第191回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

百鬼夜行  (2位)
今期2勝目!


丼もの  (3位)
見事リベンジ!


A&A PROJECT  (1位)
無傷の5連勝!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

A&A PROJECT

コント/5(両目ともに5.0)      (5/5)
綾里:何が何でもファイナルまで行きます。
蟻谷:そうです。行くんです。
セミファイナル6位の悔しさを胸に意地のオーバー500!A&A PROJECT!

綾里:えーと…A−5の席は、と。ここか。近ぇ!役者の毛穴まで丸見えだろこれ!
蟻谷:すみません。
綾里:いや、毛穴どころじゃねえな。もう、人間のありとあらゆる穴という穴の中が…。
蟻谷:すみません!
綾里:え?あ、はい?なんでしょう。あ、俺、席間違ってますか?
蟻谷:いえ、そうではありません。
綾里:じゃあ、一体なんなんでしょう?
蟻谷:あなた先程、役者の毛穴まで丸見え…とおっしゃいましたか?
綾里:あ、そうなんですよ。みてください、この席!めちゃくちゃ近いでしょう!
蟻谷:失礼ですが、あなた視力はおいくつですか?
綾里:視力?俺の視力ですか?何で?
蟻谷:いいから。おいくつですか?
綾里:はあ…。両目共に1.2ですが…。
蟻谷:フフフ…。アーハッハッハッハ!
綾里:な、なんだこの人…。急に笑い始めた…。
蟻谷:いや、失礼。あまりにもおかしなことをおっしゃるから、つい。
綾里:え、俺おかしなこと言いましたか?
蟻谷:ええ、ハッキリと。両目共にたったの1.2で、役者の毛穴まで丸見えだなんて…。私だったら恥ずかしくてとても言えません。
綾里:い、いや、あれはただの独り言ですし…。それに、とても近いっていうことの比喩っていうか…。実際見ようとしたわけでは…。
蟻谷:まあまあ、そう照れなくて結構。私だって若いころは、そのくらいの視力で毛穴まで見えると思ってましたよ。
綾里:…。
蟻谷:でも…見ることはできなかった。私は悔しかった…。次の日から私は、トレーニングにトレーニングを重ねた。それはもう、地獄のような日々。
綾里:あ、分かった。この人かかわっちゃいけないカテゴリの人間だ。
蟻谷:休みなく、毎日毎日視力を上げることしか考えませんでした。寝る時も御飯の時も。それはもう、地獄のような日々…。
綾里:さっき聞いたよ。
蟻谷:そして気づいた時には、私の視力は両目共に5.0になっていました。
綾里:はいはい、そうで…ご、5.0!?あがりすぎでしょう!?もうなんか、アフリカの何とか民族みたいじゃないですか!
蟻谷:きっと、目の神様が私の視力を上げてくれたんでしょう。
綾里:そうですか…。視力1.2もいい方だと思ってたんだけどな…。
蟻谷:フフフ…。全く及びませんよ。私に言わせれば視力1.2なんて、目じゃないんですよ!2つの意味でね!
綾里:くそう、ムカつく!なんで初対面の人にこんなこと言われなきゃならんのだ!
蟻谷:でもね、こんな私でも…視力が5・0の私でも、役者さんの毛穴までは見えないんですよ。
綾里:いや、だからそれは深い意味があっていったわけでは…。
蟻谷:いいんです!私の前では嘘をつかなくても!あなただって、毛穴ウォッチャーの名が、そして栄光が欲しいんでしょう!
綾里:毛穴ウォッチャー!いらねえ!そりゃ栄光じゃなくて、いじめられっ子のアダ名だ!
蟻谷:しかし、忠告しておきます。毛穴ウォッチャーを目指すのはおやめなさい!
綾里:だから目指してねえって!そもそもなんなんだそれ!スポーツか!?
蟻谷:スポーツではありません。ロマンです!
綾里:ああ…そうですか…。
蟻谷:私はね、毛穴ウォッチャーを目指し、そして挫折していった人間を何人も、いえ、何百人も見ています。私だって…その一人だ…!
綾里:そ、そんなにメジャーなのか…。
蟻谷:命だって…落としかねない!
綾里:もう…もう、分かんねえよ。
蟻谷:私はもう、挫折する若者は見たくないんだ!だから、あなた…そういえば、あなたお名前は?
綾里:綾里ですけど…。
蟻谷:綾里!た、確か、日本史上唯一の毛穴ウォッチャーの名も…山下!
綾里:全然違うじゃねえか。
蟻谷:もしかして、あなたのお父さんはあの…。
綾里:違うっつってんだろ。もういいよ、おじさん。俺はそんなもの目指してないし、これからも目指さないから。
蟻谷:簡単に諦めるなぁ!その程度なのかお前は!
綾里:えーん、こいつ頭おかしいよー。
蟻谷:お前ならできる!視力5.0の俺の人を見る目は間違いない!お前は100年に一度の素材だ。視力もおそらく、18.5は軽く超える。
綾里:それはもうヒトじゃねえ!ヒトの形をした何かだ!
蟻谷:さあ、どうする?俺に人生…託してみねえか!?
綾里:託しませんし、託せません。
蟻谷:そうか…。それでお前は後悔しねえんだな?
綾里:落とし穴があると分かっている場所を歩く勇気はありませんよ…。
蟻谷:もう二度とこんなチャンスないぞ!もう二度とだぞ!
綾里:くどいなあ。本当に目指しませんよ。
蟻谷:そうか…。それがお前の人生か。よくぞ自分で選んだ!大きく…なったな!
綾里:初対面ですけど。
蟻谷:でもな、これだけは覚えておいてほしい。もしお前が毛穴ウォッチャーを目指したくなる時が来たら、いつでも俺のところにこい!いつだって鍛えてやる!
綾里:チャンスは二度とねえんじゃなかったのかよ。無期限じゃねえか。
蟻谷:じゃあ、俺は行くとするよ。
綾里:あれ、おっさん公演見てかないの?
蟻谷:私にそんな時間はないさ。私の仕事は、毛穴ウォッチャーをになれそうな人を鍛える事だからね。次の人材を探しに行くのさ。
綾里:ああ、そうなんだ。気持ち悪い仕事。
蟻谷:では行こう。眼鏡の街福井!サラバだ少年!
綾里:やっと帰った。ていうか、眼鏡の街に目がいい人はいないだろうよ。…ん?胸ポケットに何かメモが入ってる?

