第229回 青沢オンエアバトル 市河:以上で計量は終わりました。 オンエアされる上位3組の発表です! |
くるぶしソックス (1位) |
2回連続1位! |
Sugar Memory (2位) |
初オンエア! |
HIGH−POP (3位) |
勝率5割復帰! |
くるぶしソックス (7/15) |
コント/コンビニが崩れていく |
ろぺす:やりました! おまりー:やっぱり州知事を使うと役所が動きますからね。これが政治パワーです。 |
碓氷:あぁ…もうここに出たくねぇよ…(わからない人はトークを見よう)。今期3勝達成!くるぶしソックス! |
俺のバイト先のコンビニに、おまりーがやって来た。
いつものように、チロルチョコだけを握り締め10円を差し出しに来た訳では無さそうだ。
だって、ターミネーターと一緒にやって来たのだから。
マニュアル人間では無いと自負している俺だが、流石にこれはさばききれない。
骨が太すぎる。
理不尽。開始三行で理不尽。
仮に完璧なマニュアルがこの世にあったとしても、「ターミネーターが来た場合」なんて書いてある訳が無いだろう。
だって、あんな、シュワちゃんみたいな人が来るなんて誰が思うであろうか。
シュワちゃんのグラサンが光る。つばが耳まで届いていない。サイズが合ってない。
俺は焦った。どうすべか。先輩の広山さんを呼ぶべきか。
しかし広山先輩はおでんに腕を交互に突っ込んでいるだけだ。
エプロンから見え隠れする「金塊は近いぞ!」Tシャツが悲しい。
店長を呼ぶべきか。
しかし店長はただひたすら金のエンゼルを探しているだけだ。
「天使は微笑む!サチヨは最後まで微笑まなかったけど天使は微笑む!」と叫びながら。
あてにならない。とんでもないトレジャーハンターが居たものだ。
この世にはエプロンと制服姿のトレジャーハンターが居るのだ。謝れ、ゴールドラッシュに謝れ。
あてにならない。ターミネーターの前ではもはやこの二人はあてにならない。いや、普段からあてにならない。
「見つけたゾ、サラ」
うん、狙われるいわれがどこにも無い。つかサラって誰だよ。
「お前は殺しておかないといけないんだゾ」
ゆっくりと俺に向かって歩いてくるターミネーター。
だゾとか言うんですね、近頃のターミネーターは。
もう、どうにかして欲しい。こんな事ロサンゼルスの子供達が聞いたら卒倒するゾ。
しかし、由々しき事態はターミネーターと俺との距離が4mにまで迫った、その時に起こった。
ターミネーターは、広山さんの周りに飛び散ったおでん汁で派手にこけたのだ。
でもそこはターミネーター。平静を装い、おつゆを垂らしながら、ゆっくりと立ち上がった。
しかし。
ターミネーターは、店長がばらまいたチョコボールで派手にこけた。
「スッテン」が一番似合うスタイルでこけた。
おでん汁とチョコボールに負けたターミネーター。サイズの合ってないグラサンがズレている。
やたらアットホームな汚れた州知事が、そこには居た。
ひと時の静寂。
広山さんと店長は相変わらずトレジャーに夢中だ。この野郎。
ひと時の静寂。そして、
「I'll Be Back!」
彼はこのタイミングで名言を吐いてしまった。金塊を肥溜めに捨てた。
そしていかがわしい本をポケットに詰める事に苦戦していたおまりーを手招きすると、外へと出て行った。
2分後。店長が「サチコオォー!実家から帰ってきてくれぇェー!」と叫びながらキャラメル味を全て開け、いちご味に移行したその時。
ターミネーターが、ドアを破り割りながらコンビニに来店した。
額から血を流し始めたおまりーにまたがって。
自らの額でガラスを打破ったおまりーに乾杯。
「ドゥルンドゥルンドゥルン」
おまりーは口をとがらせバイクっぽい奇声を発する。
なんて事無い、日曜日の一軒家での風景がそこにはあった。
ただ、赤ちゃんのポジションが腹筋が割れていてグラサンをかけていて、ちょっと加齢臭を漂わせたオッサンになっているだけだ。
名づけるならば「哀れみ」となるであろうお馬さんは、店内を物色し始めた。
しばらくすると、いきなりターミネーターは立ち上がりある冊子を手に取った。
「おまりー、この不可思議な女性の裸体が記載されている書物はなんていうものだい?」
「あ、それね、男のガソリンだよ。それが無かったら男はまるでダメなんだ」
間違っちゃいない、確かに間違っちゃいないけど。
「へえ。じゃあ俺も食べておかないとね」
ターミネーターはその雑誌を乱雑に貪り始めた。
はらはらと舞い落ちる紙切れ。それを目視しようとおまりーは紙の動きに合わせて四つんばいのまま首と腰を振る。カオス。
その光景を見ながら俺は携帯電話の「11」まで押していたのだが、最後のボタンを押そうとした時、一大事は起こった。
「見つけたぞおおお!」
脇で相変わらずせっせと黄金を探していた広山先輩の野郎が、ゴリラみたいな歓喜の声を挙げ、手を上に突き出した。
ちなみに俺はこの時初めて広山先輩の声を聞いた。バイトを始めて4ヶ月目の冬の事だった。
相当嬉しかったのだろう、彼が手にしていた物はあまりの勢いにスポーンと抜け、ターミネーターの額に当たった。
じゃがいもだった。おでんの具だった。広山さんにはじゃがいもが黄金に見えたのだろう。末期。
「あっつぁあぁあ!」
汚れ芸人も真っ青の声を出しながらのた打ち回るシュワちゃん。
さらに事は急展開を見せる。
まさか、その声に聞き覚えがあったのだろうか。店長が顔を上げると目を輝かせながら叫んだ。
「サ、サチヨ…?お前はサチヨなのか!」
店長はシュワちゃんに駆け寄った。
抱きしめた。
シュワちゃんは、抱き返した。
いや、もうどうしようもないですね。
俺は制服のエプロンと帽子をかなぐり捨てると、抱き合う店長とターミネーターを、抱き合う広山先輩とおまりーを通り過ぎた。
まあ、後者が抱きあう要素が全く見つからないんですけども。
そして、こうつぶやくと店の割れたドアから出て行った。
I won't Be Back。
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おまりー:俺の息子が真っ赤に腫れる!子供を作れと轟き叫ぶ!
