第215回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

異邦人  (2位)
勝率5割!


ちぇんけー  (1位)
2連勝だ!


東京クラッチ  (3位)
こちらも2連勝!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

ちぇんけー

コント/赤いもみの木、黒い鈴      (2/2)
わしゃしゃしゃしゃ
挑戦前コメント・勝者コメント・敗者コメントが全て「わしゃしゃしゃしゃ」な件について。2連勝!ちぇんけー!

良い子「ジングルベル!ジングルベル!今日はまさかのクリスマスだよ!
    でもこんなこともあろうかと前日からクリスマスの準備をしていたよ!
    うーん!僕って知能犯!みんなは気付いた時にはクリスマスであたふたしていろ!
    まぁ、クリスマスといえばサンタクロースだよね!
    (聞き耳を立てる)
    うん!サンタクロースだよね!
    僕は今年良い子だったから絶対プレゼント貰えるぞ!貰えずに年を越せるかボケが!
    さぁ、こっちはいつでもいいぜサンタ!どっからでもかかってきな!」

?「ジングルベール、ジングルベール、鈴が鳴るー。」

良い子「サンタ来たー!ちょっと不意打ち気味で先手を取られたが遅れはとらねぇ!」

?「フォッフォッフォー。メーリクリスマース。」

ギュイーーーーン

良い子「サンタに不釣合いな音色が聞こえる!ボケが!ジェイソンじゃねぇか!どっから沸いてきた!」

ジェイソン「違うよ!サンタだよ!」

良い子「馬鹿でかい図体!ホッケーマスク!チェンソー!どれをとっても恰幅の良い優しいおじいさんには見えねぇよ!」

ジェイソン「サンタに決まってるだろ!大体金曜日でもない12月24日にわざわざお邪魔するジェイソンがどこにおる!」

良い子「ほぅら鏡だよ!」

ジェイソン「(鏡を指差して)おったぁ〜!ここにおったぁ〜!」

良い子「ここはあなたの居るべき場所ではないわ!さぁ、森に帰りなさい!」

ジェイソン「確かに私はジェイソンですが今日ぐらいサンタでいさせてくれ!」

良い子「キリスト生誕の日に貴様の顔なぞ見たら夢見が悪くなるわ!さっさと帰れ!」

ジェイソン「そこまで毛嫌いするなよ!サンタさせろ!プレゼントもあるよ!」

良い子「小指を渡されて喜ぶ子供がいるか!」

ジェイソン「ジェイソンといえどクリスマスの喜びぐらい知ってるわ!勝手な想像すんな!」

良い子「ならば見せてみるが良い!貴様のクリスマスのプレゼントやらをな!」

ジェイソン「ふてぶてしさMAXだな君は!そこまで言うなら見せてやる!これが私の答えだ!」

袋から豚さんの貯金箱を取り出すジェイソン

ジェイソン「見たか小僧!これで少しずつ目標へ向けてお金を溜める喜びを味わうがいい!フハハハハ!」

良い子「ホッホッホ。こいつはいい。丁度札束に乗せる重石がほしかったところだ。」

ジェイソン「この富豪のガキが!こっちがサンタだと思って調子に乗りやがって!」

良い子「サンタだとは蚊ほども思ってねぇよ!顔を洗って出直して来いやボケが!」

ジェイソン「サンタだろ!サンタチックだろ!ここまでサンタの奴はそういねぇ!」

良い子「ほぅら鏡だよ!」

ジェイソン「(鏡を見ながら)誰だお前は!」

良い子「解ったらとっとと出て行け!もみの木でも伐採してろ!」

ジェイソン「今更クリスマス要素持ってくるな!殺すぞ!」

良い子「サンタが言ってはいけない言葉ベスト3の一つを言ってしまったね!ざまぁみろ!貴様はサンタ率0%だ!」

ジェイソン「初耳のベスト3だが妙に納得!」

良い子「納得ついでに帰ってくれるとありがたいな!もううんざりだ!」

ジェイソン「ここまで激しく嫌われたのも初めてだ!だがうんざりなのはこちらも同じ!
      こんな家でプレゼントあげるついでにあわよくばスープをいただこうとか二度と思うか!」

良い子「そんな図々しい考え持ってたのか!ドン引きだ!二度と来るな!」

ジェイソン「二度と来るか!この豆粒!」

良い子「もっとまともな罵倒考えろ!・・・ふぅー。やっと出て行ったか。あいつのせいで食欲失せまくりだ畜生め。」

?「ジングルベール、ジングルベール、鈴が鳴るー。」

良い子「サンタ来たー!タイミング的にはギリギリセーフ!」

サンタ「ギャハハハー!ジェイソンだぞー!」

良い子「素敵な役職ですね!消え失せろボケが!」

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東京クラッチ

漫才/食品偽装(New Edit)      (2/2)
松岡:つまりこれは勝利偽装ということであってだな、

石田:ちゃんと勝てたんだよ!どうぞ。
ま、まさか不正審s今期2勝目!東京クラッチ!

