第188回 青沢オンエアバトル

市河:以上で計量は終わりました。
    オンエアされる上位3組の発表です!

井戸  (1位)
2連勝!


天体観測  (2位)
9連勝!


UNICORN  (3位)
玉1個差で初オンエア!


碓氷:難関を突破した皆さんの熱演をご覧いただきましょう!

井戸

漫才/俺とお前      (5/7)
井上:やった!893連勝だ!!
戸口:ヤクザだ!
ヤクザを並び替えると座薬になるよ!2連続1位!井戸!

井上:はいどうも。

戸口:井戸です、よろしくお願いします。

井上:早速なんですけど、俺、戸口のこと好きなんだよ。

戸口:え?

井上:僕と、付き合ってください!!

戸口:え、いや、あの、俺……。

井上:……。

戸口:……。

井上:と、いうわけで、今日は大体こんな感じで漫才をしていきまーすお願いしまーす。

戸口:どんな感じだよ!!
   俺、今、凄い困っちゃったよ!!

井上:お、ということはアレか!
   さてはお前……男に告白されたこと無いな?

戸口:それが普通だよ!
   なんで「女に告白されたこと無いな?」的なノリでそんなこと言われなくちゃいけないんだよ!!

井上:俺なんか、小・中・高と入れ食い状態だったよ。

戸口:なんで「自慢じゃないですけど」みたいな感じなんだよ!!

井上:男に困ったことは無いです。

戸口:とんでもねぇ世界が今、開かれようとしてるっ!!

井上:おい、良い子、紹介してやろうか?

戸口:いいよ!男を紹介されても、俺としては対応に困っちゃうよ!!

井上:まぁ、そう言うなって。
   なんなら当日のシミュレーションでもしてみるか?

戸口:遠慮するよっ。

井上:まあまあ。一応、タイプも選べるぞ。
   がっちりしたおっさん、ぽっちゃりしたおっさん、ガリガリなおっさん、毛深いおっさん、色々と薄いおっさん。
   さぁ、どれ?

戸口:バリエーションおっさんのみかよ!!
   ますますイヤだわ!!

井上:じゃあ色々と薄いおっさんな?

戸口:そのさっきから勝手に進行していくシステムやめてくれよ!

井上:んー、じゃあ、井上大好き、って言って。

戸口:……井上大好き。

井上:デートする場所はどうしようか?

戸口:今、俺が井上大好きって言った意味なんだったの!? なんか気持ち悪さだけが残ったんですけど!
   しかも、もうデートかよ!!

井上:あー、しょっぱなから2人きりはきついよな。
   じゃあ、俺も一人男連れてくって設定で4人でどうだ?

戸口:なんだよそのダブルデートみたいなの!?

井上:で、場所はどうする?
   やっぱり映画館か?

戸口:だから、勝手に進めるな!!

井上:……。

戸口:……。

井上:……井上大好きって言えよ。

戸口:……い、井上大好き?

井上:――ウフ。
   まぁ、映画館ってのはデートの基本だからね。

戸口:今、笑ったよな!?
   朗らかに微笑んだよな!? しかも嬉しそうに!!

井上:それじゃあ、早速シミュレーションスタート!
   貴方は今、待ち合わせ場所にいます。

戸口:なんか勝手に始まったよ……。

井上:でも、既に待ち合わせの時間なのに、おっさんが中々来ません。
   貴方は探すことにしました。

戸口:帰るっていう選択肢は無いのかなぁ。

井上:「戸口君、だよね?」
   薄いおっさんが来ました。髪の毛とかもう、薄いです。

戸口:良いよ!そういう補足説明とか別に良いよ!!

井上:「もう、さっきから隣にいるのに全然気付いてくれないんだもん」
   どうやらおっさんの影も相当薄いようです。

戸口:本当に色々な意味で薄いなそのおっさん!!

井上:「それじゃあ、井上君たちと合流しないと」
   2人は新宿に向かいました。

戸口:うわぁ、サラリーマンのメッカじゃん。

井上:「ここ、知り合い多いから、戸口君と2人でいるとこ見られたらどうしよう、ってドキドキしちゃうっ」
   おっさんは戸口の背中に隠れるようにそっと寄り添います。

戸口:これまた色々な意味でドキドキだぁ!!

井上:「ははっ、影薄いから大丈夫だよ」
   戸口は爽やかにフォローしました。

戸口:全然爽やかじゃないし!それじゃあ好感度下がっちゃうよ!!
   ……いや、っていうか、おっさん相手だから別にいいんだよ!!
   アブねぇ!!今、何かがあぶなかったぞ!!

