碓氷:引き続き「どっちの料理ショー 松茸vsしめじ」をお送りします。

市河:戦う前から勝負ついてます。6組目はこのコンビです!



天体観測

コント/草
 翔:さぁ、初めてのC大会ですね!
ミヤ:全力でぶつかっていくだけです!!
 翔:頼むから笑ってください!!!
ミヤ:いくぞファイナル!!!!
連敗を脱出してからは得意の野球漫才を中心に3連勝を達成!
勝ち星を捕らえられるか!?天体観測!

 翔「まぁ、たまには俺の家でお茶でも飲んでいけよ」
ミヤ「うん。そうするわ」
 翔「緑茶と番茶とほうじ茶と抹茶と粗茶とさっ茶んどれが良い?」
ミヤ「後半二つおかしいよ?さっ茶んって何?さっちゃんのつもり?」
 翔「じゃあ、さっ茶んでいい?」
ミヤ「よくないよ!何出す気だ!?緑茶でいいよ!」
 翔「わかったよぉ〜」

(ガチャ)

 翔「さてどうぞ」
ミヤ「お邪魔しま〜す」
 翔「まぁ、テーブルか便座にでも座っててよ」
ミヤ「何その、二者択一?私が便器を選ぶとでも思ったか?」
 翔「冗談、冗談!まぁどうぞどうぞ」
ミヤ「あれ?翔ちゃん、テーブルの花瓶に草なんて置いているの?」
 翔「あぁ、それオレが昨日、庭から持ってきたんだよ。花が咲くかもしれないだろ?」
ミヤ「あぁ、なるほどね〜」


(お〜い・・・お〜い)

 翔「ん?ミヤ、今何か言った?」
ミヤ「言ってないよ?」

 草「お〜い!俺だってば気付けってば!!」
 翔「は?何言ってんだよ!?」
ミヤ「しゃべってないってば!!」
 翔「ミヤじゃねぇよ!!」
ミヤ「じゃあ、誰さ?」
 翔「く・・・草が喋っている!」
ミヤ「は?私には何にも聞こえないけど?」
 草「あのさぁ、実はワシ、人間なんだよね。ってか人間になっちゃたんだよね」
 翔「ほうほう」
ミヤ「何て言ってるの?」
 翔「ワシは人間だ。だって」
ミヤ「はぁ?」
 草「名前は草野 仁だ」
 翔「ほうほう。無駄に筋肉がありそうな名前ですな」
 草「好きな入浴は日光浴だ」
 翔「草ですからね」
ミヤ「ねぇ、何勝手に盛り上がっているの?」
 草「んでさぁ、早く草に戻してくれない?なんか人間だと落ち着かないんだよね?」
 翔「了解したよ!」
ミヤ「何を?」
 翔「草を人間から草に戻す!!」
ミヤ「ダメだ!私、もう意味がわかんない」
 翔「(くんくん)・・・ちょっと臭うなぁ。この草、くさい」
ミヤ「・・・ミヤちゃんぱ〜んち!!!」
 翔「ぐはっ!!」
 草「お〜い・・・遊んでないんでなんとかしてくれぇ」
 翔「了解!まずは、草といえば水だろ!ミヤ!水道から水を取ってくれ」
ミヤ「なんで私こんな事やってるんだろう?・・・これでいいのかい?」
 翔「よし!草にかけるぞ」

(しゃぁぁぁぁぁ)

 草「う〜ん・・・美味しくないな・・・アミノサプリないの?」
 翔「あっ、ちょうど昨日買ってきたんだよ!ミヤ、冷蔵庫からアミノサプリ取って!」
ミヤ「これは悪い夢なんだ、悪い夢なんだ・・・」
 翔「早く取ってよ!」
ミヤ「・・・はい」

(しゃぁぁぁぁぁ)

 草「う〜ん・・・草になる気配がないなぁ」
 翔「草になる気配がないって」
ミヤ「いや、どっからどうみても草じゃん!」
 翔「あっ!わかった!見た目から草らしさを出さなきゃ!」
ミヤ「あのさ翔ちゃん・・・花瓶にメガネをかけたところでますます人間に近づくだけだと思うんだけど・・・」
 草「ワシ、ダンディーでしょ?」
 翔「うん!とっても!」
 草「速水もこちみみたいでしょ?」
 翔「もこみちですよ!」
ミヤ「何だって?」
 翔「ミヤってとっても可愛いよねって」
ミヤ「いや、今もこみちって言ってたじゃん!?」
 草「(ごにょごにょごにょ」」
 翔「ミヤ、草が乳首だけシャラポアにそっくりだって」
ミヤ「死ね!このド変態!この包丁で草ごと引っこ抜いてやろうか!!!!」
 翔「ミヤ・・・とりあえず落ち着いて?包丁の刃先が僕に刺さりそうだからさ・・・」
ミヤ「今度言ったら、その草スパゲッティの具にしてやるからな」
 


 草「ちょっとトイレに行きたくなった。連れてって」
 翔「OK」
ミヤ「何だって?」
 翔「トイレ連れてけって」
ミヤ「草ってトイレに行くの?」
 翔「中身は人間だし、トイレぐらいするでしょ」