   「視力5.0の目でいつでも君を見守っているよ」

綾里:…怖ぇ!

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丼もの

漫才/高速男      (8/10)
斉藤:勝つことがこんなに嬉しいだなんて
佐竹:ありがとうございます
皆さんの気持ちがひしひしと伝わってきます。リベンジ達成!丼もの!

斉藤:ハイどうもー

佐竹:丼ものです!

斉藤:最近健康のことを気にし始めたんですよ

佐竹:おーそれはいい事ですね

斉藤:んで毎朝走ってるんです

佐竹:偉いじゃないですか

斉藤:高速道路を

佐竹:それはいけない

斉藤:いやー普通の道路を走るのとは一味違うね

佐竹:どこに魅力を感じてるんだよ、第一どうやって入ったのさ?

斉藤:普通に料金所で『この靴はダンロップです』って言ったらいけるよ

佐竹:タイヤのメーカーだからいいってわけじゃないでしょ!

斉藤:そんで車道を堂々と走っていくわけですよ

佐竹:絶対危ないだろ

斉藤:最近は筋力アップのために乳母車を押しながら走ってるんだよ

佐竹:なんでまた乳母車!?重り付けるとかあるでしょ
   第一、車に轢かれそうになって危ないじゃん

斉藤:大丈夫【赤ちゃんが乗ってます】のプリントTシャツ着て走るから

佐竹:赤ちゃん乗ってる状態だったの乳母車!?

斉藤:毎朝シンイチを散歩に連れて行ってます

佐竹:散歩なんてもんじゃないでしょ!ってか誰だよシンイチって!

斉藤:この前サービスエリアで見つけたからそのまま押して帰った

佐竹:盗んだの!?ねぇやっちゃったのそれ?

斉藤:乳母車に「鈴木真一」って名前が書いてあってさ

佐竹:完全なる誘拐でしょ!