必殺、シャイニングティンコーーっ!(シュッシュッシュッ)
市河:そういうのは家のトイレでやってください
碓氷:(ピュッピュッピュッ)
市河:いや出すなよ
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HIGH−POP (5/10) |
漫才/桃 |
小沢:また桃太郎の事なんだよね。 伊上:それしか出来ないのかね? |
桃太郎ネタでもちょっと変わった漫才。リベンジ成功!HIGH−POP! |
伊上:どうもHIGH‐POPです。
小沢:よろしくお願いします。
伊上:僕最近ちょっと子供が欲しいんですよね。
小沢:それちょっと思うことか?
伊上:だからこの前桃買ったんですよ。
小沢:はい?桃?
伊上:うん。桃太郎が出てこないかなと思って。
小沢:馬鹿野郎かお前は!どんだけファンタジーな事考えてんだ!
伊上:えっ、そんなにファンタジーかな?
小沢:ファンタジーの最上級だよ!頭にモストがつくくらいの!
伊上:けっこう現実的だと思ったんだけどなぁ。
小沢:それもう妄想の域に入ってるから!完璧危ないよ!
伊上:いや、僕彼女もいないし、どうしようかなと思って。
小沢:何でそんな自分の状況はリアルに考えてるんだよ!もう少し考えれば桃なんか買わずに済んだのに!
伊上:でもちゃんと桃太郎が出てきそうなの選んだんだよ?
小沢:どんな桃だよ!
伊上:桃に「川上」って書いてあったの。
小沢:多分それ産地か生産者だと思う!川上から流れてきたのではないから絶対!
伊上:それでね、しばらく置いておいたのさ。
小沢:しばらくって・・・どれくらい?
伊上:うーん、2ヶ月くらい?
小沢:お前は腐るって現象を知らないのか!
伊上:そのくらいは僕も分かってるさ!
小沢:じゃあなんでそんなに置いておいたんだよ!
伊上:そのくらいしないと中の赤ん坊も成長しないじゃないか!普通の桃じゃ無いんだよ!
小沢:無いとしても仮にも果物なんだから!放置は駄目だよ!
伊上:ちゃんと常温に置いておいたよ?
小沢:果物としてのタブーだよ!絶対腐るから!
伊上:まあちょっとは駄目かなと思ったよ。
小沢:2ヶ月経ってからじゃ手遅れだと思うけどさ・・・何したの?
伊上:とりあえずお腹の中で保存してた。
小沢:食ってるだろ!っていうか食ったのか!2ヶ月越しを!
伊上:違う違う、服の上からだよ。
小沢:原点の帰結だよ!しかも体温で多少やばさアップだよ!
伊上:辛かったよ、そのまま移動するのは。
小沢:そのまま生活してたの!?じゃあ俺と会ってる時も服の下に入れてたって事!?うわー、気づいてやればよかった!
伊上:でもそれだけじゃ育たないでしょ?
小沢:どうやっても桃は育たないけどね。何かしたの?
伊上:ご飯あげてみた。
小沢:えぇっ!どうやって!?口とか無いよね!?
伊上:とりあえず穴開けて突っ込んでみた。
小沢:もう惨殺だよ!桃に哀れみが持てるよ!
伊上:その時さ、すごい臭いがしたんだけどさ、やっぱり赤ん坊がいたらそういう臭いが出るんだね。
小沢:やっぱりか!やっぱり腐ってたか!っていうか中に赤ん坊がいるかもしれないのに穴開けちゃ駄目だろ!
伊上:いや、そこは並の力じゃない桃太郎パワーでカバーを
小沢:出来るか!桃太郎でもそこまですごくないわ!
伊上:それで栄養を与え続けつつ、十月十日。
小沢:ちょくちょくリアルだなおい!そしたら買ったのこの前でもねえじゃねえか!
伊上:それでも桃が大きくならなくてね。臭いだけが強くなってくの。
小沢:そりゃそうだろうな!そんだけ放っておけば比例して臭くなるわ!
伊上:お隣さんからも苦情が来る一方で・・・。
小沢:当たり前だ!つーか8ヶ月も苦情ほったらかしか!
伊上:とりあえず兄弟あげたら静かになったよ。
小沢:兄弟ってまだ桃あったのか!それも腐ってるよね!?
伊上:え、それおいしそうに食べてたよ?
小沢:何者だその人!地球上の生物じゃねえ!っていうかお前の桃はどうなったんだよ!
伊上:あ、そうそう、もうそこで生まれてくる気配が無かったから、帝王切開に踏み切ったのさ。
小沢:・・・もう10ヶ月早かったらその方法でおいしくいただけただろうに・・・。
伊上:そこで僕が見たのは、硬くなった桃太郎だったんだ・・・。
小沢:それ種っていうものだと思うんだ!決して人間ではないよ!
伊上:僕は桃太郎になんて酷い事をしたんだろうと思って・・・。
小沢:確かに桃には酷い事したけど桃太郎は心外だと思うよ!
伊上:やっぱり桃から桃太郎は生まれてこないんだね。
小沢:やっと分かったか。
伊上:で、今は庭に竹埋めてるんだけど・・・
小沢:無理だよ!いい加減にしろ!
2人:ありがとうございました。
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伊上:・・・・・・。
碓氷:・・・・・・。
小沢:・・・なんかすいません。
市河:いえ、こちらこそ。
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Sugar Memory (1/2) |
コント/真夜中の訪問客 |
京菜:ありがとうございます。これからどんどん百合っ気を出していきます。 彩夏:ではコントをどうぞ。 |
浜田さん、イレブンナインさんよかったですねっ(第6回C大会特集参照)。初オンエアおめでとう!Sugar Memory! |
彩夏:京菜、今日泊めてくれない?
京菜:嫌です。
彩夏:お願い、泊めて!
京菜:無理です。帰ってください。
彩夏:いいじゃない。一生のお願い!
