第243回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

粗忽長屋  (3位)
今期3勝目!


安物鬼  (2位)
こちらも今期3勝目!


楓 米吉  (1位)
連敗脱出!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

楓 米吉   (6/8)
一人コント/待ちうけカエデン
構成がどうとか考えて書いたところで絶対に面白い作品とは限らないですよね。
名言出ましたよ。皆さんメモを。オーバー500で快勝!楓 米吉!

やぁ、僕カエデン!
ハードバンクのケータイの待ちうけ画面に住んでいる、カエルのキャラクターさっ☆
僕の仕事は「待ちうけカエデン機能ON」の状態になったら持ち主に向かってかわいい一言を言ったり、かわいいメールを送ることさっ☆
つまりOFFになったら仕事が無い、リストラってことさっ☆
リスとトラって!
僕、カエルなのに!
キャッ☆
キャッ☆
やかましいか!
キャッ☆
キャッ☆

・・・え?・・・待ちうけ・・・くーまん・・・?知らないなぁ。
東芝製のソフトバンクケータイの待ち受け画面に住んでて持ち主に向かってカワイイ一言を言ったりかわいいメールを送ったりするキャラなんか知らないなぁ・・・

あっ、さっそく待ちうけカエデン機能がONになったよ!

よーし、さっそく持ち主であるスカートが膝上三十センチの女子高生に向かって、とびっきり可愛い一言を言うぞー♪





『かくれんぼはしないよ。見つけてもらえないからね。』





えぇぇぇ!なんか持ち主の顔ゆがんでるー!
ふざけるな!かわいいコメントだろ!
小動物ならではのかわいいコメントだったろ!
これに対して不満で顔ゆがめるって!
これ以上を求めるのかよ!
そんなもの僕に言わせたら淫乱だよ!クソアマ!

あ、ひょっとしてキャラか。
キャラ付けが足りないんだ。
くーまんも「〜〜でふ。」っていうカワイイ語尾があるもんな。
そうだ、僕も語尾なんだ。





『かくれんぼはしないゲロ。見つけてもらえないからゲロ。』




持ちぬし鼻で笑ってるー!
「フンっ」って笑ってるー!
「とってつけたような事しやがって」って顔された!

くそー、もっとかわいく見せないとダメだ・・・
そうだ・・・
歌だ・・・
歌だよ!
くーまんも時々
「くーまんは〜♪
 くーままと〜♪
 くーぱぱの〜♪
 こどもでふ〜♪」
って歌うもんね!よし!僕も歌だ、歌をうたうんだ!



『北っのぉ〜酒場通りにはぁ〜〜女っを〜酔わせる恋がある〜♪』



すごく嫌な顔しやがった!
自分の好きな歌を歌って何が悪いんだよ!?こいつ細川たかし先生バカにしてんのか!
なんだよ、ジェロで演歌ブーム来たんじゃないのかよ!俺の気のせいかよ!カエル界だけか!
ヒロシ&キーボーでキーボーのパート回されなかっただけラッキーと思えよ!

あー、もう何をしたらいいのかわからないよ・・・
そうだ、持ち主の身の回りのあるあるネタなんかを送ればいいんじゃないかしら!
それに加えてくーまんにならって、その持ち主の住む地域に関することを言えばいいんだ。
ご当地コメントで、しかもあるある。
くーまん超えはなったぞー!



『新越谷のOPAのエスカレーターは市内屈指のパンチラスポットだゲロ。』



ドンっ引き!
なんだよ、こいつ見られたくてスカートが膝上30センチなんじゃないの!?
でも今回は僕も僕だ!
教頭先生が薄ら笑い浮かべながら言うようなコメントだった!
かわいいキャラ、かわいいキャラ・・・

ドジっ子。
ドジっ子要素だよ。
くーまんが時々言う
「しりとりをするでふ。メロンパン。あ・・・・」
こういうドジっ子要素だよ!時代は!
また菓子パンっていうチョイスがかわいくていいね!抱きしめちゃいたい!
この要素をパクっていきましょ、この要素を。
見ていろ、持ち主!
キャッ☆カワイイ☆ と言わせてやる。
キャッ☆カワイイ☆ と。




『しりとりをするゲロ。マロン&マロン。あ・・・・』




Yahooケータイ起動された!
マロン&マロン検索された!
そんなメジャーなパンじゃなかった!
なんで知らないの!?甘くて美味しい栗クリームとホイップクリームの菓子パン!
栗クリーム、クリクリームて!
キャッ☆
キャッ☆
やかましいか!
キャッ☆
キャッ☆



どうした言うのだ僕は!
そうだ、もうここまできたら逆に振り切ってみよう。
ふりきった可愛さというのもあるだろう。
ピカチュウみたいな感じ。




『ゲロゲーロ、ゲロゲロ、ゲーロゲーロゲー』




ケータイ閉じられた!
アレか!?カエルのキャラクターは嫌いか!?
ケロケロケロッピーとか嫌いか!?
他にかわいいカエルのキャラがピンとこなかった!

もういい・・・一回休憩しよう・・・かわいいメールを送って休憩だ・・・
メールで着信があればケータイ開いてくれるでしょ・・・




『件名:今旅行にいってるゲロ。
 本文:今、カエデン旅行にいってるゲロ。
    パパがお留守番してるゲロ。』


これで一旦待ちうけ画面はパパに任せて時間を稼いで、かわいいとは何かを考えるんだ・・・
かわいいとは・・・
かわいいとは・・・




あぁーー!?
パ、パパが、パパがエロエロ女子高生から爆笑とりやがったー!
『かっとばせー むーらーたー』で爆笑とりやがった!
ハマの顔で笑いかっさらった!
横浜ファンの底力を見た!
ベイスターズ自体にはない力をファンに見た!

