを優先させていただきました。
槍沢:ちょっと待て! 十九時からって、俺キャットファイト観に行くんだぞ!
栃城:はい。ですからこちらの「泥ん娘キャットファイト」は天覧試合ということになります。
槍沢:やめてくれ! あれ、レスリングとは名ばかりのエロメインの興行だぞ!!
   さっき言ったよな「一日とはいえ要人だ」って。一日象徴なのにそんなところ行ってみろ。……俺一人じゃ責任負いきれないよ!
栃城:では、こちらの予定はキャンセルでよろしいでしょうか。
槍沢:当たり前だよ! てか、このオファー受けた時点で外しておけ!
栃城:では、その代わりに首相との夕食会がございますので、こちらに行っていただけますか。
槍沢:それもそれで困るけど頑張るよ!
栃城:かしこまりました。本日の予定は以上です。(鞄からジャンプを取り出し)では、こちら先ほど頼まれましたジャンプです。
槍沢:ああ、ありがとう。とりあえず、これ読んで現実逃避するわ。首相との話の種になるかもしれないし……。
栃城:(手渡しながら)はい、天覧ジャンプでございます。
槍沢:なにそれ、なにそれ天覧ジャンプって!
栃城:やはり一日象徴の方が読まれるのですから。
槍沢:だからって、なんでもかんでも天覧つければいいってもんじゃないだろ!
栃城:ちなみに、スポーツ系の漫画は天覧試合として扱われますので。
槍沢:もう、うかつにジャンプ読めねえよ!
(舞台暗転)
槍沢:こうして、この日一日、僕は死に物狂いで頑張った。
(舞台明転)
槍沢:ハロウ ナイストゥーミートゥー マイネームイズ ヤリサワ アイム ワンデイ……ショウチョウ!!
(照明 C.O C.I)
槍沢:それ聴いた瞬間思ったわけですよ。お前は現代の小野妹子かってね!
   ……あれ、おかしいなあ。今日なんだか両脇からしか笑い声が聴こえないぞ。
   ねえ、どうしたのそんな泣きそうな顔して。……なるほど両脇の人が怖い。
   そりゃ、そうだよねえ。客席にピストル向けてるもんねえ……。頼むからSPの人帰って!!
(照明 C.O C.I)
槍沢:ごめん! 今日急に行けなくなっちゃったんだ! ……いや、どうしても無理なんだって。
   今から来てって言われても無理だよ。なんでって……、だってもう麻生が来てるんだよ!!
(照明 C.O C.I)
槍沢:ハァハァハァ……。なんとか無事に失態なく一日を終えられた……。
栃城:大きなプレッシャーの中大変お疲れ様でした。
槍沢:本当だよ、まったく。
栃城:首相も感心な若者だと誉めておられましたよ。
槍沢:ああ、そりゃよかったね。
栃城:つきましては、一日象徴に倣って一日首相という制度を作ろうかという話になりまして、首相じきじきにオファーをいただいたのですが……。
槍沢:絶対断れ!!
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灯風   (15/16)
コント/禁断の
ナオ:勝ちましたよ!よかったー。
ゴウ:これもひとえに、朝牛乳を飲んできたからです。
ナオ:だそうです。
牛乳に相談だ。破竹の勢いで13連勝!灯風!

ゴウ:フフフ……やっと手に入れたぞ…。これを飲めば俺も…

ナオ:待て!待つんだゴウ!

ゴウ:………ナオ。どうしてここに…?

ナオ:お前がブツを購入したという噂を聞いてな。

ゴウ:もう噂は出回っているのか…でもな、俺がこれを飲むことは止められない。

ナオ:お前…もう一度考え直せ!取り返しのつかないことになるぞ!

ゴウ:俺が決めたことなんだ。お前には関係ないだろう!

ナオ:関係ある!お前がそんなことをするのを…止めるのが親友ってもんだろ!?

ゴウ:いくら親友のお前が止めたからって無駄さ!俺はこれを………牛乳を飲むことに決めたんだよ!!

ナオ:ダメだ!そんなこと許さない!

ゴウ:俺は牛乳を飲んで…牛乳を飲んで、大きくなるんだ!

ナオ:そんな……

ゴウ:牛乳はカルシウムのみならず、たんぱく質、糖質、ビタミンB2などをバランスよく含んだ、高水準の飲み物だ。

ナオ:そんな宣伝文句に騙されるんじゃない!