松岡:東京クラッチです。よろしくお願いします。
   2007年の漢字は「偽」ってことで、ホントいろんな食品の偽装問題があったねっていう話をするから、
   お前は上寿司とクラッカーとくす玉の手配よろしく。

石田:そのネタで何を祝う予定なんだよ!でも確かに2007年の食品偽装は酷かったね。

松岡:未だに2007年のニュースにすがりついてネタやってる俺たちも酷いけどね。

石田:それは言うなよ!

松岡:酷いっていうか、あくどいよね。これ裁判やったら執行猶予なんてつかないぜ。

石田:この程度で何で実刑食らわなきゃなんねぇんだよ!
   でも2007年ってのは今までに類を見ないほど食品偽装の問題が多発した年だったよね。

松岡:かく言う俺も食品偽装を行った男の一人なんだ!
   頼む!このことはモイモイモイ・アントニオーソンには秘密にしておいてくれ!

石田:誰だ!見当もつかないから対処のしようがねえよ!
   ・・・それより、お前が食品偽装って・・・一体何やったんだよ?

松岡:すまん・・・俺、世間に黙ってケチャップご飯をふんわり玉子で隠した事があるんだ!

石田:それオムライスだよ!偽装じゃなくて調理として正解だから安心しろよ!

松岡:マジか!?俺、パイ生地とパイ生地の間にカスタードを隠した事もあるんだが・・・

石田:それもミルフィーユとして大正解だ!お前の中で洋食屋はどんだけ罪を重ねることになるんだよ!

松岡:ホントに?だって俺、パイ生地には黙ってたんだぜ?
   ミルフィーユたんごめんね、カスタード隠しちゃったって。

石田:まず食材に痛い感じで話し掛けるのやめろよ!

松岡:ミルフィーユたんミルフィーユたん、プルプルポコポコピロピロパ♪

石田:帰って来い、帰って来い!ミルフィーユたん相手に人間らしさを失うな!
   とにかく、そんな心配をする必要なんか全くないよ!

松岡:な、なんだ・・・いや俺マジでホっとしたよ・・・これで余罪がもうちょっと減らせれば・・・。

石田:ホっとしてる場合じゃねぇよ!余罪が残ってる事もそうだが本罪が存在してる事実が怖いよ!

松岡:本罪の方はお前も共犯なんだからな?このネタをやってる時点で。

石田:だからこのネタで俺たちに前科なんかつかねぇって言ってるだろ!

松岡:謝れ。モイモイモイモイ・アントニオーソンに謝れ。

石田:だからどこの誰なんだよ!さっきより「モイ」いっこ多いじゃねぇか、いいかげんだな!
   しかしまあ、振り返ってみても不二家、白い恋人、ミートホープ、船場吉兆・・・
   まだあったかもしれないけど、こんなにたくさん挙がる時点でおかしな話だよ。

松岡:ダンボール肉まんもそうだよな。

石田:あれはまたちょっと話が違うんじゃないかな・・・。

松岡:まさかみんながダンボールだと思ってたモノの中に肉まんが含まれてたなんてな。

石田:逆だよ!肉まんの中身がダンボールだったっていう話だろ!

松岡:ダンボールの中にひき肉や刻んだタマネギが入ってたかと思うと、
   もう恐ろしくてダンボール触れないよね。ベタベタするし。

石田:全然そうでもねぇよ!影響力も乏しいし!
   それにダンボール肉まんはガセネタだったんだし。

松岡:ダンボール業界も安心しただろうね。

石田:肉まん業界のほうが安心してるよ!

松岡:何だよ「肉まん業界」って。

石田:うるせぇな!だいたい把握しろよ!

松岡:でもみんなも一度、ダンボール食べてみてから騒げばよかったのにね。

石田:食べれないものだから問題になってるんだよ!ダンボール食べてるやつがいたらもう騒ぎになってるよ!

松岡:ダンボールが食べれるんだ、美味しいんだってことがわかったら、
   ダンボール肉まんは流行の最前線だったってことになるぜ?超テクマクマヤコンじゃん。

石田:そもそもダンボールの時点でそうはならねぇんだよ!
   あとテクマクマヤコンって英単語じゃねぇからそういう使い方できねえぞ!

松岡:だいたいダンボールが美味かったら、わざわざ肉まんに入れないでもいいだろ。
   ダンボールだけ喰ってろよ、ふざけんなよてめぇ。

石田:どこにキレる要素があったのかわかんねぇよ!俺いっこも悪くねぇぞ!
   とにかくダンボール肉まんが本当だったら大問題なんだよ!