でもそうか、この親父っぽい感じがかわいいんだ。
かわいいおじさんとか時々いるもんね。
よし、それだ。



『すいません、ビールと生肝。』





ケータイ投げられた!全力で!信じられない!
カワイイって何だっ!

なんだよかわいい顔して乱暴な!
恐ろしい!
女性恐怖症になる!
ただでさえ閉所恐怖症で待ち受け画面の狭さがギリギリなのに!

・・・あれ

やった!
かわいいエロエロ女子高生サマサマがもう一度ケータイを手に取ってくれた!
きっと最後のチャンスをくれたんだ!
かわいがって!かわいがって!カエデンをかわいがって欲しいゲロ!



待ちうけカエデン機能OFFにされた!
リストラだ!
カエルなのに!
やかましいか!
キャッ☆
キャッ☆
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安物鬼   (20/24)
コント/幸せの青い鳥
鬼:361欲しい。
禿:なんかちょっと届かなそう。
バリバリオーバーしてますって。実は400KB台は97回振り!安物鬼!

少年:あーマジシャンになってみんなをステージから驚かしたいなあ。見下したいなあ。

(パリーン)

少年:えっ!!ちょ・・・何事?

青鳥:(パタパタパタパタ)

少年:なんだ!?この青い鳥は・・・?

青鳥:おはよう!少年。

少年:うわー!なんかしゃべったこいつ!気持ち悪っ!!

青鳥:気持ち悪いとか美味しそうとか言うな!

少年:いや、美味そうとは言ってねえよ!むしろ不味そうだよ!

青鳥:申し遅れた、吾輩は幸せの青い鳥だ。すごいんだぞ。

少年:えーーーっ・・・なんかイメージよりもかなりおっさん臭いな!!

青鳥:これまでにいろんな人を幸せにしてきたからな。そりゃ老けるのも早いわ。

少年:・・・なんか聞きたくなかった舞台裏を聞いちゃったよ。

青鳥:そんで今回はキミが見事当選したのだ!

少年:何そのダイレクトメールの見出しみたいなセリフ!当選って何よ!?

青鳥:所さんが吾輩を投げ、キミまで飛んできたんだよ。

少年:ダーツの旅と同感覚!?ってか家まで来るってことは結局お前のさじ加減じゃないか!
   でもどうして僕のところに来たの?

青鳥:・・・ポッ。いかんいかん、幸せの赤い鳥になってしまうな。

少年:えーーーっ!!なんか僕に気があるみたいな、いや絶対に気があるって!

青鳥:随分と自信過剰じゃないか少年。

少年:なんだよ違うのかよ!紛らわしい言い方すんな!

青鳥:まあ、まずはお友達から始めようではないか。

少年:やっぱ気があるんじゃねーかよ!あと最初に言っておくとこんなおっさんみたいな鳥なんて嫌だよ!

青鳥:ガビーン!!おっさんみたいって言うな、おっさんみたいって言うなあっ!!

少年:うわあなんか必死なところは小学生みたい。

青鳥:やった!おっさんから小学生になれたぞ!うほほ〜い!

少年:やっぱ無理。うほほ〜いで物凄く減点。

青鳥:チクショー!!うお〜〜〜い!!

少年:今度汚っ!必死さが汚っ!
   そんなことより青い鳥さん、僕の願い事を叶えてよ。

青鳥:えっ、まあ、うーん・・・

少年:僕、マジシャンになってステージに立ちたいんだ!

青鳥:演歌の舞台に立たないかい?

少年:おっさんは黙ってろ。
   いつも目立たない平凡な毎日に飽き飽きなんだよ。

青鳥:なるほど、演歌とマジックのコラボレーション、略してコボレーションか。

少年:何そのコボレーションって!なんか水入り花瓶が倒れました的な!
   略してって言っている割にはラしか省略してないし。

青鳥:それでは演歌とマジックのコラボレーションということで。

少年:ツッコミ忘れてた!演歌しつこいんだバカヤロー!

青鳥:シュン・・・だって吾輩の得意分野なんだもん・・・

少年:願い叶えるんならこっちに選択肢よこせよ!
   とにかくマジシャンになりたいの!この夢おじさんには叶えられる?

青鳥:お兄さんには不可能なんてないんだぞ!

少年:うわーーー!やったー!ありがとう!おじさん!おじさん!お・じ・さ・ん!
   あと1つ言わせてもらうとおじさん自身が年齢的な不可能がにじみ出ているから。

青鳥:うお〜〜〜ん!!この少年はどうしてこんなに吾輩にキツくあたるのだ!

少年:イライラするんだよ!さっさと夢叶えろボケ!

青鳥:むぐーーー、なんか吾輩の地位がいつにも増して悪いなあ。
   じゃあ、さっそく夢叶えますか。

少年:まずはマジックを何か教えてよ!

青鳥:では右手をだして。

少年:こう?

青鳥:3・2・1・ホイ!!ほうら、右手からドアノブカバーがこぼれ落ちてきただろう。

少年:すごいけども!すごいのは認めるけどなんかこう、華があるものは出せないの!?

青鳥:そうだなあ?たとえば何がいい?

