桑折:こんにちは。初めまして。 織部:……………ああ。 桑折:「電話人間」の、桑折と申します。以後お見知りおきを。 織部:……………ああ。 桑折:では、改めまして……おめでとうございます! 織部:……………ああ。 桑折:マンガ雑誌、「週刊エラ呼吸」の応募懸賞企画、「電話人間プレゼント」当選。 本当に、おめでとうございます! 織部:……………うん。 桑折:では、簡単にご説明いたしますね。 私をご利用いただく際にまず、必要な説明といたしましては…。 織部:……………おい。 桑折:ボタンですね。右耳たぶが「1」のボタン。左耳たぶが「2」のボタン……。 織部:………おい。 桑折:あとのボタンはこのニキビですね。上から順に3、4、5と………。 織部:………おい! 桑折:最後に右目が「#」、左目で「録音」となります。これは非常に痛いので、あまり使わないでいただければ…。 織部:おい!! 桑折:はい!すいません! 織部:………うるさいんだよ。……俺、今マンガ読んでるんだから…。 桑折:はい、かしこまりました。でも、私の使い方をよく理解していただくために…。 織部:……まあ、仕事熱心なのは良いんだけどさ…。 …………俺、お前のこと気にくわないんだよねぇ。 桑折:……え?何でですか。精一杯頑張らせていただくつもりで…。 織部:いやね、前の電話人間が使えなくなっちゃってさ…。 偶然、愛読の「週エラ」でそういう懸賞やってたから、一応ハガキ出したんだけど…。 桑折:ですよね。おめでとうございます!! 織部:いやね、前のヤツの方が、性能が良かったのよ。 桑折:あ……………。 織部:お前、旧型の電話人間だしさぁ……。 アレだろ?話の内容が筒抜けになっちゃうんだよな? 桑折:あ、はい……。旧型ですから。 織部:プライバシーの侵害だよなぁ……。 まったく………何でお前みたいなのが週エラでプレゼントされてたのか…。 桑折:あ、それはですね、私が…。 織部:良いよ話さなくて別に。 仕事熱心だな……。 桑折:私、それがウリですから! 以前の持ち主にも、最初は「暑苦しい」とか言われておりましたけど、 だんだん熱意が評価されまトゥルルルルルルルルルルル! 織部:あ、電話だ。 桑折:トゥルルルルルルルルルル! 織部:えーっと……受話器どこだ受話器……。 桑折:トゥルルルルルルルルルル! 織部:受話器受話器……説明されてなかったなぁ……。 桑折:トゥルルルル………チンッ! 織部:あ、切れた。……………おい! 桑折:して最終的には「こいつは良い電話人間だ」なんて言われまして…。 織部:もう良いんだよ!お前の身の上話は! 桑折:え? 織部:受話器どこだよ!どうやって話すんだ! 桑折:え………。あ、受話器はですね、無いです。 織部:え? 桑折:着信音が鳴りましたら、私を思いっきりブッ叩いていただいて。 私の目の前で、はきはきと大きな声でお喋りください。 織部:アナログだなぁ……お前をブッ叩くの? 桑折:できれば罵声を浴びせながら。 織部:お前の趣味かそれは。イヤだよ。 桑折:まぁ普通に叩くだけでも私は満足でございます。 織部:満足って………しかし受話器も無いなんて恐ろしく古いタイプだな……。 実家にあったヤツでも、こう、ヘソの緒みたいな感じで、ヘソから受話器出てたぞ。 桑折:キモっ。 織部:「キモっ」てお前……。 あのね。今の時代、お前みたいな電話人間の方がよっぽど気持ち悪いんだぞ? 桑折:ハッハッハッハッハ。 織部:何の笑いだよ……。 桑折:ハッハッハ。受話器も無いし、会話内容は筒抜けです。ハッハッハ。 織部:プライバシーの侵害だよなぁ……実家のヤツもそうだったけど。 ……………っていうかさ、さっきお前、なんて言った? 桑折:「キモっ」と。 織部:いや、違うよ。もっと前。 「以前の持ち主にも」……って言ったよな……。 桑折:…………………………。 織部:お前、何?中古? 桑折:…………………………はい、まあ。 織部:ちゅ、中古なの?中古人間なの? 桑折:は、はい……。中古人間です。 織部:うわあ!最悪だよ!週エラの編集部は何を考えてるんだって! 読者に中古人間プレゼントするなんてどうかしてるだろ! 桑折:申し訳ございません…。 織部:……まあ、いいよ。お前が悪いワケじゃないし……。 桑折:いえいえ。全然良くありません。週エラ編集部に代わって、陳謝させていただきます。 本当に……申し訳ございません! 織部:だから良いって。別に電話人間なんて、使えりゃ何でも良いよ。 桑折:え?ほ、本当ですか?それは良い!あなたは、素晴しい方だ! 私、今まで様々な方にトゥルルルルルルルルルル! 織部:あ、また電話。さっきの人かな。 桑折:トゥルルルルルルルルルル! 