NIKE
漫才/迷える迷
I「ここは通らないといけませんね。」
N「そうですね。強豪多いですから気合入れて。」
I「がんばりますよ。」
前人未到の連続オーバー500は記憶に新しい!
初めてのC大会出場!NIKE!
N「はいどーもNIKEです!よろしくお願いします!」
I「お願いします!高校生漫才師NIKEです!」
N「頑張りましょうね。C大会ですから気合入れていきましょう!」
I「そうですね。では気合を入れる意味も込めましてですね。」
N「お、なんかやるんですか?」
I「皆様も一緒に三本締めのほうを・・・」
N「いや締めるなって!今から漫才やるんですよ。まだこの後もいますし。」
I「そうですか。頑張っていきましょうね。」
N「そうですねぇ。頑張りましょう。」
I「あのー小さい子どもの扱いって大変ですよね。」
N「小さい子どもとな。」
I「はい。やっぱりね子どもって無邪気ですから、相手をするのは大変ですよ。」
N「まぁ何しだすかわからないしね。僕も苦手ですよ。親戚とかに小さい子いるんですけど、苦手ですね。」
I「そうですか。僕はね、そういうの得意。」
N「あっそ。」
I「そうよ。子どもにもしっかり対応できるからね。」
N「じゃあさ、例えばデパートとかの迷子センターってあるじゃん。あーいうの子どもの扱いうまくないとできないから。」
I「あーもう絶対できる。十中七八九できる。」
N「なんだ七八九って。ちょっと自信ないんじゃないの大丈夫?」
I「任せてよ。」
N「えーんえーん(泣)。」
I「どおしたんだいボク〜(泣)。」
N「お前泣くなって!2人で泣いてたら話進まねーだろよ!」
I「共感したのよ子どもに。」
N「しなくていいよ別に。お前は優しく対応してくれないと。」
I「わかったわかった。どうしたんだいボク?」
N「えーんえーん(泣)。」
I「迷子か?それとも一匹狼?」
N「迷子迷子。仮にオレが一匹狼だとしよう、ここには来ないから。」
I「だって見ただけじゃわかんないもの。」
N「大体わかるだろ。迷子センターに泣きながら子どもが来たらよ。」
I「いやだって徳光和夫って可能性も」
N「ねーよ馬鹿!なんで泣いてるってだけで他の条件打ち消せるんだよお前は!子どもとかそういうのどこいったんだよ!」
I「わかったよわかったよ。どうしたんだいボク?」
N「えーんえーん(泣)。」
I「ほら泣いてばっかじゃわからないぞ。ちゃんとお兄ちゃんに話してごらん。」
N「うっうっ・・・おかあさんが・・・おかあさんがいなくなっちゃったんだぁ。」
I「そうか別居か。」
N「いやそうじゃねーよ!そんな本格的にいなくなったんじゃねーよ!さっきから言ってるだろ迷子だよ迷子!」
I「お父さんは浮気とかそういう・・」
N「なんの話だよ!そうじゃなくて一時的にいなくなっただけ。迷子だから。」
I「じゃあお母さんいついなくなっちゃったのかな?」
N「いつって?」
I「ボクがおもちゃ屋を見てたときとか。あと葬儀屋を見てたときとか。」
N「見ねーよ葬儀屋なんて。おもちゃ屋を見てたの。そしたらいつの間にか・・」
I「おもちゃ屋で何を見てたのかな?」
N「え?・・・ゲーム。」
I「ゲームは何を見てたのかな?どのゲーム?」
N「・・・・・ドラクエ。」
I「ドラクエはどのシリーズを」
N「戻って来い!なんで脱線するんだいちいち!今ドラクエなんてどーでもいいんだよ!」
I「じゃ1個だけ!1個だけドラクエのこと質問させて!」
N「なんだよいきなり。」
I「スライムって何?」
N「お前知らねーだろ完全に!!食いつく意味がわかんねーよ!いいから必要なことだけ聞け!」
I「じゃあ今からアナウンス流してあげるから、名前教えてくれる?」
N「名前?・・・斎藤翔太。」
I「翔太くんね。歳は四捨五入でいくつ?」
N「普通でいい?曖昧になっちゃうから。5才だよ。」
I「5才ね。お母さんの名前はわかるかな?」
N「お母さんの名前・・・えーと・・」
I「バンデラス斎藤とかダイナマイト斎藤とか」
N「なんでリングネームだよ!なんでレスラーにするんだよ母親を!」
I「いやあくまでも推測よ。」