少年:ハトが飛び出してくるとか。もちろんおっさん以外の。

青鳥:チクチョー先読まれてしまった!
   じゃあもう1回右手出して。

少年:出したよ。

青鳥:3・2・1・ホイホイ!(パタパタパタ)
   人語をしゃべる青い鳥の登場じゃー!!

少年:先読みされたんだから少し自重しやがれ!!

青鳥:よく考えてみるんだ少年。青い鳥が手から出てくるのは神秘的じゃないか?

少年:・・・たしかにそうだね。僕の中に固定観念があったからブザマに見えたんだね。

青鳥:さっきから余計な一言が多いぞ少年。
   次はどんなマジックがしたい?

少年:やっぱり人体切断マジックかなあ?すごく有名だもの。

青鳥:少年、吾輩が窓を突き破ったときのガラスが落ちているぞ。
   これで腹を切ってみるんだ!

少年:えーーーっ!!僕が僕自身を切るの!?

青鳥:だってほかに人いないし。

少年:なら青い鳥さんの力でアシスタントの人をここに呼んでよ

青鳥:フム、それもそうだ。カモーン!アシさん!(ボーン!!)
   紹介しよう、マレーシア在住のムハマド君だ。

少年:なんでこんなの呼び出すの!?いや、こんなのって言っちゃ失礼か。
   もっと手近な日本人呼び出せよ!

青鳥:さあ、ムハマド君、この大筒に入ってくれ。
   そして少年はこのギロチン刃を筒の真ん中に突き立てるんだ!

少年:・・・よーし、えい!!

(ギャーーーーーッ!!)

少年:え、何?何?青い鳥さんこれは一体どうしたの!?

青鳥:よし!今日のところはムハマド君には帰ってもらうから!
   転送!!(シュ〜ン)

少年:消えたー!すごく僕たちに都合よく消えてくれた!
   さっきのは大丈夫だったんだよね?

青鳥:そりゃ大丈夫さ!ムハマド君はすごく楽しいところに行ったんだから。体軽くなって。

少年:それ天国!!うわー・・・なんか後味悪い・・・

青鳥:少年が落ち込むことないぞ。もとは吾輩が悪かったのだ。
   まあとどめを刺したのは少年だが。

少年:とどめ言うな!!
   えーと、次のマジックは・・・

青鳥:へ〜こんなことがあったのにまだやりたいんだ、マジック。

少年:他人事みたいに言うなよ!半分はおっさんが悪いんだぞ!

青鳥:そしてもう半分が少年、というわけだ。

少年:クソーーーッ!!なんか悔しい!!
   えーと、空中浮遊みたいなことはできないの?

青鳥:既に吾輩が。

少年:鳥は当たり前だよ!そうじゃなくて僕が空を飛んだらすごいと思うんだ。

青鳥:なら飛行機でも予約すれば・・・

少年:なんか話が進まねえな!そういうのじゃなくて何もない状態で空を飛びたいの!

青鳥:しょうがないな、少年の夢をかなえるためにおじさん、いや、お兄さん頑張っちゃうよ!

少年:もう今更遅いよおじさん!

青鳥:このマジック、というか荒業は人間を浮かすのだ。かなりの力を消費するわけよ。
   だからできるだけ軽装備になってくれると助かるんだけど。

少年:そこは従うよ。短パンとランニングでいい?

青鳥:見た目戦後・・・

少年:余計なお世話だよ!終いにゃ焼き鳥にして食うぞボケ!

青鳥:ちょっと嫌味言っただけなのにもぅ。ではやってみるぞ。ふんっ!・・・・・・駄目だ、もう少し軽くしてくれないと無理っぽい。

少年:これ以上軽くって!!意外と力弱いなオッサン。・・・じゃあ短パン1枚になるよ。

青鳥:あーそんなんじゃ無理無理無理。絶対に無理。ランニングシャツ1枚で何が変わるというのか。無理。

少年:これ以上軽くって言っても・・・パンツ1枚になったけど。

青鳥:重たあーい!!重たいなあー!!この重量感、空飛んでる時に力尽きて落としちゃうかも。

少年:パンツすら脱げってのか!?チクショー!ホラ脱いだ!

青鳥:ふんっ!

少年:(ぷかあ)うわ浮いた!パンツ1枚の差で浮いた!

青鳥:ではさっそく街へ。

少年:コラコラ!違う方面で有名になっちゃうよ!まだ親を悲しませたくはないよ!
   ちょ・・・待ってえええ・・・・・・
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粗忽長屋   (3/4)
コント/手相占い
瀧澤「笑いどころはあまりないと思います」
大山「そんなこと言うなよ…」
瀧澤「今回一番面白いのは大山の顔です!」
大山「伝わるといいなぁ…」
テレパシー びびび。初めての連勝!粗忽長屋!