織部:えーっと、罵声を浴びせながら思いっきり叩けば良いんだよな………。 桑折:トゥルルルルルルルルルル! 織部:………この豚野郎!! (バシンッ) 桑折:ああんっ!チンッ!! 織部:……はぁ?!切るなよ! 桑折:申し訳ございません! 織部:……「ああんっ」とか言うなよ! 桑折:申し訳ございません!つい興奮して……。 織部:……………っていうかさぁ、この際言うけどさ。 お前、さっき何て言った? 桑折:「ああんっ」と。 織部:いや、違うよ。もっと前。 桑折:「キモっ」と。 織部:もっと前だよ。こうやって聞いてるとお前との会話実りねぇなぁ! 桑折:「初めまして」と。 織部:へぇ、バカなんだ。 そうじゃなくてさっきさ………「今まで様々な方に」って言ったよな……。 桑折:……………はい。 織部:お前さぁ………どのくらい中古人間なんだよ…………。 今まで何人に使い回された? 桑折:…………………………5人……。 織部:ご、ごに………最悪だよ!週エラ編集部よぉ!ふざけんなよマジで! スーパー中古君じゃん! 桑折:はい、スーパー中古君です!申し訳ございません! 織部:お前じゃねぇよ。悪いのは週エラ編集部だよ。 桑折:そっか。 織部:そっかじゃねぇよ!ふざけんなよ! 桑折:やっぱり怒ってるんじゃないですか!! 織部:そりゃ怒るわ!!あー、チクショウ………週エラの野郎……………。 イライラするわー………。よし、ちょっと出かけて来るわ。 桑折:え、何でですか? 織部:いや、週エラ今日発売日だし。 桑折:……え、買われるんですか?!あれだけ怒ってらっしゃったのに…。 織部:買うよ!「電信少年テレホン君」の続き気になるし…。 桑折:あ、「テレホン君」ですか?ひょっとしてさっき読んでらっしゃったのも…。 織部:そうだよ。なんかこう、ストーリーが変に壮大じゃないっていうか。 主人公が一回も家から出ないっていうのがシュールだよな。 桑折:あ、そうですよね!何かこう、漫画革命というか…。 織部:お前それ新連載の時のアオリ文パクっただろー! 桑折:バレたか。テヘッ。 織部:……っていうか何、お前、話合うじゃん………。 桑折:いやー、私も好きなんですよ。アレが週エラで一番おもしろいですよね。 先週どうなって終わったんでしたっけ。 織部:えーっと、テレホン君の恋人の「沢口・K・靖子」に、ライバルの「グァバ葉仮面」が告白したんだよ。 「君の瞳に、逆探知!」 桑折:あー!あのセリフで私、一気にグァバ葉仮面のファンになったんですよ! かっこよかったー……。 織部:そうか?キザなだけじゃん。俺はそれより、アイツが好きだね。 テレホン君の相棒、電話人間の「マドモアゼル渡部」。 桑折:え、マドモアゼル渡部ですか? 織部:そうそう。流転の電話人間。 今にそぐわない旧型の電話人間で…。 桑折:……………。 織部:過去捨てられた主人はすでに5人の、スーパー中古君………。 桑折:……………。 織部:それでも仕事熱心で………、素直な心とMの性感…………。 ………………お前かぁーーーーー!! 桑折:はい!!マドモアゼル渡部のモデルになりました、「モダンアート桑折」です!! 織部:うおーーー!!マジでーーー?! 桑折:はいマジです!!だから週エラでプレゼントされてたんじゃないですか! 織部:そっかー……マドモアゼル渡部のモデルなら中古人間なのも納得だわー。 どうりでお前の話、聞いたことあると思った。そういう設定だったもんな。 桑折:えへへ。 織部:なんか一気にお前のこと大好きになっちゃったわ……。 じゃぁ改めて俺、週エラ買ってくるね! 桑折:はい! 織部:じゃぁ行ってき………あ、さっきの人から電話かかってきたらどうしよ。 桑折:留守電とかできますけど。 織部:じゃぁ録音しといてくれる? 桑折:はい。勿論内容は筒抜けですよ? 織部:プライバシーの侵害だよなぁ……(バタン) 桑折:えーっと…………録音は……左目だな。 いつ電話がかかってきても良いように……………。 (ドスッ) 桑折:痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(トゥルルルルルル……ガチャン! 『あ、もしもし。織部さんのお宅でしょうか?週刊エラ呼吸編集部の者ですが。 今日はですね、残念なお知らせがありまして。 本誌で連載中の、「電信少年テレホン君」の作者がですね、薬物所持で捕まりまして。 現在発売中の号より連載打ち切りが決定いたしました。 つきましては、先日郵送された「モダンアート桑折」ですけど、 今月中に回収の方にご協力願います』 ガチャン!)ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!! 桑折:…………………ええええええええええええ?!