N「もっと現実的な推測しろよどーせなら!マナミだよ斎藤マナミ!」
I「わかったじゃあ今からアナウンス流すね。」
N「うん!」
I「ぴんぽんぱんぽーん。迷子センターより、他球場の途中経過です。」
N「何流してんだ!!なんで野球流すんだよ!」
I「東京ドームで行われております、巨人対蝶野正洋は・・」
N「野球じゃねーな!なんだその異種格闘技!じゃなくて迷子のお知らせ流せよ早く!」
I「わかったわかった。えー迷子のお知らせです。斎藤マナミさん、斎藤マナミさん。
お子様のS・Sくんが迷子になっております。」
N「なんでイニシャルだお前!隠す必要ねーよ言っちゃっていいよ!」
I「至急、4階の迷子センターDXまでお越しください。」
N「いらんもん付けるな!待てちょっと待てよオイ。」
I「ぽんぱんぽんぴーん。」
N「なんだポンパンポンピンって。終わりだからって逆に言うな腹立つから。
違うんだよちょっと待ってよ。なんでイニシャルで言うのさ僕の名前。あとDXってなによ。」
I「なにかお遊びをしよう!」
N「・・・・。まあいいや、確かに子どもを不安がらせちゃいけないからね。楽しませるのはいいことだ。」
I「こういうときの為にお兄さんね、ちゃんとゲームを用意してあるから!」
N「うん!お母さんが来るまで遊ぼう!何のゲームするの?」
I「人生ゲーム!」
N「長くなる。お母さん来るの多分ほんの数分だと思うんだけども。絶対終わらないよね。」
I「あのさ、人生ゲームってよくよく考えたら人生ずっと車の中にいるんだよね。」
N「なんの話だ!なにその変な着眼点。」
I「車の中なのに『子どもが生まれた』ってあれどういう神経してるんだろうね。」
N「もういいかなそれ。じゃなくてさ、僕アレがやりたいよ、なんとかごっこみたいなの。」
I「じゃあそれやろっか!手っ取り早く終わるしね!」
N「うん!じゃあ何ごっこやろっかなあ・・。」
I「ドラクエごっこしよう!」
N「それはいいや。お兄さんドラクエ絶対知らないじゃん。さっきそうだったじゃん。」
I「そんなことないって。じゃあやろうよドラクエごっこ!」
N「えー。・・うんじゃあやろう!」
I「じゃあお兄さんが鬼やるから、翔太君はドラクエやって!」
N「もういいや。お兄さんもう金輪際ドラクエを持ち込まないで。わかってないにも程がある。」
I「じゃあドラえもんごっこにしよっか!」
N「そうだね!さすがにドラえもんのお話はわかるでしょ?」
I「もちろん!じゃあお兄さんは学校の先生やるから翔太君は出来杉を・・」
N「どのシーンだよそれ!もっとやりやすいチョイスしろ!何すればいいの僕は。」
I「先生に海外留学の話を持ち込めばいいんだよ。」
N「わかんねーよ!発展できねーよ!ドラえもんとのびたでいいでしょ。ボクがのびたやるよ。」
I「じゃ僕ものびたやるよ。」
両「ドラえも〜ん!!」
N「解決しないだろ!同じ役やったら訳わかなくなるから。」
I「かぶった。かぶった。」
N「かぶったとかじゃなくてさ。じゃあ僕ドラえもんやるよ。」
I「じゃあ僕もドラえもんやるよ。」
両「の〜び〜た〜君!」
N「だからわかんねえって!なんで同じ役選ぶんだよさっきから!」
I「偶然。偶然。」
N「偶然じゃないだろ!お前は後決めなんだから違うの選べるだろ!じゃあ僕のびたやるから!」
I「じゃあ僕は・・・!」
N「・・・・・・・・!」
I「・・・・・・・・のびたやるから!」
両「ドラえも〜ん!」
N「だから!!何だよこれ!どんな漫才だよこれ!」
I「ごめんなんか楽しくなっちゃって。」
N「自由すぎるだろ!迷子とか関係なくなってるだろ!」
I「わかった!じゃあ翔太君がのびたやって!お兄さんがドラえもんやるから!」
N「初めからそれでいいだろ。」
I「はいじゃあスタート!」
N「スタートね!どーらえもーん!」
I「なんだいのびたくん!」
N「ジャイアンがいじめるんだ!何か道具出してよ!!」
I「てれれてってれー!!空気砲ー!!」
N「空気砲?これはどうやって使うんだい?」
I「これを腕にはめて、大声で『ドカン!』って言うんだ!