松岡:サンポール肉まんだったら問題なかったのかな?

石田:それだと薬品混入で違う問題に発展してるよ!さっきからお前は全体的に問題の把握が不完全なんだよ!

松岡:でも実際、不二家の偽装からひどかったよな。
   まさか店頭のペコちゃん、食べちゃいけなかったなんて知らなかったもん。

石田:何でお前の中でペコちゃんが食材としてアリの設定になってるんだよ!

松岡:ペコちゃんもやっぱり賞味期限が偽装されてたから、食べちゃいけなかったんでしょ?

石田:陶器だから食べちゃいけないんだよ!ペコちゃん食べたらお前のお腹を心配することになるだろ!

松岡:まあ、お腹いっぱいで膨れるから、俺のお腹はポコちゃんになるんじゃねぇか?

石田:うるせえよ!そういう回答が欲しかったわけじゃねぇよ!

松岡:不二家問題って結構影響がでかかったんだよね。
   洋菓子業界とかでは、ケーキに使う予定だった靴クリームが手に入らなくなったりして。

石田:生クリームだろ!お前どういう洋菓子を食してきたんだよ!

松岡:靴クリームをたくさんかき混ぜれば、ホイップステップジャンプになるよね。

石田:なんねぇよ!上手いこと言わなくていいしお前の発言の目的がわからねぇよ!
   まあ、俺的には白い恋人の賞味期限偽装はショックだったね。

松岡:古い恋人だったんだよね。

石田:そういうことじゃねぇよ!ニュアンス的に間違ってないあたりが逆にカチンとくる!

松岡:疑惑が浮上して黒い恋人になっちゃったわけだけど。

石田:その新聞の川柳欄に乗りそうなネタの展開やめろよ!
   実際、結構長い間賞味期限切れとかを出してたらしいじゃん。

松岡:むしろ「賞味期限が切れた商品です」ってのを全面アピールする作戦にすればよかったのにな。

石田:それは作戦ミスだろ!期限切れしてるから問題になってるのにそこアピールすんなよ!

松岡:そしたら商品名も「白い恋人」から「長年連れ添った老夫婦」に変えればいいし。

石田:なにが「いい」のか理解できねぇよ!あとはミートホープだな。あれはムカついたよ。

松岡:でも社名でだいたい想像できたじゃん。「ミート放腐」でしょ。

石田:何でお前はそんな簡単に不謹慎な上手い事がすぐ言えるんだよ!

松岡:結局、ミートホープは何をしたんだっけ?

石田:表示されてる肉と違う肉を使ってたんだよ。
   しかも、あまり良くは思われないような肉だったんだよね。

松岡:なんだろう。皮肉かな。

石田:皮肉混入って単なるニュアンスの問題じゃねぇかよ!

松岡:100%ビーフって記述されてたけど、実際には20%ほど皮肉が入ってました。

石田:だから何に対する皮肉なんだよ!さっぱり見えてこねえだろ実体が!
   で、最後はやっぱり船場吉兆だけど。

松岡:船場吉凶、って感じになっちゃったけどね。

石田:不謹慎な上手い事はもういいんだよ!

松岡:しかしあのマザコン製造会社が賞味期限偽装してるとは思わなかったよ。

石田:そんな会社ねぇよ!確かにそんな記者会見だったけど!

松岡:さすがに船場吉兆の女将さんは賞味期限切れてるってすぐわかったよな。

石田:お前はさっきからこの問題をどう切ろうとしてるんだよ!

松岡:以上、東京クラッチでした!ありがとうございました!
   〜このネタの賞味期限:平成25年12月31日

石田:偽装すんじゃねぇ!そんなに持つか!

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異邦人

コント/殺人事件      (3/6)
やりました
リベンジしました。今期初オンエア!異邦人!