 翔「トイレについたよ」
 草「ドアぐらい閉めてよ!恥ずかしい!」
 翔「ミヤ、ドア閉めて。草だって恥ずかしいんだって。俺たちはテーブルに戻ろうか」
ミヤ「わかったよ」

 翔「ふぅ〜・・・どうやったら草に戻れるんだろうねぇ」
ミヤ「私にもわかんないよ」

(じゃぁぁ〜〜〜〜〜)

 翔「・・・流す音だね」
ミヤ「・・・うん」

 
 草「よし、なかなか草になれないし、お前らに現在の植物界がどうなっているのかを教えてあげよう」
 翔「おっ、本当ですか?ミヤ、メモ帳とクーピーの白とって!」
ミヤ「何ゆえ!?」
 翔「いいから!!草が大事なこと話すの!」
 草「最近はな・・・少子高齢化が進んでいるんだ」
 翔「そこは人間界と変わりないんですね」
 草「せっかく生まれた命も人間のせいですぐに引っこ抜かれてしまう・・・」
ミヤ「・・・何言ってるの?」
 翔「黙って聞け!!」
ミヤ「興られる意味が分からん」
 草「なんだ?あの人間界のスポーツというのは?」
 翔「どういうことでしょうか?」
 草「野球もサッカーもラグビーも俺らのこと、踏みすぎだろ!!天然芝をなめるなよ?」
 翔「あ〜・・・すいませんねぇ。イチローとか柳沢に強く言っておきます」
ミヤ「だから何で!?」



 
 翔「さて、もうこんな時間か・・・夕飯でも作るかな」
ミヤ「草に何食べたいか、聞いてみれば?」
 翔「夕食、何食べたい?」
 草「サラダ」
 翔「共食いじゃん!!」
ミヤ「サラダとでも言ったのかい?」
 翔「サラダは無いから・・・ほうれん草でもゆでます?」
ミヤ「それも共食いじゃない?」
 翔「あっ!そうだよ!草のご飯といえば『酸素』だよ!」
ミヤ「なるほど!草を外に出そう!」


 草「あぁ〜・・・良い気持ちだなぁ」
 翔「良かった!これで戻れるはずだ!」
 草「あ、なんかもうちょいで戻れそう!」
ミヤ「後、何か一押しだよ!!」
 翔「『酸素』と言えば、『二酸化炭素』だよ!」
ミヤ「どうやって二酸化炭素を!?」
 翔「はぁ〜・・・はぁ〜・・・ほら!ミヤも息を吹きかけろ」
ミヤ「はぁ〜・・・はぁ〜・・・」
 草「お前ら・・・息だけは福山雅治だな♪」
 翔「ミヤは女ですよ?」
 草「あっ、そうか。じゃあ森山中の誰かでいいや」
 翔「ミヤ、喜べ!お前は森山中の誰かの息の匂いになったぞ」
ミヤ「はぁ?」
 翔「とにかく、息を出せ!」
ミヤ「はぁ〜・・・はぁ〜・・・」
 草「これは・・・これなら逝けそうだよ・・・」
 翔「草・・・」
ミヤ「草・・・」
 草「あ・・・ありがとう・・・」
 翔「くさぁ〜〜〜〜〜〜」
ミヤ「最後・・・私にも聞こえたよ・・・ありがとうって言ってたね・・・」
 翔「笑って逝っちまいやがったな・・・」
ミヤ「翔ちゃん・・・この花瓶どうする・・・?」
 翔「あれ?ちょっとまって。ミヤ植物図鑑持ってきて!」
ミヤ「わかった!」

(たったったったった)

ミヤ「これでいいかい!」
 翔「・・・やっぱりだ!この草「フキノトウ」だぜ!」
ミヤ「えっ!?」

今日の、僕達の夕食は天ぷらだった


6組目 天体観測



(楽屋にて・・・)
 翔:どうだった?初めてのC大会の舞台は?
ミヤ:緊張したねぇ〜wでも、私より翔ちゃんのほうが・・・
 翔:プレッシャーに弱いんです。ゴミの心臓です
ミヤ:ノミですけどね

ダブルアクセル

漫才/無駄
矢吹:チャンピオン大会ですね。
小角:ここまで来たらファイナルまでいきましょう。
矢吹:はい。
400落ちもあった魔の7連敗から2連続450越えにまで急成長!
アクセルはいつでもトップギア!ダブルアクセル!

小角:どうもよろしくお願いします。

矢吹:ダブルアクセルです。

小角:がんばっていきましょう。

矢吹:それにしてもね、この世の中には無駄が多いね。

小角:あー、たしかにね。

矢吹:でしょ?例えば電気のつけっぱなしとか。

小角:これはエネルギーの無駄ですよね。

矢吹:部屋から出るときは電気を消す、これ大事ですよ。

小角:なるほど。

矢吹:あとね、お子様ランチについてくるチャーハンか何かに突き刺さってる国旗、あれ無駄ですよね。

小角:微妙なところついてきたな。でもあれ無駄か?

矢吹:無駄だろ!なくてもいいじゃん。

小角:でもあの国旗があるからこそお子様ランチって感じが出るんだよ。

矢吹:お子様ランチには国旗が突き刺さってるなんてイメージをつけた日本がいけないんだよ!