そうすれば空気の弾が飛び出て、ジャイアンをやっつけられるんだ!!」
N「わーい!よーしこれでジャイアンをやっつけてやるー!!」
I「ぽんぱんぽんぴーん。」
N「・・流してた今の!?恥ずかしい恥ずかしい!デパート内みんなクエッションマークだよ!
なんだこの茶番劇はお前、どっから流してた!」
I「迷子かいそれとも一匹狼かいぐらいから」
N「ド頭じゃねーか!この漫才だだ流しじゃねーか!ちゃんと切っとけ放送!」
I「失敬失敬。あ、お母さん来たみたいだよ!」
N「なんか大恥かいてるからテンション上がらんわ。まあとりあえず楽しかったよ!」
I「もう迷子にならないように、しっかりお母さんに付いていくんだよ。」
N「うん!ありがとね!じゃあね!」
I「あ、ちょっと待ってちょっと待って。」
N「何?」
I「お返しに次は僕のお母さん探してくれないかな。」
N「お前も迷子かよ。いいかげんにしろ。」
両「ありがとうございました!」
6組目 NIKE
(舞台からはけて・・・)
I「あ、どーも。」
N「お疲れ様です。」
I「いやぁ・・緊張したねぇ。」
N「ですね。舞台が舞台ですからね。」
I「まあ厳しい戦いですけど。ここで負けちゃうとね。芸歴的にも辛いんで。」
N「あー。そうですね。まあ待ちましょうあとは。」
グリンサダーズ
コント/浦島太郎
久保:3期連続のチャンピオン大会ですけども!
森内:そろそろ・・・そろそろファイナルへよろしくお願いします!
久保:グリンサダーズラストステージを!
森内:ご覧下さい!
6連勝こそ止まったが、例期通り合計1170KB台で出場!
3期連続3回目のC大会出場!
久保:さて、今日も魚釣るかぁ。 あっ!コラ!お前ら亀をいじめるな!
全く、大丈夫だったかい?お前はちゃんと生きなきゃな。人は昔から「鶴は千年亀は
森内:待てーい!
久保:待てー・・・え?
森内:朝の海の浜辺から 亀の鳴き声耳にして!
久保:・・・?
森内:亀が涙を流すとき 助けに向かうは我がサダメ!
久保:・・・あの。
森内:ちょっとM気響いたか 凄く痛むは我が亀頭!
久保:ちょっと!
森内:トウッ!
久保:・・・?
森内:ウラシマンレッド!
久保:う、うらしまん?
森内:ウラシマーンッ!ブリュー!
久保:ちょっと噛んだ!
森内:ウルトラマンイエロー!
久保:今思いっきりウルトラマンって言いましたよね!?
森内:ウラシマンレッド!
久保:まさかの色被り!?
森内:ウルトラ電流イライラ棒!
久保:関係ない!イライラ棒て今や知ってる人のほうが少ないですよ!
森内:ウミガメ戦隊!ウラシマン!参上!
久保:・・・あのー、お一人で一体何を?
森内:亀をいじめるやつは、ウラシマンが許さない!
久保:何なんですか?
森内:お前かー?亀をいじめる大悪党め!
久保:いや僕、助け
森内:ええい!言い訳はいらん!こうなったら ウラシマン!変身!
久保:いや変身してから来てくださいよ!二度手間じゃないですかオープニングの登場シーンが!
森内:朝の海の浜辺から 亀の泣き
久保:めんどくさいめんどくさい!めんどくせぇよもう!なんだお前よ!
森内:凄く痛むは我が亀頭。
久保:もう亀頭痛むのは解ったから!泌尿器科行ってこいよ!
あのさー俺もう行きたいんやけど!
森内:待て、どこに行く気だ!?
久保:釣りだよ釣り!お前竿もってカレーとか喰いに行くバカ見た事あるー?
森内:今のセリフ、お前の父さんが聞いたら泣くぞ。
久保:・・・あ、そうなん・・・。
森内:そんなことより釣りだと!?やはりお前は亀をいじめる気だな!?
久保:そんなこと無いよ!亀は食わないから万が一釣れても即放流だよ!
森内:釣り糸とかばら撒く気だろうが!
久保:ちゃんと取りに行くわ!『海のマナーを守りましょう』だよ!
森内:・・・ビニール捨てるだろ?
久保:捨てねーよ!決めつけにも程がある!
森内:スッポン鍋に
久保:しねぇーよ!あのぐちょぐちょのゼラチン質が大ッ嫌いなんだ俺は!
森内:・・・兎に角!海を汚す奴等は許さぬ!
