第180回 青沢オンエアバトル 市河:以上で計量は終わりました。 オンエアされる上位3組の発表です! |
ダブルアクセル
(2位)
自己最高で4連勝! |
バーソロミュー教団
(4位)
無傷の9連勝! |
くるぶしソックス
(3位)
こちらは3連勝! |
サイドハンド・ボーラーズ
(5位)
なんとか連勝継続! |
KOYOMI
(1位)
今期4勝目! |
如月「とりあえず、勝てたね。」 睦月「よかったぁ〜。」 如月「ではご覧下さい。」
睦月「急にそんなコト言われても困るよ!」
如月「・・・・・・ゴメン。」
睦月「ゴメンじゃなんにも分かんないよ。理由を言って!」
如月「・・・・・・・・・・・・。」
睦月「この前やっと念願の初CD出したばっかりじゃん。なんで急に解散したいなんて言うの!?もしかしてアレ?音楽性の違いとか?」
如月「・・・そんなカッコいい理由じゃない。」
睦月「じゃあなんでよ?納得するように言って!」
如月「・・・なら正直に言うけどさ。
メンバー2人しかいないバンドで、両方パートがドラムって不可思議なバンド、もう続けていく自信がない。」
睦月「なによ、いまさらそんなコト?第一、如月だって『今まであんまり見ないスタイルだから面白そう』って乗り気だったじゃん!」
如月「いや、ホントにダブルドラムだったら面白いよ。だけど、」
睦月「だけど何よ。」
如月「・・・アンタ、ドラム出来てないじゃない。」
睦月「た・・・出来てるよ!叩けてるじゃない!」
如月「確かに叩いてはいるよ。曲の冒頭からず〜っと座ってて、曲の終盤で思い出したかのように2、3発シンバル叩いてるしね。」
睦月「な、何よ、ソレで十分じゃない。」
如月「アンタより、シンバル持ったサルのおもちゃの方が叩いてるよ?」
睦月「うっ・・・。」
如月「ってワケで今日限りで解散。いい?」
睦月「ちょ、ちょっと待って。つまりはさ、私がドラムのパートなのはおかしい、こういうコトでしょ。」
如月「まぁ・・・、噛み砕いて言えば。」
睦月「じゃあ、私がドラムじゃない新しいパートにつけば別に解散しなくてもいいんじゃない?ね?」
如月「・・・新しいパート?」
睦月「例えば、ギターとか?まぁ、普通のバンドになっちゃうけど。」
如月「弾けるの?」
睦月「弾けるわけがないじゃん。」
如月「・・・弾けもしないでどうすんのよ。」
睦月「ほら、ハードロックバンドでさ、よくギターをブン投げたり壊したりするじゃん。ソレぐらいなら私にもさ。」
如月「ソレは弾ける人がやるからカッコいいの。弾けないで壊したらソレはただギターに挫折して八つ当たりしてる人だから。」
睦月「そっかぁ・・・。でもギターがダメとなると・・・。何の楽器がいいんだろ。」
如月「てかさ、何か弾ける楽器あるの?アンタ。」
睦月「んーっと・・・。多分無いなぁ。」
如月「1個も?」
睦月「だって、中学校時代、リコーダーのテストの時に、吹けなかったから口笛で乗り切ったぐらいだもん。」
如月「ソレはアンタがスゴいってよりその音楽教師の寛大さがスゴいね。」
睦月「楽器がダメとなると・・・ダンサーとか?」
如月「いや、いらないから。」
睦月「じゃあ前説の係?」
如月「別にソレもいらないし。」
睦月「会場の警備の係?」
如月「もうバンドのメンバーじゃないしね。他の職業じゃん。」
睦月「じゃあマイクスタンドの係。」
如月「もはや人であることすら妥協しちゃった?」
睦月「じゃあ作詞!」
如月「出来るの?」
睦月「実は〜、じゃーん!」
如月「・・・・・・何コレ?」
睦月「歌詞のいいアイディアが浮かんだトキに書き留めてきたメモだよ。私の大事なものの一つ。」
如月「・・・大事なモノって言ってる割りには、チラシのうらなんだけど。」
睦月「いいじゃん、リサイクルリサイクル。」
如月「なんだかなぁ・・・。んでこの箇条書きになってるが何?」
睦月「曲のタイトルだよ。」
如月「タイトルねぇ・・・。この『セブン バイ セブン』ってのは?」
睦月「ソレはね、7の倍数を順番に歌っていくの。♪7〜14〜21〜28〜 って。」
如月「・・・洗脳でもする気?」
睦月「違うよぉ。ゆとり教育で学力低下って言われてるから、少しでも勉強の助けになればいいと思って。」
如月「アンタは7の倍数を延々と言って実生活で役立ったコトある?」
睦月「・・・私はないけど・・・。」
如月「ダメ、却下。次は・・・、コレは?『私はココにいるよ』」
睦月「あぁ、ソレはね。如月ん家の住所を郵便番号から。」
如月「却下!」
睦月「え〜っ!」
如月「え〜じゃない。考えたら分かるでしょうが。」
睦月「ところどころ英語になってるから大丈夫だって。『宮城』を『宮キャッスル』にしたり。」
如月「どんなにあがこうとなんのイミもない抵抗だから、ソレ。
んで最後のコレは?『トースト1枚』。」
睦月「あぁ、ソレは昨日の朝食べたヤツ。忘れないようにメモったんだった。」
如月「老化現象始まっちゃってるみたいだけど、大丈夫?」
睦月「こんなカンジなんだけど、どう?どう?感想は?」
如月「・・・私に言葉で暴力受けたい?受けたいなら言うけど。」
睦月「・・・やっぱりいいや。」
如月「ってワケで今日で解散。いい?」
睦月「・・・如月は、そんなに私のコトキライ?」
如月「いや、キライってワケじゃないんだけど、ただ・・・。」
睦月「如月のバカ!もう死んでやる!」
如月「待って待って待って!」
睦月「はいはいはい?」
如月「・・・・・・悪いけど、アンタは死ねないよ。」
睦月「な、何言ってんの?冗談よ冗談。ホントに死のうなんて思ってな、」
如月「コレ読んで。」
睦月「・・・今日の朝刊?なんで今こんなの読まなきゃ、」
如月「いいからココ読んで!」
睦月「分かったよ。もぅ恐いなぁ・・・。
ん〜っとなになに、『今注目のバンドKOYOMIのドラマー、睦月事故死』・・・へ?」
如月「・・・・・・アンタは・・・昨日死んだの。」
睦月「へ?何言ってるの?如月ったら。」
如月「だから、死んじゃったのよ。アンタは。」
睦月「ドッキリ?」
如月「だったらドレだけ良かったか・・・。」
睦月「ってコトはポックリ?」
如月「まぁそうだけど・・・。とにかく、続き読んでみなさい。」