瀧澤「ちょっとそこの若人」

大山「……はい?僕ですか?」

瀧澤「手相などいかがかな?」

大山「あ、いや僕そういうの信じてないんで」

瀧澤「ふぉっふぉっふぉっふぉ。まぁそう言わず。わしの手相占いは当たると評判じゃぞ」

大山「そう言われても……あれ?」

瀧澤「ん?……あ」

大山「瀧澤……?」

瀧澤「大山?」

大山「瀧澤だろ?瀧澤ー!なんだよ、久しぶりだな!」

瀧澤「久しぶりー。いつ以来だ?」

大山「えー高校の同窓会以来だから…5年振りくらい?」

瀧澤「あ、そうだ、それくらいだ」

大山「懐かしいなー!え、で、お前何やってんの?」

瀧澤「まぁ見ての通り手相占いやってんの」

大山「あ、そうだよな」

瀧澤「まぁ座れよ」

大山「うん。いやさー、瀧澤とか何してんのかなーなんて思ってたけど、まさか占いやってるとはな」

瀧澤「俺だってまさか占いやるとは思ってなかったよ」

大山「え、なんでこの道入ったわけ?きっかけは?」

瀧澤「いや俺って昔から足速かったじゃんか」

大山「うん…まぁそうだっけ」

瀧澤「うん。まーそれでなんだかんだあって今だよね」

大山「端折りすぎだよ。肝心の部分何一つ明かされてないじゃんよ」

瀧澤「まぁ大学の時にね、俺大失恋をしてさ。これから先の人生どうすればいいか分かんなくなって、手相見てもらったのがきっかけよ」

大山「…おー、足速いの関係ないのね?」

瀧澤「ないないない」

大山「ないないないか。そっかそっか…え、お前の手相当たるの?」

瀧澤「んーまぁ、結構評判はいいよ」

大山「評判いいんだ?え、じゃあ結構名前知られてたりすんの?」

瀧澤「そこそこかなー。まぁこの業界では明大前の瀧澤君って呼ばれてる」

大山「……それはあれかな?『銀座の母』的な感じと捉えればいいのか?」

瀧澤「そうだね。それか『海の男』的な感じかな」

大山「海の男感は全然無いけどね。日焼けしてないしね、お前。ていうか占い師と海の男って、イメージ的にはほぼ真逆じゃない?
   まぁいいやじゃあさ、ついでだからちょっと手相見てくれよ」