久保:目的変わっとるやないか!
森内:さー帰れ帰れ帰れ!家に帰って1回クリアして終わったドラクエのレベルを上げろ!
久保:いややわ! どんだけ暇やねん俺!
森内:んじゃ家に帰って、チューブのワサビ2つを1つにまとめろ!
久保:やらねぇし!めんどくさそうだし!釣り行くし!
森内:そうか・・・そこまでして釣りにいくのか浦島よ。
久保:そうだよ。てかなんで浦島ってわかった?
森内:・・解った!じゃあ早く行け! おじさんも忙しいんだ。
久保:言っちゃったよ!おじさんって言っちゃったよ!ウラシマンのくせに!
森内:今から田植えせにゃならん。
久保:まさかの農家!?
森内:ただし!また亀をいじめるような事があったなら、ウラシマンはたとえ十津川村からでも飛んでくるのだ!
久保:奈良県在住かよ!思いっきり内陸じゃねえかよ!
森内:では、さらばだ!
久保:・・・なんか解決した!? あんた何しに来たんだよ?
森内:暇つぶし。
久保:十津川帰れボケ!!!
7組目 グリンサダーズ
市河:グリンサダーズ、ファイナル進出OKだという方はオレンジのボールをドロップして下さい。どうぞ!
久保:まあ今回セミファイナル落ちだとグリンサダーズは改名と、社長直々に言われましたけど。
森内:お願いしまーす!お願いしまーす!
コンソメパンチ
コント/ズワイ
幸川:ぱい杯以来のC大会ですね。
山田:さらに約2年ぶりの新ネタなんですよ。
幸川:ファイナル行けたらいいな。
今期4戦4勝と安定抜群の戦績を残した!
初のC大会出場!コンソメパンチ!
??:チョキチョキ・・・・チョキチョキ・・・・
幸川:なんだこいつは、一体何者なんだ!?
??:チョキチョキ・・・・チョキチョキ・・・・
幸川:う、うわぁぁぁぁぁぁ!!
幸川:・・・・・・・うぅ
山田:やっと目が覚めたようだな。
幸川:こ、ここは一体どこなんだ?
山田:ふふふふふ・・・もうお前に逃げる術は無い。
幸川:くそ!こんな時に、こんな時にズワイガニさえ食べられれば・・・
山田:確かに、ズワイさえ食べられればお前は幸せな気持ちになれるだろうからな。
幸川:・・・あぁ
山田:だがもうお前はズワイさんに会うことはできないんだよ。
幸川:ズワイ、それは上質のカニ、別に好きじゃないけど何故かおいしい。
山田:そうかもしれないな、カニってだけで高級そうだしな。
幸川:でもさ、そういう値段に捕らわれるのってダメだと思うぜ。
山田:あぁそれは俺も反省してるんだ、たのむ許してくれ。
幸川:許して欲しいならそれなりの態度ってもんがあるだろう。
山田:それもそうだな。すまなかった。
幸川:そうじゃないだろ。
山田:そうか、じゃあこれを受け取ってくれおわびの品だ。
幸川:これは!
山田:そう、それは今ズワインドで大流行のズワイシャツだ。
幸川:なるほどこれなら寒い冬でも安心だぜ!
山田:甲羅が肩にしっくりくるだろ?
幸川:もういたれりつくせりで怖いくらいだよ。
山田:ポケットの中にかにみそも入ってるぜ。
幸川:ふ、お前にしては考えたじゃないか。
山田:俺だって7年間も遊んでたわけじゃないさ、7年前のあの日から・・・
幸川:待てよ。
山田:え?
幸川:俺はそんな思い出話を聞きにこんな田舎町に帰ってきたわけじゃない。
山田:悪い、7年ぶりに再会で舞い上がっちまってさ。
幸川:いや、俺のほうこそごめん。7年前のあの日急にいなくなったりして。
山田:いいんだよ、お前がいなくなった理由も今ならわかる気がする。
幸川:えっ?
山田:深爪だったんだろ、薬指とか。
幸川:はは、なんでもお見通しなんだな。
山田:当たり前だろ、俺お前のクローンだぜ。
幸川:馬鹿だな俺、クローンのお前に苦労させっぱなしで。
山田:気にすんなって。
幸川:何かお礼をさせてくれないか。
山田:それじゃ、お前の得意なズワインドカレーを作ってくれよ。
幸川:すまねぇそれはもう無理なんだ。
山田:なんでだよ!