睦月「『昨日午後7時ごろ、人気バンドKOYOMIのドラマー睦月さんが、メンバーの如月さんと帰宅途中にトラックに轢かれそうになってたネコを助けようと道路に飛び出したところ、
雷に打たれて意識不明の重体。病院に運ばれたがそのまま帰らぬ人となった。』
・・・なんかすっごい特異な死に方したんだね、私。ネコ全然関係ないじゃん・・・。」
如月「ソレはもう、壮絶なる光景だったよ。雷ってあんなにピンポイントに当たるもんなんだね。」
睦月「・・・でも、やっぱり信じられない!新聞なんていくらでも偽造できるじゃんか!」
如月「・・・・・・ホントは、自分でもうすうす気づいてたんじゃない?」
睦月「・・・確かに、今日家出るときに玄関の扉すり抜けたり、道歩いてる人が私をすり抜けて行ったり、何重にも縛られたロープからすり抜けたりしたけど・・・。」
如月「さりげなくかつ大胆にマジックが紛れ込んでるよ。」
睦月「そっか、私やっぱり死んでたんだ。自分が死んだのに気づかないなんて、最後までバカだな私。ははははは・・・。」
如月「睦月・・・。」
睦月「ははははは・・・、あっけないもんだね・・・、バンドもこれからだっていうのにさ・・・。」
如月「バンドに対する未練があって今こうして出てきちゃったんだろうね。なんだかんだいってドラム叩いてるアンタ、楽しそうだったし。
・・・もちろん、私もだけど。」
睦月「・・・ありがとう、如月。」
如月「早く・・・成仏できるといいね。」
睦月「うん。」
如月「今すぐってワケにはいかないけど、私もいつかソッチに行くから。そしたら天国でまた二人で、」
睦月「うん。」
如月「ソレまでちゃんとドラムの勉強するのよ?サルのおもちゃ状態だったら承知しないからね。」
睦月「うん、分かった。絶対如月より上手くなって待ってるからね。」
如月「よし、その意気よ。じゃあ、元気でね。・・・元気で、っていったらちょっとおかしいかな?」
睦月「うん、じゃ。・・・・・・あっ!」
如月「どうしたの?」
睦月「そうだ!私、如月が演奏してるトキに怪奇現象を起こして話題を呼ぶ係になる!」
如月「早く成仏しなさい!」
矢吹:今回はコントです。 小角:まともなコントじゃないですけど
小角:あー、給料日まであと20日もあるっていうのに全財産が340円しかねーよ。どうしよっかな…
よし、親にお金を俺の口座に振り込んでもらおう!あ、でも詐欺と勘違いされるかな…まあ大丈夫だろ
え〜と、親の電話番号は…これだな、発信と。
矢吹:………はい、もしもし、矢吹です。
小角:…え〜と、俺だけど、祐一だけど。母さん?
矢吹:祐一?何のようだい?
小角:あのさ、今月ピンチだからさ、俺の口座に振り込んでくれない?
矢吹:………あたしゃ信じないよ!これ今はやりの何とか詐欺だろう!?ウジ虫詐欺とかそんなやつだろ!
小角:どんな詐欺だよ!誰もひっかからないってそんな詐欺!違うって、俺だよ、本物の祐一だよ!
矢吹:い〜や!あたしゃ信じない!いつもそういってだましてるんだろう!
小角:ホントに違うんだってば!小角祐一だよ!
矢吹:はいはい、みんなそういうもんね。あたしゃ同じ過ちは繰り返さないよ!
小角:前にひっかかったのかよ!何やってんだよ母さん!
矢吹:母さんなんて呼んで!しらじらしい!祐一はいつも私のこと「グレートマザーX」って呼んでたよ!
小角:呼んだことないよ!誰もそんな呼び方してないよ!
矢吹:とにかくね、こんな詐欺はすぐやめなさい!ろくな人間にならないよ!
小角:あんたもろくな人間じゃないけどな!変なウソついたりして!
矢吹:あ、あんた私を侮辱したね!もう怒ったよ!お父さん呼んでくる!
小角:人まかせかよ!何なんだよ俺の親は…
矢吹:お父さーん!今ウジ虫詐欺されてる!
小角:だから違うっての!誰もウジ虫で詐欺しようなんて考えないからね!
矢吹:お父さーん!早く来てー!お父さーん!いや、蒸しパン詐欺じゃなくてね、ウジ虫詐欺!
小角:どっちもちげーよ!蒸しパンでもウジ虫でもねーよ!
矢吹:お父さーん!早く!いや、ジャングルジムじゃなくて、ウジ虫詐欺!
小角:何と聞き間違えてんだよ!俺の親父大丈夫かよ!
矢吹:お父さーん!レゴブロックは後にして!
小角:親父何してんの!子供かよ!
矢吹:お父さーん!…もういいわ!あんたなんかもういいよ!レゴブロックの人形になって首がもげてしまえ!
小角:俺の両親終わってるよ!2人とも終わってるよ!俺悲しいよ!
矢吹:待たせたな!お父さんは今国会議員としてはたらきにいってるわ!
小角:見え透いたウソをつくんじゃねーよ!レゴで遊んでるんだろ!
矢吹:…そんなことないヨ。
小角:バレバレだよ!動揺して語尾おかしくなってるぞ!
矢吹:お父さんレゴで遊んでないヨ。レゴに50万円もつぎ込んでないヨ。
小角:つぎ込んだのか!俺の親父バカ!?
矢吹:あ、今度はお父さんを侮辱したね!もう怒った!おじいちゃん呼んでくる!
小角:いいよ呼ばなくて!しかもまた人まかせかよ!
矢吹:ハリケーンスケルトンゼットー!電話変わって!
小角:じいちゃんそんな名前で呼ばれてるのかよ!俺の家族崩壊寸前だよ!
矢吹:ハリケーンスケルトンゼットー!早く電線から降りてきなさい!
小角:崩壊寸前じゃなかったよ、すでに崩壊してたよ!
矢吹:ちっくしょーあのじじい、降りてくる気がねぇ。電線の上でエアギターやってやがる。
小角:もう俺何でもいいわ!どうにでもなってくれよ!
矢吹:待たせたな!おじいちゃんは死んだよ!
小角:勝手に殺すなよ!まだ生きてるだろ!電線の上でエアギターできるくらい元気だろ!
矢吹:うるさい!どうしても祐一だって言い張るんならね、祐一の誕生日いってごらん!
小角:あー言ってやるよ!6月13日だよ!
矢吹:………お父さーん!祐一の誕生日いつー!
小角:忘れたのか!息子の誕生日ぐらい覚えとけ!
矢吹:待たせたな!お父さんが言うには祐一の誕生日は1月1日だって!
小角:適当感まるだしじゃねーか!適当に答えた感じがまるだしじゃねーか!
矢吹:お父さんの言うことにケチをつけるのね!お父さん怒らせたら怖いよ!レゴ投げてくるよ!
小角:たいして怖くねーよ!ちょっと痛いぐらいだろ!
矢吹:じゃああんたにもう一度チャンスをあげるよ!祐一の好きな食べ物言ってみなさい!
小角:言ってやるよ!ハンバーグだよ!
