第249回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

サイクルハンマー  (3位)
見事故郷に錦飾った!


ひろたか  (1位)
今期初勝利!


言霊連盟  (2位)
こちらは今期2勝目!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

ひろたか   (14/14)
漫才/デパートのアナウンス
高田:奈良なら連勝できると思いました!
広川:・・・はい。どうぞ!
佐渡島では2位、横浜でも2位。だけど今度は1位だ!ひろたか!

広川:どうも、ひろたかです!遅ばせながら7期もよろしくお願いします!

高田:突然ですけどね、やってみたい事があるんですよ。

広川:ほほう、何をやってみたいんだ?

高田:デパートのアナウンスってあるじゃないですか。
   あれってどちらかと言うと女性がやってる事が多いですけど、俺もやってみたいなぁ、と。

広川:なるほどな。確かに面白そうだし。

高田:だから、今ちょっとここでアナウンスやってみてもいいですか?

広川:おう。





高田:ピンポンパンポーン

広川:うん、まずチャイムが鳴って、と。

高田:「お客様にお知らせ・・・・・・しません。」ピンポンパンポーン

広川:いや待った待った待った!!お知らせしないってどういう事だよ!?

高田:いやぁ、別に取り立ててお知らせがない事もあるかなぁ、と思って。

広川:意味が分からないよ!お知らせがなかったらそもそも放送する必要ないだろうに。

高田:うーん、それもそうだな・・・

広川:ほら、例えば迷子がいる時とか、そういうときにお知らせするんだろ。

高田:そうか・・・では。

   ピンポンパンポーン「迷子のお知らせを・・・・・・しません。」ピンポンパンポーン

広川:だからしろよ!!何でお知らせしないんだよ!?

高田:・・・俺、思うんだけどさぁ。

広川:あぁ?

高田:迷子ってさ、迷子になる方が悪いんじゃないのか?
   だってそうだろ?子供も親も、ちゃんと注意してれば迷子なんか発生しないわけだよ。

広川:いや、もしもし?

高田:そういう自己責任で起こった迷子に対してはだな、
   こんな迷子のお知らせなんかしないで、自力で再び会えるように仕向ける、
   それが本当の親切ってもんじゃないのか?
   だからな、これからのデパートやその案内放送は、そういう視点も大事だと思うんだ。
   お前もそう思わないか?

広川:・・・思わねーよ!!そんな論理聞いたこともないし!

高田:いや、近頃業界では本当に言われてることなんだってば。

広川:聞いた事もないし、仮にそうだったところで今のも放送必要なかっただろ。

高田:そうか・・・じゃあ何を放送すればいいんだよ?

広川:何って、ちゃんと実のある情報を伝えなきゃ話にならないだろ。

高田:じゃあ今度こそ情報を伝えてみますね。

   ピンポンパンポーン「お知らせします。午後3時より、屋上で・・・・・・」ピンポンパンポーン

広川:何があるんだよ!!だからちゃんとお知らせしろって!

高田:え、でもさっきより情報は出したつもりですけど?

広川:全部言えってば!!何があるのか言わないと意味を為さないだろ!

高田:いやお前な、最初は情報を全く伝えるつもりがなかったのに、
   お客様を愛する気持ちがあるからこそちょっとだけヒントを言ってしまう、
   これはある種のツンデレだぞ!?

広川:何の話だよ!!今ツンデレとか関係ないだろ!

高田:いやいや、ここ数年で急速に広がった言葉なんだから、
   やっぱりそう言う新しい言葉をお客様に感じ取ってもらって、
   この日本で今を生きている事を実感していただく。
   そういう意味でも、昨今のデパートにはツンデレが求められてる・・・
   お前もそう思わないか!?

広川:だから思わねーよ!!大体デパートがツンデレとか意味不明だろ!
   いずれにしろ、情報はちゃんと最後まで伝えてくれよ。

高田:分かった、ちゃんと伝えればいいんだな?

   ピンポンパンポーン
  「本日は当デパートにお越しいただきありがとうございます。
   お客様に、デパートについてご説明したいと思います。
   そもそもデパートとは、産業革命の影響を受け19世紀に欧米で始まったもので、
   市場主義の発達により大量に流通するようになった商品の数々を、
   一つの場所に集めて売りさばく、という商業施設の形態をとっており・・・」

広川:いや待て待て待て!何の話だよそれは!

高田:何で止めるんだよ、最後まで言えって言ったじゃないかよ!

広川:そういう問題じゃないだろ!だいたいそれ、わざわざ放送すべき内容じゃないじゃないだろ。

高田:・・・お前はそう言うけどな、
   デパートにわざわざお越しいただいてるワケだからな、
   お客様に少しでもデパートについて知ってもらいたいだろ。
   なのに、お客様にそういう自分がいる場所についての知識を植え付け、
   教養を深めさせるような事は必要ないって・・・
   じゃあデパートっていったい何なんだよ!?

広川:商業施設だよ!!お前今そう説明しかけてただろ!!

高田:そ、そうか・・・商業施設か・・・

広川:今さら感慨深げに思い改める事でもないだろうに。

高田:OK、じゃあ次は商業意識を持ってやってみるわ。

広川:おう・・・って何も館内放送が特別に商業意識を持つこともなくないか?

高田:ピンポンパンポーン
  「さぁ今日もデパアナ☆ショピーング♪の時間がやって参りました!本日ご紹介するのは・・・」

広川:商業意識ってそういう意味なのかよ!いや、お前が通販みたいな事する必要もないからさ。

高田:そうか・・・
   しかし、それも出来ないとなると、デパートの館内放送って案外つまんないなぁ・・・

広川:・・・お前後で本職の人に謝っとけよ?

高田:あ、でもアレだ。デパート内で何か災害が起きた時の放送、これ何かはやりがいがありそうだな。

広川:やりがいって・・・確かに責任重大ではあるけど。

高田:というわけで、災害が起きた時の緊急放送をやってみますね。

広川:おう、今度こそちゃんとやれよ。





高田:ピンポンパンドーン!!「ただいま4階紳士服売り場に隕石が衝突しました。」

広川:いきなりどんな災害が起きてるんだよ!!いろいろと前代未聞だよ!