小角:日本に怒るな!ちょっと落ち着けよ。

矢吹:っていうか、チャーハンに国旗を突き刺してるのって何を意味したいの?意味不明じゃん。

小角:子供を楽しませるためじゃないの?

矢吹:子供を楽しませるためにわざわざあの国旗を一日に何千個も生産してるのか?日本はバカか?

小角:そこまで言わなくてもいいだろ!

矢吹:とにかく俺が言いたいのは、あの国旗をもっと有効に使えってことなんだよ。

小角:最初っからそういえよ。で、どんな使い方するんだよ?

矢吹:運動会に国旗とか飾りでつけるだろ?その国旗として使えばいいと思う。

小角:サイズが小さすぎるわ!目立たない飾りになっちゃうだろ。

矢吹:でもチャーハンに突き刺すよりマシじゃないか!

小角:チャーハンに突き刺してた方がマシだろ!

矢吹:国旗だってチャーハンに突き刺さるより運動会という晴れ舞台の飾りとしてつけられた方が幸せだろ!

小角:知らねぇよ!っていうかだいぶ話しがずれてる。ちょっと落ち着こうぜ。

矢吹:…久しぶりに力説したよ。

小角:お疲れ。

矢吹:俺な、他にも無駄だと思うことがあるんだよ。

小角:何だよ?

矢吹:数学の授業、あれは無駄だ。

小角:いや、無駄じゃねぇよ。絶対必要だろ。

矢吹:無駄だよ。だって考えてみろよ。因数分解とか二次関数とか日常で使うか?

小角:もしかしたら使うかもしれないだろ。

矢吹:いーや、絶対使わない。あれは絶対に使わない。絶対に。

小角:その自信はどこからわいてくるんだよ。

矢吹:で、俺が言いたいのは、因数分解とかの授業をするぐらいだったら、もっと日常で使うようなことを授業としてやれってことなんだよ。

小角:どんな授業するんだよ?

矢吹:自転車の両手ばなしの授業とか。

小角:必要ねぇよ!それだったら数学やった方がいいだろ。

矢吹:でもこっちの方が日常で使うだろ!

小角:使うとしても子供の時ぐらいだろ!

矢吹:とにかく!俺は自転車の両手ばなしを授業の一環として取り入れた方がいいと思うんだよ。

小角:俺は必要ないと思うよ。

矢吹:もちろんテストもあり。

小角:どんなテストするんだよ?

矢吹:実技じゃなくて筆記の方だからな。

小角:筆記テスト!?

矢吹:第一問「両手ばなしをする際に気をつけなければいけないことは何?」

小角:「広い道でやる」とかじゃないの?

矢吹:答え「服を着てやる」

小角:当たり前だろ!両手ばなしとかの問題じゃねぇよ。

矢吹:第二問。

小角:もういいわ。このままいくと全部変な答えになりそうだから止めとくわ。

矢吹:でね、お子様ランチの国旗とか数学の授業とかハゲカツラよりも、もっと無駄だと思うものがあるんだよ。

小角:ハゲカツラなんて一言も言ってなかっただろ。で、何が無駄なんだよ?

矢吹:ポテトチップスとかの袋の上と下についてるギザギザの部分に入れてある切れ込み。あれは無駄だ!

小角:無駄じゃないわ!あの切れ込みがないと袋開けられないだろ。

矢吹:いいか、普通の人はたいてい袋のギザギザの部分の真ん中の両側をもって引っ張って開けるんだよ。だから切れ込みなんて必要ない!

小角:でもその切れ込みを使って開ける人だっているだろ!

矢吹:こっちの開け方の方が開けたあと食べやすいだろ!

小角:あーじゃあこっちからも言わせてもらうよ!

矢吹:何だよ!?

小角:その開け方だとたまに固くて開けられない袋があるだろ?そういう袋のときにあの切れ込みを使って開けるんだよ!どうだ!

矢吹:…あっそうか!あれも無駄じゃないんだ!

小角:やっとわかってくれたか!

矢吹:なるほど〜。そこまでは考えつかなかった。

小角:だろ?だから何でも無駄っていうわけじゃないんだよ。

矢吹:なるほどね。勉強になった。

小角:何でも無駄じゃないってわかっただろ?

矢吹:うん。じゃあ電気のつけっぱなしも無駄じゃないってこと?

小角:いや、それは無駄だよ。

矢吹:え、じゃあポテチの袋の切れ込みも無駄?

小角:それは必要。

矢吹:ハゲカツラは?

小角:それは知らねぇよ。

矢吹:え、無駄なものが…ん?両手ばなしが…あれ?わかんなくなった。

小角:お前わかったって言ったじゃんか。

矢吹:いや、わかってないっぽい。

小角:なんだよ!じゃあ俺の力説は何だったんだよ。

矢吹:お前の力説は、俺にとって無駄だったらしいな。

小角:もういいよ。

二人:どうもありがとうございました。


7組目 ダブルアクセル



(舞台裏にて・・・)
矢吹:あー、結果が怖い…
小角:どうなることやらですよ。
矢吹:ここまで来たからなぁ、ファイナルいきたいよ。

スピッカート

漫才/モンスター
横田「セミ突破出来ればいいです。」

塚越「本音です。」
前回のC大会に出場した組を次々と落とした大物喰い。
怪物のようにライバル達に牙を剥く!スピッカート!