ゴウ:しかもこの牛乳はそれだけじゃないさ。よく見ろ。

ナオ:なっ…まさかそれは!

ゴウ:…びん牛乳さ。

ナオ:お前……よりによって、みどり牛乳に手を出すなんて!そのびんは…

ゴウ:牛乳をよりおいしく感じさせる。そういうことだ。

ナオ:知っているならどうして…!

ゴウ:もっと強い刺激が欲しいからさ!…普通の牛乳?ヘッ、高温殺菌だなんて。くだらないね!

ナオ:まさかその牛乳……低温殺菌なのか!?

ゴウ:そうさ、65度で2分間。牛乳の魅惑的なうまみはそのままさ……これこそ俺が求めているものだ!

ナオ:そんな…そんな牛乳の味を知ってしまったら、もう他の飲み物が飲めなくなるだろ!?

ゴウ:ああそうさ!牛乳のコクのあるあの味、それを知ったら元には戻れないだろうな、それでも!…飲むんだ。

ナオ:……腹を壊すぞ。

ゴウ:っ!!

ナオ:牛乳の飲みすぎは腹を下す。

ゴウ:そんなことは知っている!それぐらい、耐えてみせる!!

ナオ:そんなことを言って腹痛に苦しむ人間がどれだけいるか…

ゴウ:でっでも!

ナオ:腹は壊れギュルギュルと、そうギュルギュルといっているんだ、それなのに、手が…牛乳に伸びてしまう………そんな苦しみに、耐えられるっていうのか!?

ゴウ:…でもな!そんな苦しみよりも、あのまろやかな、牛乳の味の方が勝ってしまうに決まっている!自分がそれでいいなら…いいだろう?

ナオ:そうか、牛乳の味の方が勝る、か。さすが一度決心をしただけあるぜ。

ゴウ:…わかってくれるのか。

ナオ:いや、まだ言いたいことはある。お前……あいつはどうするんだ。

ゴウ:…なんだ、あいつのことなんて忘れたよ!

ナオ:嘘に決まっている!お前は、あんなに愛していたじゃないか………白い、ご飯を。

ゴウ:確かにそうだ…だが…

ナオ:ひとたび牛乳にハマり、牛乳を手放せなくなったなら…白いご飯を食べることはできない。その事実を重く受け止めるんだ!

ゴウ:…そんな無理に、白いご飯を手放さなくてもいいじゃないか…

ナオ:忘れたのか!…牛乳と白いご飯は、想像をを絶するほどミスマッチだっていうことを!!牛乳のお前と…白いご飯は…永遠に一緒になれないんだよ!

ゴウ:パンが!パンがあるじゃないか。パンを食べれば…

ナオ:そうだな、パンを食べていればいいかもしれないな。だが!…いつかは、白いご飯を欲し、悶えることになるだろう。なんたってお前は………日本人だ。

ゴウ:くそっ日本人に生まれなければ!欧米で生まれて、白いご飯なんて知らなければ幸せだったのに!!

ナオ:そうだよ、そしてお前は日本人にも関わらず、牛乳に手を出そうとしている!これがどれほどのタブーなのか、自覚するんだ!

ゴウ:そうかもしれない、でもな!俺はそんなことで諦めるような決意をしたわけじゃあない。

ナオ:お前……お前なんか、悪魔に…いや、牛に魂を売った、最低な人間だよ!!

ゴウ:そうさ俺は乳牛にそう、ホルスタインに魂を売ったのさ、なんとでも言うがいい。

ナオ:………。

ゴウ:……これを見ろ。

ナオ:なっ!それは、まさか……

ゴウ:そう…………ミルキーだ。

ナオ:お前、そんなものどこで……

ゴウ:不二家組の幹部から買い付けてやった。

ナオ:乳力団に関わるなんて!身を滅ぼすぞ!

ゴウ:そこまでする価値が、この一粒にはあるんだ……なんたって、ママの味だからな…

ナオ:そんなコクの強い甘さ……味わってしまったら……

ゴウ:舌がイカれちまうほどの刺激だろうな。

ナオ:そうだ、舌がペコちゃんみたいになってしまうぞ!…舌を四六時中ペロっと出しておくのが、どれほど辛いことなのかわかっているのか!舌の筋肉が死ぬぞ!!

ゴウ:それほどの刺激が欲しいのさ。

ナオ:どうして……どうしてそんなに、乳製品にこだわる?お前のことだ……チーズも既に、手に入れているんだろう…?