矢吹:うそをつけー!祐一の好きな食べ物は枝豆の皮だよ!
小角:食ったことすらねーよ!よりによって皮かよ!そんなもん食わねーよ!
矢吹:祐一はよくおじいちゃんの真似をして皮を食ってたよ!はっきり覚えてるよ!
小角:じいちゃんそんなもん食うなよ!そしてお前の記憶はどうかしてるのか!
矢吹:あたしゃ記憶力には自信あるよ!おとといの晩ご飯ぐらい覚えてるよ!
小角:じゃあ言ってみろ!
矢吹:たくあんと梅干しだよ!
小角:貧乏だな!ずいぶん貧乏くさいもの食ってるな!
矢吹:お父さんがレゴにつぎ込んだせいでうちはお金がないのよ!
小角:詐欺にひっかかったお前のせいでもあるだろ!人のせいにするんじゃねー!
矢吹:だからこれ以上詐欺にはひっかからないよ!残念だったな!
小角:残念なのはお前の家族だろ!人のこと言えるか!
矢吹:あたしの家族はみんなやさしい人ばかりだよ!生命保険の電話がかかってきてもすぐ切らずに最後まで聞いてあげるよ!
小角:無駄なやさしさなんだよ!そんなもんすぐ切れや!
矢吹:じゃああんたに最後のチャンスをあげるよ!おじいちゃんの身長はいくつだ!
小角:もはや俺のことじゃねー!じいちゃんのこと聞いてどうするんだよ!
矢吹:答えられないのかい!残念ながらここまでかな!
小角:こんなもん適当に答えりゃあたるんだよ!162ぐらいだろ!
矢吹:ブー!正解はその半分でしたー!
小角:ちっちぇえな!81しかないのかよ!わかるわけないだろ!
矢吹:庭でひなたぼっこしてたら縮んじゃったのよ!
小角:洗濯物扱い!?俺のじいちゃん人間だよ!
矢吹:これであんたが詐欺をしたってことは決定だね!ざまーみろ!
小角:何でだよ!じいちゃんの身長答えられなかったら詐欺!?おかしくね!?
矢吹:二度と詐欺なんてまねするんじゃないよ!じゃあな!
小角:あ、ちょっと待て!…ちくしょー、切られた…何なんだよまったく…あれ、電話代340円…
………あのバカ親!
おか:夏といえば、このネタでしょう! これぞ、タイムリーなネタです。 あべ:うまいのかうまくないのか分からないな。まぁ、そういうことでどうぞ。
あべ:はいどうも、よろしくお願いします。
おか:1.2.3.4、2.2.3.4、ぜんたーーーい 止まれ! 礼! よろしくお願いします!
あべ:また何なんだいきなり!? なんでお前は突然行進をしながら舞台に上がろうとするんだ?
おか:いや〜、俺は子供の頃からずっと、こういう大舞台での入場行進というものに憧れてたんです。
あべ:だからって漫才を始める前にやることはないだろ・・・
おか:でもこういうのっていいじゃないですか。青春って感じで。
例えば、高校野球の甲子園での開会式とか見ててもそうですよ。
念願の大舞台に立って、自分のこの足で大地を踏みしめる、これはもうかけがえの無い経験ですよ。
あべ:まぁ確かにそれは貴重な経験ですけど・・・
おか:そんな球児たちが、いざ大人になってうどん職人になった時にも、
足でうどんをこねる時にこの経験はきっと役に立ちます。
あべ:役に立たないよ! つーかうどん職人になる人自体めったにいないだろ!
おか:そんな球児たちが、いざ大人になってベイエリアに埋立地を作る仕事についた時でも、
足で埋立地を踏んで地盤を固める時にこの経験はきっと役に立ちます。
あべ:埋立地作りにそんな作業とか無いし! ああいうのは全部機械でやるから!
おか:えっ、そうだったの!?
あべ:当たり前だろ、お前は埋立地を作る時に大勢の人を行進させる作業があると思ってたのか!?
そんなの想像しただけで異様だし!
おか:まぁ勘違いは誰にでもありますよ、それはそれとして、俺もあんな開会式の大舞台に立ちたかったです。
そして、入場行進の後には選手宣誓もしたかったですね。
あべ:まぁ確かに、大舞台で選手宣誓をやりたかった人は多いでしょうけどね。
おか;だから俺の高校時代はもういつでもどこでも、
腕を大きく上にあげて「宣誓!」って言うあの瞬間の練習をしてました。
あべ:そんなとこだけピンポイントで練習してたのか!? なんかもうそれ以前にすることあるだろって感じだし・・・
おか:まぁそのせいで、道端での練習中では何度となくタクシーが停まった日々もありましたが・・・
あべ:運転手さん大迷惑じゃないか! そりゃタクシー停めようとしてる人と間違われるよな!
おか:しかしそれでも俺は、いつでもどこでも腕を大きく上にあげる練習を続けましたよ。
高校の授業中の時にも、腕を大きく上にあげて「先生、おしっこ!」
あべ:お前は小学生か! しかも「先生」と「宣誓」かけた古典ダジャレみたいなのいらないから!
おか:で、放課後の帰りにバーに行った時も腕を大きく上にあげて「マスター、水割り!」
あべ:もはや選手宣誓と全然関係ないじゃないか!
つーか、高校生がバーで酒を飲もうとするな! そんなの見つかったら即出場権剥奪だ!
おか:まぁいいじゃないですか。高校生の頃の体作りにはしっかり食べて飲んでをすることも大事ですから。
あべ:「食べて飲んで」ってその言い方だと会社帰りにビールを飲みに行くサラリーマンみたいだろ!
おか:それは誤解ですよ、俺が高校生の頃は体作りのために牛乳も1日1リットルは飲んでましたし、
放課後はいつもスーパーに行ってウインナーやグレープフルーツの試食コーナーのものを食べる日々でしたから。
あべ:試食コーナーをあさるな! しかも毎日のように行ってたのか、
店員さんには「うわっ、またあの子が来た・・・」みたいに思われてること間違いなしだな。
おか:で、そしてスーパーの閉店30分前になり、お惣菜の割引セールが始まったら
お惣菜コーナーに向けて猛ダッシュして足腰の力をつけるトレーニングを・・・
あべ:お前は主婦か! そんなところでトレーニングしてどうするんだ!?
おか:でも俺の高校時代は、いつでもどこでもこのように足腰のトレーニングをしてましたから。
お惣菜コーナーに向けて猛ダッシュする時には、買い物カートやベビーカーの子供をよけて瞬発力をつける練習もしてましたし。
あべ:子供にぶつかりそうで危ないだろ!
おか:あと下りエスカレーターを逆走して上にあがろうとするトレーニングとかも・・・
あべ:もはややることが小学生レベルじゃないか! 店に迷惑かけまくりだし!
おか:あとは遠投の練習とかもしてましたし。
あべ:だから、遠投とかそんなこと以前の問題って言ってるだろ。
おか:いやそんな言い方はないですよ、将来の大舞台に向けて必死に練習してたんですから。
家の中でも鼻をかんだ後に遠投でゴミ箱にティッシュを入れる練習とかしてましたし。
あべ:だからそんなの役に立つわけないだろ! 横着しないでもっと外で練習しろって!