井上:「おーい、こっちこっちー」
   すると井上の声が聞こえました。
   そこには、井上と毛深いおっさんが既に待っていたのです。

戸口:うわぁ、近寄りたくないなぁ。

井上:「う゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛い゛、どぐぢぐぅ゛ーん゛」
   戸口と毛深いおっさんが熱い抱擁を交わします。

戸口:毛深いおっさんの声太っ!!っていうか勝手に抱擁さすな!!

井上:「おいおい、俺がいるのに、スルーかよ。ったくヤケるねぇ」
   「戸口君ったら、鼻の下伸ばして。もう信じらんない」
   戸口は既に大人気でした。

戸口:やめてぇ!!想像とはいえ、俺を汚さないでぇ!!
   お前も、さりげなく俺を狙わないでぇっ!!

井上:「ヒューヒュー、お兄ちゃんたちアツイねぇ」
   「でも、その前にさぁ、お金、貸してくんない?」
   チンピラが現れた!!

戸口:なんでチンピラたちはその状況下において、普通にカツアゲできるんだよ!?
   男同士が抱き合ってんだぜ!? 普通ドン引きだろうよ!!

井上:さぁ、おっさんたちにカッコイイ雄姿を見せるときだっ!!戸口っ!!

戸口:見せる相手完全に間違ってるんだよ!!

井上:チンピラに囲まれる戸口。しかしその顔には余裕があります。
   すると、戸口は静かに右腕を挙げ、三本の指を立てそっと呟いたっ!!
   「三秒だ」
   ――バキッ、ゴッ、ドカッ!!
   三秒もかかりませんでした。

戸口:俺かっけぇ!!うわぁ!!そのカッコよさ凄い無駄!!

井上:チンピラたちは逃げるように走り去り、気付けば周囲にはサラリーマンの人垣が。
   「と・ぐ・ちっ!と・ぐ・ちっ!」
   沸き起こる戸口コール。

戸口:なにこの展開!?

井上:もみくちゃにされながらも戸口に駆け寄る、一つの人影。
   「最高にカッコよかった!!結婚して!!」
   「あぁ、良いよ」
   そうして2人は歓声の中、結ばれたのです。

戸口:ふざけんな!!勝手におっさんと結婚さすな!!

井上:ちげぇよ!!駆け寄ったのは俺だよ!!

戸口:お前かよ!!もういいわ!!

2人:ありがとうございました。

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天体観測

漫才/旅行      (16/20)
 翔:9連勝ありがとうございました!
ミヤ:二桁連勝目指します!
 翔:小山田=クルーンとなり得るか!?
ミヤ:だそうです
守護神小山田・・・うーん。今期2勝目!天体観測!

 翔:はいどーも!天体観測です!

ミヤ:よろしくお願いします!

 翔:最近、暇なんですよ。あまりにも暇なんで辞書ばっかり読んでるんですけど

ミヤ:どんなインテリですか。もっと時間を有効に使ってくださいよ

 翔:でもね、何をやれば時間を有効に使えるんでしょうかね?

ミヤ:まぁ、スポーツでも始めたら?

 翔:ダメダメ!歩いたら筋肉痛になるし

ミヤ:体弱すぎるよ!是非ともスポーツを勧めるわ!

 翔:だから、夏休みとか冬休みとか長い休みが嫌いなんですよ

ミヤ:なるほどね〜。まぁ、気持ちは分かりますよ

 翔:ミヤだったら何して休みを過ごす?

ミヤ:私?私だったら・・・やっぱり旅行とかかなぁ

 翔:出た!その典型的な無駄遣いパターン!このゆとり教育に汚染されたダメ人間め!

ミヤ:なんでそこまで罵倒されなきゃいけないのよ!ごくふつうの行動でしょ!

 翔:いいか!?旅行なんてのは本当に行くだけ無駄なんだぞ!?

ミヤ:どうしてさ?楽しいじゃない

 翔:まずは行くだけで疲れる! 

ミヤ:まぁ、それはそうかもしれないけどさ

 翔:後は、着替えや必要なものを一週間分も持っていくのはめんどくさい!

ミヤ:なんで7泊8日限定なのさ!そりゃ疲れるよ!

 翔:後はホテルの宿泊代や観光代も高い!

ミヤ:全部、旅行日数を短くすれば解決する問題じゃない!

 翔:せっかく旅行に行くのに、2日や3日でオレに帰ってこいってか!?

ミヤ:もうどうしたいのさ!

 翔:ミヤはどこまで残酷なのさ・・・

ミヤ:知らないよ!旅行なんて3泊ぐらいで十分でしょ!?

 翔:何言ってんだよ!お前、本気で旅行したことあんのか!?