横田「横田+」

塚越「塚越=」

2人「スピッカートです。よろしくお願いします。」

横田「最近、不安なことがあるんですよ。」

塚越「何ですか?」

横田「道を歩いていてモンスターが出てきたらどうしようかと。」

塚越「RPGの世界に迷い込まない限り大丈夫だよ!」

横田「でも『一寸先は闇』って言うじゃないですか。」

塚越「たしかに言うけどモンスターはないだろ。」

横田「でも、念のため対処法を考えておきましょうよ。」

塚越「まあいいけど・・・。」

横田「まず、登校中にドラキュラに会ったらどうしましょうか?」

塚越「ドラキュラが苦手なものって言ったら、十字架とかニンニクだよな。」

横田「じゃあ十字キーを見せましょう。」

塚越「なんでお前は学校に十字キー持っていくんだよ!持ち歩いてないから。」

横田「じゃあ交差点へ逃げて交差点注意の標識を見せましょう。」

塚越「まあそれが1番良いかもな。」

横田「ん?登校中に交差点を通る・・・女の子とぶつかる・・・。」

塚越「少女マンガ的発想になってるぞ。」

横田「そうか!ドラキュラは恋のキューピッドだったんだ!」

塚越「何でそうなるんだよ!」

横田「でもドラキュラと戦った後、交差点で女の子に会ったら絶対クラッとしますよ。」

塚越「それは血を抜かれたことによるクラッだよ!」

横田「ああそうでしたか。じゃあ迷わず倒しちゃいましょう。じゃあ、学校に着いて、教科書を見てみたらモンスターだった場合はどうしましょうか。」

塚越「教科書はいつモンスターに生まれ変わったんだよ!」

横田「まず、冒険の書でセーブしておいた方がいいですよね。」

塚越「何故冒険の書があった!?」

横田「交換日記ですよ。」

塚越「何を日記にしてんだ!」

横田「次に日本刀で攻撃。」

塚越「だから何であるんだよ!」

横田「置き傘にしておけばいいでしょう。」

塚越「何の解決にもなってない!」

横田「筆箱に入れておくとか。」

塚越「入る訳ないだろ!」

横田「シャーペンに入れておくとか。」

塚越「もっと入る訳ない!」

横田「骨折の応急処置のふりをしてみるとか。」

塚越「バレバレ!もっと向いてるものがあっただろ。」

横田「まあとりあえず日本刀で攻撃。トゲトゲケシゴムは使いましょうか?」

塚越「シャーペンの芯が刺さりまくってるだけだろ。そんなに威力なさそうだから使わないよ。」

横田「じゃあ後は落書き中心に攻めていきましょう。」

塚越「落書きで倒せるの!?」

横田「一番プライドが傷つきますからね。じゃあ次は晩御飯中にヨネスケが襲ってきたらどうしましょうか。」

塚越「ヨネスケはモンスターじゃないよ!襲ってこないし。」

横田「いやいや、仲間を呼ぶから怖いんですよ。」

塚越「ヨネスケと同業者の人って居たっけ?」

横田「なまはげですよ。」

塚越「同業者じゃないよ!両方とも突然家に来るけど。秋田に住んでなけりゃ大丈夫だろ。」

横田「全国になまはげ派遣センターがあってそこから派遣されてくるんです。」

塚越「なまはげってそんなシステムだったの!?」

横田「どうしましょうか。」

塚越「どうするって・・・ナイフとかで戦えばいいんじゃないの?」

横田「いいや、それじゃまだ弱いですよ。カレーにスプーンとフォークを入れて煮詰めれば伝説の武器が生まれるはずです。」

塚越「カレーの入った鍋を錬金窯みたいに使うな!」

横田「お鍋のふたは盾にしましょう。」

塚越「まあ一応防御力はあるしな。」

横田「いやもしかしたらお鍋の中からボワッとインチキおじさんが登場するかもしれませんよ。」

塚越「しねーよ!カレー入ってるし。」

横田「じゃあカレーの女神が出てくるかもしれませんね。」

塚越「ありえねえよ!」

横田「あなたが落としたのはこの金の先割れスプーンですか?それとも銀の先割れスプーンですか?って聞いてくるかもしれません。」

塚越「伝説の武器って先割れスプーン!?」

横田「何て答えましょうか?」

塚越「正直に言えばいいんだよ。」

横田「いいえ私が落としたのは・・・ん?あっ、あの時の!」

塚越「今朝ぶつかった奴か!えらい奴とぶつかってたな。」

横田「落としたというかこのカレーの匂い落としてください。」

塚越「ぶつかったとき匂いが移っちゃったんだ!」

横田「うわっヨネスケが迫ってくる!」

塚越「下らないことでもめてるから・・・。」

横田「よしこの金の先割れスプーンで相手だ!」

塚越「さりげなく奪うな!」

横田「うっ!さすが伝説の剣ビッグしゃもじ。」

塚越「何か逆にかっこ悪いよ。」

横田「勝負!」

(カキーンカキーンカキーンポキッ)

横田「な・・・何だって?この金の先割れスプーンが折れるなんて・・・。まさか・・・中国製?」

塚越「伝説の剣量産されてるんかよ!」

横田「いや・・・違う。ハチミツとリンゴを入れ忘れたんだ。」

塚越「隠し味!?」

(ガチャ)