浜中:はいど〜も〜グリーンタイプですお願いしま〜す。 大谷:東大・グリーン・京大・グリーン 浜中:代ゼミだろそれ!最近のあの賛否両論のCM! 大谷:俺がドラゴン葉桜ですよ。 浜中:緑だけど!違う違う! 大谷:まあがんばっていきましょうよ。 浜中:そうですね〜。 大谷:あのね、僕最近思ったんですよ。 浜中:ほう。何をまた。 大谷:あ、いや違う、桃太郎になりたいわけじゃなくて。 浜中:言ってねえよ!そんな子供みたいな夢いらないから! 大谷:僕ね、困ってる人を助けたいんですよ。 浜中:いいじゃない。 大谷:だからさ、ここで練習させてくれない? 浜中:はいよ。 大谷:じゃあ、お前が道に迷ってくれ。俺が後から付けてくから。 浜中:ストーカーか!そんな俺は道のことよりもストーカーで困っちゃうからね!普通に通りかかれ! 大谷:はいはい。 浜中:あ〜困ったなぁ。道がわかんないよ。 大谷:ハァ・・・ハァ・・・オアシスまであとどんくらいだろ・・・・ 浜中:砂漠!?お前砂地のど真ん中に道も何もねえだろ!かるくお前のほうがヤバイじゃん。 大谷:水がない〜って困るでしょ。 浜中:そうだよ!砂漠で「道がわかんない」とか俺バカか。街中でやって。 大谷:わかったよ。 浜中:道がわからない。どうしよう。 大谷:東大・右折・京大・左折 浜中:なんだそりゃ!奇妙なCM作るな!東大にも京大にも行きたくないし! 大谷:頭いい人の人生の分岐点ですからね。 浜中:そうかもしれないけど!関係ないんだよ俺はそこら辺で道に迷ってるから! 大谷:そうですか。 浜中:困った。道がわからない。どっちだ。 大谷:誰かすいませ〜ん!この人困ってま〜す! 浜中:お前が助けろ!ものすごい緊急事態みたいになっちゃうでしょ! 大谷:ああそっか。この中に誰か道のわかる方はいらっしゃいませんか! 浜中:なんだその飛行機の中のよくある風景! 大谷:TVにだまされやがったな。実際あんまないよ? 浜中:そうだけど!もういいから普通に来てくれ。 大谷:はいはい。 浜中:困ったなぁ。道がわからない。 大谷:そこの角を左ですよ。 浜中:なんでわかっちゃってるか! 大谷:毎日通ってるの知ってるもん。 浜中:ストーカーかって!やめてもうその設定!バッタリ会った初対面の人でいいから! 大谷:はいはいはい。 浜中:あ〜道がわからないな。 大谷:イクスキューズミー、ワッツハプン? 浜中:なんで英語!?俺見た目外人!? 大谷:いやほら、世界的には英語で話しておけばなんとかなるかもしれないじゃん。 浜中:いいんだよ無駄にそういうこと考えなくて!日本にいる道に迷った日本人救えなくて世界のこと考えんな! 大谷:はいはいはい。 浜中:まったくよ。 大谷:はいはいはい。はいはいはいはいはいはいはい。 浜中:3・3・7拍子とかやんな!もう早く話しかけてきてよ! 大谷:人生における迷える子羊よ。どうされたか。 浜中:誰だあんた!ちょっとした神父みたいな!もう大谷で来て! 大谷:どうされましたか? 浜中:いやちょっとね、図書館に行きたいんですけど道がわからなくて。 大谷:勉強か何かですか? 