瀧澤「あーいいよ。じゃあちょっと手出して」

大山「ほんとに当たるのかよ」

瀧澤「ふむふむ……若人よ、なかなかいい手相をお持ちじゃ…」

大山「ちょっと、ちょっと待って」

瀧澤「なんじゃな?」

大山「さっきからずっと気になってたんだけど、そのおじいちゃん口調は何なの?さっきから俺のこと若人っていうけど、タメじゃん」

瀧澤「あー…違くて、これはただ単に、こうやっておじいちゃん口調の方が説得力あるじゃん?こういうのは雰囲気作りが大事だからさ」

大山「あーそういうこと?でもさ、だったらもっと付け髭とかすれば?口調以外まんまお前じゃん。口調変える意味無いよね」

瀧澤「そうかー?まあよい、お主の手相の話に戻るんじゃが…」

大山「やめてやめて。もういいじゃん。普通の口調でやってよ、俺相手なんだから」

瀧澤「…わかった。じゃあ見るけど……なるほど…」

大山「なになに?」

瀧澤「あなたあれですね、高校時代に結構辛い思いをされてますね」

大山「…ん?」

瀧澤「高校生活中に10人の女子に告白して全員振られてますよね?」

大山「…そうだよ」

瀧澤「特に高校二年の夏、4組の飯田さんに振られた時は酷かった!」

大山「おい」

瀧澤「あんたと付き合うくらいなら川上君と付き合ったほうがマシよ!」

大山「一旦やめて」

瀧澤「その日から付いたあだ名が『誰なんだ川上』!」

大山「やめろっつってんだよ!バカなの?それ手相関係ないじゃん…思い出じゃん」

瀧澤「あーそっか…どうりで。なんかお前の手見た途端、バンバン浮かぶから、
うわー今日すげぇ調子いい日だーって思ってた」

大山「なんで自分で占いと記憶の区別つかねーんだよ。あと何?『誰なんだ川上』?俺そんなたけし軍団の人みてーなあだ名で呼ばれてたのか。初耳だよ」

瀧澤「意外と流行らなかったね。いいネーミングだと思ったのに」

大山「お前なのね?お前が言い出したのね?なら聞きたくなかったわー」

瀧澤「でもお前卒業前なんかもう先生に告ってたもんなー。誰でもよかったのかい?」

大山「うるせー!もう思い出すんじゃねぇよ。つーかお前さ、手相なんか全然見れないんじゃん」

瀧澤「いやいや、見れるよ?」

大山「見れねぇじゃねぇかよ、現に」

瀧澤「見れるって。じゃあいいよ、お前の今住んでる所当ててやるよ」

大山「できねぇことすんなって」

瀧澤「できるって、手出してみろよ。ほら、お前の手のひらの中央に線が入ってるだろ」

大山「入ってるよ」

瀧澤「これが通称中央線って言うんだけど」

大山「通称ってそのまんまじゃねぇか!」

瀧澤「この中央線の右端が東京駅」

大山「中央線ってJRか?お前ほんとバカなんじゃないの?」

瀧澤「その線がここまで伸びてるから…」

大山「もういいってバカ」

瀧澤「荻窪かな」

大山「なんで当たるんだよ…」

瀧澤「当たり?当たり?よっしゃ!」

大山「よっしゃってなんだよ。なんでそんないい加減な感じでほんとに当てちゃうんだよ。気持ち悪いよ」

瀧澤「あ、ちなみに中央線でもうちょっと行くと吉祥寺だろ。で、この縦の線に乗り換えて…あ、ちなみにこれ井の頭線な。で、ずっと行ってここが明大前」

大山「おーここが明大前か…」

瀧澤「そう、ここな」

大山「おー…」

瀧澤「な、簡単だろ?」

大山「簡単だろ、じゃねぇよ。なんだこれは。俺に何を教えてんだ。でもお前すごいな。本当に当てるんだもんな」

瀧澤「まぁね。正直、お前が中央線沿いに住んでくれてて助かったよ。サンキュー」

大山「あぁ…なんか感謝されちゃった。で、他も見てよ」

瀧澤「他っていうと?」

大山「だから…あ、仕事運とかどうなの?俺の仕事運!」

瀧澤「仕事運か……お!いいんじゃない?」

大山「え、マジでマジで?」

瀧澤「お前、近々大きな仕事を任されるって出てるぞ!」

大山「……大きな仕事?」

瀧澤「そうだよ!きっとビッグプロジェクトの責任者とかになるんじゃないの?やったな!」

大山「……それはないな」

瀧澤「なんだよ、まだ俺の占い疑ってんの?」

大山「いやそういうことじゃなくて……うちの会社、ビッグプロジェクトとかはたぶん無いからさ」

瀧澤「は?ていうか聞いてなかったけど、お前何の仕事してんの?」

大山「俺あれよ、お手玉を作る会社で働いてんの」

瀧澤「……ん?お手玉?お手玉って…あの?お婆ちゃんが孫の前でやる感じの…?」

大山「そう、そのお手玉」

瀧澤「あっそうなんだ……え、ああいうのっておばあちゃんが家で勝手に作ってるわけじゃないんだ?」

大山「あ、インディーズね?」

瀧澤「いや、インディーズっていうかは知らないけどさ…」

大山「それインディーズっていうんだよ。メジャーのちゃんとしたやつは全部うちよ」

瀧澤「ちゃんとの基準がよく分かんないけど…あ、そういう会社で働いてんだ」

大山「うん。まぁ従業員は俺以外全員おばあちゃんだけどな」

瀧澤「……その全員おばあちゃんのとこに何でお前がいんの?」

大山「うるせーな、あんま聞くなよ。俺だってあんまり言いたくない仕事なんだから」

瀧澤「ごめん……」

大山「とにかくそんなわけだから、うちで大きな仕事とかは無いよ」

瀧澤「でも占いに出てるからな……あ、あれじゃない?」

大山「なに?」

瀧澤「すげーでっかいお手玉作るんだよ!」

大山「…なにそれ?」

瀧澤「なんか、衛星とかから見えるくらいでっかいやつ!」

大山「大きな仕事ってそういう意味かよ!」

瀧澤「そうそう。で、それにでっかくお前の名前入れちゃってもいいんじゃない?」

大山「いいんじゃない、じゃねぇよ!そんなプロジェクトやるわけねーだろ!大体それは何の意味があるんだ?うちの会社はどこで儲けを出せばいいんだ?
   しかもでっかく『大山』って書いてあるんだろ。大山って誰だって話になるじゃねぇか」