横田「なまはげが来た・・・もう終わりだ。」

塚越「何か武器ないの?」

横田「だめだ防具しかない。守りきれるか・・・?」

(カキーンカキーンカキーンカキーンバシュッ)

横田「くそっ・・・もう・・・だめだ・・・。」

(バタッ)



横田「まあそんなこんなで最後の晩飯になってしまいましたね。」

塚越「最後の晩餐みたいに言うな!」

横田「セーブしたところに戻ってもう一回シュミレーションやり直そうか。」

塚越「いい加減にしろ!」

2人「どうもありがとうございました。」


8組目 スピッカート


低気圧

コント/英雄
桑折:こんなコントでも、本気でファイナル狙ってます。
織部:そのために改良を加えましたから。
   良くなってれば良いんですけども。
4回中3回は300台後半だが、残る1回では485KBをマークした!
BE A HERO!低気圧!

織部:…じゃぁ、あの怪獣を倒せば、この町は救われるんだね?

桑折:そうなんだ。この異常気象は全部ヤツが原因なんだ。

織部:でも、倒してくれるんでしょ?地球を護ってくれるんでしょ?

桑折:ああ、そうだぞ少年。私はヒーローだからな!

織部:凄いや!

桑折:ハッハッハッハッハ!

織部:でさ、

桑折:どうした少年。他に聞きたい事が?

織部:うん。あのさ…。凄く聞きづらいんだけど。

桑折:ああ。何だ?何でも聞いていいんだぞ?

織部:………。

桑折:………。

織部:……何で裸なの?

桑折:……………………。

織部:……………………。

桑折:それは私が全裸マンだからだ!

織部:全裸マン!?凄く卑猥な響き!

桑折:それは「全裸」がか?「マン」がか?

織部:なんでニヤニヤしてるんだよ!

桑折:………少年。それを聞いてどうなる?
   私がここで、ニヤニヤしている理由を言ったら、どうなる?

織部:ファイナルに行けなくなるんじゃないかと…。

桑折:黙らっしゃい!

織部:だっておかしいじゃないか!大事な舞台で、何でこんな…。

桑折:うるさいうるさい!
   少年!現実を見つめろ!!

織部:見つめられないよ!こんな現実は嫌だ!どちらかというと夢であって欲しい!

桑折:そういうこと言うなよ。
   少年。最近のヒーロー業界は厳しいんだぞ。しょうがないんだ。

織部:………そうなの?

桑折:ああ。普通のヤツは使われないんだ。
   私はイケメンじゃないからな。頑張って脱ぎでもしないと話題にならないんだ。

織部:頑張る方向を間違えてるよ。

桑折:そうかな?でもな、かっこいいんだぞ私は!
   全裸マンだからな。正々堂々と戦うんだ!

織部:じゃぁ武器とか使わないの?

桑折:っていうか持ってない。

織部:凄いや!怪獣相手に素手で戦うなんて!

桑折:そう。基本的には常に丸腰。

織部:全裸なのに何かかーっこいいー!

桑折:ハッハッハッハッハ!

織部:でも、もしも武器が無いとかなわない敵が居たらどうするの?逃げるの?

桑折:精一杯あがく。

織部:見苦しい!

桑折:私のあがき方は凄いぞ。ツバとか吐くぞ。

織部:かっこわるい!

桑折:かっこわるくないぞ!
   私のツバは………爆発するんだ!

織部:そ、そうなの?!すごっ!

桑折:凄いぞー。

織部:でも、そうなると口の中荒れ放題なんじゃない?

桑折:まぁ口内炎だらけだな。鍾乳洞みたいになってる。

織部:例えが良くわからないなぁ。

桑折:カズノコ天井だよ。

織部:もっとわからないよ。

桑折:まぁ、口内炎とも闘ってるわけだよ私は。
   あと、タンともな。

織部:タン?

桑折:こう、ガラガラするヤツだよ。
   鼻水みたいに粘っこくて……あ、失礼。別の例えの方がわかりやすいかな。

織部:結構だよ。
   タンか………それは武器にならないの?

桑折:聞いて驚くなよ。
   私のタンはな………爆発するんだ!

織部:2回目だよ!もう驚かないよ!

桑折:まぁ、おかげでノドも結構荒れ放題だけどな。

織部:ふーん。大変だね。ヒーローも。

桑折:…………お、そうこうしている内に怪獣が姿を現したぞ!
   今に見てろー!ギッタギタのバッコバッコンにしてやる。
   ぐぉぉぉぉぉ………。

織部:ま、待って全裸マン!

桑折:ん?何だ少年。「一部巨大化」の最中に声をかけるな。

織部:「一部巨大化」って………そこかよ!何興奮してるんだよ全裸マン!

桑折:ところで何なんだ。用件なら早くしてくれ。

織部:うん……あのね…………あの怪獣……。

桑折:ああ。あの亀の甲羅にトゲが生えたみたいなヤツか?

織部:うん………あの亀、僕が飼ってた亀のシズカなんだ。

桑折:………。

織部:とっても大人しい子だったのに………。
   ある日、悪の軍団がやってきて、僕のシズカをさらっていったんだ………!