斉藤:そんでスズキのシンイチを

佐竹:スズキのメーカーみたいに言うなよ!ってかお前普段からそんなことしてんの?

斉藤:そうだよ!なんなら再現してやるよ

佐竹:やらなくてもいいでしょ!


斉藤:エッホエッホエッホ!いやー高速道路を走るのも中々疲れるなー

佐竹:やらなくていいってのに

斉藤:ちょっとサービスエリアのガソリンスタンドいこー

佐竹:いやガソリン使わないでしょ!

斉藤:すいませーんお願いしまーす あっはいそのくらいが丁度いいです

佐竹:だからいらないでしょって

斉藤:あーもうちょっとお願いします

佐竹:一体なにをしてんだ

斉藤:もうちょっときつく結んでもらえれば・・・

佐竹:クツヒモの締め加減とか知らねえよ!

斉藤:いやーキレイな蝶々結びだ!!

佐竹:どうでもいいわ!

斉藤:あと洗車もおねがいします

佐竹:今度は体でも洗うのか

斉藤:え!刺青入ってる人ダメなんですか?

佐竹:もはや銭湯だろ!

斉藤:よかったー虎のワッペン持ってるだけで

佐竹:余裕でセーフだろ!

斉藤:あっあと窓拭きお願いします

佐竹:窓もねえよ!

斉藤:はいそうなんです、これ弐万円堂で買ったんですよ

佐竹:メガネじゃねーかよ!なんでわざわざ人に磨いてもらうんだよ

斉藤:ワイパーの調子大丈夫です?

佐竹:付いてません

斉藤:んでこの後に乳母車を見つけたんですよ

佐竹:なるほど

斉藤:おお!これは!

佐竹:犯罪の瞬間だ

斉藤:間違いない!スズキのシンイチ!

佐竹:だから車種名みたいに言うな!

斉藤:コレは貰うしかない

佐竹:オレあとで通報しとこうかな

斉藤:そこから乳母車を押す旅が始まった・・・

佐竹:かっこよく言ってるけど誘拐ですよー

斉藤:エッホエッホエッホ!やっぱり走り出しが違う!

佐竹:お前は乳母車コレクターか

斉藤:でもそのときだよ、シンイチの元気がなくなったのは

佐竹:そりゃヤバいな

斉藤:ねぇ!ねぇ!ねぇってば! しかし無反応・・・

佐竹:どうしちゃったんだよシンイチ

斉藤:運転手さん!ねぇ運転手さん! やはり無反応・・・

佐竹:普通にシンイチって呼べよ!ってかどちらかと言えばお前の方が運転手だろ!

斉藤:大丈夫ですか!今家に連れて行きますからね!

佐竹:さっさと元の場所に戻せばいいんだよ!ってかなんで敬語なんだよ!

斉藤:オレは一刻も早く家でコイツを看病しなければと思って全力で走ったよ

佐竹:なるほど

斉藤:あのときのオレはもはやマラソン選手を越えていたかもしれん

佐竹:火事場の馬鹿力ってやつか

斉藤:プップー!!しかしクラクションはオレを焦らせる

佐竹:だから邪魔なんだって!

斉藤:大丈夫!【カツラが乗ってます】のプリントTシャツ着てるから

佐竹:そこ【赤ちゃん】だろうが!なんでハゲをカミングアウトしながら走るんだよ!

斉藤:料金所が見えた!オレは最後の力を振り絞った!

佐竹:おーホントにマラソン選手みたいでカッコイイな

斉藤:ラストスパート!カツラを投げる!

佐竹:合図がだせーよ!!グラサンとかじゃねーのかよ

斉藤:そしてTシャツも脱ぐ!

佐竹:Tシャツも投げるのかよ!

斉藤:中から出てくる【気分が乗ってます】のプリントTシャツ!

佐竹:知らねえよお前の心理状況!そんでくだらねえんだよ!

斉藤:投げそこねたカツラがシンイチの呼吸を妨げる!

佐竹:取ってやれよ!シンイチ苦しいだろうが!

斉藤:むせるシンイチ!

佐竹:臭いんだよ!早くとってやれ!