浜中:ああちょっと趣味で。 大谷:すいません、僕エロスについては詳しくないもんで。 浜中:いや違います!なんで決め付けたんすか!しかも趣味についてじゃなく道を聞きたいんですけど。 大谷:図書館ですね。 浜中:わかります? 大谷:ええ、僕流浪の民なんで。 浜中:いやダメだろ!普通こういうとき地元の人とかさ。 大谷:大丈夫です。このあたりに勤めてる女性のことをずっと追っかけていたので。 浜中:ストーカーかって!しつこいなほんとにこのヤバイ設定!ホントに大丈夫ね? 大谷:もちろんですよ。 浜中:それで図書館なんですけど。 大谷:図書館で、僕と握手! 浜中:いきなり何レッドですかあなた。急にヒーローって。 大谷:道を教えたらその人にとってヒーローでしょ? 浜中:否めないけど!道を教えてください。 大谷:そうですね、こっからですと・・・あさっての方向に。 浜中:それ全然違う方向じゃないですか!ホントにわかるんですか? 大谷:ええもうちょっと待ってください。え〜と・・・ 浜中:もう他の人に聞きますからいいですよ? 大谷:いや平気ですって。僕そこで暮らしてたんですから。 浜中:ありえないだろ! 大谷:ホントですよ本棚の裏に隠れて寝てたんですよ。 浜中:危ねえなほんとにこいつ!ストーキングして図書館で隠れたりなんて奴なんだよ。 大谷:思い出しました! 浜中:おお!教えてください! 大谷:まずこの次の、あのファミラがある角を右に曲がってください。 浜中:ファミマね!音階じゃないんで。 大谷:そうですファミマ。そしたら突き当りをUターンしてくると、またファミマの角が見えるので 浜中:戻って来てんじゃねえか!なんで1回奥まで行かせんだよ! 大谷:そしたらまっすぐスキップで行ってください。 浜中:スキップ!? 大谷:それで足がつったら左です。 浜中:なんだその基準!もうその時点で歩けなくなっちゃってるからね俺! 大谷:そこで僕がつまさき押して助けてあげるんで。 浜中:先回りしてんのかよ!だからストーカーって! 大谷:そして最後に図書館で、僕と握手! 浜中:それもういい!なんだよお前全然できてないよ。 大谷:難しいってやっぱり。 浜中:もう俺が手本見せてやるから道に迷え。 大谷:わかった。 浜中:どうされましたか? 大谷:それがね、天竺に行きたいんですけど。 浜中:西遊記か!お前三蔵法師か! 大谷:いや悟空ですけど。 浜中:知らないよそんなの!一般人やって一般人! 大谷:ア〜アア〜。 浜中:ターザンとかやんなくていいから!あ〜困ったな〜でいて! 大谷:あ〜困ったな。 浜中:どうされましたか? 大谷:ちょっと道が分からなくて。 浜中:どこにむかってるんですか? 大谷:車掌さんのところなんですけど。 浜中:電車の中かい!最後尾まで1本道でしょうよそれは!図書館とかでいいでしょ! 大谷:図書館に行きたいんですけど。 浜中:それならですね、次の信号を右です。 大谷:ああ、それでまた右行ってもう1回右ですね。 浜中:それ元戻るじゃねえか!いい加減にしろ。 2人:どうもグリーンタイプでした〜!!