京菜:一生のお願いだろうが一瞬のお願いだろうが駄目です。帰ってください。
彩夏:・・・こんだけ頼んでも?
京菜:こんだけ頼んでもです。とにかく帰れ。
彩夏:困るわよ!こっちは家賃半年分滞納して大家から追い出されたのよ!そんな私を見捨てる気?
京菜:なおさら泊める気が失せました。他当たってください。
彩夏:・・・こんな恥ずかしい情報を伝えても?
京菜:確かに恥ずかしいですねいい大人が。
彩夏:こんな困ったレイディをあなたは見捨てる気?
京菜:レイディって言い方がウザいです。日付が変わらないうちに帰ってください。
彩夏:どうしても?
京菜:どうしても。
彩夏:どうして?
京菜:・・・・・・あんたがあたしの担任の先生だからだよ!
彩夏:それがなにか問題でも?
京菜:大ありだよ!普通教師が生徒の家に泊まらないですよ!しかも家賃滞納って!絶対に問題になりますよ!
彩夏:いいじゃない、若いんだから細かいこと気にしないの。
京菜:色々気になりますよ!第一、先生何の教科の担当でしたっけ?
彩夏:社会担当。で京菜たちの学年には経済。
京菜:そうですよね?何でお金関連の事教えてる癖に半年も家賃滞納したんですか!
彩夏:コスプレ衣装と同人誌とサークルの運営費用に捧げました。
京菜:オタク!しかも公務員の癖にサイドビジネスしてる!それで家賃払えよ!
彩夏:うう、赤点急上昇中少女・京菜にしては賢い・・・。
京菜:何ですかその失礼極まりないキャッチコピーは!
彩夏:でもイベントで本は殆ど売れず、とらのあなやメロンブックスでも委託してくれない。
京菜:いいですよ、そんなサークルプチ情報は。
彩夏:それに別に家賃払わなくても何とかなるって思わない?
京菜:思うか!払わなかった結果が今の惨状じゃないですか!こんな人に今まで経済教わってたと思うと悔しいわ。
彩夏:これだけの覚悟があれば泊めてくれるでしょ?
京菜:無理ですよ!
で後、何ですかその馬鹿でかいリュックとその上の布団セットは?何泊するつもりで来たんですか。
彩夏:決まってるじゃない!サバイバルよサバイバル!
京菜:人の家に泊まるのはサバイバルって言わない!第一布団持ってるサバイバルも聞いたことないですよ。
彩夏:しかも甘いわね!この他にも段ボール50箱が京菜の家の玄関の外にあるのよ!
京菜:多い!最早泊まるって言うより完全に住み込む気でしょ!てゆうかどうやって持ってきたんですか?
彩夏:それは勿論、京菜が気付かないうちに地道に自力で持ってきたのよ。
京菜:うわー・・・、無駄な努力っぽい・・・。
彩夏:ちなみに段ボールの50箱中40箱分が衣装と同人誌と在庫。
京菜:比率!80パーセントもあるの!?ちなみに聞きますけど、内訳は?
彩夏:4箱が衣装、5箱が買った同人誌、31箱が在庫。
京菜:在庫捨てなさい!31箱って!絶対需要なさそうですもん。それであとの10箱は何ですか?
彩夏:コミックと原稿書くための筆記具。
京菜:生活に必要なものが皆無!50箱全てあんたの趣味か!で、日用品とか電化製品とかどうするんですか?
彩夏:それは大丈夫。京菜の家の使わして貰うから。
京菜:何勝手に決めてるんですか!図々しいにも程があるよ!
彩夏:まあまあ、うちのサークルの同人誌全巻あげるからさ。
京菜:いりませんよ!売れ残りでしょどうせ!てゆうか興味ないです。
そんで何でウチに来たんですか?学校から結構離れてますよ。
彩夏:いやいや、それは私が住んでたアパートから一番近かったのが京菜の家なのね。
京菜:そんな理由ですか!まあ確かに自力で荷物運ぶのに限界がありそうですもん。
彩夏:で、京菜の家は広いし、ご両親も仕事で滅多に帰ってこないって聞いたから先生一人来ても平気そうだし・・・。
京菜:とても教師の発言とは思えない!先生を泊めるための条件揃えたくて揃ってるわけじゃないですから。
彩夏:それは先生に対して遠まわしに帰れってこと?
京菜:ええ。冒頭で結構直接的に言ったと思うんですけど。第一こんなダメ人間と生活してもメリットが無さそうですもん。
彩夏:いやいやメリットは結構あるわよ!先生と京菜、二人きりでつきっきりで勉強出来るし、
京菜:学校から帰っても授業って絶対に嫌だけど、まあ授業や宿題で分からなかった部分とか聞けるかも・・・。
彩夏:まあ先生は社会科の先生だけど美術の授業も出来るわ。
京菜:・・・ひょっとして同人誌じゃないでしょうね?
彩夏:勿論!この授業で美術と在庫処分が出来る!一石三鳥!
京菜:嫌だよそんなアホな授業!しかも鳥が一匹多い!
彩夏:むむ・・・、赤点覚悟大セール中の京菜に数と四字熟語が分かるとは・・・。
京菜:さっきから何なんですか、生徒に対する過小評価と悪口は!
彩夏:まあまあ、出来の悪かったり素直じゃない子ほどかわいいっていうじゃない。
でも3つの意味であなたの先生だからね。
京菜:うまいこと言わないでくださいよ!同人作家になるつもりないですし!で社会科と同人作家と最後の一つは何ですか!?
彩夏:で、朝は先生が起こしてあげるから遅刻の心配もないし、
京菜:話スルーされちゃったよ。でもあたし結構早起きしてますよ。学校遠いし。
彩夏:じゃ、じゃあ、京菜って独り暮らしじゃない?だから家事を手伝うっていうのも・・・。
京菜:まあこんな広い家に一人だと行きとどかない部分もあるけど、二人暮しになると生活費が増えるからいいかも・・・。生活費払えますか?
彩夏:勿論よ!私が持ってきた在庫をどうにかして売り切ったお金で払うわよ!
京菜:サークル頼りですか!そこは給料で何とかしてくださいよ!