ミヤ:落ち着きなよ!鼻息が不愉快だよ! 

 翔:3泊ってことは観光スポットやその土地のグルメしか楽しめないってことだぞ!?

ミヤ:それで十分なんですけど!

 翔:じゃあ、昆虫採集はいつ行くのさ!?

ミヤ:行かないよ!なんで旅行先で昆虫採集しなきゃいけないのさ!

 翔:旅行先に着くだろ?そしたらまず、近くの森に出かけるんだよ!

ミヤ:なんでいきなり森なのさ!

 翔:もちろん、網やカゴなんかは持参だぞ?

ミヤ:そんなことしてるから荷物が増えるんだよ!

 翔:ちなみに網やカゴは300円以内だ。樹液はおやつとする

ミヤ:遠足じゃないんだから!そして樹液は虫を捕まえる道具だからね?

 翔:森に着いたら木を入念にチェックするんだ!

ミヤ:楽しい旅行の初日なのに・・・

 翔:良さそう木を見つけたら、その木にオイスターソースを塗るんだ 

ミヤ:なぜに中華風!普通に樹液でいいじゃん

 翔:そしたらおやつはどうするんだよ!

ミヤ:樹液をおやつとカウントしないで!

 翔:オイスターソースがない場合は醤油、砂糖、みりんを合わせたものでも結構です

ミヤ:別に料理番組っぽくしなくてもいいから!

 翔:こうすると次の日にはたくさんの昆虫が木に集まっているでしょう。これで初日は終了

ミヤ:初日から無駄な行動が多すぎるよ!

 翔:いよいよ次はホテルにチェックイン

ミヤ:やっとか・・・

 翔:・・・といきたかったが訳あって森の中で野宿

ミヤ:完全に道に迷ってるじゃん!

 翔:しかしこんなこともあろうかと、ちゃんと寝場所の準備はしているよ!

ミヤ:テントかい?

 翔:いや、樹液

ミヤ:全く関係ないよ!ってか樹液をなんだと思ってるのさ!?

 翔:おやつ?

ミヤ:根本的に間違っているよ!樹液はおやつでも睡眠具でもない!

 翔:でも結構暖かいよ?

ミヤ:寝たことあるの!?どうやってねるのさ?

 翔:樹液を身体中に塗りたくって木にくっつくんだよ!

ミヤ:気色悪いわ!もうどっちが昆虫だかわからないよ!

 翔:で、そうやって寝て目が覚めたらいつも太陽がまぶしいんだよ

ミヤ:よく眠れるねぇ

 翔:あの太陽のまぶしさを見に行くために旅行に行くっていっても過言じゃないね

ミヤ:まぁ確かに森から見る太陽は綺麗ですけど 

  翔:でも、疑問なんだけど森の太陽ってなんでオレンジなの?

ミヤ:それは寝すぎて夕方になってるだけだよ!太陽は全国共通で光の色!

 翔:旅行に行くと大抵2日目がすぐに夜になるのは気のせいじゃなかったの!?

ミヤ:どっちかというと木のせいかな!ってかよく熟睡できるね!

 翔:そんな2日目は明日に備えて早く寝ます

ミヤ:まる一日無駄にしちゃった!

 翔:この日も身体中に樹液を塗りたくります

ミヤ:もうベットベトだね!

 翔:そしていつものように昨夜、チェックインした木にしがみつきます

ミヤ:チェックインした木って何さ!早く森を抜けてホテルに行きなよ!

 翔:(ぐしゃ)(ぐしゃ)昆虫の触角が肌に触って激痛が走る

ミヤ:樹液の影響!というか採取しなよ!目的から逸脱してるよ!

 翔:こうして2日目が終了しました、と

ミヤ:旅行というよりサバイバルじゃん!

 翔:3日目の朝はいつもより早起きをしなきゃダメ

ミヤ:どうして? 

 翔:そろそろ温かい布団で眠りたくなってきたから

ミヤ:やっぱり早く森から抜け出したかったんだ!

 翔:必死に出口を探すんだけど、旅行に行くたびに小ハプニングが起きるんだよねぇ

ミヤ:森で迷っている時点で結構なハプニングだけどね。で、どんな小ハプニング?

 翔:目の前に熊が現れるんだよ

ミヤ:人生の終わりだよ!小とか大とかそういうレベルじゃない!

 翔:大丈夫!樹液を持っているから

ミヤ:樹液はもういいよ!武器にもなりやしないよ!

 翔:この樹液を反対方向に投げて熊が気を取られてる隙に逃げるんだ!

ミヤ:おぉ、まともな作戦

 翔:熊は仲間を呼んだ 熊K 熊U 熊M 熊Aが現れた

ミヤ:ゲームチックにしなくていいよ!しかもKUMAって!