桑折:………そうか。

織部:……………。

桑折:……………。

織部:……………。

桑折:………じゃぁホラ、シズカに別れを告げるんだ。

織部:うん……………えっ?倒しちゃうの?!

桑折:バカだなぁ少年。倒さなきゃ何も解決しないぞ?

織部:それはそうだけど………。

桑折:ホラ、そうと決まったら早く。
   「バイバイ」って。

織部:…………バイバイ。

桑折:「護ってあげられなくてごめんね」って。

織部:…………護ってあげられなくてごめんね……。

桑折:「『亀のシズカ』ってちょっと『亀井静香』みたいでごめんね」って。

織部:………それは思ってないよ!さっきから聞いてりゃなんだよ!

桑折:何だよ!

織部:もっと他に……解決策があるんじゃないの?
   倒しちゃうなんて……あまりにも……ひ、ひどすぎるよ!

桑折:そうだな………。ほら、………少年。涙を拭け。

織部:うっ………うっ………これブリーフじゃないか!!

桑折:履くのもなんだからな。

織部:いや、あるんだったら履け………あれ?

桑折:か、怪獣が…………小さくなって………?

織部:……元の姿に………戻っていくよ………?

桑折:しょ、少年!やったなぁー!!

織部:や、やったぁー!!

桑折:お前の涙が届いたんだ!!シズカの為に流した、お前の涙が!!

織部:うん!うん!

二人:愛の力は最強だ!!

織部:ありがとう全裸マン!
   全裸マンが居なかったら、僕、こんな気持ちになれなかった。
   家に来てよ!お礼がしたいんだ!!

桑折:いや、良いよ。

織部:何で?お母さんにはキモがらないように言っておくからさ!来てよ!

桑折:いや……気持ちだけで良いさ。

織部:………確かに見た目は変態だけどさ!
   いや、全体的に、何から何まで変態だよ!変態の王様だよ!

桑折:言いたい放題じゃないか!俺のプライドが踏みにじられたわ。

織部:お願いだから来てよ!

桑折:でももう時間が無いんだよ!

織部:………なんでそんなに急いでるの?

桑折:実はな……私は3分しかこの姿で居ることができないんだ!

織部:え?!な、何で………。

桑折:何でって、決まってるだろ………。

織部:………?

桑折:………捕まっちゃうんだよ。

織部:じゃぁ服着ろよ!!


9組目 低気圧



(舞台袖にて・・・)
織部:服を着ろ服を。早く早く。
桑折:あー!あー!カメラさん撮らないでぇー!

シンナーズ

漫才/ドラゴン退治parallelworld
山上:ランキングトップ取ると何だか空気が違うなあ・・・。
香川:プレッシャーが高すぎる。・・・期待されてるのか、それとも俺の自意識過剰か・・・?
山上:一応出ては来ますけど・・・どうしよう。
史上2組目の2週連続1位や、3連勝全て450越えと1位の名に恥じない記録ばかり。
彼らの叫びは遠い夜空にこだまする!シンナーズ!

香川:はい、ども!よろしくお願いしまっす!
山上:僕が山上 海人で、
香川:僕が香川 輝です。
山上:何だかんだで、どうも。シンナーズです。
香川:ラヴ アンド ピースのシンナーズです、よろしくゥ!
山上:いやー・・・何をとち狂ったかチャンピオン大会だね。
香川:まあ、前代未聞のランキング一位のどんケツが見れる、って事で頑張りますか。
山上:実は僕ね、今すごくゲームにハマってんの。
香川:お、どんなのだよ?
山上:「リャッリャー・プップルプー・ガチョンチョン」・・・あ、RPGね!
香川:RPGはその略じゃねえよ!ロールプレイングゲームだろ?
山上:うん。その中でも取り分けファンタジーの正統派RPGが面白いと思うんだ。
香川:ポピュラーなヤツな。ドラクエとかその辺の。
山上:剣と魔法と・・・あと、魔法と剣と魔法の世界のRPGなんか最高だね。
香川:剣と魔法以外の印象ないのかよ!
山上:そう・・・ファンタジーこそ僕の命・・・ファンタジー・マイ・ライフ・・・。
香川:自分に酔ってるところ悪いけど、意味一緒だからな。
山上:とにかくファンタジーが最高なんだよ。ウナギに梅干くらい。
香川:悪い食い合わせの代表格だろ。最悪じゃん。
山上:それでRPGと言ったら戦闘だよね。
香川:あー、確かに。戦闘の無いRPGって実際無さそうだしな。
山上:「ズダダダダ!ズダダダダ!」「なんで・・・なんで味方から弾が飛んで来るんだよ・・・!」
   「あれ、歩けないな・・・あ、俺の足、俺の足・・・ッ!(ズトン!)」「お前は死体だ。死体だと思え。生きようとするから弾が恐くなる。」
香川:お前ファンタジーが最高って言ったばかりだろ!完璧に醜い近代戦闘じゃねえかよ!
山上:それで僕考えたの。ドラゴンクエストを超える最高のファンタジーRPGを!
香川:ドラクエ越えと来たか・・・。
山上:ドラゴンに捕まったお姫さまを救うため、勇者テルと魔法使いカイトが洞窟を冒険するドロドロファンタジー!
香川:ドロドロファンタジーって何だー!?
山上:映像化したら当然放送する時間帯は昼だね。
香川:昼ドラ意識してんじゃねえかよ!
山上:そういうワケで君が勇者で僕が魔法使いね。・・・さあ、RPGの世界へ出発だ!!
香川:・・・ハァ〜?