斉藤:やっと料金所に着いたオレ

佐竹:ようやくか

斉藤:でもボクはあるあやまちを犯していたんだ

佐竹:既に犯してるよ

斉藤:シ、シンイチを洗車にかけていなかった!!

佐竹:かけなくてよかったわ!いい加減にしろ

二人:どうもありがとうございましたー

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百鬼夜行

コント/マッチ売りの少女      (9/11)
この勝利をじゅんごに捧げます。
最近やたら流行ってますよねそういうコメント。2連勝!百鬼夜行!

デニムー、デニムはいらんかえー。ジャケットにパンツ、各種デニムはいらんかえー。

はぁ、ちっとも売れんわぁ。なんで誰も買わないんだよ!ちくしょう!

こんな上質なデニムはそんじょそこらの店では買えないというのに。これだから貧乏人は嫌いなんだ!アホ!鮫肌!

あぁ、今日もこのまま売り上げ0だと親方に罰を与えられちゃうよ。また辛いやつを塗られちゃうよ!

「・・・マッチ、マッチはいりませんか・・・?よく燃えるマッチはいりませんか・・・?」

・・・ちっ!むかつくわー、あのマッチ売り。声ちっちゃすぎるわ!そんなんで商品売れるか!声張れ!

あんなんと一緒にされると思うと恥ずかしいわ!反吐が出るわ!ブベーーッ!!

大体売ってるものがいかんよ。マッチて!今やライターやジッポが火業界で一大ムーブメントを起こしてるなか、マッチて!昭和か!

あのなんか情に訴えかけるような商法もなんだかなぁ。可哀想可哀想詐欺だよ。

いかんいかん、あんな物売り下手子の駄目だししてる場合じゃない!時間の無駄だよ!デニム、デニムは入らんかえー。

「はぁ、今日も全然売れないわ・・・。手もかじかんできた・・・。そうだ、このマッチで手を温めよう。」

・・・ひ、ひぃぃぃー!!!あの女・・・、売り物に手をつけてるぅ・・・!!!彼女の商売人の魂はどこに・・・。

あぁ怖い怖い・・・。ウチには絶対できんわ・・・。なにあの「寒いならマッチを使えばいいじゃない」的な発想・・・。どこの女王・・・?

怖いわー、ゆとり世代怖いわー・・・。運動会の徒競走で順位をつけない世代だよ、きっと・・・。

「うわぁ、炎の中にご馳走が見える・・・!すごく七面鳥・・・!」

・・・えぇ?なんて・・・?炎の中にご馳走が見えるっつった・・・?え、何・・・?薬・・・?

すごく七面鳥、ってお前の七面鳥の度合いは知らんけども・・・。

ちょっとこれは警察の人に報告したがいいかも知れんな。手に負えん感があるなぁ・・・。拭えぬ恐怖感だよ・・・。

まぁ、いいか。あの年頃の女の子は悪ぶりたい時期なんでしょ。あの子の人生だし。なによりめんどい。

ていうか寒っっ!!なにこの例年にない寒波。逆エルニーニョ現象だよ。サムイーニョ現象だよ。

なにか羽織るものがあればどれだけいいことか。厚手のしっかりした作りの。・・・。

・・・いかんいかん!売り物に手をつけるなんて商売人のタブーだもの!反吐が出る!ブベーーッ!!

あ、反吐がデニムシャケットについちゃった!ウチったらお転婆!ウヒッ!

仕方ない。これは売り物にはできない。よし、着よう!  うわっ、暖か!母の温もりのよう!

あれ?ジャケットの袖のところについてる金具のところになんか見える・・・。いや、そんなわけは・・・。なんなんだこれは・・・。

「(ガシャンコガシャンコ)ふぅ、ワタシの作るデニムは世界一デース!!」

こ、これは。どこぞやのデニム職人。どこぞやのデニム職人が露骨な片言でデニムを作ってる!

「(ガシャンコガシャンコ)ヘイ、ジム。仕事終わりにバーで一杯やらねえか?」
「(ガシャンコガシャンコ)オウ、悪いなジョニー。今日は家族でBBQパーティーなんだ。」

すごい!アメリカンだよ!なんだか楽しいよ!こんな幻想ならいくらでも見たいよ!