孝之:親父…。こんなあっさり死んじまうなんて。親父、いつまでも俺のこと見守ってくれよな。 親父:うらめしやー。 孝之:ッ!? 親父:よう!孝之! 孝之:親父!?え!?え!? 親父:そうだ。親父だ。 孝之:幽霊? 親父:ああ。 孝之:えーっと。何? 親父:実はな、お前に話しておきたいことがあってな。 孝之:そっか、死ぬ前に俺に言い残したことがあったのか。それを伝えられなくて、成仏できなかったんだな。 親父:いや。 孝之:は? 親父:死んだ後に出来た。 孝之:何それ。 親父:あのー。なんだ。お前に紹介したい人がいるんだ。 孝之:え?何、それ。どういうこと? 親父:率直に言おう!父さん、再婚しよう思う! 孝之:はあッ!? 親父:まあ、突然のことだ。驚くのも無理はない。 孝之:驚くなんてもんじゃないよ!え!?死んだくせに結婚するわけ!? 親父:長い死後ライフだ。一緒に過ごすパートナーが欲しいじゃないか。 孝之:いや、でも、ついこの前死んで、もう結婚て、早すぎんだろ! 親父:三途の川の船の待合所で知り合ってな。なかなかいい女性なんだ。 孝之:え?相手も、その、幽霊だよな? 親父:ああ。二人とも死にたてホヤホヤのカップルだ! 孝之:そんなホヤホヤいらねえよ! 親父:結婚は人生の墓場だなんていうがな、父さんに言わせれば、墓場は人生の結婚だよ! 孝之:意味がわかんねえよ! 親父:まあ、そう言わず、二人の結婚を認めてくれよ!幼いころに母さんを亡くして、お前だって新しいお母さんが欲しいだろ! 孝之:俺、もう26だぞ!いまさら母さんなんていらねえよ!しかも幽霊だなんて、言語道断だ! 親父:そう言わず。な? 孝之:大体、結婚するにしても、死んだ母さんと結婚しろよな! 親父:そんな過去を引きずってばかりでどうすんだ! 孝之:幽霊に似つかわしくないドライさだなー。 親父:な、認めてくれよ。 孝之:知らねーよ!親父はあの世、俺はこの世。住む世界が違うんだ!勝手に結婚すりゃあいいだろ!俺にはなにも関係ねー! 親父:待ってくれ、家族に祝福されて結婚したいんだ!ちゃんと会って欲しいんだ。お前に新しい母さんだと認めて欲しいんだ! 孝之:会いたくねーよ! 親父:お前のご先祖様になる人だぞ! 孝之:待て!ご先祖様じゃあねえだろうがよ!死んだ後に勝手に結婚されて勝手に先祖になられても困るわ! 親父:俺は、お前に新しいご先祖様とうまくやって欲しいんだ。仏壇のちっちゃいご飯が口に合わないだの、バカみたいに線香たいて、アタシをあぶり殺す気かい!なーんてことで喧嘩して欲しくないんだ! 孝之:ほとんど、うるさい姑じゃねえか! 親父:厳しいしきたりや後援会やお得意様との付き合いも大変かもしれないが。わかってほしいんだ! 孝之:待て!俺は梨園に嫁ぐ嫁か! 親父:そうだ。言い忘れていたが、由紀子さん、あ、由紀子さんっていうのは、その、父さんの結婚相手なわけだが、由紀子さんには娘さんがいるんだ。あ、もちろん、ご存命だがな。 孝之:だから、なんだよ。 親父:でだな、その、娘さんとお前は、家族になるわけだな。 孝之:はあッ!?関係ねーだろ! 親父:ま、家族がバラバラに生活するのはどうかと、俺は思うわけだ。出来れば一緒に生活して欲しい。いや、一緒に生活をしなさい! 孝之:知るかよ!だから、勝手に結婚でもなんでもすりゃあいいけど、こっちに関与してくるなよ! 親父:女子高生だぞー。ラブコメ的展開だぞー。お!?お!? 孝之:何、テンション上げてんだよ親父! 親父:由紀子さんと一部始終を見守ってやるから、血のつながっていない兄妹の禁断の愛に悩み、もだえ苦しみなさい。 孝之:嫌だよ!何が見守ってやるだよ!ただの野次馬根性だろうがよ! 親父:絶妙なタイミングのポルターガイスト!偶然に唇が重なり合う兄妹!にんまりする幽霊夫婦! 孝之:コラ!アクシデントを仕組むな! 親父:ただ、問題があってだな。その、由紀子さんの娘さんは、どうにも幽霊が見える体質じゃないんだ。 孝之:はあ? 親父:というわけで、お前の方から、一緒に暮らすということの旨を伝えて欲しいわけだ。 孝之:ハアッ!?バカじゃねえか!?いきなり見知らぬ男がやってきて、俺の死んだ親父と、あんたの死んだ母さんが死んだ後に結婚して、今俺たちは家族だから、一緒に暮らそうって、そう言われて信じるヤツがいるか!?完全に危ねーヤツじゃねえか! 親父:そこは、何度も足を運んで、説得して欲しい。 孝之:うるさい!ストーカーと思われるわ! 