幸川:実はめんどくさいんだ。
山田:じゃあしょうがねえな。
幸川:とりあえずツチノコ食べよ。
山田:そうだな。
2人:(もぐもぐ)
幸川:それにしてもさ、上司のズワイイジマさんには頭が上がらないよな。
山田:だよな〜、俺もこの前言われちゃったよ。
幸川:なんて?
山田:「俺を抱いてくれ」ってさ。
幸川:で、どうしたの?
山田:もちろん抱いたよ、だって相手はエビちゃん似のカニちゃんだぜ。
幸川:そりゃそうだ。
2人:ハハハハハハハ
山田:お、そろそろ祭りの時間みたいだぜ。
幸川:もうそんな時間か。
山田:じゃあ行くとするか。
2人:せーのっ!
幸川:ズワッショイ!ズワッショイ!
山田:ズワッショイ!ズワッショイ!
幸川:ズワッショイ!ズワッショイ!カニの殻に頭を打って全治4ヶ月。
山田:ズワッショイ!ズワッショイ!傷口にはカニ味噌塗ってね。
幸川:ズワッショイ!ズワッショイ!ズワイガニってカニなの?
山田:ズワッショイ!ズワッショイ!カニだよ。
幸川:ズワッショイ!ズワッショイ!本当に?
山田:ズワッショイ!ズワッショイ!本当にカニだよ。
幸川:ズワッショイ!ズワッショイ!嘘じゃない?
山田:ズワッショイ!ズワッショイ!嘘じゃないよ、本当にカニだよ。
幸川:ズワッショイ!ズワッショイ!本当に本当?
山田:ズワッショイ!ズワッショイ!・・・・実はカニカマボコだよ。
幸川:ズワッショイ・・・・・・
山田:ズワッショイ・・・・・・
ズワイ:おいしいよ。
8組目 コンソメパンチ
(舞台からはけて・・・)
幸川:いや〜やりきったね。
山田:今回は久々に作った新作なんで全く予想できません。
幸川:そうですね、願わくば受け入れて頂きたい。
セブンセブンス
漫才/忍者
速水:3度目の正直、3度目の正直
南 :今期は調子良いのでこのまま流れに乗っていきたいです
速水:それでは自信作を見よ!
期を重ねる毎に進歩し、今期は出場3回全てでオーバー400!
3回連続3度目のC大会出場!セブンセブンス!
2人:よろしくおねがいしま〜す
速水:実は僕もちょうど忍者になりたいと思ってたところなんだよ
南 :誰がそんな話したよ! しかもなんで忍者?
速水:いや、この前親に芸人になりたいって言ったら
そんな危ない職業に就かずに忍者になれって言われてさ
南 :どんな親だよ! 忍者なんていないしさ、いたとしても忍者のほうがずっと危ないだろ
速水:それが調べてみたら忍者って結構楽して儲けれるらしいよ
南 :嘘つけよ
速水:本当だって、1日1回手裏剣投げるふりするだけで10万だって
南 :どこの詐欺だ! 何だその忍者
速水:で、これを100日続ければ分身の術が身に付くっていうんだよ
南 :絶対無理だよ! 腕振ってるだけだぞ
速水:やっぱり無理か、でも忍者になってみたいなあ
南 :何で忍者がそんなにいいんだよ
速水:忍術を使ってみたいんだよね
南 :まあ、使えるなら使ってみたいよな
速水:あの、頭からいい香り出す術とか
南 :ねえよ! 何だその地味な術
速水:トイレ掃除のときとかに便利だよね、嫌なニオイで不快な思いしなくてすむし
南 :何で忍者がトイレ掃除のために進化するんだよ!
速水:あと、雑誌を上手くビニールテープで縛る術とか
南 :必要ないだろ!
速水:いやいや、捕まえた敵を縛り付ける時とかに応用できたりするんだよ
南 :だったらそっちをメインにしろ! 何で「雑誌を縛る術」って言っちゃうんだよ!
速水:あと、わさび食って「辛いっ!」とは感じるけど平気なように見せる術とか
南 :それはもう確実に忍者関係ねえだろ! あのさぁ、もっと戦闘用の術とかさぁ、あるだろ?
速水:ああ、あの敵のヒザの皿が片っ端から割れる術な
南 :こええよ! 「何か忍者が呪文唱え出したぞ」とか思ってたらパリンかよ! こええよ!
速水:そういう非道さに憧れるよね
南 :お近づきになりたくねえよそんな奴! 第一もっと派手な術に憧れろよ、火を噴く術とかさ
速水:それって地球温暖化につながるんじゃない?
南 :つながんねえよ! 何の心配してんだ!