彩夏:それに頑張るし、とにかく頑張っちゃうし、先生一生懸命頑張るから!
京菜:教師の癖にボキャブラリー少な!まさかの怒涛の頑張る発言ですか。でも、そこまで言うなら泊めてあg・・・
彩夏:お願い!今学期の社会の評点を上げるから!
京菜:・・・って、あたし今泊めてあげますって言いかけてたんですけど!言いきったら成績が目的だと思われるじゃん!
分かりました!そこまで言うならいつまででも泊めてあげますよ。そのかわり、生活費払うこととサークル関連にお金を払わないでください。お願いですから。
彩夏:え、いいの!?よっしゃー!これで学校に泊まらなくて済むわー!新しい七不思議が私にならなくてよかったわ!京菜が留年しなくて良かったわ!
京菜:何するつもり!?聞き捨てならんことがあったんですが。良かったわ、泊めるの許可して。
彩夏:それじゃさっそく荷物入れるから手伝ってちょうだい。
京菜:まあなるべくなら捨てて欲しいんですけどね。邪魔だし面倒だし。
彩夏:じゃ私は外から段ボール運ぶから、京菜はゆっくり急いでアバウトでいいからいい案配で部屋に配置してね。
京菜:難しいなそれ!教師の日本語とはとても思えません。しかも先生若干楽してませんか?
彩夏:(外から段ボールを運び、京菜に手渡す)じゃ、コレお願いね。いい、ちゃんとしないと成績が・・・。
京菜:はいはい、分かりました!やったらいいんでしょ!
・
・
〜30分後、部屋にて〜
京菜:ふうー、同人誌も結構重いなあ・・・。結構段ボール溜まってきたわね。
在庫の段ボールに「同人誌在庫・『がんばれ!ロシア島流し戦隊 マサキ×シンイチ』R−18本」って書いてあるけど、
このジャンル聞いたことないわね・・・。しかもVol.5まである。
ちょっと休憩がてらに読んじゃお・・・。(段ボールを開けて本を取り出しページをめくる)
うわー・・・。まさか・・・。ボーイズラブ本かー・・・!マサキのアソコがシンイチの穴の中に・・・!うわーーー!!!(本を高速で閉じる)
先生こんな趣味あったんだ・・・。知らなかった・・・。
彩夏:(玄関から)京菜ー、何やってるのー!?次の段ボールお願い!
京菜:ヤバイ!次の運ぶの忘れてたー!急がなきゃ!
彩夏:京菜ー!?
京菜:(慌ててダンボールにぶつかり盛大にこける)いったーい!
ああ!どうしよう!本がちらばちゃった!
彩夏:(京菜のいる部屋に向かっている)何してるのー!?
京菜:ちょっと待ってください!(ちらばった本を元通りにしている)
ん!?(拾った本に目を止めてみる)何この本?「禁断の百合の園―美人レズ教師と赤点生徒、放課後の恋愛補習―」?ああ、ガールズラブね。先生こっちも書いてんだ・・・。
表紙の二人、どっかで見たことあるわね・・・。
彩夏:京菜ー!?開けるわよー?
京菜:(ページをめくってみる)ん!?「彩夏先生」?「京菜」?まさか、これ・・・、先生とあたs・・・?
彩夏:京菜ー、何してんのー?って・・・、キャーーーーーーーーーー!何してるのあなた!
京菜:ワーーーー!先生ーーーー!それはこっちのセリフですよ!
彩夏:ああ!もうせっかく大量のBLの同人誌在庫の間に隠してたのに・・・!
京菜:どこに隠してるんですか!じゃなくて!何勝手にあたしをあんたと絡ましてるんですか!
彩夏:ああ!見られちゃ仕方無いわね!実は私はレズで、京菜のことが好きだったの!それでこの本は妄想のまま心のゆくまま書いてしまったの・・・!
京菜:うわあ!かなり衝撃的な告白してくれましたね!しかも自分で美人て!認めますけど。
彩夏:そんでまずは一緒に生活したいなって一か八か荷物全部持って京菜のうちに来たのよ!
京菜:踏むステップが間違えすぎてますよ!・・・それじゃ、家賃滞納半年分と言うのは嘘なんですね?
彩夏:そうよ!半年じゃなくて2年分よ!
京菜:4倍!?それでも結局追い出されたんですね。
まあそれはともかく、一緒になった後はどうするつもりなんですか?ひょっとして、3つの意味で先生って言うのも・・・?
彩夏:も・ち・ろ・ん、つきっきりで京菜だけの先生になるのよ!社会と同人作家と保健体育のね!
京菜:最低!で、授業の一石三鳥って言ったのも、美術と在庫処分と本を織り交ぜた実践ですか?
彩夏:そうよ。話が分かってるならいいじゃない。補習戦隊赤点レンジャーなのに・・・。(京菜の腕を掴む)
京菜:やっぱりかー!てか何だそのザコ丸出しのレンジャーは!お前やっぱり出てけ!そんで手を離して!
彩夏:フフフ・・・、私を家に入れた地点で遅かれ早かれこうなるの分かってたんじゃない?(京菜を床に押し倒す)
京菜:何言ってるんですか!?ちょ、何するんですか?やめて下さい!
彩夏:やっぱり出来が悪い子や素直じゃない子って可愛いわね・・・。私好みにしたくなっちゃうわ・・・。(京菜の服に手を掛ける)
京菜:そう言う意味じゃないでしょうが・・・!やめて・・・!
彩夏:フフフ、夜は長いわ・・・。私だけの生徒にしてあげるわ・・・。(京菜の肌を舌でなめる、指をアソコに)
京菜:やめて・・・!やめ・・・!あ、あん・・・、せんせ・・・、
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・
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翌朝、
あたしの両親が急に帰ってきて先生との事がバレてしまいました。
先生は解雇、あたしは退学となった。
そして先生とあたしは家を追い出されてしまいました。
今は先生が追い出されたアパートに無理やり居座って、サークル活動を行いながら細々と生活をしています。
えっ、後悔してるかって?
後悔なんてするわけない。
彩夏:私の可愛い京菜ちゃん、今日は大学受験対策の社会?これからの仕事に役立つ美術?それとも・・・?