(ビリーン)

うわあ、デニムジャケットが裂けた!なにこれ!?どんな原理だよ! ・・・しかし何だったんだろう、さっきのアメリカ人は。

もしや、あのマッチ売りが炎の中に見た幻想を、ウチはデニムジャケットの袖のボタンの中に・・・?

いやいやいや、ありえんわ。なんでよ。あんなアメリカ人知らんし。きっと疲れがたまってるんだよ。現代病現代病。

「うわぁ、炎の中においしそうなキャンディが・・・。すごくクリィミィ・・・。ウェルダースオリジナル・・・。」

・・・あの子、またマッチ擦ってるし。ほんと駄目商人だわ。ウェルダースオリジナルがおいしいのは認めるけどさ。

ていうか寒っっ!ジャケット破れたから寒っっ!!あぁ、こんなときに厚手のしっかりした作りのジャケットがあればどんなにいいことか・・・。

・・・うん、これはもう一度着てみる必要があるね。決して寒いからってわけじゃなくて。

商品の新たな魅力を発見するという意味で。よし。 うわっ、温い!母なる大地!おぅ、また金具のところに・・・。

「ねぇ、パパ。僕、アメフトの試合でレギュラーになったんだ。」
「すごいじゃないか、マイサン!さすがパパの子だ!ようし、食え!脂身たっぷりの肉を!」

うわぁ、アメリカ人が家族でBBQパーティをしている!すごく楽しそう!

「はいはい、ママ特製のベイクドチーズケーキとレモネードができたわよ。」
「わぁい、やったね!」
「ははは、アマンダのチーズケーキは絶品だな。」
「うふふ、もう、ジムったら。」

(ビリーン)

ああっ、また裂けた!なんだよ!もっと見たいよ!アメリカンドリーム見たいよ!

もしかしてこのデニムはすごいものかも知れんなぁ。アメリカナイズが宿ったデニムだよ。これは売れる!

おーい!聞け、庶民ども!アメリカンスピリットの宿ったデニムはいらんかえー!

「なんだい、そのアメリカンスピリットの宿ったデニムってのは。」

ああっ、かっこいいお兄さん!よーく聞いとくれよ?このデニムのジャケットを着て、袖のところの金具をよーく見ておくれ。

なんとそこに、アメリカンドリームが映るんだよ・・・!

「何を言ってるかよくわからないなぁ。まあいいや、一着おくれ。」

おおきに!9900円だよ!手ごろ!

「なんだい、面白そうなものを売ってるね。俺にもおくれ。」「じゃあ僕も。」「私も。」「わしも。」「おいどんも。」

おおきに!おおきに!うわあ、夢のよう!アホほど売れた!これで親方に辛いのを塗られたり、酸っぱいのを飲まされないで済む!

へへっ、見たか、マッチ売り子め。やっぱウチとお前じゃ商才が違うのだよ!天と地ほどな!!

「うわあすごい、アメリカ人がバケツサイズの紙コップに入ったコーラを飲んでる!」
「こっちはバックトゥザフューチャーを見ながらポップコーンを食べてるアメリカ人が見えるわ!」
「わしはパジャマパーティーをしているアメリカの女の子が見えるぞ!」
「こっちのデニムパンツの金具にはどアップのエディ・マーフィーがっっ!すごいぞ、嬢ちゃん!」

ひひっ、そうでしょうそうでしょう!アメリカナイズでしょう!あっ、ひとついい忘れたんですが皆さん、それ、一定時間が過ぎると裂けるんで!

(ビリーン、ビリーン、ビリビリビリーン)

ほらね。ウチ、言ったでしょ?裂けるって。

「何だこれ、どんな原理だよ!すごく寒いよ!」
「裂けるなんて知ってたら買わなかったのに!」

ええぇ・・・?いやいや、そんなん知りませんから。お金は返しませんよ。

「ふざけんな!金返せ!」
「私なんか、ズボンが避けたから下半身が丸出しなんだぞ!恥ずかしいじゃないか!」

知らんよ!お金はウチのだよ!むしろあんなすばらしいアメリカンドリームを見て金返せなんて非常識甚だしいよ!