ゴウ:そうだ。カマンベールだって、パルメザンだって、青カビのやつだってな!

ナオ:どうして…どうしてそんなこと…?

ゴウ:お前には……俺の気持ちなんてわからないだろう。

ナオ:なんだ急に…

ゴウ:知ってるだろう?俺は昔から背が低い。前にならえで、手を伸ばしたことなんか一度もない。
   だから…どんなことをしてでも、身長を伸ばしたいんだ、その気持ち…分からないだろう?

ナオ:なら…お前にも俺の気持ちが分からないだろうな…。

ゴウ:どんな気持ちだ。

ナオ:俺の親父はな、牛乳中毒で死んだんだ。

ゴウ:っ!!そんな……!

ナオ:それはひどい有様だったよ。一時も牛乳を手放せない状態。朝、昼、晩……ずっと牛乳を飲んでいた。

ゴウ:………。

ナオ:もちろんすでに腹は崩壊済み……。それでも、牛乳を、むさぼるように飲んでいた。その結果……どうなったと思う?

ゴウ:……どう、なったんだ…。

ナオ:あのニオイだ。

ゴウ:なっ!!

ナオ:牛乳を染み込んだまま放置した、あのニオイさ!親父はもう、牛乳をこぼさないようにするような、そんな理性も吹っ飛んでいたんだ。
   牛乳は服に染み込み、ついに…出てしまった。

ゴウ:そこまで……

ナオ:そしてそのニオイにまみれた部屋で………死んだよ。あのニオイを吸い続けたんだ……死ぬに決まっている。

ゴウ:………。

ナオ:確かに、身長は伸びていた……頭とか、部屋の天井をぶち抜いていた。
   でもな!お前にはこんな苦しみを味わってほしくない!俺の親父みたいな末路を、歩んでほしくないんだよ……!

ゴウ:ナオ………。

ナオ:お願いだ…わかってくれ………!

ゴウ:………わかった。

ナオ:……本当か?

ゴウ:ああ。もうこれ以上、親友のお前を苦しめることなんて、できない。

ナオ:ゴウ………よかった…

ゴウ:牛乳なんてもう………(ツルッ)あっ!

(バリーン!)

ナオ:あ……………。

ゴウ:…服が………。
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【敗者コメント】
神風とくやこうや 381KB
とくや「・・・う〜ん・・・」
こうや「チャレンジ精神だけは買ってください。」
二人「また来ます。」
whitewhite 353KB
安正:来期こそ
前田:もう無理かも
HIGH−POP 341KB
伊上:ごめんなさい。また来期出直します。
小沢:いや、あと1回あるからね。
ホームライナー 317KB
秋田:ちょっとやばいかな・・・。
元木:仕方ないよ。
コントラスト 233KB
田中:自分たちだけが楽しんでいたかんじです。

柳田:見ている方々にイメージしやすいネタを作るべきでした。

【ジャッジペーパー】  上から、マグネッツ、0024、KT、走馬、銀沙灘(敬称略)
1組目 whitewhite
・これは面白いなぁ・・・。
 前半は設定で引き込まれ、手旗進行以降は全て大爆笑でした。
 それだけにオチが弱くて残念でした。オチがもうちょっと良ければ10点でした。(9点)

・何だか今ひとつ大きな笑いがなかったですね・・・空も飛べるはずのくだりは最高でした!スピッツファンなので。
 ただもう少しひねったネタがあればよかったと思いますね。でも僕はこのタイプのネタは好きですよ。(5点)

・「イチゴだよ!」でここまで広げたのはすごい技術だなと思いましたが、最終的に設定負けしてる印象がありました
 前田さんの口調でそれまでの伝え方に対して「なるほど」と思えましたが、ちょっと強引過ぎると思います
 話が進むにつれ、紙に書けなくなるのと、伝え方のパターンに無理やり感が感じられました(5点)

・つまんなくないんですよね。
 でも、これと言って面白いわけでもない。
 後半の飛び方は良かったと思うんですが、フックのある笑いかと言うと…。
 オチはキレイっちゃキレイなんですが、ちょっと無理矢理感が残りました。
 「オンエアOKかどうか」が審査基準なら、このネタは色んな人に見て欲しいなぁって思うんですが、
 「面白いかどうか」で判断すると、この点数ですね…。(5点)