 翔:ここはもう戦うしかないね。普段からやってる武術を使うんだ

ミヤ:武術なんてやってたの?歩いただけで筋肉痛になるのに?

 翔:記憶術・睡眠術・手術……

ミヤ:どれもこれも!最後にいたっては病気しただけじゃん!

 翔:こうしてオレは熊との死闘を繰り広げたんだ

ミヤ:よく闘えたね!尊敬するわ!

 翔:こうして旅行は最終日

ミヤ:4日も闘ってたんだ!本当に死闘だね!

 翔:お金もあまり無いので徒歩で自宅まで帰ります。その距離15分

ミヤ:近い!隣町レベルの旅行じゃん!

 翔:ね?旅行って疲れるしょ?

ミヤ:全てにおいて間違ってるよ!もういいよ!

2人:ありがとうございました

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UNICORN

漫才/ラブミーテンダー      (1/1)
鳥丸:やったぁ! オンエアすっげぇ嬉しい!
卯月:渾身の漫才です! ご覧ください!
さすがはオーバー500経kゲホゲホッ!混戦の中初オンエア!UNICORN!

鳥丸:はいどうもー、ユニコーンです! よろしくお願いします!

卯月:………………。

鳥丸:……ほ、ほら、桜ちゃん、最初なんだからちゃんと挨拶しないと!

卯月:…………よろしくお願いします。

鳥丸:さあ頑張って漫才やっていきましょうね! よいしょっ!

卯月:………………。

鳥丸:……ちょっと桜ちゃん、いったいどうしたんだよ? なんでそんなに元気が……、

卯月:ねぇ、響介君。

鳥丸:ん?

卯月:今日で私たち……………解散しましょう。

鳥丸:……か、解散!?
   い、いやちょっと待ってよ! なんでいきなり解散だなんて!

卯月:響介君のツッコミには愛がないの!

鳥丸:……………へ?

卯月:コンビ結成ほやほやだった頃はあんなに優しかったのに……、
   今だと、私がヘンなことを言っただけですぐに手を上げて……。

鳥丸:いやボケたからツッコんでるだけじゃないか!

卯月:どうして私がヘンなことを言っただけで頭を叩いたり肩をどついたりするの!?

鳥丸:ツッコミだからだよ!そんな家庭内暴力を受けてるみたいに言わないでくれよ!

卯月:いえ、パーで叩くのはまだいい方……、
   この前ネタをやった時なんて、頬に裏拳を打ち込んできたんだから!

鳥丸:してないよ! そんなカンフーなツッコミしたことないよ!

卯月:その次なんてお得意の竜巻旋風脚をお見舞いしてくるし……。

鳥丸:してないよ! ってか出来ないよ! 「お得意」でもなんでもないから!

卯月:ネタの最後の「いい加減にしろ!」のところなんてジャーマンスープレックスをかけてきたんだから!

鳥丸:いやもうツッコミですらないよ! プロレスだよ!

卯月:どうしてなの!? いつから響介君はこんな愛のないツッコミをするようになっちゃったの!?

鳥丸:いや、別にそんな乱暴なツッコミはしたことがないんだけど……。

卯月:……分かったわ、あれね、
   響介君は私がいないところで違うものにツッコんでるんだわ!

鳥丸:いやなんでそうなっちゃうんだよ!

卯月:そうよそうに違いない!
   そんなにたくさんのものにツッコんでるんだから、私への愛が薄れて当然よね!

鳥丸:また君は訳の分からないことを!

卯月:雨上がりの道で、側溝のブロックの隙間に傘をずぶずぶツッコんでるんでしょ!?

鳥丸:ツッコんでるよ! ツッコみまくってるよ!

卯月:歯の間にニラが挟まったら、つまようじをツッコむんでしょ!?

鳥丸:そりゃツッコむよ! 口の中はキレイにしないと!

卯月:フランスに行ったら、真実の口にだって手をツッコむんでしょ!?

鳥丸:ツッコんじゃうよ! 名所だもの!

卯月:それで手をツッコんだまま「うわ!抜けねぇ!」なんてお茶目なジョークもするんでしょ!?

鳥丸:しちゃうよ! お約束だもの!

卯月:ほら、よそでだっていろんなものにツッコんでるんじゃない!
   そんなことだから私へのツッコミの愛がなくなっちゃうのよ!

鳥丸:いや、それとこれとは話が違う気がするんだけど……。
   だいたい桜ちゃん。

卯月:何よ?

鳥丸:そのさっきから言ってる「愛のあるツッコミ」ってどういうことなの?