山上:『ここは とある ファンタジー おうこく』
香川:ファンタジー王国・・・。
山上:『ドラゴン おひめさま つかまえた テル カイト たすける』
香川:何でカタコトみたいになってるんだよ!
山上:そして二人の大冒険が今、始まったのだ・・・。
香川:・・・あ、そっか。お姫様がドラゴンに捕まっててそれを俺達が助けるんだな。
山上:その二人の名は勇者テルと魔法使いカイト。
香川:俺らか。俺がテルでお前がカイトな。
山上:テル=アアアアア=アアア=アアアアア
香川:テルから後全部適当じゃねえかよ!
山上:嫌?
香川:大体の主人公は嫌がるぞ、それ。
山上:それじゃあテル=2+3。
香川:俺は5じゃねえ!イコールを利用して足し算するなよ!もう前者で良いよ・・・。
山上:で、僕がカイト=シュウバンデシヌね。
香川:名前で展開が読めちゃうだろ!
山上:『さあ たびだて! テル カイト せかい の うんめい は きみたち の てに かかっている!』
香川:お、RPG的なメッセージ表示が・・・。
山上:そして、二人はタクシーで洞窟にたどり着いた・・・。
香川:なた、通行手段が現実的だな!
山上:『テル は こぜに を もってない!うんてんしゅ は ばくはつ すんぜん だ!』
香川:そんな障害!?電源切りたくなるわ!お釣りが多いと運ちゃんはキレるんだよ!
山上:そうして僕達はドラゴンの洞窟へと入って行く・・・。
香川:・・・ち。ココがドラゴンの洞窟か・・・。
山上:『テンテテーン。おひめさま を ひろった!』
香川:突然姫を!?つーか姫ってアイテムみたいに拾うものなの!?
山上:『テル は おひめさま を にぎりしめた!かんどう の フィナーレ!』
香川:開始何秒だよ!しかも勇者が姫を握り潰してフィナーレなるかよ!抱きしめたならまだしも!
山上:『テル は タクシー を ひろった!』
香川:帰る気マンマンじゃねえか!
山上:『カイト は タクシー を ひろおうとした!でも むし された!』
香川:乗車拒否されてる!つーかファンタジーなのにタクシーうろちょろしすぎだろ!
   大体、姫様早速拾っちゃRPGならねえじゃん・・・。
山上:むー・・・仕方ないね。『テル は おひめさま を にぎりしめた!おひめさま が こなごな に くだけちる!』
香川:なんてことを!!
山上:そしてテルとカイトの二人は洞窟を進んでいくのだった・・・。
香川:やっと持ち直したよ・・・お姫様粉砕したけど・・・。
山上:ズッダッダッダッダッダッダッ、ズッダッダッダッダッダッダッダッ。
香川:・・・ん?
山上:『おひめさま が あらわれた!』
香川:戦闘のノリで姫がまた出たー!
山上:『テル は けん で おひめさま を こうげき!』
香川:早速敵と認識かよ!うわ、マズイだろコレ・・・。
山上:『おひめさま「ほう、コレが貴様の本気か?勇者と言うのも貧弱だな。どれ、腕を貰おうか。」
    こうげき は かきけされ テル は かた を だっきゅう した!』
香川:強っ!!師匠みたいに強っ!!
山上:『カイト は なやんだあげく テル を ねむらせた!』
香川:悩んだ末意味不明な行動に出てんじゃねえ!・・・ぐぅ・・・。