瀧澤「そしたらお前のあだ名『誰なんだ大山』だな」

大山「やめろよ!話蒸し返してんじゃねぇっつーの。もういいや、仕事はいいから…あ、恋愛運見てくれよ、恋愛運」

瀧澤「あぁいいよ」

大山「俺さ、早く結婚してぇんだよ。結婚して自分の子供作りたいんだよ」

瀧澤「そっか…おっ、結構良い相出てるじゃん」

大山「マジかよマジかよ?!俺結婚できる?!」

瀧澤「おぉできるよ」

大山「子供は?」

瀧澤「うん、できるね」

大山「そっかー!やった、嬉しいなオイ」

瀧澤「良かったな」

大山「え、で、どんな結婚するんだよ俺は。お見合いとか嫌だぜ?ちゃんと恋愛結婚じゃなきゃ嫌だからな?」

瀧澤「大丈夫だよ、ちゃんと恋愛結婚だよ」

大山「そっか!」

瀧澤「しかも職場恋愛、職場結婚だぞお前!」

大山「……ちょっと待てよ!」

瀧澤「どした?」

大山「俺さっき言ったよね?!うちの会社俺以外全員おばあちゃんだって言ったよね?!」

瀧澤「言ったよ」

大山「お前ふざけんなよ!俺おばあちゃんと結婚するの嫌だよ!大体子供もできるって言ったじゃねぇかお前!どういうことだよ!」

瀧澤「……確かさ、おばあちゃんって死ぬ間際になると、最後の力を振り絞って玉のような赤ん坊を産むっていう伝説が…」

大山「ねぇよ!そんなピッコロ大魔王みてーなおばあちゃんいねぇよ!」

瀧澤「いいじゃんおばあちゃん。うらやましいなー」

大山「嘘つけよお前!」

瀧澤「だって相手の親もう死んでるだろうから、反対される心配無いし」

大山「お前ってなんで真顔でそういうこと言えちゃうの?」

瀧澤「まぁ花嫁っていうよりは枯嫁だし、バージンロードって言われると多少の違和感はね…」

大山「うるせぇよ!俺はババァと結婚なんかしねぇからな!」

瀧澤「でもお前、これ逃したらもう結婚できないよ?」

大山「嘘、ラストチャンスなの?!もう俺の人生に希望ねぇじゃん!」

瀧澤「ないないない」

大山「ないないない…じゃねぇよ!もういい!なんだよお前の占い!もっといいこと言ってくれると思ったのによ!」

瀧澤「充分良いこと言ってるじゃん!お前が喜ぶと思って占ってやったんだぞ」

大山「最終的にババァと結婚で俺が喜ぶわけねーだろ!」

瀧澤「…お前もっと自分自身と向き合えよ!」

大山「何のことだよ…」

瀧澤「お前今そこのビルから出てきたじゃんか」

大山「……え、見てたの?」

瀧澤「見てたよ」

大山「……え、ほんとに?」

瀧澤「ほんとだよ。風俗ビルから出てくるお前をバッチリな。つーかここに座ってて見逃すワケねーだろ」

大山「…別に風俗行く位いいだろ!」

瀧澤「1階から4階のどの店行ってたか当ててやるから手出せ」

大山「何言ってんだよ」

瀧澤「いいから手出せ!……ふんふん」

大山「お前そんなの手相からわかるわけ、」

瀧澤「4階ソープランド『老婆の休日』」

大山「なんで当たるんだよ……」
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【敗者コメント】
やっぱり海が好き 353KB
ナオミ:今回は負けて元々、このネタを審査してくださっただけでも感謝です。
大牟田:さ、コント班に帰るぞ。
七草 225KB
草野:負けた・・・

鈴城:もう慣れっこなのに、メチャクチャ悔しい。
楽国 205KB
森「ダメでしたね〜」
小林「妄想では受かってたんですけどね〜」

【ジャッジペーパー】  上から、スルーするー、槍沢 雑、ユウキ、8823、銀沙灘(敬称略)
1組目 楽国
・設定は良いですが笑えるところが無かったです…。
 ストーリーもグダグダぎみになっていた所もありますし…。


 『小林
 「でもほかの奴は良くないんだよ。『ク』と『リ』は付き合って1年のカップルなんだけどよ・・・」

 森
 「6文字でどんだけストーリー展開してんだよ!?」』
 この部分ですがまだ『6文字でどんだけストーリー展開してんだよ!?』というツッコミは早い気がします。
 『ア』と『エ』と『ス』の設定がまだ決まっていないのですから…。
 なので「6文字でどんだけストーリー展開してんだよ!?」というツッコミを入れるのならば殆どのキャラの設定が明らかになってからの方が良いと思います。


 『小林
 「『ア』と『リ』も手を取り合い・・・」

 森
 「行列をつくって甘いものにたかる、とかか?」

 小林
 「29歳のスタイリストと結婚した」

 森
 「リア・ディゾンか!!」』
 この部分を見てみると、『ア』と『リ』が2股をかけられているのかよく分からないのに「リア・ディゾンか!!」というツッコミはどうかなぁと思います。


 『小林
 「そうこうして、6人の関係は元に戻った・・・。
 また、あの時のように笑い合う事ができる・・・」』
 文章を読むと、『ク』が29歳のスタイリストに『リ』を取られた(?)のに
 あの時のように笑い合う事ができるというのはありえないと思ったのでさっぱり理解ができなかったです…。

 この様に悪い点が多く見られました。なので文章のまとまりに気をつけたり、
 いろんな人のネタを見て(ただし盗作などは絶対に禁止)文章やネタの勉強してみてはどうでしょうか。というよりはした方が良いです。(0点)

・アクエリアス6文字でアナグラムを作ってストーリーを妄想するという基本設定はいいとしても、ネタの作りが一人よがりすぎてついていけませんでした。

 たとえばネタの導入部分が、
 >小林
 >「アクエリアスって最高だよな?もうアクエリアスの『ア』と『エ』の辺りがめっちゃ良い!」
 >森
 >「いや文字フェチか!!」
 >小林
 >「でもほかの奴は良くないんだよ。『ク』と『リ』は付き合って1年のカップルなんだけどよ・・・」

 と、ボケとツッコミのやり取りがかみ合っていなくて、
 小林は文字や音の響きが好きなのか、妄想する文字の性格がすきなのか迷ってネタに入り込めませんでした、
 最初に意味不明なことを言って疑問に思わせ興味を持たせるというやり方もありますが、
 このネタの場合ただ意味不明なだけだったので、もっと説明を丁寧にするといいと思います。

 そして、アナグラムでボケる最初のボケも
 >小林
 >「あの3人・・・『ク』『リ』『ス』に・・・歌をささげよう・・・
 >『ク』『リ』『ス』に『クスリ(薬)』を与えようと!!」
 >森
 >「なんかややこしい!」

 と、脈絡なく入ってきて唐突でした。
 他にも精一杯の歌の適当さ加減が伝わらなかったり、オチへの導入がいい加減だったりしたのも気になりました。
 ただ、発想は独特で磨けば光りそうなので、基本的なテクニックを身に着ければよくなりそうだとは思いました。(0点)

・最初はどうなることかと思いましたが、中盤くらいから面白さが分かってきました。
 意味不明な内容のようで、文章はしっかりしていると思いました。ストーリーが何だかよく分からないのですが、
 世間一般でいうシュールな笑いなのでしょうね。(5点)

・6文字だけでネタを展開するのは難しいですよね。
 結果として発想は突飛な割にはネタが小ぢんまりとした印象を受けました。
 あと、「・・・」だけのあいづちは不要かと思います。
 ただ、「リアス式海岸」、「アエア〜」のボケは面白かったです。(2点)

・リアス式海岸、アエア〜あたりに才能を感じました。
 この設定でここまで作れるのも凄いんですが、だいぶと荒削りです。
 一番目に付いたのは
  森
 「リスか!!」
 