あれは土曜の4時間目の授業でした
外の景色を眺め、つまらない授業が終わるを待っていました
そんな僕の耳に信じられない言葉が聞こえてきたのです
「2轢く1は1で正解ですね」
「2から1を轢いて1が1つ亡くなったから1になるんだよね」
その言葉に私は愕然としました、なんと目の前で交通事故が起きたのです
「先生!轢いた人はどこに行ったのですか!」と訊ねると
先生は無視し黒板の文字を消そうとするではありませんか
この行動に、なんと大胆な行動をするのかと驚きました
警察が来るまで現場を保全するのが常識なのに、なぜこのような行動を取るのだろう…
ある直感が働きました
先生が轢き逃げしたのではないか?
私はこの考えを振り払いました
先生はいつも私たちに優しく接し、連絡帳に悩みを書いたとき、我が事のように親身になってアドバイスをくれた人なのです
そんな先生が穢れを知らぬ1を殺害した上、保身のために証拠まで隠滅とは…
「信じられない、そんなはずがあるわけないじゃないか」
何度も心の中でそう呟きましたです
ですが現実には1は死んだのです、私の目の前で…
そして更に驚くことに、周りの友達は誰も騒ぎはしないし、警察に連絡すら取ろうともしないで平然と授業を受けてるのです
「なぜ、誰も何も言わないのだ」心の中には不信感が募りました
考えたくない…労苦を共にした、戦友とも言えるクラスメイトが共犯などとは…
悪い考えにとらわれてるのだ、あれは夢なのだ
ありえない…ありえるわけがない…1を殺して誰に何の得があるというのだ!
しかし現実から逃避したところで、1の無残な死体が私の脳裏にこびり付いて離れはしないのです
突然の事故に驚いたため警察に通報しなかったのだと、心の中で先生たちのことを必死に弁解したりしたのですが
状況的に先生と生徒たちが殺害したとしか思われないのです
私は憎しみよりも悲しみの感情が湧いてきました
彼ら彼女らを凶行へと追い詰めた何ものかを恨みました
誰も好きで殺しをする人はいないのです
ですが見過ごすことは出来ないのです
如何なる理由があろうと人を殺すことは許されないのです
そして、私は彼らのために警察に通報する決意しました
矢庭に席を立つと視線が私に集まりました
「警察に連絡します」私が叫ぶと、
先生が「席に着きなさい!」と激越な調子で言うではありませんか
私の体は硬直しました、助けを求めようと周りを見渡すも、誰も目を合わせてくれません
それも当たり前のことです、彼らは共犯者なのですから…
身の危険を感じた私は大人しく椅子に座り直しました
すると何も無かったように授業が再開されたのです
他の生徒たちに何も無かったかのように勉強に集中するではありませんか
ですが私だけはその空気に馴染めませんでした
警察に通報しようとした私を先生たちが、そのまま生かしておくとは考えられないのです
ただちに、この場から脱出する手を打たなければ1と同じ道を辿ることになるのです
この窮地から逃れるために、いろいろと行動に移したのです
「お腹が痛いので保健室に行きたいのですが?」「小便がしたいので授業を抜けたいのですが?」
「親が危篤なので一刻も早く病院へ駆けつけたいのですが?」「給食室が火事だ!早く校庭へ!」
しかし全て失敗です、先生は私の下心を見抜いてました
もはや救いはないのかと諦めかけていたとき、なんと…校長が廊下を歩いてるではないですか!
私は神に感謝しました
希望の光を見出した私は大声で校長の名を呼びました
校長を当惑の表情を浮かべながら、教室へと足を運びました
先生は慌てふためきながら釈明の言葉を述べていました
そして必死になって校長を廊下へ追い出そうとしているのです
今や立場は逆転したのです
先生に悠揚迫らぬ態度で笑みを投げかけました
その姿を見た先生は、今にも私に襲い掛かりそうでしたが、校長の面前ではで手を出すことは出来るわけがありません
勝利を確信した私は、あのおぞましい一件を滔々と語ったのです
しかし校長は眉をひそめるだけで、一言も声を発しません
嫌な予感がよぎりました
まさか校長までもが…学校の不祥事は自分の責任問題になる、だから保身に走ったのです
すると先生と校長は廊下に出て、ひそひそ話を始めるではありませんか!
きっと私の殺害の手段を相談してるのでしょう、
二人は会話中幾度も私を睨みつけたことから間違いないはずです
恐ろしさのあまり我慢していたうんこが不意に漏れました
不幸中の幸い、その日は珍しくパンツをはいていたので、事無きを得ました
ノーパンで登校しなかった判断に喜びを感じていると、教室には先生だけが戻って校長はどこかに消えたのでした
校長に頼る手が失敗し気落ちしたものの、このまま引き下がるわけには行きません
危機から脱するため、私は騒いだ罰として廊下に立つことを願い出たのですが、
すげなく拒絶されました
絶望しました、もはや万策つき死の宣告を言い渡されたも同然なのです
たった6年の人生が今幕を閉じようとしているのです
別に100歳までなんて贅沢を言う気はない、ただもう少しだけ生きたい!
神に祈りました
しかし、そんな私に神は無情でありました、何も変わることなく、ただ時間だけが過ぎていくのでした
絶望に打ちひしがれそうになったのですが、このまま無駄死にするわけにはいきません
せめて事件の真相だけは伝えなければならないのです
闇に葬られることだけは避けなければならないのです
私はノートの1ページ破りました
それに「1を殺したのはA先生だ」と書いたのです
これで紙飛行機を折り、外へ飛ばしたのでした
成功した!と喜んだのは束の間、隣の席のS子ちゃんが告げ口したのです
先生は物すごい剣幕で紙飛行機を拾ってくるように命令したのです
落胆のあまり眩暈に襲われた私は「ジーザス」と叫びながら気を失ったのです