・設定は単純かつ斬新で快調な滑り出しだったのですが、だんだんと面白みがなくなってきました。
 必死に伝えようとする前田さんとかスピッツとか様々な工夫を凝らした跡は見られますが、
 それも展開が先読みできたり、並列的だったりして笑いには至らなかったです。
 安正さんが前田さんを「イチゴだよ!」しか言えないというところを突いておちょくったり、
 たまーに「イチゴだよ!」以外の発言が出来たりなど、もっと動きのあるネタにしたらいいんじゃないかと思いました。(5点)
2組目 神風とくやこうや
・松坂のくだりとかPTA会長のくだりとかをうまく話にちりばめて、だんだんオチまでつなげていく構成はお見事だったと思います。
 その他のボケも「3分間」とか「残した」とか「一人きりのピラミッド」とかは特に面白かったですし、
 その他もなかなかでした。僕は大好きです。(10点)

・コンビニ強盗のくだりを使いすぎだと思いますね。
 さらに違う人物を出してボケの幅を広げてみた方が僕はいいと思いますよ。
 あとPTA会長も使いすぎのような気がしました。
 まだまだ他にも先生はいるのですから他の先生を出してみたらもっといいネタになると思いますよ。(4点)

・この時期に卒業式のネタが観れるとは・・・
 意外性は無かったんですが、王道的なネタで面白かったです
 とくやさんのツッコミの言葉選びも良かったと思います(7点)

・久々にハンバーグさんのネタ見ました。
 神風とくやこうや大好きなんです。CGIの頃から勉強になってました。

 うーん…、期待しすぎたのか、思った以上に伸びなかった感じがしました。
 すっごくわかりやすいネタですし、スタンダードな流れだなーってのは感じたんですが…。
 後半の畳掛けも面白かったです。
 でも、どこか物足りない感じがしました…。
 PTA会長と松坂を引っぱりすぎて、展開が読めちゃいましたし。
 前半もちょっとエンジンが掛かるのが遅かった感じもしました。(5点)

・ツカミの退学に始まり、要所要所でまとまった笑いはとれていたと思います。
 松坂とPTA会長は最後の呼びかけではボケの裏切りがあって生かされてましたが、
 それぞれ個別だと第三者キャラを使ったネタにありがちなボケが多く、うまく機能してませんでした。
 あと、この2人に立場の他にもう一つ明確な差をつけて欲しかったです。
 今のままだと両方ともマヌケキャラなのでPTA会長はやたらエリートぶってるとか、子供っぽいとか、
 松坂とは明らかに違ったキャラづけをするとボケのバリエーションも増えるかと思います。
 親子だから行動も似てるというところまで計算済みだったらすいません。(6点)
3組目 灯風
・しずるっぽいネタですねー。
 まあうまいなあとは思いますし、言葉選びもよかったです。オチもうまく作られてると思います。
 「乳力団」のくだりは大爆笑でしたよ。うん。
 でもそれ以外は正直ニヤリともしなかったです。すみません。(3点)

・牛乳だけでここまで話を展開させられるなんてバカですね〜(いい意味でですよ)牛乳の特徴を上手く使えてると思いました。
 ただオチが少し弱いですね・・・そこで減点しました。オチがいい風に決まればもっといいネタになると思いますよ。(8点)

・白飯でも牛乳を飲む人が通りますよ。関係ないですけど
 わかりやすい展開で面白かったです
 冒頭の部分が某青春コント芸人に似たような雰囲気が出てたんですが、後半からオリジナリティが出てきたと思います
 ただお父さんの死に方の笑いどころが弱かったように感じました(8点)

・馬鹿馬鹿しくて、面白かったです。
 白い御飯のくだりは、もっと引っ張っても良かったかな、って思いました。
 全体的に面白かったですし、悪いところも全然なかったのですが、もっと強いボケがあれば、尚良かった気がします。
 「待て、待つんだゴウ」にはやられましたがw
(8点)

・設定がいいのは当然ですが、ミルキー、牛乳中毒とネタが尽きることなくどんどんネタが展開する方がよっぽど凄いです。
 ギュルギュル、ホルスタインといったフレーズボケもツボです。
 牛乳中毒は語るバックグラウンドが暗いだけに変に狂気に満ちた言動でボケることはできませんが、
 ここである程度笑いを取らないと更なる高得点は厳しいです。
 最初の「俺はこれを………牛乳を飲むことに決めたんだよ!!」はもっとためた方がボケの破壊力が上がると思いますよ。(8点)
4組目 ホームライナー
・アンチ・ブッシュズのくだりはよかったですけども、医者ズのくだりは微妙でした。
 少しうまい、とは思ったところもありましたが、笑いにはつながりませんでした。(4点)