京菜:・・・・・・先生との保健体育がいい。
彩夏:フフフ・・・、分かったわ・・・。
だって大好きな彩夏先生と一緒だから。
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京菜:・・・ていう女教師×女生徒の百合小説書いたんですが、これ夏コミいけますか?
彩夏:いいんじゃない?でも今までの在庫も何とかしてね。
京菜:(BL同人誌の在庫が入っている31箱の段ボールを眺めて)・・・・・・はーい。
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市河:まあコントの中に俺たちの名前があった気が・・・。
彩夏:気のせいです。
京菜:え、マサキとシンイチって名前なんですか?
市河:そうだよ!俺が新一。
碓氷:俺が雅紀。
彩夏:これはごめんなさい。
京菜:まさかこんな奇跡が・・・。
市河:確信犯だよね!?
シュガー:いいえ。
碓氷:ところで、お二人とも百合ですか?
彩夏:いいえ、違います。
京菜:断じてあたしたちはノーマルです。
市河:じゃあなんでこんな百合全開なコントを?
彩夏:プロデューサに命令されて仕方なくですね。
京菜:そうそう。一回断ったんですけど、どうしてもやれ!って言われて仕方なく。
彩夏:だから京菜と私の間には特にそんな関係はないですね。
碓氷:じゃあ普段のお二人の関係は?
京菜:そうですね〜、まあ一緒に移動するときは手を繋ぐのは当然として、ご飯のときは「あ〜ん」をやって、2時間に一回ぐらいキスをしますね。
彩夏:あと週6回のお泊まりの時は夜明けまでパヤパヤ。
シベリア:お 前 ら 完 全 に 百 合 じ ゃ ね え か ! ! !
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Syntax Error 333KB |
奥村:あーっ!くそ!相変わらず忌々しいたまねぎめが…。 場区:まあ、これが俺等のカレーって事で。 奥村:あーっ!なんで煮た後なのに目にしみるかなぁ! 場区:ハッハッハ!全くだな。 |
純情ロマンがないっ 169KB |
七合:努力は人を馬鹿にしない!努力します。 五条:こりゃあコントだなぁ…。次から。でも、漫才で勝負したい…。 |
ヒョーウエ 117KB |
渡部:・・・・ドン 阿藤:・・・・マイ |
1組目 くるぶしソックス |
・飽きさせないリズムで紡がれる文章といい、 「俺」を含めて、登場人物が五人と多いですが、乱雑さもなくて読みやすかったです。 ですが、「おまりー」がどんな人物なのか曖昧なままでした。 他のネタを読む限りでは相方の「おまりー」だと思うのですが、 ターミネーター、広山先輩、店長と他のキャラクターは、 序盤である程度の人物設定をしているだけに、そこが残念でした。 持ちキャラだから、という理由があるかもしれませんが、 漫才ではなくコントなので、 「俺」の目線で語られている「俺」の人物設定はともかく、 「おまりー」には序盤での何かしらの紹介があれば想像しやすくなっていたと思います。 もし、「おまりー」が読み手の想像に委ねるキャラクターだとしたら、 彼を話の主軸に持ってくるか、冒頭のみにしていた方がいいと思います。 次に、ターミネーターの存在も曖昧さがありました。 シュワちゃんなのか、シュワちゃんではないのか。 まあ、読んでいれば何となく言いたいこともわかります。 それに、「あんな、シュワちゃんみたいな人」とあるので後者だと思いますが、 その直後の文で「シュワちゃん」と言い切ってしまってますよね。 そこは、「あんな、シュワちゃんみたいな人」の後に、 「いや、彼はもうシュワちゃんだ」という一文を入れて言い切ってしまえば、 話の流れからしても、都合がいいのではないでしょうか? あと、例えば、 なんて事無い、日曜日の一軒家での風景がそこにはあった。 という一文。 話の前後からも、このままでも充分通じますが、 「絵に描いたような日曜日の〜」とか、 「〜一軒家での楽しく遊ぶ親子の風景が〜」とか、 もう一言くらい修飾語があった方がいいと思います。 日曜日の一軒家での風景が、必ずしもお馬さんゴッコとは限らないですから。 些細なことかもしれませんが、その辺りの配慮をしてみてはいかがでしょうか?(8点) ・>俺のバイト先のコンビニに、おまりーがやって来た。 この1行目だけでタダモノじゃないなと思いました。 語りがシニカルでうまいですね。才能があってうらやましい。 『「金塊は近いぞ!」Tシャツ』みたいな細かいボケもスパイスになっていて見ていて飽きなかったので、これからもこの路線で突っ走ってください。(10点) ・状況を考えて読むと凄く面白いです。特に店長の行動が。 もし「お前は殺しておかないと〜いかがわしい本」の部分でもっと笑えれば満点でした。(9点) ・こういう語り口調タイプのネタにしようというチャレンジ精神は買います。 ただ、それならいっそのこと括弧書きは全部無くしても良かったんじゃないかなあ。 その方が世界観を壊すことなく話が展開させられたのでは。 「シュワちゃん」「金のエンゼル」系のボケも、他のボケと比べると世界観にマッチしてなかったかと。 逆に「男のガソリンだよ」なんて、まさにアメリカンジョークで話の展開にぴったりでした。(5点) ・どうすべか→どうすべきか これはこれで動揺して思わず訛ったっぽくて一つのボケになりますけどね。 おまりーバイクで突撃したシーンで爆笑しちゃいましたよ。どうしてくれるんですか隣に親いるのに。 変人達もしっかり最後に処理してて完成度もいつも以上に高かったと思います。(10点) |
2組目 Sugar Memory |