最初に目にしたのは白い天井でした
ベッドから起き上がった私を見て、知らない女性が話しかけてきました
言葉を交わすうち、相手が保健室の先生であり
授業中、失神したため、この部屋に運ばれたことを教えられたのでした
私がまだ死んでいない事実がわかり安堵したのです
ですが、なぜ気を失った私を殺さず生かしたのでしょうか?
そこに一つの考えが浮かび上がりました
保険の先生は見張りなのでは?
授業中殺したのでは、足がつきやすい
後々人気のいない場所に連れて行かれ、処理するのではないか?
これだと人に気付かれる危険性は少ない
となると、先程から親切に私の体調を訊ねたのは、体力の程を調べるためなのか?
健康ならば、暴れないようにするため睡眠薬でも飲ませて山に連れて行く気なのかもしれない
恐ろしい女だ、このままでは…
すると突然、女がゆっくりと椅子から立ち上がったので私は身構えました
女は戸棚から薬壜を取り出し、キャップを開け丸薬一錠を差し出してきました
睡眠薬だ!
そんな馬鹿な手に引っかかる私ではありません
手を払い除け、相手が怯んでいる隙に廊下へと飛び出し、一目散に家へと逃げたのです
自宅に着くと部屋に内側から鍵をかけました
人心地がついた私はベッドに横たわり、その日の疲れからか、そのまま深い眠りに就いたのでした



翌朝、出された朝食もそこそこにして、投稿の支度のため部屋へ戻ろうとすると、
台所のあるものが、ふと目に付いたのでした
あの大罪はいかなる理由があっても許されてはならない!
死体を処理したであろう今では証拠は隠ぺいされ、警察に届け出ても意味を成さないだろう
だが法が罰せずとも…この私が!



こうして学校に着くと職員室にいる担任の先生の元へ向かったのです
台所から盗み出した包丁を手にして……

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【敗者コメント】
whitewhite 325KB
安正:むぅ
前田:むむぅ
グラン・バガン 297KB
花園:悔しいです!
緑川:言うと思ったわ。
インタープラグ 197KB
八神 残念としかいえません。
綿谷 このネタでもう1回やってみようか?

【ジャッジペーパー】  上から、BOMB、利根川、スリーオール、エフラムルート、銀沙灘(敬称略)
1組目 whitewhite
・設定も独特だし、オチも意外性はありました。
 ただ、笑ったかどうか、という判断になりますと、2,3回クスクスと笑っただけで終わってしまいました。
 盛り上がりに欠けていたというか・・・。
 2人のテンションが低めだからしょうがないとかそういう問題でなく、これといって印象に残ったボケが無いというか。
 でも特に悪いとか意味がわからない、というところも無いんですよね・・・。
 抽象的な言い方で申し訳ありませんが、ボケの破壊力不足といった感じでした。(3点)

・なんでしょう、ものすごくほんわかした気分になる作品でしたね。幸せをありがとうと言いたいです。
 ただコントとして見た時に笑えたかというとちょっとどうかなという感じでした。笑いに至るまでのボケが無かったですね。
 話としては面白い(笑うっていう意味じゃなくて)作品でした。オチまでの運びもきれいだなあと思いました。(5点)

・淡々と進んでいく会話に引き込ませる魅せ方はいつも通り良かったです。
 選挙をもう少し絡めてほしかったです、と思ったのですがもう一回見返すとそこまで触れてないわけでもなかったんです。
 おそらくこれは核となる(印象に残った)ボケがほとんど選挙以外の要素だったり、
 オチも選挙とは関係ないところから引き出してきたものだったりしたからだと思います。
 選挙関連でもう少し強力なボケが加わればかなり良くなる気がします。(6点)

・「目が覚めたら急に投票箱の中にいた」「気が付いたら体が小さくなっている」など、
 予想だにしない状況や、そんな状況下での発見などをボケとして見せる場面にハマリました。
 「こんな奇跡ならいらない」とつっこませる後半のくだりも個人的には好きです。
 ただ、オチのサイはお互いずっと一緒にいたわけですから、見た目で気付くんじゃないかと思い、ちょっと不自然に感じました。(7点)