 小林
 「リスだよ!!」
 
 森
 「すいません」
 ハッキリ言って無駄です。それにツッコミは自分の発言に謝っちゃいけません。
 例外もありますが、弱気なツッコミはツッコミじゃありません。
 他にも文章力が拙いせいで読み手に伝わりにくい部分や、オチへの切り替えしが雑だったりしましたが、
 期待を込めての6点で。(6点)
2組目 粗忽長屋
・面白いネタはあるのですが、それが少なかったですね…。
 『誰なんだ川上』と『誰なんだ大山』、『老婆の休日』といった名前に関するネタは凄く面白かったですが
 他の動詞や表現、キャラの設定などのネタはクスリとも来ませんでした。
 名前に関するネタはネーミングなどが変すぎるだけで笑えるものばかりなので
 動詞や表現、キャラの設定などのネタに工夫があれば点数がもっと上がると思います。
 後、このネタで手相が関係していたのが住んでる場所のネタだけだったというのはどうかなぁと思いました。(4点)

・よく作りこまれてますね。面白い。
 同級生だと分かった瞬間から口調が変わるところとか、占いじゃなくて記憶のところとか、
 お手玉作っている会社とか一つ一つの笑いも面白いですが、
 それを単発の笑いに終わらせず、後で伏線として回収してネタを広げているところが抜群に上手い。

 「海の男」のくだりが浮いていたのと、笑いどころが少ない分を読み物としての面白さでカバーできているかというとまだ弱い点、
 オチが急ぎすぎだったところは減点対象ですが、よく出来たコントでした。(7点)

・話にぐいぐいと引き込まれました。自然な会話が良かったです。
 お手玉など、細かい笑いどころがいろいろあってよかったです。(8点)

・中盤のボケが後半にかけて複線になっているネタの構成はうまいと思いました。
 特に「ばあさんしかいない職場に勤める老婆好きの男」という設定をうまく大オチに持ってくるのはさすがだと思いました。
 それだけに前半に笑いどころがほとんど無かったのがもったいないと思いました。
 じいさん言葉、足が速いといったボケが単発に終わったのが気になりました。(4点)

・中央線からのJRはベタかなと思いましたがそこからの展開が素晴らしかったです。
 もう一つの軸であるおばあちゃんも要所要所でしっかり笑いを取ってました。
 インディーズ・メジャーのくだりはボケツッコミを逆転してまで入れる必要はなかったんじゃないでしょうか。
 あと、中央線とおばあちゃんを絡めてボケるとより大きなボケになると思います。(8点)
3組目 安物鬼
・青鳥のキャラが強烈で笑った。
 少年の青鳥に対する扱いが凄く良かったです。
 『コボレーション』や『お・じ・さ・ん』などの印象深いフレーズも結構あったのは良かったです。
 けれど、これぞといったネタが無かったですね。なのでこれぞといったネタがあれば点数は10点になっていたったと思います。(9点)

・窓を割って入ってくるという出だしの強烈なインパクトはものすごく笑いましたし、オチのバカバカしさも好きです。
 ただ、最初の爆発力を生かして勢いを重視した書き方をした結果だと思いますが、
 マジックをするくだりから説明ゼリフが少なくて情景が浮かびにくく
 (たとえば、オッサンが少年の手から登場するところはどういう風に飛び出してきたのかイメージが湧きませんでした)失速していました。
 人体切断の後味が悪すぎるのもちょっと合いませんでした。

 最初に書いたように前半とオチはよかったので中盤を練り直せば傑作になると思います。
 あと個人的にオッサンの演歌押しか気がありそうなところは天丼で使った方がよかったと思います。(7点)

・青い鳥のおっさんという斬新なアイデアとがいいです。少年もわりと非常識なところがいいです。
 もっとダイナミックなボケがあってもよかったと思います。(6点)

・少年と青い鳥のキャラが良くいきていたと思います。
 特に少年の吹っ切れた突っ込みは理屈ぬきで面白かったです。
 ボケの中では先読みされたのにもかかわらず登場してしまう青い鳥の潔さがツボでした。
 途中で外人が昇天したところはちょっとひきましたが、全体的の完成度はかなり高いと思いました。(9点)

・2人、というか1人と1羽のやりとりの一つ一つが面白いです。言い回しといいキャラといい。
 オチの仕返しもいいです。最近の安物鬼さんのネタは最終的にムカつく方が痛い目にあって終わるって形が多い気がするのは私だけでしょうか。
 でもムハマド君ボケはネタの雰囲気にあってない上、使い捨てなら無駄なボケだったと思います。
 もし使い捨てによる瞬間的な笑いを狙ってたのならごめんなさい。(9点)
4組目 楓 米吉
・カエデンのキャラと女子高生のリアクションが凄く面白いです。
 カエデンの発言のとんでもなさにわたくしは大笑いしました。女子高生相手に演歌やリアルなオッサンキャラって(笑)。
 カエデンの父親がカエデンより面白いといったネタのつなぎは素晴らしかったです。
 けれど、カエデンがくーまんを知らないって言ってるのにカエデンがくーまんについて知っている所があったので、
 文章からして矛盾してると思ったのでそこは減点です…。(9点)

・Docomoユーザーなので元ネタのくーまんは知りませんでしたが、カエデンのキャラ立てが素晴らしく、
 「キャッ☆」の連呼とか「栗クリーム」のくだりに見えるそこはかとないウザさが妙にはまって面白かったです。

 前回のネタに「ピンポイントなボケが多く当たりはずれが大きかった」と書きましたが、
 このネタではピンポイントな名称を多く使っても、そのものを知らなくても笑える使われ方をされているので問題なかったです。
 マロン&マロンを検索されたところは、改行が丁度いい長さだったので上手い具合に間が出来たところで目に入ったから爆笑しました。