卯月:それはあれよ、ツッコミの中に優しさとか愛情とか、相手を労わる気持ちがあるんじゃない。

鳥丸:優しさと愛情?

卯月:そう。響介くんが「なんでだよ!」って私の頭を叩いたら
   「痛くなかったかい?」って声をかけてくれるの。

鳥丸:まどろっこしいよ! ツッコむたびにそんなことしてたらお客さん帰っちゃうよ!

卯月:そうしたら私が「ううん。でもツッコむたびにそんなことしてたらお客さん帰っちゃうよ?」って言うの。

鳥丸:いや分かってるのかよ! だったら言わせるなよ!
   ってか絶対にそんなこと言わないからね。

卯月:だったら、響介君が「ポマードかよ!」って私の頭を叩くフリをして
   そっと私の髪を撫でて。

鳥丸:やらないよ! なんだよそのフェイント!
   ってかツッコミのフレーズがすごい気になるよ!

卯月:それで私の髪を梳きながら「柔らかい髪だね。とてもいい匂いがするよ。」って言うの。

鳥丸:いや漫才やろうよ! なにツッコみながら口説こうとしてるんだよ!

卯月:そうしたら私が「ポマードを使ってるの!」って。

鳥丸:いやそこでポマードかよ!
   そんなお客さんを置いてけぼりにするようなことも絶対しないから。

卯月:も〜! だったら!
   響介君が「どうしてだよ!」ってツッコみながら私を抱きしめて!

鳥丸:はぁ!?

卯月:それで耳元でもう一度「どうしてだよ……。」って囁いて。

鳥丸:なんだかニュアンスが変わってきてるよ!

卯月:そうしたら私が「どうしてだろうね……。」って。

鳥丸:いやもう完全に二人だけの世界じゃないか! なんでこうもお客さんを無視したがるんだよ!

卯月:無視すればいいじゃない!

鳥丸:ダメだよ! お客さんに失礼すぎるだろ!

卯月:も〜〜!! じゃあこれはどう!?
   響介君が締めの「もういいよ!」って言いながら私を裏拳で殴って!

鳥丸:ええっ!?

卯月:そしてすぐに抱きしめて!

鳥丸:また!?

卯月:そうしたら私が「どうもありがとう(ございました)……。」って言うから!

鳥丸:いやまたニュアンスが変わってるじゃないか! ってかなんで一回殴らなきゃいけないんだよ!

卯月:優しいばかりだとちょっと不安になってくるじゃない!

鳥丸:知らないよそんなの! だからって裏拳は痛すぎるだろ!

卯月:アメとキムチを使い分けてよ!

鳥丸:「アメとムチ」だよ! そんな辛いもの出てこないよ!

卯月:どうしてなの!? どうして響介君はそんなに愛のない人になっちゃったの!?

鳥丸:いや、そんな、愛がないだなんて言われても……。

卯月:響介君は誰にツッコんだっていいと思ってるのよ! だから私への愛がなくなっちゃうのよ!

鳥丸:別にそんなこと……、

卯月:そうよ、ツッコむのは誰だっていいのよ! 誰だって…!
   誰だって…………、私じゃなくたって…………、いいのよ…………、ぐすっ……ぐすっ……。

鳥丸:ちょ、ちょっと、なにも泣かなくても……。

卯月:違うの……。

鳥丸:え?

卯月:鼻にわさびが……。

鳥丸:いやいつ入れたんだよ! 別にそんなことしてなかっただろ!

卯月:とにかく、響介君はボケは私じゃなくても誰だっていいのよ!

鳥丸:そ、そんなわけ……。

卯月:誰だっていいのよぉっ!!

鳥丸:そんなわけないだろ!!

卯月:……………え?

鳥丸:誰だっていいわけないだろ!! 一回転してとりゃぁっ!!(裏拳)

卯月:ほぷっ!

鳥丸:そして抱きしめるっ!!

卯月:きゃ……ちょ、ちょっとぉ………!

鳥丸:僕は桜ちゃんと漫才をやりたいんだっ!! 桜ちゃんじゃないとダメなんだよっ!!

卯月:…………響介君……。

鳥丸:だから僕は、桜ちゃん以外の人にツッコんだりなんてしない!
   ……これでいいかい?

卯月:…………うん……あ……あ……、

鳥丸:ん?

卯月:あ……アメとビビンバ…。

鳥丸:アメとムチだよ!(と頭を叩くフリをして髪を撫でる)

卯月:!

鳥丸:きれいな髪だね、いい匂いがするよ。

卯月:……実はボールドを使ってるの。

鳥丸:洗剤じゃないかよ!(とそのまま頭を叩く)
   あ、ご、ごめん、痛くなかったかい?