・ひまわりとかサイとかボケの使い方が上手かったです。
 しかしそれが大きな笑いには繋がってはおらず、どれも少しだけ噴出すような小笑いばかりでした。 
 特に気にならなかったのですが、
 前田:あれ、紙落ちてくるの止まってない
 ややこしい台詞なので文末に「?」をつけた方がいいです。(5点)
2組目 異邦人
・シリアスな雰囲気にうんこ、登校の変換ミスは命取りですよ。
 雰囲気を一気にぶっ壊しますから。
 その2点を差し引いてもこの点数はつけられます。
 設定、雰囲気ともによくできていて、かつ「2引く1は1」からよくここまで発展できたなと思いました。
 オチまでコントのタイトルが生きていて完成度の高さに驚かされました。
 上記の2点がなければ満点か、最低でも9点は付けていたかと思います。(8点)

・1つの発想からよくここまで話を作れたなぁと素直に感服しました。
 ただ、なんだか主人公の少年がちょっと精神がアレな子みたいなイメージしか浮かばず、素直に作品に入っていけませんでしたね。
 オチもタイトルとリンクしていてアイディアとしてはありだと思うんですが、笑いにはならないと思います。
 あとうんこのくだり自体はすごく面白いんですが、この作品の中に組み込むには少し統合が取れない展開じゃないかなと思います。(5点)

・終わるを→終わるのを  投稿→登校  あと細かいですが土曜日は休みのところが多いです 

 語り口と情景のバカバカしさのギャップが上手く笑いを引き出していて個人的にはかなり上手い魅せ方だと思いました。
 ただ導入部分、つまり核となる「勘違い」の部分でもう少し良い対象があるような気がします。
 「殺人事件に見えなくもない」「小学一年生の学習内容」の2つを満たす問題であれば、もっとわかりやすい問題があるように思いました。
 またはそのままでも文章題にしてみるなど、そこに工夫があればスッと入りやすかったと思います。(5点)

・藤子F不二雄の短編漫画を彷彿とさせる感じがして、ひどく個人的な話ですが、非常に好印象なネタでした。
 ネタの内容ですが、本当にこの子のバカさが気に入ってしまいました。
 特に「自分も殺されるんじゃないか」と思いだす場面からが良かったと思います。
 うんこを漏らしてそのまんまなのに、保健室の先生に何か言われるわけでもなく、
 家に帰ってもそのまますぐに眠ってしまったり、漏らした後でうんこに関して何も言わない所が、
 この子の焦りなどをかもし出しているなぁと思いました。
 しかし、1が死ぬ瞬間を見たわけではないのに、「私の目の前で死んだ」という記述があったのが気になりました。
 「2−1=1」の数式は実際に見ているようなので、それがそうなのでしょうか?
 あと、僕は減点の対象などにはしませんでしたが、
 「保健室の先生は見張りなのでは?」が「保険の先生」になっていたので、指摘しておきます。(8点)

・最初のきっかけとなるボケが強烈過ぎてそれだけでしばらくの間笑ってました。
 言葉巧みな展開は読み手を引き込むのには十分だと思うんですが、文学的過ぎるかなぁと思います。
 あまりにボケとボケの間隔が広く、ネタとしてはあまり良い点数はあげられません。
 雰囲気と一つの設定だけで笑わすのにも限界があると思うので、
 2,3行に1つでいいので小ボケを挟まないと少々厳しいと思います。(5点)
3組目 ちぇんけー
・全然「良い子」じゃない気がw
 とにかく勢いに圧倒されました。
 かつ2人がどんどん面白いことを喋るわ喋るわ。
 ボケとツッコミがはっきりしない点以外は文句のつけようがないです。(9点)

・テンション高いですねー。面白かったです。札束の重しとか初耳のベスト3とかあわよくばスープとか面白いですね。
 テンションのせいかとは思うのですがやたら短く感じました。もうちょっと伸ばしてもよさそうかなぁと私個人的に思いました。
 若干テンション任せで押し切った感のある作品だったと思うのですが、よかったと思います。(7点)

・スピード感と言葉選びが最高に良かったです。強いて言うならもう少し長く見ていたかったです。
 多分このネタは何度見返しても飽きずに爆笑できるネタと思います。(9点)

・「良い子」という役名にまずやられましたw
 セリフの言い回しは良い味を出していたなぁと思ったのですが、
 「ここで笑わそうとしているな」と思われる部分での笑いが僕にはもの足りないように感じました。(5点)