おか:でも家の中でしかできない練習だってあるんですよ。
家の中でなら、将来選手の父親になった時のためにちゃぶ台を投げる練習もできますし。
あべ:そんな巨人の星みたいな話もいらないから。今から父親になった時とか考えなくていいし。
おか:でも俺がどうしても出場できなかった場合は、自分の子供にそれらの練習をさせて大舞台を目指させる予定だったので・・・
あべ:子供にまで間違った道を歩ますな! 親子でエスカレーター逆走とかどこのバカ家族だ!
おか:まぁそんな努力をした日々もありましたが、結局、高校では俺の夢は叶いませんでしたね。
あべ:そりゃものすごい間違った方向での努力だったからな・・・
まずお前みたいな野球部員がいる高校は、少なくとも春の高校野球の21世紀枠には選ばれないな。
おか:えっ、何言ってるんですか。俺が高校の頃やってたのは野球部じゃなくてパソコン部ですよ。
あべ:パソコン部に選手宣誓する機会なんて無いだろ! もういい加減にしろ。
2人:どうも、ありがとうございました。
おまりー:カルボなって正解でしたね ろぺす:結果はカルボならなくて良かったですね
「トラックが車に衝突し炎上、金本駅前は現在交通規制がなされており…」
俺は携帯のラジオを聞きながら途方に暮れていた。
なんてこった。漫才大会があるというのに遅れてしまう。
せっかく掴んだチャンスなのに。
せっかく裏金を使って審査委員長をイタリア人にしたのに。
せっかく徹夜してイタリアに合わせてキリストネタを考えてきたのに。
このままでは間に合わない。次の駅までは12キロある。
そうだ。タクシーを拾おう。
しかしどのタクシーも人が乗っているようで、俺が居ないかのごとく通り過ぎていく。
苛立ちながら探していた俺だが、やっと視界に「空車」の文字が飛び込んできた。
やっとだ。もはやボロボロという文字ですら表現が不可能な感じのタクシーだが…
この際、背に腹は変えられん。俺は垂直に手を伸ばした。
「ご乗車ありがとう。おまりーたくしーです」
おまりーだ。運転帽を被ったおまりーだ。
何してんだこんなとこで。
いやそんな事より。
「ハイドウモォ!一本乗ッテク?」
人、乗ってるやないか。
いやこれ外人やないか。
いやこの人例の審査委員長やないか。
「あんたら何やってんの!今日は漫才大会やないか!」
唾を飛ばしながら俺は激を飛ばす。
「その気持ちにありがとう。おまりーたくしーです」
「ソシテ私はとってぃデス。好キナ食ベ物ハかるぼなーらデス」
うっとうしい。これはうっとうしい。会話になってない。
このうっとうしさだけで何か難民の子供たちを救える気がする。
「てか『空車』って書いてあっただろうに。思いっきしイタリア人が乗ってるじゃないか」
「ろぺす、その言葉は言っちゃだ…」
「い・・・イタリアの名を出すなこのブルジョアがぁぁぁ!!」
とってぃがめっちゃキレた。
何この人?イタリア人じゃないの?トッティじゃないの?
セリエAみたいな名前しやがって。つかブルジョアて。
「いや、空車ですよ」
気を取り直しておまりーはなめらかに喋る。
「ドウゾオ気ニナサラズ〜♪」
気持ち悪いから音符を取って、とってぃ。
あっ、うまいこと言っちゃった。
「山田クーン、座布団全部持ッテッテー」
人の心を盗み聞きしやがった。
いやそれよりも遠まわしに寒いと言われたのに無性に腹が立つ。
「はぁ〜い」
てめぇはおまりーだろうがぁぁぁ
「と…とりあえず会場に急ごうぜ」
俺は冷静を装い言う。
「インヤ、今カラ『ゴクラク』ニ行クンデスヨ。んっふっふ」
温泉か。この野郎この期に及んで温泉と言いたいのか。
「ゴクラクデスヨ?ゴクラク。メッチャてんしょん上アガリマスヤン」
そう言いながらとってぃはバスローブ姿になり、ファンタを一飲みすると舌で転がし始めた。
なんだコイツは。どこのVIP気取りだ。
さらにオレンジ味だ。せめてグレープにしよ?せめて色だけでもワイン風にがんばってよ?
「テンションもねぇ。やっぱり気持ちいいだろうと思うと上がりますよねぇ。んふふ」
そう言いながらおまりーはバスローブ姿になり、ウメッシュを一飲みすると舌で
って飲酒運転じゃねぇか。どこの走り屋気取りだ。
さらにワンカップだ。せめて発泡酒にしよ?せめてワンランク上を目指してみよ?
やがて、まさかファンタで酔いが回ったのだろうか。
「ばばんばばんばんばん〜♪」
狭い車内でとってぃは踊りだした。だから音符を取れって。
「アビッバビバビバぁ!」
おまりーおめぇはハンドルを握っておけ!いや握って下さい!
いきなりテンション上げやがったよ!
「マァマァおまりーサン。ソンナニかるぼナラナイ。」
カルボなってたんか俺。いやなんだそれ。
「い・・・イタリア関連の名を出すなこのムッツリーニがぁぁぁ!!」
一人でやりだしたよコイツ。
カルボなるっつったのお前だし。
あとムッツリーニとかわざと言ってるだろそれ。
車が浮いた気がするくらい二人は踊り狂っている。
「アビッバビバビバぁ!」
・・・・・
うるさいからおまりーを殴った。
「うぅっ…」
アレ?泣いちゃった?この人泣いちゃった?
「イーケナインダイケナインダー。げぷっ」
とってぃは黙ってろ。ファンタ臭いわ。頭突きくらわすぞ。
「あぁ、ごめんなおまり…」
「騙されたなぁ!んっふっふ、おまりーはこのくらいで泣きはしな」
おまりーを殴った。
静まり返る車内。タクシーのラジオの音だけがよく響く。
することも無いのでなんとなしに聞いていたが、俺はそこで衝撃の事実を知る。
「金本駅前でトラックに衝突された車はタクシーと見え、司法解剖の結果一人は外人と判明しま…」
!!
俺の中で全てが繋がった。
---もはやボロボロという文字ですら表現が不可能な感じのタクシーだが…---
---いや、空車ですよ---
---今カラ『ゴクラク』ニ行クンデスヨ---
---車が浮いた気がするくらい二人は踊り狂っている---
窓の外を見る。隣を飛んでいる小鳥と目が合う。金本駅はもはやゴマ粒だ。
二人を見る。ほくせ笑んでいる。
「サァ『ゴクラク』ヘれっつごぉ!」
「アビッバビバビバぁ!!」
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「続報です。金本駅上空に車とおぼしき浮遊物体が出現し、一部では彼らの幽霊とも言われ騒がれています。
またその付近で芸人のろぺすさんが行方不明となり、唯一見つかった彼の手帳にはネタと見られる次の文章が書いてあったそうです…」
ねぇねぇ、キリスト。もう天国に行っちゃうの?