高田:ダメですか。

広川:放送する隙もなくデパート全体が壊れちゃうからな。もう少し小さい災害でやれよ。

高田:では・・・

   ピンポンパンッ!「うわっ!・・・あ、ただいま私の隣で風船が割れました。」

広川:どうでもいいよ!!逆に災害ですらないだろ!

高田:何でですか、俺はすごく驚いたんですけど!?

広川:だとしても放送の必要性がないし、放送室に風船がある事自体分からない。

高田:うーん、じゃあどういう災害でやればいいんだ・・・

広川:やっぱり火災とかじゃないか?
   それで、客をうまく非難できるように誘導するのが放送の役割、と。

高田:そうですか・・・では。

   ピンポンパンポーン「ただいま5階婦人服売り場に置いてあるマネキンから火の手があがりました。」

広川:どこで発生してるんだよ!・・・まぁいいや、その後の誘導が大事だ。

高田:「えっと・・・あっ、、その、、か、火災が発生したふふ付近の、み、み皆さん、」

広川:おい、急にどうしたんだよお前?

高田:「おおおお落ち着いててて避難ををを」

広川:お前が落ち着けよ!!聞いてる側も落ち着けなくなるよ!

高田:だだだってじじ自分のデパートでかかか火災がががおおお起きるなんてかか考えたら・・・

広川:だから落ち着けって!!ほら、一回深呼吸でもして。急にどうしたんだよお前・・・

高田:・・・ふぅ。では。

   「皆様。当館4階の喫茶店でお茶でも飲みながら、落ち着いて避難を」

広川:それは落ち着かせすぎだよ!!何で避難するのに喫茶店に入らないといけないんだよ。

高田:はぁ・・・初めての災害放送だからどんなテンションで挑めばいいのか分からなくてつい・・・

広川:どうなってるんだよお前の体は。まぁとにかく、もう一度最初からやってみろよ。

高田:ピンポンパンポーン
  「先ほど5階で火災が発生しました。
   お買い物中の皆様、落ち着いて速やかに避難してください。」

広川:おう、やればできるじゃないか。

高田:「あ、その何ていうか違いますからね。
    別にお客様の安全を思って放送している訳では・・・」

広川:ってその放送は何なんだよ!何でここまで来てツンデレっぽくなるんだよ!

高田:いや、災害時こそお客様にリラックスしてもらうために萌えを提供・・・

広川:ワケ分かんねーよ!とりあえずそれは必要ないから!
   ・・・後は、避難をする際の注意事項とかも放送した方がいいな。

高田:「避難の際は、姿勢を低くしてハンカチなどを口に当てて避難してください。」

広川:そうそう、火災の時の基本。

高田:「そこでデパアナ☆ショッピーング♪今回紹介しますのはこちらの防災頭巾!」

広川:その通販みたいなのも要らねーよ!!買い物してる場合じゃないんだってば!

高田:「えー皆様、避難の際はエレベーターを使わないようにお願いいたします。」

広川:それもよく言われることだな。

高田:「エレベーターを使用されますと、火災により暴徒と化したエレベーターガールが襲って来ます。」

広川:そういう意味じゃねーだろ!!エレベーターガールに何があったんだよ!

高田:「また、非常階段も使わないようにお願いいたします。」

広川:何でだよ!?階段使わなきゃ避難できないだろ!

高田:「暴徒と化したデパ地下職員が駆け登って来ます。」

広川:何で火災現場を通り越して登って来るんだよ!!どうしたいんだよ彼らは!

高田:「・・・そう言うワケで火災現場より上の階の皆様、避難は諦めてください。」

広川:諦めさせるなよ!!客が死んじゃうだろ!!

高田:「しかし、考えても見てください。
    なんと最期が訪れるその時まで、6階より上の全商品を使いたい放題です!」

広川:そういう問題じゃないってば!!早く避難させろよ!!

高田:「7階家具売り場のふかふかベッドで寝たい放題です!」

広川:寝てる場合じゃないんだよ!!避難しないともっと深い眠りについちゃうよ!!

高田:「火災により暑く感じてきたら、8階電気用品売り場の冷蔵庫に飛び込んでください!」

広川:無駄な抵抗だよ!!それよりも早く避難させろって!!

高田:「まもなく暴徒と化したデパ地下職員が6階に到着する見込みです。
    さぁ皆さん、彼らと一緒に思う存分暴れてください!!」

広川:暴れさせるな!!避難の誘導は!!

高田:「・・・おっと、そろそろ私の元にも火が迫ってきましたね。
    それでは皆様、また来世でお会いしましょう!!」ピンポンパンポーン

広川:おーーーーーーーーーーーーい!!!

高田:よーし、俺も今から6階へ向かうぞーー!!

広川:お前も暴徒と化してどうするんだよ!!ってかストップストップ!!
   最後の方やりたい放題じゃないかよ!館内放送の練習はどこいったんだよ?

高田:いやぁ、やっぱり館内暴走の方がやりたいなぁ、と思って。

広川:どんな理由だよ!!もういいよ!
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言霊連盟   (12/15)
コント/姉妹都市交流会
槍沢:やりましたオンエアです!
栃城:市河さん碓氷さん褒めちぎってください!
槍沢:自分から要求するなよ!
すごいすごいすごい。苦手な地方で3連勝達成!言霊連盟!