速水:あ、あとさ忍者って風のようにシャアアアアアアアアアって速く走れるんだろ?アレにも憧れるよ
南 :速く走ることに? 何で?
速水:ピンポーン シャアアアアアアアアアアって
南 :ピンポンダッシュ!? 何してんだ忍者のくせに!
速水:スカートをペラッ シャアアアアアアアアアアア
南 :何でそんないたずらっ子なんだよ! シャアアアアアアアアアアアをもっと有効に使えよ!
速水:ん、じゃあ・・・・・・オリンピックの100m走やってる横で
お前らより俺の方が速いんだぞって言わんばかりのシャアアアアアアアア
南 :選手たちのこと考えろ! ものすごい練習とかしただろうに
速水:あと、忍者って言ったら忘れられないのが衣装ね、真っ黒のやつ
南 :確かにああいう装束っていうのカッコイイよな
速水:アレ着て、100m走の横でシャアアアアアアア
南 :いいよそれは! 見てる外人「ナンダ、アノ速クテ黒イカタマリ」ってなるだろ
速水:その後、観客全員のヒザをパリン
南 :何でそこでそれ使うんだよ!
速水:で、頭から癒しの香りを
南 :何の罪滅ぼし!?
速水:見てる外人は「ワオー、イイ香リダ、黒イカタマリってイイ奴ダ」って言うよね
南 :ヒザ! お前のヒザ! あいつがやったよあいつが!
速水:そのスキをついてビニールテープでキュッ
南 :それもやっちゃったか! 最悪だ忍者!
速水:で、会場をシャアアアアアアアアアって去る
南 :何しに来たんだよ!
速水:それは言えません、忍者は秘密を守ります
南 :うるさいよ! もういいよ
2人:どうもありがとうございました
9組目 セブンセブンス
(廊下にて・・・)
速水:もうね、この緊張感は耐えられませんよ
南 :それでも慣れたほうですけどね3回目なんで
速水:とにかく1回はファイナルに行きたいです
シンナーズ
漫才/羊がある日僕の家
山上:・・・・・・。
香川:帰りたい、今日は無性に帰りたい。
山上:あ、5・7・5。
香川:あははは。結果が分かってる試合って、辛い物があるわな。
こちらも常に400をキープし通算6戦全勝!
2期振り2回目のC大会出場!シンナーズ!
香川:どーもー!シンナーズですー!
山上:僕が山上 海人で。
香川:僕が香川 輝なんですけれども。
山上:青沢オンエアバトルC大会セミファイナルということで!
香川:ラヴ・アンド・ピースのシンナーズです、よろしくゥー!
山上:僕ね、最近。味酒、そらみつ、あをによしでさ。
香川:いや一体どんな最近だよ!何も伝わってこねえから!つーか、なぜに枕詞・・・?
山上:そう。眠れないんだよね。
香川:回りくどすぎるわ!「枕詞」から「眠れない」まで行くのは連想ゲームもいいトコだろ!
山上:でもコレってどうしてかなぁ。全然眠れないのは。
香川:ま、確かに最近は不眠症で悩んでる人って多いらしいな。
山上:あぁ、らしいね。不眠症の人はこの地球上に100億人くらいいるらしいからね。
香川:何で地球の総人口より35億多いんだよ!
山上:でも本当に多いよね、不眠症。良くファラオが「我が眠りを妨げる者は誰だ・・・。」って僕に相談してくるし。
香川:相談じゃねえだろそれは!何ファラオ怒らせてるんだよ!
山上:やっぱり精神的ストレスが原因だと思うんだ。ほら、この前僕がピラミッドを逆さまに立てた事とか。
香川:ファラオをいじめるんじゃねえ!てゆーかバランス最悪だ!
山上:ピラミットって逆さまにして回すと凄い勢いで回るんだよね。
香川:こま回しみたいになってるじゃねえかよ!
山上:しかも建ってる場所が砂地だからその勢いでガガガーッと地底に潜って、地下は真っ暗な世界だからようやく安眠できたそうだよ。
香川:もうワケわかんねえよ!
山上:でも本当に眠れないんだー、どうしよう・・・。
香川:呪われてるんじゃねえか?ファラオとかに。
山上:どうすれば眠れるようになるのかなぁ。
香川:どうかな。良くあるのが羊を数える、って方法だけど。
山上:あぁ、そう言う風にラム肉達を頭で想像すると眠れるってヤツか。
香川:何で完全に食べ物扱いなんだよ!?
山上:「羊が一膳」「羊が二膳」みたいな。
香川:もう皿の上に乗ってるじゃねえか!