「なんだとぉ!詐欺だ詐欺だ!」
「奴を捕らえろ!」

な、なんだよ!やめろよ!くっそぅ、逃げろ!スタコラサッサー!!

「あっ、逃げた!」「ちくしょう速い!」「追いつけないよ!」
「みんな聞け!あのデニム売りのガキを捕まえるんだ!」「おう!」


ハァハァ、ちくしょう、なんでウチがこんな目に・・・。これも全てこのデニムのせいだよ!

くそっ!鬼畜米兵め!憎いよ!アメリカが憎いよ!!このままじゃウチはきっと、怒り狂った大勢の男たちに性の玩具として・・・。弄ばれる・・・。

「ああっ、なんてこと!売り物のマッチをほとんど擦ってしまったわ・・・。」

・・・ねえ、ちょっとあんた。

「なんでしょうか・・・?」

こんな寒い日にそんな薄着でいるなんてかわいそうだわぁ。もしよろしければ私の持っているデニムを差し上げましょうか?

「えぇ?ほんとですか?なぜ私なんかに・・・?」

理由がないと人に優しさを与えてはいけないわけ?唯の慈愛の心よ。

「すごく聖母・・・!ありがとうございます!」

うん、このデニムすぐ裂けるからこれ全部あげるわ。代わりにあなたの着ているその粗末な布きれとマッチと交換しましょう。

「ああ!現代人が忘れしボランティア精神が今ここに!ありがとうございます!この恩は一生忘れません!」

おほほほほ、いいってことよ!じゃあ機会があればまた会いましょう。・・・もう会うこともないでしょうけど。



いひひひひ!上手くいった上手くいった!これでウチはマッチ売りの少女に、あの子はデニム売りの少女へと、なり変われたわ!

これでウチの身の安全は保障されたわけね。こりゃあダーマの神殿もビックリの転職劇だわさ!あの子はうちの代わりに男どもの性玩具に・・・!

これからウチはマッチ売りの少女として、第2の人生を歩んでいくわ!よーし、売るぞ!マッチ!!

・・・って、あれ?ウチ、お先真っ暗じゃね?唯でさえ売れないマッチ持ってても意味なくね?

ていうか寒っっ!!!何この猛烈な寒波!?もう逆に寒すぎて逆に暖かいわ!大体なんであの女、こんな寒い中、キャミソールにホットパンツだけだよ!倖田來未か!

ああ、もう辛抱たまらん!マッチで暖とろう!

(シュッ)

・・・あぁ、おばあちゃんが手招きしてる・・・。

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【敗者コメント】
サポートカラーズ 317KB
奥田:前向きにとらえましょう。
西村:・・・
サンザンヒーローズ 277KB
2人:次こそ見てろよー
モノポライザー 241KB
中山:どうしようもないね

小野:どうしようもないよ

【ジャッジペーパー】  上から、翔、田んぼマン、オニガワラ、ねんど、銀沙灘(敬称略)
1組目 サンザンヒーローズ
・減点バトルの審査難しい!
 とりあえず、ボケに爆発力がもっと欲しかったので−2
 ちょっと話の流れが強引かなと感じて−2
 オチ間際の失速で−1ということで(5点)

・キチガイは別の言葉に変えたほうがいいと思いますよ。実際テレビとかだと放送できないし。僕は別に減点対象ではないですけども。
 雪だるまのくだりとか相撲については変態的な感じが出ててよかったと思います。
 ただ、ケーキのくだりが浮いてたのは否めないかなと感じました。(7点)

・・ボケ   前半物足りなく思います
 ・ツッコミ 的確でした
 ・構成   話題の転換が自然で読みやすかったです
 エンジンがかかるのが遅い、というのが第一印象です。
 全般を通して同じようなボケの繰り返しでいまいち盛り上がらなかったです。
 田んぼのくだりは好きでした。(5点)

・ネット漫才とはいえキチガイ連呼は勘弁してほしいです
 「雪をご飯にして食べる」という発想がそれほど面白いとは思えなかったので延々と続く同じようなやりとりに入っていけませんでした。
 「雪は飽きがこない」に対するツッコミが「確かに無味無臭だけど」は間違っているような。
 ゲレンデにしきつめられた味のないもの食べ続けるのってそれこそ
 飽き飽きどころではすまされないと思います(1点)