栃城:あれ、どこに行けばいいんだろう? あーん迷っちゃったあ……。みんなともはぐれちゃったし、初めて来る場所だからわかんないよお。
槍沢:(下手から登場)あーあ、授業かったるかった。あいつは話が長いんだっつーの。
   おまけにこの後の時間姉妹都市交流会ってんだよそれ。勝手にやってろっての。抜け出してどこか行こう。
栃城:あの、すみません。
槍沢:ん?
栃城:ここから言霊中学へはどうやって行ったらいいんですか?
槍沢:ああ、それならこの先の通りを右に曲がって少し行けばつくよ。
栃城:ありがとうございます! ……あの、もしかして言霊中学の?
槍沢:ああ、そうだけど。
栃城:すごい! きっと運命だわ……。
槍沢:大げさだよ。
栃城:そうだわ。こんなところで言霊中学の人と出会えるなんて、きっと運命の導きに違いないわ。
槍沢:僕、道教えただけだよね? ところでここら辺じゃ見ない制服だけれど、君はどこの生徒なの? それになんでうちの学校に?
栃城:はい。私は連盟市の連盟中学から姉妹都市交流会学校に学校代表として来たんです。
槍沢:へえ、だからうちの学校に……。
栃城:あの、もしよかったらお名前を教えていただけますか?
槍沢:ああ、槍沢 雑っていいます。
栃城:そうですか……。私は栃城、栃城光子って言います。
槍沢:ああ、そうなんだ。
栃城:それで、お年……というか、今は何年生なんですか?
槍沢:中三ですけど。
栃城:私も中三なんです! やっぱり運命かも……。今、付き合ってる人はいますか?
槍沢:特にいませんけど……。
栃城:すごい! すごい! やっぱりそうだ!
槍沢:あの、なんなんですか? さっきから運命運命って。
栃城:ごめんなさい、一人ではしゃいじゃって。
槍沢:本当だよ。
栃城:実は私、小さい頃から、初めて訪れた土地で右も左も分からない私に親切にしてくれた人と恋に落ちるっていうロマンスに憧れているんです。
槍沢:はあ。
栃城:それで、今日姉妹都市交流会ではじめて訪れることの土地で運命的な出会いがあるんじゃないかって期待していたんです。
   そして、そんな私の目の前に現れたのは槍沢さん。あなたなんです!
槍沢:え、じゃあ運命の出会いっていうのは……。
栃城:好きです! 付き合ってください!
槍沢:早い、早い、早い! 
栃城:私、本気です!
槍沢:急激に恋に落ちすぎでしょ!?
栃城:お願いします付き合ってください!
槍沢:いや、無理だから!
栃城:……実は、最初はごっこ遊びのつもりで、この人と擬似恋愛でも出来ればいいやと思ってました。
   でも、槍沢さん。あなたと話していくうちに本物の恋心が芽生えてきたんです。
槍沢:どこにそんなタイミングがあったんだよ!
栃城:槍沢さんが私がこれから行く学校の人だったから。
   これはきっと曲がり角でぶつかった少女が転校生で……みたいな運命の出会いだと確信したんです。
槍沢:恋に落ちるハードル低いな! 別にここ学校の近くだから、絶賛授業中っていう時間除けば会っても不思議じゃないし。
   そもそも、それ結局僕じゃなくてシチュエーションに恋しているだけでしょ? そういうことはもっと内面を見て言ってくれよ。
栃城:も、もっと内面を見てほしいだなんて……。これはなんて積極的なアプローチ!!
槍沢:違うよ! そんなつもりないよ!
栃城:ますます好きになっちゃった。
槍沢:話聴いてる?
栃城:はい! 口では無理とか素っ気ないことを言うけれど、本当はもっと自分のことを知ってほしい……。素直になれないツンデレさんなんですね!
槍沢:聴いててなお、都合いい解釈してるんだ。そういうことじゃなくて、無理だから。本当に付き合えないから。
栃城:! どうしてですか!? 私達が知り合って間もないからですか!
槍沢:それもあるけどさ……。
栃城:そんな……愛に時間は関係ないですよ。
槍沢:君には関係なくても、僕には関係あるんだよ、そうじゃなくてもっと根本的な……。
栃城:わかった! 私達が姉妹都市に住むから!
槍沢:? どういうこと。
栃城:姉妹都市、姉と妹……。血が繋がった姉妹の禁断の愛になってしまうからですね!
槍沢:どういう思考回路してるの? 姉妹都市と血縁には因果関係なんてないからね。
栃城:私と槍沢さんはそれぞれの市で生まれた。つまり、言霊市と連盟市が私達にとっての母、この二つの市は姉妹都市、
   つまり私達は従姉妹の関係だと思っていた。でも、じつは二人の父親は同じ人で、本当は腹違いの姉妹だったとそういうことですね!
槍沢:余計なドラマ妄想しなくていいから。市が母親とか、謎の父親だとか言ってること意味分からないから。
栃城:ごめんなさい、私複雑な血縁関係が出てくるメロドラマにも憧れていて……。
槍沢:だからって唐突に妄想語りだされても……。
栃城:でも、たとえ実の姉と妹のような、禁断の愛だとしても、そこにどんな障害があったとしても私負けません! 二人で誓った愛は永遠ですから!
槍沢:一瞬たりとも誓ったことないよ。
栃城:で、実は私この後の交流会でスピーチをするんです。そこで、槍沢さんにしかわからないよう好きっていう合図を送ります。
槍沢:送らなくていいよ。受け取る気ないし。
栃城:スピーチではダブルウィンクをします!
槍沢:なに、ダブルウィンクって?
栃城:両目でウィンクをするんです。
槍沢:それ目を瞑ってるだけだよね。
栃城:こういう感じで(両目を瞑る)。
槍沢:それ、ウィンクになってないから。
栃城:んー(唇を突き出す)。
槍沢:キスしようとするなよ!
栃城:ハッ! 私ったらはしたない……。こんな女の子嫌いになりました?
槍沢:元から好きじゃないから。
栃城:またまた、本当の気持ちを隠しちゃって。
槍沢:なんでそう都合よく考えらるかな。
栃城:もっと、自分の気持ちに素直になっていいんですよ。
槍沢:君は素直になりすぎだろ。
栃城:あ、いけない! もうこんな時間。もうすぐ交流会が始まっちゃいます。早く学校に行きましょう。
槍沢:いや、僕はやめておくよ。元々参加するつもりなかったし……。
栃城:そんなこと言わないで! 彼女の晴れ姿見てくださいよ。
槍沢:だから、彼女じゃないって……。
先生(音声):お、槍沢。こんなところにいたのか。
槍沢:まずい見つかった!
先生(音声):ほら、もうすぐ姉妹都市交流会が始まるぞ。早く来い。
槍沢:そんなー!
(舞台暗転 舞台明転)
槍沢:ああ、結局参加することになっちゃったよ……。なんか嫌な予感がする。
生徒(音声):姉妹都市交流会、最初のプログラムは両校代表によるスピーチです。スピーチの後は両市の特産物、門松と伊達眼鏡の交換式があります。
槍沢:にしても、いくら眼鏡の生産じゃ鯖江に敵わないからって、伊達眼鏡の生産日本一を目指すってうちの市も志が高いか低いか分からんな。
生徒(音声):それでは連盟中学代表栃城光子さんお願いします。
栃城:はい(ダブルウィンク)。
槍沢:いきなり合図送ってきたよ。
栃城:私達連盟市と皆さんの言霊市は、姉妹都市として提携してから十五年の記念すべき年です。
   この節目の年に開催された交流会をきっかけに、私達若い世代がもっと交流をしていければいいと思います。私と槍沢さんのように!
槍沢:ん!?
栃城:そう。私と槍沢さんは今日この場所で出会い、すでに心と心、愛と愛の交流をしています!
槍沢:急になに言い出してるんだあの女!?
栃城:みなさんも素敵な心と心の交流をしてください! 命短し恋せよ乙女!
槍沢:誰か止めてくれ!
栃城:槍沢さん! ステージに来てください。
槍沢:え?
栃城:早く!
槍沢:ええー。絶対嫌だ! でも、周りからすごいせかされてるし行くしかないか……。
栃城:……来てくれたんですね。
槍沢:お前が呼んだんだろ。
栃城:改めて、みんなの前で誓います。槍沢さん。あなたが好きです! 付き合ってください!
槍沢:この状況で告白!?
栃城:早く……。答えを聞かせてください。
槍沢:答えって……。嫌だけれど、これだけ注目集めといて断れる空気じゃないしなあ……。はい。付き合ってください。
栃城:やった!(抱きつく)
槍沢:なにやってるんだろうな僕は。
栃城:やっと言ってくれましたね。
槍沢:明日から学校行きたくないなあ……。
栃城:フフ。これだけ大勢の人の前だと、逃げずに本当の気持ちを言ってくれるんじゃって思ったんです。
槍沢:いや、僕はずっと自分の気持ちと向かい合ってましたよ。
栃城:これから先、どんな障害があっても乗り越えていきましょう!
槍沢:その障害の大半は君のせいで出来たものだと思うけどね。ああ、全校生徒の注目を集めてる……。
栃城:それで、槍沢さん。お願いしたいことがあるんですけれど……。
槍沢:今度はなに?
栃城:実は運命的なロマンスの他にも、幾多の障害を乗り越え結ばれた二人が遠距離恋愛を始めるうちにすれ違いが生じ、互いを傷つけてしまい、
   最後はこれ以上苦しまないよう、愛するがゆえに別れてしまうという悲しいラブストーリーに憧れているんですけれど、やってくれますよね?
槍沢:お前なにがしたいんだよ!
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サイクルハンマー   (11/13)
漫才/鹿男
あべ:本当に良かったです!
おか:今回もし落ちてしまったら、地元に帰れないとこでしたよ。
あべ:いや今この瞬間が帰ってきてるから! どうぞ!
結構危なかったですよ、今回。奈良の雄!サイクルハンマー!