・ネタとしては完成してるんですが、もう一押しのボケが欲しいですね。
 医者ズのメンバーをもう1人増やしてみてはどうでしょうか?
 それにツカミのロックマンもわからない人はそこで止まると思うので・・・でも僕は好きなネタですよ。(5点)

・後半盛り返してきたと思ったんですが、あと一歩というとこで終わってしまった印象です
 医者ズのメンバー設定(ギターの執刀医の展開は読めましたが)が良かっただけに、
 前半ももっと爆発力のあるボケが欲しかったですね
 面白いんですが、クスクス程度で前半続いてた感じです。バントの箇所はいらないかな、と思いました(5点)

・もっと上がるかなーってところで終わってしまったのが残念でした。
 面白くない事はないです。でも、もう1つ面白いのがあれば…。
 癌患者がドラムをやるのも、ナース達のピアノも、もっと広げられた気がします。
 アンチブッシュズの説明の下りも、オチの為にしてもちょっと弱かった様な…。(6点)

・肩透かし喰らったような終わり方で非常に残念です。
 医者ズは執刀医こそボケが読めましたけど、それ以降はハズレ無しっていうくらい面白かっただけに、
 恐らくこの後にくるであろう歌詞ボケやパフォーマンスボケに期待したところでオチでしたから。
 前半のアンチ・ブッシュズは掘り下げるのではなく、
 もっと色んなバンドを出した方が盛り上がりやすし、秋田の偏った音楽趣味に説得力が増すのかなと個人的に思います。(5点)
5組目 コントラスト
・うー、前見たときとあんまり変わってないっすねー。
 前審査した時と基本的には同じですんで割愛させていただきます。
 あと前回は言わなかったことなんですけども、もうちょっと長いほうがいいかなぁと思いました。(3点)

・漫才中に秘密をポロリとバラすというネタの流れはとてもいいと思います。
 ただ、実は本当の父さんじゃないと聞かされた息子がちょっと舌打ちしただけで
 すんなり漫才に入るんでしょうか?ちょっと不思議に思いました。
 なので少々減点しました。漫才を何でやるのかのくだりでもう少し話を広げてもよかったと思います。(3点)

・えー、ここで終わりですか?いや、キレイに終わってると言ったらそうなんですが、何かモヤモヤ感が残るというか
 漫才に移る過程でもう少し柳田さんに抵抗して欲しかったですね。
 「うるせぇ」言ってた息子が素直に漫才やるというのも変な話だと思うんで
 どうせなら現母さん(父さん?)をもっと活用して欲しかったですね(4点)

・最初のボケまでが長かったですね。
 長かった割には、そこまで大きいボケでもなかったのが残念でした。
 うーん…、全体的に笑いに繋がらなかった無かった感じがあるんですよね。(4点)

・中途半端……です、なにもかも。
 父が息子に真実を告げるメインともいえるボケも父さんの子ではない、母は男の2つしかなく、
 どちらも爆笑できるほどの意外性に欠けたものでした。
 この2つはあくまで「隠していた真実を告げるボケのフリ」として使い、
 この後にもっとありえないようなボケを3つ4つ書いてからが勝負だと思うんです。
 そうする為にも行数は今よりずっと長くする必要があります。
 オチも急ぎ過ぎなので、もっとゆっくりとしたネタを目指すといいかと思います。(2点)
6組目 天体観測
・血抜きしてないから・・・とか言ってる時点でレバーっぽかったのにその後にはヤギに食われろって矛盾してないですかね?
 弁慶とかP.Sって何?とかたらればーとかはよかったんですけど、
 後は正直聞いたことあるようなボケだったり弱いボケばっかりだったと思います。
 その3つも小ネタって感じでしたし・・・。(3点)

・とても面白かったです!ミヤさんのツッコミも上手いと思うところがいくつもありました。
 減点するところがないですね。オチもそう来たか!と意表を突かれました。本当に面白かったです!(10点)

・安定感のある漫才で良かったです。恒例となったミヤちゃんぱ〜んち!の入れ方も上手だと思います
 ただ手直しして欲しいっていうやりとりの箇所でなんか一旦笑いがリセットされてしまってるように感じました
 その後も文章を読み続けるんならあの箇所はいらなかったと思います(7点)