・序盤のキチガイ連発で相当苦しいスタートになりました。もうちょっと愛のあるツッコミにするべきじゃないでしょうか。
 終盤ともなると一日置いたらおいしくなる、収穫寸前の田んぼで相撲取りが稽古と発想力の光るボケがちらほらと見えるんですが、
 キチガイが大分悪い印象を与えていたせいでそれが中盤まで尾を引いてしまい
 面白いボケもつまらなくさせているような気がします。(3点)
2組目 百鬼夜行
・アメリカ人の出し方とかキャラの使い方がお見事です
 文章が上手にかけていますね
 個人的に後半にちょっと失速してしまった部分で−2です(8点)

・「ヴェルタース」オリジナルみたいですよ。しかしこんなものは減点対象にはならんのだ。

 ブべーとかアメリカンドリームとか馬鹿なのか。オチも好きなんだブベー。(10点)

・・ボケ とてもおもしろかったです
 ・設定 一人称視点・キャラがしっかりしていてよかったです
 以前読んだことがあるのですが相変わらずこのネタは好きです。
 オチ・アメリカンドリームのくだりが個人的に好きでした。(10点)

・途中まで笑えなかったんですが、デニム着て幻覚見るようになってからの発想が面白かったです。
 所々出てくる気持ち悪い表現はなんとかしてほしいです。そこまでむちゃくちゃ柄の悪いキャラにしなくても。(5点)

・言い回しがとてつもなく愉快です。サムイーニョ現象て。アメリカンドリームて。
 マッチ売りの少女がちゃんとオチにも繋がっていて構成面もバッチリでした。(10点)
3組目 モノポライザー
・2人の会話が少しかみ合ってないんですよね
 見てる側が? って思っちゃいました
 後はボケがそのまますぎると感じました
 芸能人をむやみやたらに出すのもいただけないです
 その部分で−8
 でも、しっかりと漫才の基本は出来ているという点で+1で(3点)

・うーん。盛り上がりそうなところで終わっちゃった感じだなー。
 メタボは個人的には好きなんですけども。
 やっぱりもうちょっと見たかったなー。(3点)

・・ボケ   松以前のボケが弱かったです
 ・ツッコミ 的確だとは思いますが少し物足りない気がします
 ・構成   形はできていると思います
 ツッコミが相槌程度の一言だけ、というのが多々見受けられたので勿体無いと思いました。
 オチに前半で登場させたドンキホーテ・メタボリュックを用いるなど工夫があっていいのですが、
 正直あまり笑いにつながらない気がします。
 松一本でネタを構成してもいいと思いました。(4点)

・『松』パワーというフレーズに期待値がとてもあがったのですが、
 結局導入部分で終わってしまった感じがしてなんかがっかりしてしまいました。
 メタボリュックの話削ってもっと深い話にしてもよかったのでは。
 「芸能人出さないと視聴率取れない」っていうのはなんか皮肉がきいてていいですね。(3点)

・『松』パワーとは何なのか。それが分からないままでもいいと思うんですが、
 このネタではそれがあまりにも抽象的過ぎてネタが煮え切ってない感じでした。
 せめて『松』パワーを持ってるとどんな事が起こるとか
 『松』パワーの凄さを具体的に説明するような展開にもっていかないとこのネタの着地点が見えてきません。
 審査員の適当さとか芸能人を出さなきゃ数字が取れないとかボケは結構ツボを突いてくるようなものが多いだけに
 もう少しネタのボリュームを増やしてもいいんじゃないかと思います。(4点)
4組目 丼もの
・序盤のツカミとか素晴らしいと思いました
 スズキのシンイチとかも上手く出来ているなぁと
 完成度は高いのですが、ちょっとガソリンスタンドの展開がベタだったので浮いてしまいましたね
 その部分で−3で(7点)

・後半の勢いはいいんですけども前半がちょっとハマらなかったですね。
 ツッコミの入れ方で苦労しているような所も。
 刺青の所も。「ってかお前刺青入れてんの!?」とか入れたほうが自然だと思うし。
 もうちょっと全体的に自然な突っ込みを心がけるといいかなと思いました。(4点)