山上:そして、時間がたつこと数分。
香川:zzzz・・・。
山上:『カイト は おひめさま から いちども ふりかえらずに ぜんりょくしっそう で にげだした!』
香川:・・・ん?あ、寝てる間に戦闘終わってる。終わってるけど情けない・・・。
山上:『カイト は ゆせいマジック を しまった!』
香川:まさか、寝てる間に俺に落書きしたのか!?本気で脱走してる割には余裕だな!
山上:じゃあ行こうか。
香川:質問に答えろ!お前俺に落顔したろ!
山上:そして魔法使いカイトは勇者テルの記憶を消し、冒険を続けた・・・。
香川:おい、待て!記憶消すな!あと顔の落書き消せ!
山上:そして出会うモンスター全てに笑われながら辿り着いた洞窟の最深部・・・。
香川:俺一応勇者なのに!随分変態じみた勇者だな、ホント・・・。
山上:あ!大きなドラゴンが姫を水晶の中に捕らえてる!助けなきゃ!
香川:・・・てゆーかさっきやたら強かった姫はなんだったんだ・・・?
山上:『ギャオオオオン !! ドラゴン の おたけび が こだま する!』
香川:うわ!・・・また凶悪な・・・。
山上:『ギャオオオオン !! テル の おたけび が こだま する!』
香川:何で俺ハウリングしてんの!?
山上:『ドラゴン は ひいている ! あの かお で あれ されたら ・・・』
香川:だから俺に落書き落とすチャンスなかったのかよ!しかも爬虫類にドン引きされるのはなあ・・・。
   ・・・って、そうじゃなくて戦闘しないと!
山上:『ドラゴン は なかま を よんだ! ドラゴン の てした たち が あらわれた!』
香川:うわ、仲間呼ばれた!・・・く、手ごわいな・・・!
山上:『カイト は タクシー を よんだ! でも あからさま に むし された !』
香川:お前どんだけタクシーに嫌われてるんだよ!・・・てゆーか何の対抗なんだ・・・。
山上:『テル は タクシー を よんだ! タクシーだい はらってない ので ばくはつ すんぜん だ!』
香川:さっきの!?あと金は払っておけよ!
山上:『テル は うんちゃん を なげた! だいばくはつ !!』
香川:運転手を爆弾みたいに使うんじゃねえ!!
山上:『ドカーーーン!
    ドラゴン に 755 の ダメージ !』
香川:結構効いてる!
山上:『ドラゴン は いかりくるった!
    テル に とがった つめ が おそいかかる !!』
香川:うわ、殺られる・・・!
山上:『ドン! テル は つきとばされた!』
香川:え・・・?
山上:『カイト の しんぞう に するどい つめ が ささっている!!』
香川:な!?
山上:『カイト は ジバク を となえた!カイト は じばく した!!』
香川:カ・・・カイトォォォォォォ!!
山上:『カイト は しんでしまった が タクシー は みむきもしない!』
香川:この期に及んでまだ無視か!
山上:『ドラゴン は ふらふら だ!!』
香川:くそおおおおっ!許さねえ!必殺技だー!
山上:『テル の ひっさつわざ!
    ちょうまこうぶはきりゅうしょうすめらぎざんあくけん!!』
香川:読み辛っ!ひらがな表記考えて技名づけろよ!
山上:『ドラゴン に 350 の ダメージ!
    ドラゴン を たおした!!』
香川:この技タクシーの運転手より弱いの!?・・・にしてもやっと、倒したか。・・・でも・・・。
山上:『すいしょう が われた !おひめさま を たすけた!』
香川:・・・・・・。
山上:『おひめさま「ありがとうございます、あなた様のお陰で私は救われました。」』
香川:・・・あれ、さっきの師匠みたいなのは?
山上:『おひめさま「あなた様のお名前を、お教え下さい。」』
香川:あぁ、テル=アアアアア=アアア=アアアアアです。うわ、バカみてえ!
山上:『おひめさま「テル(後は面倒だから言わねえよクソ虫)、ありがとうございます。』
香川:カッコ書きの悪口の方が本セリフよりも文字数多い!
   ・・・いや、俺だけじゃなく、俺やあなたの為に死んだカイトにお礼を言ってやってください・・・。
山上:『おひめさま「あなたのお仲間のタクシー業界の嫌われ者の人、ですね。」』
香川:そっちの印象しか無いかもしれないけど、一応は魔法使い扱いしてやれよ!
山上:『おひめさま は せいなる じゅもん を となえた !!』
香川:え?
山上:『カイト は いきかえった!』
香川:えええ!?
山上:『おひめさま「一生に一度しか使えない呪文です。タクシー業界の異端者は生き返りました。」』
香川:だからタクシー業界から忌み嫌われてる事しか印象に無いのかよ!!・・・でも、一生に一度しか使えないって・・・?
山上:『おひめさま の からだ が ひかり と なっていく ・・・ !!』
香川:ど、どうしたんだ!?
山上:『おひめさま「一生に一度しか使えないとはこういう意味です。私は死にます。」』
香川:な、なんてことだ・・・師匠的なお姫様に関しては何の解決も無く勝手に死んじゃうのか・・・!
山上:『おひめさま「それでは、ごきげんよう・・・。」』
香川:姫ーーーーッ!って叫んではみるものの疑問がチラついて全く感傷的になれん・・・。
山上:『カイト は じゅもん を となえた!おひめさま は もとどおり に なった !!』
香川:へ?
山上:ふっふっふっ、実は僕、白魔導士だったのさ!
香川:へ、へえ〜・・・いや、生き返って早々そんな変な設定言われても知らんけど・・・。
山上:『こうして ぎもん は かいけつ されないまま せかい は へいわ に なった ・・・
    END。』
香川:え、突然終わるの!?アレが誰なのか知らないうちは俺に平和はねえのに!
山上:で、どう、面白かった?
香川:すっげえモヤモヤした・・・俺のノリ次第で案外良い話になったかもって言うのはあるけど、兎に角あの師匠みたいなのは何なんだ・・・。
山上:それはね・・・あっ、ダメだ。
香川:どうしたんだよ?
山上:警察が僕を追ってるみたいだから、この辺で。
香川:は?・・・なんで?
山上:ふっふっふっ、実は僕、白タクーシだったのさ!
香川:本当にタクシー業界の異端児かよ!いい加減にしろ!
二人:愛と平和と中毒症状、シンナーズでしたー!


10組目 シンナーズ



(楽屋にて・・・)
香川:・・・思い通りの空気。
山上:怖かったね・・・あんまり沸かなかった。・・・辛いよ。

市河:10組全ての熱演が終わりました。
碓氷:いよいよ運命の計量です!






脈が速くなりながら計量へ