・前半、かなり面白かったんです。
 中盤〜後半にかけて失速した様な…。
 ミヤ:この文章力でよく大学入れたね!その大学にも腹が立ってきたわ!
 ↑のツッコミが、唐突すぎましたね。何か伏線があれば、良かったのですが、ちょっとしらけてしまった感じがありました。
 オチはきれいだったと思います。(6点)

・ツッコミが今までに比べ格段に良くなってました。
 「牛若丸との激闘」「白やぎさんと黒やぎさん」「もはや血みどろ」
 この辺はその中でも特に光ってました。
 途中までは凄いよかったんですが、最後のベスト3がそれまでに比べてあっけないボケだったので1点引きました。
 かさぶたをポリポリ、ノートの端で指を切るといった細かい仕草をチェックしてるということは、
 それまでの翔さんの発言内容も含め、別にストーカー行為くらいしててもおかしくはないなぁって。(9点)
7組目 メリースリー
・これはストーリー、言葉選びのセンス、そしてオチまでのきれいな展開、見事でした。
 ネタとしての面白さもさることながら読み物としてもなかなかだったと思います。
(10点)

・設定も内容も斬新で思わず引き込まれました。ただ山場がなかったですかね・・・
 もう少しドカンと来るボケがあれば最高でしたね。
 トリオネタは難しいと思いますがこれはよく出来たネタだと思いました。(6点)

・すごいなあ、の一言に尽きます
 空想と現実の組み合わせが絶妙なバランスを取っていて素晴らしかったですが、
 シメジになって天へ向かうところはちょっとやりすぎな印象を受けました
 あとは3人の設定やキャラ、展開、替え歌、オチ、すべてに練られた笑いがあって面白かったです(9点)

・発想も良かったし、面白かったと思うんですが…。
 何でしょう、どう考えても最後の展開が必要ないと感じてしまったのですが…。
 設定として、不安定な箇所がたくさんあるのも気になりました。(4点)

・3人の立ち位置がはっきりしてるしストーリー性もある良いコントでした。
 感動も盛り込んでおきながら笑いもしっかりとれるこの二面性が素晴らしいです。
 ただ、シンがシメジになってから一気に粗さが目につきました。
 面白いっちゃ面白いんですけど、このタイミングでの替え歌に必要性が見出せなかったり、
 最後がちょっと残酷なオチなのも今までのネタのテイストとミスマッチだったなぁと。(9点)
8組目 言霊連盟
・実際の公務のシーンとオチは良かったです。
 ただその前のシーンは「1日とはいえ要人だ」の部分以外はあんまりはまりませんでした。(5点)

・これはネタのアイデアが素晴らしいですね!流れもスムーズで読みやすくあっと言う間に読み終わりましたね。
 ネタも所々大笑いしましたね。特に天覧試合の使い方がいいですね!(10点)

・栃城さんのボケっていうのが一日象徴の説明のみっていうのが惜しいと感じました。
 もっとキャラを出して欲しいという意味で
 ライブ中にSPが付く、という点で今後の展開が読めちゃうのももったいないかなと思いました
 発想はいいんですけど、もうひとひねり必要かな、という感じです(6点)

・面白かったですね。
 もっと長くても良かったなーって思いました。
 と言うのも、説明が終わって、ここから1日象徴をどう演じるかな、って言うところで、普通のカタチで終わってしまったのが残念でした。
 秘書(?)の方の説明もなかなか面白かったです。(7点)

・言葉遊びみたいな設定一つで日常的な行動がここまで面白くなるんですね。
 しかし一日象徴の説明に対する実演のネタ中におけるウエイトがあまりに小さいんじゃないかと思います。
 栃城・槍沢以外の第三者による発言を入れないという方針ならこのスタイルはベストでしょうけど、
 イギリス首相との会談、麻生総理との会食はもっと展開できたはずです。
 特に後者の会食に関してはここの描写がないとジャンプの伏線がフルに生かせません。
 実演の部分を増やして損は無いと思うので、なるべくそこを重点的に改善するといいかと思います。(7点)
9組目 粗忽長屋
・話の流れが自然でしたし、飼育員のくだりとかオチとかソロバンのくだりとか、
 全体的にかなりおもしろかったです。(10点)