おか:はいどうも、よろしくお願いします!

あべ:みなさん、今日はおかげさまで青バトにて地元凱旋です! ありがとうございます! (パチパチパチ・・・)

おか:嬉しいですよ。まさかこの、俺らにとって思い出が詰まった街でなおかつ日本の首都の橿原にて漫才ができるとは。

あべ:いやいつから橿原が日本の首都になったんだ!? どさくさに紛れて変なこと言うな!

おか:なんでですか。日本の歴史の中で初めての首都、1300年以上前に藤原京という名の首都になったのがここ奈良県橿原市じゃないですか。

あべ:それとっくの大昔に移転してるから! 時代感覚がズレてるにも程があるな。

おか:まぁそんなことはさておき、今年はついにきましたね! 奈良ブームが!
 
   ということで会場のみなさんも一緒に拍手! (パチパチパチ・・・)

あべ:いやそんなブームいつ来たんだ!? まぁ確かに今年は「せんとくん」が話題になったりはしたけど、
   あれも、可愛くないだのキモイだの、平城遷都1300年祭のマスコットキャラにはふさわしくないだので話題になっただけで・・・

おか:いやその言い方はないですよ。ある意味奈良に似合ったマスコットキャラじゃないですか。

あべ:そうか?

おか:そうですよ。最近になってようやくその魅力が認められ、
   ついに今では大活躍しはじめましたからね。奈良放送テレビで流れる、お墓のCMのキャラなどにて・・・

あべ:それはちょっと似合ってるかもしれない! つーかむしろそっち方面しか似合わないのでは!?

おか:あと他にも、極楽湯の奈良南店のCMキャラとしても活躍しはじめましたし。

あべ:銭湯くんか! ダジャレで採用を決めたとしか言いようが無いな!
   だいたい、奈良テレビでしか活躍してないのならやっぱり全国的に認められたとはいえないんじゃないか?

おか:いや全国でも人気じゃないですか。この前、全国公開された人気映画でも、
   「せんとくん」や、「なーむくん」「鹿坊」といったその他奈良のマスコットキャラと思われるのがたくさん出た映画が公開されてましたし。
   確かウエンツ瑛士が主演してたやつで、名前は「ゲゲゲの鬼太郎」とかいったような・・・

あべ:それせんとくんも鹿坊も出てないから! 
   まぁ確かに奈良のマスコットキャラたちの数々を見たときは、妖怪映画でも作るつもりなのか?って思ったけど!

おか:でもともかくこれで、ついに奈良ブームが来たってわけですよ。
   なので今では、奈良県のセールスマンである荒井知事の名前を知らない人は誰もいないですし。

あべ:いやそれたぶん誰も知らないから! 東国原知事の足元にも及んでない!

おか:さらには今年の1月〜3月に全国放送されたドラマ「鹿男あをによし」も空前の大ヒットを記録しましたし。

あべ:それも残念ながら視聴率伸びなかったから! 内容は良かったけど。

おか:えっ、全国のみなさんは鹿男あをによしを見てないんですか? あの、奈良のさまざまな魅力が詰まったドラマを。
   なにしろ、東大寺や平城宮跡のような歴史的建造物はもちろん、あの最新のトレンディスポット、奈良ビブレまでも出てたんですよ!

あべ:ビブレが最新ってその発想が田舎モノ丸出しだ! ただのショッピングセンターじゃないか!

おか:なんでですか。奈良ビブレは誕生してわずか20年、1300年の歴史の中の20年って最新・・・

あべ:だから時代感覚がズレてるにも程がある!