卯月:……ううん、大丈夫。
   でもいちいちそんなことしてたらお客さん帰っちゃうよ?

鳥丸:僕は桜ちゃんがいてくれればそれだけで十分だよ。

卯月:……………響介君……………、
   私……、わたし……、とっても、嬉しい…………、ぐすっ……、ぐすっ……。

鳥丸:お、おい、そんな泣くほどのことじゃないだろう?

卯月:違うの……目にからしが……。

鳥丸:いやだからいつ入ったんだよ! いい加減にしろ!

卯月:じゃ、ジャーマンスープレックス……。

鳥丸:だからやらないって! もういいよ!

二人:どうもありがとうございましたぁっ!!!

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【敗者コメント】
言霊連盟 425KB
槍沢:ブランクが長すぎたんですかね……。
栃城:…………。
槍沢:いや、なんか言ってくださいよ。
栃城:ショックで喋りたくない。
槍沢:来る前はテンション高かったんですけどね……。次、絶対リベンジします。
アベレージ 409KB
山川:一応、自信作だったんですが・・・
村田:また来ます。
サンザンヒーローズ 405KB
A:連勝止まっちゃったねー
B:地味ーに勝ってたのにねー

【ジャッジペーパー】  上から田んぼマン、ひろちょび、ねんど、あんときのナイスガイ、銀沙灘(敬称略)
1組目 井戸
・ここは「何のシミュレーションだよ!」と突っ込んで丁寧に進めても良かったんじゃないかと

 戸口:今、俺が井上大好きって言った意味なんだったの!?

 ここもちょっとアレなんで「言わせた」の方が文章的にいいと思います

 ネタとしては無駄なカッコ良さとか結構ツボな部分が多くて良かったです(7点)

・男同士の愛(?)をテーマに通した割には気持ち悪さが少なく、良かったと思います。
 設定が斬新な分、新鮮なボケ(新宿=サラリーマンのメッカ、など)も多くてすごく面白かったのですが、
 この設定の割には基本的なボケが並んでいたというか、もっと深いボケが出せそうな気がしました。
 (もちろん、変な方向に深めるとマズいのですが・・・)
 あるいは、もう少し展開を多くしても良かったかもしれません。
 まだ発展の余地がありそうなネタ、という気がしました。(8点)

・ツッコミがホモっぽいっていうのはよくある設定なんですが、言葉の使い方がよく何度も笑わされました。
 Wデートって設定があんまり生きてなかったのが残念。
 というよりこの設定のせいで「あれ?これ見たことあるなぁ」って余計なこと考えてしまったので毛深いおっさんは出さない方がよかったかも(8点)

・ボケも面白くツッコミも的確で、さらに笑いを誘う部分もあったのですが
 シミュレーションと言う割には、井上が一方的に話を進めていた感じがしました。
 チンピラに絡まれるくだりも、特にボケがなく、ストーリーを展開するためだけって感じでした。
 そこでもうひと盛り上がりが欲しかったです。(7点)

・ツカミから毛深いおっさんの登場までボケ・ツッコミとも見所満載だったんですが、
 チンピラが出てきてからボケの精度がガクっと落ちて最後の最後で躓いてしまった印象を受けました。(9点)
2組目 天体観測
・なんというか上手い事言ってるみたいで言えてない感じが結構あるんですよね。
 武術の部分も武術ってするとその直後のボケに繋がらない感じですし術って使うなら忍者とかの方がいいような気が

 忍者を使えば「忍者経験があったから、何かにくっつきながら寝るのも抵抗がない」みたいなやり取りも出来そうだし…まぁそこら辺は推敲していただきたいです(4点)

・出だしから良かったのですが、「昆虫採集はいつ行くのさ!?」でさらに吹っ切れ始めた感じです。
 以降ぶっ飛んだボケがどんどんハマり込みました。
 意外性のあるボケが多いところが良かったと思います。読んでて飽きなかったです。
 ただ、「料理番組っぽ」いのと「KUMA」がボケとしてはちょっと浮いていて、流れを止めかけていたかもしれません。
 また、「森の太陽ってなんでオレンジなの?」→「夕方」というツッコミは、若干唐突だと感じました。(8点)

・ちょっとボケにむらがある。出だしがちょっと弱かったし樹液押しはあまり笑えなかったなぁ。
 でも勢いがある部分は面白かったですね。「熊K 熊U 熊M 熊A」が面白すぎました(7点)