・ホメオスタシスとオチは最高でした!ただ中盤のくだりが少し流れが悪かったですね。
 さらに隕石じゃなくてもよかったのでは?タイトルの通り日常によくあることを持ってきた方がよかったと思いますね。(6点)

・好き。好きです。このネタ大好き
 もう完全に2人の世界観ですよね。大きな隕石が衝突してよく瀧澤さんだけ無事だったのか、
 という疑問は多少あったんですが、そんなことを気にさせないほどの展開に圧巻されました
 ただでさえ面白いのに、話が進むにつれて大山さんの臭い原因がわかっていくという
 ある種謎解き的な要素を取り入れてあるのも良かったです(10点)

・面白いっすねー。
 けど、ここってどうでも良い箇所なのかわかんないんですが、ツッコミの方は、満身創痍で、今にも死にそうなんですよね?
 その状況にしては、ちょっと元気がありすぎる様な…。
 まぁ、ネタですし、まして長文だからそこに関してはあんまりつっこまない方が良いのかもしれないんですが、
 そうなってしまうと、このやりとりが「隕石に潰されている友達を励ます」って言う設定でなくても良くなっちゃうと言うか…。
 せっかく潰されてるんですから、息も絶え絶えのツッコミであったり、
 逆にテンションが高いなら、そのテンションのせいで何か発展していく、と言うカタチの方が良かったと思いました。(7点)

・出だしはちょっと「?」って思いました。
 一人ではどうにもできない急に襲ってくる災難ってことで隕石なんでしょうけど、
 ちゅどーんってデカめのが直撃したのに意識があるのは……これもボケの一つなんですかね?
 その後の「それは是非モンでか?!」このセリフの口調もやたら浮いてますし。
 でもそれを越えたら面白いのなんの。特に迫害のくだりはかなりツボでした。ボケそのものから言い回しまで。
 8点か9点か悩みましたが……2度読んでも面白さが変わらなかったので9点にしました。(9点)
10組目 HIGH−POP
・ゴルファーとか寝かせておいたとか面白かったですけども、若干ボケが弱かったと思います。
 大人の黒いところとか治癒力はそんなに引っ張らない方がいいと思います。(6点)

・まさかのプロゴルファーには驚きました。オチも決まってますね。あとはもう少しボケを増やしてみてはどうでしょうか?
 僕は自分的にヒットしたボケが「治癒力」だけだったのでもっとボケを増やしていいと思いますよ。(5点)

・自分の予想力って弱いんでしょうか?オチで見事に裏切られました
 二人の会話で世界観を出すのはすごいと思いますが、冒頭の部分はちょっと寂しい印象でした
 徐々に徐々に上がっていったと思うんですが、何かこうインパクトが欲しかったです
 伊上さんの「きみで練習させてほしい」と聞いて小沢さんをボールに見立てて練習するのを想像したのは自分だけで十分です
 (しかも勝手にサッカー選手とか予想してました。すいません)(7点)

・んー…惜しい!!
 もう一捻りあれば、確実に高得点に結びつくんです。
 ただ、盛り上がりに欠けてる部分で「そろそろ終わってしまうんじゃ…」と言う懸念が見事に当たってしまった事が残念でしたね…。
 良い素材は揃っていると思います。後は腕次第だと思います。頑張ってください!(5点)

・設定が東京03のコンビ版って印象を受けました。
 序盤に作った空気はかなり良いんですが、それ以降は笑いどころが散発でまとまった盛り上がりを見せることはなかったです。
 黒い部分、自然治癒力は面白いんですが、テンドンするには優秀なものではないので
 練習のくだりでは出し方に捻りを加えると息を吹き返したように面白くなると思います。
 そして何よりゴルファーのくだりはもっと早めに持ってきてそこから話を展開した方が個性が出てくると思います。
 これを終盤に出すのは勿体無いですし、展開しないと生かせないボケです。(5点)

【第260回結果表】 平均KB 375.8KB
グループ名KBOA率BL
粗忽長屋4736/7
メリースリー4333/3
灯風40915/16
天体観測40920/27
言霊連盟40914/17
神風とくやこうや3813/13
whitewhite35311/26
HIGH−POP3415/13
ホームライナー3176/18
コントラスト2330/2
粗忽長屋、メリースリーと今期の新星が1位2位を独占。
灯風、天体観測、言霊連盟のベテラン勢は揃って409KBで3位。
神風とくやこうや、whitewhite、HIGH−POPはここでC大会戦線から脱落。