おか:で、その話の中で思ったんですが、実は今日、相方のあべさんに重大な告白をしないとと思いまして・・・

あべ:また突然なんなんですか?

おか:実は、俺も鹿男なんですよ。

あべ:なんでそうなるんだ! 鹿男なんてのは、あくまでフィクションだろ!? ドラマの中だけだろ?

おか:それが実は、実在するんですよ。まぁここだけの話、実は奈良県民の4人に1人は鹿男なんですけどね。

あべ:そんなにたくさんいるのか!? 35万もいることになるじゃないか、でも20年以上住んでて1回も見たこと無かったぞ。

おか:普段は人間の顔をしてるんですよ。狼男みたいに。

あべ:狼男とおんなじ系統なのか・・・? 満月を見たら変身するとか?

おか:いや、鹿男の場合は鹿せんべいを見たら変身するんです。

あべ:そんなんで変身するのか!? 確かにどっちも丸いものだけど!

おか:どちらにしろ鹿男ってのは、普段は人間の顔をしてますからね。
   でも、神の使いなんですよ。この地にはいろんな神がいます。山の神とか、海の神とか、島の神とか・・・

あべ:うん、今すぐ山の神以外は移住した方がいいと思う。だって奈良は海が無いからいるだけ無駄だ。

おか:それら全員、普段は人間の顔をして奈良公園で人力車をひいてたりしますし。

あべ:人力車をひいてるのか!? つーかそれ、むしろ神の使いというより召使いだな! 

おか:だから鹿男の中にもいろんなのがいるんですよ。一番下っ端の者なんかはちり紙交換とかをやってますし。

あべ:そっちの紙の使いか! カミはカミでも大違いだな。

おか:そして集めた紙をこっそりと鹿せんべい工場で混ぜてるとこも見たことありましたし。

あべ:食品偽装をするな! それが神のやることか!?

おか:ちなみに俺は何の神かというと、もうみなさんお気づきの通り、笑いの神なんですけどね。

あべ:自分で言うな! 恥ずかしくないのか!? つーかそんな、笑いの神とかまでちゃんといるのか?

おか:笑いの神もいますし、あと他には怒りの神とかもいますよ。
   その証拠に、たとえば子供たちが奈良公園で野球をして、お寺の窓ガラスを割ったりなんかすると、
   その子供たちを怒鳴りつける怒りの神、通称「神成さん」が現れますし。

あべ:そんな神の使いまでいるのか!? ドラえもんの世界もびっくりだな!

おか:ちなみに昨日は1年に1回の、奈良の春日大社に全国から八百万の鹿男たちが集まる、鹿サミットの日だったんですけどね。

あべ:八百万もいるのか。しかもそれが全部集まる日があるのか。出雲大社もびっくりだな。

おか:で、俺はこの前初めて参加してきました。同じく初参加の、せんとくんと一緒に・・・

あべ:せんとくんはそこにも参加してるのか!? 確かにある意味リアル鹿男だけど!

おか:ともかく、実にいろんなとこからいろんな鹿男たちの参加がありましたね。
   北海道からはエゾシカ、そしてノルウェーからはトナカイも参加してましたし。

あべ:トナカイもいいのか。つーか外国にも鹿男はいるのか・・・

おか:いますよ。さらには前回はオーストラリアからアシカも参加してましたし。

あべ:アシカは全然違う! どこからどう見ても鹿とは住んでる世界が違う!

おか:それどころか前回は人間の女性が「私はカモシカのような足をした人間ですから」とか言ってここに来ましたけど、それは追い返されました。

あべ:そんなことまであったのか!? そりゃ無理に決まってる。

おか:そうですよ。「お前はどう見ても大根足だからダメだ!」って言って追い返されましたけど。

あべ:そっちの問題か! じゃ本当にカモシカのような足だったら参加OKだったのか!?

おか:それは分からないですけど、1つだけ言えるのは、
   鹿男たちの中では足の細いメス鹿が好きってのが多いです。さすがの鹿男たちも異性の前となるとあっという間に狼男に変身しますからね。

あべ:くだらんこと言わんでいい! 神にあるまじき発言だな!

おか:とにかく昨日は神の使いたちが一堂に集まりまして、いろんなことを話し合いました。
   これからの神々たちの活動についてとか、あと、せんとくんが人間界から気持ち悪がられてるについてとか。

あべ:つーかサミットでせんとくんのことが問題になったのか。話題が早いな。

おか:そこで・・・ 仲間たちがせんとくんに向かってこう言ってくれたんですよ。
   あるトナカイさんが、「僕だって、真っ赤なお鼻がいつもみんなの笑いものにされてた。あの頃はいつも泣いていた」って。

あべ:同じ思いをした仲間がこんなとこにいたとは! これは確かにせんとくんとは心が通じ合うかも!

おか:「でも、クリスマスの日にサンタさんに出会えて、今では子供たちにプレゼントを届ける福の神になることができた」って。

あべ:それは本当に良かったな。

おか:本当にトナカイさん良かったですよ。まさに、サンタさんと神に感謝、クリスマスに感謝、キリストに感謝ですよ。

あべ:なんか宗教がごっちゃになってるな! でもある意味世界平和で良いとも言えるけど。

おか:まぁそんな話もあったりで、神々たちのパーティーは盛り上がりましたね。飲めや歌えやのドンチャン騒ぎでしたよ。

あべ:いやいつからドンチャン騒ぎがメインになったんだ!? そういう目的だったのか?

おか:2次会では、みんなで森に行って樹木の皮の食べ放題で盛り上がりましたし。

あべ:森の環境を破壊するな! お前らのような鹿が増えすぎて全国で問題になってるんだから!
   だいたいさっきから話を聞いてて思ってけど、お前ら全員、神様として尊敬できるようなことを何かしてるのか!?