・小指、重石、鏡と出すボケ出すボケがどれもハマりました。
 そういうわけでボケに関しては言う事無しなんですが、
 少々ボリューム不足な気がする上、
 台詞の8割にエクスクラメーションマークがついていて単調気味だったのが残念です。(8点)
4組目 東京クラッチ
・白い恋人のくだりは良かったですね。古いだの黒いだのってw
 ただ少々気になった点がありました。
 まず語感に頼っているボケが前半固まっていた点について。
 モイモイモイ・アントニオーソンやプルプルポコポコピロピロパなどとありましたが、そういうボケは1個あればもう十分ではないでしょうか。
 プルプルポコポコピロピロパに関してはそのフレーズに関するツッコミすらありませんでしたし。
 まあ浮いていると感じたわけですね。
 また、超テクマクマヤコンやサンポール肉まんについて。
 自分はこの2か所で突き放されたというか。
 前者はもう完全になんのこっちゃ、っていう感じでしたし、後者はサンボールって薬品なのかなと予測はつきましたが、
 馴染みが無いため笑いにつながりませんでした。
 最後、全体的なボケについて。
 ワンパターンに感じました。確かに上手いことには上手いんですが。
 偽装があった商品や企業の名前をいじるのが基軸になってますよね?
 間々に小ボケは入っていましたが、やはり後半間延びしている感じは否めません。
 一気に多くのことを要求しましたが、新人でここまでのネタを作れるなら改善もできると思いましたので。(5点)

・いやぁ、上手い。上手いと思います。こういう表現は失礼でしょうが爆笑問題の
 時事漫才ライクですね。ただ面白かったかというと、どうだろうという感じでしたね。
 まず私が感じたのが前半と後半で違う人が書いた漫才みたいだなあということです。
 前半の「モイモイ〜」とか「プルプル〜」とかはどちらかというとテキスト漫才の手法、後半の「船場吉凶」、「ミート放腐」はなんていうんでしょうか・・・、
 まあ前半とは毛色の違ったインテリジェンスなボケと、同じテーマでありながら、違う方が書いたようなそんな違和感を感じてしまいました。
 読んでて途中で話がブツッと切れて、読んでてテンポの悪さを感じました。
 あと後半なんですけどたくさんボケは出てるんですが、ボケの手法は不謹慎なうまい事っていう変化のないものが多く、
 それに対するツッコミもワンパターンかなぁ。それと「超テクマクマヤコン」ってなんでしょうか。ちょっと意味がわかんなかったですね。
 テキストとしての礎はすごくしっかりしてるものの、柱や梁のバランスが悪い、そんなネタだったように感じます。(3点)

・時事ネタだと話題が多くなりがちなのでまとまりに欠けるのではと思いましたが
 要所要所でボケを重ねてきたのが上手く働いていた思います。
 ただ上手いことを言う流れは後半ちょっとしつこかった感じもしましたし、
 あまりはまらなかったボケが重ねられていたりで少し勢いが弱まったように感じました。
 また、オチが若干弱かった感もありました。
 ネタ中に「うまいこと」が何個かあったので知らないうちにオチに鋭さを期待してしまっていたのかもしれません。
 ですが全体的にやりとり・会話が軽快でかなり読みやすかったです。二人のイメージがはっきり浮かんできました。(7点)

・とても笑わせて頂きましたが、全体的にツッコミを見て笑った感じでした。
 それだけツッコミがとても良かったわけですが、ボケにもう少し爆発力が欲しかったと思いました。
 あと、オチが個人的にはあまり良くなかったかなぁと感じました。(7点)

・言葉遊びが巧いなぁ。よくここまで不謹慎にできますね。オチも好きです。
 個々のくだりは完成度が高いんですが、全体のまとまりを見ると少々粗いと思います。
 重要フレーズと思われたモイモイモイ・アントニオーソンが2回目以降全く登場してこなかったり、
 それは使い回してるのにあとのボケはどれも使い捨てだったりと話題同士の繋がりが薄かったです。
 時事漫才はテンドンを使うのが難しいと思いますが、
 それを怠るとだらだらしてしまう危険性があるので注意してください。(7点)
5組目 インタープラグ
・笑いどころが少なく、かつ内容に理解しづらい部分がありました。
 綿谷 本当だよ!ウソなんかじゃない!!

 八神 お、落ち着け!お前のウソは俺のウソということじゃないからな!?
 ここ結構考えたんですけども、やはりどういった意味でとったらいいかが分かりませんでした。
 「お前のウソは俺のウソ」・・・うーむ、解釈に悩みますね。
 前後にヒントらしきものもありませんし。
 また、笑いどころが少なかったという点についてですが、そもそも設定がボケにくいものなのかと。
 バニーガールになりたい男、これは実演とかしないと笑いは伝わらないかと。
 点数は1点とさせていただきましたが、これはオチに対するものです。
 何かちょっとおかしな少年の話を聞かされているだけって感じでした。(1点)

・うーん、バニーガールになりたい男ですか。実演するなら面白そうな設定ですが、テキストにするとどうかなぁ。
 作品の外形はできているんですが中身がスッカスカなんですよね。上辺だけをなぞらえているような展開しかしてないと感じてしまいました。
 ていうか、八神がお母さんがバニーガールだったという事実を知らないと嘘をつく理由がよくわかりませんでした。
 なにか意図があるならそこも書いたほうがよかったのでは。
 それと「男性で二人目のバニーガールになってみせろ」とするなら、
 八神の父じゃなくて八神自身がバニーガールであるとしたほうがインパクトのあるオチになるんじゃないかと思います。
 前半に統合性を持たせて展開すればそういう流れに持ってける様な気がすんですがどうでしょう。(1点)