・昆虫採集って言ってからのバカさ加減がホントいいですねw
 樹液の使い方も上手かったと思います。
 少し気になったのが「それは寝すぎて夕方になってるだけだよ!」というツッコミがありますが
 これはツッコミがあって、初めて「ああ、そういうボケなんだ」と、分かったので少々分かりづらいボケだったかと思います。
 あと、最後のゲームチックは中途半端で蛇足かなあ、と思います。(8点)

・徐々に調子が上がっていって樹液を身体中に塗りたくって木にくっつくでドカンときました。
 これが終盤だったら良かったんですが、その後下り坂になっていき、
 熊との死闘のくだりではいまひとつ決定力に欠けていました。
 あと、少し動いただけで筋肉痛になるのに何の説明も無しに死闘が繰り広げてしかも生きてるってのはいくらなんでも無理があると思います。(7点)
3組目 アベレージ
・山川:・・・じゃあ逃げてるじゃねえか!
 ここは逃げてるとは断定できないと思いますので、…で、なにがあったんだよ!
 みたいな方がいいと思います

 後半の展開とかお前のおふくろめちゃくちゃじゃねーかとかは好きですけど物足りないボケも多かったなと(5点)

・全体的に自然なストーリーで読みやすかったです。
 前半は、よく見るボケ・展開も多かったものの、定期的に裏切り感の強いボケがあって良かったと思います。
 「2時間経過」から、さらに面白くなっていったと思います。
 この「○時間経過」という描写・展開はかなり上手かったと思います。(8点)

・第一印象に比べると結構面白かったです。
 「村田:本当だ!皆、拳を鳴らしながら「早くあいつ来ないかなあ♪」ってニヤニヤしながら待ってるんだぞ!
 山川:いじめる気満々じゃねえか!」はストレートすぎるのがかえって面白かったかも。先生の名前も由来のくだりもよかった。
 ただ後半にいくと笑えなくなってしまいました。説得のシーンだけで勝負した方がよかったと思います(4点)

・流れも良くてペットボトルなど面白いボケもあったのですが
 村田:だってお前教室で皆でサンドバックごっこやお前の机をペイントしたり〜
 というボケがありますが
 このような『それをイジメだと気づいていない』っていうボケの方向はベタというか、ありきたりなんですよね。
 そういう系統のボケが何個か続いてしまうのは、すごくもったいない気がしました。あと
 村田:おっ、もって来てくれたか・・・ドカッ!あ〜!顔にココアが!あちゃ〜!!
 というセリフがありますが、これは自分は母親にかかったのかと思ってしまいました。
 というのも「あちゃ〜」と、言ってる時点で少し余裕みたいのが感じられて、
 とても自分にかかっているものだとは思えませんでした。ですので「熱!!顔にココアが!!」みたいなセリフに変えた方がいいと思います。
 あと、先生が母親と結婚するというくだりですが、次の日になっても「オカン」などと呼んでいたので
 名前で呼んだりすれば、ストーリ的にはあとあと上手く繋がるんじゃないかな、と思いました。(6点)

・オチ前の結婚があまりに急展開過ぎると思います。
 結婚を臭わせるような描写をところどころに仕込んだりすれば納得いくんですが、婚約したのにオカンて呼んでたりとあまりに唐突でした。
 終始安定した水準でボケが繰り出されていただけに、メリハリをつける為に大きな盛り上がりや一発のあるボケが欲しかったです。(6点)
4組目 サンザンヒーローズ
・孵化1ヶ月前は流石に引くなぁ
 収納名人とかは好きなんですけど、全体的にベタさが目立ってしまった感じです(2点)

・大部分のボケがヒットしました。レストラン側のバカさ加減がかなり面白かったです。
 ひとつ惜しいと思ったのは「お弁当のうた」のところなのですが、
 このボケは「ニンジン『さん』」の時点でオチがある程度読めてしまうと思います。
 ただ単に「ニンジン」「サクランボ」と言うだけでも十分フリ・ボケになるので、
 『さん』を付けるのは「レンコン」だけでも良かったような気がしました。(9点)

・これも第一印象に比べたらかなりよかったです。
 「押しても意味のないボタン」なんてベタ極まりないボケ入れなくたっていいじゃないですか。
 「孵化1ヶ月前の卵」はグロいけど笑っちゃったなぁ(6点)

・ボタン、おにぎりなど面白いボケもあったのですが、
 設定自体がありふれているためかなり個性を出した展開にしないと盛り上がらないんじゃないかな、と思いました。
 最初の「一緒に食べましょうか?」なんかも使い古されているボケだったので、あまり印象もよくなかったです。
 個人的な意見では、おにぎりの歌のくだりで、もう少しいろいろなパターンで展開することが出来たのではないかと思います。
 「孵化1ヶ月前の卵のゆで卵セット」は少し引いてしまいました。(5点)