おか:なんだと、お前は神を冒涜した。天罰だ。

あべ:だからなんでそうなるんだ・・・

おか:天罰として、お前の昼ごはんのおかずが全部ビニール袋に変わるという呪いをかけてやる。

あべ:確かに奈良公園の鹿がビニール袋を間違って食べる事故が問題になってるけど! もういい加減にしろ。

2人:ありがとうございました。

あべ:今日はたくさんの人たちに来ていただき、ありがとうございます! わざわざ拍手ありがとうございます!
おか:どうも、鹿男です。笑いの神です。
あべ:だから自分で言うな!
市河:さて、今日は地元の奈良に凱旋ということで、どんな気持ちですか?
あべ:いや〜、やっぱりこんなに集まってくれたということが嬉しいですよ。
おか:どうやら今回は、日本一小さな百貨店、近鉄百貨店橿原店のお客さんの数より多い人数が集まってくれたようで・・・
あべ:いやいつから橿原店が日本一小さい百貨店に認定されたんだ!?
   確かに大きな買い物はみんな大阪の百貨店に行くとか別にそういうネタはいらないから!
おか:さて、今回はあべさんによる、そんな橿原にちなんだ1発ギャグがあるということで・・・
碓氷:えっ、1発ギャグなんてあるんですか!?
あべ:いやそんなお見せできるものじゃないから。恥ずかしいって。
おか:会場のみなさんも待ち望んでますよ。ということで、それでは、どうぞ!

あべ:足し算、掛け算、大和三山!!

おか:・・・地元でスベる気持ちはどうですか?
あべ:だから言わんこっちゃない! やっぱりやらなければ良かった!
市河:・・・あの〜、もうそろそろ帰ってもらえますか?
あべ:ほらこういうことになるだろ! つーかさっきからこんな地元ネタばっかりやって、
   この会場以外の全国の視聴者のみなさんは絶対画面の前でポカーンとなってるんじゃないか!?
おか:イヤだ、帰らない!
あべ:司会者様に逆らうな・・・
碓氷:確かに、栃木県民の僕としては、はっきり言って何のことやらって感じで意味不明・・・
おか:なんだと、文句つけるのなら、今から日光に行ってそこの樹木の皮をはがしてやろうか。
あべ:歴史遺産を破壊するな! そこは、立派な遺産を持つ県民同士お互い尊重しろ!
市河:ありがとうございました〜。
あべ:強制退去か!? まぁともかく、ありがとうございました!
おか:では、来週は大和高田で青バト収録やってくれるようなのでまた会いましょう!
あべ:いややらないから! そんな近鉄大阪線沿いに会場を移動していくとか無いから!
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【敗者コメント】
天体観測 397KB
 翔:相手も強かったですから
ミヤ:工藤だって2008年は勝てなかったわけで
 翔:富良野は寒いわけで
ヘルシーライフ 385KB
大黒:今期はこれで終わりですね・・・

西岡:みなさん!さいなら!

大黒:・・・
バイトロン 325KB
今江:もっと長いほうがいいかなぁ

【ジャッジペーパー】  上から、マグネッツ、アイスランド、潮江ちゃん、BOMB、8823、銀沙灘(敬称略)
1組目 ヘルシーライフ
・「タイムカードを押して変身だ」はよかったです。
 展開の仕方もうまくできていると思いますが、ちょっとボケがベタなものが多かったのが残念です。(4点)

・対決のシーンにもう少し多彩なボケがあったらよいのではと思いました。スケジュール変更がボケとして弱い割にそこを押しすぎている気がします。
 そこのツッコミもやや多すぎて疲れてしまう気もします。
 前半もただ説明するだけじゃなくて説明のヴァリエーションがあったほうがよかったと思います。(4点)

・面白かったところ
 ・ヒショウェーブとは社長が密かに行っている脱税の証拠となる書類を濡らして読めなくして証拠隠滅をするのだ!
 ・必殺技がないのが必殺技
 ・ブラック家の家計は常に黒字

 戦隊物漫才は既存のパターンが沢山あるため、それをなぞるだけでも面白い作品はできます。
 本ネタでもそのパターンをよく理解していて、面白いボケを生み出すことに成功しています。
 ただ作中でも自虐的に仰ってますが、手垢の付きすぎた戦隊ヒーロー物を主題に持ってくるなら、
 それだけでハードルが上がってしまうので新しい切り口を見せないとかなり厳しいです。
 本作でも、ヒーローの色と秘書のギャップで笑いを出すとこから展開を広げることが出来ていません。
 後半の戦闘シーンも基本的に前半の色ボケをなぞっているだけで目新しさが無く尻つぼみになっています。
 それから、ヒショピンクの必殺技が色と関係ないのは気になりました。
 それがすかしボケだとしたら、ツッコミで指摘しておかないと不自然に思えます。(6点)

・そんなんじゃ怪人より税務署にダメージだろ!
 「特徴がないのが特徴」みたいに言うなよ!
 など、ツッコミに光るものがありました。
 今まで結構な数のヒーローネタを見てきましたが、このネタはそのなかでも面白いほうだったと思います。
 前半で5人の設定を作って、後半で一気に持ってくる、というパターンでしたが自分は前半のほうが良かったです。
 後半はなんというかね、前半のボケを実践しただけ、っていう印象でした。
 まぁそれだけでも十分面白くはなるとは思うんですが、題材がよくあるものなんでね、さらに上を目指して欲しかったというか。(7点)

・随所随所で上手いことは言ってるけど、笑いにつながらなかったです。
 展開の広げ方に問題があると思います。
 特に中盤以降は技を見せる→効かない→違う技を見せる→効かないの繰り返しで単調に思えました。
 ただ、ボケの質は高いと思えたし、ツッコミにもう一工夫があればもっと面白かったと思います。(3点)

・題材こそありふれてましたが、今までのようにベタなボケが出てくることも無く、
 しっかりと個性の表れた漫才でした。脱税のテンドンが終盤まで効いてましたね。
 しかしいまひとつ展開に乏しいです。
 ボケ・設定こそオリジナリティがありましたが、展開はそれこそ教科書通り、
 もっと言ってしまえばお約束で、あまり面白みがありませんでした。
 前半はキャラ紹介、後半は戦闘。これはそのままでいいと思うんですが、中身をもっと捻って欲しいです。 
 それにしても今期で大分と成長しましたねえ…。(5点)
2組目 天体観測
・「いや一揆が起きましてね」が特に良かったです。
 序盤はちょっと弱くて不安だったのですが後半はかなり盛り上げれてたと思います。
 ただ、きのこの山はこんなにプッシュするボケではなかったと思います。(9点)

・一揆の話の終わらせ方が投げやりっぽかったのが気になりましたけど、全体の流れはスムーズだと思います。
 ただ漫才としてマレーシアにだけは行くなら、そこをもう少し長くしてメインに据えるほうがとっつきやすいと思います。
 前半でいろんなとこにちょこちょこ飛びすぎかな、とも思いました。
 あと北陸の海でリポビタンは「海で」にもう少しつっ込んで欲しかったです。(5点)

・面白かったところ
 ・35%ってことは3割5分だよ!イチローだよ!