・何と言うか、普通に漫画のシナリオとしてあるような話ですね。 で、ところどころ日本語がおかしいのが気になりました。 例えば、 彩夏:それは大丈夫。京菜の家の使わして貰うから。 という一文。 ここは「使わせて」が正しいと思うのですが。 気にしなければ、気にならない程度ですが、 妙に違和感を覚える日本語が他にも何ヵ所かありました。 (全部挙げるのは面倒なので省略しますね) それから、一般生徒役の京菜のキャラはともかく、 先生役の彩夏のキャラはもっと濃くした方がいいのではないでしょうか? 同人誌方面の濃さではなく、図々しさの方を。 さっきの一文で言うなら、 「京菜の家の使わして貰うから」よりは、 「京菜の家の使うから」とか「京菜の家ので我慢するから」とか、 より図々しさを出せる表現があると思います。 あと、長さの割には、読み疲れるということはなかったですが、 説明や展開を消化するのに行数を取り過ぎてるきらいがありますね。 削ったり省略したりする方法もありますが、 例えば、 彩夏:いやいや、それは私が住んでたアパートから一番近かったのが京菜の家なのね。 という一文。 ボケというほどでもなく、単なる説明になってしまっています。 これを、 彩夏:じゃあ問題♪私の住んでたアパートから一番近い生徒の家は、どーこだ? とかにすれば、説明しつつ、 多少なりとも彩夏のキャラも引き立たせられるのではないでしょうか? そのままで充分通じるし、書き換えろとまでは言いませんが、 「泊めてあげます」って言いかけたところとか、 部屋と玄関との間のやり取りのところとかも、 あなたなら、もっとスッキリとした形で魅せることが出来るんじゃないでしょうか?(7点) ・これ面白いけど絶対賛否わかれるよ!一般受けしないよ!!w なんとなくまんがタイムきらら的な雰囲気がありますね。 勝手な憶測だけど作者は「ドージンワーク」とか好きそう。 早い話、僕は大好きです!満点あげますよ!でもやっぱり賛否わかれるよこれは!!(10点) ・後半が設定の方に行き過ぎていた気がします。そのせいかあまり笑えませんでした。あと最後の 京菜:・・・ていう女教師×女生徒の百合小説書いたんですが、これ夏コミいけますか? の部分なんですが、これは最初から全て小説の中という事なのでしょうか。そこがよく分かりませんでした。 でも前半のサークルの所と補習戦隊赤点レンジャーというフレーズが笑えたのでこの点数で。(4点) ・ツッコミとはいえ女性口調の統一はしっかりした方がいいですよん。 姿形が見えないテキストで、しかもあまり扱われない女性ネタが難しい所以です。 あと、 彩夏:コスプレ衣装と同人誌とサークルの運営費用に捧げました。 京菜:オタク!しかも公務員の癖にサイドビジネスしてる!それで家賃払えよ! サイドビジネスの要素が同人誌の部分だとしたら、ちょっと違和感あるかなあ。 同人誌で利益出せる人ってよほど一流じゃないと無理ですよ。 襲い掛かる部分の括弧書きはかなり蛇足。そこは文章力で読ませなきゃ・・・ってそれはそれで危ないかなあ。 でも設定が存分に思い切っちゃってるんだから、そこまでやってもバチは当たりませんよ、ねえ。 ここでクライマックスへの興奮度がかなり抑えられちゃった。 で、オチ。 私第5回ネト漫で、オチで物凄いどんでん返しをして、見事に賛否両論だったんですよね。 これは世界観から軸がブレることなくシメていますが、正直中ほどの後書きは蛇足かと。 だってオチが二転三転してるわけじゃないのに中空けさせる必要性は感じなかったから。 最後に、点数の割にあれこれあれこれ小姑みたいに申し訳ないと思っておりますが、 やはり女性ネタは重宝されてしかるべきだと思うんですよ。 ただ、その扱いが簡単なようで難しいのも事実なんですよ。 女性を扱った設定ってだけでアドバンテージがある分、製作側に求める期待も大きくなり、ハードルも上がります。 Sugar Memoryさんの更なるご発展を期待しております。(6点) ・案配→塩梅 でもこれはツッコミがツッコミだから直さなくてもなんとかなりそうな気も。 まず思ったのはこれ先生と生徒の会話ですよね?京菜がちょくちょく敬語使ってないのは違和感あります。 あと、ストーリーはどんどん展開していきましたが、笑いに関してはずーっと同じテンポでした。 一気に畳み掛けたり、ちょっと思わせぶりな間を空けてみたりとボケに緩急をつけるといいかと。 特に印象に残るボケはありませんでしたが、話はインパクト大ですし、真顔になるということは1回もなかったのでこの点数で。(7点) |
3組目 HIGH−POP |
・ツカミからオチまで、きちんと漫才の形にはなってるし、 子供が欲しいから桃を買ってきたという発想もいいと思います。 だけど、中身が薄く感じると言うか、広がりに欠ける気がします。 何だか二人の会話が簡素なんですよ。 だからと言って、淡々としたタイプの漫才でもないと思いますし。 例えば、冒頭の、 伊上:僕最近ちょっと子供が欲しいんですよね。 小沢:それちょっと思うことか? 伊上:だからこの前桃買ったんですよ。 小沢:はい?桃? というところ。 伊上:僕最近ちょっと欲しいものがあるんですよ。 小沢:お、何だよ?小遣い足りなくて買えないってか? 伊上:ちょっと子供が欲しくて。 小沢:それちょっと思うことか? 伊上:だからこの前スーパーで買ったんですよ。 小沢:売ってねえよ、子供は。何その野菜でも買う感覚。 伊上:いや、買ったのは桃だよ。 小沢:はい?桃? このくらいあってもいいんじゃないでしょうか? この方が絶対いいと言うわけではありませんが、 平坦な出だしより、メリハリと言うか緩急の振れ幅があると思いませんか? せっかく広げられそうな部分を流してしまってるように感じます。 一つ一つの台詞回しを練ってみたりすれば、広げられると思います。 あと、広げられるのは妄想の部分ですかね。 「川上」って名字が出てきたんだから、 川上桃太郎にするべきか、親と同じ名字で伊上桃太郎にするべきかで悩めるし、 女の子だったら何て名前にしようとか妄想もできるし、 一つ一つのボケをそれっきりにしないで、広げてみてください。 もっと中身の充実したものが出来るはずです。(5点) ・「桃太郎=種」というのはありそうで無かったと思います。 全体でみるとやっぱりボケにパンチ力が足りなくてこじんまりとした印象です。 桃太郎というベタな題材でも頑張って面白くさせようという意気込みは伝わってきました。(4点) ・桃だけでここまで話を変えずに思いついた事が凄いです。