イエス!
ウホッ、ウホッ
大蝦夷:よぉ、長谷部ー!久しぶりなー!
長谷部:大蝦夷じゃないかー!ホント久々ー!
大蝦夷:お前、今どんな仕事やってんのぉ?
長谷部:俺なぁ、小説とか映画とかの評論家やってんだよ。昔からそういうの好きだったからなぁ。
大蝦夷:あぁー、特に認められてもなく、自分で好きなように事物を批評して
自己満足に陥ってるなんちゃって職業の評論家かよぉ。
長谷部:なんだなんだ!!
言えてるっちゃ言えてるけど、言い方がウザイわ!
そういうお前は何やってんの?
大蝦夷:なんと驚き、俺今小説家やってんだ!
長谷部:おぉっ、マジで!?すげー偶然じゃん!
大蝦夷:本当偶然だよな!四択問題を勘で答えたら正解したときのようだ!
長谷部:そんなのに例えなくても偶然はいっぱいあるよ!
ところでさぁ、お前の小説、どんなのがあんだよ?
大蝦夷:俺が書いてるのは推理小説だよ。でも全然売れなくてね。書いてても納得するようにいかなくてさぁ。
あ、丁度いいや、今持ってるから評論してくんね?
長谷部:おぉ、いいよー!
厳しくいっちゃうぜ?
大蝦夷:よっしゃ、じゃぁ聞いてくれ。
『推理小説:恐恐ミステリー☆』
長谷部:タイトルがおかしい!
それだと、内容がよくても外見で売れないような気がする。
大蝦夷:このタイトル気に入ってたのになぁ。とりあえず内容を聞いてくれよ。
『この小説は、東京都を舞台とした、恐怖と感動と努力と血と汗と涙とションベンの結晶を描いた作品である。』
長谷部:何か内容もいろいろとおかしかった!
ションベンの結晶とか汚いから!
大蝦夷:『事件は公衆トイレで起こった』
長谷部:本当にションベンの結晶に関連してそうで怖いわ!
大蝦夷:『トイレの中で、ある男が頭をドンキーのようなもので殴られて殺されていたのだ』
長谷部:なんでカタカナ表現でかわいくしてるんだよ!
迫力が沸かないわ!
大蝦夷:『そう、それはまさにドンキー・コングのようだった。』
長谷部:なんでゴリラで撲殺だよ!
大蝦夷:『探偵がやってきた。「ウホッ、ウホッ」』
長谷部:探偵がドンキーコングなのかよ!!
大蝦夷:『容疑者は全部で6人。』
長谷部:あ、いいね、それっぽくて。ドンキーが気になるけども。
大蝦夷:『一人目は、斉藤太朗。
被害者の働いていた会社の同僚。
事件当日、被害者と口論になっているところを目撃されている。』
長谷部:成程、怪しいな…。
大蝦夷:『二人目は、佐々木良介。
被害者の昔からの友人。
金銭問題でトラブルになることがたびたびあった。』
長谷部:そいつも怪しいなぁ。
大蝦夷:『三人目は、一橋健次郎。
被害現場の公衆トイレにかけこんでいったところを目撃されている。』
長谷部:そいつは多分、ションベンが漏れそうなだけだろ!
大蝦夷:『四人目は、公衆電話。』
長谷部:最低限、人間で来いよ!!
大蝦夷:『被害現場の近くで佇んでいるところを目撃されている。』
長谷部:だから、それはそこに立地してるからだって!!
大蝦夷:『五人目、綾瀬信一郎。
被害現場の近くに佇んでいる公衆電話で電話しているところを目撃されている。』
長谷部:キリが無さそうだわ!!何処までトイレから離れていくんだよ!
大蝦夷:『六人目、猛田俊哉。
事件現場の近くに佇んでいる公衆電話にかけこんでいったところを目撃されている。』
長谷部:それは何か急用がある人だろ!!
もはや公衆電話の事件調査みたいになってるじゃん!
大蝦夷:『これを聞いただけで突然、探偵・ドンキーはこう言い放った。
「犯人は一橋健次郎、お前だ!!」
長谷部:トイレにかけこんだ人!?
というか、何気に日本語しゃべってるのが気になる。
大蝦夷:『いきなり当てられた一橋は、あわてた様子でこう言い放った。
「そんなことより早くトイレにいかせてくださいよ!」』
長谷部:こいつはションベン漏れそうなキャラか!!前立腺癌じゃないのか?!
大蝦夷:『「ドンキー探偵、何故一橋さんが犯人だと分かったんですか?」警察官が尋ねた。』
長谷部:そりゃ、疑問に思うよなぁ。
ゴリラにしゃべりかける警察官がアホに見えるけど。
大蝦夷:『なーに、現場に落ちていたションベンの結晶が決め手さ。』
長谷部:そんなもの、落ちてねぇよ!!
ってか、何でそれだけで一橋が犯人だって分かったんだよ。
大蝦夷:『ドンキーが真実を話し出した。
「いいか、ここにションベンの結晶がある。
一橋は、ションベンを我慢しすぎて、発射した勢いが強すぎて、なんやいろいろあってションベン結晶になった。
それで、その結晶で被害者を撲殺した。これが真実だ!!』
長谷部:その「なんやいろいろあって」が重要なんだよ!!そこを明らかにしてくれよ!
大蝦夷:『一橋は、事件の真実を語りだした。』
一橋:―――――――漏れそうだったのに、あの男が先に入ったから、出てきたときに撲殺しました。
長谷部:本当に漏れそうなんだな!!ってか、出てきてから殺すなら殺さなくても一緒じゃん!
大蝦夷:『一橋:でもね、探偵さん。僕の心は、昔はもっと綺麗だったんですよ………
そう、このクリスタルのように……』
長谷部:“このクリスタル”ってションベンの結晶だろ、多分!そんなもの持ちながら昔トークしなくていいよ!
大蝦夷:『こんな悲惨な事件が起こる悲しい時代を、探偵・ドンキーはこう語った...』
長谷部:ここ重要だからね。
大蝦夷:『………………ウホッ、ウホホッ、ウホォーッッ!!』
長谷部:ここにきてゴリラ語かよ!!さっきまで日本語喋ってたのはなんだったんだよ!!
大蝦夷:『―――Fin―――』
どう?楽しめただろ?
長谷部:時間返せコンチクショウ!!ちょっとは期待した俺がバカだったわ!
大蝦夷:なんでもいいから、何かアドバイスくれない?お前も一応評論家だろ?
長谷部:一応ってなんだよ一応って…。
でもやっぱ、小説で重要なのは冒頭だと思うんだよな。
大蝦夷:冒頭?