 全体的にボケが弱過ぎるように思えました。
 各ツアーとも表面的な部分しか触れておらず、話を掘り下げる前に次の話題に移っていたのが原因かも知れません。
 何か1つのツアーに焦点を当てて、オリジナリティのあるボケを見せて欲しかったです。
 きのこの山というフレーズもテンドンで多用するにはちょっと破壊力不足だと思われます。
 あと、ツカミの部分で思いっきり内輪ネタを出してますが、これはいくらなんでも置いてけぼりにされてしまいます。(4点)

・コレ出だしとか評価分かれちゃうのかなぁ?どうなんだろ。
 自分的には企画をイジるのはアリだけど他の参加者をイジるのはNGみたいなとこありますけれども。
 まぁそれは置いといて本題に入ります。
 きのこの山に関しては別の機会にまた書く、というか書いているので別の面からのジャジペを。
 てかごめんなさい、審査する前に確認しておくべきでしたね…。今バトルズでも結果待ちっすね、このネタ。
 今までの天体観測のイメージとしては話術で笑わせてくる、というものがあったんですけど、今回はキャラを使ったボケに目が留まることが多かったです。
 漫才でここまでキャラを際立たせるのって大変だと思うんですけど、それができているのは凄いと思います。
 ただ話術のボケでも笑わせて欲しかったかな?的な。(6点)

・きのこの山がツボに入らなかっただけに、最後までそのボケを続いたのはきつかったです。
 むしろ、序盤に出てきたアスパラが後半いつ出てくるか期待したんですけど、単発のボケだったので残念でした。
 ネタの展開という点は上手いと思っただけにもったいないと思いました。(2点)

・「35%ってことは3割5分だよ!イチローだよ!」
 「マーね!パーなのは翔ちゃんだから!」
 とツッコミが頑張ってました。その点は今までの中でも1,2を争う面白さだと思います。
 ですが、その一方でボケが奮わず終いでした。
 強引で唐突なボケが多く、置いてけぼりを食らうこともしばしば。特にアスパラなんかその最たるものです。
 きのこの山もチョイスは悪くないのに欲張って出し過ぎかなと。
 ボケを全体的に見直す必要があると思います。(6点)
3組目 サイクルハンマー
・この題材でここまで広げられるとは・・・脱帽です。
 爆笑とまではいきませんでしたが終始クスクス笑いが止まりませんでした。(7点)

・時代感覚と海の神島の神は面白かったです。
 最後のシマリが悪い気がしました。セリフがもう少しスパっと終わった方が収まりがいいです。
 あと鹿→アシカのような言葉遊び的なボケがイマイチ僕にヒットしませんでした。
 全体として奈良と鹿に徹しているのはわかるんですが、ちょっと分かりにくいのも否めないのではないでしょうか…。(6点)

・面白かったところ
 ・奈良ビブレは誕生してわずか20年、1300年の歴史の中の20年って最新・・・
 ・そっちの問題か! じゃ本当にカモシカのような足だったら参加OKだったのか!?
 ・確かに奈良公園の鹿がビニール袋を間違って食べる事故が問題になってるけど

 良いボケは何個かあったのですが、奈良→鹿男→鹿サミットと話の軸が変わりすぎてて、特に鹿サミット以降の展開は理解するのにちょっと苦労しました。
 これは私個人の問題でしょう。すいません。
 で、鹿サミットに関して、アシカや狼男等の言葉遊びに終始せず、鹿の習性に関連したボケをもっと入れていただければ良かったのにと思いました。

 あと
 >サンタさんと神に感謝、クリスマスに感謝、キリストに感謝ですよ。
 >宗教がごっちゃになってるな!
 この部分が非常に分かりづらくて、考え込んでしまいました。
 せんと君が仏教で、春日大社と鹿男が日本神道に関係するという説明が個人的に欲しかったです。(7点)

・決して悪くは無いんですけれども…うーん…。
 本題に入るまでが随分と長かったですが正直、自分的には要らないように思うんですけれども。
 んで、鹿男以降も色々と網羅してはいるんですが上手いで留まっているボケが多かったように思います。
 6期ファイナルのネタを見ちゃってるんでやっぱこのネタは物足りなく感じます。(6点)

・序盤の話題がローカルすぎる感じがしました。
 正直、奈良県のことは詳しく知らないからネタについていけなかったです。
 その「ローカルすぎる」ことを笑いにしようとしたんだと思うんですけど、ツボじゃなかったです。
 あと、ツッコミの後の「確かに〜だけど」って言うのも共感できなかったし、笑いにつながらなかったです。(2点)

・おかさん楽しそうですね。舞台で演じてる姿が目に浮かびます。
 力量があるからある程度の水準は保ってるんですが、ちょっと自己満足に走り過ぎたかなと。
 ローカルネタの1つ2つならまだしも、これはやり過ぎだと思います。
 終盤の畳みかけも序盤の出遅れを補うには遠く及びませんでした。(6点)
4組目 ひろたか
・面白すぎて逆にジャジペが書けませんw
 ほとんどのボケが全部自分のツボにクリーンヒットしましたw
 マネキンから出火とかエレベーターガールが暴徒とか喫茶店とか・・・。
 面白かったボケをあげればキリがありませんw尊敬します。(10点)

・前半が放送前でしつこくボケを繰り返していてもどかしい思いをしましたが、
 後半のテンポがよくてしっかりと笑わせてもらいました。「商業主義」あたりから僕のツボです。
 「暴徒と化したエレベーターガール」なんてのも絵が浮かんできて、よかったと思います。(8点)

・特に面白かったところ
 ・でもさっきより情報は出したつもりですけど?
 ・7階家具売り場のふかふかベッドで寝たい放題です
 ・よーし、俺も今から6階へ向かうぞーー!!