ご飯あげる時の方法と8ヶ月も待っていたのが笑えました。 でも、少し大きな笑いが無かったかなと思います。また種を硬くなった桃太郎と見るのは無理があると思います。(6点) ・あーこれはいいわー。 自分自身変化球タイプのネタ書きですから、こういうオーソドックスなネタは非常に新鮮。 SCネタのほうを先に見ていた予備知識も相まってか、笑えましたね。 こういう桃太郎ネタもあるんですから、ベタだとか言っちゃいけません。 オチも存分に設定から逸れず、スッキリ。 減点分は、妊娠との兼ね合せをもっとやってほしかったかな。 例えば食べちゃってつわり(腐ってるから)が起きたとか、 お腹を蹴る痛み(純粋に下してる)、とか、膨らましきれてないかな、と感じた部分があったもので。 あ、ボケ方は気にしないで下さい。長年ボケが薄いといわれ続けた人間ですので。(8点) ・新しい切り口の桃太郎ネタって感じで新鮮でした。 発想は◎ですが、ボリュームが足りないかと思います。 もうちょっと細かい描写や新展開を加えて行数を増やしてみてください。(7点) |
4組目 純情ロマンがないっ |
・8割方、何が書いてあるかわかりませんでした。 たぶん休み時間に友達と話してる感じなんでしょうね。 その場にいれば勢いもあって面白いのかもしれませんが、 文字にしてしまうと、見直しもせず書き綴ったようにしか見えません。 短いスパンで何度もいきなりな展開をされると、ついていけません。 「自分の知っていること=一般の共通認識」と思わないこと。 「ネタのテンション=読み手のテンション」とも思わないこと。 もし、「シュール系のネタだから理解されないんだ」と言うのなら、 それは違いますよ。単に読みにくいだけです。 『ふとんを食べた。そして蛙は滅亡していった。』 という、それっぽい良さそうなボケもあるのですから、頑張ってください。 まずは言いたいことが伝わるように文章にまとめてください。 このネタの冒頭部分をまとめたら、 七合:さっそくですが俺、北海道が好きなんだ。 五条:ああ、何たって北海道はゴキブリが現れないもんな。 だったら、お前にとったら天国だな。好きな理由、それだよな? 七合:何俺を器の小さい人間扱いしてんだ!そんだけの理由じゃねえよ! 北海道って言ったら食べ物が旨いだろ?だからだよ。 五条:ああ、空からカキ氷が降ってくるしな。 七合:雪は食わねえよ! せめて、これくらいにはまとめられるでしょ? ボケをどうするかではなく、まずは無駄な会話をどうにかするべきだと思います。 絶対に言いたい台詞だけ残して、後は削るつもりでまとめてみてください。(1点) ・まーたこういうネタが来るか!w BLネタを前面に持ち出すというのはある意味斬新だとは思うのですが、それだけではいただけませんね。 基礎となるボケがどれも不発で陳腐に見えてしまいます。 BLネタというのはホントに扱い方が難しいので、始めはとりあえず「普通」のネタを書き上げてみましょう。 アイデアは悪くないので、まずは経験を積むことですね。 BLネタという発想と五条のふてぶてしいキャラは好きなので加点しますけどw(4点) ・まず、最初のあたりでいきなり「殺すぞ・・・」って言ってますけどその前にそこまで言う要素は無いと思います。そういう性格なのかもしれませんが。 それとサザエさんとヒロシが出た意味が分かりません。 「五条様に奴隷にされたい」「今日から七合は俺の奴隷だ」は好きです。(2点) ・世界観から置いてけぼり食らっちゃいました。 『妥当じゃねーか!』のツッコミも、私の匙加減ではあまり共感できませんでした。 タレントをいじるのはタレントの力であるが故にちょっと安易に思えちゃうかなあ。 漫才でもコントでも流れは必要ですし、筋道は作らないといけないと思うんですよ。 いくら自分が面白いと思ったことを書き連ねても、それが相手に伝わらないのでは損しますし、 読み手の混乱を招いてしまいますから・・・。(1点) ・後半から話が見えなくなってしまいました。 恐らく会話が成り立っていない、というのが大きな原因だと思います。 まず、 五条:泉谷しげると松崎しげるを間違えるのと同じだ。 七合:妥当じゃねーか! この場合は「レベルが全然違うよ!」とか「そんなたまにあるあるってもんじゃねえよ!」あたりが適当かと。 あとは人肉ハンバーグやサザエさんといった唐突なボケが多いです。 一番困るのが以下のようなもの。 五条:…思ったんだけど、北海道好きとか行ってる割には好きな場所とか言わないよな…。痩せているのに…。 五条:うーん…。辰哉っぽいな…。松田聖子…。そりゃ人気出るはずだ。俺に。 痩せてるとか松田聖子似とかそんな演者の姿を見ないと理解できないボケを持ってこられると話が迷宮入りしちゃいます。 作者さんの中ではある程度2人のルックスを考えてるのかもしれませんが、読み手には全然伝わってきません。 自分のネタを客観視して練り直してみてください。(1点) |
5組目 ヒョーウエ |
・これは、わざわざ一つのコントとするより、 ショートコントとして出した方がスッキリしていいのではないでしょうか? 阿藤:あれ買って。 渡部:何だい? 阿藤:(欲しいもの) 渡部:(言い訳) この繰り返しですよね。 どうしてもコントスタイルにするならば、 渡部の言い訳に対して、阿藤も何かしら言い返すくらいの、 会話としての掛け合いがあった方がいいです。 それに、欲しいもの一つ一つの繋がりもあった方がいいです。 関連性と言うか、まとまりがないです。 このままだと、思いついたまま羅列してるだけにしか見えません。 例えば、「こち亀全巻」と「悪魔の実」はジャンプつながりだから、 この2つを前後に並べるだけでも少しはまとまりが出て来るし、 ジャンプつながりで他にいろいろボケも思いついたり出来るのではないでしょうか? 他にも、「顕微鏡!だって理科の勉強したいから!」と、 欲しいものの後に言葉を加えれば、 「国語辞典!だって国語の勉強したいから!」とか、 別々だったものを関連付けられる気がしませんか? もっと利用するなら、 「核兵器!だって社会の勉強したいから!」