長谷部:そう。はじめのページをめくっただけで、読み手をワクワクさせるような何かがあれば、絶対誰もが食いつくと思う。
大蝦夷:成程。
長谷部:例えば、『最初に言っておくが、このミステリーは、生半可な気持で見たら必ず後悔する』とか、
『最初に言っておくが、この推理物は今世紀最大のミステリーだ』とか。全くもって違うけど。全くもって。
大蝦夷:成程、そういう書き出しにすると、読者もドキドキしながら読めるわけか!流石、俺の大親友の天才評論家!
長谷部:会ったときにあんなボロクソ言っといて、よくそんな風に言えるな!
大蝦夷:じゃぁ、早速書き換えて売り出してみるわ!是非、読んでみてくれよ!ありがとな!
(大蝦夷、去っていく)
長谷部:ふぅ、大丈夫かなぁ、あんなので。
――――――数日後、とある書店にて―――――――
長谷部:お、あった。『恐恐ミステリー☆』。相変わらずなタイトルだけど…。
ん?表紙になにか書いてあるな。
『あの天才評論家、長谷部紀夫が絶賛!
今世紀最大のミステリーを後悔したら生半可な気持になる推理物を最初に言っておく!!』
長谷部:あいつ、ちょこっと言った例えを全て組み合わせやがった!!もはや意味が分からなくなってる!
『冒頭にご注目あれ!!』
長谷部:しかも冒頭を推奨してるし!!無理やり読まそうとしてるじゃん!
…まぁいいや、冒頭だけでも見てみるか。
『最初に言っておくが、このミステリーの犯人は一橋である。』
長谷部:…あいつ大バカじゃねぇか!!!
中村:うーん、また来期挑戦します。 宮崎:予定です。
うーん ヤラレチャッタ
爆:修行が足りませんでした。 裂:いつか必ず戻ってきます。
武:マジかよ! 嬰:はい。
セブン「総合14連敗?」 エイト「ネット芸人もうすぐ2年経つのにな〜」 セブン「『SLOW STARTER』は売れてきてるのにね〜」
・なにをどう審査していいかわからないですが、一応書いておきます。 小学生が飛ばすジョークを羅列しているように思えました。 話の構成や、オチの振り方はきれいにまとまっていて読みやすかったのですが、いかんせんネタそのものの面白さがない。 なぜこれが面白いのだろう?ということを考えながら作られてはいかがでしょうか。(0点) ・全体的に満遍なくツッコミどころがあって面白かったです。 前半がぶっ飛んでる割に「オイルサーディン」のあたりがちょっと弱かった気がしました。(5点) ・全体的に笑いどころやネタの流れが支離滅裂すぎていたので、 所々の場面がイメージしにくくて、ちょっと入り込めなかったです。 その笑いどころであるそのボケも、ぶっ飛びすぎていて笑えるまでに至らなかったです。(1点) ・前見たときのネタよりは断然よくなってると思うんですが、 まさかそのオチで来られると。 良質なネタでも、夢オチ、留守電オチだとなんか物足りない。(1点) ・オブーンや笛ラムネなどボケや発想自体は良い線いってると思いますが、 技術力がまだ足りていないように思えます。 ドラグエゼブンは引っ張ってた割に捻ったボケは風邪じゃないだけですし、話にもまとまりがないです。(3点)
・ネタに勢いがあります。振り込め詐欺自体はもう使い古された感がありますが、きちんと設定を生かした会話になっており違和感がありません。 惜しむらくは途中で勢いだけになってしまい、空回りになっている部分があることと、 落ちが分かり易過ぎて見えてしまったこと。「親の悪口」的な部分は、どうしても子供っぽいだけになってしまいました。 「!」を多用しているコントに多い勢いだけのネタではなく、きちんと一つ一つのネタを組み合わせて作られているところが面白さを膨らませています。 より全体的な見方をされてはいかがでしょうか。ますますもって期待しております。(4点) ・全体的にボケがぶっ飛んでいてかなり笑いました。 最後まで2人がキレ通しながら勢いを失わなかったのが良かったと思います。 ところで、最初の方で親子で違う名字がを名乗っているのが少々引っかかりました。 どちらかに統一するか、名字を出さなくてもよかったかもしれません。(7点) ・最初から最後までつっぱしって走り抜けた感があって、それによってか終始ずっと同じ空気を保てていたのであっという間に読み切ることができました。 ただ言わせてもらえるならば、全体的に似た感じのボケが多かったり流れがある意味平坦だったので、 個人的にはもうちょっと落ち着かせて、メリハリをつけてもいいかと思いました。(4点) ・ウジ虫詐欺、レゴブロック、電線の上でエアギター。大笑いしました。 こりゃ見習わないといけないなぁ。(7点) ・コントも十分いけますね。絵を浮かべやすく且つ面白かったです。(7点)
・おそらくはエンタの「Mint姉弟」に大きく影響を受けておられるかと思われますが、正直ひとつのネタとしての完成度が低すぎて単なる真似事になっています。 笑わせよう、という意図は見えるのですが、まず最初の設定からして無理があります。 「こんなんやからどーせ犯罪できないやろ?」という会話が非常識なのに対し、突っ込みはあくまで常識的。 非常識なことが悪いのではなく、非常識ならそのままの設定で会話を続けないと無理があります。どんな会話をしているのか、どんな話を続けるのか。 流れをよく考えて作らないと、読んでいるほうは文章だけなので何をやっているのかわかりません。(0点) ・セブンが「女の子から飴をとった」という事を大げさに言う、という発想は良かったと思います。 しかし、全体的にやや言葉足らずで伝わりにくい所が多かったです。(2点) ・長文でこういうネタをやるのは別に構わないと思うのですが、この「ボケがおかま」っていうネタ設定を事前に読み手に分からせるには、 文章で勝負する長文の世界だと、キャラのイメージが実際でそうやるのと比べてしづらいと思うので、長文でやる場合はもっとそれなりの準備が必要かという気がしました。 内容のほうは、一応漫才にはなっていたと思うのですが、全体的にボケが弱かったかなと・・・思います。(1点) ・なんか何が何か分からないうちに終わっちゃった印象。 もう少しはっきりとしたボケと、正当なツッコミが出来れば多少はよくなると思います。(2点) ・序盤で女っぽいから犯罪できないっていう入り方が無理矢理過ぎる気がします。 刑事ドラマの犯人役に憧れてるとか、スリルのある日常を味わいたいとかそれっぽい入りはいくらでもあります。 それに「とにかくいっぱいやってるんだよ」にはツッコまなきゃいけないでしょう。 様々な犯罪を実行してボケるという流れは使いようによっては大化けすると思います。(1点)