 面白かったです。話の展開、掘り下げ方が非常に上手いです。お見事でした。
 欲を言えば、どこか一箇所爆発があればなお良かったです。(9点)

・んー…なんていうか、ベタなボケが多かったというか。
 暴徒と化す理由が分からないまま進められて、そこで引き離されたというか。
 まぁ最後のオチでその理由が明らかになるわけですけれども、1回目の暴徒からオチまでの間を損してるように思います。
 基本的には良いんですけどね。そこからプラスする部分が無かった、って感じでした。(6点)

・序盤の放送をスカすボケは面白かったです。
 迷子やデパートの説明のくだりは長いボケの割には笑えなかったです。
 火災発生のくだりでそれまでのボケを回収していくのかと思ったんですけど、
 拾ったのが通販とツンデレだけだったので中途半端だった気がします。(6点)

・〜しません、ってのはありそうでなかったタイプのボケですね。斬新でした。
 中盤までいい感じだったんですが、終盤がちょっと物足りなかったです。
 悪くは無いんですが、どうも盛り上がりに欠けてました。
 ボケの使いまわしをもっと上手くすれば改善できると思います。(8点)
5組目 バイトロン
・まちゃまちゃはさすがに文章じゃ伝わらないですね。
 あと元ネタがあるボケが多すぎる上にただ羅列しただけなんですよね。
 元ネタがあっても別にかまわないのですが、元ネタを活かして面白くできなきゃ意味ないですよ。(1点)

・サイコロで全てが決まると言う時点でかなり無茶があると思います。
 話の流れがカンタンに左右できて読むほうとしてもワンパターンで飽きます。
 2に反応して自爆というのは悪くないと思うので、中盤で使って後半で活用した方がよかったのではないでしょうか?
 全体として少しボケもアニメをかいつまみすぎていてマニアックだと思います。(2点)

・面白かったところ
 ・それクレヨンしんちゃんに出てくるロボットだよね 
 ・2という言葉に反応して自爆するのか!! 

 面白いボケは何個かあったんですが、導入部分やフリが余りにも粗すぎて会話の不自然さが際立っています。
 もうちょっと自然なやり取りになるよう工夫してくだされば、ボケの質はそれなりに揃っているので面白くなるはずです。(4点)

・今江:水木一郎が出てきた生歌演奏→出てきて
 せっかくの良いボケが台無し!!
 まちゃまちゃ風だとかポケモンみたいな感じだとかマシンガンズだとかドラクエみたいだとかは置いといて。
 多分みんな指摘するだろうし。
 「2」の自爆に関するボケがいずれも上手いです。
 ただそれだけだったんですよね。
 読んだ感じ、舞台とかで演技付きでネタをする分には面白くなりそうな雰囲気はあるんですけれども、文章ではこの点数で。(2点)

・中盤のマジンガーZと水木一郎のくだりなど、全体的には面白かったです。
 ただネタに対して言うのもおかしいかもしれないですけど、敵が受け狙いに走りすぎてると思いました。
 マシンガンズにしろ、クレヨンしんちゃんにしろ、元からキャラを持っているからそれに頼っているように見えました。
 あと、ツッコミの時の「!」の使いかたが微妙にずれてた気がしました。(8点)

・固有名詞で笑いを取ろうとするのは悪い事じゃないんですが、その数が尋常じゃないです。
 キャラクターをバンバン出してバンバン捨てるやり方はいただけませんね……。
 それに出した笑いに繋がっているかというとそれも微妙です。
 お笑い芸人風とかゲーム風とか言い方が変だからってすぐ面白くなるわけじゃありません。
 予備知識を求められるネタだから言えますが、カンタム、アクションときたら分かる人は次のボケが読めてしまいます。
 この調子でネタを続けていくなら、サイコロみたいにボケに捻りを加えなければ厳しいと思います。(1点)
6組目 言霊連盟
・キャラ作りが上手いです。ボケ自体もキャラに合いつつしかも面白いです。
 >栃城:姉妹都市、姉と妹……。血が繋がった姉妹の禁断の愛になってしまうからですね!
 特にこのボケは秀逸でした。オチもバカバカしくて最高です!(10点)

・キャラが立っていてスッと読みやすかったです。
 姉妹都市の妄想は笑いました。
 「話していくうちに」→「どこにそんなタイミングが」といったつっ込みのレトリックもうまいと思います。
 展開と終わり方もいいと思います。読んだ後にしこりが残りませんでした。(9点)

・台詞回しは巧いんですけど、いかんせん設定に入り込めませんでした。
 そこに何故運命を感じるのか、何故そこまで槍沢に執着するのか、動機付けがちょっと足りないかなと。
 ただ単にそういうシチュエーションに憧れているでは弱いと思います。
 説得力のある背景を描かれていないので、栃城という存在が飛躍したことを言ってる人間にしか見えなかったです。(5点)

・言霊中学て。連盟中学て。
 てかこのコントの槍沢さん、やたらとかわいいな、オイ。
 栃木のキャラが良いですね。
 また、ボケが彼女のキャラを引き立てている、というか、まとまりがありました。
 爆笑するまでは至らなかったものの綺麗な作品だと思います。(8点)

・先走りすぎるボケはもとより、サバサバしたツッコミが面白かったです。
 特産物のボケはシンプルだけどツッコミが上手かったのでなおさら言い味を出していると感じました。
 ストーリーも出会ったところで終わらず、交流会まで持って言ったのも良かったと思いました。
 ただ、大オチが弱い気のと、中盤のボケがいまいちだったのでこの点数にしました。(7点)

・随所に技術が感じ取れるネタなんですが、ボケの数があまりに少ないと思います。
 前半は後半への伏線と考えればあれくらいでも丁度いいですけど、
 あの前半があったのに、後半では然程盛り上がったように思えませんでした。
 ボケのキャラがあんなんですからもっとがっついてもいいと思います。
 それ以外の点で目立った欠点はありませんでした。(7点)

【第249回結果表】 平均KB 411.7KB
グループ名KBOA率BL
ひろたか47714/14
言霊連盟46912/15
サイクルハンマー41711/13
天体観測39719/25
ヘルシーライフ3852/12
バイトロン3250/9
ひろたかが今回のTOP、僅差で言霊連盟が続いた。
サイクルハンマーが地元で勝利。
天体観測は236回振りに連敗を喫した。