・孵化1ヶ月前の卵のゆで卵に若干引いたもののその後の若鶏肉に噴きました。
 ただ、舞台が舞台なだけにちょっとやそっとのボケでは大きな笑いは起こりにくかったです。
 収納名人という設定を全面に出すなど一捻り加えた設定が欲しいところです。
 オチも終わり?みたいな感じであまり後味の良いものではありませんでした。(6点)
5組目 言霊連盟
・すみませーん、ハンバーグセットひとつ。……いや、別メニューはいいです。はいアーンもいいです。ダジャレもいいよ!
 こういうまとめた感じは好きですね。
 非常にまとまってて設定も凝ってるんですが何かちょっと物足りない感じですオチは好きですが…雰囲気かなぁ(6点)

・設定からボケまでかなり作りこまれていて、ほとんど穴が無かったと思います。
 中盤になって、栃城が持ってきたハンバーグを食べ始めるなど、
 展開的にも読み手を飽きさせないところが良かったと思います。
 強いて言えば、設定が多くてちょっとカタかったかなぁ、という気はしました。(9点)

・色々な設定が複雑に絡み合いすぎてなかなか頭に入ってきませんでした。なんか普通のボケも多かったです。
 「はいアーンは廃案」とかバカバカしくて笑えるボケもいくらかはありました。
 もう少し無駄な部分を削って見やすくできると思いますよ(3点)

・「はいアーンは廃案」などツボに入るところも多々ありました。ですが少し気になるところもありました。
 栃城:隣で聴いていかれます?
 槍沢:もちろん!
 と、ありますが、このもちろん!ってすごく違和感を感じたんですよね。自分の入ったファミレスに元カノが居るってのは少し気まずいんじゃないかと。
 と言うのも、最初の電話で別れた、と言ってたときにあまり悲しさが感じられなかったんですよね。なので余計違和感が大きかったです。
 あとは後半の栃城がテーブルに座ってきたあたりから少しダレたかなあと思いました。(6点)

・軸のボケである何次利用が生きてましたし、起承転結もしっかりしてました。
 でも平凡なボケの割合が高かったり、ボケの量の割に承の部分で行数を使い過ぎていたりと改善すべき点もありました。
 明るい雰囲気ではないネタだからこそ、はいアーンは廃案のようなくだらないボケが活躍できるので
 もう1つ、乃至2つはこういうボケを入れてもいいんじゃないかと思います。(7点)
6組目 UNICORN
・ズブズブに突っ込んでるよ!とか雰囲気は好きです
 でも後半の反復がちょっと変化をもたせただけで物足りなかったんですよね
 後半の頑張り次第で更に良くなるネタだと思います(4点)

・卯月の理想とするツッコミ方のバカらしさが面白かったです。
 最後、鳥丸が卯月の理想とするツッコミを実践する場面は、展開としては読めてしまうのが惜しいですが、
 「アメとビビンバ」など、新しいボケを入れてきた所は良かったと思います。
 ただ、「泣くほどのことじゃないだろう?」までは鳥丸が感情的に入り込んでいたにも関わらず、
 次の台詞で覚めていたのは、ちょっと唐突過ぎるような気がしました。
 そこが上手く処理されているとさらに良かったと思います。(7点)

・どこかで見たことあるような設定のネタですが、ツッコミのあるあるのような感じの部分や最後の方の勢いはよかったです。
 子ども地味すぎだボケが多すぎるのがもったいないですね。それがネタの大半を占めてしまっているのは本当におしいなぁ。(4点)

・いやーこれは斬新な漫才でした。
 最後の二人のやり取りなんかホント面白かったです。
 ですが、ワサビがあとあと繋がるとは言え、少しボケとして浮いているように思えました。(8点)

・既視感たっぷりの設定だったんですが、男女ということもあって上手くそこから脱却していたと思います。
 違うものにツッコんでる例のくだりが特に好きなんですが、真実の口ってイタリアじゃなかったっけ?と気になってしまいました。
 最後烏丸がその気になってからの盛り上がりは神懸かり的でした。
 しかしネタを閉める為とはいえあれだけノリノリだった烏丸が何の前触れもなく急に元に戻ってしまったのが唯一悔やまれる点です。(9点)

【第188回結果表】 平均KB 430.3KB
グループ名KBOA率BL
井戸4735/7
天体観測44116/20
UNICORN4291/1
言霊連盟4259/12
アベレージ4090/1
サンザンヒーローズ4058/13
井戸、天体観測が今期2勝目を勝ち取った。
UNICORNは初挑戦初オンエア。
オフエア陣も全てオーバー400と史上最高レベルの戦いとなった。