・なんと言いますか、惜しい。構成もフリオチもきちんと出来ているのですが、肝心のネタがいまひとつ光らない。 小説の内容がおかしいからそこに突っ込む。典型的パターンですが、そのパターンであるというだけで目新しさがなかったです。この手の典型的パターンはツッコミがいかに笑いを引き出すかにかかっていますので、 普通に突っ込むのではなくある種のキャラ付けをして(例え突っ込みだらけ、異常に冷静など)突っ込むというやり方もあります。 ただ、評論家という設定をオチで生かしているところは見事でした。 笑いのポイント自体は決してずれていませんので、ますます期待しています。(3点) ・小説を評論する、という発想が面白かったです。 全体的にボケも高いレベルだったと思うのですが、なんとなく爆発しきらなかった感があります。 上手く言い表せないのですが、「ションベンの結晶」や「ドンキー」など、 推理小説という設定の割には軽いボケが並んでいる所に、ちょっと違和感を感じました。 ただまぁ、オチが面白かったので、全体的には好印象でした。(6点) ・所々のセリフにちっちゃい「ぉ」なんかを使っていたりして、日常で話してるような演出が書けてたと思います。 ネタ構成も、無駄な部分がなくて全体的に安定したコントでした。 手堅くまとまってるんですが、ちょっと笑いどころが小さかったかなあ・・・という気もしました。(5点) ・ドンキー良いですね、ドンキー。ボケは申し分無しですが、 少し展開が急過ぎて一橋以外の全ての容疑者がほったらかしで終わってしまってなんか物足りなかったです。 もう少し煮詰めれば素晴らしいネタになりそうな気がします。(6点)
・つまらないとかそういう次元ではなく、これを人に読ませたらどういう反応をするか考えたことはあるのでしょうか。時間を返して欲しいです。 一つ一つ指摘していけばきりがないので、大まかに審査します。 まず構成がありきたり。パターン化してしまって「次はこうでしょ」というのが最初から分かりきってしまいます。しかもそれを崩す様子もなく終わりました。 ネタもただ悪質ないたずらというだけで面白さはありません。 いわゆるテレビのブラックユーモアはある種の「ルール」があり、その範囲のぎりぎりでネタをするからこその面白さがあります。 ただ人を貶めるだけのネタに救いはなく、そこに面白さを感じるのは残念ながら人の痛みを解すことの出来ない人間ではないでしょうか。 文章にいちいち小文字を使ったり、顔文字を使ってみたりとしていますが、それで読んでいる側は「読みやすさ」「楽しさ」を感じられるのでしょうか? ネットだからこれで面白い、などということはありません。ネットならではの面白さを生かせないのに安易に顔文字などを使っても、薄ら寒いだけです。 ご友人とのチャットではなく、人に見せる舞台であると認識してください。 人が読んでいる、ということが意識できたなら、もっと違うものを作ることが出来るのではないでしょうか。(0点) ・爆が思いっきり酷いことをする所が爽快といえば爽快だったのですが、 数多くコントがある中どれも同じような発想だったので、後半やや飽きが来ました。 後半になるに従ってボケが強くなったりしていくとさらに面白くなると思うのですが、 むしろ後半の方が弱いネタ(単純だったり分かりにくかったり)のように見えました。(4点) ・あまりに立て続けすぎる突き放しっぷりが、なぜか僕のツボを刺激されてしまいました。なんか面白かったです。 でもそれは序盤〜中盤だけで、ボケのパターンが少なすぎて後半で飽きてきてしまいました。もっとバリエーションがあってもいいのではないでしょうか。 ショートコントなので、天丼を入れるといったアレンジがもっとあっていいと思います。(3点) ・はまる人にはことごとくはまると思うんですけど、 残念ながら僕はこのネタの大半を、とある場所で見たことがあります。 例えそれがパクリじゃなかったとしても、既出即ちオリジナリティがないと言うことです。 ただでさえショートコントという、良質でも低評価が下る可能性が高いものなんだから、 もう少し個性というものを発揮してみてください。 PGGPにショートコント送りつけた人間の言う事じゃないかもしれませんが。(1点) ・個人情報漏洩とか残飯とかいじめは俺がいるからなくならないとか捻りの効いたボケもあるんですが、 半分近くが相手を殺す目的か金をふんだくる目的のボケで中盤からマンネリになってきました。形式や趣向は好きなんですけどねえ・・・。 数はあるのでそこから厳選すべきです。新しく作るより数倍楽ですから。(3点)
・ネタの目の付け所は非常にいいのですが、トークでそれを殺してしまっています。 「サークル!サークル!」「しめりこ」など、単語の面白さをピックアップできているのに対して、ボケとツッコミが中途半端に敬語を使っていることが非常に気になります。 会話の流れで突っ込むにしても、しゃべり方を徹底させないとキャラクターにブレが生じてきて「今誰が話しているのか」が分からなくなります。 一つ一つの会話を整理し流れをつかむという作業をすれば、よりクオリティの高い作品になると思います。(1点) ・何となく物足りなかった気がしました。 ただ、1つ1つのボケの発想は悪くなく、工夫次第でもっと面白くなりそうな気がします。 例えば夕飯のところですが、先生が子供の良いところを言う度にメニューを追加してる所に面白さがあるので、 ここではその点に付いてツッコんで、「厳しくないですか?」というツッコミは、するならもっと前に持ってきたほうが的確だと思います。 その直後にも「私は目玉焼きの黄身抜き」とあるのですが、 一旦夕飯抜きにした後メニューを追加してるので、「自分だけ罰かるくないですか?」というツッコミもおかしい気がします。 この辺り、ボケそのものはかなり良いと思うので、ツッコミを的確に見直すことで面白さがより伝わるのではないかと思います。 じゃがりこのボケは全体的に良かったと思います。(3点) ・全体的な構成に波がなかったため、大きな笑いがなかったです。 ダブルアクセルさんのネタとまた違った意味での平坦になっているので、 この空気を維持したいのであれば用意した笑いどころで大きいウケがとれるように心がければいいのでは・・・と思います。 「息子の普段の生活の善し悪しで夕飯メニューが変えられる」っていうくだりはちょっと持ってきかたが唐突すぎて伝わりにくそうな気がします。 個人的には「サークル!」の寝言のくだりが好きです。(2点) ・ボケとか、そういうの全く問題ないんですけど、 先生がそんな風にビシバシツッコミ入れるかなぁとか、そういうところも意識してほしかったです。 若干敬語っぽいツッコミは僕的あまり好きじゃないんですが、それをしたら不自然は薄れるんじゃないかなぁ、と。(3点) ・夕飯メニューの足し引きやサークル!サークル!、しめりこなど良質なボケもありましたが、 どんだけ〜とか○○ま〜とか言いたいだけの台詞が目立ちます。 ツッコミもそれはさらっとスルーして構わないですね。そっちの方がボケのキャラが浮いてる感じがしますんで。 盛り上がりにも欠けてました。じゃがりこはちょっと引っ張りすぎですね。 あとビリー「ズ」ブートキャンプです。(2点)