とか、 それこそ言い訳がましく関連付ければ、三段落ちに出来そうな気がしませんか? あと、ちなみに、ワンピースは読んでないのでわからないのですが、 ブルーノは悪魔の実の能力者ですか? せっかく「悪魔の実が欲しい」って言っているのだから、 「お父さんはブルーノが大好き」と言わせるよりは、 「お父さんは○○の実が欲しい」と言わせた方がいいと思いますよ。(1点) ・これだけ?いくらなんでも少なすぎる…。 こういう「いつここ系」ネタは誰もがやってみたいという気持ちはわからんでもないのですが、 こういうスタイル自体が簡単にできるものではないということを覚えていただきたいです。 要はちゃんとした漫才・コントの延長戦としてこのような「スタイルネタ」が存在するのです。 まずは、我慢して普通の漫才を書いてボケツッコミのスキルを磨くべきだと思います。(0点) ・コントなら最初の3行はいらないでしょう。次に「こち亀全巻」というボケを渡部様は「新刊で買うと・・・」と言っていますが 「新刊で買ってくれ」と阿藤様は言っていないのでこのボケは不明です。古本でもいいという事になってしまうので。 その後もほぼ普通は買わない、買えないようなものを言っているだけに見えてしまいます。 (僕が言えた事ではないですが)ごめんなさい。今回はこの点数で。(1点) ・オチが・・・流石にこれはちょっと。 折角最初から最後ぎりぎりまで父と子で通してきたのに、何で相方ってしちゃったかなあ。 あと、初恋の人ではちゃんと人身売買って言ってるのに新しいお母さんではそこはスルーされてるのも違和感。 顕微鏡も昔は普通に教材セットとして持っている子供もいたんですよ、自由研究とかで。そこも違和感。 あるあるタイプのネタだとは思うのですが、もっとバリエーションがあればもっとハマれたかも。 ツッコミの哀愁漂うキャラクターは良かったと思うので、そこは加点でした。(2点) ・この設定は練り甲斐がありそうですが、粗っぽさが全面に出てます。 新刊とかエロワードとか早とちりかなーと思いますし、 こういうネタは最初は買えそうで買えないものを置いて、終盤ではどうやっても買えないものを置く、 という構成にしてネタの持つ最大の力が発揮できます。 オチも何故そこでコントの世界からいきなり現実に戻すんですか。そこはせめて「新しいお父さん」にしましょうよ。 「でもかろうじて魅力が残ってるからね。」この毒々しさに1点あげます。(1点) |
6組目 Syntax Error |
・バク博士のお茶目さが良く出てていいと思いますが、 伝わりきれてないと言うか、細やかさが足りない気がします。 例えば、 場区:そうだ!北朝… という一文。 これでも言わんとすることは前後の文でもわかりますが、 場区:そうじゃ!別の場所に移動させれば!よし!北朝… これくらいあった方が確実に伝わるんじゃないでしょうか? 説明不足とまでは言いませんが、 読み手全員が同じ考えになるとは限りませんからね。 それから、統一性の無さも細やかさが足りない点ですね。 場区は、博士なのか、教授なのか? 一人称は、ワシなのか、わしなのか? 語尾には、「〜じゃ」「〜のう」をつけるのか? 大して変わらないことかもしれませんが、揃えるという配慮も必要ですよ。 あと、展開に沿うようなネタの作り方をしていると思うので、 ボケもその場その場だけで、広げ具合もあまり感じられないし、 「まあいいわ」みたいに話を早めに戻そうとする箇所も多くて、 「折れるの早ッ!!」「…流しやがった」が思ったほど機能してないかな。 これらのことを踏まえてやると、 場区:このマシーンは目的が済み次第自爆する……というのをやりたくて。 という一文も、 場区:このマッシィーンは目的が済み次第爆発する…… という『シュチ』エーションに憧れててのう。やってしもうんじゃ。 と、いろいろ直せるところがあるのではないでしょうか? 形は出来てるので、後は丁寧に推敲していけばいいと思います。 で、完成したと思ったら、一週間ほど寝かせてみてください。 一週間後に見直した時、直す箇所がまた見つかるはずですから。(6点) ・文章自体は書きなれているという印象はありますが、キャラがなんとなく不快です。 特に奥村はイライラするタイプのツッコミという感じがしました。 ボケもちょっと独りよがりで、自分の中だけで完結しているという印象です。 ネタを客観的に見ることも重要です。(3点) ・インポって略すのは凄く面白かったです。5分も前だからもう難しいやいきなり爆破など。 でもシュミレーションの部分はあまり笑いにはつながりませんでした。そこがもっとよかったらもっと高い点数が取れたと思います。(7点) ・因果応報マシーンの事象が2個だけってのは勿体無い。 ここが話の核であればもっとボケ倒せるのに、後半まさに核が話の主役になって、 それにアタフタするってのはコントより漫才向けなんじゃないかな。 宝クジのボケがかなり笑えただけに、そこをもっと観たいという私の欲求も含まれているのかもしれませんが。 あとは博士と助手の掛け合いを無理に引っ張っちゃった感がありました。 とにかくボケに相当なセンスがありそうなだけに、もっとボケまくった作品を期待します。(5点) ・出だしと終盤はボケに力があって面白かったんですが、中盤のシミュレーションでだれてしまったと思います。 ここで一つ盛り上がりを見せた方がいいかなと。 バカ博士系統のボケはしつこかったです。ツッコミなんですからそんな貪欲にボケなくてもいいんじゃないんでしょうか。(6点) |
グループ名 | KB | OA率 | BL |
くるぶしソックス | 473 | 7/15 | D |
Sugar Memory | 397 | 1/2 | E |
HIGH−POP | 361 | 5/10 | E |
Syntax Error | 333 | 2/4 | F |
純情ロマンがないっ | 169 | 0/2 | G |
ヒョーウエ | 117 | 0/3 | G |
くるぶしソックスが2回続けての1位。 Sugar Memory、HIGH−POPはリベンジで勝敗を5分に。 |