 あえて指摘するなら、「北酒場」は声出して笑うぐらい面白かったのですが、
 オチ前の親父っぽい言動をしてみるというところと方向性が被っていて「ビールと生肝」の威力を落としているので
 どちらかは違うアプローチをしてもよかったと思います。(10点)

・登場キャラに人格があるようでよかったです。
 必死さまで伝わってきました。リストラで始まりリストラで終わるのはどうなのかと思いました。(6点)

・一生懸命なのに空回っているカエデンがかわいそうだけど笑えました。
 最初にくーまんは知らないとか言ってるそばからくーまんのすることをパクるあたりに必死さを感じました。
 一つ一つの台詞で状況を正確に伝えることができていると思います。
 僕もマロン&マロンは好きです。(10点)

・間が。今まで見たどんなネタより間の使い方が上手かったです。
 ちょっと間をおいてカエデンの台詞。そしてまた間を空けて女子高生のリアクション。
 これが等間隔の行間だったらだいぶつまらなくなってたと思います。
 その他のボケも粒揃いで文句無しの満点です。(10点)
5組目 やっぱり海が好き
・ナオミのツッコミが上手で、大牟田のボケを上手くフォローしていたので面白かったです。
 ネタが『改名』なのに名前よりはツッコミのリアクションや表現などで笑えたのは凄いと思いました。
 オチが上手で素晴らしかったです。
 直感で考えたら9点でしたがツッコミの上手さが素晴らしかったので10点です。(10点)

・「セ・リーグだけどメジャー」「蟹工船ブームがそこまで後押ししてくれるとは思えんぞ」など捻った冷静なツッコミは上手いですし。
 とうめい党の皮肉は爆笑しました。ベテランらしいしっかりと作られたネタだと感じました。
 ただ、ボケが単発で終わるものばかりで山場がなかったのが残念でした。一政党に一ボケではなく、いくつか重ねてもよかったんじゃないでしょうか?
 「政府に不満があるという出だし」→「X−GUNとコアラの改名案」→「政党の改名案」
 という流れもスムーズではなかったと思います。(5点)

・変に懲りすぎだと思いました。語彙があるとは思いますが、
 何が言いたいのか分からないところが所々ありました。
 味のある掛け合いは良いです。(4点)

・全体的にきれいにまとまっていた漫才だと思います。
 ただ逆にきれいにまとまりすぎてた気もします。
 ネタが、特にツッコミが一本調子な印象を受けたのでもっとはじけたネタでも良いと思います。(点)

・過激な漫才だなぁ。セ・リーグだけどメジャーやオチなど「上手い!」と思える所がいくつもありました。
 しかし国会答弁での発言を変えるくだりは無理矢理な感じがありますし、終盤にもってくるほど盛り上がるものだとは思えません。
 中盤で得た貯金をそこでほとんど使い切ってしまいました。
 政党ボケをもう少し違う方向へ展開してみてはいかがでしょう。(6点)
6組目 七草
・ボケ、ツッコミ、ネタの工夫が微妙でしたね…。所々笑える部分は少しあるのですが…。
 カウンターやバーカなど、ネタがベタ過ぎたのではないかと思います。なのでもう少し工夫をしてみれば良くなるのではないかと思います。
 オチは爆発、もしくは上手さ、どちらとも欠けていたと思います。
 後は自分が面白くできそうで使いやすいと思うネタを探してみるのがいいと思います。(2点)

・バー化してパンと肉しかないハンバーガーショップ、バー化とバーカ、バーのメニューとしてチーズはあるというオチ。
 部分部分では光るところもありますが、まとめてみると話がゴチャゴチャしすぎてスッキリしていない印象です。
 ラム酒のくだりをこねくり回しすぎたのと、
 それに関係した店の秘密と羊の呪いが出てきて全然広げないうちにすぐに捨てられて唐突さがあったのが原因だと思うので、
 もっと話をシンプルにするか、もっと長いコントにして話を広げきった方がよかったと思います。(4点)

・全体の内容と比べてオチが単純で、微妙な感じでした。
 羊のネタは面白いです。(5点)

・笑い所であろう台詞は分かったんですけど、如何せん僕のツボじゃなかったですね。
 あと、文脈から台詞のテンションが不自然に感じられる部分がありました。
 例えば、「どんだけメンタル弱いんですか!・・・ハンバーガーは肉とパンだけだし、
 サイドメニューはなんかありますか?」って台詞は切り替えしがちょっと強引な気がします。(1点)

・バー化やカウンターなど言葉遊びの上手なボケが光っていました。
 しかし面白いと思えたのはそれだけです。
 ラムも言葉遊びボケではあるのですが、前述の2つに比べるとイマイチな上、引っ張りすぎです。
 それにラムのせいで本線からかなり脱線してるように思いました。店員が妙に攻撃的なのも不自然かと。
 日替わりおすすめメニューだけでバーと決め付けるのも早計じゃないでしょうか。せめて日替わりおすすめカクテルとか。(3点)

【第243回結果表】 平均KB 353KB
グループ名KBOA率BL
楓 米吉5016/8
安物鬼45320/24
粗忽長屋3813/4
やっぱり海が好き3530/1
七草2252/12
楽国2050/1
楓 米吉が初の500越えで連敗ストップ。
安物鬼、粗忽長屋は共に今期3勝目をあげた。