山上:もしくは恋に悩む女の子とか、「息子が私が殺してしまったようなものだ」と懺悔する男の人とかが垣根を飛び越えたり。
香川:悩める子羊ちゃんを数えんな!
山上:でもね。僕はその方法でダメだったんだよ。
香川:マジで?それは随分な不眠症だな。
山上:今でもその時のことを鮮明に覚えてるよ・・・。
香川:うんうん。
山上:草木も眠る丑三つ時。僕は数時間前に寝床に入った筈なのに未だ眠れそうもなかった・・・。
香川:・・・何で日本の怪談みたいな語り口なんだ・・・?
山上:そして僕は意を決して重い口を開き羊を数えることにした。「羊が一膳・・・羊が二膳・・・」。静かな声が漆黒に木霊する。
香川:やっぱその数え方なんだ・・・。
山上:「パリン!」・・・僕はその何かが割れる音に驚き飛び起きた。ひゅうと寒い風が吹き込む。見れば床には割れた窓ガラスが散乱していた・・・。
香川:・・・・・・。
山上:静寂に包まれているはずなのに僕の心臓が目茶目茶に鳴り響く。どくんどくんと無駄に鼓動する音が耳に纏わりついて離れない。
僕は、その事実を確認すべく窓下を凝視する。そこには・・・もぞもぞと動く黒い塊が見受けられた。
香川:・・・ごくっ・・・。
山上:「メェー!」・・・耳を劈く鳴声が空気を凍らせる。その瞬間、僕の心臓の音はビックリする位に無くなっていた。・・・何故だか知らないけど、僕は死を予感した・・・。
香川:・・・・・・。
山上:漆黒に塗りつぶされた部屋で僕は震えながら天井から垂れ下がる電気の紐を探る。
喉はカラカラに渇いている。この分だと脳みそもカラカラに乾いているのだろう・・・。
香川:・・・・・・。
山上:手の感覚も掴めないまま僕は電気も紐を探り当てる。そうして、僕は一気に、一思いに、背中に突き刺す死の気配を振り払うようにその紐を引いた・・・!!そこには・・・!!
香川:そこには・・・!?
山上:そこには、大きな角の生えた真っ黒なヤギが・・・ヤギが・・・・・・ヤギが・・・あれ、羊じゃない。
香川:羊じゃない!?
山上:うん。羊じゃない・・・ダメだ。ヤギだ、コレ。
香川:やっぱり羊じゃない!?
山上:これはー・・・ヤギバージョンだね。確かこの後は何事もなくぐっすり眠れたはずだよ。
香川:どんなバージョンだよ!しかもヤギ放置かよ!
山上:ちなみにヤギシリーズだと「ここ一番の代打で出てきたのが八木じゃなくてヤギ」とかあるけどね。
香川:シリーズ化までしてんの!?
山上:で、最後にヤギは猛虎軍団に食い散らかされるの・・・。
香川:スプラッタ!阪神タイガースは野人じゃねえよ!・・・じゃなくて、羊は何処に行ったんだよ!
山上:・・・屠殺場?
香川:皿の上に乗ってるしな!いや、そう言う事じゃなくて。羊の話はどうなったのか、っていう。
山上:あぁ、そうそう。羊バージョンだったね。
香川:いいんだよバージョンとかは。
山上:羊バージョンはねえ、家の中に飛び込んできた羊が家中のトイレットペーパーを食べ尽くして僕の家だけオイルショックになるの。
香川:いや、もうワケわかんねえだろ!中東戦争か何かかよ!?
山上:そう言うわけで眠れないんだよぉ・・・どうしよう・・・。
香川:そうだな。じゃあさ、感動系の物語を読んだり見たりするのはどうだ?
山上:感動系の物語?
香川:心が温まったら布団に入るんだ。そうすれば良い夢見れると思うぜ。
山上:あぁ・・・それもねえ・・・ダメだったんだ・・・。
香川:へ?
山上:ダメだったんだよ・・・ちくしょう・・・!!
香川:え、大丈夫か?何かあったら俺に相談しろって言ったろ?どうしたんだよ。
山上:・・・草木も眠る丑三つ時、僕はまた中々眠れなかった。そこで「感動系物語及び純愛系物語安眠法」を試す事にした・・・。
香川:お前その喋り方好きだな。しかも俺の教えた方法が地方の条例みたいになってるし。
山上:部屋の棚からアルプスの少女ハイジのビデオを取り出す。そういえば、僕が捕虜だった頃よくこの物語に慰められていたっけ。
香川:どんな隠された過去だよ!