・・ボケ   後半特によかったです
 ・ツッコミ 的確かつ淡々とした雰囲気がよかったです
 ・構成   臨場感があり楽しめました
 以前見たときと比べてよくなってますね!
 オチが前より味が出た気がします。
 ガソリンスタンドに入ったあたりが少し物足りなく思います。(9点)

・「スズキのシンイチ」にはやられました。いいボケがたくさんつまったコントでした。
 後半がこじんまりとしてたのでそこにもうちょっと大きなボケがあれば。
 「シンイチを洗車にかけていなかった!!」はあまりオチとして成立していない感じ。うまくまとめてほしかったです。(8点)

・シンイチの元気がなくなってからのスパートが凄かったですね。
 ガソリンスタンドのくだりは上手かったんですが、笑いにはあまり繋がりませんでした。(8点)
5組目 A&A PROJECT
・面白いですね。5、0のおじさんに対して鋭くつっこめていますし
 構成力もお見事
 前半にもう一盛り上がりが欲しかったのが−1で
 オチが少し不満なのが−1です(8点)

・ひでぇツカミw
 個人的にはほぼ完璧だと思います。いいネタだ。(10点)

・・ボケ   盛り上がりがありよかったです
 ・ツッコミ 貶す様子がおもしろかったです
 ・設定   奇抜で面白かったです
 減点対象にはしてませんが最初場所がどこだかわからなかったです。
 ボケ・ツッコミともに文句ありませんでした。(10点)

・ユニークな話で面白かったです
 「チャンスは二度とねえんじゃなかったのかよ。無期限じゃねえか」このツッコミはかなりいいですね。
 ただ大爆笑までいったところはなかったんです。満点じゃないのは本当にそれだけなんです。すいません。(9点)

・ボケもまずまずなんですがツッコミが冴え渡り過ぎです。
 綾里:えーん、こいつ頭おかしいよー。
 綾里:それはもうヒトじゃねえ!ヒトの形をした何かだ!
 綾里:託しませんし、託せません。
 この怒涛の3連発で笑いがドカンときました。
 中盤のボケのクオリティが高ければ満点でした。(9点)
6組目 サポートカラーズ
・ツカミで肥大化したいと入った割には
 「がんこちゃんVSストレッチマン」という構成には違和感を感じますね
 そこで−3点
 あとは2人の戦いぶりにもう一捻りほしかったかなぁと
 これで−2点です
 減点バトルって難しい!(5点)

・ツッコミはがんこちゃんと怪獣を交互に使ってたけどそこは統一した方がいいと思います。
 アキレス腱は個人的に好きですぜ。
 でもぜんまいざむらいとか検索しようとか無駄も結構多かった印象です。(3点)

・・ボケ   キャラに頼ったボケが多かったと思います
 ・ツッコミ 説明があり伝わりやすかったです
 ・構成   後半展開しすぎだと思います
 がんこちゃんを知らなかったのですが補足があったのでわかりやすかったです。
 ボケがそれぞれキャラクターに頼っている感が強く、偏っていると思います。
 もっと違ったボケも見たかったです。
 後半キャラがたくさんでてきてからつくりが雑になったように思います。(4点)

・ストレッチマンとぜんまいざむらいのくだりが分からない人でも笑えそうなボケになっているかと思いました。
 ただがんこちゃんで笑えませんでした。ここに関してはキャラひっぱってきただけかなと。
 テンションだけになってる部分もあるのでもう少し落ち着いたやりとりもあってほしい。(5点)

・アキレス腱がちぎれる一連の流れには大爆笑です。サボるなストレッチマン。
 ただ、それほど面白くもないのに無理にがんこちゃんの歌詞をボケに使う必要は無いですし、
 ぜんまいざむらいも余計な要素の一つだったと思います。(8点)

【第191回結果表】 平均KB 373.7KB
グループ名KBOA率BL
A&A PROJECT5095/5
百鬼夜行4819/11
丼もの4178/10
サポートカラーズ3170/2
サンザンヒーローズ2778/14
モノポライザー2410/1
A&A PROJECTが2連続1位。百鬼夜行、丼ものもオーバー400。
C大会組が圧倒的な強さを見せた結果となった。