・設定というか、ストーリーは好きです。ただそれだけに終始してしまっていて、肝心のネタで笑いきれない。 正直なんとなくオチは読めたのですが、まさかキリストのネタが来るとは思いませんでした。 シュールさがたまらなくよかったので、この感覚をネタの中心に盛り込んでみてはいかがでしょうか。 今回ネタ自体はシュールというより単なるドタバタに終始してしまったので……このコントで言葉一つ一つを組み立てたら、どうなるのかを見てみたかったです。(1点) ・設定といいオチといい秀逸だったと思います。 語り手のろぺす自身が発するボケも面白かったです。(7点) ・ちょっと捻った設定がよく、ちょっとホラーな感じで面白かったです。 しかし、僕の読解力がないからなのかは分かりませんが、途中で誰がどのセリフかが分かりづらくなってしまいました。 笑いどころは少ないかもしれませんが、小説的な面白さがあったと思います。(6点) ・面白いなぁ。とってぃが出てくるたびに笑ってしまいました。 ムッソリーニ→ムッツリーニはベタですが、使い方が上手かったです。 ………面白いなぁ。(6点) ・よくイタリア人とタクシーで同席っていう設定でここまで展開できたと褒めたい位素晴らしかったです。 ネタにもっとまとまりがあればスムーズに展開されると思います。(6点)
・漫才を作りました、という感じの作品でした。 漫才らしいボケとツッコミ。ノリとテンポできちんと作られているのです。いるのですが、なぜかそんなに笑えない。 基本的な作り方は見事なまでに出来ているので、今度は「ネタをつめる」という作業と「なぜ面白いのか」を考える作業をしてみてはいかがでしょうか。最高の漫才を期待しています。(1点) ・1つ1つのボケのレベルは高くて面白かったのですが、 「余計な方向に頑張ってる」というボケがほとんどで、展開が薄く見えるのが気になりました。 例えばですが、実際の甲子園でのプレイとアホな練習とを対比させながら話を進めると、 ボケの幅が広がり、また1つ1つのボケがより面白くなるような気がします。(4点) ・全体にまんべんなく笑いどころが用意されていて、面白かったです。 まんべんなく笑いがとれていると思うのですが、出だしから最後までのボケツッコミの流れが平坦だったので、 後半に向かってくと同時に笑いどころが大きくなってくような流れを作れるようにできれば、もっと面白い漫才ができると思います。 自分もこんな大口叩けるような人間でもないのですがね・・・。(5点) ・前のみかんネタが強烈すぎたためか、物凄く物足りなかった印象です。 「先生!」も、バーの下りも、もう少し活かせたらなぁと思います。 それと、もう少し展開を拡げられたらいいんじゃないかなぁと。(3点) ・子供っぽい練習方法と爽やかな高校球児のイメージとのギャップが激しく上手くボケられていたと思いますが、 ネタの最後の行が見えた瞬間もう終わり?って思ってしまうほどボリュームがありませんでした。 練習方法だけで終わってしまってるので試合とか部活仲間との交流なども書かないとネタに厚みが出ません。(5点)
・設定も舞台も面白いのに、流れをぶった切る途中のSEが邪魔で仕方ありませんでした。もったいない。 日本に妙に詳しいところや、いちいち英語を使うネタなど、挟むべきところでネタを挟んでいるので、 一つ一つの面白さはあるのですが……全体的にまとまりきれておらず、ただ淡々とネタが終わっていきました。 SEだけの問題ではなく、全体をまとめるという作業が必要です。わざわざ伏線を張らなくても、これだけネタの構成が出来る方なら小ネタを挟むだけでうまくいきそうです。(2点) ・ボケは少ないながらも、リアルな雰囲気が良かったです。 ただ、ネタや面白さとしては中途半端になってしまった感じもあるので、 例えば、もっと宮崎のアメリカかぶれっぽさを強調してみたり、 場面区切りに使われているBGMの歌詞をコントの展開に絡めたものにしてみると良いと思います。(3点) ・実際に久々にあってしゃべってるっていう場面が、読んでて目に浮かんできました。 コントの構成はしっかりできていて、コントとして読めたのですが、なんと言いますか、 笑いどころがちょっと弱い。次の場面へ行く時のブリッジで笑いをとろうとするのはいいと思うんですが、そういうとこに持ってくるにはまだ弱いかなと・・・思いました。 出来は悪くないと思うんですけどね・・・。(3点) ・うーん、別に英語を使っても笑が生まれないんですよね。 ルー大柴みたく、英単語を直接組み込んだら面白いと思うんですけど、イマジネーションとか言われても。 それと、喫茶店に入ったときの中村の()セリフが驚くほど悪テンポです。(3点) ・話がコロコロ変わってしまう上に、中途半端に英語を話していたせいか宮崎のアメリカキャラがほぼ死んでました。 自然に英語が出るからってそこから直接的に笑いは生まれません。 「気のせい」だったらwood spiritとか当て字臭いぐらいがいいです。 素敵ってそこまで日常で耳にしない単語じゃないですし、総理は安倍です。 仕事の業種や報道ステーションあたりは素敵だと思います。(3点)
・いやぁ、面白い。けどなにか惜しい。 構成もネタも落ちも私の好みということを差し引いても面白いのですが、いかんせん文章のまとまりに切れがない。あわてて作ったような印象を受けます。 時間がなかったのなら、ぜひとも時間をかけて完成させて欲しいネタです。 新聞のところは読みやすく段を変えるべきでしたし、最後のオチもきれいにまとめるならもう少し会話を膨らませることも出来たはずです。 強引にまとめている箇所(特に歌詞のところから真実の部分へのくだりなど)は、もうもったいないとしか言いようがない。 一つ一つのネタの切れ味や、突っ込みの着眼点など素晴らしいところが多いので、ぜひともじっくり煮詰めたネタを見てみたいですね。(6点) ・バカバカしいボケが面白かったです。「宮キャッスル」とか「ポックリ?」とか。 独特なツッコミも生きていたと思います。 ほとんど指摘するところはないのですが、やや爆発力に欠けていた気がしました。 ネタの雰囲気を壊さない程度にですが、もっとぶっ飛ぶか畳み掛けても良かったかもしれません。(6点) ・笑いより話の内容を重視したコントで、終盤の展開は個人的に好きな展開だったのもあってか、内容も面白かったです。 僕的には「セブン バイ セブン」が好きでした。(5点) ・ちょっとダラダラ感があったんですが、かなり面白かったです。 「猫を助けようとしたら雷に打たれて死亡」て。何重にも縛られたロープからすり抜けたて。(7点) ・メモ登場までの序盤がちょっと落ち着き過ぎてしまった感じがしますが、ボケ一つ一つのレベルがどれも高かったです。 死亡と明かされてからは更にハイレベルなボケがバンバン繰り出されて。(6点)
出場者 | KB | OA率 | BL |
KOYOMI | 489 | 8/8 | A |
ダブルアクセル | 477 | 12/21 | B |
くるぶしソックス | 445 | 3/10 | F |
バーソロミュー教団 | 433 | 9/9 | A |
サイドハンド・ボーラーズ | 353 | 9/10 | A |
フレッシュ | 305 | 0/6 | G |
アルテマ7/523 | 269 | 0/6 | G |
たいへいた | 269 | 0/1 | G |
鸚鵡神 | 269 | 0/1 | G |
87 | 193 | 0/5 | G |
KOYOMI、ダブルアクセルが高得点でそれぞれ2位、3位にランクイン。 バーソロミュー教団は4KBの底上げで単独5位に踏み止まった。 |