・伝えたいことはビシビシ伝わってきました。何というか、コントとしてワクワクさせる設定でした。
 ですが肝心の中身に印象的なボケが無かったのが気になりました。
 雰囲気だけで笑いを持続させていくのは後半特に厳しくなってくると思うので、
 もっと会話を発展させたり家族関連でもっと掘り下げたりしてボケの数を増やせばさらに引き込めると思います。
 オチが素晴らしいと思うので、これがさらに活きてくる中身が備わった物をもう一度見たくなりました。(6点)

・バニーガールになりたい理由が仮装大賞というのは面白かったのですが、それ以外は終始普通に読めてしまいました。
 個人的にはペーパードルフィンさんとネタの趣がよく似ているなぁと思ったのですが、
 ペパドルさんとの差異はおそらく間延びしてしまうところかなぁと思います。
 もう少しボケや笑い所を増やすと良いかと思いました。(2点)

・ホント設定は毎回毎回目の付け所がいいんですよ。
 でもそこから上手くボケれなかったり面白いフレーズを生み出せないのがインタープラグさんの弱点だと思います。
 たぶんネタを書いてる時点でツカミからオチまでのある程度のプロットは完成してると思うんですね。
 大雑把な感じだと、綿谷の夢はバニーガール→八神の母は元バニーガール
 →バニーガールになりたい理由→八神、綿谷を応援する→実は八神の父はバニーガール
 こういう道筋が出来ているのならあとはアドリブでもいいからボケをどんどん足したり抜いたりするだけです。
 軸がぶれていなければ多少脱線してもシナリオは壊れないので、もっと冒険すべきです。(2点)
6組目 グラン・バガン
・まず、もっと一般的なものを扱ってほしかったです。
 花園:んじゃ改めて…
    やあ (´・ω・`) 
    ようこそ、バーボンハウスへ。 
 
 緑川:そのネタ誰もわからんぞ。てかバーボンハウスじゃなくて喫茶店だろが。
 ここは自分はわかりませんでしたし、その後のツッコミで引っ張るなとありまし
 たが、引っ張られたこと自体がわかりませんでした。
 「尻セレブ」も「鼻セレブ」を知っていないと笑えないボケですし。
 またその後盛り返しましたが、客寄せ以降がまた弱くなっていったように思います。
 花園:まぁ、最近は「35歳ひきこもり」とか「近所の公園に住んでる自由人」とか結構見に来るぜ。

 緑川:生きてても死んでても変わらないような人種ばっかだー!
 このツッコミは駄目ですよ。
 皮肉ならばセーフだとは思いますが、生きてても死んでても変わらないは言いすぎな気が。(3点)

・コントとして成立してるとは思うのですが、意味のわからないボケが多すぎてちょっとついていけなかったですね。
 「痔持ちのメッカ」とかフレーズ的にいいものはあるんですが、
 そういうのが来たと思うとパロディ的な、元ネタのわからないボケが出て困惑してしまいました。(2点)

・二人のやりとりがしっかりしていました。特に丁寧にボケを拾って冷静に突き放すツッコミが面白かったです。
 ですが会話が脱線したりわかりづらかったりで笑いが止まってしまう部分が結構あったのが気になりました。(5点)

・「ようこそバーボン・ハウスへ」のくだりがツボにハマりました。
 「尻セレブ」というフレーズも何か気に入ってしまいました。
 しかし、若干マニアックネタが多めに盛り込まれていたので、
 伝わらない人には厳しいんじゃないかと感じました。(ちなみに僕はある程度伝わりました。)(7点)

・痔持ちのメッカやさわやかな生霊などウケを狙ったボケはどれもハイレベルなものでした。
 しかしユーレーとトイレで引っ張りすぎかなぁと思いました。
 ハナから万人ウケを狙ってなければマニアックなボケもOKですが、
 誰も元ネタがわからないと自負してるのなら使わない方がいいんじゃないかと思いますし、
 ましてやそういうのをテンドンするのは止めといた方がいいです。(6点)

【第215回結果表】 平均KB 329KB
グループ名KBOA率BL
ちぇんけー4332/2
異邦人3693/6
東京クラッチ3532/2
whitewhite3258/19
グラン・バガン2971/4
インタープラグ1972/6
ちぇんけーが初の1位。異邦人は3連戦の初戦を勝利で飾った。
東京クラッチは今期2勝目。