親父:あ、そうそう。由紀子さんの旦那さん、まだ生きているんだ。娘さんと一緒に暮らしてる。 孝之:完全アウトだ!絶対親父に殴られるわ!仮に一緒に暮らすことになっても肩身の狭いことこの上なしだよ! 親父:…まあ、今は、そうやって、反対しているが、由紀子さんに会えば、きっと気持ちが変わるはずだ。会ってくれ。 孝之:嫌だよ。 プンッ!ザー!(突然テレビがつき、画面に砂嵐が映る。) 親父:お!来た! (砂嵐が収まり、画面には井戸が映る) 孝之:え、えーッ!? (井戸から現れた女性が画面に迫ってくる) 親父:ゆ、由紀子さん! 孝之:これ、貞子じゃねえか! (画面から出ようとするが、ただただ、画面に顔がギューっと押し付けられるだけで、変な顔) 親父:な。愉快な人だろ? 孝之:帰れ!! (終)
・う〜んちょっと笑えませんでした。 ストーカーを引っ張りすぎのような感じです。(1点) ・「東大・右折・京大・左折」はおもしろかったですがなんかベタな感じがして笑えませんでした。(2点) ・全体的にまんべんなく面白かったです。 ただオチが強いともっとよくなると思います。(4点) ・なんか何処かで見た事あるようなボケばかりで・・・。もっとハジけて欲しかったです。(1点) ・大きなボケがあっていいですね。 「図書館で、僕と握手!」はベストです!(4点)
・ボケは笑えましが、読んだ後あまりスッキリしないと言うか、流れが変な気がします。(3点) ・まず短いのと、ボケがボケっぽくなかったです。笑いは薄かったです。(0点) ・発展が早い気がしました。 なのでもっと一つ一つのボケをゆっくりしたほうがいいと思います。(3点) ・B「ってことは・・・三十路?」 A「なんでだよ!」 とか第三者からしたら「?」と思えるボケが前半にいくつか見受けられました。 これはちょっと事前に「今年二十歳になったんですけど」とか言って断っておかないと。 他のボケもイマイチでした。(1点) ・無理やりなところが多いですね・・・ もう少しひねってください。(1点)
・すごっ!!もう終始腹抱えて笑いました。 特にオチがすきです。(5点) ・設定は奇抜でいいと思います。ただ笑いにつながらなかったと個人的には思います。ボタンが目ってのはちょっと引きますね。(1点) ・発想はいいので、ボケをもっと強くするといいと思います。(3点) ・この発想とか最強です。週エラとかも。ただ、盛り上がった場所がなかったのが残念。(4点) ・内容は良かったですが、後からヒットした感じです。(3点)
・悪くはないです。流れもいいしテンポもいい。 もうすこし長ければもっとよかったんですが。(3点) ・山場なく終わった感じで笑えなかったですね。(0点) ・何か短い気がしました。 もっと話を伸ばすと良いと思います。(2点) ・ポンポンボケるテンポはかなり良かったですが、肝心のボケが弱かったです。(1点) ・シュールなのはいいんですが、あまりヒットしませんでした。(2点)
・おもしろかったですが、セリフが長いため横にスクロールするたびだれてしまいました。(4点) ・終始笑いどころでおもしろかったです。長いセリフは適度に改行してほしかったですが。(5点) ・普通に面白かったです^^ この調子で頑張ってください!(5点) ・今回の一番でした。流石チャンピオンと言ったところでしょうか。(5点) ・もっと大きなボケがほしかったですね。 内容が面白かったですが、セリフが長いのが気になりました。(2点)
・よくわかりませんでした。(0点) ・なんだろうこのばかばかしさ。おもしろかったです。(4点) ・オチが弱い気がしました。 ピンだと大変だと思いますが、頑張ってください!(2点) ・良い意味でアホですねー。分かりにくいところもありましたが良かったですよ。(4点) ・少し分かりづらいところがありました。 もっとひねりがほしいな。(1点)
出場者 | KB | OA率 | バトラーランク |
パピーゲバ | 473 | 4/4 | S |
低気圧 | 361 | 3/3 | C |
グリーンタイプ | 305 | 4/4 | B |
安物鬼 | 289 | 0/1 | G |
テンパリズム | 233 | 0/2 | G |
HIGH−POP | 233 | 0/1 | G |
パピーゲバが2位に100KB以上差をつけて貫禄のTOP合格。グリーンタイプも4連勝。 低気圧は今期2勝目。今回はオンエア経験組が順当に勝った。 |