山上:再生のボタンを押す。お馴染みのオープニングが流れ始める・・・。暗い部屋にぽっかりと浮き出たようにハイジがブランコを乗り回す。
香川:・・・いや、テレビは部屋を明るくして観ろよ・・・。
山上:草原を走り回るハイジ。そのハイジは美しいアルプスの山々を背にして子ヤギのユキちゃんと触れ合っている。
香川:・・・・・・ヤギ・・・。
山上:「メェー!」耳殻の中に突然の咆哮が反響し、僕を保っていた理性ががらがらと瓦解する。
背筋が凍りつき、視点が硬化する。動けない。体が足の先からコンクリートで固められる感じ。
そしてその次の瞬間、子ヤギのユキちゃんの角がハイジの土手っ腹を貫通した・・・!!
香川:いや、もうそれハイジじゃねえだろ!!!
山上:何なんだろうね、アレ。結局子ヤギのユキちゃんがハイジを食するシーンが延々と流れ続けてたんだけど。
香川:完全にバイオレンスアニメじゃねえか!ハイジ殺害されてるじゃねえかよ!ファミリー名作劇場とか言ってる場合じゃねえだろ!!
山上:僕は一体どうやって寝ればいいんだ・・・。
香川:ええーい!分かった!俺が子守唄歌ってやる!
山上:・・・・・・何言ってんの?
香川:羊カウントもダメ、感動アニメもダメとくればもう子守唄しか無いだろうよ。
それに、お前の身も守ってやるよ。このままヤギにつけ狙われたらお前もハイジと同じ末路を辿るかもしれねえだろ?
山上:・・・更に身の危険が増えた・・・。
香川:いやいや何でだよ!お前の体が目当てとかそう言うのじゃねえから!
山上:それにしてもジャイアン、一体どんな歌歌うのさ?
香川:勝手に人をミュージカルテロリストみたいに扱わないでくれるかな!?
例えば・・・「ねんねこ」とかだろ。
山上:あぁ、猫が寝てる間にヤギに踏み潰されて、「次はそこで寝てるお前の番だ」とか言われる歌でしょ?
香川:そんな歌で人が寝るか!!怖すぎるわ!別に猫が夜襲をかけられる歌じゃねえよ!
山上:「ハイジの肉片は燃えるゴミ?燃えないゴミ?」って歌だっけ?
香川:埋葬しろ!あとなんでそんなグロテスクな歌のイメージしか無いんだよ!
山上:じゃあどんな歌だったっけ?
香川:え?だから・・・アレだよ。ねーんねーんー、ころーりーよー、おこーろーりーよー。
山上:止めてっ!
香川:な、なんだよ!?
山上:まだ普通に「俺はジャイアンガキ大将」って歌ってた方が落ち着くよ。
香川:酷くね!?てゆーか、俺の歌そんなに聞くに堪えなかったのかよ!?
山上:全く、子守唄と称して轟音聞かせた上にお金まで取ってたなんて・・・人間の風上にも置けないね。
香川:一個もしてねえよそんなこと!
山上:・・・でもさ、そんなヤギや香川君の横暴も何だか優しさなんじゃないかな、って思うんだ。
香川:思ってる事は置いといて、俺別に横暴もヘッタクレもしてないからな!?
山上:僕にとっては、香川君もヤギも一緒なんだよね。やってる事とか。
香川:何で俺とヤギを同列に考えた!?
山上:だからさ、香川君とヤギが結託して僕を寝かしつけてくれようとしてるんだ、って今は信じてる。そう考えれば、きっと眠れると思うんだ。
香川:・・・そのメッセージの中でハイジ殺されたぞ?てゆーか、何でそんなメッセージが含まれてると思ったんだよ?
山上:ほら・・・ヤギって英語で「ゴート」って言うじゃない?
香川:あぁ、言うけど。
山上:だからヤギの一連の行動にもメッセージが込められてると思うんだ、「ゴートゥスリープ」って!
香川:ダジャレかよ!?
山上:そんなヤギと結託してるなんてっ!このこのー、メェーコンビっ!
香川:もはやメェー惑コンビになってるじゃねえか!いいかげんにしやがれ!
二人:愛と平和と中毒症状、シンナーズでしたー!
10組目 シンナーズ
(舞台からはけて・・・)
山上:・・・ヒいてた・・・よね。
香川:舞台降りようと思った・・・。
市河:これで10組全ての熱演が終わりました。
碓氷:いよいよ運命の計量です!
計量へ!(再び音有り)